3分で完成しないと話題?の「BEST HIT CHRONICLE 1/1 カップヌードル」
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その日、お腹の空いたエヴァンゲリオン零号機は悩んでいた。
夜食を謎イカにするか、ほぼ肉にするか。
*1 正しくは「謎肉」と「ほぼイカ」
*2 綾波レイは肉を食べないそうだが、あくまでこれは零号機
*3 零号機もカップヌードルは食べないと思うが
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「こういうとき、どんな顔をすればいいか分からないの」
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よし、今日はほぼ肉だろう……と開けてみるとしてやられた。これ、プラモじゃん。
ほぼじゃなく全く肉じゃない。
この後碇狂い暴走した零号機は、たまたま近くを通りがかっただけの第拾四使徒ゼルエルに八つ当たりし、最後は夜食として喰ってしまう……というのが私の記憶していない「新生期エヴァンゲリオンQ劇場版」のあらすじである。
*4 怒り狂いの誤変換
*5 ゼルエルはTVアニメ版での名称
*6 確か使徒の数字はアラビア数字での表記が正しい
*7 TVアニメ版でゼルエルを喰ったのは初号機
*8 新劇場版では第10の使徒が零号機を喰った
*9 TVアニメの名称は『新世紀エヴァンゲリオン』
*10 TV版のしばらく後にやってた劇場版は現在、「旧劇場版」と呼ばれている
*11 新劇場版の3作目は『Q』
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ではそろそろ真面目に話をしようか
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のっけから飛ばしてしまったが、改めてご紹介を。バンダイの「BEST HIT CHRONICLE」シリーズ第三弾として昨年発売された「1/1 カップヌードル」。要は「カップヌードルのプラモデル」である。「1/1」というスケールと完成度が相まって、さりげなく置いておくと食品(本物)と見間違えてしまう問題作?だ。持ったらすぐ分かるし、シュリンクがないのでよく見れば一発だけどね。
作っていて感動的だったのが、パーツの精度の高さ。カップの装飾や「CUP NOODLE」「カップヌードル」と言った文字は別パーツ化されており、ランナーから切り離してゲート跡処理をすればどんどんはめ込んで組み立てて行くことができる。面倒なバリ取りや合わせの修正などは不要。普段某社の鉄道模型のキットを苦労して組み立ててる人間としては、バンダイのこの技術で鉄道模型を作って欲しい!と思わずにはいられない。
ちなみに背面の細かい字は流石にシールで再現(モールドはあるので、気合いを入れるなら塗料を流し込んで再現する?)。このシールも鉄道模型でよく見るシールとは一線を画し、フィルムが薄く、貼っても境目が目立たないのが良い。随分前に作ったEF500-901のロゴやナンバープレートのシールを思い出した。
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内部構造が見れるように、カップの一部が外れる
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カップヌードルの秘密として有名?なのが、お湯を入れた時に麺が綺麗にほぐれるように、カップ内で少し浮かした状態で麺が固定されているということ。その構造も抜かりなくきちんと再現されている。組み立ててしまうと見えなくなるというか組み立てていても良く分からないので、完成後もこうして前面が「パカッ」と外れてその様子が確認できるようになっている。ちょっと違うかもしれないけど、カットモデル、に近いかな?
この外したカップヌードルのパーツを盾代わりにして、G型装備のエヴァンゲリオン初号機を第六使徒ラミエルの攻撃から守った、というのが私の覚えていない「ニッシン・エヴァンゲリオン」のあらすじである(そのネタはもういいって)。
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フタは貼って剥がせる?シール
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フタは弱めの糊の貼って剥がせるシールになっている。が、何度か貼って剥がして……しているうちにちょっと弱って来たかも(苦笑) 具材ももちろん謎肉、卵、ネギと抜かりなしで、エビはシールを貼って模様を再現するようになっている。ちなみに具材は固定されていないので、振るとカラカラ音がして中身が暴れる。ゴム系接着剤でそれらしく固定した方がいいかも?
というわけで、3分では完成しないのはもちろん、1個で本物が10個は買えるお値段の「BEST HIT CHRONICLE 1/1 カップヌードル」でした。シリーズ展開でシーフードヌードルやカレーヌードルが出るのか、今後もバンダイから目が離せない!……出ても買うかどうか分かんないけど(笑)
(2021.08.26)
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