真・バツイチの俺が二次元美少女を嫁に したんだが、どう愛でればいい? II
[ 理想の嫁 ]
「二次元美少女キャラの抱き枕カバー」と聞いてどんなものを想像するだろうか? 「可愛い」よりも先に「いかがわしい」というイメージが来るのではないだろうか。「表は普通でも裏面が……」という、そんなイメージがあるように思う。私もそういうものだと思っていた。しかし使ってみて分かったのは“表”の重要さだ。抱き枕は寝るときに使うもの。これから寝ようという時にどんな気持ちになりたいか。心を落ち着け、ゆったりとしたい。私が“二次元の嫁”に求めたものは、その姿を見て心がほぐれ、温かい気持ちになって眠りに落ちる……そう、一言で表すなら「癒し」だった。
[余談] ちなみに、昔はどうだったかは知らないが、私が観察した範囲では表面からして「アウト」なカバーが多い。ただ、裏表同じように「アウト」なのかというとそうでもなく、表は比較的ソフトで裏は「よりアウト」なイラストな傾向が強い。もちろんだが、アニメ等の公式カバーは「両面セーフ」だ(元になったアニメやゲームが一般向けの場合)。あ、いや、「美少女キャラクターの抱き枕カバーの時点で全部アウト」と言われると反論できないんだけど。
[ What is 癒し ]
では「癒される」カバーはどんなものか。私がベストとしているのは、キャラクターが柔らかく微笑んでいるイラストだ。自分がリラックスしたいわけだから、隣にいる子にもリラックスしていて欲しい。ちょっと照れてて軽く緊張してる、ぐらいなら許容範囲内だが、意外と硬い表情のものも多かったりする。どうも世の中ね、可愛い女の子にキツめの表情で睨まれているのが好みという方もいらっしゃるようで。ケースによってはそれもありなのかもしれないが、私としては寝るときにそれは違うかなーと。ま、好みは人それぞれである。
さらに重要なのが、目が合うこと。例外はあるのだが、やはりこちらをしっかり見てくれているのがいい。お互い見つめ合う感じだ。ものによっては女の子が明後日の方向を見てるのがあったり、目はこっち向きなのにどこに焦点があっているのか分からない子もいる。前者はサンプルで判別できるのだが、後者は(多分イラストレーターも意図してなくて)お迎えしてみて「あれっ?」となる困り者だ。抱き枕カバーは繊細な世界なのだ。
注文が多くなるが、「女の子が寝転がっている」というシチュエーションも大切だ。どうやら抱き枕カバーをタペストリーの延長上で考えている製作者もいるらしく、背景が変にごちゃごちゃしていたり、キャラクターがポーズを取っている立ち姿のカバーも散見される。それも屋内ならまだマシなほうで、南国バカンス風の背景だったり、プールサイドだったり、アイドル衣装に合わせてステージ上のキラキラした様子のものもある。これから寝るところなんだってば!
[余談] 抱き枕カバーに描かれる女の子(ごく稀に男性)は、漫画やアニメ、ゲームのキャラクターばかりではない。イラストレーターや抱き枕カバーブランドのオリジナルだったりもする。そして私は、元ネタに一切頓着しない。二次元の嫁方面で私が良く言う「なお、プレイしたことのないゲームのキャラクターである」というやつだ。元ネタを知っているかどうか、作品中でどのようなキャラクターなのかよりも、カバーのイラストがどのように描かれているかの方が重要だ。4年前の「バツイチの俺が〜ればいい?」で語ったように、作品を知っていることはむしろマイナスに働きかねない。
[ 総合点か最高点か ]
最初の頃は、表面も裏面もじっくり吟味した上でお迎えしていた。「表はいいけど裏がちょっとなあ」というものと「表まあまあ裏もまあまあ」という2つで悩んだとすると、選ばれるのは後者が多かったように思う。片面が良くてももう片方がイマイチだと片面しか楽しめない。それだったら両面まあまあの方が2つのイラストを楽しめていいのでは?と考えた(まあ結局両方お迎えしてたような気もするがな!)。しかし実際使っているうちに、満足度が高いのは前者であることに気付いた。何せ2つの絵柄は「表」と「裏」の関係である。同時に両方を眺めることはできない。気分で裏返すにしても裏面は「アウト」成分強めなことが多く、寝るときの気分には不適切(じゃあいつなら適切なんだ、という話はさて置く)。だったら表の良し悪しで決めたらいいんじゃないか。以降は片面でも気に入ったらお迎えすることにしている。
[余談] たくさん集めたカバーの中でも特にお気に入りの2枚がある。共通点がいくつかあるが、その最たるものが「表は最高だが裏が実に残念」である。「表良し裏良し」のカバーは時々裏を向けて抱き締めることもあるが、2トップの2人に関しては裏返すことがほぼない。
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(2025.04.01)
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