2021年8月31日
勘違い その日私は、まさかと思ってポケットからガラケーを取り出し「パカッ」と開いてみた。「4G」――画面上部の電波強度を表すアイコンの横に、はっきりそう書かれていた。 先日、某ヨから始まる家電量販店の通販をするとき、溜まったポイントを使うかどうかで悩んでいた。3G停波の後、ガラケーの乗り換え先にiPhoneを選ぶかもしれないと先日書いた。そしてiPhoneを買うならポイントで、と考えていたので、温存するか否かで迷ったのである。1年間で貯まるであろうおおよそのポイントから逆算していつから貯め始めたらいいのか判断するために、改めていつまでガラケーが使えるのか調べてみた。その際に、「2024年1月下旬で使えなくなる機種」の中に私の使っているものが入っていないことに気付いた。最初はカタログ落ちの旧機種だからかと思ったのだが、販売ページの一覧には在庫こそないものの表示は残っており、そして後継機種も販売されていた。そこでようやく思い出したのである。普段ケータイの画面で見ている表示が「3G」ではないことに。先日の話の中で、「3G停波の頃になったら4Gガラケーが出てるかも」って書いたけど、「既に存在する」どころか「お前の使ってるやつがそーだよ!」と自分で自分にツッコミを入れることとなった(苦笑) というわけで、月末のいつものやつ。
【大長編ドラえもん23 のび太とふしぎ風使い】(既刊):☆☆★ これまた「安定の大長編ドラえもん」と言った感じで安心して読める。3つの珠の中に封印されたマフーガ、そのうちの1つがフー子……というあたりで大体の結末が読めてしまったのは御愛嬌。というか、途中で漫画のラストを想像してしまうのは私の悪い癖かもしれない。何年も何十巻も続く漫画ならともかく、1冊完結型の大長編ドラえもんで結末を予測してもねえ。もうちょっと童心に返って、素直に物語を楽しんだらどうなの?と思った。
【Dr.STONE】22巻(新刊):☆☆☆☆ ここ2、3年で一番泣いたかも。橘雪翼の涙腺はここ10年程で実に弱くなったが、その弱いものいじめをしたのは後半のスイカ。復活液によりただ一人石化より復帰。しかし他に残った復活液はなく、孤独に押し潰されそうになる。しかし千空と過ごした日々がそれを許さない。一人でもできることをやっているうちに気付く。千空のメモに復活液の作り方が書いてあることに。「再現性」――何度か出てきた単語、この22巻でも一度出てきたその単語が科学の本質であると千空が言ったんだったか。スイカは何年もかけて何度も試行錯誤し、ついに復活液を「再現」する! かかった時間は7年(スイカの復活までの時間を考慮する必要はあるかもしれない)。蘇った千空の前には心身ともに成長したスイカの姿があったのだった。 というわけで一気に話が進んだ22巻。前半は仲間が次々と斃れて行くんだけど、正直メデューサからの復活液で全員助かるんだろうな……と思って読んでた。ところがどっこい、そのメデューサの発動がホワイマンの「12800000m 1second」。正直忘れていたし、作者がここまで考えてシナリオ組んでたのかどうか興味がある(『まちカドまぞく』風に後で使えそうなものをばら撒いておいただけの可能性もあるが)。23巻で再びステージが前へと進むようで、いよいよクライマックスが近付いてきた、かも? ところで、12800000mメデューサ発動シーンが某福音アニメのセカンドインパクトっぽいのは気のせいだろうか?(笑)
【鋼の錬金術師】25巻(既刊):☆☆★ 【鋼の錬金術師】26巻(既刊):☆☆★ 【鋼の錬金術師】27巻(既刊;完結):☆☆☆ ここまででちょっとハードル上がり過ぎたせいか、終盤は期待してたほどではなかったかな。3冊残ってる時点で分かっていたが、“お父様”との戦いがちょっと長すぎたかな。ま、本作に限らず、“ラスボス戦”というのは長くなりがちなものだが。その他、ちょっと気になる部分がいくつか。 “お父様”との最終局面、アルが自らの魂と引き換えにエドの右腕を錬成する。その後なのだが……決めシーンのカラーページと言い、フィニッシュブローといい、左腕なんだよな……そこは“復活した右”で行くべきだったんじゃないかと思ったり。戻ってきた直後だから感覚が鈍ってた? そんな理由でアルの想いが籠った右腕より直前に鉄骨が貫いて怪我してる左腕で殴ったとは思いたくないなあ。 ホーエンハイムが死ぬのがちょっと残念な気がする。戦いの中で命を落とすのならともかく、きちんと生き残ったんだし、エドに「親父」と呼ばれたんだし(接頭詞が付いてたが)、二人を見守りながらの余生を過ごすというのもありだったんじゃないかと。いくらウェンリィやピナコがいるとは言え、母親亡き後エルリック兄弟にとって最後の血縁者なんだし。あと細かいところでは、ブリックス兵にお金を借りて(多分故郷に帰るための交通費)返さないままこの世を去ったな?(笑) そして一方で、セリムが生き残り、ホムンクルスのままではあるものの“普通の子ども”として?ブラッドレイ夫人に育てられることになる。ここも何だか微妙なところ微妙。映画とかで「子どもが死ぬ描写はしない」とかいうアレに通ずるものなのか? その辺りと前後して、マスタング大佐やアームストロング少尉の様子が新大総統となったグラマンの口から語られるだけ、というのも物足りない。元気?な2人の様子も見たかった。 とまあ、愚痴っぽいことは書いたが、27巻後半からの「戦いの後」は綺麗なまとまり方だった。あるいは「エルリック兄弟の失ったものは取り戻せないままだけど、諦めずこれからも探求し続ける」的な結末も考えられる中、「錬金術師」であることと引き換えにアルの体を取り戻すという究極?の選択。このアイディアを連載中に思い付いたのか、それとも最初からの構想だったのか、ちょっと知りたい。それから、外伝や単行本書き下ろし?のホーエンハイムとトリシャのやり取りなど、きちんと取りこぼしなく押さえられているのもいい。名作と呼ばれる作品に相応しい最終巻だった。
【ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王】1巻(既刊):☆☆☆ サブタイトルではあるが、「魔王」と入った漫画で主人公が魔王じゃない作品を読むのは久々のような気がする(笑) というわけで、『ダイの大冒険』のスピンオフ、アバン先生の若き日の物語の開幕! 昔の物語なので、見知ったあのキャラクターが若き姿、かつての姿で出てくる。が、何より、アバン先生が主人公ってのがポイントかも。いや、正確には「勇者アバン」かな? こうしてみると、『ダイの大冒険』で一番好きなキャラクターはアバン先生だったかもしれない、と気付かさせてくれる。
>ハドラー「おおそうだったか」 ブラスがハドラーに名前を訊かれ、答えた後に「魔王様に名付けていただいたばかりです」と。コイツ自分で名付けたのを忘れて訊いたのか。酷い話だが、最近の作品に慣れて忘れてるだけで、本来魔王とはこれぐらい勝手じゃないと務まらんよね(笑)
>ワシには縁のない話よ バルトスの横に立って手を振る幼き日のヒュンケルを見て思うブラス。そうだね縁がなかったねダイは竜の騎士の子だもんね!(笑) でも混血だから「竜の騎士の子」であると同時に「人間の子」でもあるのか……?
>レイラのレベル 20ということでアバンの21より1だけ低い……が、初登場時の動きを見ると、アバンより上でもおかしくないような気がする。
>今ここで確実にキミを殺しときたい はい大正解。今まで夥しい数のバトルもので、何人もの悪役がこれを怠ったがためにクライマックスで成長した主人公に倒される最期を迎えてきた。敵は倒せるときに倒すのが基本だ。それを理解しているキギロ君は超優秀!……但しここでアバンを葬ることに成功していればの話だけどね!
【怪獣8号】1巻(既刊):☆☆☆ 怪獣が大量に発生する日本、が舞台。世界観の方向性としては『ワンパンマン』に似たものがあるかもしれない。市民の平和を守るのは“ヒーロー”ではなく、組織化された防衛隊という面々。主人公はその部隊のエース……ではなく、討伐された怪獣の後処理会社に勤める日比野カフカ32歳。少年漫画でアラサーの主人公は珍しいはずで、私が知っている中では緋村剣心以来ではないかと。カフカもかつて防衛隊員を目指していたが、夢叶わず諦めていた。ところが新しくできた後輩にはっぱを掛けられ、再びその道を追いかける決意……をしたところで、謎の小型怪獣?の体内への侵入?を許してしまい、自身が怪獣化してしまう。討伐対象になり逃亡の日々が始まる……のかと思いきや、怪獣化は制御できる模様。カフカは未討伐の怪獣「8号」という裏の顔を持ちつつ、清掃員をしながら防衛隊への入隊を目指す……という感じで1巻が進む。そして早くも、入隊試験で起きたイレギュラーから同じ受験者であるキコルを助けるために怪獣化するカフカ……え? ここでもうバラしちゃっていいの? 防衛隊入れないばかりか討伐対象だよ?――というあたりで2巻以降の予想(既に3巻まで出ているので“世間”では“答え”が出ちゃってるけど)。このトラブルでカメラが壊れていて、試験官たちはこの後のカフカの活躍(怪獣化)を確認できなかった。キコルは市川と共にカフカの怪獣化の秘密を共有する一人となり、同時にカフカの活躍を証言し、カフカの合格の手助けとなる……という具合じゃないかな。
【Helck】8巻(既刊):☆☆★
【ブルーピリオド】6巻(既刊):☆☆★ 八虎君合格おめでとう! というわけで7巻からは大学生編。7巻の表紙が予備校の先生だったから、あるいは浪人生編というのもそれはそれで面白そう……と思っていたのだが、まあ普通に考えて物語でそれはなかなかないよね(笑) 浪人生の主人公で今思いつくのはツヨシぐらい? ツヨシはそれがテーマの漫画じゃないからね。本作の場合受験がテーマに直結してるから、浪人させても話が前に進まん!というで順当に進学させたのだろう。大学生編がこれまでとどう違うのか。八虎が絵を通して成長していく物語、ということに変わりはないのだろうけど、受験とは違った切り口を楽しみにしていよう。 最近涙腺が仕事放棄気味の私は、森先輩が八虎の絵を見て「素敵ですね」というシーンでちょっとウルっと来た。
【Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆】3巻(既刊;完結):☆★ あれ? もう終わり? 本来ならば感動的なクライマックスなんだろうけど、私の頭に心に入ってこない。念のため1巻からもう一度読み返してみたんだけど……うーん、あまり感じ入るものがなかったなあ。『雪の果てに君の名を』の(橘雪翼内での)名曲度アップを期待してたんだけど、曲は曲、漫画は漫画で分けて考えることにする。映画版はきっと感動の名作だったのだろう。
【ブルーロック】15巻(新刊):☆☆★ 日本代表が逆転……するがほぼ糸師冴と士道のお陰。前半にブルーロック側がリードしてたことと後半の士道の活躍見たら、実質的にはブルーロックの勝ちなんじゃないの……?って思ってたら絵心が同じようなことを言い始めた。ちょっと待て、それは登場人物が言っていいことなのか?(笑) とは言え、それは絵心が言いそうなセリフではなかった。深読みすると、絵心流の潔を発奮させるため、あるいは試すための言葉だったのかなあと思ったり。
【だからオタクはやめられない。】(既刊):☆☆☆★ オタク作者によるオタクエッセイ。四コマ形式で、楽しい?オタクの愉快?な日常が赤裸々?に綴られている。Pixivコミックで読んだことがあって、先日ふと思い出して単行本を買ってみることにした。 オタクと言ってもいろいろある。アニオタ、鉄オタ、ミリオタetc数え上げればキリがないというか何にでもオタクはいる。本作で言う「オタク」は多分世界で最も人口が多いかもしれない「アニメオタク」。私は常々「漫画」と「アニメ」は違うものだと言っているが、世間一般では割と同一視されていて、多くのオタクは両者を隔たりなく愛好しているのだと思う。作者であるパカちゃん氏もまた然りで、他にもゲームや俗に言う「2.5次元」も抜かりなくカバーしているようだ。漫画を出してるぐらいだから分かる通り、絵も描ける(但し本作の絵柄はあくまで漫画用と思われ、普段の趣味活動でどんなイラストを描いていおられるかは知らない)。そんな感じの(少なくとも私よりも)広い守備範囲の由緒正しい?オタクライフが詰められた1冊となっている。 8割ぐらいは一度読んだことがあるのだが、こうして改めて“通し”で読んでみると実に面白い。面白いのだが一つ疑問が沸き起こる。私は一応自分がオタクだと思っているが、世間一般的?なオタクとはベクトルを異にしている。漫画は大好きだがアニメはほとんど見ない。従って声優にも興味ないし、ライブや舞台を始めとするイベントにも全く行かない。さらにココ重要なのだが、自分の気に入った作品の二次創作を求めてネットの海を彷徨うことをしない。そういうわけだから実のところ、本作を「面白い」と思いつつも、共有できる体験はほぼないのである(唯一『るろ剣』が好き(だった)というところに強いシンパシーを感じる)。「今後こんな風にどっぷり沼に浸かりそう」というような予兆も今のところ見られない(この文章、試験に出るからしっかり覚えておくように!)。そんな私が読んで面白いということは、同じ系統のオタクさんが読んだ場合……腹を抱えて死ぬほど笑うぐらい面白いのか、それとも思い当たる節が多すぎて逆に辛くなるのか。まあ、こうして単行本になるぐらいだから、「面白い」んだろうなあ。誰か今度鉄オタライフを面白おかしく描いた漫画を出してくれ(あ、でも俺、普通の鉄道オタクでもないんだな……)。 目次ページに「オタク女子の基礎用語集」ってのが載ってて、その中に「推し」があった。その意味については、私の以前からの認識に近く、そしてやはり「俺の嫁」の代用にはならんような気がする(今年の5月1日の侃侃諤諤の後半参照)。尤も、本書が刊行されたのが2016年の終わり頃らしく、もうじき5年が経つ。5年経てばスラングの意味用法に変化が起きていてもおかしくない?
【泉さんは未亡人ですし…】(既刊):☆☆ 竹書房半額セールにて購入。以前公式サイトの「ストーリアダッシュ」で読んだことがあるのだが、当時はあまりウェブ連載の漫画を読むという習慣がなかったためにいくつか見逃した話があった。というわけで、半額の機会に買ってみることにした。 時代は昭和の初め、未亡人の泉さんの家に医大生が下宿にやってくる。しかし伝達ミスがあって、女学生だと聞いていたはずなのにやって来たのは男子学生……というところから始まる恋の物語。 連載時だと感じなかったのだが、こうして単行本で読むと……あっという間の短いお話だった。特に後半部がトントン拍子すぎて物足りない。どういうプロットで描き始めたのか分からないが、単行本1冊分でやっつけるには勿体ない内容だったのでは。これが少年ジャンプの漫画なら、連載開始したものの人気がないので打ち切られた、とも考えられるけど、これは多分違うよなあ。
【放課後のプレアデス Prism Palette】1巻(既刊):☆★ 「プレアデス」で主人公の名前が「すばる」だから(『Re:ゼロ』がらみで)買ってみた――というわけではない。
作画 Anmi
以上がこの漫画を買ってみた理由の全てである。先日のライトノベル5連発の締めの『才女のお世話』は、「挿絵 みわべさくら」に加えて「メ□ンブックス特典」が購入の動機だったが、こちらは100%完全に「作画 Anmi」だけで買った。ちなみに、前に書いた「超絶可愛い女の子を描くイラストレーターさん」はこの人のこと。絵の上手さと漫画の上手さは別物、という持論があるために本作はスルーしていたのだが、この度「それはそうとしてとりあえず読んでおくか」と方針転換して買うことになった。橘雪翼お気に入りナンバーワンのイラストレーターさんだが、漫画の評価に手心は加えない……というわけで星の数は少ない。 キャラは文句なしに超絶可愛い。そしてストーリーも悪くない(ストーリー担当は別の人なんだろうけど)。が、アクションシーンが全体的に頭に入ってこない。コマとコマの繋ぎが良くない、とでも言おうか。前にどこかにあった「何をやってるのかよく分からない」レベルの漫画よりは随分マシだが、コマ間が飛びすぎなのか構図の問題なのか、動きの流れが今一つ。先ほど書いた危惧が当たってしまい、いささか残念である。 「通常」なら続きは買わないとこだが、本作は全2巻ということもあるし、何より「超絶」のお気に入り作画なので、内容に関係なく最後まで読むつもりで一緒に買ってある。といわけで、2巻はまた来月に。
【王室教師ハイネ】17巻(新刊;完結):☆☆☆☆ 非常に良い終わり方ではないだろうか。ハイネの外見が子どものままなのは何故なのか、という謎だけは残ったままになったが、このエンディングの前には大した問題には思えなくなってしまった。体質、ってことにしておこう……国王も若く見えるしね。 前巻のラストで、国王が王子の中から次期国王を決定する流れになった。そのままラストへ雪崩れ込むのではなく、建国記念日の式典で国民に向けてのスピーチ、という過程を組み込んだのが秀逸だ。スピーチへ向けての、漫画の中ではハイネ先生最後となる授業。同時に、スピーチそのものは王子たち自らが考えて自分の力で完成させなくてはいけない、という自立への導き。漫画のテーマ、流れに沿った総仕上げといった風情だ。最後はスピーチ中のトラブル(原稿を風で飛ばされるという定番の出来事)を乗り越えて、王子として、次期国王候補としての立ち振る舞いが国民の心を掴む。 次期国王は順当に長男のアインスに決定する。が、しかし、ここからは驚きが待っていた。過去の行いの自省から、アインスは玉座に就いた後の早期退位を明言し、さらに次の国王としてレオンハルトを指名。この辺はシリアスさと共に脱力シーンも組み込みながらの『ハイネ』……というか最近の漫画らしい構成。アインスを含む5人の王子のその後が語られるが、それはそれ、「まだまだ先の話」として、これからも長く続くであろうハイネと4王子たちの元気いっぱいのシーンが本編ラストページとなる。 いい終わり方を見ると、次の作品への期待も高まる。赤井ヒガサ先生の今後の動向にも目が離せない。
楽しみにしていた『バルツァー』は延期。本屋行ったら置いてなくて入荷してないのかしゃあない通販で買うか、と思ったら発売してなくて悲しかった。さらに、某ヨの電子書籍30%ポイント還元キャンペーンの期間を読み違えたため、『凍牌』の最終含む2冊を買うのは延期。10%分のポイントを諦める案も考えたけど、今回は守銭奴根性が勝った(*1)。そんなわけで、予定していたうちの3冊が消滅。いつも夏休み分(30%還元分)は別に更新するのだが、今回は「数が少ない」のでまとめて更新に。一応年末に向けて「温存」したのもあるけど、弾数不足が深刻になりつつある。回復の見通しはもちろんなく、今後は減っていく一方かもしれない。視野を広げて色んな作品に触れてみたほうがいいのかなとも思うが、興味ないものには興味持てないしなあ。 9月の新刊購入は、『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』、『MFゴースト』、『軍靴のバルツァー』、『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』、『転生したら剣でした』、『青の島とねこ一匹』、の6冊を予定。『魔奴愛』は小説も同時発売だが、漫画は相変わらず電子版なので「一緒に買う」というイベントは発生しない。『軍靴のバルツァー』は再延期とかにならないことを願ってる。『転剣』は紙版に限定版があるようだけど、現状そこまでハマってないし、一度は絶賛したアクリルスタンドも今ではそこまで集めようとは思わないので、順当に電子版を買う予定。 既刊は、『Helck』、『ブルーピリオド』、『やはりオタクでまちがいない。』、『天王寺さんはボドゲがしたい』、『怪獣8号』、『放課後のプレイアデス』の6冊をラインナップ。『やはりオタクで〜』は『だからオタクは〜』の続き。『天王寺さん』は去年「ボドゲが欲しくなるからもう買わない」と言ったものの、半額セールに負けた。『勇者アバン』の続きがないのは、今回弾数が少ないので10月に組み入れたせいである(『怪獣8号』と入れ替え)。 余談。以前はヨドバシの電子書籍は発売日前日にならないと販売ページが出てこなかったが、最近は割と早く購入手続きが出来るようになった。尤も決済は発売日にならないと行われず、まとめて買ってもばらばらに決済されて明細の行数は減らない(チェックの手間を減らしたいので、出来ればまとまって欲しい)。今回思ったのは、30%ポイント還元キャンペーンがどのように処理されるのか。16日でキャンペーンは終了したのだが、16日時点で17日発売の『ブルーロック』、27日発売の『王室教師ハイネ』の最新刊が予約注文できた。注文画面ではキャンペーンの30%ポイント還元が適用されていたが、決済はキャンペーン終了後に行われる。さて、還元されるのは通常の20%? それともキャンペーンの30%? というわけでこの2冊で実験してみることに。結果は……17日に149ポイント還元。『ブルーロック』のお値段は495円なので、還元は30%!(その後『ハイネ』でも確認) ということはだな、実は『凍牌』も今月30%還元で買えたということだ(先ほどの「(*1)」はコレ)。ま、今回は実験段階。次以降これを活かしていこうと思う。ちなみに、『怪獣8号』の最新4巻が9月3日発売予定で、これも16日時点で予約購入可能であった(但し、「続き買うかは未定」段階なので今回は買っていない……今冷静に振り返ると買っておけばよかったかな)。一方で、1日発売予定の『魔奴愛』の漫画7巻は紙版のみだった。この辺は出版社との兼ね合いとかもあるのだろう。大手の方が先まで予約できそう。 (2021-66 08-12)
2021年8月28日
「ねんどろいど ユナ」 発売から2ヶ月ほど経っているので「今更」な話題だとは思うけど、橘雪翼クオリティが見れるのは「橘雪翼の侃侃諤諤」だけ――と開き直ることにする。それ言い出したら1/1カップヌードルもRGエヴァンゲリオンも旬が過ぎてる話題だったしね。
「ねんどろいど ユナ」 (2021-65 08-11)
2021年8月27日
バンダイ「RG 汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン試作零号機」を組み立ててみた 「画像で〜」の連続更新2日目。ちなみに昨日の時点で更新3つ分の写真は撮ってあるので、後は文章の組み立てがメイン。でもよくあるのが、文章作ってる途中で「あーこういう写真も撮っておけば良かった」というのと、「あーこの写真ブレand/orピントズレてて使えねえ」というの。実は今回も、一昨日撮った時に忘れてたカットを昨日撮り直している。
バンダイ「RG 汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン試作零号機」を組み立ててみた (2021-64 08-10)
2021年8月26日
バンダイ「BEST HIT CHRONICLE 1/1 カップヌードル」を組み立ててみた ようやく「画像で侃侃諤諤」のターンが回って来た。今日から3日間、連続で更新できたらいいなと思っている。
「BEST HIT CHRONICLE 1/1 カップヌードル」を組み立ててみた (2021-63 08-09)
2021年8月24日
下書きしたまま放置してたものを掘り出してきた。先月の始めの方で「Z fc」の話をした時に、「結局まだプリンター見てない」と書いたが、その数日後に現地(某ヨから始まる家電量販店)へ赴くチャンスが訪れた。1ヶ月半ほど前のお話だ。 プリンター見て来たけどよく分からなかったぞ!(笑) もうこれは案の定というしかない。が、私にも言い分がある。印刷サンプルの写真が、それぞれの機種で違うのだ。「同じ写真」を「別々の機種」でプリントしたものを見比べて、それで初めて機種間の比較ができるのではないだろうか。「違う写真」を見比べて色味やコントラスト、階調、ディティールの差が見えたとしても、それがプリンターの能力によるものなのか写真の違いによるものなのか判断できない。……いや、ひょっとしたら皆さんは分かるのかもしれないな。私が写真趣味者として低スペックなだけで。 以下、例によって拗らせてる人間による独り言。“本命”のキヤノン製品ではないのだが、「従来より青が綺麗に出るようになりました」的な売り文句のモデルがあった。それを見て冷静に考えたのだが、それってカラーバランスを崩してる可能性はないのかな? 機械が「あ、ここ青色だな」って判断した部分について、勝手に「B」をプッシュして「R」と「G」を下げてるとか。上手く行けば綺麗になるだろうけど、処理をミスると妙に青っぽい仕上がりになったりしないのだろうか。純粋にインクの質が良くなったのかもしれないけど、じゃあ今までの青インクはなんだったんだ。リニューアルされた青インクを従来の機種用に使うことはできないのか。なんて思考を巡らせているうちに気付いた。私が求めるプリンターは、「より綺麗に印刷できる」機種でははないことに。私が欲しているのは「データーに忠実に印刷する」機種だ。でないと、「よしっ、これでばっちり!」と調整した写真が、プリンターの判断で勝手に鮮やかにされたり明るくされたりする可能性があるわけだ。プリントされたものを見て私は、いつぞやのように「違うねん、そうじゃないねん」という悲しい気持ちになってしまうかもしれない(*1)。話遡って、「同じ写真」を「別々の機種」で印刷したものを見比べたいと思っていたが、これも“間違い”である。印刷の「元データー」を見て、それがどんな風に「プリント」されるのかをチェックすべきなのである。そして、「元データー」に一番近い「プリント」を出力したプリンターが私の求める機種なのだ! もちろんそんな比較はさせてもらえないので、私にできるのは自分のサイトで愚痴を垂れ流すことぐらいだ。ま、どうせそのチェックをさせてもらったとしても、結局「違いが分かんねえ!」って言ってる気がするよ! そんなこんなで、現在の結論としては3万円ぐらいのプリンターで充分だろうということになっている。多分だけど、現在売り場に並んでる機種は全部、私のゆるゆる審美眼にかかれば全部「合格」に違いないからね!
*1 再度読み返していて思ったが、それでもやはり「分からない」気がしてきた。 (2021-62 08-08)
2021年8月22日
「ねんどろいど ユナ」にまつわる話 先月最後の更新で列挙したうちの「ネガティブな話」。下書きを読み返しては話を削っていき、最終的にもっと要約することにした。結果、「ネガティブ要素」はかなり薄まっている(と思う)。 事の顛末としては、推定発売日から4週間ほどして予約注文した店から欠品通知が来た。幸いその時点で某Jに在庫が残っていたため、品物の入手は出来た。私としては、「欠品通知に4週間かかったこと」「その間何の連絡もなかったこと」の2点を重く見て――要は感情論で、もう二度とその店は使うまいと心に誓ったのであった。教訓としては、「予約は早めに」「使い慣れたお店で」、というあたりかな。いやまあ、一応それなりの理由はあったんだけどね……。 (2021-61 08-07)
2021年8月21日
最近のカメラ関連のあれこれ まずはソニー「ZV-E10」から。Vlog向けで全く興味なし以上
で終わらすつもりだったのだが、ものすごく軽いことに気付いてしまった。パワーズームという点を我慢すれば、キットレンズの16-50mm込みでパナソニックのGX7 MarkIIよりも軽いカメラになる(GX7IIのレンズは12-32mmとして)。マイクロフォーサーズより軽い! もちろん、カメラとしてのランクが違うし(GX7 MarkIIにはファインダーも付いている)、オリンパスのE-PM2と比べると重いので「絶対的に軽い」ということではないのだが、値段(安い)も含めて考えると「ひょっとしたら」「何かの拍子に」「買ってしまう」可能性は残している。例えば手持ちのGX7 MarkIIが壊れちゃったときとかね! そのソニーの「Aマウント」の方だが、いよいよ終焉が見えて来たとの情報が。終焉も何もミラーレスの興隆を見れば「A」に明るい未来がないことぐらいは分かっていたし、そもそも私としてもミラーレスの方へ眼を向けている。よっぽど何か面白い新製品が出ない限り「A」へは投資しないつもりだったので(マウントアダプター除く)、このまま静かに消えていくことは冷静に受け止められる。現役稼働しているα99IIとα77が壊れた時の修理対応は気になるが……修理不可になってから壊してしまったら、その時は諦めるしかない。基本壊さないように気を付けて取り扱うのはいつであっても同じだ。いずれ経年劣化はやってくるが、それは何をどうしても避けようがないので、その時もやはり諦めるしかない。α77に関して言えば、壊れたらα6400か、それこそZV-E10あたりでも買って凌ぐことになるなるだろう。で、だ。これ以上の投資はしないと言いつつも、本格的になくなる前に買っておかなきゃいけないものがある。それはバッテリー。通算4個手にしたソニーAマウント機用のバッテリーだが(多分全部同じモデル)、4個目は1個目が壊れたために買い足したもの。「あ、バッテリーって壊れることがあるんだ」と充電器にセットしても充電できなくなったのを見て感慨深く見つめてしまった。いくら本体を壊さないように使っても、バッテリーの寿命が来てしまってはどうしようもない。なので、遠くないうちにあと1個か2個買い足しておくべきかと考えている。それでもう一つ考えているのが、ACアダプター。α77は現在、ほぼ室内専用カメラになっているため、残容量を気にしなくていACアダプターがあると便利だ。もちろんα99IIにも使えるアイテムだが、α99IIを室内で使う機会はあまりないので、買うとほぼα77専用となる。と考えると、既に稼働末期に入っていると思われるカメラへの追加投資ということになり、購入に悩んでしまっている。考えようによっては、現在3個体制のバッテリーを全てα99IIに回せるので、遠回しなα99IIへの投資と捉えられなくもない……? それに、何だかんだでα77は壊れるまで使い倒しそうな気がする。今買えば、元を取るのが間に合うかもしれない? そんなわけで、誰かさんの声で「買うなら早くしろ、でなければ忘れろ」と急かされている気がするこの頃である。
さて、ここからはサードパーティのレンズの話。まずはシグマの「150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports 」。私が欲しいと思っている純正の「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」の対抗馬になり得るレンズだ。とは言え、サイズや焦点域がちょっと違いすぎる。前のタムロン「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」の時は「テレコンが」という結論になったが、今回は別ジャンルと考えた方がいいかも。サイズ感はどうやらニコンの「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」ぐらいになるようで、買って持て余す心配はなさそうだ。とは言え、既にその200-500mmがあって、将来GMを買いたいと思っていて、さらにシグマの150-600mmとなると……置き場所が大変すぎる。これを買うぐらいなら、Z6 IIを買って200-500mmを使い倒した方が建設的か。どうせ旅行には持って行かないだろうから、Eマウントで使えなくても問題なさそう。というか、200-500mmを持ち出すときは大体200-500mmしか持って行かない。現地でレンズ交換なんてしない。200-500mmで撮るもの撮ったらさっさと撤収するからね。というわけで、シグマの新製品は値段的にはGMよりはるかに安いけど、初志貫徹?でGM狙いに変更なし、ということで。 開発発表の段階だが、タムロンからは「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」「35-150mm F/2-2.8 Di III VXD」という2本のレンズが出る模様。前者は人気の「28-75mm F/2.8 Di III RXD」のリニューアルモデルで、後者は一眼レフ用「35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD」のミラーレスモデル? 「28-75mm」は“初代”を買って、まだまだ元が取れていないので現状買い替えの予定ナシ。性能がかなりアップしているらしいので、将来的には……買い替えたい気持ちもある。誰か後輩をソニーEマウントに引きずり込むことに成功したら、手持ちのをお安く譲って自分は「G2」という作戦もないことはないのだが、この手の作戦で上手く行った例がないからなあ。「35-150mm」は一眼レフ用のときから面白い焦点域だな、とは思っていたが、やはり現実的に考えて広角側35mmはちょっとない。ただ今回、改めてミラーレス用を提示されると、広角ズームと組み合わせて2本で出かけるというのもアリな気がしてきた。例えば同じタムロンの「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」でどうだろう。17ミリから150ミリを2本のレンズでカバー。現在、D810だと24-120mmを使っているから、広角にも望遠にも伸びる感覚。望遠側はそこまで差がないように見えて、タムロンコンビだとF2.8になるから無視できない差になりそう。28ミリと35ミリの空白地帯が生まれるが、私の経験上それはさしたる問題にはならない。それより、28ミリと35ミリの間で発生するレンズ交換をどう考えるかの方が重要。普段、24-120mmや28-75mmといったレンズを使っていて、どれだけ頻繁に28〜35mmのゾーンを切り替えているか……なのだが、そんなの撮ってるとき意識しないからなあ。こればかりは一度経験してみないと分からない。そもそもこのレンズ、結構大きくなりそうな感じがある。実物を手に取ってみて「これはないわ」になるかもしれない。ま、発売されてから悩みますかね。 (2021-60 08-06)
2021年8月14日
昨日ので終わりにするつもりだったけど……1つ思い出したので流れで行ってしまおうかと。これまで一切言及していなかった作品です。 『才女のお世話 高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました』1巻 挿絵がみわべさくら。以上が5月に発売されたこの作品を買った理由となります……あ、もう一言書いとかなきゃだめだわ。メ□ンブックスの特典が欲しかったから。みわべせんせー結構売れっ子らしく、挿絵担当してるってだけで買ってたらかなりの数になっちゃうンだわ。 というわけで、小説本体には興味なく、気が向いたら読む、向かなければ読まずに半永久的に放置するつもりだった。ところが何となくページを開いたところ、普通に読み進めてしまった。作品のタイトルとあらすじからは、マガポケで読める(掲載誌がどこかは知らない)『お嬢様の僕』のライトノベル版かなと想像していた。ちなみに『お嬢様の僕』は「おじょうさまのぼく」ではなく「おじょうさまのしもべ」と読む。今何かと話題になるジェンダーをテーマとした漫画ではなく、生活力のないお嬢様をお世話することになった男子高校生の主人公のラブコメ作品だ。そんな漫画と同じ、ゆる〜い内容のライトノベルだと思って読んでいたのだが、最後に不意討ちのようなシリアス展開がやってきてかなりしてやられた。「起承転結」の構成比がちょっとおかしくない!? ページ数で言えば、全体で約350あるのに「転」が280ページぐらいでやってくる。五分の四だよ!? 気持ち良くのんびり泳がせておいて、いきなり滝に突き落とすようなもん(よく分からない喩え)。ニクいのは、「転」も「結」も長い長い「承」の出来事をきちんと踏まえているところ。気の抜けるタイトルとは裏腹に、なかなか油断できない作品だった。 にしても、タイトル……サブの部分だけど、長すぎるねえ。しかも表紙は「才女のお世話」の部分が目立たなくて、「高嶺の花」以下がでかでかと配置されている。何を狙っているのか分からんが、現代のライトノベルっぽいなあ。 といわけで、想定以上に楽しめたわけであるが……2巻以降を買うかどうかは不透明。また何かの特典があれば買うかもだが、現状はあまり買いたくない。だって買っちゃうとライトノベル5タイトル目に突入しちゃうんだもん――というのは半分本気だが半分は冗談だ。いつか漫画のところで書こうと思っていた話だが、最近の気に入る作品のポイントが「登場人物のことを好きになるかどうか」。その点で言えば本作はちょっと弱めかな。物語の構成と挿絵は良いんだけどね、キャラクターは普通。
さすがに今回でライトノベルの感想連続更新はおしまい。ぼちぼち画像で侃侃諤諤ネタも消化していきたいし、他の話題もいくつかある。とは言え、久しぶりに5日も連続で更新したからしばらく休むことにする。毎日毎日更新してた頃が懐かしい、というよりも当時はよくこんなことやってたなあと呆れてしまうよ。 (2021-59 08-05)
2021年8月13日
昨日、「3日連続ライトノベルの感想文」と書いたときはそれで打ち止めにするつもりだったけど、“2日目”に『マヌF』に言及していたのを思い出して4日連続に突入してみる。 『マヌケなFPSプレイヤーが異世界に落ちた場合』の原作を読んでみた 漫画版の更新が滞り、2月にやっと更新があったと思ったらその後再び止まってしまった(8月13日現在)。最終話とは書いていないものの、そうとも考えられる締め方をしているので、このまま打ち切りっぽく漫画版は終わってしまうのかもしれない。そんなわけで小説版を読もうとしたのだが、書籍版もよく見ると3巻で刊行が止まっている。一瞬全3巻なのかもと思ったが、「小説家になろう」サイト上では300話少しあり、3冊にはまとまらないはず。元々漫画版と書籍版とでキャラクターのイメージが全然違うので、書籍版を買うことに気乗りしていなかったというのもある。最後まできちんと読めて、そして最もオリジナルである「小説家になろう」版を読むことにした。 漫画版の最終話あたりから読んだのだが、ストーリーは期待通りの面白さだった。武器の説明と戦闘描写については、逐一読むのが面倒に感じ、途中から読み飛ばすようになったが。「マヌケ」の真の意味が明らかになるところはなかなかテンション上がったが、「枉」という馴染みのない漢字がちと惜しかったかな。でもまあ、よくぞこんな字を調べてきたものだ。 気になったのはアシェリーの年齢。漫画版だとまだまだ幼さを残す女の子なのだが、原作ではさらに妹が出て来て、確か冒険者だったような……アシェリーは設定的にもっと大人であるべきな気がする。というのを今思い出して、最初の方を読んでみた。やはり20前後と書かれている。どうして漫画版であんな風に幼くデザインされたかは不明。 ゲーム設定を上手く利用して、「シャフト」という別人を装う展開がツボだった。王都で「黒面のシャフト」という呼び名で人気となり、本人の了解なしに劇場化されてるあたりがなんともまあ。それを知った時のシュバルツの顔を想像するとなかなかに楽しいのだが、漫画版の連載が止まっているのが返す返すも惜しい。 物語の最終盤は、ちょっと雑というか性急な印象がある。第二王子とそのお抱えクランが反乱を起こしたまではいいのだが、その後迷宮に無属性魔石の補給に行くあたりで話の方向性がそっぽを向いてしまった感がある。ドラゴンの子を保護?して、親ドラゴンの怒りを買ってしまい、戦闘の結果迷宮がドラゴンを呑み込んで「ラビリンスドラゴン」が生まれてしまう……もはや別ゲーじゃねえか(苦笑) 作者としては最後に原子力潜水艦を出したくて、そしてシュバルツの死因を作りたかったのかもしれない。が、やはり王子とクランの面々が敵勢力として残ったままで別の相手と最終決戦、というのは何だか引っ掛かりを感じる。話数をもう少しかけて、第二王子勢力との全面対決、その際に王子側が画策した何かが暴走してラビリンスドラゴンを生んでしまい……という話の方がすっきりしてたような気がする。エピローグで王子たちがどうなったかさらっと書いてあるけど、結果オーライ的な決着で良かったのか? エピローグのアシェリーとシュバルツ改め斎藤漣の2人のシーンは、物語の締めとしてはありがちなものではあったが、安心感のあるラストだった。できることなら、ここまで漫画やって欲しかったなあ。 てなわけで、実のところ「異世界転生モノ」できちんとした最終話を見るのはこれが初。『ブサメンガチファイター』、あれは打ち切りだと思ってます……「小説家になろう」サイトに確認しに行ったら原作も更新怪しいじゃねえか。これは小説に限らない話だけれど、物語はきちんと最後まで締めて欲しい。途中で放置も困るけど、だらだら長く続けられるのも困る。1話完結タイプのとか『くまベアー』ぐらいの内容のだったら作品の完結には拘らないけど、ストーリーに大きな流れのあるものは納得できる最終回が欲しい。具体的に今心配しているのは『Re:ゼロ』と『キマイラ』。前者は問題の解決以上に風呂敷が広がっていく一方で、話畳むまでにあと何冊本を出すつもりだ。後者は作者の寿命との戦いになりつつある。一応終盤には入っているようだが……。一方で、気に入っている作品があっという間に終わってしまっても悲しい。私が我侭言ってるだけってのは良く分かるが、でもほら、ちょうどいい長さってのがあるでしょ? 「ある」ってことにしておくてくれないかな? (2021-58 08-04)
2021年8月12日
何と3日連続ライトノベルの感想文。一体ウチは何のサイトなんだろう……。 『くま クマ 熊 ベアー』11巻 新章は学園祭。といってもユナは転生後はもちろんのこと現実世界でも学校に通っていなかった(笑) というわけで、シアの通う学校の学園祭に招待されて、という形で学園祭に首を突っ込む。全体的にいつも通りの平和な展開だが、次の12巻でひと悶着あるのだろう。 国王の名前が判明。フォルオートというらしい。王妃には「フォル」と呼ばれていて……おかしいな、猫耳フードの竜族の子の姿が浮かんできたぞ?(笑)(*1) その行の前に、気になる人物が登場する。ルトゥム・ローランド、序盤のクリモニアで横領していた男の親族のようである。そういやそういう人物がいるってことになっていたのを忘れかけていた……だってもう11巻だよ!? ここまで出て来ないとは思っていなかったんだよ! ついでに、サルバード家の遠縁でもあるらしい。ここで姿を現したということは、次の12巻はこいつに絡まれて……という話の流れになりそう。 もう一人、新キャラが登場する。こちらは今後も何度も登場機会がありそう。フローラ姫の姉であるティリア。これまで全く示唆されていなかったポジションの人物だが、今後話を展開するにあたって必要になったから付け加えたのかな?(笑) これまでユナが何度も王城に行っているのに、全く姿を見せなかったのは無理があるだろう……とも思ったが、ユナが王城に行くのがいつも平日昼間であれば、ティリアは学園に行ってるので会えなくて当然? というか、この世界平日休日の概念はあるのだろうか。前にどこかで、ユナの店に7日に1度休みがあるのが特別みたいなことが書かれていたような気もするが……。 王都を歩いていると相変わらずその姿で注目を集めるユナ。「噂のクマさんだ!」ではなく「あのクマは何?」という目で見られるわけだが、ここではあまりクマの噂は広まってないのだろうか。某マヌケなFPSプレイヤー(の裏の姿)とは対照的。とは言え、ユナはシュバルツと違って表向きは英雄的な活躍をしてない。見た目が奇抜なだけならばこんなものなのかな。 どうでもいいが、登場人物の名前が覚えきれなくなりつつある。純粋に数が多い、というのもあるが、フィナとシュリ、ノアとシア、サーニャとルイミン……この作品姉妹が多すぎる。そこに今回またしても「姉」のティリアである。子どもの男女比率、おかしくない? 他にもモリンにカリンにネリンという、主要人物じゃないせいか覚えさす気ないだろっていう一族も(苦笑) まったく、どこぞの中間管理職(*2)の苦悩がこんなところで味わえるとは。 クマのトランプは、現実世界でグッズかしたら売れそう……と思ったが、挿絵を見る限りそこまで特徴のあるものでもなさそう。う〜ん、残念? ちなみに某社がクマさんパペットを売り出したらしいが、残念なことに入手できなかった。しかし、今冷静に考えると手に入れてどうするつもりだったんだろう? コスプレするわけでもないし、飾っとくぐらいか。フィギュアよりも場所を取りそうで、最終的に邪魔物扱いになってる可能性が否定できない。手に入らなくて良かったと思っとこう。 次の11.5巻を既に読み始めているが、特典ショートストーリーを収録したものなので感想文は省略するつもりだ。
*1 『魔奴愛』の〈亡霊〉ウォルフォレの真の姿。 *2 某作品のスピンオフ。スピンオフだが、本編を噂でうっすら知っている程度でも十分面白い。今のところ単行本買う予定はないが(班長の方はひょっとしたらあり得るかも……?) (2021-57 08-03)
2021年8月11日
『婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む 〜美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース!〜』 はいというわけで買ってしまいましたよ小説版を。だけどこれはアカンねダメやね。
どうして猫耳シャーロットの挿絵がないんだよぉーーーーーっ!
世間的には「水着>猫耳」ということなのか……。それにこの作品、猫耳成分はミアハとエルーカがいるから既に十分という判断かもしれない。まあいいや、みわべせんせーの猫耳キャラはオリジナルイラストでも見れることだし、シャーロットに拘らなくとも……。さらに言えばフェンリルも挿絵がないのだが、表紙をよーーーく見ると隅っこに小さく描かれていた(電子版は帯ありと帯なしの表紙が収録されていて、帯ありの方だと隠れてほぼ分からない)。これ見る限りでは、フェンリルは桂イチホ版の方が可愛いと思われる。 小説一巻は奇しくも読了時点で「PASH UP!」に掲載されていた漫画版最新話のところまで(ひょっとしたらもう1話あるかもしれない)。コミカライズは原作に忠実なタイプのようで、特に目新しい発見もなく。読んでいるとどうにも漫画版に引きずられているようで、挿絵のないところで頭の中にイメージされるのは桂イチホ版のアレンとシャーロット。挿絵のページで一時的にみわべさくら版に“戻る”が、しばらくすると特にアレンの顔が桂版に変換されている。まあこれは仕方がないよね。しかし改めて文章で読んでみると……ミアハの容赦ないツッコミが面白すぎるですにゃ。
例のヨドバシの電子書籍30%ポイント還元キャンペーンで、とりあえず様子見で1巻だけ買ってみた。読むにあたって特に問題もなさそうなので、続き(といっても『くまベアー』と違ってあと2冊しか出ていない)も購入予定。これで気が付けば、買うライトノベルが4つになってしまった(苦笑) 前に「もう増やさない!」って書いたはずが順調に増えててびっくりだよ。さーて次は何を買ってみましょうかね……もうこうなりゃヤケだよ! とは言え、原則ラノベの入りは漫画である。「漫画の続きが気になるから小説を買って読もう」というパターンで買うのである(最初に買い始めた『Re:ゼロ』だけは始めから小説版である)。現状、先がそこまで気になるラノベ原作漫画がない、故にラノベはこれ以上増えない……はずだが、今後面白いラノベ原作漫画にぶち当たる可能性はある。ちなみに、『マヌケなFPSプレイヤーが異世界に落ちた場合』であるが、小説版の刊行も途中で止まっている?っぽいので、“原作”である「小説家になろう」サイト上で読むことにした(先日読み終えたので、これもそのうちに感想っぽいものを)。なのでこの作品に関しては、漫画版以外を買うことにはならないと思われる。
余談。夜中にカロリーが高そうなラーメンを前に怯えるシャーロットの口絵で(背後でアレンが灯かりのろうそくを片手にニヤついている)、何となく某拷問される姫様の漫画を連想してしまった。私はというと、相変わらず夜食のラーメンに何の罪悪感も抱きません。腹が減ったら食う! そこに何の問題があろうか? いや、ない! 最近極力早めに寝るようにしているから、夜な夜なラーメン食ってまったりしてると寝るのが遅くなりがちなのが悩ましいところだが。橘雪翼にとって今一番「イケナイこと」は「夜更かし」かもしれない。 (2021-56 08-02)
2021年8月10日
『Re:ゼロから始める異世界生活』27巻 相変わらず「はえー」と唸る展開。ルグニカ王国へ急ぐスバルが、レム、ルイを伴って最寄りの都市、グァラルへ。あれー皇帝やシュドラクの民と行動を共にして話を動かしていかないの?と疑問に思ったが、これはスバルとしては当然のことだろう。だって彼は皇帝や帝国のこれからのことなんかよりも、まず自分がルグニカに帰ることが最重要にして最優先なのだから。ところが話は簡単に行かない。行商人兄妹のフロップ、ミディアムという協力者を得て都市へ入り込むところまでは上手く行ったが、そこに待ち受けるは奴だった。トッド――彼は死んでいなかった。スバルを発見するや否や「危険人物」として即排除する。その判断の早さ、手際の良さ、私情ではなく帝国への忠誠……やっぱりトッドって物凄く有能なのでは。現段階では「敵」だが、このまま普通に敵のまま消えるには勿体ない人物である。とは言え、作者的には7章全体に渡ってスバルの死因として使い続けたい気持ちがあるのかもしれない。その辺どうなるかは分からないが、次巻以降も会えるのを楽しみにしておこう……スバルはもう二度とその顔見たくないだろうけど(笑) ちなみに私は、スバルに協力的すぎるフロップの方がむしろ怪しくて敵対しそうだと思っていた。しかしながら、無血開城にも成功したことだし、何だかんだでこのポジションが続くのかもしれない。怪しいとは思ったものの嫌いになれないキャラクターなので、「実は危険人物でした」というのは出来れば避けて欲しい。 さて、その無血開城を成し遂げたスバルの策だが……こいつどうしてここまで女装が得意なんだろう? 今流行りのなんちゃらってやつか? 大したスキルないと思われていた主人公だが、まさか女装がチート級とは。しかしあれだな、Exとか短編集もきちんと読んでおかないと本編で引っ掛かりがあるシリーズだな。 ラストは無血開城でめでたしめでたし……とはならず、大ピンチに陥ったところであの人が突如登場! 異国で頼れる相手もおらず寂しい思いをしたスバルにとって救世主に……なりそうもない顔見知りがやってきた(笑) 本編だけを読んでいれば「なぜこの人が急に?」になるのだが、Exか短編で皇帝がプリシラと同じ?剣を持つシーンがあり、彼女との何らかの関連性を匂わせていた。なので「ここでそう来たか!」なのだが、そういや冷静に考えてこの2人はどういう? これまでの話の流れで婚約者とかではなさそうだし、同じ剣を持つということは血筋が近い……姉弟あたりかな? ところで。登場人物紹介のところにも出てきたので活躍に期待していたロウアンさん。たった一度の出番(スバルに雇われて即命を落とす)で終わりってことはないよね……? また次以降で出て来るんだよね……? あるいはロウアンが敵に回る展開とかがあるのかもしれないけれど、味方になった直後に瞬殺されたこの人の現状のイメージは、「敵であっても味方であっても大した働きは出来なさそう」。それを覆す見せ場に期待してますぜ! (2021-55 08-01)
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