s 鉄道模型制作報告「阪急5100系5128F更新車」その3
鉄道模型制作報告
「阪急5100系5128F更新車」その3
ドアが更新仕様に

 今週は“先週の続き”から入り、ドアを貼り付ける台座を作った。完了したのでドアを貼り付けるが、その前にねずみ1号に塗っておいた。
 ドアは金属エッチングパーツなので瞬間接着剤を使うのだが、この時ちょっとした失敗をしてしまった。旧国を作っていて、どうしても出来てしまうドアパーツと開口部の隙間が気になった。少しだけ瞬間接着剤を多めに流し、毛細管現象を使って隙間を瞬間接着剤で埋めるという手法を編み出した。今回も同じことをしたところ、ドアの戸当たりの部分(表側)まで接着剤が流れて少し埋まってしまった。銀色を差すときに、段差が埋まっていると支障が出る可能性があるので、軽くカッターの先で固まった瞬間接着剤を取り除いた。

埋まった部分を削ったところ

 (続き)で、瞬間接着剤を削り取ろうとするとねずみ1号の塗料も一緒に剥がれてしまう。多分だけど、下地のプライマーも一緒に。というわけで、本塗装(阪急マルーン)に入る前に軽くプライマーを吹き直しておかなければならなくなった。

妻面加工

 側面がほぼできたので妻面加工に移る。やはり窓の抜き勾配を削り、幌枠も薄く削る。「中3」のパーツは窓の裏側の凹み部分がおかしな感じになっているので、予め削っておくと塗装後に窓セルを貼るときに楽になる(左がパーツそのまま、右が削った後)。

パンタ車妻面

 上の「中3」のパーツの裏側加工は阪急キットを組む人万人にお勧めだが、こちらは橘雪翼仕様。5100系偶数Mc車の屋根板は、パンタグラフ周辺部分をプラ板で作り直すので、妻面裏のR状の出っ張りが干渉しないよう水平に削っておく(やはり右が削った後。なお、この加工を施すのは配管付きの妻板だけである)。

前面加工

 そして前面加工。キット付属部品は標識灯、テールライト周りが6000系以降の形状になっているので、プラ板で台座(?)を追加する。この辺りは3064F5100Fの制作報告も参照して欲しい。ちなみに5100Fの時は「プラ板貼り付け→ニードルで目印→0.6mmドリル〜」という手順だったが、今回は「ニードルで目印→0.6mmで開口→プラ板貼り付け〜」としている。貼り付けてからドリルで穴を開けようとすると、もし接着が不完全だった場合にプラ板が剥がれてくるからだ。

開口完了

 その後極細丸ヤスリで穴位置を調整しながら削り広げていき、トレジャータウンのパーツが入るようにする。
 余談だが、トレジャータウンの標識灯パーツは1セットでいいお値段がする。中間に入る先頭車は適当なプラ加工でお茶を濁すプランもあった。が、中間部とは言え一応見える部分だし(転落防止幌を付けないので尚更)、プラパイプ等を買っての加工も面倒そうだし、「決定版」を標榜していることだし、ケチらずパーツを奢ることにした。
 余談その2。トレジャータウンの標識灯パーツは、この後作る予定の阪急シリーズに必要な数ぴったりが手元にストックされている。ぴったりということは、うっかりパーツを飛ばして失くしてしまうとアウト。穴を削り拡げる度にパーツが入るかどうか実際にパーツをはめ込んで確認しているのだが、なかなかに緊張する作業となっている。で、この後3000系、5100系2本を作る間にやらかしてしまう可能性も高い。そうなってから買いに行っても遅くないかもしれないが、やはり1セットぐらいは余裕があった方がいい。ということで次回日本橋に行ったら買っておこうと思う。“必要になってから”買おうとすると絶版になっている可能性もあるし、絶版でなくとも在庫が切れている可能性はある。要は「転ばぬ先の杖」ってやつだ。

(2024.02.18)
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