手前が新作、奥が旧作(小リニューアル)
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というわけで完成しました一畑電鉄2100系2扉車(2103-2113)。目玉はもちろん、中央の扉をふさぐ加工。一旦扉を完全に埋めて、窓の大きさより一回り大きく開口。然る後にプラ板を一段出っ張らせた状態で開口部にはめ込み、今度は窓の大きさぴったりになるように開口。他の車体から窓部分を持ってくるという加工も考えられたのだが、サッシ表現を残しつつ継ぎ目を消すのが困難と判断してこの加工法にした。が、プラ板を一段出っ張るようにはめ込む作業をしている最中に気付いた。埋めた跡、窓より一回り大きく切り出した極薄のプラ板を貼り付け、それから窓の大きさに開口した方が手間がかからないような……。サッシの出っ張りは、現在流通している最も薄いプラ板0.14ミリよりも小さな出っ張りだが……手間と、それから貼り付けた後に全体を軽くヤスリかけすることで薄くすれば……完全にそっちの方が良かったと後悔。 |
ぐだぐだ言っててもしょうがないので、旧作と今回の作品を並べてみた
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さっきから2扉3扉って言ってるけど、一番右の細長いヤツは乗務員用の扉なので除外。あくまで○扉って言うときは客用扉を指すのがこの世界の常識らしい。でないと先頭車と中間車で扉の数が違ってきちゃうしね。手前の旧作は、結構思い出深い車輌でもある。というのも、鉄道コレクション用の動力ユニットをグリーンマックスのキットに転用した第一号だからだ。その頃は鉄コレ用のユニットも12メートル級と15メートル級のものしかなく、一畑の18メートル級に使うには長さが足りなかった。なので延長加工をした。その後、鉄道コレクションに17メートル級と18メートル級が登場して悶絶し、17メートル級を切り繋いで20メートル級をせっせと作っていたら20メートル級まで登場しやがった(笑) 台車に2種類あって、20メートル級登場後も17メートル級をせっせと延長加工していたのだが、先月末、めでたく20メートル級のもう一つのタイプも発売されて完結? でもまあ、まだ21メートル級という領域があるし、次の鉄コレは16メートル級らしい(笑) この前買ったキットは16メートル級らしく、説明書には「鉄コレ動力を適宜切り繋げ」とあったのだが、今度こそは16メートル級が出るまで待たせていただこう。あとは……阪急専用の19メートル級だが……これこそ切り繋がない限りは無理かな? |
無理やりTNカプラー化
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さて、完成間近になって判明したこと。それは一畑電鉄も2編成繋いでの4両走行があったらしいということだ。そんなの知ったら……当然模型でもやりたくなる。最初は姿形だけで連結機能を持たないダミーを使うつもりだったが、形も良く連結機能も有するTNカプラーに急遽変更。但し、動力の入ってない車輌にはワンタッチで取り付けられるが、鉄道コレクション用の動力にTNカプラーを装着するのは難しい。まず、取り付け足が動力側にない。これは、フレームの一部を削って、フレーム側カプラー側に取り付け用のネジ穴を開けなおすことで解決。次の問題。TNカプラーには「復心バネ」が入っている。あまり復心はしてくれないのだが、カプラー位置をセンター位置にゆるくロックしてくれる。この復心バネが後方に出っ張っていて、これが台車の動きと干渉してしまう。というわけで多くのケースではこの復心バネを削ってしまう。去年の末や今年の最初に作った「秋田リレー号」や「陸羽線」のキハ110では仕方なくカットしたのだが……走行中、振動で左右にズレてしまいだらしない。流石にメーカーも意味のないものは付けていない。というわけで、復心バネを残したかった。しかし鉄道コレクション用動力の台車とはもろにぶつかってしまい、そのままでは装着できない。モーターから台車の車輪を回す動力を伝えるギアボックスが、鉄道コレクションの動力では独特の位置にある。普通なら台車の中央側か台車の直上にありそうなものなのに、台車の車端側に大きく出っ張っているのだ。そこで私が考えた。キハ110とは違って、TNカプラーは片側にだけ付けばいい。TNカプラーを取り付けたい運転台側の台車の動力を殺すことに決めた。モーターからのシャフトを抜き、台車のギアボックスを切除する。それだけだとトラクションが足りなくなるので、トラクション増強用のゴムタイヤ付きの車輪を、逆サイドの台車のノーマル車輪とトレード。先頭部の駆動軸を捨てた台車はゴムタイヤなしの車輪2本で、連結面側の動力を有する台車はゴムタイヤを片側に巻いた車輪2本という組み合わせにした。厳密には動力性能は下がっているが、2両走らせられれば十分なので問題ないだろう。 (2008.07.14)
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