橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成25年11月中旬分

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平成25年11月19日

左手は添えるだけ

  「諦めたらそこで試合終了ですよ」の方が圧倒的に有名な某籠球漫画からのセリフ。バスケでシュート打つときは、額の上あたりに掲げた右手(利き手)の掌にボールを乗せてゴールを狙う。左手は添えるだけで、ここに力が入るとボールは真っ直ぐに飛んでいかない。言葉にすると簡単なんだけど、これがまあ難しいの何のって。いちおー経験者だから語っておきますよ。
  で、今日は「左手は添えるだけバッティング」をしていた。どんな意味があるのかというと、右手を強く意識することで狂ったバットコントロールを矯正する……なんてことはなく左手のマメが潰れただけです。久々に地元のバッティングセンターに行けた(*1)と思ったら、貸し切り30分で打ち始めた5ゲーム目(時間にして10分少々)ぐらいにピンチ到来。慌ててバッティンググローブ嵌めたけど、バッティンググローブって掌を保護する役目をあんまり果たしてくれないんだよな……(サイズが合ってない???)。一方で、長いこと行ってなかったので貸し切り30分はヘトヘトになることを覚悟していたんだけど、最後まで余裕を持ってバッティングできた。その後左打席でも打った(*2)のだが、左手がやられてなければもっと打ちたかった。まあ結局のところ、左手が痛いので全力で振らなかったから体力をあまり消費しなかった、ということなのだろう。左手がそんな状態だから左打席はボロボロだろうと思ったのだけれど、意外と行けた。むしろイマイチだったここ数ヶ月よりもいい感じだった。ひょっとしたら左手は添えるだけでいいのかもしれない(こともないんだけどねー)。多分押し込みを意識しすぎて、引き手(左打席の場合右手)の仕事をサボっていたのだろう。気が付いたら背筋の左半分だけがかなり発達していたし、もうちょっと左打席のときに右手で引っ張る感じで打ったほうがいいのかもしれない。
  てなわけで、治ったらまた行こう。とりあえず今は、左手痛い。防水タイプの絆創膏がないと手が洗えないぐらい痛い。

*1 所用、風邪引き、雨(*3)、が重なって気付くと中40日になっていた。普段は大体2週間おき、月に2回ぐらいのペースで通っている。
*2 貸し切りできる左打席は100km/hしかないので、まずは貸し切りでたっぷり右打席に立ち、その後従量制料金で左打席120km/hを打っている。
*3 自転車で行くから雨が降っているもしくは降りそうな日は行けない。雨中に片道20分自転車漕ぐのは色々な意味でいい選択とは言えないだろう。


平成25年11月18日

QV

  『万能鑑定士Qの事件簿』の5巻を読み終えたので軽く感想でも。その前にあらすじ。フランスへ旅行へ行くことにした凜田莉子。ところが莉子の成長を知らない高校時代の恩師、喜屋武先生(*1)が心配して同行することになってしまう。しかも宿泊先は、同じく高校時代のクラスメイトの部屋。そしてミステリーの探偵役主人公に課せられた運命に例外はなく、フランスで起きた事件に首を突っ込むことになるのであった。
  まず、序盤は喜屋武先生の全くの的外れもいいところなお節介に苦笑しつつ読み進めることになる。高校時代に赤点常習犯だった生徒が心配なのは当然なのだが、莉子の面倒見るつもりで頑張って焼き付けた付け焼刃が、他ならぬ莉子の手によってボロボロ剥がれていく。この調子で最後まで続けられるとちょっと見てられないぞと思っていたら、意外と早い段階で先生気付きます。多分喜屋武先生、根は真面目でいい人なので、作者としても最後まで道化師の真似事みたいなことをさせるつもりはなかったのだろう。私としてもこういう展開はあまり好きじゃないので、早めに切り上げてくれて助かった。
  事件と謎解きの方はというと……トリックは取り立てて驚くようなものでもない……? ちょっとした数字のマジック?なのだが、実は最後まで気付かなかったのは一生の不覚。フォアグラをレストランに卸すのに、いつもより多い数を頼まれたので同業者に融通を頼んだところ、自分のところよりも高い値段となってしまった。普段自分たちが付けている値段は3パック100ユーロ、融通してもらった分は2パック100ユーロ。数は60パックずつ。工場長の娘(犯人)が父親に「5パック200ユーロで請求したほうが分かりやすいわよ」と“助言”。

  ――……くそっ、こんなのに気付かないなんて

「3:2」の割合で自社工場と同業者の商品を出荷するのならそれで問題ないのだけれど、同数なのだからこれじゃだめ。「5パック200ユーロ」のフォアグラは「120パック」で「4800ユーロ」にしかならない。残りの「200ユーロ」をレストラン側に疑われずに出させるために娘は偽物をこっそり混ぜた。否。偽物を混入するために父親に嘘の計算式を教えたのだ。作者もなかなかのやり手で、5000ユーロという合計金額を読者に納得させるために「5パック200ユーロ」のところはさらりと流し、「3パック100ユーロを60パックと2パック100ユーロを60パック、合わせて5000ユーロ」を強調して描写している。これは作者が上手いのである。橘雪翼がうっかり者なわけではないのである。例え後者が原因だったとしても、小説をより楽しむためには騙されたほうが良かったのである、と訳の分からない理論で以って自身を正当化しておこう。こんちきしょー。
  他、TGVに乗るあたりの話が、最近欧州の鉄道に興味を持っている私には面白かったり。欧州では改札がなく、切符に自分で“鋏を入れて”おかないと不正乗車と見なされる。列車の出発番線も直前にならないと分からない……などなど。旧型TGV(多分?)の乗り心地がイマイチなのは本当かどうかは知らない(笑)
  最後の章はルーヴル美術館の“その後”の話。莉子が帰りの飛行機に乗った後だったので、今更何の話?と不思議に思ったのだが、そういえばそんな話もあったね。実際のルーヴル美術館で観光客はフラッシュ焚きまくりなのだろうか? だとすれば、これもあながちフィクションではないなあと思わせられる。あと、「カタログにさんざん載っている絵を写して何になるのかわからない」のくだりには同意する。写真を撮るという行為の概念が、世間一般と私のような趣味人(そしてプロ)とでは全く異なっているのだろう。実際のところ他のカメラ趣味者がどうかは分からないが、少なくとも私にとっては撮影行為は作品を創るためのものである(そうでないことも多いが)。他人の作品を撮ることは自分の作品を創ることにはならない、だから私は博物館や美術館にあまり興味がないし、そういうところでファインダーを覗く気にもならない。自分の作品を自分で撮影することはよくあるけどね(笑)(*2)
  あと、フォアグラについても何か書くべきなのかもしれないけれど、あまり興味がないので省略。

*1 読みは「きやん」。ウィンドウズ標準のIMEで一発変換可。ちなみに1巻か2巻の感想のときにもほぼ同じことを書いた。
*2 説明するまでも無いが、完成した模型を侃侃諤諤に載せたりするケースのことである。


平成25年11月16日

2日続けてカメラの話題

  昨日のα7/α7Rの話で、「○○を製品登録した人に送られているらしい」のところ、ちょっと勘違いかも。今α7/α7Rがらみのキャンペーンをやっているらしいのだが、そのキャンペーンの案内用紙に書かれていた文言なので、そのキャンペーンの案内だけが製品登録に関係しているのかも? まあ大した話じゃないけどね。
  ところで数年前、Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM を買う目的で貯金していたのを思い出した。広角16ミリから始まる大口径の広角ズームで、ツァイスの銘が入った高価なレンズだ。貯金計画は順調に進んで行ったものの、やはり高価なレンズなので購入を躊躇していた。値段に見合うほどそのレンズで写真を撮るのだろうか?と。そんな折、近所のカメラ屋でミノルタの「17-35mm F2.8-4」の中古が入った。各種性能で言えばVario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM の方が多分上なのだが、「17-35mm F2.8-4」には「軽さ」という素晴らしいメリットがあった。あと、中古でもあるので「安い」という理由もあった。とりあえず「17-35mm F2.8-4」を買って、Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM はまたゆっくり考えよう、ということになった。そろそろ話が見えてきたと思うが、現在もまだツァイスの高い広角ズームは買っていない。そしてそのレンズの値段は、α7Rと大体一緒なんだよね。その資金を流用してα7Rを買っても罰は当たらんよね。

  ……というところまで考えているのだが、何か忘れているような気もする。既にどこかで「Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM を買わなかった分」と言って何かを買ったような記憶があるようなないような。そのレンズに匹敵する値段の品物は買っていない(と思う)のだが、その四分の一の価格のものでも4回買えばパァである。もちろん、そんなに度々「買わなかった分」を発動した記憶は無いから……??? 尤も、仮に全額残ってたとしても、去年はα77、今年もE-PM2を買っているから、デジタルカメラはしばらく我慢すべきだろう。また十数年前のカメラ病末期患者みたいな状態に戻るのは避けたいところだ。


平成25年11月15日

ソニーα7/α7Rが発売されたようである

  今日は11月15日。ソニーα7/α7Rの発売日ということで世間は盛り上がっているらしい(そんな訳ないか)。てなわけで、(たまたま梅田に出る用事があったので)某ヨから始まる家電量販店に行って見てきた。まあ、一度ソニーストアで実機触ってるんだけどね。で、某ヨ(以下略)の店員……と思っていた人がソニーの販売員の人だったのでいろいろと話をさせてもらった。パンフレットを貰って帰ろうと思ったのだけれど、薄っぺらいぺらぺらの、ソニーストアでクリアファイルになる手提げに入ってたのと一緒のしかなくてがっくり。販売員の人によると「印刷は出来ててソニーからも出荷してるはずなんですが、何故かヨ○○シカメラには届いてないみたいで……」とのこと。製品はちゃんと店に入ってるのにね。不思議だね。でもまあ、パンフあるのに製品が無い、よりはマシなのかな。で、家に帰ると黒い封筒が届いていた。ソニーからα7/α7R(のパンフレット)が届いていた


平成25年11月14日

橘雪翼は煙草が大嫌い

  なので本来JTが売っている飲料水など買うべきではないのだが、先日「果実体感 みぞれ梨」というものに興味を惹かれて買ってみた。ちなみに私が一番好きな果物は梨である(昔は葡萄と答えていたが、最近は順位が逆転した)。日本の梨も洋梨も両方好きである。そして、梨の飲料というのは……ちょっと珍しくはないだろうか。少し前に塩が入った梨の飲料も発売されていたが、塩を混ぜることに疑問を感じて買っていない。で、「みぞれ梨」を飲んでみた。美味しい。梨の果肉が入っているのだが、これのお陰で果物の味わいを感じながら喉を潤せているのだろうか。ともかく、これは久々に大ヒットである。375グラム入りのボトルしかないのがちと残念なのだが、現在節制中なので良しとしよう。
  同じ日に「愛媛きよみスパークリング」というのも気になって買ってみたのだが、こちらはまだ飲んでいない(同じくJTが発売している飲料水だ)。果物としての清見オレンジは大好きなので期待しているが、「スパークリング」というところに多少の疑問が残る。炭酸飲料が嫌い、というわけではないのだが、あまり好んで飲むこともない。普通に清見ドリンクで良かったんじゃないかとも思うが、まあ飲んでみてのお楽しみということにしておこう。


平成25年11月13日

転倒

  さっきけっ躓いて転倒しました。

  有名なことなのであらためて書くほどのことでもないが、橘雪翼は体力に自信がない。というわけで、4年ぐらい前からランニングを始めた。いつかどこかで侃侃諤諤にも書こうと思ったのだけれど、書いた途端にやめてしまいそうな気がした(笑) だからある程度実績積んで習慣化してからにしよう、と思っていたらもう4年以上経つらしい(手帳を見返したら、2009年まで遡る必要があった)。体力がないので初めは短距離、徐々に距離を伸ばしていって……しかし、何かあるとそれが理由で億劫になってしばらく休んでしまったり。再開する時にはリセットされてまた短距離からのスタートとなる(笑) “何か”というのは色々あって、例えば風邪を引いたとか、雨が数日続いたとか、RPG等のゲームにハマったとか、2011年のあれのあととか、旅行に行った後もサボりがちだったなあ。とにかく体力なくて走るのも嫌いだから、様々なものを“走らなくていい”理由に仕立て上げていた。で、ここ数ヶ月はいい感じで続けられている。距離も順調?に伸ばして安定して走り続けている(が、最近頭打ちになってしまったような気も)。そのモチベーションがどこから来るのかというと、先日の特定検診の結果である(爆) よく世間では「運動でカロリー消費するのは難しい」と言われるが、だったらそれに対抗してやろうじゃないの、という無駄な努力をしているのである。もっとも、私の場合も世間で言われるとおり(本来の意味での)ダイエットの効果の方が大きそうではあるが……。
  というわけで今日も走っていたのだが、その最中躓いて転倒した、というわけである。ちなみに4年間で初である。幸いにも上手く転んだのでダメージは軽微。右手を少し擦り剥いたぐらいで大したことはなく、起き上がって続きに取り掛かった。まだちょっとヒリヒリするけれど、収穫としては「躓いた時でも上手い転び方ができる」ことが分かったことかな。人間生きていたら何が起こるか分からないから、たまにはこうした経験を積んでおくのも悪いことじゃないだろう。


平成25年11月11日

【閃の軌跡】:★

  『閃の軌跡』一応クリアしたのだが……何この終わり方は。色々と解決しないまま「続く」状態はちょっと酷いんじゃないですかね。『空の軌跡FC』もとんでもないラストだったけど、一応少佐のクーデターを止めるという“区切りのいい”形で『SC』に繋げていた。『閃』はというと、宰相オズボーン暗殺?、帝国解放戦線が丸ごと生き残っていて、大混乱の中主人公が何かロボットみたいなのに搭乗して戦って、でも《C》ことクロウ=アームブラストに負けて大ピンチのところでエンディング突入。そりゃないだろ!
  そりゃないだろ!と言えばクロウ=アームブラストだ。《C》の仮面の下にはあっと驚く顔があるに違いない、と前に書いたが、驚かせすぎだ。ちなみに私は、途中出てくる歌姫クロチルダ(だったかな)あたりが怪しいと思っていた(だから前は「男(?)」という書き方をしていた)。大外れもいいところ。一時的……というか、後半にパーティーに入るキャラクターの正体が敵側のボスってのはいくらなんでもやりすぎだろ〜。リィンに借りたお金を返したり、友人に借りた物をいろいろ返したりと、怪しい兆候はあったけどなあ。
  というわけで、ストーリーを考慮すると『閃の軌跡』の評価は「★」で、ストーリーを気にしなければ「☆☆☆☆」ということにしておこう(あ、ロード時間も除外して評価しておきます(笑))。
  しかし、そうなると“ラストダンジョン”にあたるものがなかったとも言えるのかな。旧校舎最下層が雰囲気的にもそれに近いのだが、ちょっと短めにも感じたし(『閃』は全体的にダンジョンが短いように思えた……容量の都合か?)、ボスもラストボス戦っぽくなかった(状態異常と遅延が一応効くので、それでごり押しすればかなり楽に勝てる。おまけに一回戦うと終わる)。かといって、変なロボットみたいなと戦うところは第一戦はあんまり強くないし、第二戦は負けるだけのイベントバトル、第三戦、第四戦は“ロボット同士”の大味な殴り合い……連戦になるところだけが唯一ラスボス戦風だが、装備やら何やらの準備が関係するのは第一戦のみというあたりが普通とは違う。まあ、普通とは違う終わり方をするRPGがあってもいいとは思うのだが、ストーリーをこれで終わらすのは良くないなあ。
  ま、とりあえず2周目行っとくか。


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