橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成21年5月中旬分

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平成21年5月20日

インフルエンザであれこれ

  ちょうど一週間前の水曜日、ちょっとお腹の調子が悪かった。普段なら1日、たまに翌日にまたがることはあるものの、時間に直して24時間以内というのが相場だった。が、この時は土曜日ぐらいまでずっと調子が良くならなかった。で、今世間を賑わせている新型インフルエンザ、下痢が症状の特徴だとか。えっと、それってひょっとして……。ただ、もちろん私はここ最近海外に渡航してないし、それから発熱や咳といった顕著な症状もない。筋肉痛は、まあ、普段からあるときゃあるから分かんない。多分違うと思うけど、ひょっとすると? でも周囲で誰も発症してないから多分違うよね〜。
  3月から4月の頃までに頻繁に聞いた単語「パンデミック」。世界的に大流行する感染症のことらしい。聞きなれない単語をむやみに使って民衆の不安を煽るな!という主旨の新聞記事も見かけたような。ところで、私がこの単語を聞いて連想するのは「伏魔殿」。英語で「pandemonium(パンデモニウム)」という。何か関係あるのかな? パンデミックは英語で「pandemic」と綴るので、何か共通の語源を持っていそうだ。

  今、検索サイトで「インフルエンザ」と入れると、やっぱりみんないろいろ検索しているようで、語句を追加した検索候補がずらずらと表示される。ちょっと試しに一つ検索してみたのだが……ちょっとあきれるものが検索結果の上位にやってきた。最近多く見かけるようになった質問コーナー?みたいな感じのサービス。某「知恵袋」とか「教えて」某とか。(多分)無料サービスで、(多分)掲示板みたいなところに質問を書き込むと、(多分)それを見た一般ユーザーが回答を返してくれるというサービス。あのさ、そのサービスの回答には何の根拠もないんだよ? 回答しているのはどこの誰かも分からず、そしてその内容に信憑性があるかどうかも分からない。どうでもいいくだらないことを質問するならともかく、今新型インフルエンザの情報を得るのは重要なこと。そんなところで誰かに間違った情報を吹き込まれたら、最悪周囲にまで迷惑を掛ける。
  話がずれるけど、私の友人に一本抜けた人がいる。ある日私に相談を持ちかけてきたのだけれど、それが何かというとその「教えて」ナントカに回答する内容についてだった。質問内容は数学的なことで、だからこそ私を頼ってきた。質問者は(自称)高校生で、学校で先生に聞きゃいいのにわざわざ訳のわからないサービスを利用して投稿していた(ただ、ヘタな高校数学教師だと返答に困る内容かもしれない)。回答も既に10件ぐらいあったものの結論が出ていない感じ。もちろん数学としては結論が出ていることなんだけど、それを"無責任な回答者"が迷走させているような雰囲気があった。で、友人は私に最終的な答えと、それからそれを私が書き込むことを要求してきた。正しい答えを書く自信はあったのもの、私が書いたところで相手にとってすれば「その回答が信じるに足る物かどうか」の判断材料が不足しているわけだ。だからほっといたのだが、その友人の"無責任な回答"がさらなる混乱を呼んで、最終的に回答者が選んだ結論は間違った物だった。合掌。そもそもこんなところで質問すること自体が間違ってる。
  というわけで、こういうのを見るにつけインターネットはハード面では発達したけど、それを利用するユーザーの心構えというか最低限抑えておくべき常識ってのは全然ダメだなと感じるわけです。


平成21年5月19日

『フラッタ・リンツ・ライフ』

  映画版の公式サイトからグッズ販売サイトに飛んでみると、散華のプラモデルも発売されているらしい。欲しい(笑) 多分一ヵ月後ぐらいの画像で侃侃諤諤は「散香マークBを組み立てた」とかになりそう(笑) さて、画像で〜では『スカイ・クロラ』と『スカイ・イクリプス』については思うところあってまだ買ってない、と書いたが、今公式サイトを見て再考して……やっぱ普通に買おうと方針を転換したところ(画像で〜の文章を訂正するのが面倒なのでそのまま(笑))。その2冊には、フィギュア付き限定BOXが存在するらしい。フィギュアといっても、散華(飛行機)のダイキャストモデルだけどね。ダイキャストモデルってフィギュアって言うのかな? そもそも飛行機モデルはフィギュアって言うのかな? どうもフィギュアというと、今秋葉原とか日本橋とかでその手の人たちが愛でてるあれを連想するのだが。って、俺もフィギュア持ってたなあ。トラッキーとかスタープラチナとか空条承太郎とか。ま、ともかく、人の形しているのがフィギュアであって、飛行機他のモデルはフィギュアじゃないような気がするんだけど、そこのあたりどうなっているんだろう? 誰か教えてけれ。話を戻して……あと、限定セットには小説単行本6冊が収まる特製ボックスが付いてくる。ボックスはもちろん、『スカイ・クロラ』シリーズに相応しい装丁のもの。以上3点でお値段なんと!
  ――あー、さすがに出せんなあ
Nゲージに換算すると、トミックスのハイグレードの気動車が1両買えてしまう。某家電量販店の通販特価ならば、動力車と非動力車の2両に匹敵する価格。本にプラスαでその値段はなあ……ダイキャストモデルってのはそんなものかもしれないけど、でもスケールが1/72ってことはあんまり大きくないだろうし。それならば、同じ1/72スケールで発売されているプラモを買ったほうが、作り魔の私としては断然楽しめそうだ。というわけで、後日にまた、普通に本屋で『スカイ・クロラ』と『スカイ・イクリプス』の2冊を買ってくることにしよう。


平成21年5月18日

ソニーαシリーズ新機種発表……しかし……

  ソニーのαシリーズのエントリーモデルが3機種一挙に発表された。α380、α330、α230、と言う具合に既存モデルから数字を30ずつ増やした名称となる。マイナーチェンジ的な要素が強そうな命名だが、内容がそのまんまなのには失笑するしかない。何が新しくなったかというと、ボディが少し小さくなり軽くなった。一部のモデルに新カラーバリーエーションが増えた。背面液晶に表示できる項目が増えた。300番代の2機種は背面液晶の可動角度が大きくなった。で、これは劣化点にしか見えないのだが、CF非対応になり、代わりにSDメモリーカードが使えるようになった。大体こんなもんで、あとは……大して変わってないと思う。いや、列挙した内容に関しても大きく変わったとは全く思わないが。
  新機種で待望された動画撮影機能はない。ファインダーの倍率が変わったりもしてない。画素数も増えてない。値段はちょっと分からないけど。高感度特性がアップしたり、なんてのもないし、正直何がやりたいのか分からないぞソニー。α900での本気度はどこへ行った? ライバルのニコンキヤノンを見ろ! エントリー機にも大きな魅力を付加して販売してるんだぞ! あー、何かソニーαの未来が真っ暗になったような……。
  で、一応新レンズの発表もあった。APS-Cサイズ専用で50mmF1.8、18-55mmF3.5-5.6、55-200mmF4-5.6、こちらはまだ開発発表だが30mmF2.8のマクロ。以前話をしたことがあるのだが、新発表の18-55mmと55-200mmは既存のと同じスペックじゃないのか?とそのときは書いた。が、違うようだ。レンズ名称の後ろに「SAM」っていうのが付いていた。SAMって何だ? と思ったら「Smooth Auto-focus Moter」の略らしい。今までαシリーズはボディ内にモーターを搭載し、それでレンズのオートフォーカスを駆動していた。この方式は……シンプルに言うと古い。あまりオートフォーカスが速くなく、そしてオートフォーカスとマニュアルフォーカスの切り替えがしにくい方式である。で、このモーター、超音波モーターではない。ただの直流モーターのようである。ここも思わず「はぁ?」と言いたくなるポイント。ライバルニコンキヤノンは普及価格帯のレンズにも超音波モーターを搭載してるんだぞ? レンズメーカーのシグマでさえそうなんだぞ? 何をケチって何の変哲もない直流モーターなんだよ……まったくあきれてモノもいえないぜ。ただ、ひょっとしたらソニーの直流モーターは他社の超音波モーター並みの性能を示すのかもしれないので、この辺の話に結論を下すのはやめておこうか。原理的にそんなこと有り得るのかどうか分からないけど。
  この調子でα730とか称して、平凡なマイナーチェンジで中級機を出したりしないよな……。だとしたら、アレだ。うん、ニコンD700あたりがいいかな。α900にカールツァイスのF2.8ズームをくっ付けてる分にはエントリーモデルがどうなろうと大した影響はないという考え方もあるが……エントリーモデル売れなきゃシステム全体としての営業面で厳しくなるから、勢いハイエンド方面にも影響が……


平成21年5月17日

  野球は9回2アウトから、と言います。ペナントレースは首位と13ゲーム離されてから、ですよね?(泣)


平成21年5月16日

天国へ……

  『ダウン・ツ・ヘブン』読了。したので近所の本屋へ次の一冊、『フラッタ・リンツ・ライフ』を買いに行った。その本屋では『ナ・バ・テア』を買いに行ったときは「ない」と言われて、そして「そのうち入れておきます」とも聞いた。その通り『ナ・バ・テア』はあった。『ダウン・ツ・ヘブン』もあった。『スカイ・クロラ』もあったし『クレィドゥ・ザ・スカイ』もあった。『スカイ・イクリプス』はこの前からずっと置いてある。でも『フラッタ・リンツ・ライフ』はなかった。私が次に読みたいのは『フラッタ・リンツ・ライフ』なのである。どうしてピンポイントでそこだけがないのだろう? これはもう率直に言って悪意を感じる。誰か私の家に盗撮器でも設置していて、私が『ダウン・ツ・ヘブン』を読み終わったのを確認して本屋から『フリッタ・リンツ・ライフ』を消し去ったに違いない。いや、しかし、私が『ダウン・ツ・ヘブン』をどこで読むかなんて相手には分からないな。電車の中かもしれないし部屋の中かもしれないし台所でお茶を飲みながらかもしれないし甲子園球場の近くで阪急電車のダイヤの乱れが原因で遅れて来る後輩を待ちながらかもしれない。そんなにたくさん盗聴器を用意するなど常識的には考えにくい――そうか、スタンド能力で念写していたんだな!? そういえば確かに誰かに見られている気がしていたんだ! しまった、読み終わったときに腕を組みつつ指差しながら「貴様ッ! 見ているなッ!?」と叫ぶべきだったのだ。そう、背景に「ゴゴゴゴゴゴ」という無意味な効果音を発生させながら!
  ――とまあアホな妄想はさておいて

  クサナギ・スイトは戦闘中に被弾したカウルの破片により、首筋を負傷する。重症でないもののしばらくの間病院生活を余儀無くされる。その病院で出会った少年は名を函南(カンナミ)という。記憶喪失気味ではあるものの、自分がパイロットであることと飛行機の操縦方法だけは覚えている。
  このカンナミ・ユーイチは映画版『スカイ・クロラ』の主人公であるらしい。ということは原作の『スカイ・クロラ』でもそうなのだろう。かなりの重要人物であることに間違いはなさそう。そしてカンナミに関しての私の予感。彼はクサナギの子どもなのではないだろうか? 『ダウン・ツ・ヘブン』では明記されてなかったが、確か映画版の公式サイトによるとカンナミもまたキルドレである。そして『ナ・バ・テア』で記述されていた「キルドレの子どもはまたキルドレである可能性が」云々。そして『ダウン・ツ・ヘブン』の終盤でクサナギが見た夢。自分以外の全ての生物が消え失せた世界。しかしクサナギは一人の少年に出会う。誰もいないはずの世界にカンナミが残っている。夢の中のカンナミはこう言う。「あなた以外は全て消えた。僕はあなた以外ではない」 現実世界における夢であれば、それはただの夢だろう。しかしこれは小説。小説内の登場人物の夢がただの夢であるなんてことはないだろう。夢の中とは言えこのカンナミの言葉には重みがある。とすれば、カンナミがクサナギ以外の人間ではない(ちょっと持って回った言い方だが)、という言葉の意味を考える価値がある。単純に考えると兄弟という関係が有力そうだが、『ナ・バ・テア』でのストーリーもあるのでどっちかと言うと子どもなんじゃないかなあ? 時間的な問題があるけれど、『ナ・バ・テア』と『ダウン・ツ・ヘブン』の間で何年の月日が経ったかは明記されていない。1年後かもしれないし10年後かもしれない。が、クサナギをパイロットから指導者にしようとしている会社の重役の意向を考えると、年単位の空白は考えにくいか。せいぜい1年、もっと短い間隔かもしれない。さすがにその間で人間が成長するはずもない。キルドレだけが特別速く成長する、というセンもありそうだが、クサナギ・スイトは度々幼少期の記憶を回想している。キルドレといえど、その年齢に達するまでの成長は他の普通の人間と同じぐらいだろうか……。だとすると、カンナミは何者? クサナギ以外の人間ではない存在。うーん、自分の仮説を自分でぶっ壊してしまった(笑)
  クサナギ・スイトの想いは純粋だ。飛びたい。高く飛びたい。相手より速く、相手より高く、相手より美しく飛びたい。その想いはクサナギ・スイトをエースパイロットの地位に高める。しかし周囲の大人はクサナギ・スイトの想いを理解していない。いや、正確に言えば理解しようなどと考えたこともない。クサナギ・スイトは傷ついた。大切な相手との一戦に天国へ堕ちる自分の姿まで描いていたのに――


平成21年5月15日

  ビスタEXの2セット目も快調?に製作が進んでいる。
  ところで、こういったキットを組み立てる時の技法?の一つに"継ぎ目消し"というものがある。部品と部品の継ぎ目を消して、あたかも一体のもののように見せかけるための工作だ。"実物"には継ぎ目がないが、模型の場合部品構成上どうしても継ぎ目が出来てしまう。そういった部分をフォローするために誰かが考え出したようである。別に鉄道模型に限らず、ガンプラでも凝る人の間では有名っぽいし、飛行機模型や車のプラモでもポピュラーな話なんではないかと思われる。車のプラモの場合、継ぎ目消しよりもパーティングラインを消すほうが大切かな? パーティングラインというのは、金型と金型のわずかな隙間や段差が成型された部品上に出たもの。"実物"にないラインの場合、ハイクオリティな仕上がりを目指す場合当然のように処理の対象となる。鉄道模型でも完成品には当たり前のようにパーティングラインが残ってるし、何かしらの改造加工を施して塗りなおす場合、パーティングラインもついでに消しておくことが好ましいとされているかどうかはあまり問題になっていなかったような気がするが、現在ビスタEXを作るにあたり、先頭車のパーティングラインはなるべく消しておこうと思っている(一文が長ぇ)。
  継ぎ目消しの話に戻るが、継ぎ目を消すとき、ただ単にヤスリがけをすればいいという話でもない。運が良ければそれでも消えてくれるのだが。大抵はわずかに部品と部品の間に隙間があるので、充填剤を詰めることになる。古の時代は長らく"パテ"が主流であった。パテにも種類があって、2つの材料を手でコネコネして云々するエポキシパテ。化学反応を起こして硬化するが、硬化までに非常に時間がかかる。それから溶剤で溶いたタイプ。ある程度速く硬化してくれるが、硬化後も溶剤がわずかに残っており、それが揮発すると段々体積が小さくなってしまうという欠点がある(肉ヤセとかヒケとか呼ばれる)。パテに代わる充填剤として注目を浴び始めたのは瞬間接着剤。といっても、もうここ10年ぐらいはパテ"なんか"より瞬間接着剤使う人の方が、特に鉄道模型の場合多いんじゃないかと思うけど。硬化が速く固まってしまえばヒケもない。もちろん大きな穴は埋められないので、そういう用途にはエポキシパテを使う。
ここまで書いたところで京都の友人から電話があって1時間少し妨害されました(笑)
ま、継ぎ目消し程度なら大抵瞬間接着剤でOK。ところで、多分、世のほとんどの瞬間接着剤のパッケージの用途のところには「継ぎ目消し」並びに「充填剤の代わりに」というようなことは書かれていないと思われる。そして「用途以外のことに使わないで下さい」ぐらいのことは書かれているだろう。モデラーは一番この注意書きを無視した人種と思われる(笑) なお、最近発売された「黒い瞬間接着剤」のパッケージには「パテ代わりに」とか何とか書かれている。というか、あれを瞬間接着剤として使う人は極めてレアなんではないかと……あー、でも、あの粘性が一番いいんだ!って言いながら使ってる人はいるかな。
  さて、ようやくここからが本題である(笑) 金属キットの場合、パテでもなく瞬間接着剤でもなく、ハンダで埋めるという技が使える。もちろんホワイトメタル(融点が低い)の場合は諦めざるを得ないが、真鍮同士、もしくは真鍮とステンレスの場合は有効だ。鉄道模型雑誌で初めて読んだのだけれど、最初はこんなことできるのか疑問だった。ハンダを盛り付ける、というような使い方を知らなかったというか、融けたハンダがどのようなものか当時は見たことがなかったからかもしれないが。とにかく、印象としては削るのが大変だろうな、と。ハンダ付けを始めるようになってからもあまりやらなかったのだが、ある日試してみた。どうしても熱がどんどん伝わってしまうので、継ぎ目のある部分にくまなく塗り込めるのに苦労はしたが、何となくこんな感じでいいんだろうな、という具合にはなった。そこから……削るのはやはり柔らかいと言っても金属。それなりに手間が掛かったが、ヤスリ掛けで継ぎ目を消したい部分が平らになるとちょっとした感動を覚えた。とても綺麗に継ぎ目が消えたのだ。そこが部品と部品の合わせ目だってことが分からないぐらいに……というのはさすがにウソだが。というのも、真鍮は黄金色。ハンダは銀色。よって色が違うのでそこに何かがあったことは一目見て分かる。しかし、指で触り、光に当ててみたときの平滑度、一体感はそれまでに味わったことがないものだった。おそらく、プラスティックとパテ、もしくは瞬間接着剤では材質の違いがあるので、いくら綺麗に仕上げても違和感が残るのだろう(塗装すればほとんど分からなくなるけど)。ところが真鍮とハンダなら、成分は違えど同じ金属。何かで読んだけど、ハンダ付けすると、対象物の表面とハンダは合金状態になるのだとか。それで全体が馴染んで綺麗な面を生み出すのかもしれない。あるいは単純に、金属の延性によるものなのかもしれないが。
  まあそんなわけで、金属のキットを組む場合、継ぎ目消しには出来ればハンダを使うと綺麗な仕上がりを得やすいような気がする。ビスタEXを組んでいて、一旦ハンダで継ぎ目消しをして、然る後に消しきれなかった部分を瞬間接着剤(黒いやつ)で頑張ったのだけれど、どうも馴染まないような気がして心残りである(ハンダを盛り直すと、綺麗にヤスリを掛けところまで影響しちゃいそうだから)。


平成21年5月14日

  『スカイ・クロラ』シリーズの最初の物語、『ナ・バ・テア』を先日読み終わって読書感想文らしきものも書いたわけだが……実はその前に読み終わった『秋季限定栗きんとん事件 上・下』の感想文はまだ書いてない。やっぱこういうの書くときは、あらかじめそう思って読まないといけないね(苦笑) っていうか、感想文に向いてない(笑) いや、書く必要はないんだけど、ほら、ね、いろいろ大人の事情ってやつがあるんですよ(謎笑)

  さて、体調は未だ戻らない。まあ食欲はあるし普通に生活してるんだけど、やっぱ悪い。だから運動も自重して……何が言いたいかというと、今日はそのせいで阪神が勝ったのではないかと(笑) 多分例の踊りは、観に行く日は踊った方が勝率が高くなり、その他の日は踊らない方が……いや、自分で言っててちょっと空しいな(笑) 昨日は後輩と一緒に行ったのだが、今日メールした。「観に行く日を間違えたな(笑)」と。いや、まあ、今日のチケット持ってたのか?と問われると答えはノーなのだが。もちろん昨日のチケットは昨日のチケットであり、観に行く日を自由に決められる類の物ではない。もちろんただのジョークである。

  今日は「(笑)」の数が多めなので、最後に「(笑)」の入らない話で締めよう。文章は考えながら打っているので、ひょっとしたらこの後「(笑)」を入れてしまうかもしれないが(笑)←さっそくかよ!(笑)
  鉄道模型トーク2題。その1、かなり前に発表された鉄道コレクションシリーズの富山ライトレール。富山ライトレールについては各自適宜調べてもらうとして……簡単に言うと路面電車? で、私も一度乗ったことがある、ような気がする。そんな記憶がかすかに残っている。で、こういった小型車両の模型は好きなので、乗ったことがあるないに関係なく興味津々。ところが2009年夏発売、みたいな情報が出た後は続報が全然なかった。しかし今日、待たされた感はあったものの静岡ホビーショーで詳細と試作品の展示が行われたらしい。鉄コレであることを考慮すると価格がやや高めなのだが、これをきっかけにちょっと塗装の品位を上げてもらいたいところ、かな。富山ライトレールは、今さっき調べたところによると同形車両の色違いが7つあるらしい。各1つづつの7編成で運行されているのだろう。そのうち3色のみがとりあえず発売されるらしいので……残りがいつ頃になるのか気になるところ。とりあえず全色揃えたいよねえ?(笑)←あっ!
  で、その2。多くの人にとってこちらの方がメインのようだが……トミックスからSLのC57の製品化が突如発表された。Nゲージである。多分HOだったら私は話題にしてないと思う。トミックスは過去に数例、蒸気機関車を発売している。しかしかなり以前のものはとうの昔に生産中止になっていて、10年ぐらい前?に発売された9600型はプロポーションに致命的な点があって売れなかったらしい。そういうわけで、トミックスのカタログ(ほぼ毎年新しく刷られている)にはSLが載ってない時期の方が(おそらく)長い。のだが、懲りずに再びトミックスがSLに挑戦する! これはNゲージ界ではちょっとしたニュースである。既に試作品が公開されていて、写真や動画を見る限りなかなかの出来のようである。といっても、私はSLを生で見た世代でないので、C57と別のSLの区別が付くかモノによっては怪しく、そして模型を見ても似ているかどうかが判別付きにくい。いや、まあ、似ていると言えば似ているのだが、模型として良くできているかどうかは……。トミックスは最近、SLに似合う客車を製品化し出していて、一部では「何考えてるんだ?」という意見もあった様子。でもこれで謎は全て解けた。水面下でSLの製品化を着々と進めていたのだ。今回は特定ナンバーのC57 135という形での発売になるらしい。C57 135というのは、調べてみると大宮の鉄道博物館に保存されている機体らしい。もちろん一機だけで終わるはずもないだろうから、いろいろなバリエーション展開が期待できる。やはり私としては、C57 1――SLやまぐち号牽引で有名なやつ――を作って欲しいところだ。カトー製品ももちろん持っているのだが、カトーのSLは多少大柄に作られているので。マイクロエース製品ももちろん持っているのだが、マイクロエースのSLは――以下自重します(笑)←あっ!


平成21年5月13日

  次に甲子園球場に観戦に行く時は、例の祈りの踊りをしてから行こうと痛感した今日の試合でした。いや、今日は体調がベストではないので踊らずに行ったのですよ……


平成21年5月12日

  今月中に完成するかな……? とりあえず現状ということで画像で侃侃諤諤。
ビスタEX製作中間報告


平成21年5月11日

読書感想文『ナ・バ・テア』

  『ナ・バ・テア』は、映画にもなった『スカイ・クロラ』シリーズの最初の話である――が、何故か『スカイ・クロラ』が先に発刊されて、『ナ・バ・テア』は2番目に本になったようである。そこんところよく分からないが。ついで言いうと、『スカイ・クロラ』はシリーズの最後(5つ目)の話になるらしい。
  そういうわけで『ナ・バ・テア』から読んでみた。いきなりであるが、最後の解説はよしもとばなな氏。森氏に送ったというメールがすごい。「一発で××! という話ですね」と書いて(打ち込んで)送ったらしい。「××」のところに入る2文字については、実際に『ナ・バ・テア』を読んで確認して欲しい。ヒントは「に」から始まって「ん」で終わる。と言っても「にんじん」でもなければ「にんじゃペンギン」でもない。森博嗣氏の最初の小説、講談社のメフィスト賞を獲得したデビュー作『すべてがFになる』でもそれがあった(それは一発かどうか知らないが)。
  話としては、戦闘機に乗って戦う、そんな感じかな。パイロットのクサナギ(どこかに漢字表記があったかもしれないが、忘れた。多分『草薙』なんだろう)の視点で描かれる。世界観に関する説明はほとんどなく、例えば国と国との戦争でもないし、時代設定もあまり良く分からない。主人公や他の登場人物はある会社に属しているようで、他の組織と争っているような気もするし、戦争を代行する会社のように思えなくもない。が、別に多分この小説においてはそんなことはどうでもいいのである。一人称が僕のパイロット、クサナギにとっても、戦争に勝つかどうかは二の次なんだろう。散華――サンカ、戦闘機の名前だ――に乗って空を自由に飛びまわることが楽しい。地上に還ることが悲しく、空で死ねれば本望だ、そういう考え方をしている。
  ひょっとしたら最初に出版された『スカイ・クロラ』を読めば書いてあったのかもしれないけれど、「キルドレ」についての記述があまりない。「キルドレ」というのは、子どものまま大人になれない、そういう人間たちの呼び名である。クサナギはキルドレであり、だから……といって何か物語に重要な影響を及ぼすようなものでもないようだ。他にもパイロットが何人か出てくるが、彼らがキルドレかどうかについての記述もあまりない。かといって、クサナギがキルドレであることをことさら特別視するような記述もなく……。多少関係のない方へ話が向くが、登場人物の名前がカタカナであること、これで連想するのが『新世紀エヴァンゲリオン』である。姓こそ漢字だが、名は「シンジ」に始まり「レイ」「ミサト」「ゲンドウ」……全てカタカナである。その『エヴァ』の世界ではパイロットは14歳の子どもに限るわけだが、『スカイ・クロラ』においてもキルドレであることがパイロットの条件なのかと思って読み進めているとどうも違うようである。ちなみに私は、事前に映画『スカイ・クロラ』のサイトで「キルドレ」という単語に触れていたために、何かそれがキーワードのように感じていただけかもしれない。ただ、戦闘機の場合は体重の軽さが有利に働くかもしれないので、パイロットにはキルドレの方が向いているといったセオリーはあるのかも。吸血鬼ハンターにはダンピールが最も適正がある、みたいな(『吸血鬼ハンターD』シリーズ)。
  さて、読み進めていると序盤で判明することがある。第一人称が僕のパイロット、クサナギ、彼は――彼と呼ぶのはいささか問題があって、実は女性である。こっちの方がある意味物語に深く関係していて、まああまり多くを語るのはよしておこう。『すべてがFになる』の真犯人、真賀田四季も女性だった。『パタリロ!』のマライヒは女性じゃないけど――
  私が嫌いなもの。3つ挙げると、一つは頭文字Gで二つ目も頭文字Gで、それから煙草(正確には喫煙行為)がある。森博嗣の作品の登場人物には喫煙者が非常に多い。クサナギも煙草を吸うし、『ナ・バ・テア』でキーとなるティーチャと呼ばれる人物も煙草を吸う。『すべてがFになる』の探偵役犀川創平も吸うし、ヒロイン(こっちが主役?)の西之園萌絵も途中から吸うようになった。映画『スカイ・クロラ』でも主人公(クサナギではない)の喫煙シーンが多いらしく、それが物議を醸したんだとか。特に『スカイ・クロラ』では、主人公が外見は子どもであるため(キルドレだから)、喫煙シーンはかなり問題あるのだろう。実際に森博嗣が愛煙家で、昨今の喫煙ブームに意地を張っているのか、それとも単純に劇中の登場人物に吸わせることに強いこだわりを持っているのか、どっちか知らないけど多分前者なんだろうなあ。この辺りはもう諦めた(苦笑) もう一つ。さっき名前が初登場した「ティーチャ」であるが、多分綴りは「teacher」である。「誰かが書類に名前を書くとき、cheetah(チーター、物語中ではチータ)と間違えた」とあるので「teacher」なのだろう。アルファベットの構成要素は酷似しているが、普通間違えないよ(笑) で、何が言いたいのかというと、「teacher」を普通日本人がカタカナで表記するときは「ティーチャー」と書く。森作品の特徴の一つで、徹底して最後の「ー」を省く傾向にある。極端なのは「マイナ」。メジャーマイナーの「マイナー」である。ヘタするとメジャーすら「メジャ」と書いているんじゃないかな。白米を炊く機械は森家では「炊飯ジャ」と呼んでいるのだろうか。他、パラパラめくっていると「スーパ・チャージャ」という単語まであった。某頭文字がDの作品でレビンに搭載されていたあれと同じ物だと思われるが、もちろん某頭文字がDの漫画では「スーパー・チャージャー」と表記されていた。他にもコンプレッサ、エレベータ、メータ、……キャノピーは「キャノピィ」になっていた。ところで、知らない単語がいろいろ出てきている。フラップとかラダーとか(あっ! ラダ、とはさすがに書いてない!)ロールとかストールとかバンクとかエルロンとか。増槽というのも良く知らなかったけど、多分増設燃料タンクで、戦闘中に機体重量を軽くしたい時に切り捨てられるようにしてあるものじゃないかなあ?
  クサナギが憧れを持っていたティーチャは、クサナギの××後にパイロットを退職する。しかしエピローグで、黒猫のマークを付けた戦闘機に乗って敵として再びクサナギの前に姿を表す。次の物語『ダウン・ツ・ヘブン』でも何か関わりを持つのだろうか?


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