橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成23年7月下旬分

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平成23年7月31日

  いきなりチェック漏れから始まる7月読漫画感想文。多少グダグダ感も漂うが気にしない気にしない!

【ザワさん】7巻(6月新刊):☆☆★
  この漫画は基本的に一話完結スタイルだった。特に強いオチがあるわけでもなく、淡々と、何かしらの余韻を残しつつ、短い一話に普通とはちょっとだけ違う高校野球部の日常が描写される。ところが今回初の試み?として、後半は体育祭が軸になって話が進む。体育祭のプログラム、部活対抗リレーで野球部は”伝統”としてトップを取るよう先輩たちから圧力を受ける。しかし野球部監督は「ザワを出してやったらどうだ」と、高校野球の世界では出場が許されない女子部員に”晴れの舞台”を用意する。トップを取らなければ先輩たちに締められてしまうリレーに、体力面で不利な女子メンバーを入れなくてはならなくなった一年生たちは色々と揉めながら体育祭当日を迎える。まあそんな感じなのだが……ハズレだったね。あんまり面白くない。上級生の理不尽な要求を飲まなくてはいけない下級生の悲喜こもごも? 別にハイテンションな漫画ではないが、こうもローテンションな話が一冊の後半を占めてしまうとなあ。まあ、私と同じような感想を抱いた掲載誌読者が多ければ8巻では元に戻るだろうし、そうでなければ私はお呼びでなかったということだろう。あ。ザワさんの分も全力で走り、全責任を一人で背負った花村はいわゆる”男”だと思う。

【コードギアス 反逆のルルーシュ】5、6巻(既刊)
(最初いろいろ書いてたんだけど、単行本を最後まで読んで気が変わり全削除。後述の7、8巻の項目を参照してください。)

【頭文字D】43巻(新刊):☆☆☆☆
  いよいよ最後の戦いが幕を開ける。というところで話が変わるのだが、少し前から姿を見せている拓海の最終戦の相手。今回フルネームが判明したが、乾信司というらしい。中学生? 中学生が車の運転? 母親の証言によると初めて運転したのは小学4年生だとか。話を聞いていた久保の突っ込みにもあるとおりとんでもない話である(笑) 拓海も中学の頃から車の運転をやらされていたが、それに輪をかけてとんでもない話。そして疲れている母親を起こさないような運転。まるで何かに似ていませんか? そう、拓海は載せた豆腐が痛まないようにコップの水をこぼさない運転を父、文太に仕込まれた。何だか何となく似てますなー。バトルを嫌って姿を見せないあたりもかつての拓海を思わせる。
  ところで、1巻から43巻までに登場はおろか話題にもなってないことがある。それは拓海の母親である。当たり前のように1巻から母不在で43巻まで誰もそのことを一言も言わない。死んだのか離婚したのかあるいは病院で長期療養中なのか、一切語られていないのだ。あ、実写映画では逃げられたことになってましたがね。一方の信司君、こちらは父親がいない。母一人子一人だった。これ、組み合わせたらどーなりますか?
  ――いや
いつもの私の当たらない予想です。競馬とか競輪とか競艇は絶対やっちゃいけないほどの外れっぷりを見せる私の予想です。でもね、「藤原家+乾家」がどうにもしっくりきちゃうんだよなあ。信司君の母親がハチロクを「ラリーをやっていた元夫の乗っていた車」と言ってるし、かなり符合する。問題はその証言中に「死んだ夫」という表現があることなんだよね……。文太はまだ生きてるからこれは違うか……。と思わせて、敢えて信司母が別れた夫のことを「死んだ」と表現してるだけ、という可能性を挙げておこう。もう一つ根拠?がある。43巻には兄と弟という図式がある。高橋兄弟がまずそれ。次に戦う相手。啓介の相手北条豪は、直前に高橋兄と戦っていた北条凛の弟。そしてバトルの前に弟にアドバイス?をしに姿を現す。「兄と弟」これが最終戦のテーマなんだよ。そして主人公もこの図式に加わるとすると……乾信司が藤原拓海の弟であるというセンは充分にあると私は予想する。バトルが上りから始まり、下りで走る予定の信司君がまだ姿を見せてないあたりも怪しい。二人の突然の再会を演出するためのシナリオに思えて仕方ないのだ。
  ちなみに、42巻でちらっと出てきた時点から「拓海の母親と弟だったら面白いな」と思ってました。そんなこと思ってるから、43巻の一連の話をそういう目線で見てしまうんだと思います(笑)

【コードギアス 反逆のルルーシュ】7、8巻(既刊):☆☆☆
  予想をかなり裏切られるエンディングだった。というか、ここまで主人公が救われない漫画を読むのは久々かもしれない。5、6巻あたりからいろいろやっちゃいけない取り返しの付かないミスが出てきたり、7巻でまさかと思うキャラクターが死んだりするし、これは一体どういう形で結末を付けるんだろう?と思いながら読んでいたらそういう終わり方だった。まあ一応、それが最終的にはルルーシュの望む結末だったのかもしれないけれど、読者が感情移入する主人公の成れの果てとしてはかなり寂しい結末だったように思う。
  さて、当初描いた私の予想はまたしても全くのハズレクジ(高笑) まあよくあることである、というか毎回そうである(嘲笑) 結局ギアスの力は何だか良く分からなかったり、途中の「ラグナレクの接続」が『エヴァンゲリオン』の人類補完計画を思わせたり……。トータルとしてはまあまあ面白かったけど、ちょっと死なしちゃいけない人物が死にすぎたようにも思う。そこんところがマイナス要因。
  メインストーリーが重すぎたせいか、この設定を踏襲しつつパラレルワールド的に展開させた学園どたばたコメディ――そうだな、名付けて「ルルーシュと愉快な仲間たち」が読んでみたいなあ、と思った。

【百鬼夜行抄】20巻(新刊)
  じじょーによりまだ読んでないので感想他はまた後日。

【高橋留美子傑作集 運命の鳥】(新刊):☆☆
  ビックコミックオリジナルに年一回掲載される『高橋留美子劇場』の新刊。『うる星やつら』や『らんま1/2』に代表されるラブコメとは違う、大人の味路線の作品群だ。
  特にまあ、あまり書くこともない。評価が低めなのは「るーみっくわーるど」に飽きてきたせいだとでも思ってもらえれば。

【ぼのぼの】35巻(新刊):☆☆
  大まかに分けて3つのストーリーが35巻には入っている。そのうち、一番多くのページが割かれているのが主人公ぼのぼのの初恋? そういやこの森、ラッコはぼのぼのとそのお父さんだけ、アライグマも同様、シマリスは両親とその姉、プラスα、スナドリネコは1匹だけだしヒグマも1家族だけ……生態系がどうなってるんだ? というわけでまあ、ぼのぼの親子以外のラッコが出てくるのは初めてかもしれない。お父さんの親友とその娘。というわけでぼのぼのは異性を意識するだけど、これがまたこっ恥ずかしくて読んでられねえよ!(実際ぱらぱらめくって飛ばした) そういう理由で星が2つしかない。最初のと3つめとはいつも通りのぼのぼの風味で良かった。以上!

  とりあえず、『コードギアス 反逆のルルーシュ』を最後まで読んだ。アニメは「R2」というのもあるようだが、漫画版ではアニメの「R2」までのラストまでやっているのかな? アニメの最初のとR2はパラレルワールド的に別個に存在するかのような印象も受けていたのだが……。他、ルルーシュではなく他のキャラクターサイドから見る『コードギアス』も漫画としてあるらしい。それらは当初、買わない予定だったけど現在検討中に変化。買わないかもしれないし買うかもしれない。ルルーシュ編と同じ人が描いてたら買っていたんだろうけど、違う人なので躊躇してるところだ。コードギアス以外のタイトルは、表題見て少し迷っていた『高橋留美子傑作集』だが、『高橋留美子劇場』として掲載されていたものの単行本化だったので購入。他、いつものようにチェック漏れが2冊という陣容になった。
  来月は……『範馬刃牙』一冊だけ。さーみしーいよー。というわけで多分何かまた漁ってみる(笑) 例によってチェック漏れもありそうだけどね!


平成23年7月30日

  ある日の夜、風呂に入っているときのこと。蒼い雷光(のようなもの)と共に風呂場が暗くなった。何事か!? と一瞬ビビったのだが(*1)何てことはない。暗くなったといっても漆黒の闇に沈んだわけでもなく、前より暗くなった、ただそれだけである。風呂場を照らす2つの電球のうちの一方が切れたのが原因。ただ、電球が切れる現場に鉢合わせしたのは初めてのような気がする。厳密には何度かあるのだろうけど、点灯していた電球が切れる場面は初じゃないかと。点灯させた瞬間に切れたことは何度かあるけどね。
  そんなわけで、ちょうどいいからLED電球に交換だ! とは行かない我が家の事情……事情っつうても借金まみれで高価なLED電球が買えないというわけではない。電球の買い置きがあって勿体無いから普通の電球を先に使うというだけである。これ、電球が切れるまでに余分に使う電力とまだ使える電球をそのまま捨てることとどっちが勿体無いのかね? 今節電が叫ばれてるけど、風呂場の照明は主に電力需要のピークの時間帯外に点灯させるわけだし……。あ、それと、何故買い置きがあるのかというと、うちの家の電球はE17口金のものが多く、家の近くの電気屋はたまにE17口金の在庫を切らすんだよ……。だから2〜3個買ってあるわけ。そういうわけでストックのものと交換しようとしたら……風呂場の電球だけE26口金だよ! この家の電球は全部E17だと思ってたからE26の交換用は置いてねえよ! 思わず切れた電球を風呂場の床に叩きつけるところだった(*3)。いけないいけない。
  てな顛末があって翌朝、切れた箇所は無事LED電球に換装されました。ストックのE26口金のLED電球(*4)が昼白色だったため、切れずに残ってるもう一方の電球と色が違って風呂場が若干カラフルになっちまったが……まあそこはそれ、あるもので我慢しよう。特に大きな不便はないからね。風呂場で何かを撮影なんてことはまずしないし。

*1 橘雪翼は結構小心者で些細なことでビビリます。チキンハート橘雪翼とでも呼んでやって下さい。鳥と呼ばれて怒るのはカノープス・ウォルフです(*2)。
*2 だから注釈内に注釈の必要な単語を使うなとあれほど――「カノープス」は『タクティクスオウガ』の登場人物。背中に翼を生やした亜人種で、鳥と呼ばれると怒ります。
*3 大変危険なのでくれぐれも真似しないようお願いします……って誰が真似すんねん。
*4 あれ? すぐ前の文章によるとストックなかったんじゃないの? という疑問にお答えせねばなるまい。この家にはストックがなかったのだが、建て替え時に建て替えられないまま残った古い棟には一つだけストックがあったのです。風呂に入っていたのは夜で、尚且つ電球を交換作業は入浴を済ませた後だったため、わざわざ玄関から一旦出て庭を横切ってまで交換用の電球を取りに行くのは面倒だったのです。


平成23年7月29日

  昨日の話にちょっとだけ関連して、某サイトの野球コラムに出ていた話を。実際に野球場へプロ野球を見に行ったことのある人ならご存知かと思うけど、ファンサービスでよく選手がスタンドへボールを投げ込む。たまにまだ2アウトなのに投げ入れちゃってランナーが生還するというミスをやっちゃう選手もいるけど、今日はその話には触れずにおく……って充分触れとるやんかアホ! で、まあ、甲子園球場の場合は……そのボールを投げ入れられた付近に人が殺到するわけだ。あまり美しくない観衆慣習である。ファールボールが飛んできても、それを捕球しようとする観客もいる。こちらも危険だ。硬球の素手による直接捕球も危険だが、ボールを取ろうとして立ち上がって身を乗り出す人がいて、その背後にいる人がボールの軌道を確認できないという危険性もある。その身を乗り出した人がしっかりボールを捕れたらまだ問題は少ないんだけど、捕り損ねたファールボールが打球の勢いそのまま後の客席へと飛び込む可能性がある。そのマナーの人に視界を遮られ、ボールが自分に向かって飛んでくるのをしっかり確認できない人がいる可能性があるわけだ。いや、実はこれ、怖いなと私自身が体験したことである。前の人が、それも1人2人じゃなくもっとたくさんの人が立って飛んでくるボールを捕ろうとして立ち上がった。当然私の目にはボールが見えなくなるわけで、そうすると彼らが捕れなかった場合に直撃の危険性もある。というわけで私は身を屈めていたのだが――結果的には彼らの手には収まらず、なおかつ私の席やその周辺にも飛び込んで来なかった。誰も怪我することもなくて良かったのだが、そのときが幸運だっただけで怖いものは怖い。私が範馬勇次郎ぐらい強かったらそいつら全員シメてるところなのだが、範馬勇次郎ぐらい強かったらファールボールなんてちっとも怖くないか。
  で、昨日書いたように、私の手元には今、一球の試合球がある。泥に汚れ、実際にプロ野球の公式戦で使われた試合球である。客席に飛び込み、地面や空席で何度か跳ね、そして座っていた私の膝元へ落ちて?きたファールボールである。忘れられないのは、私の左隣の客が私の膝の上まで手を伸ばしかけたのだ。流石にその瞬間気が付いたのかはっと手を引っ込めたのだが、考えてみれば無礼な隣人である。仮初のものではあるがそこは私の席であり、ある程度の範囲内で私に占有権のある空間である。ファールボールに対して所有権云々を宣言するつもりはないが、隣に座る観客のゾーンにあるものを取りに行こうとするのは浅ましいとは思わないのか。私は男だが、もしそこに女性が座っていたらもっと失礼だし各種トラブルに発展する可能性もある。たかがファールボール一球にそこまで熱狂しなくてもと思うんだけど、いかがだろう? ボールならほら、甲子園の土もロジンも選手の汗も手垢もついてないけど、その代わりまっさらで真っ白なボールが球場近くのショップで買えるじゃないか。夢を金で買うのかと突っ込みが入りそうだが。あとそのボール、一球で3000円とちと高いんだよな……。じゃあ球団指定練習球でどうだ! タイガースのマークが入って1890円! 試合で使われるものじゃないけどね。ちなみに昨日の画像に写ってた普通の硬球は、1000円だったか900円だったか。かなり昔にかったのでしっかりとは覚えてないけど、確かそんなもん。硬球は軟球に比べて値段が高いのです。
  って、野球コラムの話からすっかり離れてしまった。ここまでは前置き、ここからが今日の本題です。そのコラムによると、メジャーリーグでは選手がスタンドにボールを投げ入れる時、誰に向けてのものか指定するんだそうな。しかもその対象は子ども限定。仮に他の大人がボールをキャッチしても、その子にきちんと渡してあげるんだそうな。断っておくが、野球の本場だからメジャーが何でも正しくて真似すべきだ、と言うわけじゃない。その話を聞いて、目から鱗が落ちるような思いがして、だからこう書くのである。美しい習慣ではないか。日本でも是非真似して欲しい。あの”たかが”一球のボールに大勢が群がる醜いシーンを見なくて済むのだ(もっとも、試合開始時にタイガースの選手が投げ込むボールはサイン入り、”たかが一球”ではない。但し硬球ではなくかなり柔らかい投げ入れ専用のボール状の何かである)。ただ、メジャーリーグの球場と日本の球場ではグラウンドと客席の”距離”が違うので、メジャーの真似を日本でするにはちょっと無理があるとか。それは残念。でもせめて、投げ入れたボールを最終的にもらってもいいのは小学生以下の子ども限定とか、そういうルールを作って欲しいな。子ども同士で取り合いになる可能性は残るけど、いい大人が子ども顔負けの必死さでボールに喰らいつくシーンを見せるよりははるかにいい。
  最後の最後に夢のない話を。この前松井秀喜選手が日米通算500号本塁打を打ったらしいが、こうした記念ボールには”値が”付く。夢のないのはそこじゃなく、アメリカではこうしたモノが資産扱いとなって税金がかかるんだそうな。最近読んだ新聞記事によると、だけどね。記念ボールが選手の元に戻ってくるのはそうした理由もありそうだ。もっとも、そのボールと引き換えに記念品がもらえたりするようだが、そちらも資産価値ありと見なされると……。ちなみに松井選手の記念球は松井選手の元には戻って来てないそうな。スタンドでキャッチした少年が受け渡しを拒否したとか。私はそれでいいと思うよ。自分が見に行った試合で放たれたホームランボールを手にする喜び。何物にも変え難い体験であり、そのボールは大切な記念品だ。選手にとっても大切なものかもしれないが、観客にとっても大切なものだ。選手の元に戻ってくることを当然と思うのは傲慢だろう。しかも、いい大人がこれをやるとちょっと微妙なところだが、今回のケースは15歳の少年だからね。但し、その記念球に税金がかかるとなると……「少年、大丈夫かな」と心配になってしまう。日本ではまだまだ大きく取り上げられる松井秀喜だが、アメリカではどうなんだろう。その少年が平和に記念ボールを持っておけるよう願っていよう。


平成23年7月28日

  今年既に3度甲子園球場に足を運んでいる。タイガースグッズが売られているお店にも入っているのだが、そのお店で私が一番欲しいと思ったものは何でしょう?

1:藤川球児のレプリカユニフォーム
2:榎田大樹プロデュースTシャツ
3:鳥谷敬1000本安打達成記念トートバッグ
4:ラムちゃんフィギュア
5:加藤良三サインプリント入り統一球








  ちなみにラムちゃんフィギュアというのは、去年あたりにコラボレーション企画で販売されたもので、ラムちゃんが阪神タイガースの応援旗を持って立っているもの。去年店頭で見かけたことはあるけど、今もまだ残ってるかどうかは知らない。タイガースのオンラインショップでは買えるようなので、欲しい人は急いで手に入れよう!


平成23年7月27日

  神戸新聞の夕刊を見ていると、どうやら将棋の王位戦の最中らしい。インターネットでその様子を中継しているとか。猫も杓子もインターネットばかりの時代になったなあ、と家族で一番インターネットを利用している人間が言いながら、結局サイトを探して”観戦”(笑) あ、ブラウザを複数開いて阪神タイガースも”観戦”。ノーアウト1、2塁から1点しか入らないとか、さすが逆転優勝を狙うだけあって強いなあ(棒読み) と思ったら、そのあと相手のミスのお陰もあってボコボコ点が入りましたとさ。
  で、王位戦。私が見始めた時点で終盤に差し掛かったところ。あ、現在王位には広瀬章人(段位は忘れたけど、多分九段じゃないかなあ)が就いていて、挑戦者は一時期一世を風靡した羽生善治。私は羽生を応援。そして盤面を見たとき、素人の私の目には羽生不利。数手進んだ後に……私の頭に良さそうな手が浮かんだ。そしてその数分後、譜面が変わって私の”読み”通りの手順に! いやっほう!と調子に乗ってさらにその次を読んだら、今度は大ハズレ。ま、私は素人ですから。そしてその後……広瀬王位が絶妙手を放って挑戦者羽生の追撃をかわす。それでも羽生が何かやってくれるだろう、と思って見守っていたのだが、最後の最後、詰まない(と私が思った)手を選択。まさかと思ったがやはり投了を告げて終局となった。最後の手は形作りというやつである。これで広瀬2勝となったらしい(王位戦は七番勝負で、先に4勝した方が防衛もしくはタイトル奪取となる)。うーん、羽生さんも一時期を思うと衰えたなあ。終わってから気付いたのだが、某動画サイトによるライブ解説もやっていたのか。そっちも見てみれば良かったかな。
  コホン……さて、阪神が中日に連勝。今日のポイントは……エラーしまくりミスしまくりの中日ディフェンスかな。初回はフィルダースチョイス、4回はエラーとワイルドピッチ、5回はフィルダースチョイスがからんでの得点。ただ……前半の阪神はこういうところですら点が取れなかった。相手がエラーしてもファーボール連発してランナーが溜まっても、最後の一押しが足りなかった。それが今日はタイムリーもあったし犠牲フライでいいところで外野フライも上がったし最後は満塁ホームランまで。敢えて言うなら7回の3四球の満塁のチャンスかな。あそこでトドメさせてれば言うことなかったんだけど、大量リードの場面だしまあいっか。昨日の話題だが、4年目森田一成が一軍初登録初出場初打席でホームラン。タイガースのプロ初打席本塁打は初めてのことらしい。昨日のスポーツ新聞で「和製大砲」とか何とか例によってデカく書かれていたので、まあいつものパターンだと思っていたらまさかの値千金の同点弾。この一本に終わらず、和製大砲、そして生え抜きとしてデカく育って欲しい。で、話が今日に戻ると上本の満塁弾。多分誰もが打つとは思っていなかった満塁ホームラン(笑) そんなこともあって、ついにいわゆる借金完済。勝率5割復帰。どうやら今年は悪い時に負け越しが11もあったらしいので、最悪のときから見れば11も勝ち越しを作ったことになる。後半もこういう勢いで行けば……久々の優勝も夢じゃない??? と期待させておいて夢で終わるのが阪神タイガース。みんな、後でがっくり来るだけだからあんまり期待しないようにね!(何という発言だ……)


平成23年7月26日

富士急行1200系富士登山電車

  いろいろと力尽きたぜ……。しかしアレだな、完成間際になるとテンションが上がって『タクティクスオウガ 運命の輪』そっちのけで作業が出来るというこの気分屋さんなところは何とかならんのか。


平成23年7月25日

  多分2年前とさらにその前の夏ぐらいかなあ。全然アイスクリームの類を食べなかった夏が2度ほど続いた。全く食べなかったわけじゃないけど、ほとんど食べなかった。何故か。別に体重が気になったわけではない。胃腸の調子が悪かったわけでもない(むしろ最近の方が悪いといえる)。答えはいつもの通りのすっきりしないものだが、「なんとなく」である。なんとなく、別に冷たいもの食べなくていいや、という気分だったのだ。それまでは割と冷凍庫に常備があって、週に1〜2個ぐらいは食べていたのに。それが去年とあるもので崩れた。女性に人気のアイスで、それまで6個パックしかなかったものを男性にも買いやすいようにと単品売りが始まった、とか何とか言う記事を読んだ。ちょっと待て、女性が6個パックを買って男性は1個ずつなのか。おかしくないか? 逆じゃないか? 普通女性の方が体重体形気にしてそんなにアイスクリームばっか買わないだろ……と思うのだが、ひょっとしたら男がアイス好きだったら軟弱なのかもしれない。
  そのアイスはバニラをチョコで包んだ棒アイスなのだが(詳しい人はそろそろ特定できるかもしれないね)、5年ぐらい前まで別の銘柄で似たようなのがあったのに売っているところをみかけなくなってしまった。そういう理由もあって、お試しにと単品を買ってみた。するとこれがいける。それまで「アイス? 別に喰わなくたって死なねえよ」と思っていたのがそれ以降常備されることに。毎日毎日来る日も来る日もそればっか。1箱6本入りだから1週間に1箱じゃ足りない。毎週初めに1箱、そこのスーパーは1週に一度1割引きセールをするからたまに2箱まとめ買いする橘雪翼。冷凍庫に箱2つは入らない、とりあえず家に帰ったら中身をバラして……

  ――そろそろ皆さん気付いたかと思いますが

嘘です(おいおいこらこら)。流石に1週間で1箱はないですね。まあでも、ハマった当初は2日に1本弱……即ち2週間で1箱のペースで消費してました。外箱は燃えるゴミではなく回収資源として処理していたので母親の目に留まっているはず。ハイペースで食べてるのがバレて怒られて禁止されるんじゃないかと夏の終わる頃あたりから心の底でビクビクしておりました。いやその、自分でもこれ食べすぎだよなあ……と思っていたもので。幸いにしてそんなこともなく、仮に太ったらやめようと思っていたけど幸いにしてそんなこともなく。そういうわけで今も私の冷凍庫にはそれが何本か入っております。
  さて、夏場はそんな感じだったのだが、涼しくなってくると流石に食すペースも落ちてくる。その一方で……バニラとチョコレートの組み合わせよりあっさりしたものが食べたくなってきた。そういや昔からアイスクリームよりシャーベットのほうが好きだったな。というわけで何かよさそうなシャーベット系のものを探し始めたのだが、近所のスーパーにはいいのがない。そしてある日、いいものをしょっちゅう目にしていることに気付いた。いつもバッティングセンターに行く途中にアイスクリームの店があるではないか。そこのオレンジシャーベットが小さい頃好きだったのを思い出した。というわけで、以降冷凍庫に常備されるアイス系の食べ物の種類が増えた。ローテーションとも言う。その店は常にある種類と月替わりのものがある(はい、これも簡単にどこか分かりますね)。これまた6個パックのを買うのだが(中身の種類は選べる)オレンジシャーベットは定番として、あとの5つを何で埋めるか。チョコレートや抹茶、他濃いものよりはあっさり系で埋めたい。というか橘雪翼は好みがうるさいので食べられる種類が少ないのだ。確か当初はオレンジとマンゴーとあと何かを2個ずつ入れるという荒業で乗り切ったような気がする。夏っぽい果物なのにこの7月に入ってマンゴーがなくなってしまったのがちょっとしたショック(橘雪翼はマンゴーが大好きなのだ)。代わりに入ったパイナップルを試食してみると、これがまた気に入ったので、4種類+パイナップル2つという買い方をしてみたり。そういやパイナップルアイスも好きだったなあ。その、アイスを食べなかった夏の前はちょくちょくパイナップルのアイスキャンデーを買って来て食べていた。そこは1本から買えるところなのだが、1本だけで箱に詰めてもらうのは悪いので必ずこれまた6本ぐらい買っていた記憶が。それぐらいが箱に合うちょうどいい数だった。種類は5〜6ほどあったはずなのだが、さっき言ったように好き嫌いが激しくてミルクとか抹茶とか好きじゃないから、酷いときはパイナップル6本、バリエーションがあったとしてもパイン3本マンゴー3本とかいう買い方だった。

  ――でだ

うちの家でよくネタにされる事件なのだが……侃侃諤諤にも書いたような気がする。大阪で買って帰ったある日にそれは起きた。当然用事を済ませて最後に買うわけだ。幸いにして駅からそう遠くないところにその店はある。「お持ち帰りのお時間は?」と訊かれて「30分程度です」と答えるわけだ。でもね、JRは常にダイヤ通り運行されているわけではない――そう、電車が止まってしまった。アイスの箱を手に途方に暮れる橘雪翼。このままではアイスが溶けてしまうかもしれない。幸いにして隣の駅まで来ていたが……どうする? まさかここからタクシーに乗るわけにもいくまい。何故なら「タクシーの運賃>アイス代」だからだ。バス乗り場をチラッと見ると、急いで帰途に就きたいのか誰かと約束があるのか人だかりが出来ている。電車が動く気配はない。

  ――とまあそんな顛末があったものの

結局買ってから1時間半も経たないぐらいに家に帰りつけて、中身も無事だったんだったかな? んー、ひょっとしてそういうことがあったせいでアイス食べなくなったのかもしれない……?????

  とりとめのない話が続いたが、今日の結論はこうだ。「橘雪翼はパイナップルやマンゴーのアイスが好きである」――以上!


平成23年7月24日

  例の日本ファルコムの女性キャラクターの人気投票の最終結果がようやく発表された。多分投票締め切りから2ヶ月近く待たされてる。で、1位レン、2位エステル、3位フィーナ(**)という第一回中間発表と同じ?組み合わせになった。というか、最終中間発表でレンの順位は落ちてたらしいのだが、最後になって盛り返したんだとさ。んー。『空の軌跡』強し、『零の軌跡』にも登場したレン強し、ということにしておこう。というわけでこの3人が「ねんどろいどぷち」としてフィギュア化されることになる。どういう形で手に入るのか分からないのだが、一般販売……? それぞれ単品商品なら……いちおーレンとエステルだけは手に入れておくかなあ? 何度も言うが、『空の軌跡』キャラはヒロインヒーロー問わずぷちじゃない「ねんどろいど」で製品化してくれたら嬉しいのだが。
  以下、4位ティータ=ラッセル。レンより幼く見えるが確か1歳年上という設定だったはず。ゲーム中いかにも幼子という言動をしていたのだが……うーん。世の中そういう需要があるんだということにしておこう。5位ノエル=シーカー。ちょっとまて、『零の軌跡』の最人気キャラが脇役クラスのこの人なのか? 一応2度パーティーメンバーに入り共に闘うわけだが……主役級のエリィとティオはどうしたんだ! ……って言ってて思い出した。その2人は『零』の続編の『碧』の限定版でねんぷち化が決定していて今回の投票には入ってないんだった。にしても少なくとも3番人気ということが分かり意外と言えば意外(まあ3番とは限らないんだけどね(*1))。6位レア。フィーナの妹、だったかと。姉のほうが人気あるっちゅうことか。7位リリア。イースIIのキャラらしいのだがやってないので分かりません。8位エレナ。『イース フェルガナの誓い』のヒロイン。敵にしてアドルの親友だったチェスター(この辺は詳しく覚えてないので間違ってるかも……)の妹。というぐらいしか覚えてないのだが、よく上位に食い込むなあ。9位クローゼ=リンツ。本名クローディア=フォン=アウスレーゼ――『空の軌跡』の舞台リベール王国の女王様の孫娘にして王位継承者。10位アネラス=エルフィード。『空の軌跡SC』から登場する能天気娘。「可愛いものは正義」と言ってはばからない。正直この人が10位に入るというのは実に意外。SCではプレイヤーキャラとしてパーティに入っているのは一瞬(『the 3rd』では出てきてから最後まで一緒)。特に深いストーリーや印象的なシーンがあったようにも思わないのだが……。あまりネガティブなことを言うのは良くないのだが、キャラクターが全般的に印象良い中で、『空の軌跡』シリーズの味方側人物で嫌いなのを3人挙げるとすればアガット、ティータ、アネラスになるのだよ……アガットは男なので今回の投票に関係ないけど、ワースト2が2人とも10位以内って……。
  ちなみに、発表まで時間があったのは……なんでだろう? 何かこの週末でイベントがあったらしいんだけど、それに合わせての発表だったらしい。これだけ期間があったんだから試作品ぐらいは出来ててもおかしくない! と思ってネットの海に画像を捜し求めたんだけどなかった。うーん、残念。あ、ところで、私も最初の頃2回ぐらいは投票してみたんだけど……誰に入れたか既に忘れてる(汗) 順当なところでエステルと……? レンは迷ったけど結局入れてないような気がする。2回入れて2回で投票するキャラを代えた気もする。ま、いいや。

** キャラクター詳細
○ レン
『空の軌跡SC』にて登場。秘密結社身喰らう蛇の執行者。設定は確か12歳ぐらいの幼子。小さい体で大きな鎌を振るい、オーバーマペット(ロボっとみたいなものと思ってくれ)パテル=マテルを操る。人身売買の犠牲?になっていたところを、当時身喰らう蛇に属していたヨシュア=アストレイ(『空の軌跡』の副主人公)とレーヴェに助け出される形で結社に身を寄せることになる。エステル(後述)が必死になってレンを説得にかかり、『零の軌跡』のラストでついにレンはエステル、ヨシュアの元で暮らすようになる。『零の軌跡』では脇役でサイドストーリーもいいところだったはずなのに、物語の大部分を喰ってしまうぐらいのイベントが用意されている。
○ エステル=ブライト
『空の軌跡』の主人公。男勝りで元気で常に前向きで名前にあるように光り輝いている?
○ フィーナ
『イース』に出てくる女神様。双子の姉妹だったかで、多分姉の方。よく覚えてない。今回の投票対象の中では最古参かと。

*1 今回の投票は3票までなので、『零』の他のキャラクターの支持層が他のゲームの他のキャラクターを熱烈支持していれば、『零』キャラが「3票」の中に入らない可能性が出てくる。また、エリィとティオが除外されているので、そのお陰で3位票としてノエルを入れた人もいるかもしれない。無論、それぞれその反対のことが起きてることもありえるのだが……。


平成23年7月23日

  また続きの話。デカール製作は……思ったより上手く出来なかったけど、まあとりあえずこれで良しとしよう。そんなわけで貼り付け作業を再開したんだけど、何か気分が乗ってこない。何故かというと……貼るべき枚数が非常に多い。戯れに数えてみたんだけど、90枚越え。以前作ったリニューアルソニックとか今年作った阪急電鉄100年ミュージアム号タイプとかよりも少ないんだけど、1両あたりに直すと今回の方がはるかに多いようだ。ちなみに、実物の車輌をデザインしたのは確かソニックと同じ人で、模型用のデカールを作ってるメーカーも同じだったりする。実車と模型には相関関係ないけどね。
  実車写真とデカールの説明書を見ていると……どうやらデカール製作者の見落としがあるようだ。側面の窓の上に入る「Fujikyu」のロゴは4箇所なのだが、何故か中央2箇所にしか入ってない。当然だが、デカールにはきっちり半分の8個しか収録されていない。というわけで、ここでも失敗時の予備用と思って買った2枚目が大活躍。する予定なのだが、ここの部分は16枚貼るうちに1回も失敗してはならないということでもある。緊張感漂うなあ。あと、ドアスイッチも入っていない。これはおそらく確信犯で、実物はメタリックの赤なのだがデカールで印刷するのはやや難しい。ここはまたしてもグリーンマックスのキットから作ってる私の有利なところで、キットに入っているドアスイッチのデカールの上からクリアーレッドを吹いて貼ればOK……のはずだったんだけど、そのままクリアーレッド塗ったら真っ黒けになっちゃった……。少し色具合としては似てないのだが、クリアーオレンジで妥協してみた。クリアーレッドを普通のクリアーで割って塗ってみるとか、工夫のし様はあるんだけどそろそろ面倒臭くなってきた。ちなみに、ここでもまた1枚失敗したわけだが、グリーンマックスのキットからは富士急のほか一畑や伊予鉄も作れる(実車が同じだからね)。そして私は実際一畑を2編成作っていて、それらにはドアスイッチがないためデカールが余る。ということで余った分を充当すれば失敗も怖くないのさ!

  ――と話が上手く行かないのが橘クオリティ

一畑作ったの何年前の話よ。汎用性のあまり高くないデカールの余りなんてどこに仕舞ったか覚えてるわけがない!!!(覚えてることもあるんですがね、でも今回は行方不明でした) というわけで、1セットまだ未開封の箱があったので、そちらから失敬してきて製作を続行。幸いグリーンマックスはこういうのを分売してくれているので、今度日本橋に行ったら買っておこう。在庫があればいいんだが……。
  くそー、軽い気持ちで作り始めたのに展開がめちゃめちゃ重い!


平成23年7月22日

  昨日の続き。製作中の富士急行1000系富士登山列車(言うまでもなく鉄道模型ね。あと、Nゲージね)のこと。デカールは鉄道コレクションを改造して作ることを想定してある。実車は窓桟も車体色で塗りつぶしてあるのだが、デカールの説明書には「色が剥がれやすいので省略してもいいでしょう」とあり、作例も銀色のままである。一方で私は、楽な方へ流れることもあるしこういうところで差を付けたくなる日もある。今回は後者。鉄コレの場合、窓サッシが丁寧に「日」の字状に再現されているため塗り直しが難しく、やや簡略表現の「三」の字状のグリーンマックス製品のほうが加工しやすいという背景もある。ちょっとだけ、だけどね。ついでに、実車では一部の窓が中桟ナシになっている。元々開閉可能と思われる窓なのだが、固定化した窓については中桟がなくなっているのかな? 説明書ではこちらについて何も言及がない。私も楽な方へ(中略)今回は後者を選択。こちらは明らかに簡略表現のグリーンマックス製品のほうが加工しやすい。さらに、一部の窓は黒く塗り潰されている。室内設備の関係のようだ。その黒い部分にはこれまたロゴ類が入っていて……当然デカール作ったところは窓の黒い部分には言及しておらずそこのロゴも収録されていない。私は(中略)なのだが今回は後者……と言いたいところだが、流石にロゴ類はどうしようもないので省略、にしようと思った。昨日の話で書いたデカールの2枚目の余る部分を利用すればいいんじゃないかと――いう発想は悪くなかったのだが、窓に入るロゴは車体のロゴとまた違うようだ。それから車端部の窓2枚が連続する箇所には富士急行の路線図が入っていて、やっぱりこちらはどうしようもない。仕方ない諦めるか……

  ……と思ったのだが、何もせずに諦めるのは成長がない(結論が二転三転してややこしくてすんません)。というわけで今からネットで拾った画像やら何やらで少し頑張ってみる。上手く行ったら行ったで最高だし、失敗しても何かしらの糧となってくれるだろう(希望的観測)


平成23年7月21日

  何かヘンな音が聞こえてくると思ったら電源を入れたプリンターだった。電源入れてから印刷できるようになるまで時間がかかる上、よく分からないけどガチャガチャ音がして微妙なところ耳障りなんだよな……。
  先週完成した富士急行1000系の青白ツートンカラーに引き続き、同じく富士急行の富士登山電車を製作中。同じ1000(1200)系で2ドア改造されている他、外装が大きく異なる(内装も極めて異なるが、内装はパス)。この業界では有名な人がデザインした車輌で、単色のボディにロゴなどが賑やかに入る。というわけで塗装は簡単なのだが、問題はロゴ類。私もそれがなければ作ろうとは思わなかったのだが(というか、実車をそもそも知らなかった)、サードパーティによるデカールが売られていた。例によって鉄道コレクションの改造用の製品なのだが、別にグリーンマックスの車体に使ってもさしたる問題はなかろう、と購入。両者で一番異なる寸法は天地方向の長さで、そしてこの車輌の場合、そこが問題となるようなデザインではない。車体の加工も終わって単色塗装も終わってデカール貼りに入ったのだが……早速失敗。側面の帯の高さが全然違った。実車写真をよーく見て作業しようね。しかし、不幸中の幸い。デカールにはほとんど予備が含まれていなかったので、失敗時のためにと2組買ってあるのだ。それを許す単価だったのだよ。それでもやはり失敗は失敗、複雑な気分。2組買ったときは「失敗しないだろうけど一応念のため」だったのだ。「ほら、やっぱり失敗しなかったね、1つ無駄になったね」という展開が理想だったのだ。くどいが、1つ死蔵させるぐらい何の問題もない単価だったのだよ。1つ余分があることで生まれる精神的余裕を買うには安いもの。だったのだが、実際失敗してしまってちょっとショック。このデカール、アルプスのMD5500で印刷したのではないか?と思われるややハンドメイド的な商品なのだが、実際の貼り付け前にはクリアー塗装で表面を保護しておくほうが無難である。当然今貼ろうとした1部はクリアー塗装をしてあるのだが、もう1枚は「多分失敗しないだろうから」と封すら開けずに置いてあるのだ。つまり、失敗した今、その予備を使う前に……もう一度クリアー塗料をエアブラシにセットする必要があるということである。面倒だなあ。やっぱり2枚ともクリアー吹いておくべきだったか。何故そうしなかったのか、って? だって失敗するとは全く考えなかったんだもん……。これが自分の力を過信した男の姿である。


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