橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成22年3月上旬分

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平成22年3月10日

  鉄道模型でキットを組み立てているとき(ないしはキットを買っていつか作ろうとほくそ笑んでいるときに)大手メーカーから完成品での製品化が発表されると人は落ち込むらしい。私もご多聞に漏れず……のはずだったのだが、最近あまりそれを感じないかも? 却って「完成品が発売されるまでに完成させてやるぜ!」みたいな発奮材料になったり、「完成品よりも俺の作ったやつのほうが出来がいいぜ!」みたいに視力か精神のどちらかがおかしい発言をしたりであまりショックは受けなくなってきた。かつてグリーンマックスというメーカーは「作る楽しみ」というキャッチフレーズを使っていたが、その「GMイズム」に私の脳が侵されてしまったせいかもしれない。普通、鉄道マニアで、鉄道模型を楽しんでいる人にはこういう図式がある。好きな車両がある、だから模型でその車両が欲しい。私の場合、ちょっと違う。もちろん好きなだからその模型が欲しい、という場合も少なからずある。でももう1つ大切な要素がある。「なんとなくだが、このキットを組んでみたい」――そこにキットがあるから作りたいんだ、という登山家を真似た発言をしつつカッターナイフやヤスリやハンダごてやエアブラシを握るのである。だから、キットを手に入れてしまった後で完成品が発売されても影響は小さい。むしろ、完成品があるのにキットを買ってみたりもする(完成品が出るとキットが売れなくなり、叩き売りになったりするしね)。我ながら変な人間だなあと、今書いてて改めて思ったよ。というわけで今日の本題。
  ――え?
今までのは前置きですよ?
カトーVSキングスホビー 〜スニ41〜


平成22年3月9日

  模型製作は……今日もパーツ2個。パーツを2個と言っても様々なバリエーションがある。
1:取り付けた
2:壊した
3:失くした
4:作った
5:買った
いろいろとダメな選択肢が混じっているような気もするが、ま、良くあることだ。気にしない。まあ今日の場合は珍しく前に進んで、パーツを2個作った。作ったと言うと若干ニュアンスが異なるかもしれない。取り付けるために加工しないといけないパーツを2個調整したと言うべきかな。前の70系のときは止むに止まれぬ理由……というほど重大な理由でもないが省略した部品を、今回は取り付けられるように調整。スノープロウという名前なのだが、多分雪かきのことだと思う。豪雪地帯を走る先頭車の台車の前に取り付けられていることが多い。グリーンマックスの台車にはグリーンマックスのパーツが軽加工で取り付けられるようになっているのだが、TNカプラーを取り付けると干渉するのでそうは行かなくなる。だから面倒で前回は省略したのだが、やっぱりないといま一つ「新潟の車両!」という感じが薄れてしまう。というわけで今回は頑張ることにした。もちろん、上手く行けば前回のにも取り付ける予定で。そして上手くいきそうなので、今回の分と合わせて前の分として2つ作らないといけないのだが……何故か手持ちのパーツが少ししかない。何故だろう? 確かワンパッケージ10個入りぐらいなのでたくさん余っているはず(でも今カタログで確認したら、4個入りだった……そりゃ使い果たしててもおかしくない)。というわけで、探すついでにあちこちに散らばっているパーツをまとめていた(この時点では10個入りだと思ってたからね)。すると、他の場所で見かけたパーツを別の場所で見つけた。確かこのパーツは1袋あれば充分なはずだが……………………どうやら間違ってもう1袋買い足してしまったらしい。やっぱり整理しないといけないなあ。こやってあれがないこれがないと言って探している時間も勿体無いし。そして別口で、以前使った分の余りパーツを発見。モハ70のパンタグラフ脇に取り付ける避雷器をどうしようか悩んでいたのだが、それに適合するカトーのパーツだ。グリーンマックスの余りパーツ他いろいろ検討して見たのだが、どうもイマイチしっくり来ない。トミックスの分売パーツがあったはずなのだが、これもまた行方不明で(笑)……ってダメダメだな俺。まあ一応今日、発掘は出来たけど。で、カトーの部品が見つかったのでそれを取り付けることにした。取り付け部の穴の大きさを調節しないといけないなあと思っていると……タヴァサの避雷器台座パーツに開いている穴がカトーの部品とぴったりなことを発見。冷静にタヴァサのキットのパッケージを見ると、避雷器の部品にはカトー製品を指定してあるから当たり前な気もするんだけどね。今後も使えそうだから、次模型屋に行ったら少し買い足しておこう(そうやってどんどん使わない在庫が増えていく)。
  で、先日画像で侃侃諤諤していたクハ68021は既に形になっている。同時に組み始めたモハ70(こちらもタヴァサのコンバージョン)も同様。他の6両に散々時間をかけた割には早めの仕上がり、かな? もっともそれには理由があって、GMキットはあれこれ手直しする時間と、なにより手直しするかしないかで悩む時間が必要だった。が、タヴァサのキットの場合は基本的に素組み。タヴァサのキットの出来がいいとかメーカーを信用しているとか、そういう問題も数パーセントあるけれど、何より相手が金属だと「ここがおかしい」と思っても私の腕では加工のしようがないからだ(笑)……ってまだまだ未熟だな俺。久々のハンダ付けでテンションが上がったせいもあるかもしれない。というわけで、実は塗装直前まで来ていたりする。それまでにあと何点か小パーツの調整をする必要はあるけど、今年初めての作品の完成がようやく見えて来た。


平成22年3月8日

マイクロフォーサーズ機とフォーサーズレンズでティルト&シフト

  タイトルが長いけど(そういやタイトル付けるの久々な気がする!)、これ以上短く出来ない……こともないかな。まあいいや、本題に入る。
  まずティルトやシフトってのが何か説明しないといけない。あ、フォーサーズとかレンズって単語があるからここの常連さんは分かってくれてると思うけど、カメラの話ね。ティルトやシフトはいずれも特殊なシステムで、本来レンズの光軸がフィルムや受光素子のちょうど真ん中に垂直に突き刺さって(なんちゅう表現だ)いなければいけないところを、敢えてズラすのである。そんなのズラして大丈夫なの?と思う人もいるかもしれないけれど、大丈夫なのである。大丈夫でなければティルトもシフトも生まれていない。大判カメラでは当然のように出来ていたティルトやシフトであるが(他にも数種類の"アオリ"機構があったような気がせんでもないが、多分この2つが一番使われるのだろう)、カメラが小型軽量化されるにあたって複雑な構造を要するアオリ機構は省かれて行った。それでも特殊レンズとして生き続け、マニュアルカメラの時代には各社から数本ずつ発売されていたようだが……現在、35mm判ないしAPS-C判のデジタル一眼レフを生産するメーカーで、アオリやシフト機構を持つレンズを発売しているのはニコンとキヤノンのみである。
  ティルトはレンズの光軸と撮影素子の面の垂直の関係をズラす機構。これにより、ピントの合う面をコントロールすることができ、見かけ上被写界深度が深い写真あるいは浅い写真が撮影できる。これを使って実物の風景を模型っぽく見せかける作例は有名?かもしれない(わざとピントが1点にしか合わないようにピント面をズラす)。シフトは、レンズの光軸の撮影素子に降りる場所をズラす機構。これにより、高い建物を撮影するときに上すぼまりになる問題を解消できたりする。
  さて、橘雪翼は、何故かこのティルト&シフト機構に憧れる。別に高い建物を撮影したり実物を模型みたいに撮影することに興味はない。では何故か。模型が撮影できる。いやまあ、普通に今使っているカメラで模型は撮影できるが。でも、カタログ写真は撮れない。模型メーカーのカタログ写真を見ていると、最近のはデジタルで処理している可能性はあるが、少し前までの写真はティルト&シフトを使って撮影してるんじゃないか、と思わせる。カタログに載っている写真は、模型車両の側面側から撮っているのだが、それでいてなおかつ前面もきちんと写されている。普通のカメラならば、前面も写すという命題のためには後部のピントが犠牲になり、"上すぼまり"現象を甘受する必要が出てくる。
  まあ別に、私がカタログ写真を撮る必要性はどの程度あるのか疑問だが、でも自分で作った模型の写真を、華麗にウェブに上げたいではないか!(自己満足の世界です) そのためにはやはり是非ともティルト&シフトレンズが欲しい。でも、特殊用途ということで……やっぱりお値段がね。私の場合、手持ちのカメラがミノルタorソニーのαシステムだから、ティルト&シフトレンズのためにはニコンかキヤノンのシステムを組まなくてはいけない。ハードル高いですよね。だから今まで我慢していたんだけど……今度、ティルト&シフト機構をマイクロフォーサーズ機とフォーサーズレンズで実現しちゃいましょう、というアダプタが発売されるのだ。

白兎 「待てよ雪翼、結局新しいシステムを買うんじゃないか」

ちっちっち、フォーサーズ陣営には若干の興味があるので、これを機に買ってしまうという選択肢があるのですよ。まず、狙う本体はパナソニックGH1。フルHDの動画撮れるというアレ。レンズは……まあ、適当にフォーサーズシステムから何かピックアップして来ればいいだろう。値段面でもニコンやキヤノンのティルト&シフトレンズ買うよりも安くつく。とはいえ……やっぱり安い買い物じゃないので、そんなに使うのか?という疑問点を自分の中で解決する必要がまず1点。それから、そのアダプターを製造するメーカーがあまり聞いたことのない会社ということ。果たしてしっかり使える製品に仕上がっているのかどうか。
  ま、発売までもうしばらくありそうだし、発売されても(鉄道模型じゃないので)急いで買う必要もない。折に触れて考えてみて、どうしても欲しければ買う方向で話を進めてみればいいことだ。そもそも、車両の写真をきっちり撮影して、それで「夜行鈍行」のコンテンツを充実させる気力がまだあるのかどうかが一番の問題だ。


平成22年3月7日

  他に気の利いたネタもないのでイレギュラー漫画トーク。先日発売された『医龍』最新22巻を読み返していてふと感じたこと。22巻の、23巻に繋がる後半の内容を簡単に書いておくと……国立の息子が飛び降り自殺を試み、おそらく朝田と思われる人物の手により失敗する。が、国立息子はもちろん朝田も重症。といういいところ(?)で22巻最終ページ。
  こんなときに頼りになるのが主人公・朝田龍太郎という外科医なのだが、当の本人が8階(屋上だから9階かな?)から落下してきた少年を受け止めて倒れているのだから頼るわけにはいかない。加藤がメスを握ればいいのかもしれないけれど、どうも巻末ページを見ていると22巻でいい仕事してた伊集院が手術することになりそう。とまあ、ここまでは"いつもの"ときに書いたこと。さらに読み込んでいて気付いたのは……自殺騒動の前に、麻酔医バウマンが荒瀬と話込んでいるシーンがある。バウマンには才能があったから、却って後進を育てることをしないまま今に至り、自身が病に侵されながらも手術に臨まなくてはいけない羽目に陥っていた――ということでバウマンは荒瀬にアドバイスをする。今のうちに後継者を育てなさい、と。自身が衰えたときに任せられる人材が必要です、と。さて、麻酔医バウマンにも荒瀬にも跡継ぎはいないが、朝田はどうだろう? 22巻で伊集院が驚異的な成長を医局の面々に見せ付ける。漫画内での朝田の言葉や伊集院当人の言動には現れないが、伊集院はまさしく朝田の後を継ぐべき存在になっている。もしもバウマンと荒瀬の会話が作者の意図した伏線だとしたら……23巻で伊集院が朝田の手術をし、助かるかどうかはともかくとして漫画はそこで完結するのではないか。物語の流れの軸になっていた教授選は、加藤率いるバチスタチームが野口の命を救ったことで決着が付いたと考えられる。とすれば、この漫画の残すテーマは、いや、一番重要なテーマかもしれない。一番のテーマである若き研修医の成長、伊集院の物語として大切なのは朝田からの一人立ちである。技術的にはそのレベルに達しているが、精神的な部分がまだ足りない。そこに降って沸いてきた?手術は、今まで頼りに頼ってきた朝田。その朝田の手術を担当して初めて、伊集院は一人前の外科医になれるのだろう。そしてそこに『医龍』という物語のゴールがあるのではないか――22巻を読み返していてそう感じたのである。

  本当に23巻で終わったら拍手喝采、終わらなくても罵詈雑言はご遠慮ください(笑)


平成22年3月6日

  トミーテックの鉄道グッズ?「鉄道コレクション」シリーズはトミーテックのコレクショングッズの「ジオラマコレクション」の1つ。そのジオラマコレクションに今度新たに加わるシリーズがある。メーカーサイトによると「鉄コレ式制御器」とあるが……つまり、今まで1/150の電車やバスやトラックを作っていたけど次は「運転台」の模型を作ろう、と。もちろん1/150の運転台模型を作っても仕方がないのでスケールは1/3らしい(仕方がない、とは書いたものの、1/150の電車に運転台まで作り込むモデラーもいるので需要が全くないわけではない)。今回モデルとなるのは国鉄101系の運転台。101系に関しては話が長くなるので割愛するが、まあ要するに古い電車である。運転台も最新型の電車と違ってアナログな雰囲気を漂わせている。で、この運転台模型、当たり前?といえば当たり前だが、ただ形を模しただけではない。メーカーによると「鉄道コレクションの走行に使えます」――何故鉄道コレクションに限定するのだろう? と思ったら、電気容量の加減で通常の鉄道模型だとパンクするらしい。そこはそれ、通常のNゲージに対応させてもよかったんじゃないか……と思うけど、系列会社鉄道模型専門のトミックス製品を喰っちゃうからダメなのかな? 電気容量だけアップしてNゲージに対応させ、ポイント線路の転換機能や常点灯機能といったところは省き、トミックスのコントローラーと"共存"させればいいのにと思わなくもない。
  そんなわけで鉄道コレクション専用のコントローラーが発売される。容量の点ではヘボいが、見た目はなかなかに作りこまれているようで(まだ発売されておらず、写真でしか見たことがないが)。ただ、この橘雪翼、現時点ではリアルなコントローラーにはあまり興味がない。鉄道模型をやっている人間の少なくない割合がリアルなコントローラーに憧れるようだが、私はそうでない。何故か。何故ならば、走行している鉄道模型を"外"から眺めているのにコントローラーだけ"内"側視点でどうするというのだ? もちろん同じ考えを持つ人はこれまた少なからずいるようで、そういう人たちは模型に小さなカメラを仕込み、その映像をモニターに映し出して、そして運転台型コントローラーを使って運転している気分に浸るわけである。だが私はそれもしない。憧れない。何故か。私は電車を運転したいのではなくて走っている電車を見るのが好きなのである。だからいわゆる"乗り鉄"よりも"撮り鉄"だったし、そして今は"模型鉄"なのである。だからコントローラーはリアルでなくてもいい。実用的で使いやすければいい。とかいいつつ、かつてはリアルなコントローラーに憧れ、現時点で最も重厚かつリアルかつ値段も高い(笑)カトーの運転台型コントローラーを所有しているが(あ、値段はトミックスのサウンドコントローラーに抜かれたから"最も"ではないか)。
  で……ふと思った。何故鉄道コレクション限定か、というところに話が戻る。電気容量の都合だ。動力用モーターの電流は確保できてもヘッドライトなんかの分は無理、ということらしい。じゃあ……私のタヴァサホビーハウスのキットを組み立てた70系電車やグリーンマックスのキットを組み立てた一畑電鉄2100系や阪急5100系は走行可能ということだ。彼らにはメーカー指定もしくは純正の動力ではなく、鉄道コレクション用の動力ユニットを小加工の上取り付けているからね。それに灯火類も(手を抜いて?技術面で?)搭載していないので、電気的なものは動力ユニットだけ。原理的には間違いなく鉄道コレクション専用コントローラーで走らせられる。となると……そうやって走らせた模型は「鉄道コレクション」になるのだろうか? ボディ本体は間違いなく鉄道コレクションではない。少なくとも動力の入っていない車両には鉄道コレクションの要素が全くない。しかし、実際に線路に力を伝え車両を前進させる原動力となっているのは鉄道コレクション用の動力ユニットである。他の車両は走行しているとはいえ、鉄道コレクション用動力に押されてもしくは引っ張られているだけである。走行しているが自力ではない。翻ってみると、専用コントローラーが動かしているのはあくまで動力ユニットだけで、他の車両は金魚のフン的に付いてきているだけである。間接的に非鉄道コレクション車両を動かしてはいるものの、直接的にはやっぱり鉄道コレクション用の動力と考えられる。「専用」という表現は間違ってないようだ。
  とかアホなことを延々と考えてしまった。そこまで考えさせられるからには私はこのコントローラーに大変な魅力を感じている……わけでもない。多分買わないだろう。現在鉄道模型(鉄道コレクション含む)を走行させるのに、トミックスのコントローラーでかなり間に合っている。不足も不満も上昇志向もないので、余程何か状況が変わるか魅力的な製品が出ない限り買い替えも買い足しもないだろう。そして新製品の運転台コントローラーは、その現状を突き崩すには至らない。もっとも、製品発表の際にはちょいとお遊びで買ってみようかな、と思わなかったわけでもない。いやまあ、"お遊び"って言っても鉄道模型は全部お遊びですがね。お遊びの中でもお遊びという意味で……。で、その思いをかき消したのはお値段だったりする。ワンセットで17000円台也。今使っているトミックスのコントローラーは10290円だから、1.7倍ぐらい高価である。機能面で劣り、リアルさで勝るコントローラー……肝であるリアルさについては実物を見ていないので判断しきれないが、現時点での判断は「大枚叩いて手に入れるべきものでもない」なのである。
  ……スケールが1/3だから思ってるよりも大きいのかな。大きいんだったら多少値が張っても納得できるかな。でも大きいの買っても置く場所がないかな。となるとやっぱいらないかな。ま、侃侃諤諤のネタになったからよしとするかな

  ここまで書いて、製品の大きさの分かる画像を発見した(笑) 書いた文章は勿体無いからそのまま掲載します(笑) やっぱりそこそこ大きい……カトーのリアルコントローラーよりはひと回りふた回り小さいけれど、十分に存在感のあるサイズ。重量は710グラム……カトーのはもっと重かったと記憶している。あとは素材かな。一応ABSとなっているが……実物は当然金属外装。プラスティックに上手いこと塗装やら何やらを施して質感を上乗せしていればいいけれど、安っぽい感じがするとがっかりな製品になってしまいそう(いや、何か熱い期待をしているわけではないけどね)。参考までに、今メインで使っているトミックスのコントローラーはツルッツルのプラスティック丸出しの製品です(笑) でもそれはそれでいいのだ、実用性本位なんだから。


平成22年3月5日

  春ですね。ウグイスは鳴いてるし、庭の梅も咲き始めたし。という話題とは全く関係ない画像で侃侃諤諤。
クハ68 015or021 新潟仕様

  先日、『アガレスト戦記』がSRPGだと書いたが……何か違和感があって考え込んでみたところ、SRPGではないことに気付いた。SRPG的な要素も含むけど、これはSRPGじゃないね。『空の軌跡』シリーズの方がよっぽどSRPGだ。とはいうものの、SRPGの必須条件が何かと問われると……分からない。FFTシリーズの場合、今から実行されるコマンドの成功率や予想ダメージなんてのが表示されるが……『空の軌跡』はもちろん『アガレスト』にもそんなのない。『空の軌跡』は次に誰のターンが来て、誰それのターンがいつ来るか、は画面上に表示されている。が、ヒットアンドアウェイはできない(行動してからの移動不可)。『アガレスト』は冷静に考えるとターン制の戦闘だなあ……。1ターンが移動フェイズと行動フェイズに分かれている。まず各キャラクターの移動を指定し、完了すると敵味方一斉に実行される。その後行動フェイズに入って攻撃や回復となるのだが……このときに行動順は示される。が、移動フェイズではまだ表示されてない(移動距離が行動順に影響するため?)。というわけで、SRPGのような戦略性は薄め。というわけで、訂正として「『アガレスト戦記』はシミュレーションRPGではありません」と、それだけ記しておく。しかしこのタイプのRPGは何て言えばいいんだろうなあ?
  ちなみに、まずはFFXIIIなんで『アガレスト』は全く進めていません。


平成22年3月4日

  西武ライオンズのおかわり君こと中村が、ソフトバンクとのオープン戦で自打球を当てて顔面骨折。前にも誰か、自打球で顔面骨折してたなあ……と記事を読んでいたら、"前の誰か"も中村だった。「現時点では手術の必要はない」らしいが、顔面骨折って手術なしで大丈夫なのか? まあでも、骨折といってもヒビが入っただけでもそういうらしいし、比較的軽症だったのかも……?
  さてここで、1つの懸念が出てきた。打球が顔面に飛んでくることもある――前々からちょくちょく書いているように、私はよくバッティングセンターへ行く。バッティングセンターへはお茶するために行くわけではなく、飛んでくるボールをバットで打つために行く。ということは……私も顔面自打球の可能性があるということ。これは怖い。今まで捉え損ねたボールが自身の体に当たることは何度もあった。でもそれは主に足。打席内で跳ね返ったボールが後頭部に当たったことはあるが、バットや周囲のネットやらで勢いの死んだボールである(それでも見えない角度からボールが飛んできたので、ある意味衝撃的だったが(笑))。バットに当たったボールが直接体に当たるのとは全然勢いが違う。ボールの飛んでくる方向とバットのスイングの軌道の関係で、自打球は腰部より上には当たりにくいものだと思っていたのだが……やっぱり上半身、頭部方向に軌道を変えることもあるわけだ。ただ、そこまで心配していない理由が2点。プロ野球で最近、顔面に自打球を当てて怪我したのは2例。たったの2例という意味と、その2例ともが同じ西武・中村であること。何かスイングにクセ?みたいなものがあって、そのせいで中村の場合自打球が他の選手より顔面に飛ぶ可能性が少々高めなのではないか。もちろん私のスイングが"中村タイプ"でない保証はないが、私はただのど素人、プロ野球の本塁打王中村のスイングとはまるで違うだろうから多分大丈夫だろう。2点目。プロ野球と違って私がバッティングセンターで打っているボールは軟球。当たっても痛いだけで大怪我にはならんだろう。メガネしてるので、それだけが怖いけど……。ま、多少は気をつけてバットを振ることにはする。気をつけてどうなるものでもないような気はするが(笑)


平成22年3月3日

  爪が割れた
ので侃侃諤諤の更新を休みます。


平成22年3月2日

  『アガレスト戦記』を買ってしまいました……PS3のゲームで、FFXIIIが出るまでのつなぎに買おうかどうか迷っていたタイトル。同様に『白騎士物語』も候補に挙がっていたものの、若干地雷っぽい感じもしたので回避。じゃあ『アガレスト戦記』は地雷じゃないのかというと、こちらはより地雷っぽい(笑) 何故かわざわざPS3で出ている割にはグラフィックが2Dだし、その2Dグラフィックがどことなく(というか思いっきり)美少女ゲームっぽい。でもまあ、そんなん言い出したら『英雄伝説VI 空の軌跡』もグラフィック面ではそうだったしね。ちゅうわけで、安く買うチャンスがあったので買ってみた。
  まずインストール……………………長い。時間がかかる。まあこの際長いのは許すとして、インストールしている間に流れるこの間の抜けたBGMは何とかならんのかぁぁぁ!と叫びたい。正直、、この時点でこのゲームはずれじゃないかと思った。えらく待たされるので仕方なくネットサーフィン

  ――……
  ――……
  ――……
  ――そろそろ終わるかな?
  ――!!
  ――まだ三分の一かあぁぁぁ!!(厳密には34%)

  というわけでその間に説明書も読んでみたのだが……聞いてないぞ! SRPG風じゃないか!(SRPG=シミュレーションRPG) っていか内容チェックしてから買えよな俺。『空の軌跡』の再来。でもSRPG好きだし、FFXIIIの戦闘にアクション要素があったのでこれはちょうどタイミングがいい。3Dバリバリのグラフィックの後に2Dグラフィックで気分転換、戦闘もアクション風からシミュレーションで気分転換。これはナイスチョイスだったな。ということでプレイを開始。いきなり選択肢が出てきた。難易度をどうしますか、だと。EASYとNORMALとHARD……以前何かでNORMALを選択して手応えがなかった記憶が……あったのでHARDを選択。だけど、後輩からの情報で「難易度が高くて評判が悪い」という噂話を聞いたような……。人の話を聞かない男、橘雪翼。でもまあ、ちょっと進めてみてキツかったらNORMALでやり直そう、ととりあえず遊んでみることにした。したのだが……何、これ? さっきの超長いインストールは何のためだったんだろう? 戦闘開始時のロードが長め。3DバリバリのFFXIIIの2倍ぐらいのロード時間。ちなみにFFXIIIは何もインストールしていない。で、エフェクトもややたるい……。んー、やっちまったかも。まあでも、ゲームそのものはつまらんことはない。戦闘システムもやや独特ながら、戦略性はあって楽しめそう。でもまあ、先にFFXIIIを納得行くまでプレイしてからかな、本格的なプレイは。
  でもって、ふとパッケージが気になった。「CERO C」になっている。「CERO」というのは、「コンピューターエンターテイメントレーティング機構」の略だっけな? 暴力や性表現のあるゲームを年端も行かぬ子どもが買ってしまわないように、という目安である(目安であって法律的拘束等はない)。で、「CERO C」というのは15歳以上推奨という意味である。で、大抵パッケージ裏面にレーティングの根拠(どういう表現があってそういうレーティングをしたか)が書かれているはず。というわけでひっくり返して見てみると「♀♂」マークがっ!!!!! ああ、橘雪翼、やっちまったよ……。しかしながら、実はFFXIIIも裏面を見ると「♀♂」ありである。さっきCEROのサイトで確認したとこころ、このマーク(アイコン?)は9種類あって、「恋愛」「セクシャル」「暴力」「恐怖」「飲酒・喫煙」「ギャンブル」「犯罪」「麻薬」「言葉・その他」。「飲酒・喫煙」って……もしも森博嗣の小説をゲーム化したら喫煙で引っ掛かるんですか?(笑) もしも『QED』(小説の方ね)をゲーム化したら飲酒で引っ掛かるんですか?(笑) というジョークはさておき、「♀♂」は見ての通りセクシャルの意味である。FFXIIIはマークが多くて、「♀♂」以外に「恋愛」「暴力」「言葉・その他」が入っている。恋愛は多分、スノウとセラのこと、暴力も当然?いろいろあった。「言葉・その他」が何に引っ掛かったのかは良く分からないが。冷静に考えるとFFXIIIは「CERO B」なのである。12歳以上推奨。多分ちょいとしたもので過敏に反応されたのだろう。話がどんどん飛んでいくが、それがいつもの侃侃諤諤なのでびゅんびゅん飛ばしてみます。前作FFXIIは「CERO B」で「犯罪」アイコン(インターナショナル版。オリジナルはCERO審査がない時代のものだったようだ)。えええええ? そんな要素あったっけ? あ……空賊が出てきたか。その割に「暴力」アイコンがないのは何でだろう? いい加減だなあ。『ギルティギアXX AC』も「CERO B」、格闘ゲームだから当然?「暴力アイコン」、そして「♀♂」マークが……不思議。……ああ、登場人物の一人が際どい発言してたかなあ。ちなみに『ギルティギアXX スラッシュ』はほぼ同等のゲーム内容のはずなのに「15歳以上」、そして暴力アイコンはあるけど「♀♂」マークなし。同じキャラが同様の発言してたはずなんだがなあ? また違うところで引っ掛かったのか、時期的にズレがあって基準が違ったせいか。『イース7』、「CERO C」でマークは「犯罪」。そんな要素あったかなあ? 主人公アドルが指名手配されたりしてたけど冤罪だし……。ティアがやってたあれは「犯罪」ではないし……。基準が良く分からんな。ただ、子どもにとってはちょいと難しめのお話なので、15歳以上対象というのは的確かもしれない。むしろ思想面での判断基準を付け加えたほうが良いような。DDRとマリオカートWiiは当然「CERO A」なのでマークもなし。さて、ここで思うのが……『アガレスト戦記』は「♀♂」マークオンリーで「CERO C」。それって……(汗) でもですな、ディシディアファイナルファンタジーも「♀♂」マークのみで「CERO C」なんだよな。最後までプレイしてないから分からないけど、それで推奨年齢が15歳以上になるほどの何かが入っていたのか? そうは思えないね。FFだしね。ってことはきっとあれだな、CEROが敏感に反応しすぎなんだよねきっと。となるときっと、『空の軌跡』のthe 3rdは「犯罪」マークで「CERO C」ぐらいはいくぜ――と思ってネット検索してみた(PSP版は持ってないしPC版はCEROとか書いてない)。情報サイトにはアイコンまで書いてないのでパッケージ裏画像を載せているショップサイトを探してみた。すると……「暴力」「言語・その他」「恋愛」のアイコン付き。あれ? 「犯罪」がない? FFXIIですら引っ掛かってるのにthe 3rdにないなんておかしすぎる。その上「CERO B」――えええ? 甘すぎない? ちなみにFCは「A」でSCは「B」。SCの方がFCより若干立ち入った話になってるのでこれは納得。the 3rdはさらに「これはちょっと……」という表現があったのだが……「B」のまま? 考えようによっては「D(17歳以上)」クラスでもいいと思われる表現なのだが……意外。PSP版では該当箇所の内容を改変したとかかなあ? というわけで、ゲームはPC版しか持ってないけど攻略本はPC版PSP版両対応のものだから見てみた。……ああ、「PC版」と「PSP版」に分けて書いてあるなあ。これはきっと、レーティング下げるために内容を置き換えたな……。
  『アガレスト戦記』の売りは主人公から何世代かに渡って物語が描かれるところ。途中嫁を選択する箇所もあるらしい(後輩の情報によると、候補全員にふられるとゲームオーバーになるとか(笑))。ちょっと恋愛ゲームの要素を含みそうだし(グラフィックもアレだし)、きっとそういうところでCEROが推奨年齢を引き上げて来たんだろうなあ。


平成22年3月1日

  恒例の漫画の感想文、2月分である。ちなみに今回もまたチェック漏れ多発。何のために前月チェックをしてんのか意義が問われるぜ。ま、もっとも、『サマーウォーズ』を刊行している角川書店で他に何か定期的に買っているかというと、それがない。一応『エヴァ』はあるけど、あれ定期的に出ているわけじゃないからね。だから一年に2〜3回しか買わない単行本のために角川書店の欄をくまなくチェックしろと言われても無理がある(開き直り)。でも、集英社『王様の仕立て屋』と小学館『史上最強の弟子ケンイチ』も見えてなかったのは言い訳のしようがない……。

【サマーウォーズ】2巻(既刊?):☆☆★
  せっかく頑張ったのに、分かってない人が全てを台無しにするパターン。腹が立つよね。もっとも、あのまま終わってたら主人公の活躍の場がちと足りなかった感じかな? 多分次で最終巻になる?だろうから、きっとやってくれるはず。主人公らしい何かを。

【王様の仕立て屋】25巻(新刊):☆☆★
  靴と靴下の話。まあ何ていうか、本編は良くも悪くもいつも通り。で、気になったのが最終ページ。おまけページというか何と言うかのページなのだが……1コマ目に、これは糸色望先生? そして最終コマにはあの大河原上(*1)が!!!

  ――……
あれ、反応悪いなあ。「大河原上」をご存じない? まあ、知らんだろうな。知ってるほうがオカシイ。以前、コミックバンチで連載されていたB級もいいところのギャグ漫画の主人公だからなあ。糸色望先生の知名度を5,343,000ぐらいとすると、大河原上は2ぐらいかな? ま、その話は後回しにして。何故大河原上の顔が出てきているのか疑問。何の脈略もないし。糸色望先生も同様だが、こっちはまだ知名度あるし……そもそも大河原遁、よくこの漫画知ってたなあ。さすがと言うかなんというか…………………!?
  ――ま さ か
大河原繋がりか!?

【範馬刃牙】22巻(新刊):☆☆
  範馬刃牙敗れる。ちょっと意外な展開だったが……にしても、これは負けだろー。花山薫が刃牙寄りの解釈をするけど、今回ばかりは勇次郎の意見に賛同する。もっとも、刃牙は勝つことが闘うことの全ての目的ではなかっただろうから……刃牙としてはあれはあれで良かったんだろうな。刃牙が勝ちたいのはあくまで父・勇次郎に対してだけかな。にしても長い……とっとと最終決戦に突入して、話の決着をスカッと付けてもらいたいところだよ。

【おうちがいちばん】5巻(1月新刊):☆☆★
  5巻でようやく気付いたんだけど……この漫画ってアレだよね。うん、アレ。いやあ、それについてのコメントは差し控えさせていただきます。

【Q.E.D.証明終了】35巻(新刊):☆☆★
  何か、トリックがおとなしくなってきた反面、ギャグが……。そういや最近数学系の話題も少なくて寂しいかな? でも後半の話の三重の謎は良かった。燈馬君の作ったミステリーのシナリオ、演劇を妨害する人物、ここまでは読者にも明らかにされていた謎。最後に残っていたのが――多分さらっと流されて読者があまり疑問に思わなかっただろう事柄。何故水原嬢はミス研の演劇部への手伝いを買って出たのか。多少数学者と燈馬君に対する誤解はあったような気はするが。でも水原嬢、変なところは頭が回るなあ。
  ところで、今『もやしもん』がブームで、オリゼーが他の漫画に出張してたりしてたのだが……『Q.E.D.』では違う形で『もやしもん』を意識したセリフが?
「我々の周りにいるが目には見えない例の……」
「微生物か?」
「誰が酒醤油の発酵の話をしてんだ!」
『もやしもん』の主人公は"彼ら"の姿が見える(ついでに、かもすぞーとか言ってるのも聞こえる)。しかし『Q.E.D.』はもう少し現実的な話。アスペルス・オリゼーなんて肉眼で見えるわけがないのである。『もやしもん』へのアンチテーゼ?をこの会話に感じた……のはおそらく私だけに違いない。

【C.M.B.森羅博物館の事件目録】13巻(新刊):☆☆★
  Q.E.D.と同じ作者なので、トリックがネタ切れ気味なのが……。しかしながらこちらもギャグが冴える。前巻で登場したヒヒ丸、結局森羅の博物館で引き取られたわけだが……豆を挽いてコーヒーを淹れる!
  ――という
これだけで笑ってくれる読者がいるんだから作者も楽だよなあ。ま、もっとも、厳密には"これだけ"ではないのだが。それを見てひたすら驚くマウがいるから面白いのだが。ヒヒ丸はラストシーンでも大活躍? マウ、ヒヒ丸にやられっ放しである。

【ブラッディ・マンディ 絶望の匣】2巻(新刊):☆☆★
  高木父……いちいち動揺しすぎではないか? これ、敵の大将・火野も切れ者だし気付いててもおかしくないよね。これは泳がしているパターンと見た。いや、もっと話が進んで高木父がスパイだと判明し、火野がめっちゃ悔しそうな顔で「ビーストっ貴様、スパイだったのかっ!!」みたいなコメントを見てみるのも面白そうだが(ビーストは高木父のコードネーム)。

【史上最強の弟子ケンイチ】35巻(新刊):☆☆★
  この漫画に限らないのだが……最近何となく間延びしている感が……。

【遮那王義経 源平の合戦】10巻(新刊):☆☆☆
  「戦をやるな、か」――頼朝の家臣、上総介の最終コマのセリフである。源氏と平家の戦いに巻き込まれてしまった義経は思う、武士たちは死を覚悟の上で戦っている。しかし巻き込まれた民衆はそうじゃない。何とかして民衆を巻き添えにしないで戦う術はないのか? 頼朝の側近たちはこの義経の言葉に疑問を抱き、義経を頼朝の傍から外そうとする。それが他の面々に伝わり義経との親交を避けようとする。しかし義経はそんなのどこ吹く風。次に起きるであろう戦いにおいていかに一般民衆に被害を出さないか、だけが頭にあった。上総介に無理やり付いていき、結果を出し、そして上総介の信頼を得るが……。これ、作者が意図的にそう演出しているのだろうけど、私が書いたあらすじの通り義経は「戦うな」とは言っていない。「関係のない民衆を戦いの渦中に引きずり込まない」ようにしたいと言っているだけである。しかし周囲の目は違っていて……。次巻あたりで何か面白そうな展開になりそうである。

【凍牌】9巻(新刊):☆☆★
  大辻、というジイさんが相当頭に来ます。癇に障ります。目の前にいたら高い確率でぶん殴ってそうです――ある種、こういうキャラクターも描けるのが漫画家としての才能じゃないかと思わせるぐらい(笑) いや、冗談抜きで漫画家が内容のあるストーリーで読者を引き込もうと思うのであれば、いいやつもムカつくやつもきっちり描写できなくてはいけない。最近本屋の漫画コーナーを見ていると"萌え"系の女の子の表紙が目に付くが、彼らにはこういう嫌なキャラクターを描く技術はあるのだろうか? 八方美人では世の中渡って行けないんだよ。
  で、漫画本編は……相変わらずエグいというか何と言うか。K、足の指に続いて本巻では前歯を一本失う。さて、大辻にリベンジはなるのか。

【ぱーつのぱ】1巻(既刊):☆
  タイトルからは何の漫画か全く推測できないだろうが、パソコンのパーツショップを題材とした漫画である。パソコン関連でパーツと来て、マニアックな自作マシンの話かと期待していたのだが……少し毛色が違ったものだった。どちらかというと『PCコマンド ボブ&キース』(*2)からギャグとアメコミテイストを引いた物だと思っていた。

―番外編―
【英雄伝説 空の軌跡】第4話(Webコミック):☆☆☆★
  初の高評価です(笑) そういや出てこなかったなーと思い出されたジョゼット。落ちぶれ貴族の空賊カプア一味の末妹にして紅一点。ゲーム本編では主人公二人組みとプレイヤーを見事に騙したボクっ娘。そのジョゼット(擬態)に積極的にアプローチ?するヨシュア。おおおお? 何故ヨシュアはこんなにご執心なんだ? とエステルも読者もドキドキ。しかしその実……既にヨシュアはジョゼットを怪しいと感知し、恋心ではなく監視する目的でアプローチしていたのだった――この漫画読んでて初めてゲーム本編のキャラクターの使い方が上手いと感じた。この調子で続けばいいんだけどなあ。

【ほびこヤード】RMM4月号:☆★
  何と言うか……コメントに困るなあ? 前回の続きで、しっちゃかめっちゃかになっちゃったシールを持って模型店に行くほびこ。店長氏も何とも言いようのない表情でそれを眺め、ほびこに新しいシールを渡す。「今度は切ってから剥がさなきゃダメだね」といいながらはさみで切ろうとするのだが……あえなく失敗。多分来月号ではカッターの話になるに違いない。作者にこの話を引っ張る意図があれば、来月はプラ定規がざっくりいっちゃって、6月号ではステンレス定規の話になるのであろう。

  見ての通り、2月分は☆の数が少なめ……先月もそうだったかも。そろそろついに漫画は卒業の時期に入ったのかもしれないね。ちょこっとずつ買ってる漫画の数が削られていたりするし……その一方で削った数と同じぐらい新たに増えているようなそんな気もするけど。
  来月は……一応4冊。『バクマン。』『スティール・ボール・ラン』『はじめの一歩』『OL進化論』。ま、どうせ、またチェック漏れがあるに違いないんだろうけど。


*1 大河原上:B級ギャグ漫画『屈辱er大河原上』(くつじょっかーおおがわらじょう)の主人公。何故か異常なまでにプライドが高く、彼の行動原理のほとんどが「屈辱的か否か、屈辱を晴らす行動か否か」で決まる。本当にささいなことを屈辱的と感じ、雪辱に異様なまでの執念を見せる。が、ほとんどの場合は失敗してさらなる屈辱を受けている。屈辱を受けたときの歯を食いしばって発する言葉が、普通の漫画なら「くっ!」あたりのところ、大河原上は「屈っ!」である。
  絵もお世辞にも上手いとは言えず、内容も非常に下らない漫画だが、何故か橘雪翼のツボにヒットしてコミックスを全巻所有している(といっても、旧版新版合わせて3冊だが)。

*2 PCコマンド ボブ&キース:パソコンの自作をテーマに、ギャグとアメコミテイストで送る謎多きB級漫画。主人公2人の"名前"はボブとキースなんだけど……本名は山田と近藤だったかな? 思いっきり日本人です。ミニタリーマニアで常に迷彩服を着ていたり(そんな後輩がいたなあ)、気に入らないやつを手榴弾やバズーカで吹っ飛ばしたり。で、肝心の自作マシンは、毎回毎回無茶なことをやって爆発したり爆発したり爆発したりして終わっていたような……気がする。全3巻。パソコンのスペックについては古いが、今でもお勧めするようなしないような。


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