鉄道模型制作報告
「80系100番台」その1
いきなり塗装工程完了!?

 先週の「その0」があったとは言え、実質的に1週目の今回でいきなり塗装完了ボディ!?と見せかけて、これには裏があるんです。




↓(気を持たせるための無駄な改行群)



正解は「試作ボディ」でした

 今回はちょっと大掛かりな工作になりそうだったので、いきなり本番に取り組むのではなく軽く試作してみることにした。ほんの一部分を軽く加工して、色を塗って、どんな感じに仕上がるかイメージを確かめたわけだ。この程度の工作量であれば一週間以内で終わるんです。

妻面窓

 GMの80系一次車キットはその名の通り一次車がプロトタイプで、実車の妻面窓は一次車のみが一段窓になっている。二次車以降を厳密に作ろうとすると二段に改造する必要があり、私も2016年制作の関西急電ではその加工を行った。が、かなり面倒なので今回手抜きを思い付き、窓セルに色を塗ってはめ込んでみることにした。ちょっとすっきりしない仕上がりにはなるのだが、プラ板加工で作った関西急電の妻面窓もそんなに綺麗に作れていない。目立たない箇所であることを考え、これで合格としておく。

今回はあんまり関係ないのだが……

 ついでなので100番台より前の木枠バージョンも並行して作ってみた。銀サッシより目立たない分、粗さが気にならない? 
 ちなみにタヴァサからコレ用のパーツも出ているが、何故かサッシ高さが「1:1」になっている(実車は「3:2」ぐらい? 私の作例は「2:1」)。他、ちょっと面倒そうなので私は敬遠した。

塗装前

 塗装前の段階の様子。窓間を切り取り、新たにプラ板で100番台相当になるように寸法と位置を変更する。窓の数自体は変わらず、窓間が広がり車端部が詰まる感じだ。サッシは窓ガラス側で表現することにしたので、窓の開口部が大きく見える。

内側より

 車体を内側から見た様子。窓間部分の内側支えは外板に対して細くしてあり、窓ガラスの接着しろになるようにしてみた。

割といい感じなのだが気になることも

 仕上がり自体は概ねイメージ通りだが、どうしても気になるところがあった。それは窓サッシが車両を見る角度、光の反射具合によっては窓と一体化して見え辛くなること。窓セルに銀色塗装だけの手抜きしたのがダメだったのか。そこで仕様を変えてみたものを作って比較しのがこのカット。左から「単純に塗装しただけ(最初の写真のまま)」「銀色を塗る前に下地としてニュートラルグレーを塗装」「銀色に白色を混ぜたものを塗装」「サッシ部分をプラ板で作成」。写真では分からないのだが、全体的に一長一短。銀に白を混ぜたものだけはイマイチで即座に不採用決定。プラ板でサッシを作るのはかなり面倒で、その割に仕上がりは特に良くなるわけでもない。敢えて言うなら下地にニュートラルグレーかなあ、とは思うが、あまりにも微妙な差なので悩めるところ。手間的にはそう大きく変わるものではないので、精神衛生上の問題として下地を塗っておくか。そういう目で見てみると300番台も悪条件が重なると見えにくいし、ここは妥協ポイントかなあ。
 なおこの写真の状態は、ボディ本体のみだと光の回り方が完成状態と異なる可能性があったので、超旧作の塗装済キット80系関西急電色から引っぺがしてきた屋根板と床板を取り付けてみたところだ。

側板スクラッチへ

 加工していてやはり一体ボディは作業しにくいと感じた。やはり板キットをベースにすべきか……貴重ではあるがここで使わずしていつ使う? あと、試作なので窓間の柱は定規で測りながら取り付けたのだが、本番ではパソコンで目盛のシールを作って車体に貼り付けて作業するつもりだった。そんなことを考えながら色を塗っていて出した結論が、70系300番台みたいに側板丸ごとプラ板から作る方法。型紙作るのは手間だが、目盛シールを作る延長上で出来る作業である。70系300番台の側板スクラッチはかなり時間を食ったが、そもそも80系100番台の制作は手間暇かかることは覚悟の上だ。プラ板から作った方がトータルの仕上がりは良くなりそうだし、部分的に作りやすいところもある。と言うわけで三度、型紙制作を開始した(二度目は70系300番台で、初は新潟のサハ75……リンク先で「スクラッチの様子はまた後日」と書いておきながら、忘れてなのか面倒になったのかアップしていない。コイツ、嘘つきだ!)。

(2023.10.29)
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