錦川鉄道NT3000形「きらめき号」とりあえず完成!

“作り直し”の錦川鉄道NT3000形きらめき号
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  前回の「こもれび号」に引き続き、“作り直し”の「きらめき号」が完成した。おさらいしておくと、10年前に「せせらぎ号」として一度完成していたが、不満点を解消すべく作り直したもの。作り直しに際して2両体制から4両コンプリートへと計画を拡大、元の2両から「こもれび」「きらめき」を作り、改善点などを盛り込んで残る「せせらぎ」「ひだまり」の2両を作ることにした。
  そんなわけで、「こもれび」を踏まえての改良してみたポイント。
・1点目
やはり研ぎ出しでデカールの段差を消した方がいい、ということになった。研ぎ出しの際のクリアーの厚吹きは、デカール面はそこそこでいいのでデカールのない部分(特に境目)を重点に吹いてみた。さらに、艶出しを目的とはしていないので塗料を濃いめにし、肉厚を出すことを優先した。結果は……ちょっと厚くし過ぎて一部のモールドがダルくなってしまったかも。その代わり研ぎ出し中の安心感は十分だった。もう二度とあの失敗をするのは嫌なんだ……(「ひだまり」の最中にデカール面まで削ってしまった)
・2点目
運転室側面の窓が黒Hゴム?になっている。最後に筆塗していたが、今回はデカールを貼る前にマスキングして塗装することにした。この部分、モールドのせいなのかNより大きいせいか、ただ単に私の技術が拙いせいか筆塗ではちょっと上手く塗れないのだ。結果は上々。
・3点目
前面ステップがデカールを貼るときに邪魔なので、別パーツ化してみた。次の画像を参照。

ステップを別パーツ化
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  別パーツ化してみたステップ。今回実車写真をよく観察してようやく気付いたのだが、実物は薄い板状のステップ。キットのままでは分厚すぎるので、ついでに少しでも薄くできればと。元の場所に角穴を開けて、厚み0.3mmのプラ板で自作したパーツを付ける構造にしている。やや隙間は出来るが、デカールが貼りやすく、ステップが幾分か薄くなるのでトータルとしては決して悪い交換ではない。但し、全体的な見栄えへの影響は大きいとは言えず費用対効果は「?」。でもまあ、精神衛生上は良いので、残る2両についても実施予定。

  というわけで、今回の改良点3つは全て採用予定だ。結果「こもれび」だけ“別仕様”になっちゃうけど仕方がない。というか、実質3回目の制作なのに無策で挑みすぎた……まあ9年ぶりだったから仕方がないよね?

珍しく途中写真:ステップ用の穴を開ける

  制作中の写真があるのでお見せしよう。これは角穴を開けたところの途中写真(向かって右側)。ステップの周囲(厳密には上辺と左右)をケガいておき、ステップを削り取った後でケガキ線に沿って後述するタミヤの「超鋼ブレード」で穴が開くまで掘り込んでいく。薄型のヤスリが通るように幅0.5mmで開口したが、ヤスリが思ったより薄かったのでもっと狭い幅のブレードで良かったかも? 最終的には、0.3mm厚のプラ板に塗料分のを考慮した上で適宜狭め、塗装作業へと移った。

落ち切らなかった塗料

  最初に書いた通り、元々は青く塗られていたこのボディ。アルコール系の液体を使って塗装を剥離したのだが、外装部ではこの辺りの落ちが悪かった。理由はというと、最初に組んだ時に継ぎ目消しでこの辺りをヤスリがけしたから。細かい傷ができ、そこに塗料が入り込んで落ちなかったのだろう。他のモデラー諸氏の模型制作記事で「塗料が乗りにくい素材に塗装するとき、ヤスリで表面を荒らしておく」という技法を見たことがあるのだが、こういう風に“実践”してみると効果的であることが良く分かる。
  なお、今回は黄色という発色の良くないボディーカラーのため、ガイアノーツの「ニュートラルグレーI」を塗装して下地を整えた(この色は「ほぼ白」で、そしてただの白よりも隠蔽力が高い……のではないかと)。

工具が“また”増えた

  ステップ加工に使った工具。左のケガキ針はファンテック製品で、今回の作業のために購入。中央がタミヤの超鋼ブレード。手持ちのタガネで作業するつもりが0.3mmと1mmしかなく、0.3mmだと先述の通り右のヤスリが通らないかな?と思ったので購入。結果として0.3mmでも良かったんだろうけど、超鋼ブレードはこれはこれで作業しやすかったので次はこれの0.3mm版を買うかも? 一番右のヤスリは、以前旧国の窓の作業用に買ったものだが、薄さが使いにくくあんまり使ってなかったもの。今回は細い穴の形状を整えるのに大活躍。
  買ってみてイマイチと思う工具も多々あるのだけれど、今回の2つは使いやすかった。尤も、錦川シリーズが終わると次どこで使うの?と言われると返答が難しい。そして、買った時はイマイチだなあと思っていても、後から役に立ったりもする。例えば今回の薄型ヤスリがそれで、何だかんだでいろいろ持ってると使いどころがあったりするのである。

(2020.10.24)

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