「ボインのお姉ちゃん」
去年「橘雪翼は布教活動が下手くそである」という趣旨の話をした(2022年9月15日)。その中で「とある知り合いにドール(ごちうさの1/6シャロちゃん)をお勧めしたが、鉄道模型優先とのことで失敗した」と記した。これ実はちょっと正確性が低くて、同居している親に見られるとマズイ、がドールをお迎えしない(できない)一番の理由のようである(それを理由に実のところそんなに欲しいとは思ってない可能性も無きにしも非ずだが)。
また別の時に、昔から二次元趣味のあった後輩と話をしていたら『となりの吸血鬼さん』の話題が出てきて、「ソフィーさんみたいに抱き枕と一緒に寝てるの?」って聞いたら「実家暮らしで抱き枕は難易度ウルトラCですよ」と言っていた。ちなみに私は『となりの吸血鬼さん』を手島某という小説家のツイッター見てて知ったのだが、どこかで「『となりの吸血鬼さん』の抱き枕カバーは持っているが抱き枕としては使っていない」って言ってた。理由は明言されていないが、こちらも家族がいるので難しい可能性が?(某の場合、親ではなくて娘と息子(リアル)がいるようである)
以上前置き以下本題。私が離婚後に増やした2つの趣味、「二次元の嫁」と「ドール」。こういった趣味は人によっては家族に隠しているようだ。一人暮らしだと隠し通すことも可能かもしれないけれど、実家暮らしの場合はいずれバレてしまうもの? 私は一人暮らしと実家暮らしのハイブリッドのような特殊な環境下にいる。何か隠しごとをする場合、実家暮らしよりはハードルが低く一人暮らしよりは難易度が高い、そんな生活をしている。詳しく話をすると侃侃諤諤一本分になるのと特定されそうなので省略(笑) その2つの趣味、当初は一応隠していた。ところがバレる危険性がほとんどなかったため、日を追うごとに段々と油断してきて、ある日たまたま緩みまくっていた時にバレてしまった。ちなみに、二次元の嫁は完全に隠していたが、リリアたんは目立ちにくい場所に置いてあったが特に隠してはいなかった。確実に露見したのは梅の花と一緒に写真を撮っていた時だが、その前から知られていた可能性も高い。いずれもバレたときの家族の反応は「スルー」。もしもこれ、私が未婚だったら家族会議になっていたかもしれない。だがしかし、一度結婚して一度離婚しているせいか問題にならなかった。多分諦めモードってやつ。その後私はどうしてるかというと、一度見られたら二度でも三度でも同じなので以降ほぼノーガードフルオープンにしている。“隠さなくてよくなった”ためにむしろ気が楽になった。もう何も怖くない。
「スルー」とは言え、一切何も言われていないわけではない。文脈はちょっと忘れてしまったのだが、次姉がある日、弟(私)への嫌味を込めて放った言葉がタイトルの「ボインのお姉ちゃん」である。説明しなくともご想像付くと思うが、二次元美少女は胸元が大きめの子が多い(参考その1、その2(2、3枚目)……両方Anmi氏のイラスト(が元)じゃねーか!)。二次元慣れしているとこれぐらいはまあまあ普通。世の中デカけりゃデカいほどいい、っていう人もそれなりにいるのか、もっと極端で現実離れしているイラストも珍しくない。そんなのに比べたらまあまあ普通である。しかし姉はごくごく普通の一般人。一般人でない要素は一般人ではない弟を持っているという点だ(自虐)。だから私お気に入りのフィギュアやタペストリーを見て、現実世界から乖離した世界に逃避している弟にチクリと言いたくなったのだろう。我ながらその気持ちは分かる(笑)
次に、母親の印象的な発言も紹介しておこう。リリアたんの衣装が時々変わっているのを見て、「この息子、この年齢でお人形さんの着せ替えしてるのヤバいわね」ぐらいに思ったのだろう。「お洋服ごとにお人形さん買ったら?」と(*1)。もちろん、母親はドールのお値段や流通事情を知らない。今これを読んでいる読者の方も知らないかもしれないので記しておこう。リリアさんのお値段定価(税抜)は4万5千円〜5万円程度。量販店などでもう少し安く買えたり、あるいはポイント還元もあったりするが、新品でお迎えする限り4万円を切ることはまあないだろう。お洋服1着につき1体用意するとなると合計で5万円以上となり、あっという間にα7R VやZ 8が買える金額に達する。流通の問題もある。今ドール取扱店に行ってリリアさんがお迎えしようとすると……多分、通常の新品在庫持ってる店ってほとんどないと思う。中古、新古品まで広げれば手に入るが、概ね新品より高くなる。「1/3なら何でもOK!」なら常時何かしらはお迎えできるのだが、私は今のところリリアたん一筋。予め10人ぐらいお迎えしておいて待機させておくのならともかく、お洋服を買う都度お迎えするのは難しいということだ。
ま、この発言については本人もその場の思い付きで言っただけのハズで、今はもう覚えていないと思う。二度目は言われていない。
ちなみに今年も梅とリリアたんの写真を撮っていると、「新しいお着物? それとも新しい子?」と聞かれたので前者(着物)と答えておいた。今年に入ってグリモワちゃんをお迎えしているが、その時撮ってたのは黒猫ちゃんなので嘘は言っていない。
*1 母親もまた一般人なので「お迎え」などという表現は使わないしそもそも知らない。
また別の日、長姉と次姉が視察にやってきた。今年に入ってすぐの頃だ。
次姉「増えてない?」
ご明察。1/12ドールが増えました。ちなみにねんどろいども飾る場所を変えて目立つ場所に出て来たので、次姉の目にはそちらも増えたように見えた可能性がある。次にリルフェアリーとねんどろいどを指差して、
次姉「これ、同じシリーズ?」
これには長姉が反応し、
長姉「いや、全然違うやん」
次姉「アイドルと同じで興味ないから見分け付かんわー」
なんていう会話に発展した。ちなみに次姉は漫画やアニメを一切見ない。一方で長姉はまあまあ嗜むので、こういった見分けが付く……のかな? なお、詳しく突っ込んだ話はしていないのではっきりとは分からないが、次姉はユナとリルフェアリーを同類と思った可能性が高い。大きさが近く、どちらも着ぐるみだからね(うちの妖精さんは初日以来ずっとニワトリ、ヒヨコ衣装のまま)。そのニワトリヒヨコ衣装に突っ込みが入ったので、元々酉年に発売されたものが去年再版され、今年は卯年だからうさぎさんが発売されることも説明しておいた(その時点では未発売)。「発売される」とだけ言って「お迎えする(予約している)」とは言わなかった。さらに突っ込まれるかなーと思ったが、次姉も「何を言ってもどうせ欲しけりゃ買うんだろう」ぐらいに思ったのか、それ以上は展開がなかった。ちなみに去年、長姉から使ってないミシンを貰っているが、その際に目的(ドール衣装を作る)を明言している。その際特に何も言われなかった。
以上が私の「二次元の嫁」及び「ドール」趣味に対する家族の反応である。同じ趣味を始めたいけど家族の目が怖くて、という人の参考になれば……ってならんわなーハハハハハ(乾いた笑)。
(2023.06.13)
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