真っ赤な車体にロゴが入った富士登山電車
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前回に引き続き富士急行。今度は真っ赤な車体にロゴが入った派手ないでたちの富士登山電車。例によってグリーンマックスのキットをベースに、サードパーティのデカールを使って仕上げた。車体色はデカールの指示通りのGSIクレオスの81番あずき色を使用。この色、買いに行ったら塗料のパッケージは「あずき色」だったが、棚のシールは「赤2号」になっていた。かつてあった鉄道カラーシリーズの生き残りで、最近になって色名を変更したのだろうか。そういえば灰色9号もあったはずだが、こちらも名称が変更されているかもしれない。実車を直接見たことがないので、深く考えずにそのまま使用。屋根や屋上機器に至るまで全部この色である。但し、車体は下地にガイアノーツのニュートラルグレーIを塗って赤の発色が鮮やかになるようにしている。屋根や屋上機器はグレーのプラスティックの上からそのまま塗ることで、屋根と車体の微妙な色の違いを出してみたかったのだ。最終的に屋根上には艶消し気味のクリアーを吹いたのだが、結果あまり変わらなくなってしまった……(画像では分かりにくいけど、艶加減は異なる)。パンタグラフも本来は車体色と同じのようなのだが、模型では素材が塗料の定着しにくいものなので今回は塗装を見送っている。 |
車体側面
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車体裾部に白いラインが入り、その周囲に富士急のロゴや文字が躍っている。実車写真を見ると、帯やロゴの色は白じゃなくて薄いクリーム色のようにも見えるのだが……? 写真の写りのせいということにしておこうか。 |
ブラックアウトされた窓
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車内設備の関係で黒く塗られた窓。実車はここにも各種ロゴが入るが、デカールには収録されていなかった。上段は富士急行の路線図で、デカールを自作してみたもののあまりにも細かすぎてこの程度が限界である。下段のロゴは、デカールの余り(侃侃諤諤本編で書いたように手元に2組あった)を利用して入れてみた。この箇所についてはこんな感じなのだが、他の2箇所についてはまったく違ったロゴデザインのようで、自作するのも面倒なので余りのデカールから適当にチョイスして誤魔化している。 |
車体中央のドアは埋められている
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車体には片側3枚の扉が備えられていたが、中央のドアが埋められてしまった。というわけで模型ではここの加工がポイントとなる。同型車体を持つ一畑電鉄2100系でも中央の扉が埋められた例があるが、基本は同じ工作となる。……関係ないけど、日付チェックしたら一畑電鉄作ってたのってちょうど3年前の今頃だったのね。というか3年前の画像、暗い……。埋めた後の窓の処理が違って、一畑では周囲と同じような窓がドアのあった部分に作られたが、富士登山電車では固定窓となった。ついでに、ドアの右隣の窓も中桟がなくなっている。この車輌を製作していて気が付いたのだが、実車はこの窓が戸袋部分になるわけで、そうすると窓の開閉はできないはずである。なのに中桟があったのは……? それも車輌デザインだった、ということだろうか。模型では、キットの窓の中桟部分を削り落とし、紙やすりで均したあとコンパウンドで磨いて透明感を復活させている。ドアがあった部分の窓は、タミヤの1.7ミリ厚のアクリル板を削りだしてはめ込んで極力段差が出来ないようにした。この窓のサイズは、横幅は周囲の窓と同じ、天地方向は周囲の窓からサッシ分の高さを引いたものとしている。 |
富士急行1000系、1200系3編成
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こんな感じで、富士急行1000系、1200系3編成が完成した。元を辿るとグリーンマックスが発売した塗装済みキットに行き着く。そのキットの発売告知を見て富士急行という鉄道会社があり、こういうカラーリング(青白)の電車が走っていることを知った。このデザインに惚れてキットを購入、したものの塗装済みボディの塗装の惨たらしさに封印。いつか自分で塗り直してやるぞ、と。それから数年して塗装に挑戦。だいたいのところは上手くいったものの細かいところで反省点が残った。そしてまたいつか再挑戦してやるぞ、と思って数年。実車にクロスシート化されたものがあることを知って、どうせなら2編成作ってみようと決意したのが2年前だったか。そこからさらに紆余曲折あってようやく今日に至る。まさか赤一色のが追加されるとは思ってもみなかったぜ。まだもう少しバリエーションがあるようなのだが、私はこれにて旧型国電製作に戻ろうかと思っている……が、テンションがどーのこーの理由を付けてまた何か別のものを作るかもしれない。明日以降の作業机に向かった際の気分次第だな。 (2011.07.26)
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