鉄道模型制作報告「旧型国電 宇野・赤穂線」その2

クモハユニ64平妻側前面に幌受けを付ける

 今週の主な作業内容
(1) クモハユニ64:平妻側前面、側板加工
(2) クモハ51039:側板、前面、妻面、屋根加工
なんだかざっくばらんな書き方になってしまったが、細かく書き始めるとキリがないので許して欲しい。

(1-1) 平妻側の前面は、51系の妻面パーツ(配管ナシのクハ68用)から作る。形状の違う幌受け(中間車部としても間違っている)を削り取り、プラ板から作った幌受けを取り付ける。t0.5プラ板から、まずは内側をくり抜き、整形した後0.5mm幅になるように外側を切り出す。

平妻側前面に幌受けを付けたところ

(1-1続き) まだ細かい作業が終わってないので未接着だが、イメージとしてはこんな感じになる。写真は撮っていないのだが、下部の連結器逃げの凹みは戦前型平妻先頭車にはないものなので、この後埋めておいた(埋めるのを忘れて幌受けを接着するところだった……危ない危ない)。

側板が1枚になった

(1-2) クモハユニ44と51系を切り継いだ側板。ドアは形態的には51系キットのものと同じになるのだが、窓隅のR形状がどうしても気になるのでエッチングパーツに置き換えることにした(エッチングパーツもややRが小さ目に見えるが)。従って切り継ぎの接合箇所面が上下の僅かな面となり、箱にするまではかなり取り扱いに注意を要する。ドア部に見える「渡し板」のようなものは、補強兼この後ドアのエッチングパーツを接着するときの支えとなる(厳密には間にもう一枚スペーサーを入れる)。
 客ドアと荷物室の間には実車寸法で500mm窓が2つ入るが、客ドア寄りの窓は幅が異なるので自分で作り直した。

作業内容は前後するが……ドア下部の凹み部に入る補強?を再現

(1-2続き) ドア下の凹みはキットでは単純な「□」なのだが、クモハユニ64の場合補強のような縦棒が入っているため、模型でもt0.14のプラ板で再現(写真上が作業後で、下がキットそのまま)。ちょっと太くなりすぎたかも……。
 なお写真掲載順が作業順と逆になっており、この段階では前述の500mm窓加工がまだ途中である(写真右側)。

クモハ51……側板はまず最初に裏側を削る

(2-1) クモハ51の側板加工。先週のクモハユニ64のところでも書いた通り、GMキットの51系は窓部の肉厚があるので、組み立て前に裏側から削っておく。今まではステンレス定規を当ててタガネを引いていたのだが、ズレやすいのと金属と金属が擦れて嫌な感触がするので、プラ板をゴム系接着剤で仮固定してガイドとすることにした。プラ板はt0.5で6mm幅。何度も使っているうちにプラ板が削れて細くなってくると思われるが、その都度作り直そうと思う。

例によってプラカスが大量に発生する

(2-1) これまた前回書いたことだが、プラスチックカスが大量に発生し、そしてそれが手にまとわりついたりするので割とストレスの溜まる作業である。

ドア抜きも終えて一段落

(2-1続き) 先述の通り、ドアのモールドはそんなに悪くないものの、エッチングパーツに置き換えることにしたので抜いておく。この作業、13年前の80系関西急電で初めてやって、阪急5100系 5128Fリニューアル編成の時には「もう二度とやりたくない」と宣言したもの。今では当たり前のようにこなしている自分が怖い(笑)

前面は、兎にも角にもまず幌枠用の穴を埋める

(2-2) 40系でも42系でも51系でも、GMキットの前面を使う時にまず最初にする作業は「幌枠パーツ用の穴を埋める」。丸穴なので定番のランナー引き伸ばし線を押し込む……実のところ、下の大きな穴はランナー引き伸ばし線ではテーパーが付きすぎていて綺麗に埋まらないのだが、まあ良しとしている。キットの幌枠パーツが「旧国」用ではなく「旧客」用を流用していて、モールドも「旧客」に合わせてあるせいでこの作業が発生する。車両によっては上手いことやればもうちょっと楽に誤魔化せないこともない? それでもまあ、思考停止気味ではあるものの私はとりあえず埋めることにしている。なお、039は運転室側窓がHゴム押さえになっていて、キットにはその前面パーツも付いているのだが、Hゴムの形状、サイズが違うような気がするので木枠タイプを加工することにした。

屋根板の加工

(2-3) 屋根板のモールドは基本的に全て削り取ってフラットにする。ランボード取り付け用の凹みと避雷器用の穴も埋める。唯一パンタグラフ取り付け用穴のみ使える……と思ったのだが、よく考えたらこの車両PS11じゃん(PS11はトミックスのパーツを使うので、取り付け穴は「四つ足」になる)。

ランボード取り付け用の凹みは一発では埋まり切らないので、さらにでパテ埋める

(2-3続き) 避雷器用の穴は一回で綺麗に埋まったが、ランボード取り付け用の凹みはまだ隙間があったので、今度はパテを使って埋めていく。

妻面は軽加工で済ませる

(2-4) 妻面は「編成にすると見え辛い場所」なので手抜き気味で流す。幌受けは例によって形態が間違っているものの、薄く削るだけに留める。厳密なことを言うと削り過ぎなのだが、旧国の連結面間隔をきっちり再現しようとすると面倒なので。

(2022.04.17)