鉄道模型制作報告
「旧型国電 片町線 第二期」その8
ドアパーツは予めグレーに塗っておく

 今週は画像盛り盛りでお届けする。たくさん作業した、というよりも様々な工程をこなした結果だ。
 くり抜いたドア部にはめ込むエッチングパーツを予め塗装しておく。この段階で塗る一番の理由は裏面にある。裏面が金属の地のままだと、完成後に光を反射して車内で目立つことがある。そのため何らかの色を塗っておきたいのだが、車体が箱になってから内側を塗ろうとすると塗料の回りが良くないのでパーツ単体の状態で塗ってしまおうというわけである。側板に取り付けてからでも問題ないのだが、プライマーを塗ることを考えるとパーツとして独立していた方が効率がいい。

取り付けはもちろん瞬間接着剤

 塗装が終わったら、側板にはめ込んでいく(下が取り付け前、上が取り付け後)。取り付けには瞬間接着剤を用いる。どうしても側板とドアパーツに若干の隙間ができてしまうので、少し多めに流して隙間埋めを兼ねる。その力加減が難しく、微妙なところ表まではみ出してしまうのだが……。

ドアの取り付けガイド

 手順は前後するのだが、ドアの取り付ける深さを一定にするためにプラ板でガイドを作っておく。ドアの開口部がパーツに対して余裕でゆるゆるの時は、ここに少量のゴム系接着剤を付けて仮止めしたりもする。

前面パーツにはテールライトと手すりを

 前面パーツにはテールライトと手すりを取り付ける。こちらも瞬間接着剤を使用。以前は箱にしてからの作業だったのだが、奥まったところに接着剤を流そうとすると流し過ぎることもあったので、今回はばらばらの状態のときに取り付けてみた。一方でステップは、これまで通りもう少し先の段階で取り付けることにする。
 クモハ32001の非パンタ側の鮮明な写真がなかったために、手すりに関しては推測で一箇所のみ。クモハ41127は何と前面に手すりがなかった。一番数が多かったのはクハ79307。前面窓両脇の長めの手すりは関西車独特のディティール? 13年前に金属コンバージョンキットのクモハ73近代化改造車やクハ79920を作ったとき、裏面にガイド穴がなかったのでよく覚えている。

各部ほぼ作業が完了

 側板前面の作業がほぼ完了したので、いよいよ箱にして行く。

妻面の加工

 なお、「その5」では保留していたクモハ41127とクハ55300の妻面パーツの戸袋窓は、やはりHゴムから木枠に戻しておいた。

調整を忘れていた箇所

 戦前型3両を箱にして、お次にクハ79……となって忘れていた部分に気付いた。101系のパーツと73系のパーツを強引に組み合わせるので、接合部の調整をしないといけなかった。というわけで73系の側板の、運転台側の裏側を削って調整する(左)。

妻面は73系のパーツを使用

 クハ79の妻面側は73系のパーツをそのまま使用。そのためカーブが全く合わないが、これは屋根を取り付けてから屋根に合わせて削る。隙間も盛大にできるが、同時に詰め物をして埋めておく。写真は削ったり埋めたりする前。

前面にも隙間が

 「GMエコノミーキットにしては合いが良い」とされる101系だが、今回強引に73系と組み合わせているせいか目立つ隙間が発生した。キャンバス押さえを付けたら目立たなくなるかな……とは思ったものの、この後軽く埋めておくことにした。なお、73系キットも101系と並んで「にしては合う」とされている。どちらも組みやすいキットなのに……「混ぜるな危険」ってことですね!

全5両が箱に

 ようやく今回作る全5両が箱になった。この先まだ長いけど、ここまでも長かった……真ん中のモハ72500はその1以来50日ぶりの登場だよ!

ついでの作業

 冒頭のグレー塗装の際、一緒に鉄コレ動力のFS345台車枠も塗っておいた。これでようやく3064Fが真の完成になる。

(2023.03.26)