橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

2021年10月分

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2021年10月31日

5日遅れのヤクルト優勝おめでとう!

 ちなみに阪神が逆転優勝してたら、「今頃優勝してももう遅い!〜阪神ファンをやめた俺は試合経過に一喜一憂するストレスから解き放たれて心穏やかな毎日を過ごしています〜」っていうネタ(*1)を考えてたんだけど、ボツにするのが勿体ないから今ここに書いておきます(笑)
 途中で応援放棄したわけだけど、「今年応援する」と言っていたチームのうち、セのヤクルトスワローズは優勝。一方で、パの西武ライオンズはなんと最下位。なんとまあ両極端な結果に。両方最下位とかだったら私が疫病神であることの証明になりそうだったんだけど、これは全く予想していなかった。ちなみに、西武の最下位は42年ぶりとのことで……前回最下位だったのは私が生まれた年のことらしい!
 10月は諸々の更新に全力投球して燃え尽きたので、漫画感想文は超手抜きモードです(しかも途中からなので、いつ頃から更新に注力し出したのか丸わかり)。

*1 最近のライトノベルは「もう遅い」がトレンドらしい。まだそれ系で私好みの作品に出会ってないので、このネタの元になった作品は特にありません。

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王】2巻(既刊):☆☆☆
 引き続き「ザ・王道」展開で実によろしい。本作に変な小細工は要らない。
 本に閉じ込められたいかにもな怪しい人物がマトリフだった……うーん、顔だけじゃ分からんものだなあ。最後にルーラで自宅に戻って着替えてくるまでマトリフっぽくなかったからね。服装が大事なのは某クマの小説だけじゃなかった。にしても「エロいねーちゃん」って表現でそれがレイラのことだって分かるロカはどーなんだ(苦笑)

>会話の流れで理解できなかったのかァッ!
マトリフの挑発にまんまと乗ってしまうガンガディア。その次のコマの「理解してて挑発したに決まってんだろ」の一節がいかにもな説明調で引っ掛かる。「分かりやすい挑発に乗ってくれたぜ!」ぐらいがマトリフっぽかったんじゃあないかと。

【Helck】10巻(既刊):☆☆★
 全12巻って知ってるから思っちゃうわけだけど、「この戦いあと2冊ぐらい続くの?」って思いながら読んでたら、まさかの新展開……ラスボスだと思ってたやつの後ろに真のラスボスが控えてるパターン。

【LOST】2巻(既刊;完結):☆☆★
 おおう、展開早いなと思ったら終わっちゃったよ。1巻の時に書いてなかったのであらすじを書いておくと、中央で刑事をやっている主人公夜木國春が、ある容疑者を探すために雪の厳しい地方へやってきて……という物語。名前が思いっきり日本人名で、2巻では警察官の服(多分防弾チョッキ的なやつ)に思いっきり漢字で「中央警察」って書いてあるけど、雰囲気的には北欧……でもないか。日本風ではないけど、部分的には日本モロ出し。ほとんどのシーンで漢字ではなくカタカナで「ヤギ」って表現してたアレはなんなの?という気がしないでもない。
 という具合に気になる部分はあるが、物語の雰囲気や登場人物の描写がとてもいい。次回作が同系統ならまた読んでみたい。

【はじめの一歩】107巻(既刊):☆☆
【はじめの一歩】108巻(既刊):☆☆
 試合展開自体は熱くて先を知らなければ「うおおおお」って言いながら盛り上がって読んでいたかもしれない。けど、全体的に長すぎる……2冊もかけて見どころはお互いのダウン一度ずつってのがね。次で決着つきそうだけど、105巻の最後でこの試合始まってるから、丸々3冊以上か……。

【Q.E.D.iff ―証明終了―】20巻(新刊):☆☆★
 ここ暫くにしては面白い方だった。一時期トリックに無理があるというか、ネタが出なくて無理やり捻り出してる感丸出しだったが、今回は比較的マシ。最初の話のは若干運任せ感が残るものの、話全体としてはまとまっていたと思う。

【空のグリフターズ 〜一兆円の詐欺師たち〜】2巻(新刊):☆☆★
 おそらくお金を騙し取るであろう相手が登場。偽名を名乗ったところやっぱり調べられてピンチ……のところを漢字の違いで乗り切ったけど、これほどの男が漢字まで調べてないのはややうっかりさんな気もする。日本人の顧客は初めてなのか? 日本人でなくても中国人なら名前は漢字だろうに。ちなみに私の頼りない法律知識によると、現在戸籍に登録されるのは漢字のみで読み方は載っていない。なのでどんな風に読んでも本人たちの自由……というあたりが「キラキラネーム」誕生の素地になっているっぽい。法改正して読み仮名も登録するとかいう議論も行われているってどこかで読んだ気がする。というわけで、叔母さんと“同じ名前”でも漢字が違えば法律上も全く問題ない(叔母さんだったら世帯が違うことも十分あり得るので、その場合は漢字が同じで大丈夫だったかも……私のうろ覚え法律知識なのでアテにしないよーに)。

【ブルーロック】16巻(新刊):☆☆

【あおざくら 防衛大学校物語】22巻(新刊):☆☆☆
 伊東のキャラは好きになれないが、どうやらしばらくこの人を軸に話が進んで行きそうだ。にしても谷……お前こんな時でもスマホゲーのガチャなのか。

【ブルーピリオド】8巻(既刊):☆☆★
 表紙の人物、村井八雲が8巻のキーマン? 冒頭から「何だコイツ……」という登場のしかたをするが、課題ででっかいキャンバスにペンキ?塗ってるシーンはカッコいいし、8巻本編ラストで助っ人に登場するところもいい感じ。八虎への評価も高いし、大学生編における人気キャラになりそうな予感。

【ト或ル夫婦ノ日乗】1巻(既刊):☆☆
 ストーリアダッシュでちょくちょく読んでだと思ってたけど全然読んでなかった模様。1巻は1話以外初見だった……のはずなんだけど、今サイト見に行ったら3話までは無料公開されている。あれれ? 覚えてないだけかな?
 『泉さんは未亡人ですし…』は昭和初期の話だったけど、本作はもうちょっと遡って大正時代。概ねタイトルの通りだが、日常っていうほど日常じゃないような気も……ってよく見ると「日」だった。最初誤植かとも思ったけど、調べてみると「日記」という意味でそういう言葉があるらしい。ふーんなるほどねえ、勉強になるなあ。

 今月一番楽しみにしていた『マヌF』だが、発売前から不穏な空気が漂っていた。ヨドバシの検索結果に5巻がヒットしないので、これはやっぱり……と思っていたら予感が当たった。「延期」であればまだいいのだが、現時点でも特に情報はなく、まるっきりの誤情報だった可能性もある。ウェブでの更新も相変わらず順調じゃないし、むしろどういう過程で5巻発売の情報が流れたのか気になる。
 11月の新刊は『Dr.STONE』、『SPY×FAMILY』、『くま クマ 熊 ベアー』、『ザ・ファブル The second contact』、『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』、『葬送のフリーレン』、『TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには』、『うめともものふつうの暮らし』。『SPY×FAMILY』は限定版を予約している……が、今になって冷静に考えるとラバストそんなに欲しいか?って気もしている。キャンセルできなくもなさそうではあるが、橘雪翼的にはあまり使いたくない手段なので、素直に受け取って「ノリと勢いで買い物をしないよう」という戒めにするつもりである(そんなに大袈裟な話なのか)。『ザ・ファブル』は待望の続編だが、続編を示す語句が「The second contact」――「ザ」が被るけどいいの?(笑)
 既刊は、『Helck』、『ブルーピリオド』、『怪獣8号』、『ト或ル夫婦ノ日乗』、『極主夫道』そして『はじめの一歩』2冊を予定。新刊が前半に固まっているので(6日までに5冊出る)、11月分の既刊は後半用だ。『極主夫道』は9月の電子書籍半額セールで買ったもの。3巻まで半額だったんだけど、某ヨのページ表示では買ったはずの2巻が「購入済」になっていなかった。セールになると別商品扱いになるようで、今後も購入時には注意した方が良さそうだ。
 『亜人ちゃんは語りたい』は今回から「保留者名簿」行き。これを含めて同リストの新刊が4冊あり、去年と同じように買っていれば「久々の新刊10冊越え」になっていたところ。最近の漫画に対するテンションを考えると、今後はひと月に新刊を10冊も買うことはないんだろうなあとしみじみ思う。「保留者名簿」とかメンドクサイこと言わずに素直に買えばいいんだけど、ほら、橘雪翼ってメンドクサイ男だから。

(2021-82 10-10)


2021年10月27日

ラノベ感想文10月分

 今月はアレの更新に全力投入したので力尽きた。よって簡易バージョン。

【くま クマ 熊 ベアー】15巻
 本当にクラーケンまた出てたよ! 但し幼体だったのであっさり退治。本戦は対ワイバーンかな?
 というわけで、海水浴編?の後半。今回のメインは謎の移動島。この話単体だと海水浴の話に変化を付けるだけの取って付けた感じがするのだが、ここで名前の出てきたクリュナ=ハルクが後々登場したりするのかもしれないので、楽しみにしておく。

【婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む】3巻
 突然だが、『空の軌跡』のカシウス・ブライトと本作ハーヴェイ・クロフォードの共通点。
・凄腕
・高い名声を持つ
・暗殺者を差し向けられたことがある
・養子がいる




・養子は元暗殺者である

ふか田さめたろう先生は『英雄伝説 空の軌跡』をご存じかな?






ふか田さめたろう先生は『英雄伝説 空の軌跡』をご存じかな?※

 いやこれ、よくあるパターンなのかもしれないけど、設定がクリソツすぎる(笑) “暗殺者”の恋仲になる相手が違うのが唯一の工夫か?(笑) 3巻は冒頭で出てきた謎の転生設定に突っ込み入れまくるつもりで読んでたのに、最後の最後で全部持って行かれた。あ、ちなみに私がこの世界に転生しても炙り出されません。天〇一品のラーメン多分1回しか食べたことないから味覚えてないよ! 俺が転生するときに備えて〇潭か〇蘭にしといてよ!
 2巻から展開早いなーと思っていたら、いきなり3巻で完結してもおかしくない話の流れだった。シャーロットが過去に決着付けたらこの物語もうやることないんじゃないの?って思って読んでたら、まだ残ってた。しかも思わぬ形で。そういや養子設定だったことを深く考えてなかったわ……ぬかった! にしても、4巻でこの問題に決着付けたら今度こそ本当に完結しちゃいそう。まだ何か隠し玉残してるのかね?

【くま クマ 熊 ベアー】16巻
 新章でドワーフの街に行く。前々から17巻の表紙が気になると言っていたが……先が読めた。試しの門の中で自分のコピーか何かと戦うことになるんだな?


 というわけで3冊。『Re:ゼロ』は同じくアレに全力投球した関係でまだ途中までしか読めていない。加えて夢枕獏の小説も買ったけどまだ手を付けていない。来月はこの辺と『くま』17巻あたりを消化しますかね。

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2021年10月21日

L・M・T! 後編

 いよいよこのシリーズも最終回だ。

L・M・T! 後編

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2021年10月18日

L・M・T! 前編

 「バツイチの俺が(中略)どう愛でればいい?」の第2回(今月の最初)で「ドール」の「詳細は後日」と書いのに、第3回と最終第4回で一切触れなかった。ちょっと忘れていた――わけではない。今日、画像で侃侃諤諤にてお送りする。

L・M・T! 前編

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2021年10月15日

その世界は想像していたより厳しくて、選ばれし者にしか歩めない道が続いてたのだった
〜バツイチの俺が二次元美少女を嫁にしたんだが、どう愛でればいい?:4(最終回)〜

 2019年は「二次元の嫁をお迎えする=グッズを集める」のに忙しく、模型制作すら疎かになっていた。ここで思い知ったのが同人界の厳しさだ。グッズ集めるのがこんなに大変とは予想していなかった。どう大変なのかというと……比較対象として鉄道模型を挙げてみる。Nゲージの場合、入手困難な品があったとしても、待っていればいずれ再生産やより優れた代替品の登場が期待できる。同人グッズにはそれがない。大抵のアイテムが一回こっきりの限定生産で、過去に販売されたものは中古で気長に探すぐらいしか入手の手段がない。生産数や販路の違いも大きい。鉄道模型は一部の例外を除けば、発売後しばらくは店に在庫が残っている。通販店の数も多く、入手ルートは豊富である。同人アイテムは同人故に少量生産が基本で、小売店に並ぶようなものでもない(同人誌、であればメ□ンなんとかとかとらなんとかに並ぶんだろうけど)。通販があればラッキーなのだが、イベントのみの販売だったりするとお手上げ。関西のイベントにグッズ持ってきてくれる作家さんもいるが、やはり関東がメインなので腰が重い私には実質的に入手不可なものも多い。四月一日のエイプリルフールでは「好きになった子は漏れなくゲットすることができる」と書いたが、実はこれも嘘だ。その生産数の少なさ、入手ルートの細さゆえにゲットできなかったアイテムがどれほどあることか(というほどたくさんもないのだけれど……ストライクゾーン激狭だからね)。さらに、受注生産であっても受注期間が短かったりする。長くても1ヶ月間もない? 短いと一週間ぐらいしかないものもあった。この点も、製品化発表後のんびりと考えられる鉄道模型とは大違い。「おっ、これいいやん」と思った品物が3日前に受注を締め切っていたり、ツイッターの着弾報告やネットオークションに出品されているのを見て初めて知るグッズもあった。「ここを見ておけば見落としがない」という便利なサイトも存在しない。今は更新止まっちゃってるけど、Nゲージの場合は新着情報をかなり網羅してくれているサイトがあったし、大手小売店のツイッターやメルマガも頼りになる。同人グッズの場合、おそらくだが作り手の数が多すぎて網羅できる人がいないのだろう。ファンは自分の手で、自分が気になる作家の情報を地道にチェックするしかないのである。そんなわけで私も、一年目は新着アイテムの販売情報を逃すまいと、模型制作もそこそこにひたすらネットであちこち探し回っていたわけである。特に最初は、この国にどんな作家さんがいてどういうイラストを描いているのか、ほとんど知識がなかったからね。まだ見ぬ自分好みの絵を描く人がいるかもしれない、そう思って暇な時間がツイッターやピクシブのチェックへ費やされたのだった。
 その道に足を踏み入れたときは、あれもいいなこれもいいな、と欲しいものだらけで大変に困っていた。ところが暫くすると、買ってはみたものの「それ程でもないな」ということも増えてきた。ネットで「痛部屋」の写真を見たことがあるが、私の部屋も最初のペースが維持できていれば今頃ネットにアップできるような立派な板部屋になっていただろう。ところが割と早い段階で「ストライクゾーン」が狭くなり、目移りしなくなってきた。現状では、鉄道模型のスペースや自称傑作写真を飾る額縁の枚数は減っていない。タペストリーやポスターは新たに捻出した場所に飾ってあり、その範囲内に収まっている。部分的に見れば十分「痛い」が、誰か来るときはササっと隠せばほぼ以前の状態に戻る(鉄道模型とか自称傑作写真が痛いか痛くないかはさておき)。もう一つ、冷静になるきっかけがあった。ネットであれこれ見ていて、作家さん自身のツイッターが大きな情報源であることに気付いた。最初はブラウザにブックマークしてアクセスしていたのだが、ある日裏アカウントを作ることを考えた。私のアカウントはアレなポリシーを掲げているので、誰かをフォローすることができない。だから裏アカウントを作り、そちらで作家さんをフォローし、時にはコメントにリプライを入れたりしたいな、と思ったのだ。しかしながら、フォローはできてもリプライは敷居が高そうだと感じた。他の人のリプライに圧倒されて、腰が引けてしまったのだ。何かのファンが俗に「信者」と呼ばれる所以が分かったような気がする。作家さんが新作を発表したらとにかく褒めまくる。グッズが出たら一も二もなく買う。「買う買わない」の選択はなく「買う」の一択。敢えて言うなら「1つ買うか2つ買うか3つ買うか」の三択だろうか。そりゃ出るもの片っ端から全部買ってたら痛部屋が出来上がるのは当然。私の何が“いけなかったか”を考えると、1つ1つについて買うか買わないか、吟味という名の迷いを捨て去れなかったことだ。根本的なところで私には何かが足りなかったらしい。まあ、ツイッター上で「買う」宣言してる人が実際に買ったとは限らないし、一人一人の動向をチェックしたわけではないので特定の誰かがグッズを毎回買ってるかどうかも分からないんだけどね。それでも、作家さんのツイートに付いた他のファンのコメントを見て、その熱量に圧倒された私は戦わずして白旗を揚げたのである。
 でもまあ、私はこれぐらいでちょうどいいのかもしれない。くどいが、既に鉄度模型が山のようにあり、新たな趣味のせいで割を喰わせるわけにもいかない。それに、最初期に買ったお気に入りのタペストリーは今でも色褪せない。言うならば“理想の嫁”に既に出会っているわけで、わざわざ血眼になって新しいものを探す意義は薄い。ちなみにそのタペストリー、こんなに気に入るなら予備を含めた2枚、何なら3枚買っておけば良かった……と少し後悔している。もちろんだがそれ以降再版はされていないし、これからもされないだろう。ただ、極めてレアケースと思われるのが、同じイラストのワンサイズ大きいタペストリーがとある会社から出ていること。予備代わりにと買ったのだが、思った通りやっぱりB1はデカかった。飾れないことはないが飾りにくい。現在は巻いたままになっており、同人グッズとして出たB2サイズのが劣化してからB1のを飾る場所を考えようと思っている。それとは別件で、とあるキャラクターのA0タペストリーが発売されたのだが、こちらはかなり迷った上で自重した。受注期間中に飾るスペースを検討したのだけれど、B1でもデカいって言ってるのにA0は無理だった。それにその商品、面積あたりの値段が高く、自分に「流石にコスパ悪いで」と言い聞かせて諦めた。ただ、値段のことを言うと、同価格帯でそのキャラのフィギュアは買っていたり(何だかんだでフィギュアも少数ながら買っている)。フィギュアでその値段は“普通”だが、タペストリーとなると“高い”と感じてしまうのは、何か自分の中で歯車が狂ってる感じがしないでもない。明らかにタペストリーの方が存在感あるのに……でもフィギュアの方が明らかにコストがかかっているか?

 とまあ、こんな感じで2019年より「二次元の嫁」という新たな趣味が増えた。趣味三本柱(模型制作、バッセン通い、写真撮影)を時に侵食したり、時に棲み分けたりしながら、今後どういう立ち位置になっていくのか乞うご期待!……と言いたいところだけど、実はちょっぴり恥ずかしい気もするのであんまり侃侃諤諤のネタにはしないかも?
 以上、画像がないままだけど、エイプリルフールで言った「二次元ライフの一端のご紹介」に代えさせていただく。

  バツイチの俺が二次元美少女を嫁に
  したんだが、どう愛でればいい?
      〜完〜



白兎「……あれ? 何か忘れてないか?」

(2021-78 10-06)


2021年10月13日

気が付けば「漫画」でも「アニメ」でもないイラストを求めて彷徨う亡者になっていたのだ
〜バツイチの俺が二次元美少女を嫁にしたんだが、どう愛でればいい?:3〜

 二次元の世界に「嫁」を求めるようになるずっと前から、私は大の漫画好きだ。では二次元の嫁を漫画の中から探そうとしたか? 答えは前回のアニメ同様、「ノー」である。理由は2つある。
 例えば去年、漫画『まちカドまぞく』にハマった。ではシャミ子と桃が「俺の嫁」かというと、そうではない。2人とも可愛いし、好きなキャラクターでもある。しかし「嫁」ではない。一応ここで念のため書いておくが、何も私は二次元美少女を本当の嫁にしようとしているわけではない。「俺の嫁」という表現が一種のネタであり、二次元キャラがフィクションの存在であることを一秒たりとも忘れたことはない。ただね、でもね、仮にも「嫁」って表現使うからには、妄想というフィクションの中において自分の隣に佇んで微笑んでくれたりしてもいいじゃない? という意味で、シャミ子や桃にその感情が浮かんでこないというわけだ。シャミ子の隣にいるべきは桃、桃の隣にいるべきはシャミ子、そういう図式が私の中にある。そういった2人の関係性が気に入って『まちカドまぞく』という作品が好きになったのだ。だからシャミ子と桃は「俺の嫁」ではない。同様のことが、やはり同じく去年ハマった『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』にも言える。ネフィはザガンの嫁のネフィだから可愛い。そんな妄想をしたことはないが、仮に自分の隣に座っていたとしたら? まず最初に違和感が生じ、ネフィの可愛らしさはどこかへ消し飛んでしまうだろう。ネフィが笑顔を向けるべきはザガンであり、フォルであり、シャスティルであり……あくまで作品中の登場人物でなければいけない。その光景を見るのが楽しいのであって、私に愛想を振りまいて欲しいとは微塵も思わない。こうしたことが、好きな漫画作品全てに言える。私が言う「お気に入り漫画のこのキャラが好き」は、他の登場人物や世界観を巻き込んでの「好き」なのだ。その人物がもしも現実世界に、自分の目の前にいたとしたら? それは似ているだけの別人。言うなれば魂の籠らない外見だけの偽物だ。という、いつもながらメンドクサイあれこれがあって、行き着いたのが同人系のイラストだった。
 同人系のイラストと言っても、「二次創作」と「オリジナル」の2つがある。この話の流れを受けると、オリジナルのみが私の“対象”となりそうだが、実は割とどっちもOKだったりする。その理由は後述するとして、先に第二の理由を説明しよう。世間では一口に「アニメ絵」と呼んだりする二次元イラストについて。私は、仮の分類ではあるがアニメ系のイラストをもう少し細かく分類している。まずはその名の通り、アニメのイラストという意味での「アニメ絵」。次に漫画の「漫画絵」。3つ目が……ネーミングが難しいのだが、差し当たって「単体絵」とでも呼んでおこう。これがどういうもを指すのかと言うと、ストーリー性が薄く、それ単体で完結するイラスト。これらにどんな違いがあるのかというと、一言で表すなら「描き込み量の差」である。「アニメ」とは、たくさんの絵を連続して映し出すことで「動いているように見せかけた」ものである。30分のアニメーションに膨大な枚数の絵が必要となり、必然的に1枚1枚の絵に掛けられる労力には制限が出てくる。次に「漫画絵」。アニメほどではないが、それでも1話ごとに同じキャラクターを何度も描く必要があり、それを何話も何話も続けていかなくてはいけない。最初は描き込まれていても、連載が続くにつれ「量産しやすい」絵柄へと帰着していく漫画家は多い(それが悪いとは言っていない)。では「単体絵」はというと、「アニメ絵」や「漫画絵」のようにストーリーを見せるためのものではなく、絵そのものを鑑賞することを想定して描かれている。枚数が多くないので描き込みが可能で、そして絵そのものが作品なので描き込まれる傾向にある。とまあ私の勝手な分類なのだが、「部屋に飾る」とすればどれが向いているかは明らかだろう。もちろんアニメや漫画の絵であっても、ポスターになるようなものはきっちり描き込まれている。それでも、描き手が普段から描き慣れているかどうかの差があるように思う。100%絶対の基準ではないが、傾向として今私が感じているのは、「鑑賞対象として見応えがあるのは単体絵」なのである。そして、その「単体絵」がどこにあるのかというと……同人関連が多いのかな、と。もちろん漫画家やアニメーターが趣味で仕事の漫画から離れた絵を描いたりもするし、何なら同人活動そのものをしていることもあるようだ。分類はしてみたものの、その境界線は曖昧である。それを考慮した上でも、アニメや漫画より同人界隈に首を突っ込んだ方が求めるものに多く巡り合えそうだ、と思ったのだ。
 さて、先ほど書いた二次創作の話に戻る。二次創作に限らず公式系であってもそうなのだが、何かの作品のキャラで気に入ったグッズを「嫁」ポジションとして買うことがある。「1つ目の理由」と矛盾するようだが、ある条件下に限り矛盾は起きない。その条件とは……「私が内容を知らない作品」であること。内容を知らないということは、キャラクターの背景やストーリーも知らないので「1つ目の理由」が障害にならない。私の中では実質的に同人オリジナルキャラクターとさほど変わらず、「嫁」として愛でることが可能となる。同人系ではなく公式グッズの例になるが、以前画像を上げた「POP UP PARADE」のショコラとバニラがこれに該当する。前回「フィギュアは二次元じゃないからダメ」みたいなことを書いといて今回例示するのがフィギュア、ってのも軸がブレブレだが、その辺は見逃して欲しい。ちなみに、同じ「POP UP PARADE」のユナは「気に入った漫画の好きなキャラクター」の方に入る。剣心と同じカテゴリー。画像で〜の剣心のところでは4体並べて写真を撮っていたが、左半分右半分でそのポジションが違うという、橘雪翼の面倒くささを凝縮したかのような一枚となっている。

 またまた続く。

白兎「えーっと……まだやるの? 別にいいけど」

(2021-77 10-05)


2021年10月11日

4月の話の詳細が10月になってから出てくるのが橘雪翼クオリティというやつなんだ
〜バツイチの俺が二次元美少女を嫁にしたんだが、どう愛でればいい?:2〜

 前回のプリンターの話にちょいとぶち込んでみたので、その話をするための話を始めよう。半年ほど前の話の続きとなる。エイプリルフールの、あの続きだ。某ライトノベルのタイトルをパロディにした「バツイチの俺が二次元美少女を嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」というネタだったが、これに関して多数のご質問を頂いていないので詳細をお話しする。

Q:本当なの? 嘘なの?

 本サイトにおけるエイプリルフール企画は、最近は所謂「釣り」が多かったように思う。ざっと思い出した中では、「D810買いました」と言って「D810で撮ったEOS 6D MarkII(義兄からの借り物)本体の写真」だったり(D810買ったのは本当)、「キヤノンのRP」というタイトルでEOSじゃなくてCanonflexをアップしたり(RPには違いない)。では、今年のはどうだったのか?

A:嘘です



・一度結婚した→本当
・一度離婚した→本当
・二次元美少女を嫁にした→本当







・二次元ライフの一端をご紹介→です

という仕組みだったんですよー(反省していない)。お詫び代わりに、今日は「本当の部分」について話そう。といっても、結婚離婚については特に書けることもないので「そんなふうな時期が俺にもありました」とだけ記しておく。いや、も少しだけ書いておくと、侃侃諤諤の毎日更新を辞めた時期とは関係がない。結婚後1年してからきちんとご報告する予定があったが、どんな風に書くか迷っているうちに日が過ぎて流れてしまった。その後離婚したことで、結婚について言及する日は来ないだろうと思っていた。ところが例のあの作品と出会い、タイトルを「今の自分」に当てはめるとどうなるだろう?と考えたのが運の尽き。「バツイチの俺が〜」というネタが爆誕し、晴れてエイプリルフールで採用となったのである。
 アクセス数が激減した現在の侃侃諤諤の読者がどういう層なのか分からないのだけれど、古い知り合いがアレを見れば「二次元美少女を嫁にした」の部分に食い付くはず。今日のメインはこの部分だ。離婚後一ヶ月少しぐらい経った頃、「現実の嫁にフラれたのなら、二次元からお迎えしたらいいじゃない」と思い立った。そこから紆余曲折があった。「二次元」とは言っても、前々から書いている通り私はアニメをほとんど観ない。それは今も変わらず、「二次元の嫁をお迎えしよう」と言ってもアニメを観る流れにはならなかった。最初に考えたのがフィギュアである。現実の嫁がいると買いにくいもの、という発想だった。その時点でどんなものが市場にあるか調べ、いくつかは買ってみた。ところが割とすぐに、「なーんかコレじゃないんだよなあ」と冷めてしまった。私が求めているものとフィギュアから得られるものが違った、と言えばいいだろうか。今冷静に振り返ると、フィギュアとは相性が悪すぎた。単価を見ても飾る場所を考えても、私の一番の趣味である鉄道模型とテリトリー争いが起きる。フィギュア一個とNゲージのセットの値段帯が同じで、フィギュアを飾ろうにも既にNゲージの線路があるのでスペースがかなり限られている。集めたフィギュアを大々的に飾ろうとすると線路を一部撤去しなければならない(が、撤去したくなかった)。そんなわけでフィギュア蒐集は早々に諦め、別の方を向くことになる。なお、詳細はまた後日になるが、フィギュアと並行してドールにも手を伸ばそうとした。しかしその時点では未遂に終わる。前回の画像で侃侃諤諤で分かる通り、あくまで「その時点では」だ。
 そうしていろいろあって、現在は部屋にタペストリーやポスター、アクリルキーホルダーが飾られている。「二次元はやっぱり二次元が一番!」ということに落ち着いた。フィギュア諦めてからも一応情報はチェックしてるんだけど(だから『くま クマ 熊 ベアー』と出会ったわけだし、剣心のも見逃さなかった)、フィギュアは難しいものなのではないだろうか。フィギュアは三次元、元になる絵は二次元。次元を一つ足す工程で破綻が生じやすいのではないかと見ている。もちろん違和感なく立体化されるものもあるけれど、私の結論としては「二次元を愛でるには二次元の状態がベスト」となった。フィギュアと比べて単価が抑えられているのもいいし、飾る場所にも奥行きを必要としない。サイズを見ても、タペストリーはB2サイズのものが多く、“大きなプリント”であるA3ノビよりもさらに大きく、下手なフィギュアよりも存在感がある。先ほど書いた「いろいろ」の部分でたくさんの作品を見て回った結果、現在のお気に入りは漫画感想文やらで名前を挙げたAnmi氏とみわべさくら氏のお二人のイラスト。現在は本当にいろんな作家さんがたくさんの絵を描いていらっしゃって、可愛いイラスト、綺麗なイラストは多い。がしかし、心にぐっと来るイラストにはなかなか出会えない。部屋に飾って毎日眺めたい、というレベルを求めるとどうしてもね。私の心がストライクゾーンが狭いだけかもしれないけどね。
 2月に、「2019年は1両しか模型を作らなかったようだ」と書いた。表向きは42系の制作開始年の話なのだが、実は今日の話の伏線だったりする。「2019年は、二次元の嫁に興味が向いていて模型制作が捗らなかった」が真実である。現実の結婚のときはペース落ちてないのに、二次元相手だとボロボロになったのはどういうことだ。

 続く。

白兎「……えっ。この話題続けるの?」

(2021-76 10-04)


2021年10月9日

キヤノン「PIXUS iP8730」

 文章だけで済ませていたA3ノビ対応プリンターのキヤノン「PIXUS iP8730」購入の件を、半月遅れの画像で侃侃諤諤にしてみる。

キヤノン「PIXUS iP8730」

(2021-75 10-03)


2021年10月7日

猫踏んじゃいかけた話

 いつものようにランニングをしていた夜のこと。足元に何かモフモフしたものが触れたので下を見ると、黒い塊があった。車は急に止まれないらしいが、人間も急には止まれない。踏まないようにガニ股で減速すると、そのモフモフは慌てて逃げだして行った。
 その日の夕方少し前のこと。家を出るとちょうど黒猫が前の道を歩いて横切って行った。一昔前なら不吉とか何とかあったが、私はそんなこと気にしない。それより気になったのが、私が扉を開け閉めしてもその黒猫が逃げて行かなかったこと。これまでに出会ったことのある猫とは随分と様子が違った。人馴れした猫なのかな?と思い、ちょっとした悪戯心もあり、目的地とは反対方向ではあるが隣を一緒に歩いてみた。十数歩かもう少しぐらいか、足元を見ながら進んだところでようやく猫がこちらを向いた。どうやら私のことに気付いていなかったようで、目を見開いて驚いた黒猫は、慌てふためきすってんころりんした後、文字通り脱猫の如く逃げて行った。走るときの姿勢がおかしかったので、後脚か腰あたりを痛めているようだった。扉の開閉やすぐ横の私に気付かなかったことを考えると、耳も全く聞えていなかったのかもしれない。ちょっと悪いことしたかなあ、と反省しつつ、見えなくなったところで踵を返した。
 夜の暗がりと、眼鏡が汗まみれになるのが嫌で裸眼でランニングしているせいではっきり見えなかったが、昼間の猫と夜の猫は同じ個体だったんじゃないかと思っている。夜の猫も逃げるとき、やや足元が覚束なかった。走って来る私が接触するまで逃げなかったのも、昼間の猫と“特徴”が一致する。私が動物の世話を焼くタイプの人間だったら、その黒猫の保護を計画して「動物好きの俺が怪我した黒猫を拾ったんだが、どう愛でればいい?」なんていうタイトルで日記を書き始めるのだが、動物の面倒を見るスキルは持ち合わせていない。侃侃諤諤のネタにする、それだけのお話なのである。

(2021-74 10-02)


2021年10月5日

ラノベ感想文

 先月読んだけど書くの忘れてた。『くま クマ 熊 ベアー』の13巻と14巻について。以前「この作品は新しい土地へ行く話の方が面白い」と書いたが、この2冊に関しては完全に逆のパターン。12巻から13巻にかけての砂漠の街のお話は、場所と人物等を変えただけで前にあった展開とだいたい一緒。
・強い魔獣を倒す
・土地の有力者に感謝される
・レシピをゲットする
・家をゲットする
・女の子のハートをゲットする
さあ、あと何回繰り返すつもりかな? 一方で14巻の海に行く話は皆でワイワイガヤガヤで楽しそう。ちなみに、ルリーナとギルがユナの次ぐらいに好きな登場人物なので、この2人が出て来ると機嫌がいいです。例によって水着ユナがユナと認識されない行があるが、これは前回同様「仕方がない」と思う(笑) ただ、このパターンも今後繰り返されそうな気がしている……次の衣装は何になるかな? あとがきによると、平和に終わりそうな海のお話も次の巻で何かしらのトラブルが発生する模様。まさか2匹目のクラーケンを倒しちゃうとかじゃないよな? 
 というわけで、最新刊まで残り3冊……そろそろ新刊出るかな?

(2021-73 10-01)


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