鉄道模型制作報告「70系300番台」その9

上回りが完成に近付いた

 今週の主な作業内容
(1) 箱組み(継ぎ目修正等)
(2) 屋根上加工(ベンチレーター穴開口)
(3) パンタグラフ周り(配管など)

(1-1) 先週1両だけ箱にしていたので、残り3両。先週書いた通り、クハは101系の部品を使う都合で屋根板をカットする工程が入る。そして先週組んだ分も含めてそうなのだが、妻板と屋根板に若干の隙間が空くため、当たってそうな部分を削ったりしてなるべくぴったりはまるようにしてから接着する。これはほとんどのGMキットを組み立てる際のコツである。
 なお、先週「側板の全長は(中略)GMキットに合わせて」と書いたが、正確には使う予定の「101系の屋根に合わせて」だった。

特に力を入れて修正したクハ

(1-2) 別々のキットを組み合わせていることや、工作精度の問題でどうしても隙間は発生する。特に先頭に来るクハの前面部は、数回に分けてパテを塗布して丁寧に修正を施した。

センターラインを引く

(2-1) GMキットの屋根板の裏側にはベンチレーター穴用の準備穴(凹み)があるのだが、当然今回は使えない(普段からあまり使わないが)。表側から位置決めして開けて行くが、その前にまずはセンターラインを出しておく。線を描くのにシャーペンを使っているが、定規を中心部に当てると芯の太さ分ズレるので、それを見越してズラす。しばしばズラしかたが足りなかったり、ズラし過ぎたりでセンターが出せなかったり……この辺りなかなかいい工夫が思い付かない。

ベンチレーター取り付け寸法

(2-2) ベンチレーター取り付け寸法は0番台と300番台で異なっているようだ。以前作ったタヴァサのコンバージョンキットの説明書を取って置いたので、それを参考に配置した。なおこの写真、タヴァサの人に怒られたら消します(笑)
 余談。侃侃諤諤本編で何度か書いた通り、タヴァサの70系300番台の組み立てがきっかけとなって旧型国電に凝るようになった。今からぴったり13年前の話である。当たり前だが、当時はこんな風になるとは思わなかった。今もそうで、あと13年経った自分がどうなって何やってるかなんててんで想像できない。

配管作業

(3-1) 同じくタヴァサの説明書を参考に配管作業……なのだが、説明書を頼り過ぎたせいで避雷器と母線の位置が近くなりすぎたかもしれない(タヴァサの説明書より私の工作の方が母線の位置が車体内側寄りになる)。空気作用管のケガキ線が一部グレーのもので覆われているのは、穴の位置を修正したので前の穴をパテで埋めたからである(写真撮影タイミングはパテ埋め後ヤスリ掛け前)。

金属線による配管作業完了

(3-2) 各種金属線を駆使して配管作業を行う。この辺りはいつも通りでパンタ鍵外し線のみプラ線を使う予定なのだが、ちょこっと作業時間が間に合わなかったので来週に。

ランボード作成

(3-3) ランボードはタヴァサからもパーツが出ているのだが、ラインナップが完璧でないのと、パーツのストックが面倒なので自作している(これ、前も書いたっけ?)。t0.3プラ板にGMキットの余りパーツのランボードを細切れにして脚として接着する(ちょっと飛び出てる箇所は後でカット)。先ほどリンクした13年前のページには「101系のランボード」と記述してあり、その後もずっと101系のパーツを使っているつもりだったが、ランナーに刻印されている部品番号を見るといつの間にか違うキットのランボードを使うようになっていたらしい。ランナーから必要部分だけを切って保管してあるため、どの車両のものかは不明。
 ランボードの寸法は前回より0.5mm長くした。前回旧国の宇野・赤穂線から使うようになったカトーのPS13に合わせた。パンタ台も作らなくてはいけないが、前回の素材が残っているのでカットするだけである。制作報告「旧型国電 宇野・赤穂線」その9の中ほどを参照されたし。

パンタ側妻面に付いている梯子はカトーのアッシーパーツを使う

(3-4) 配管とはちょっと違うのだが、妻面の空気作用管の隣(外側)には梯子が付いている。空気作用管の下りている場所を適当に決めてしまうと梯子のスペースがなくなるため、このタイミングでパーツを取り出して位置合わせをした。パーツは写真にある通りカトーのアッシーパーツ(多分客車用)を使う。タヴァサからもエッチングパーツが出ているのだが、繊細すぎて取り扱いに気を使うのが嫌なのだ。

 もう少し車体加工が残っていて、それが終われば床下関係へと移る。床下機器は、クハについては例のパーツとは雰囲気が随分違うので、研究してある程度は自作などでまかなおうと思っている。

(2022.10.30)