鉄道模型制作報告「阪急5100系 5100F」その5

「秋山ノオト」ならぬ「橘ノート」
ま、私のは秘伝でもなんでもないんですがね

 今週の主な作業内容
(1) 先頭車雨樋の溢れ止め工作
(2) 動力ユニット固定ツメ作成
(3) 屋根板の加工
(4) 屋上機器の小パーツ作成

 画像は6年前原形仕様の5100Fを作った際、後々にまた5100系を作る時のためにと残したメモ。翌年原形5136Fを作った時には2パン用のメモも書き足した。配管についてもっと詳しい寸法を書いたメモもあるのだが、かなり雑だったので省略(笑)
 キャプションの「秋山ノオト」とは、漫画『鉄鍋のジャン!R 頂上作戦』にて存在が明らかになる主人公秋山醤の祖父の記したノート。その内容を見た佐藤田は自信満々で秋山醤と対決するが、“引き分け”に終わる。

削る前の画像は忘れた

(1) いつも言っているが、溢れ止めと呼んでいるこれが何なのかは実はよく知らない。プラ小片を接着し、やすりで適宜整形。キットの前面、側面の突き合わせの部分も丸く削っておく。

もちろん鉄道コレクション用動力を使う

(2) 今回もいつものように鉄道コレクション用動力を使うので、車体に固定できるようツメを作っておく。動力の型番は「TM-12R」だ。

パンタグラフ周りの加工

(3-1) 3000系と一番違う部分? 屋根のパンタグラフ周り加工の様子。実車だと水平を出すための板が載っているイメージなのだが、その通りにするにはパーツを作るのが難しいので違う手法を取る。まず端部を「20.5mm×11mm」の寸法で欠き取る。左から順に、マスキングテープで目印を付けておき、(中央)カッターでいきなり切ろうとすると大変なのでピンバイスで穴開け、(右)穴を繋いで不要部分を除去した後、カッターとやすりで整形。

プラ板で水平部分を作る

(3-2) その後、(中央)一旦欠き取った部分を塞ぐようにプラ板を貼り付け、(右)さらにt0.5とt0.2を貼り合わせたもので嵩上げをする。これでパンタグラフ及び周辺機器や配管が伝う部分ができた。

車体に載せてみたところ

(3-3) 元の屋根と比べると、ほんのちょっとだけ高いぐらいの高さ。キット付属のモニター屋根で代用しようとすると高くなりすぎるので、面倒でも私はこのような手法を取っている。

配管用の穴

(3-4) その後、パンタグラフ取り付けや配管用の穴を開ける。パンタグラフはカトーの阪急用、配管はいつもの真鍮線加工だ。配管自体は時間切れで、またらいしゅ……来年!

パンタ台

(4-1) 配管以外にもパンタグラフ周辺の小物類をいくつか制作する。まずはパンタ台。t0.13のプラ板を「4mm×2mm」の寸法で切り出し、四隅をニードルで軽く突き刺しにボルト頭の表現とする。その後同じくt0.13で脚を付けて完成。写真があまりはっきりしないが、左の方にあるのが突いたところ、中央はそれを表にしたもの、右は脚を付けたもの。必要数は12だが、予備として多めの14作った。こうして予備があるパーツはあんまりなくさないんだよなあ。

ヒューズ箱が乗る台

(4-2) ヒューズ箱が乗る台というか板も自作。やはりt0.13のプラ板で、長方形のは「4mm×5mm」、六角形のは「4mm×4mm」に切り出した後二角を切り欠く。脚はt0.5のプラ板を0.5mmに細切りし、適当な長さに切ったものを適宜貼り付ける。
 他、写真を撮り忘れたのだが、謎の四角い物体もプラ板より自作(位置的にパンタ鍵外し線の車内取り込み部か?)。ヒューズ箱や避雷器はカトーのアッシーパーツを使う予定だ。

 配管まで終わっていれば「屋根周り終了! 新年は下回りから!」って言えたのに、見事に年内ではケリが付かなかった。ま、しょうがない。
 余談だが、多分今年は0.3mmのドリルを折らなかった(もちろん0.4mm以上のも折ってない)。去年はどうだったかちょっと覚えてないのだけれど、2〜3月ぐらいに1本折ったような? それ以前も0.3mmはたくさん折っているので、1本のドリルを1年半以上使い続けているのはちょっとした珍事なのだ。落ち着いて工作できているということだろうか。とか言ってたら次回作で早々に折ってしまいそうなのだが(笑)

(2022.12.31)