橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成21年6月中旬分

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平成21年6月20日

  今日後輩としゃべってて気が付いた。車高が揃わないビスタEXとGMの完成品シリーズ、ビスタEXの車高を少し上げればいいんじゃないか。それでもキット製作分はわずかに下げる必要があるけれど、トータルとしてはそれが一番面倒が少ない。元々、ビスタEXは中間車のほうが若干高くなってしまっていた。だから先頭車を少し高くすればビスタEXの編成としても揃うし、他車との高さも揃う。一石二鳥だ。都合の良いことに、ビスタEXの先頭車は両方ともトレーラー車である(実車は両方電動車)。モーター車と違ってトレーラー車のかさ上げは非常に簡単に出来る。シャコタン化についても同じことが言えて、トレーラー車も動力車も面倒は面倒なのだが、トレーラー車はやってやれなくないが動力車は非常に難しい。GM完成品の車高を下げるということは、動力車の車高も下げる必要が出てくるので、そのままいじくらないのが面倒が出ない作戦なのである。
  さらに、連結器の色問題も解決した。これは近鉄の新車の写真を見たからなのだが、やっぱり胴受けは黒で正解の様子。TNカプラーを使う場合、黒の製品を採用し、電連だけをグレーに塗ればいいようだ。そこんところ、某社や某社のHOゲージの完成品は全く考慮されておらず、値段もサイズも大きなものになるHOにしては手抜きだなあと感じてしまう。ま、Nでもそこまで追求したものはあまりないけどね。ちなみにトミックスのビスタカーは、ダミーカプラーで連結はできないものの連結器本体が黒の別部品。電連がグレーなところまではいいのだが、惜しいことに胴受けもスカート他の部品と一体で、色はグレーになっている。う〜ん、難しいね。


平成21年6月19日

  『逆転検事』でDSに再び電気が灯ったのを機に、また『マリオカートDS』で遊んでいる。『マリオカートWii』を自分としてはやり込みきっていないのだが、携帯ゲーム機はちょろっと遊べる気軽さがいい。もっともDS版は自分なりに極めてしまったので、対CPU戦は圧勝できて面白くない。そういうわけで今ハマっているのが「ハンデ戦」。スタートと同時にダッシュするのではなく、敢えて30秒間放置する。大差が付いたところでおもむろにAボタンを押すのである。いつも圧倒的大差で勝ってしまうところ、追いかける展開になって新鮮。30秒という時間設定は、勘で決定したのだが、我ながらなかなか絶妙であった。ちなみに、『マリオカート』の恒例最終ステージの「レインボー」でプレイしている。最終コーナーギリギリで追い抜けたり、その最終コーナーで追い切れずに2位以下になったり。ワンミスが命取りになる緊張感がたまらない。普通にやってたら、トゲゾーの2発や3発全く怖くないからね(それでもトゲゾー→サンダー(スリップ&コースアウト)→赤こうら×2→トゲゾー、ぐらいの鮮やかなコンビネーションを喰らって負けたことはある)。ところでご存知の通り、『マリオカート』の30秒遅れはそのまま30秒の遅れとはならない。順位が下の方が強力アイテムが出やすく、先頭集団を妨害したり、こちらのタイムを縮めたり出来る。実はそういうところも一つのポイントだったりする。普通にプレイしていたら使えるアイテムはバナナか緑こうら、偽アイテムボックスあたりがいいところ(最序盤のみ赤こうらやキノコが出たりするが)。ところがこのハンデ戦は強力アイテムがバンバン使える。いつもなら憎たらしい限りのトゲゾーを打ってみたり、雷で全員まとめてクラッシュさせたり。DS版はショートカットが少ないのでキノコのありがたみがないのと、キラーがあまりおいしくないのがイマイチだが。
  このハンデ戦で懐かしいのがGBA版。同じく「レインボー」で、GBAはVSモード(対CPU戦フリーモード?)で5周設定というのができたのだが、周回遅れプラスアルファとなる1分ハンデでも逆転できた。それもそのはずで、キノコが出たらコースの半分弱をショートカット可能。最下位スタートなのでどこかでキノコが手に入る。痛快である。ちなみに普通にやっていると、5周設定なら周回遅れのマシンが出てくる。2位マシンの周回抜きなんてのも。「レインボー」以上におかしいコースも存在した。「リボンロード」という一見普通のコースなのだが、レイアウトがおかしくて普通にやっていても大幅なショートカットが使えた。もちろん敵は使ってこないので、プレイヤーだけコースの1/3ほどが存在しないことになる。5周設定なら、最後は周回遅れの2〜3位のマシンとのデッドヒートが日常的に繰り広げられる有様。
  DS版やWii版ではそういう"ぶっ壊れた"部分が少ないのが残念だなあ(???)。やっぱりアレか、ネット対戦できるからバランス調整に気を配ったのかな。それでもDS版には直線ドリフトという、藤原拓海も真っ青のワザが存在した。直線区間でドリフトして何が嬉しいのかと言うと、マリオカート独自のミニターボというシステムが関係する。ドリフト中に一定の条件を満たすと、ドリフトを終了させた時にターボがかかる。アイテムキノコのターボよりは効果が小さいのだが、それでも確実にタイムが縮む。ドリフトは曲線を速く走るためのテクニックだが、直線で繰り返すことで常時ターボの速度で走ることが出来るのだ。しかしWii版では、それすらもほぼ実行不可能になっていた。ミニターボ発動の条件が少々厳しくなって直線でドリフトしてもそこまで持って行きにくくなったこと。そしてDS版は少々コースから外れても速度の低下が小さく、ドリフトの維持もできたが、Wii版ではコースから外れると途端にドリフトに必要な速度が維持できない。広い幅での直線ならば一応できるのだが、ミニターボとミニターボの間隔が長くなってしまう。当然だが、直線でドリフトすると最短距離からは外れることになるので、だったら真っ直ぐ走った方が速いという結論に落ち着いた。ひょっとするとそれに代わる何かがあるのかもしれないけれど、あまりやりこんでないので知らない。
  そういや最近、Wiiに電源入れてないなあ……


平成21年6月18日

  突然だが、ラムネの正しい開栓の仕方を伝授しよう。まあ普通に付属のビー玉落としを使って開栓したらいいわけだが、失敗すると炭酸がせり上がってきて溢れて大変なことになる。そんなリスクの小さな開け方だ。最近のラムネビンは昔と違って、口の部分に樹脂製のキャップが嵌められている。これを捻って外すのだ。このとき注意すべきことは、通常のネジとは向きが逆な点。普通は右回しでネジ込み、外す時は左回しだ。しかし奴らは違う。左回しでは外れない。右回しが正解だ。そうしてキャップを外したら、おもむろにビー玉を撤去する。そして今度は左回しでラムネビンにねじ込めばいい。もうあの炭酸があふれ出る恐怖と戦わなくていい。
  先日スーパーにて、ラムネが売られていた。突如飲みたくなって1本カゴに投入。そして昨日、風呂上がりに冷蔵庫から取り出して飲もうと思った。当然だが、今伝授した方法で開栓しようとした。しかしその直後、橘雪翼を未曾有の恐怖が襲った!
「こ……このラムネビンのキャップ、ネジ式じゃねえ!」
樹脂製ではできていたものの、単純な左回しや右回しで外れる構造ではなかった。子どもがビー玉で遊んで喉に詰まらさないよう、そういう配慮らしい。が、何て無粋な配慮だ! ビー玉は子どもの遊び道具じゃなかったのか! 簡単に取り外せるようにして、ラムネを飲んだ後のささやかな楽しみを残しておいてくれないと! まあ私は、それを悪用するわけであるが。仕方なく、普通に付属のビー玉落としを使って開栓したのだが、とてつもない敗北感に苛まれてラムネの味を楽しむことが出来なかったよ。
  先日(今から2ヶ月前)、バスケットボールをしに行った日のことである。晩御飯はバッティングセンターの近くにあるお好み焼屋になった。そのお好み焼屋にはラムネが置いてあり、そしてバスケメンバーの子どももわんさかいた。だから何本かのラムネが注文されたわけだ。そこで私は、先ほどの「正しいラムネの開栓方法」を披露。ビー玉が取り出されるわけで、お子ちゃまがそれを見て黙っているはずがない。詳細は皆様のご想像にお任せしてここでは省略するけれど、つまり私は顰蹙を買ってしまったわけである。きっとそういう人がいるから、ラムネメーカーもビンのキャップ部分を"改良"したんだろうなあ……。


平成21年6月17日

オリンパスペン再び

  久々?のカメラネタはオリンパスのマイクロフォーサーズ機、「E-P1」。オリンパスのデジタル一眼レフシリーズは「E-」で始まる名前が付いている。そしてマイクロフォーサーズ第一号機は「E-」の後ろが「P1」。はっきりと書かれているわけではないが、「ペン」の「P」だろう
  ――おっと
「ペン」が何か説明しないと分からない。「オリンパス ペン」というシリーズのカメラが存在した。その中でも特に「ペンF」という一眼レフシリーズがあり、根強いファンがいた。もちろんフィルムの一眼レフで、小型軽量が一つの売りであった。小型軽量というのは、同社のOMシリーズでもそうであった。今私が、α-9と並んで愛用(?(*1))しているのもOMシリーズのカメラだ。しかし「ペン」シリーズはOMシリーズよりもさらに小さい。35ミリ判フィルム一眼レフでは最も小さいと言っていいOMファミリーを凌ぐ小ささなのだ(ペンタックスにOMより小さく軽いカメラがあったが、シリーズ全体の平均を取ればきっとOMに軍配が上がるだろう)。それもそのはず、実は「ペン」は35ミリ判ではないのだ。しかし、普通に売っている35ミリ判フィルムが使える。どういうからくりかというと、35ミリ判フィルムの1コマに2枚の写真を写しこむ、それが「ペン」シリーズの最大の特徴だ。1コマのフィルムに2枚の写真を写し込むことがどう小型軽量に繋がるのか? それは、フィルムを実質半分のサイズとして扱うことにより、レンズやミラーの類を小さく、そして軽くすることができたからであった。
  機種名は「E-P1」のようだが、正式名称?は「オリンパス・ペンE-P1」になる模様。明らかに、フィルム時代の「ペン」シリーズを意識した名称だ。そしてこれはマイクロフォーサーズ機。レンズ交換可能でありながら小型軽量を目指したデジタルカメラ、マイクロフォーサーズ機の精神は「ペン」シリーズのそれを汲んでいるのはカメラファンなら誰しもが理解出来ることであろう。オリンパスのマイクロフォーサーズ機は、平成のこの世に蘇った「ペン」なのである。
  とまあ、熱く語るほど私は「ペン」シリーズに詳しくない。欲しいとは思ったけど、フィルムサイズが実質小さいのでファインダーも小さい。今デジタル一眼レフのファインダーを小さい小さいと文句言ってる人間が、ペンの小さなファインダーに納得できるはずがないだろう(何を偉そうに)。ま、そういうわけで、ペンシリーズの一眼レフは欲しいと思ったけど買ってない。さてしかし、マイクロフォーサーズシステムには興味がある。先日から……最近あまり語ってないかな……DiMAGE A1の置き換えとして使えるカメラが、きっとマイクロフォーサーズ機の中に誕生するだろう。そういう期待があるのだ。DiMAGE A1の何がいいかというと、小サイズのCCDと、適度な"ハイエンド感"。マイクロフォーサーズでは充分DiMAGE A1のCCDサイズを越えるものが使われているのだが、現時点でDiMAGE A1のようなカメラの後釜をメーカーに期待するのは無理なので、マイクロフォーサーズで我慢しよう。
  ――ん?
CCDサイズが小さければ何がメリットになるか説明した方がいい? 模型他の小さなものを撮る時、CCDサイズが小さい方が被写界深度が稼げて(ピントの合う範囲が広がる)有利なんだ。その点α350は 問 題 外 である。まあ、画像をトリミングして使うことを前提に撮影するって言う手もあるんだけどね(画像をトリミングすることで、少なくとも被写界深度の点では小さなCCDのカメラを使うのと同等の効果が得られる)。そのマイクロフォーサーズ機がオリンパス発になるのか、パナソニック発になるのか。先日パナソニックから発売されて、ひとまず高評価(一般的にも私としても)を受けた。さてオリンパスペンは……。まずデザインが好きでない(笑) ペンを意識しているので、多少ペンっぽい。まあコンセプトモデルを見たときからちょっとイマイチだったんだけど。パナソニックの……ええと、機種名を忘れたから検索する。G1とGH1かな。G1とGH1は共に「一眼レフ」っぽい形をしていたのだが、ペンはコンパクトっぽい形をしている。一般受けはコンパクトっぽいほうがいいのだろうけど、私は一眼レフっぽい方が好みである。あ、ちなみに、マイクロフォーサーズ機は一眼レフではない。さらにちなみに、DiMAGE A1は一眼レフっぽい形をしている。一眼レフとしては若干奇抜というか奇妙な形だけど。写真を撮るのにカメラの形は関係ないだろ!と突っ込まれそうだけど、意外とそうでもない。まず、G1やGH1にははっきりした形状のグリップがあるけれど、ペンにはそれがない。カメラを扱う時、左手でレンズ、右手は本体のグリップを握る。どちらかというと、バスケットボールのシュートと似ていて左手は添えるだけに近い。余程重いレンズを装着しない限り、右手でほとんどの重量を支える。だから右手のホールド感は大切。この点ペンはマイナス――って書いてて思い出した。OMシリーズもあまりグリップ出っ張ってないじゃないか! ということはなかったことにして話を進める。
白兎 「だったらわざわざ暴露しなくても……」
次。一眼レフカメラはファインダーを覗いて撮影する。マイクロフォーサーズの場合、光学ファインダーが作れないので(レフがないからね)覗くタイプのファインダーを作るとすると電子式なのだが、これ、あってもなくてもカメラとして成立する。コンパクトカメラと同じようなもので、常時一眼レフで言うところのライブビュー状態となっている。あ、DiMAGE A1も一眼レフではなく、覗き込むタイプのファインダーもあくまで液晶であることに変わりはない。"ライブビュー"方式で撮影することもあれば、きちんとファインダーを覗き込んで撮影することもある。時と場合によって使い分けたいので、覗き込むタイプのファインダーは必要だ。ペンにはそれがないのでかなりの減点。なお、後付の光学式ビューファインダーは用意される模様。これ、どういうものかというと、レンジファインダー式のカメラをいじったことのある人には分かりやすいが、その他の人には……。それでも説明を試みる。多くのレンジファインダー式カメラはレンズ交換式である。そして、レンジファインダー式カメラのファインダーは撮影レンズとは別個の光学系であるため、レンズを交換してもファインダーから見える風景は変わらない。極端な話、レンズ付けてなくても"見える"からね。ではどうやってレンズ交換に対応しているかというと、多くの場合、あまり対応してないとしか言いようがない……。ライカの場合、レンズを交換すると、レンズの後部に付いている"カム"がカメラ側の機構と接触し、「今装着しているレンズは○○ミリですよ」という情報を伝える。そしてファインダー内にフレームが出て来る仕組みになっている。そのフレームが大体このレンズの写る範囲、と思って撮影者はシャッターを切るのである。ところで、このフレームはカメラにより多くて5つか6つぐらいしか内蔵されていない。対応外のレンズを取り付けるとどうなるか。フレームが表示されなかったり、違うフレームが表示されてしまったり……だったかな?? 要するに、対応してない焦点距離のレンズを取り付けて使うには一工夫必要なのだ。そこで登場するのがビューファインダー。特殊な焦点距離のレンズには、大抵セットかオプションでこのビューファインダーが用意されている。カメラの上部のホットシュー(外付けフラッシュもここに装着する)に取り付け、そこを覗けば「そのレンズで撮影すると大体この範囲が写りますよ」というのが示されているという仕組みだ。大昔のレンジファインダー式カメラには、そもそも○ミリのレンズに対応したファインダー枠という概念すらなく、どんなレンズであれカメラにビューファインダーを装着しなくては撮影できる範囲が分からないという代物だった。説明が長くなったけど、「大体この範囲が写りますよ」というのが分かるようにした別付けファインダーがE-P1には一応用意されている。けど、このビューファインダーは、実際に写る範囲を厳格に示すわけではない。街角スナップであれば使えるかもしれないが、私が使おうとしている用途は小物の撮影。よってビューファインダーは却下。だからE-P1には使える"覗き込む"タイプのファインダーがない。
  というわけで、パナソニックが発売するものを狙うことになりそうだ。現時点ではダイヤルが前後に付いていない(片方にしかない)という理由でG1、GH1共に決定打になっていない。しかしかつて、パナソニックの一眼レフ形状のコンパクトカメラには、前後にダイヤルを装備したものがあったはず。そのうちマイクロフォーサーズ機にも……と期待している。にしても同じマイクロフォーサーズでもアプローチが正反対なのが面白い。パナソニックは一眼レフの方向から、オリンパスはコンパクトカメラの方向からマイクロフォーサーズ機を作った。コンパクト機、オリンパスマイクロフォーサーズ機、パナソニックフォーサーズ機、数多の一眼レフ機、の順に並べて行くと「生物の進化」みたいな構図になって面白いかもしれない。

*1 何故疑問符が付くか
最近あんまり写真撮ってないからね。愛用というには少々申し訳ない。


平成21年6月16日

  イランウラン濃縮をやめないと発表したらしい。
アラン声を上げて言うけど、友だちは
エランだ方がええなと思われて、周りに誰も
オランようになってまうで。

  昨日の画像で侃侃諤諤、画像がちょっと手抜きだったので差し替えました。どこが手抜きかというと、三脚をセットするのが面倒で無理やり手持ちで頑張ったんだけど、やっぱりちょっと甘いかなあ……と。そういうわけで今日は、素直に感度を400まで上げて撮影しなおしました。
白兎 「結局三脚使うのを面倒がってるじゃないか!」
あと、「この本でしか手に入らないエヴァ3号機」の部分、表紙の全体写真からトリミングした物を使ってましたが、ピントが甘いので……それ専用に撮影しなおしました。

  『今はもうない』読了。森博嗣氏の『S&M』シリーズの8作目。残すところあと2つ。最後の砦は本屋で見るたびにびびる。その理由はまた後日。さて、『今はもうない』であるが、またしてもやられてしまった。すり替えトリックである。『クレィドゥ・ザ・スカイ』と同じトリックである。『今はもうない』における事件は密室殺人?事件。招待されてそこに居合わせた笹木という登場人物の視点で物語が進む。今まで西之園萌絵視点に近い第三者視点で物語が進んできたのに、何故今回だけ? と言うのは最後に分かる。但し、事件の概要は笹木視点で語られるのだが、それは過去のお話。"現在"の部分は西之園萌絵が主体となる。犀川創平を誘ってのドライブ中。さて、その笹木視点で西之園というお嬢様が登場する。他に特に説明もないので、読者のほとんどが西之園嬢=西之園萌絵、だと思って読み進める。ご丁寧に諏訪野(西之園家の執事である)が途中、電話で「萌絵お嬢様が」と話すシーンまで用意されている。西之園嬢は笹木に名前を告げておらず、終盤に「名前当てゲーム」をすることになる。3回+2回のチャンス、笹木は考え込むふりをして最後の最後で言い当てる、という演技をする。その後いろいろあって物語は進む。そして最後の最後で……何と西之園嬢が笹木を示して「この人と結婚します」宣言! えええええ、そりゃないだろ! 犀川先生をどうするんだ!?と驚いたその数ページ先に『今はもうない』の"答え"が出てくる。西之園嬢は姪っ子を笹木に紹介する。「あなたはゲームに負けたのよ。この子が私の姪、萌絵です」――どひゃあ! そう、西之園嬢は西之園萌絵ではなかった。萌絵のおばさん睦子であった。物語は実は近い過去ではなく17年前の出来事。S&Mシリーズは「犀川(創平の方かも?)」&「萌絵」の頭文字を取った物であるが、『今はもうない』だけいは「笹木」&「睦子」だったようである(笑) まあそんなわけで、笹木が過去の出来事を物語にしたものを、萌絵が犀川に話すというストーリーになる。で、密室殺人の謎は? というとあまり綺麗に答えが出て来ていない。2つの部屋でそれぞれ1人ずつ死んでいるのだが、片方が片方を殺害し、生きていた方は自殺だろう――という結論になる。が、それも「おそらくはそうだろう」というレベル。ミステリーの割りにそのあたりがはっきりしない。密室殺人も……片方が自殺と言うことであまり密室殺人ぽくないし。まあね、でもね、森博嗣氏はそういうことやるんだ。これどうみても自殺だ!という展開は、普通ミステリーであれば犯人がすんごいトリックを使った偽装なんだけど、森ミステリーは実際に自殺だったりするから(笑) だから最初から思ってた。片方は自殺だろうなあ、って。事はそんなに単純に片付く物ではないんだろうけど。あと、負け惜しみだが、最初の最初の"西之園嬢"の描写は少し違うな、とは思っていた。萌絵にしては少し違和感のある表現をしているな――と。だが、私自身西之園萌絵に対する確固たるイメージがあるわけではない。一応漫画版とゲーム版の西之園萌絵を見たことがあるが、あんまり印象に強くない。そう小説だからちょっと表現が違うだけだったのかもしれない。それに笹木視点だから……と気にせず読んでしまった。しまったなあ、もう少し疑いの目で見ておくべきだった。


平成21年6月15日

  近く『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破』が公開される予定なので、漫画版『エヴァンゲリオン』を読み返していた。フォースチルドレンとして3号機パイロットになった鈴原トウジだが、3号機が使徒に侵食され殲滅対象となってしまう。戦うことを拒否したシンジだが、初号機に搭載されたダミーシステムが起動され、暴徒化した初号機は使途となった3号機をいとも容易く倒してしまう。鈴原トウジは、テレビ版では片足を失いながらも生還するが、漫画版ではどうやら命を落としている模様。読み返すまで気付いていなかった。テレビ版では第13使徒、バルディエルとなっているが、今「バルディエル」と聞くと"野球が上手なリス"を連想してしまう(笑) まあそんな3号機に関する画像で侃侃諤諤です。
エヴァ3号機

  最後の「鉄道むすめ」らしきフィギュアの画像を後輩に送ったら、過去に出たどのキャラクターにも当てはまらないような気がする、との返答が。ひょっとしたら違うのかもしれない。ま、そこのところは私は詳しくないからね(とかいいつつ、反応してしまうあたり誰かさんの影響を受けてしまってるなあ……)。


平成21年6月14日

逆転検事

  本日ようやくクリア。なのだが、一箇所とてつもなく引っ掛かる場所が。ロジックが破綻しているように見える。第四話にて、殺害時刻をずらすトリックが出てくる。但しそれはあくまで可能性の話であって、真犯人葛氷見子(カズラ・ヒミコ)がやったという決定的な証拠がない。そこで御剣が凶器について言及して葛の失言を誘う。葛が「カギがナイフにでもならない限りは不可能だわ」というような発言をし、そこに付け込む御剣。「何故カギがナイフになることを知っているのだ?」と。しかし葛の発言内容はモノの例えというやつである。カギがナイフになることを知っている、という意味の発言ではない。これで追い詰めるのだから御剣の迫力も大した物である(皮肉)。葛にしたって、それまでちょっとでも御剣の論理に穴があればとことんしらを切り通してきたのに、ナイフの話題ではあっさりと自分のやったことを認める。弱すぎない?
  その後葛は逃亡に成功する。第四話は御剣怜侍の回想中の話で、第一、二、三、五話からみて7年前の話になる。第五話で再び葛と相見えるはず……と気付いて登場人物一覧にじっと目を凝らす。第三話でも出て来た国際警察狼(ロウ)の助手、シーナしか可能性がない。というわけでじっくり見比べると、何となく目元口元が似てないとは言い切れない……。ま、この予想は大当たりだった。そして判明する"真実を盗み出す"義賊ヤタガラスの真相。第四話ではヤタガラスは葛氷見子だと思われていた。が、第五話では、逆転検事におけるヒロイン?の一条美雲の父、一条九郎もまたヤタガラスであることが判明する(九郎は第四話にて殺害されている)。一条美雲は葛をニセモノ呼ばわりするが、実は九郎も葛もヤタガラスであった。そしてさらに、第四話にて出てくる刑事、馬堂(バドウ)もまたヤタガラスの一人。義賊ヤタガラスは3人組だった! 第四話の時点で、「九郎」→「クロウ」→「カラス」、「葛」→「カズラ」→「カラズ」→「ガラス」、という言葉遊び?から両者共にヤタガラスなんだろうなあ、とは思っていたが、馬堂は完全に眼中になかった。まさか……カラスは鳥、鳥を英語で言うとバード。縮めて言うとバド……バドゥ→バドウ→馬堂!? まさか……まさかねえ(笑)
  さて、ゲームシステムは逆転裁判から続くお馴染みのものであった。舞台が法廷から現場に変わった、というのが大きな変更点……のようでいて、大して変わらないような気も。小さな追加点として、推理したり、現場調査で御剣をプレイヤーが操作して移動したり、またその現場検証にて不自然な点を指摘できるようになったり。まずは推理。ロジックメニューからその時点で判明している事実のいくつかを適宜組み合わせて行く。のだが、推理用の事項の数が限られているためあまり迷わない。一方でミスするとペナルティがある。簡単だからペナルティがある、と思える一方で、やはりここはロジックと証拠品を組み合わせられるとか、ちょっと考え込む要素が欲しかったような(その代わりペナルティナシで……)。次に御剣を操作できる点。現場をうろついていかにも「調査してます」という感じはいいのだが、動ける範囲が限られすぎていてせっかくこのシステムにしたメリットが少し薄らいでいるような。ただ、無駄に行動範囲が広がったところで、RPGでありがちな"お使いイベント"が増えていただけかもしれない。これはこれでいいのかな……? あと、御剣が歩いた軌跡や画面中のキャラクターに話しかける向きによって、パートナーキャラクターとの位置関係が変化する。会話中に御剣や美雲がリアクションを取るのだが、その位置関係によってはてんで見当違いな方を向いてたり……。現場検証中の矛盾点指摘。これは小さな変更点だったが面白かった。今までだったら現場検証で、調べるコマンドを実行した結果勝手にキャラクターが話を進めて行ってくれた。このシステムにより、現場の状況と証拠品の何が重要な関連性を持つのかをプレイヤーが考える場面ができた。より自分の手で話を進めている感覚が味わえる良い追加要素だった。
  さて、最後に逆転検事の最もいけてない点を挙げて終わりにしよう。成歩堂(逆転裁判1〜3の主人公)が出てこないっ! 糸鋸圭介が出てくるのは当然として、狩魔冥が出てくるのも順当なところとして、宝月茜もまあ良いとして、大場カオルは御剣の困るところが見られるからオッケーとして、矢張正志ですら出てくるのに何故成歩堂が出てこない……? 一応ねえ、「あいつ」とか「青いスーツの」とか言う単語でキャラクターがその存在を口にするから「いなかったことにしよう」とかいう流れでないのが救いなんだけど……。途中でちょっと出てくるとか、そういうファンサービスがあっても良かったのに。あ、ストーリー上は逆転裁判4のアレの後になっちゃったりするのかな? だとしたら弁護士・成歩堂龍一はいなくて当然???


平成21年6月13日

近鉄電車の連結器
  というわけでちょっと特殊な近鉄電車の連結器。近鉄の面白さというのは、一つ挙げられるのが異なる形式の併結。普通、形式が異なる車両と言うのは、走行性能が違うために通常の運転ではあまり行われない。大抵後からできた車両の方が走行性能が良く、新旧混ぜてしまうと新型車両の高性能なところをいかすことができない。が、一部では異形式の連結が行われているのも確か。JR西日本だと、サンダーバードの681系と683系は混ぜて運用されている(ちなみに、先に登場した681系の方がある意味高性能。弟分の683系は、そのままでは160km/h運転に対応してない。もっとも、現在JR西日本では在来線での160km/h運転を行ってないため、681系の性能は完全には発揮できていない。括弧書きの中身長いね)。震災後間もなくの頃は、新快速で221系と223系の併結も見られ、そして現在は快速で221系と223系の併結運転がある。とは言うものの、JRの電車では結構珍しいことである。一方、私鉄では結構あるシチュエーション。しかし関西では近鉄以外ではあまりやってないので、関西に住む人間としては近鉄と言えばそこに面白さを見出す……人がいるんじゃないかな。一応書いてみると、阪急電車は通常は単一形式で組成される7〜8両編成での運転。ラッシュ時は2両増結したりするが、これが異形式のこともある。とは言え、2両増結するのは6000系以降の形式に限られていた、ハズ。阪神電車は基本的に複数の編成を連結しての運転がない。が、近鉄との乗り入れ開始に伴う新車、1000系(だっけな?)は2両編成を2つ、とかで走っているらしい。ともかく異形式の連結はなかったはず。山陽電鉄も複数の編成を連結する機会がなかったはず。京阪は良く知りません(こら)。多分こちらも2編成以上の連結がなかったような。南海は京阪以上に知りません(こらこら)。南海は関西私鉄の中で最も馴染みがありませんから。
  さて、近鉄。通勤型車両は多分、現存するものはほとんどが連結可能だった……ような、一部例外があるのかな? 奈良線に限ると、8000系とか8400系とか8600系とか8800系とか8810系とかシリーズ21とか(ひょっとしたら現存してないのやそもそも存在しないのが混じってるかも(笑))が相互に連結することが出来る。ま、もっとも、8000番台の系列は見た目はそっくりなんだけどね(笑) そして近鉄特急。アーバンライナーやアーバンnext、伊勢志摩ライナーを除くとこれまたお互い制限なく連結できる。12200系、12400系、12410系、12600系、22000系、30000系(あと、もう一つ新型車両があるんだけど数字忘れた(汗))、これらが(一見)何の法則もなく繋がって走る近鉄特急は面白い。30000系というのがいわゆるビスタカーで、私が先日完成させたものがそれである。当然、模型でも様々な形式と繋げて走らせるのが"正しい"遊び方になってくる。
  というわけで……以前作った色を明らかにミスした12400系他と並べてみると……背の高さが違う。車体寸法はほぼ同じなのだが、線路に載せてみると屋根の高さが違う。しかも連結器の高さも揃わない。これは何たること。どう考えてもグリーンマックスのキットを組み立てたものは車体位置が高すぎるのだ。そしてグリーンマックスの完成品シリーズも取り出して並べてみると……
  トミックス<GM完成品<GMキット
それぞれわずかずつの差だが、高さがこの順序で高くなっていく。さあ、これは困った(苦笑) ただ、辛うじてトミックスのビスタカーとGM完成品は連結できた。連結する組み合わせを制限すれば……遊べなくもないかな。そしてGMキット。オレンジ色が明らかに黄色いので、ちょっと作り直そうかと考えている(塗り直す、という発想がないのが不思議)。作り直すなら……車体高さも手を加える余地がありそうだ。ただ、めちゃめちゃ手間のかかった12600系、これを作り直すのかと言われると……やっぱり塗り直しした方がいいのかなあ。シャコタン改造&床下機器並べ変え&塗り直し……うーむ、悩むところだ。ところで、以前金属キットを組み立てた11400系は、車高が高い上に車体もデカかった(苦笑)


平成21年6月12日

  昨日予告した新作。
【On30】南筑二軸客車完成!
事前に何も言ってなかったのでやや唐突気味だが……アルモデル製品は組み立てにそんなに手間が掛からないので、こんなものであろう。On30の客車が欲しいなー、と言った覚えがあるようなないようななのだが、希望が叶って先月に新発売になった。早速某音速模型に買いに行ったのだけれど、まだ入荷してなかったというオチはあったが。後日買いに行ったら、店員さんが私のことを覚えているような、そんな雰囲気だったのである(6月7日分参照:そのとき南筑二軸客車を買ったので、南筑石油発動車のことを聞かれたわけである)。
  さて、例の両数だが……これで2両加えて33両。年間70両に向けて順調なペースである。
  ――のだが
この数える行為のせいで、明らかに自縄自縛に陥っている。かどうかは分からないけど、今そういう意識がとても強い。本当は次あたりに、例の「散香マークB」を作りたい。しかしそうすると、6月はこのまま33両で終わってしまいそうで、そうなると年間66両ペース――わずかに70両に届かない。いつぞやの年は11月12月で帳尻合わせをしたような気もする。またそれをするとなると、両数を稼ぐべく、そのとき一番作りたい車両よりも二番目以降の車両を優先させることになる。それだったら今のうちにちょっと頑張っておくかな……と考えると、今度は今一番作りたいもの(散香マークB)よりも二の次の車両(何かは伏せておく)を優先させることになり……結局は朝三暮四?みたいなことになってしまう。これは何か間違ってるよねえ。でも年間目標を立てないと、その時はその時でサボる私がいる。サボっても誰も何の迷惑も害も被らないのだが。敢えて言うなら、作らないと部品の必要性が発生せず、お店の売り上げがほんっっっっっの少しだけ落ちる。キット本体は作ってても溜めてても、欲しいときは買うし欲しくないときは買わないからあまり変わらない(笑) 結局、一番良い解決方法は……散香マークBを一機組み立てるたびに鉄道模型1両分として計算に組み入れることなのだが(笑) 「両」って単位を付けるからいけないんだよね。「個」にしようかな。「33両と2機」とかでもいいかな。
  ――あ、そうか
合計70個組み立てる、でどうかな。「勝手にせぇや!」と、この駄文を読んだお客さんの心の声が聞こえてくるような気がします(笑)


平成21年6月11日

  "新作"が完成しているのだけれど、都合により通常更新。

  パソコンを使っているとたまに、「ソフトのアップデートがあるからインストールしろ」というようなメッセージが出てくることがある。「いいえ」を選択しても、何度も何度も表示されるので面倒だけどインストールしたりする。そのときである。何やら長い文章が表示されて「同意しますか?」と訊かれる。お前らがインストールしろしろとしつこく訊くからインストールしてやってるのに、以下の文章に同意しろとか態度でかいんだよ。表向きだけでもいいから、「次の条項に同意していただきますようよろしくお願いします」ぐらいの平身低頭な文章を表示して欲しいものだ。
  そんな感じで先日、某リンゴマークのiPodを使う際に便利な純正ソフトウェアのアップーデートをする。またこれで腹が立つのがショートカットアイコン。どうもバージョンアップの度に、古いソフトが新しいソフトに置き換えられ、古いソフトはなかったことにされているようなのだ。だから古いショートカットは使えなくなる。私はクイック起動欄?にiTunesのショートカットを置いているのだが、アップデートするたびに古いアイコンを消して、新しい物を置きなおしてやらねばならない。1分もかからない作業だが、何だか得心行かぬ。
  そのiTunesとiPodの話なのだが、たまに思うことがある。プレイリストという、自分が好きに楽曲を選択して再生させられるリストがある。古の時代にはMDにCDからコピーしてお気に入りディスクを作っていたわけだが、それがiTunes(や他の音楽ソフト)を使えばお手軽に作れるというわけだ。MDとは違ってコピーするのに時間はかからないし、MDの時代は総再生時間が80分ぐらいだったが(LPだとその4倍、だっけ?)、iTunesであれば無制限に近い。一応ハードディスク容量に拠る制限はあるものの、多分プレイリスト自体はテキストデーターに近いもののはずなので、今時ギガバイト単位で存在するハードディスクをそれだけで埋められるものなら埋めてみろ!といった感じである。そのプレイリストで思うことがある。iTuens上では、プレイリストを選択しての再生中、リピートやシャッフルの設定をするとプレイリストごとにその設定を覚えていてくれる。ところがiPod上ではそれがない。iPod上ではリピート設定やシャッフル設定を変えるのが億劫なのでiPodでこそその設定を覚えていて欲しいのだが……。これ、Appleに要望を出したら採用されるかな? もっとも、リピートやシャッフルの設定が簡単に出来るように改良してくれた方が話が早そうな気もするが(シャッフルだけはメニューを遡らなくても設定できるように改良されたんだっけな?)


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