橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成27年12月

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平成27年12月31日

良いお年を

  なんか忘れているような気がするが、年末だしまあいいか(*1)。
  というわけで、1年を振り返る第三弾。制作した模型以外での模型ネタもいろいろあるのだが、ざっくり省略だ。一つだけ書いておくとすると、お店経由でカトーに出した要望書の一部が実現したこと。次は是非ともユニトラムの渡り線をば。「加藤先生……!! ユニトラムをポイントトゥーポイントで遊びたいです」
  バッティングセンター通いの話。結局“ホームラン”は17本に終わった。例年よりたくさん打ったが、3月に9本集中している事実を思えば竜頭蛇尾もいいところ。ま、あれは、運の要素も絡むから。140km/hのボールを“ホームラン”にするという夢は実現しそうな手応えを感じている。数日前、惜しいというほどではないにせよ、いい感じにボールが飛んでいった。あとは「運」である。ただ、140km/hを打つ絶対数が少ないので、そこんところは来年も厳しいかもしれない。バッセンとはまた違うが、投げる方では球速がアップしたかも……? 後輩が速くなったと言ってくれたが、義兄からは何のコメントも聞けず。後輩は後輩だからちょっと気を使ってくれた可能性はある。でもまあ、自分で投げていて感触を掴んでいる。そして左投げ。ようやく形になってきて、実用する機会はないものの“実用レベル”まであと少し? 不安要素は左肘の状態。気合入れて投げ込んでいると痛めるので、そこんところ自重しながら練習しないといけない。それから今年、爪が割れるというのを体験。爪のケアがいい加減というか爪切り以外全くやっていないのがいけない(爪を“切る”のがいけない?)。ただ、爪が割れるのは正しい投げ方をしているから?と前向きに捉えたりも(そして肘を痛めるのは正しい投げ方が出来ていないから)。もう一つ、夏場に軽く足を攣った。なるほど、日ハムの大谷投手が足を攣るというのはこんな感じなのか……。一緒にするのは失礼ですがね(笑)
  写真……今年はD810購入に向けての貯金しか頑張らなかったような。フィルムの撮影本数も少なかったし、そのせいかいいのが撮れなかったし、おまけにフィルムは値上がりするしで、今年に関して言えばあらゆる意味でイマイチ。あらためて月カメの特集読んでたんだけど、気付いたことが一つ。「こいつら自分が欲しいカメラ人に勧めてるだけじゃないのか?」――ある意味それで正しいし、それを分かって読んでいるはずなのだが(笑) 少なくとも店員やメーカーの販売スタッフに勧められるがままに買うよりは、月カメの座談会メンバーの気に入ってるカメラ買う方が精神衛生上は良い。というわけで、D750で妥協するんじゃなくてD810行った方がいいってことだね。もっとも、ソニーの大逆転満塁ホームランには期待してるんだけど。同じことを望んでいるコメントが月カメの特集内にもあったので……ひょっとして期待していいのか?
  以上三大趣味で、以下枝葉末節? 今年はゲームの話題が少なかったが、何せ私が今年買ったゲームは『ドミニオン 冒険』のみ。ええ、コンピューターゲームの類は一つも買いませんでしたよ。途中まで『東京ザナドゥ』が気になっていたが、また例のファルコムのノリが見えてきて嫌気が差したので中止。敢えて言えば『テイルズ オブ エクシリア』を買っても良かったのだが、何となく機会が訪れず今年もまた先送り。今年PS3は一度も起動しなかったような気がする。こんな調子だからPS4が欲しいなんて一度たりとも思わなかったし、FFXVはもちろんリメイクされるFFVIIにも興味ないね。コンピューターゲームをやらなかったわけではない。年の前半はVitaの『テラリア』をそれなりにプレイしていた。しかし、アップデートの後、セーブ時に頻繁にエラーが起きてダウンしてしまうので嫌になって起動しなくなってしまった。それから、フリーソフトで『Magic;the Gathering』のようなものが遊べるものを発見してしまい、ハマってしまった。これがあったから他のゲームが必要なかったのかも。来年は『閃の軌跡III』が発売されるらしいのでそれは買おうかと思っている。一応『イースVIII』も注目しているが、対応ハードを確認していない。PS3かVitaで出なければ遊べないので買わない。今のところ、ゲームのハードを増やす気は全くないからね。
  今年は小説を読まなかったような気がする。1冊ぐらいは読んだかもしれないが、去年のことだったかもしれない。私が小説を読む時間と言うのは、駅で電車を待っている間とか乗っている間。今年外出時に持ち歩いたのは詰碁の本ばかりだった。たまには何かを読みたい気もするが、別に読まなくてもいいやとも思ってる。『キマイラ』シリーズの続きが出れば買うのだが、最近あまりチェックしていないなあ。うさぎの小説も新しいのが出てないか見ておかないと。
  何故か再び模型制作の話。昨晩書いてたあの話、今朝起きてから理由が分かった。模型の制作ペースが落ちてしまった理由だ。「ここ2年」というのも時期的に一致する。特定健診を初めて受診した2年前の5月か6月頃から、運動する時間を増やしたのだ。健診の結果が悪かったから――ではない。たまたまちょうどその頃に、以前ここで書いていた「筋肉増やして体重65kgを目指す!」という目標を達成する気配が全く見られないので、少し気合を入れ直した。そこに健診の結果が(思ったより)悪かったのが重なった。その前からあった「ランニング→風呂→夜食」というリズムを崩したくなかったので、健康のために夜食の時間を早めにすると自動的に夜間の制作時間が削られた(作業部屋が寝起きしている家と別棟で、入浴後は基本的に翌朝まで家の外に出ない(*2))。理由が分かれば解決策も見えてくる。今回の場合は「早寝早起き」すればいい。「ランニング→風呂→夜食」が早い時間になっても就寝時刻はほとんど変わってない。新たに“生まれた”時間はだらだら過ごしてしまっている。このだらだらを削って早く寝て、その分朝早く起きて模型制作に充てればかつてのペースが復活するハズ(と言っても年間100両のペースではない)。早寝早起きは健康にもいいと言われているので一石二鳥だ。問題は、頭では分かっていてもついつい夜更かししてしまうこと。ちょうどいい日に気付いたことだし、ここは一つ来年の目標にしてみよう。ちなみに「65kg」の方は相変わらず達成の気配全くナシ(笑) 夜食制限令で一度54kg台まで落ちた後、57kg強まで持ち直したもののそこからは横ばい。運動習慣のおかげで食欲は格段にアップしているのに、それが体重には現れない。世間一般では羨ましがられる体質だが、人はないものねだりをするものなのですよ。というか、筋肉を付けるのがいかに難しいかってことだよな……。
  侃侃諤諤の更新回数は今日で94回。実はこの4日間の連続更新で偶然にも去年ときっちり並ぶと思ったのだが……去年はそれより少し少ない92回だった(笑) まあ、94回でも92回でも大差はない。去年同様、更新間隔にムラがあった。模型作りが佳境に差し掛かると更新回数が減る……と言うと聞こえはいい?が、それ以外にも更新が滞った時期が何度かあったような。多分来年もこんな感じで、おそらく90回ぐらい更新することでしょう。こんなやる気のないサイトですが、本年もアクセスして頂きありがとうございました。来年も時々でいいのでよろしくお願いします(更新も時々だし)。では、よいお年を。

*1 あまり良くない。お前は年賀状を書くのを忘れている。
*2 夏場はせっかく風呂に入ったのにまた汗をかいてしまい、冬場は体が冷えてしまう。春と秋は……何でだろうね。

(2015-94 12-09)


平成27年12月30日

今年を振り返ってみる鉄道模型編

  今年もまた制作ペースは安定して低空飛行気味。1両作るのに16日かかる、と言う謎の研究結果も発表された。このペースだと1年に約23両で、冗談抜きで旧国しか作らなければこれぐらいになりそう。もっとも、一口に旧国と言っても手間の掛かる車両とそれほどでないのがある。旧国以外も色々作ることもあって実際はさらにまちまちで、その最たるものがOスケールのDD51? まさか2ヶ月もかかるとは思わんかったよ……。逆にすぐ完成するのがエボキットの103系。現状ではほぼ素組みなせいで、1両あたりに均すと2〜3日になるんじゃないかな。エボキットだけ作っていれば1年間に100両越えは夢じゃないということ……俺、昔どういう作り方してたんだろう(過去に100両越えが2度ほどあったような)。
  そんなこんなで、今年完成させた車両は34両。山手線の103系の方向幕がまだだったり非冷房のモハ102の床下をちゃんとしてなかったり、課題残りではあるが完成として扱う何か文句あるか。去年は作ったものを羅列すると余裕で一行だったが、今年はどうだろう?

関西急電第二次代用編成クモハユニ64大糸線クエ9423関西急電第三次代用編成103系山手線登場時編成OスケールDD51東急旧5000系原型103系東海道山陽緩行線


おおっ、2行になったぞ……って1両当たりの説明文が長いのが混じってるから単純比較できません(笑)

※ 環境によって行数が変わることがあります

最近「今年作った車両の集合写真」をやっていなかったのだが、今年は気が向いたので久々に。

2015年に完成した鉄道模型の車両たち

  世間では3Dプリンターがちょっとしたトレンドになっている。鉄道模型界でも早速活用する向きが現れ、私も組み立てキットを一つ買ってみた。しかし不発。現時点で抱える積層痕という3Dプリンターの欠点が旧国とは決定的に相性が悪く、さらにはアクリル材?の削りにくさと相まって何ともならん。残念と言えば残念だが、いつの時代も欠点は技術の進歩が解決してきた。3Dプリンターについてもそのうち改良されると期待している。他にやることなければもうちょい熱心になるんだろうけど、今は“忙しい”からね。「果報は寝て待て」だ。
  それから、ライトの点灯化問題が結局今年もまた進まなかった。一応1両組み込んでみたが、肝心の部分の進展が何もないからねー。さて、いつになったら量産体制に入れるのだろうか。もっとも、ライト点灯化で制作時間が伸びて、量産云々の前に完成数がさらに減ることが予想されるのだが。前回いつ「車両集合」をやったのか過去ログを探っていたのだが、数年前は旧国ももうちょっと早いペースで完成させていたんだよね。ここ2年ほどで輪をかけて制作速度が落ちている模様。一体何がどうしてこうなったんだろう。可能であれば来年はもう少しスピードアップしたい。じゃないといつまで経っても構想が消化できないからね。

(2015-93 12-08)


平成27年12月29日

“竜王”渡辺明と、当サイト管理人橘雪翼の共通点


1:ぬいぐるみが好き
2:漫画が好き
3:マンゴープリンが好き

  怖れ多くも私から渡辺さんに言っておくことがある。「ぬいぐるみを犬と呼ぶのは普通」ではありません。絶対に。



だって「あらいぐま」だったり「うさぎ」だったり「ももんが」だったり「きつね」だったりするじゃないですか!!! そしてうちには「犬」がいない! というわけで、昨日載せられなかった感想文。

【将棋の渡辺くん】1巻(新刊):☆☆☆☆★
  将棋のプロ棋士、“竜王”渡辺明のリアルドキュメンタリー?漫画。描いたのは奥さんの伊奈めぐみ。こんなん読んだらファンになるしかないやないか! というわけで、だらだら感想及び突っ込みを入れていく。
  まず最初はご本人からのメッセージ。ぬいぐるみ達だけの漫画を描いて欲しいと奥さんに言ったら、「誰も読まない」からと却下されたらしい。が、しかし、俺は読むぞ(笑) あと、竜王が読むじゃないですかー。
  3人家族の紹介があって、奥さんアマ初段らしいのだが……さすが、旦那がプロなだけあって強い!! ちなみに私は級位も段位も持ってないのだけど、ピーク時に初段の免状を貰うチャンスはあった。が、免状代が高いと思ったので取らずにいる。現在の棋力は当時より下がっているが、終盤力は勉強して少し上がっているハズで、それから超手数の詰将棋が解けるようになったこと、苦手だった合い駒問題がむしろ今は楽しめるので、少し錆落としをすれば当時の自分には勝てるぐらいになりそう???
  ファンからの質問で、「我が家にやまね工房の『ももんが』が増えて困ってます、どうしたらいいですか」というのがあった。やまね工房のももんがは可愛いよ。小さいから数が増えても邪魔にならないしね(小ささ勝負では「やまね」に負けるが)。しかしこのご家庭、どうして「11匹」なんだろう。エゾモモンガ君と本州モモンガ君を1匹ずつペアで買い足していれば必ず偶数になるはずなのだが……。以上ステマでした。
  マンゴープリン観、ぬいぐるみ観が似ている。前者は、初めて食べたのが大人になってから、というところからして同じで、こんなん読んだらファンになるしかない(笑) ファンからの質問、「対局にぬいぐるみを持って行ったことはありますか?」の回答、「汚れるのが嫌だから持って行ったことはない」とのこと。そうだよね、愛ぐるみ汚れるの嫌だよね。だから普通は外へ持ち出さないよね。こうなってくると、漫画観も似てるのかなと期待する。現在の蔵書が1282冊、というのは漫画好きとしてはやや少ないような気がする。これはひょっとすると、増えすぎて仕方なく処分しているせいかもしれない。いや、私がそうだから勝手にそう想像しているだけだけどね。
  奥さんのお兄さんのお嫁さんが囲碁棋士らしい。そして「囲碁棋士はぼやきが多い」んだそうだ。へー、そうなんだー。あんまり対局中の姿を見ないからそんなこと考えたこともなかった。そして、将棋棋士は感想戦が長いが、囲碁棋士はあまりやらないという。えっ? まじで? 『ヒカルの碁』でちゃんとやってたような気がするんだけど? あそこの描写はリアルじゃなかったのかな? その後の隙間ページで作者(奥さん)のボヤキ。私だけ棋士じゃないのは不利、だということですが、それまでの描写によると竜王も将棋以外のゲームはそんなに強そうに見えないんですが(笑) さらに後のほうで「ガラガラピシャッ(脳が将棋以外のことを拒絶してシャッターを下ろす音)」とか描いてるし。今度「ドミニオン」やってみて下さいよ(笑) あと、囲碁はトイレ中は持ち時間減らないのか。知らなかった、いろいろ勉強になるなあ(何の?)。
  競馬が好きな竜王。そう言えば『ヒカルの碁』でも倉田厚が中学時代に競馬予想(あくまで予想だけ)してる番外編があったなあ。棋士って競馬予想が好きなのか??? 私は賭け事全般が嫌いなのだが(とかいいつつ賭け麻雀の漫画は割と好き)。
  とこんな感じで盛りだくさん。いやしかし、これはズルい。ファンになるしかない(笑) 2巻も楽しみだ。

  さてここからは年末進行ということで……今年買った漫画を振り返ってみる。まずは橘雪翼的MVPを。去年と比較すると決定的なのがなかったが、今振り返ると今日感想文を載せた『将棋の渡辺くん』以外にありえない。いや、感想文書くために読み返したのが効いているのか……。ちょっと判定に疑問が残るので、同率一位ということであと2つ、
『BUNGO―ブンゴ―』3巻
『乙嫁物語』8巻
を挙げておこう。MVPが3つという強引な手法はともかく、3冊とも年の後半で、さらに2冊が12月発売と偏っているのはどうか。やはり直近で読んだ方が印象に残るのか。言い訳しておくと、4〜5月の時点で「今年はまだMVP候補になるような1冊に巡り合えてないなぁ」と憂慮していた。年の後半だから印象に残った面がないとは言わないが、前半は間違いなく“不作”だったのだ。
  去年は敢闘賞的なポジションも挙げていたので、今年も軽く羅列してみる。
『潔癖男子!青山くん』 1〜3巻
『王室教師ハイネ』 3〜5巻
『エマ』 9〜10巻
『コンプレックス・エイジ』 1巻
うん、やっぱり今年はやや不作だったなあ。
  さて一方で、今年を印象付けるキーワードは「最終巻」だ。買っている/買っていた漫画の最終巻が何冊刊行されたかというと、実に11冊。
『クロノ・モノクローム』
『史上最強の弟子 ケンイチ』(*1)
『天体戦士サンレッド』
『数学女子』(*2)
『エンバーミング』
『遮那王 義経 源平の合戦』
『将太の寿司2 World Stage』
『鋼鉄奇士シュヴァリオン』
『コンプレックス・エイジ』(*3)
『二次元JUMPIN'』(*4)
『なのな フォト ゴロー』

*1 途中10冊近く買っていない巻がある
*2 最終巻は未購入
*3 今年買い始めた漫画
*4 今年刊行が開始された漫画
*5 『Q.E.D.』はタイトル変更と解釈して含めず
*6 『エマ』は元々完結していた作品を今年買っただけ

例年がどれだけなのか数えてないので分からないが、確実に今年は多いと思う。“異常気象”だ。去年のうちから完結が予告されていたものや、雑誌では連載終了していたものもあったし、ストーリー的にそろそろ終わりそうだったものもあった。一方で想像以上に早く完結してしまったもの、新しく買い始めたが早々に終わってしまったのもある。最近は特に見切りが早いので入れ替わりも多くなっているが、完結という形でこれだけ減るとはびっくりである。
  逆に何が増えたか(今年新たに買い始め、現在も刊行が続いている作品)をリストアップしてみた。
『今際の国のアリス』
『もののがたり』
『BUNGO―ブンゴ―』
『潔癖男子!青山くん』
『ぐらんぶる』
『セーラーエース』
『将棋の渡辺くん』

*7 『僕らはみんな河合荘』は保留中
*8 『4D』は2巻購入予定だが、あまり期待してないので除外

リストアップするとこれもちょっと驚くぐらい意外に多かった(笑) さて、これらがどの程度長い付き合いになるのだろうか。『今アリ』は既に話は後半に突入していて、持ったとしても再来年ぐらいまで? 『青山くん』や『渡辺くん』は割とあっさり完結しそうと思っている。長期政権を担ってくれるだろうと期待しているのは『ブンゴ』、次に『セーラーエース』――って両方野球漫画だな。前者は行けそうだが、後者は長くなるか短く終わるかちょっと予想が難しい。なお、野球漫画は話が長くなるのが多いが、長くなってつまらなくなってくると私が買うのをやめてしまう(笑) 期待はしているが、変な引き延ばしをするぐらいならさっさと身を引いて欲しいところ。まあそれを言いだしてしまうと全部の漫画がそうなるのだが。
  ふと気になって、今続刊中で私が買っている漫画をリストアップしてみた。さらに、いつ頃から買い始めたかをチェックすると……ここ3年で買い始めた漫画が約2/3(21タイトル中13)と古参組がかなり減っていた。だらだら長く続いている漫画を片っ端から減らして行ったので納得の結果なのだが、古参組に意外なことが発見できた。さっきから何度も書いている通り、だらだら続く漫画が嫌いで読むのをやめている。この「だらだら続く」であるが、付き合いが長くても刊行ペースが遅ければ「だらだら」にはなりにくい。、例えば『乙嫁語り』あたり。内容が面白くて買っているはずだが、これがもし毎年3冊4冊発売されて、尚且つ本棚に20冊30冊並んでいても同じことが言えるかどうか、少し自信がない。カップラーメンは待つ時間もおいしさのうちらしいが、ひょっとすると漫画も新しい巻が出るまでの間が面白さに影響するかもしれない。となると、長期連載かつコンスタントに発売される漫画というのは“不利”なわけで、そこを加味しても高い評価が維持される漫画はどれだろう? 答えは『凍牌 〜人柱篇〜』である。これは新しい発見で、今日の話はびっくりしてばっかりだけどびっくりしている。他、『Q.E.D.』や『C.M.B.』、『げんしけん』なども長い&多い組だが、どれも飽き始めている。『凍牌』作者の他の作品が軒並みイマイチ評なのに、なぜか『凍牌』だけは高評価維持という点も不思議なところである。
  さて最後に。『渡辺くん』の感想のところでも書いたが、漫画が増えすぎて来ると少し反省して整理したりする。今年も数年ぶり?に大量処分をした。有名タイトルでは『MAJOR』『風光る』『Dreams』『ショー☆バン』『ストライプブルー』……さっきから野球漫画ばかり名前が挙がってます(笑) 別に目の敵にしているわけではないのだけれど、何となくつまらなく感じてしまったので。野球は現実のプロ野球を応援しているからわざわざ漫画で読まなくても? いや、ある程度は自分で体験しているから漫画で疑似体験しなくても? 実際自分の心理は分からないが、貴重な本棚のスペースを取っていることが許せなくなったのだ。ちなみに、『天のプラタナス』と『ザワさん』がこの中に入ってないが、前者は忘れただけ、後者は辛うじて残っただけ。今回の大処分で検討されずに残ったのは『田宮が来る!』1つだけである(『ブンゴ』と『セーラーエース』を除く)。他、『刃牙』シリーズを一掃し、最近買い始めてやっぱり辞めた『真・餓狼伝』『サンセットローズ』ともさようなら。しかしこの期に及んで何故か『雪風』はしぶとく生き残っている。最終巻出たから、読んでみて、そしてすぱっと行くかな。
  今流行の断捨離じゃないけど、こうして処分するたびに色々考えてしまう。少々極論気味になるが、例えば『今際の国のアリス』は連載終わった後、2、3年ぐらいしたら処分してそうな気がする。『げんしけん』も今年の最後持ち直したけど、ちょっと低調気味だしずっと本棚に置いておきたいかと言うとそうでもない。何度も言うが、何度読み返しても面白い漫画が本棚に残しておきたい漫画である。そう考えると、一度目は一刀両断した『食の軍師』は二度目三度目読むうちに面白くなってきて……かなり優秀ということにもなる。漫画一つ選ぶのも難しいなあ、ってそんな難しく考えることはないか。
  何だかんだ言っているけど、多分来年もいっぱい買って、たくさん読むと思います(笑)

(2015-92 12-07)


平成27年12月28日

10年ぶり?

  久々に漫画雑誌を買った。よく覚えていないが、10年ぶりぐらいだろうか。いや、流石に10年前は買っていたような気もする。学校の帰りにマガジン買ったら生徒に見つかったって事件もあったし(普通逆だろー!)。教師辞めた後もしばらくは何かは買っていたような記憶もある。ということは7、8年ぶりぐらいか。買ったのは「ジャンプSQ」、目的はもちろん、応募者全員サービスの小畑健の複製原稿である。今月『ワンパンマン』に入っていた折り込みチラシで知って、故に第一弾は見逃してしまった。3号全部応募するとプラスアルファのプレゼントがあったのに……悔しい! やはり漫画関連の情報もアンテナの強度を強めるべきか。悔しいので全部スパッと諦める方向で考えていたのだが、今月発売された第二弾のイラストにエル=ローライトが入っている。となるとやはり手に入れた方が……と散々迷ってこの月末(=年末)ギリギリになって買ったというわけである。
  漫画雑誌自体は父親が何故か『ビックコミックオリジナル』を買い続けているので一応読んでいるが、自分で買うのは久しぶり。どこか懐かしい感じもするが、隔世の感もある。一通りざっと読んでみてどうしても拭えなかった違和感は、何だか似たような絵柄の作者が多いなあ……というところ。オジサンになるとタレントや俳優の顔の見分けが付かない、という話を聞いたことがあるが、それと似たようなことが私に起きているのかもしれない(恐ろしや……)。そして、『プラチナエンド』や『岸辺露伴は動かない』に比べ、多くの漫画が年少者向きっぽく思えた。その2つに対しては(いい意味での)先入観があるからそう見えるのかもしれないが、果たして真実や如何に。そう言えば『エンバーミング』もSQ連載だったか。どういう年齢層をターゲットにしている漫画誌なのだろう。
  今のところ『プラチナエンド』『岸辺露伴〜』以外で気になったのは、新連載のピアノの漫画と、冒頭でチェスの対局をしていた漫画。後者は物語の途中を読んでいることになるので詳しいところがよく分からないのだが、様々なゲームで対戦してうんたらかんたら……の流れの中に「Magic:the Gathering」っぽいカードを発見。その次のコマの中にまさしくその文字列が……! よーく見たら「Wagic the Gathering」だった(笑)
  以上、前振りが長くなったが年末進行で今月のいつものヤツである。あと、少し手違いがあって、ある一冊だけ感想文を明日にさせていただく。

【ワンパンマン】10巻(新刊):☆☆☆★
  いよいよ二桁10巻に突入。原作の進行の遅さを考慮してか、となジャン版オリジナルシーンを入れて引き延ばしに掛かって来た。ガロウ編長いんだしそんなことしなくても……。面白ければ全てそれでいいのだけど、現状は可もなく不可もなく。気になるのはシーンがあっち行ったりこっち行ったりやや散漫な印象を受けること。上手いこと最後に収束すれば納得なのだが、果たして11巻以降でどうなりますかな。あと、本編から番外編へ唐突に突入しすぎる。せめてきちんとした扉絵ページを作るか、間に一枚白いページ挟んで欲しかった。番外編のラストの話。最初にC級ヒーローを基準(100)に設定しておいて、「最高で9999までしか測定できない」ってそれちょっとおかしくないか? タンクトップマスターあたりを基準に設定したらもっと上まで測れるってことにならないか? それに、検出限界以上と未満の表示させるぐらいの機能を付けないと……まあ付けたらバレて困るんですが主にキングさんが。そして、フブキ組対サイタマ組(仮)でキングに30人抜きされてショックのフブキが、突如現れた怪人退治の場に現れている不自然さ。かなり無理やりなお話の進め方ですな(笑)
  本編に戻って、カツラを探しに来たサイタマとガロウが遭遇するシーン。まず、サイタマ独り言の声がでかすぎ。だからガロウに突っかかられるんだよ。そして次、ガロウに殴りかかられて、ガロウの強さが認識できなかったのか? サイタマがガロウの顔を覚えてないのはいつものこととして、地面にめり込むぐらいの打撃を繰り出してくる人物が突如自分に襲い掛かって来たら、一応「こいつ危険人物だな」ぐらいの認識でもう少し何とかするぐらいの意識は持って欲しいな。見た目に怪人じゃなくただのチンピラ?だから見逃したのか? それともサイタマ強くなりすぎて、一定以下の強さの判定が出来なくなっちゃうのか。もっとも、この段階でガロウを何とかしちゃうと原作とストーリーが噛みあわなくなってマズいのだが(笑)

【将棋の渡辺くん】1巻(新刊):☆☆☆☆★
  待望していたくせにチェック漏れ。だって単行本出るまで待たせすぎなんだもん。
  感想文が明日送りな漫画はコチラ。しっかりと書き留める前に長姉に貸してしまい、今は手元にないのです……。

【乙嫁物語】8巻(新刊):☆☆☆☆
  帯の背中側、
『なぜ私は結婚できないのか』
『私は生涯ひとりぼっちなのか』
「苦悩するパリヤは果たして」
「暗黒期からの脱出なるか!?」
の「パリヤ」を「橘雪翼」に置き換えてもほぼ当てはまることに驚愕。
  問題の前巻からの続きが少しあって、いよいよパリヤ編へ。帯の話もそうだが、パリヤさんにかなりシンパシーを感じる。刺繍が上手くできなくてカルルクのお婆さんにダメ出しを貰うところ。
「お前さんは雑で力まかせでせっかちで堪え性がない」
うわー、ほとんどそのまま私の模型作り他に当てはまるじゃないのー。さては森さん、私をモデルにしてキャラクターを作ったな!?

  ――そんなわけないだろー(ぼそっ

  カルルク&アミルさんのお話。馬を走らせに草原に出て、休憩がてらお茶にする二人。アミルさんが獲って来た獲物の処理するところが、『山賊ダイアリー』読んでる影響で面白く感じる。あと、ハリネズミに興味津々なアミルさんは、『山賊ダイアリー』で言えば岡本&赤木さんのバーバリアン系っぽい(謎) そしてその話のラストのパリヤさんのセリフがいい味出していて、なかなかに笑えました。
  あとがきが珍しくマトモ……かな? 「春よ来い(切実)」は私も同意なのだが、今年はまだ暖冬でそこまで切羽詰まってない……って書くつもりだったんだけど、ここ数日「(切実)」になりつつあります。にしても、「パリヤだしそうそううまくいかないでしょう」はヒドいと思うぞ?(笑)

【なのな フォト ゴロー】4巻(新刊;完結):☆☆☆
  こちらもチェック漏れ。発売日の夜にネットで「今日の新刊」をチェックしていて気付くという無様。しかもやっぱり近所の本屋に置いてないし(発売日に入荷した分が全部売り切れたのかもしれないが)。
  というわけで最終巻。1巻から思えば随分丸く収まったかなという印象。ハッピーエンドなのかもしれないけれど、よくあるようなハッピーエンドじゃない。そこがリアルで作者の描きたかったモノだったのだろう。

【もののがたり】3巻(新刊):☆☆☆☆
  京都塞眼代表の言う「ボスのいないボーナスステージ」を、ボスを倒すことによって作り出したのが実は兵馬君って種明かしはなかなかに良かった。っていうか、彼を知り己を知ればって言うやろ。こんな大々的に喧嘩売るんやったら兵馬のこときちんと調べてからにせえや。っていうか自分に並ぶ実力者が隠遁した理由をきちんと知らへんかったんか……アホアホ言うてアホはどっちやねん! 
  少年漫画の主人公っぽいちょっと馬鹿正直で真っ直ぐなところを見せる岐兵馬。一方でやはりこれが少年漫画でないことを思わせるのは、その原動力が憎悪にあるところ。頭の中に『武装錬金』のキャラクターがちょっとチラついたり(刀使いの彼とか、蝶イケてるあの人とか)。根はもちろん悪い青年ではないのだろうけど、時折見せるその禍々しさのギャップがこの漫画のテーマであり、面白さかもしれない。
  さて、恋愛要素のない漫画というのは昨今珍しいのだが(昔からそうだったかも)(*1)、この漫画にもその要素を膨らませる?“対抗馬”が出てきた。対付喪神としての戦力としてもなかなか腕の立ちそうだが、物語をかき混ぜる方向性でもかなり破壊力ありそう。主人公及びヒロインの性格も含めて、こちらの話は王道的展開になるか???

*1 リアルドキュメンタリー系の『山賊ダイアリー』や『将棋の渡辺くん』ではそういう要素は薄いか。あと、『ライオン』(*2)も皆無だな……。『くーねるまるた』も該当するし、『ワンパンマン』も……。『ブンゴ』も今のところその気配なし。マコトがこの後どうなるかにもよるが。あと、『ハイネ』はそもそも女性キャラクターが少ない。王子たちの末妹がハイネ先生のことを好きだが、恋愛要素とはほど遠いと見ていいだろう。むむむ、訂正する。全然珍しくない。
*2 『凍牌』スピンオフの『牌王伝説ライオン』のこと。来月『牌王血戦ライオン』とタイトルを変えた1巻が発売予定。

【げんしけん 二代目の十】19巻(新刊):☆☆☆★
  ぶっちゃけ、そろそろ読むのを辞めようかなーと思ってた。この19巻の前半時点で確定……させたのだが、まさか後半がこんなに面白くなるとは。前半が必要なのはよく分かったけど、こんなにページ数割く意味あるの? と思って後から見てみると4割程度か……うーむ。

  ジャンプスクエアも今日(28日)買ったが、実は次の2冊も今日。今日感想文書こうとしていたのに2冊も予定外の物を増やしてしまった(笑)

【翔んで埼玉】(新刊):☆☆☆
  魔夜峰央全盛期?のギャグ漫画。ネットでは群馬の方がネタにされがちだが、この漫画ではそのポジションが埼玉にある。決して某ワンパンマンをいじくった漫画ではない(*3)。よくこんな漫画描いたなあ……と思ったら後書に、埼玉所沢に住んでた頃にギャグで描いたらしい。さすが魔夜峰央のセンスはぶっ飛びすぎていて時々付いていけない(笑) 残念なのは何といっても未完のまま終わってしまっていること。その理由は埼玉から横浜へ移住したからだそうなのだが、じゃあ埼玉に戻れば続きが描けるのかとなるとまた別問題になるだろう。私の評価になるが、もう全盛期を過ぎてしまったのだ。今更新しく続きを書いたところでかつてのパワーは望むべくもない。『アスタロト』といい、ホント残念だ。誰か充電してやってくれないかなあ?

*3 せつめーするまでもないが、『ワンパンマン』の主人公の名前はサイタマである。

【4D】1巻(新刊):☆☆★
  「Canon EOS 4D」ではない念のため。四次元のことである。といっても某猫型ロボットは関係ないので悪しからず。いきなりで悪いが、どうしても指摘しておきたいシーンがある。主人公の数学教師、宮田秀行、冒頭で他の先生にファッションセンスを否定されているが、そんなに変か? 「イギリス紳士じゃあるまいし」って言われてるけど、イギリス紳士風を否定することになって『翔んで埼玉』以上にマズい表現だと思うのだが。それから、大学院を去った理由について「退屈だ」「僕の解くべき問題は自分で探してみせる」とモノローグで語っているが、そう思うなら薬物なんかに手を出すなよなあ。シャーロック=ホームズといい、こいつといい……ブツブツブツ。
  さて、現実世界は三次元である。この漫画は宮田が、四次元の世界が見える少女、御崎沙也と出会うところから始まる。ネットで試し読みして、数学を取り入れたファンタジー系の話になるのかな〜と思って勢いで買ってみたのだが、少々アテが外れた。どっちかというとサスペンス系。私がこれに期待していた、読みたかったものとはかなり違う。かつ、面白いかというとそうでもない。が、せっかくなので来月発売予定の2巻までは買ってみる予定。果たしていい意味で予想を裏切ってくれるか。
  1巻最後の方。「人間の内臓があんな鮮やかなピンク色をしているとは驚いたよ!」とかそこで言うべきセリフじゃないだろう……漫画の登場人物にありがちなデリカシーのなさだな(笑) 内臓の色については結構有名な話だとは思うのだが、さて、筋肉と内臓はどの程度色が違うのだろう? 私は自分自身の筋肉を直に見たことがあるのだが、確かに鮮やかなピンク色だった。内臓もあんな色をしているのだろうか……いやもちろん、流石に見たいとは思わないが。

  最近チェック漏れも減って来たので油断してしまったのか、2ヶ月連続で発生しかも今月は2冊。そういうのもあってそれ以上予定外の物を買うつもりはなかったのだが、ラストになって2冊も増やしてしまった。ちゃんと数えたわけじゃないが、今年は多分100冊ぴったり(狙ったわけじゃない)。2009年以来の三桁で、漫画を買う数を減らそうとしているのにこれは反省しなくては。
  新年1月は……『セーラーエース』『牌王血戦 ライオン』『今際の国のアリス』『凍牌 〜人柱篇〜』『マージナル・オペレーション』の5冊、に加えて『4D』が2ヵ月連続刊行となるようだ。『セーラーエース』が早くも2巻登場、面白いといいなあ。今年ハイペースで読んだので、『今アリ』がかなり久々な印象を受けてしまう。『Mオペ』は4巻まで11月、6月に出ていたので、この前の11月に5巻が出なくて心配していたのだが、まあ多少ペースが狂うのはよくあること。さて、『牌王血戦 ライオン』を見落とさなかったのはファインプレー(自画自賛)。『凍牌』が出るから気になって調べた……のではない。4巻が出て以降もずっと『牌王伝説 ライオン』の新刊はチェックしていたのだが、まさかタイトル変えて連載再開していたとは。「買ってる漫画の新刊情報」と「新刊全リスト」の両方をチェックするのはやはり大切だ。
  新刊を6冊買う予定と、あと見落としの可能性もあるのだが、一応既刊も3つ候補に挙げている。まずは“復活組”で、『食の軍師』と『軍靴のバルツァー』。前者は1巻購読時は酷評したのだが、二度三度読むうちに味が出てきた。現在出ている冊数も多くないし、気が向いたときに一冊ずつ買い足していくスタイルも悪くないだろう。『くーねるまるた』的なポジションだな、どちらもグルメ漫画だし。後者は去年に2巻まで買って保留にしていたタイトル。読み返したら続きが気になりだした。最後の3つ目は新規タイトルで、『PEACE MAKER』。どの程度知名度があるのか分からないが、作者の皆川亮二は有名なはず。私も代表作の1つの『スプリガン』の単行本を持っている(そして『ARMS』はほとんど読んでいない)。少し前に電子書籍の無料キャンペーンで3巻まで読んで、出来れば続きも読みたいと思っている。3巻まで読んじゃったので4巻から買いたいところだが、期間限定なのでダウンロードした1〜3巻は既に読めない状態に。結局は買い直してそうだな……(そもそも“買った”わけじゃないけど)。

(2015-91 12-06)


平成27年12月22日

プラスチックのキヤ97

  以前、ワールド工芸が金属キットのキヤ97を発売したとき、欲しかったのだけれど見送ったという経緯がある。時間が取られるのが嫌で敢えてパスしたのだ。面白い題材ではあるが、地域的には縁のない車両だし、当然ながら乗ったことはないし見たことすらない。いや、それを言いだすと大糸線の旧国や東急旧5000系も条件は同じか……。ともかく、興味はあるが、時間、労力、資金、この3つを投入してまで欲しいとは思わなかったのだ。そしたら今度、プラキットシリーズで発売されるというではないか。プラキットなら組み立てにかかる時間は短くできそう。値段も若干お手頃? というわけで、さっき言った3つと「欲しい」の度合いが釣り合った。既に予約済みで、発売が楽しみである。
  最近新展開され始めたワールド工芸のプラキットシリーズ、私は今まで手を出していない。あまり欲しい車両が製品になかったのが最大の理由だが、金属の良さを標榜していたワールド工芸がプラ製品を作ることに一種の怒りもあったのだ。プラ全盛の今のNゲージ界の中で、ストイックなまでに金属キットを世に送り出すその孤高さが好きだったのに。時代の流れもあるし、企業努力とも受け止められるし、それでワールド工芸の業績がアップする可能性もあるから全否定はしないが……まあ何だかんだで興味はあったけどね。興味あったのに欲しい車両が出なかったから買えなくて、拗ねていただけなんだろう(笑)
  今までのワールドプラ製品は、モールドが若干甘いというか、ちょっとチープな雰囲気があったんだけど、今回から成型のクオリティは上がるとのこと。ネットで試作品を見たけど、なかなか良さそう。余裕があればライトの点灯化も挑戦したいけど……今まで同じことを言って全然実行に移していないので、あまり大きなことは言わないでおこう(笑) ちなみに予約した店の店員さんがカトーの313のライトユニットを提案してくれたのだが、運転室にはモーターが入るから多分無理。電気系統は台車とモーターが直結していて、ボディ側とは接点がないので配線の工夫も必要。と考えていくと、点灯化の練習にするには難しい題材かも……。

(2015-90 12-05)


平成27年12月19日

間違いだらけ、ということにしておこう

  確か去年の『月刊カメラマン』誌の特集は、「間違いだらけのカメラ選び」の前の号で「間違いだらけのレンズ選び」をやっていたと記憶している。今年はなかったので、やらないのかなーと少々残念に思っていたら、「カメラ選び」の次の号、今日発売の1月号に載っていた。というわけで、買って読んだ。

  ――いい加減にしてくださいよ

ソニーのレンズが持ち上げられていた。ベタ褒めと言っていいだろう。…………お前ら、ソニーにいくら積まれたんだ? 怒らないから正直に言ってみ?(笑) 頼むからソニーαを一旦諦めてニコンに移籍しようと思っている私の決心が揺らぐようなことを紙面に載せないでくれよ!(苦笑)
  レンズじゃなくて一眼レフであることが重要だから構わないと言えば構わないんだけど……後ろ髪は引かれるなあ。完全撤退じゃないし、α7シリーズ併用案もあるからそこまで悩む話ではないのかもしれないけど。

  というわけで、昨日の画像で〜に追記したので、お知らせしておく。
東急旧5000系完成
(このリンクはページ内の追記分へ飛びます)

(2015-89 12-04)


平成27年12月17日

東急旧5000系完成

  東急旧5000系の完成間際に気付いたことがある。それはさておき、ようやく完成したぞ。
東急旧5000系完成

気付いたこと、それは……今年これまでに完成させた車両(多分今年はこれで全部)を振り返ってみよう。
・関西急電第二次代用編成
・クモハユニ64大糸線仕様
・鳳電車区救援車クエ9423
・関西急電第三次代用編成
・103系登場時仕様
・DD51JR北海道色
・東急旧5000系
ポイントは103系である。いわば東急旧5000系と同じで原型に復元した結果こうなってしまった。付属のクーラーを乗っけずにランボード削って非冷房車として作った。そう、今年作った車両全部が非冷房車なのである! 敢えて言うなら詳しくないのでJR化後もDD51が非冷房のままかどうか知らないのだが、組み立てている最中にそのような文字を見た記憶がないし、そのような部品を取り付けた記憶もないので非冷房だろうと推測される。いくら私が夏場強いからって模型まで全部非冷房のを組み立てなくても……と思ったり思わなかったり(笑) ちなみに去年はどうだったのか?と振り返ってみると、103系が冷房車として完成していた。やはり103系が岐路である(笑) 最近旧国にハマっているせいか非冷房車の割合が増えるのだが、そもそもキットの題材となっている車両は非冷房の割合が多いんじゃないか? 冷房載ってるような新しい車両は完成品で発売されることが多く、キットメーカーの入り込む余地が少ないからである。
  ということで過去ログを探ってみたのだが、見た限り平成15年を除くと去年まで毎年冷房車が1両以上完成していたようだ。平成15年というのは、ウェブサイトに写真を載せ始めた年であり、その頃はこんなに模型作りに熱中していなかった。作った模型が冷房車かどうかに大した意味はないんだけど、古めの車両をたくさん作ったという意味では「マニアックになった」ということかなあ?
  来年はこんなことにはならないと思う。キハ391には確か冷房が付いていたはず。キットが発売されたら購入して、年内に組み立てる……はず。それからキヤ97も今時の車両だから事業用車とは言え冷房付いてそう。あ、まだキヤ97の話してないんだった。下書きは終えてるんだけど投稿がまだだった。それはまた近日中に。来年は久々に阪急電車を作るかもだし(5100系は板車でも冷房車、3000系の非冷房を先に作るということはない……はず)、何より解体した青の103系の作り直しを急がなくてはならない。いやまあ、ホント大して意味のあることじゃないんだけど。

(2015-88 12-03)


平成27年12月9日

ちょっとカトーさんマジで勘弁してくださいよ

  久々に『ヒカルの碁』読み返したらハマってしまった。
  寝る前にもう一回ネットしてたら情報が更新されてて、テンション高くなりすぎでちょっと眠れそうじゃないので侃侃諤諤も更新。

「機関車先頭部の連結器カバーを外し、付属の併結ドローバーを使用する事によって、2編成併結時の実車同様の20両編成が組成できます。」
(カトー公式サイトより引用)

ちょっとマジっすか。めちゃめちゃ嬉しいんですけど、この喜びはどこへぶつけたらいいでしょうか。え? 販売店に予約の形でぶつけろって?



  ――2本ぶつけたらいいんですね?

  今日の夕方頃に新情報をキャッチし、「TGV Lyria」の文字があるのを見て舞い踊っていた。去年の(レムケの)カタログに載って以来、何の情報もなかった新製品だ。オリエントエクスプレスは日本国内向けの販売価格がかなりお手頃だったので、「TGVシリーズも同じ扱いにならないかな〜」という希望的観測をしていたら、それも現実のものとなった。2本買って連結改造して20両で走らせようかな、とか思っていたら改造の必要がないらしい。これにはもう狂喜乱舞するしかない。カトーちゃん、信じて良かったぜ!
  その他、155系も欲しい。某社のを持っていて、尚且つグリーンマックスのキットを組んでみる予定があったが……カトーから発売されるなら喜んで買うよ。キットの制作予定は白紙化だが、なに、他の物を作る時間に充てられるので歓迎だ。こちらは少しお値段高めに感じるけど、せいぜいトミックスと同水準なので問題なし。あと、「利尻」も気になるが……「Lyria」の前に霞んじゃったかな(*1)。乗った思い出がある「はまなす」買ってないのに乗ったことない「利尻」買うのもアレだしなあ。と思ったら「Lyria」も155系も乗ったことないんだった(笑)

*1 「りしり」と「りりあ」……うーん、似てないな。

  「中押し」って「ちゅうおし」って読むのか……。ずっと「なかおし」だと思っていた。

(2015-87 12-02)


平成27年12月8日

たまには画像で侃侃諤諤

  模型の完成頻度の低下と共に画像で〜の回数も減っちゃったので、ちょっとテコ入れ?も兼ねて完成品ネタでも。
24両編成の

  次回作予定の東急旧5000系は、そろそろゴールが見えて来た。が、細かいところであれこれ悩んだりしてまたちょっとブレーキがかかっている。細かいところで悩まずサクッと完成させりゃいいのに、どうしてこんなに面倒な性格になっちゃったんだろう? グリーンマックスのキットがあちこちいい加減なのも原因の一つなんだけど。
  画像で〜に書くのを忘れたのでこちらに。ユーロスターを繋げている最中に、ドローバーを折ってしまった。最初に買った頃から壊さない自信がなかったこの部品、予備を用意していたので即座に交換して事なきを得た。普段ならここで「買ったはいいがどこに仕舞ったか分からない」となるのだが、本当に珍しいことでパーツケースを探したらすぐに出てきた。たまにはこんなこともあるんだな。先日整理整頓しただけのことはあるということか。さて、今回の製品からこの部品が折れにくい素材に変更になったらしい。1袋10個入りなのでまだ9個あるのだが、念のため買っておくべきだろうか。いくら私が不器用でガサツだからって、そんなにバキバキ折らないとは思うのだが……。

(2015-86 12-01)


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