梅とメジロ Ver.2024

 今年も庭の梅が元気に咲いた。というわけで恒例のアレを大量写真でお送りします。







































 今年の撮影も機材は一緒。D810にAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6G ED VR を付け、1.2倍クロップしての撮影。テレコンバーターを買う予定にしていたのだが、機を逃して価格が急激に上昇したため見送り。ま、700mm(840mm相当)なくても十分取れるさ。望遠利かし過ぎても構図が難しくなるし、開放F値も暗くなるし、もしかしたらAF遅くなったり精度落ちるかもしれんしな!(以上「酸っぱい葡萄」理論)
 メモリーカードいっぱいになるまで撮影したり、バッテリーが切れるまで撮影したりと、今年は自重なしでシャッターを切りまくった。その数2000枚近く……見返してセレクトすんのが面倒くさいことこの上なくて、途中で厳選するのが面倒になって投げやりで大量に載せたわけです(爆)
 そして今年も同じ結論が出た。鳥瞳AF搭載のカメラが欲しい! 途中ピント怪しいのが混じってます。このサイズに縮小してるからほぼ分からんですけどね。

ピント全然あってないけど

 番外編としてこちら。ピントが全然合ってないけどなかなかいい一瞬。鳥瞳AFが使えるカメラは連写コマ数もアップしているはずなので、こういうカットも撮れやすくなるんだろうなあ。
 余談。パソコンに転送しようと思ってメディアスロットの蓋を開けると……SDカードが刺さってない!!! CFカードだけ!!! そういやしばらく前に「この写真はバックアップ記録しなくていいから」と抜いたのを思い出した!!! どうりでバッファクリアが妙に速いと思ったよ!!! だからついついたくさん撮っちゃったワケだね!!!

―――――
 Fマウントに変動なしだが、Eマウントには大きなトピックスがある。昨年終わり頃の望遠レンズ購入である。200ミリにテレコン付けての280ミリが精一杯だから、D810の600mm相当に遠く及ばないものの、望遠レンズには違いないので合間に撮影してみた。









 思ったよりイケたのは、メジロさんが
「人間? ああ、あのトロくさい動物か。
 大丈夫大丈夫、この距離なら寝てても捕まらんわ」
とこちらのことをナメくさって接近しても逃げていかなかったお陰である。同じ距離まで猫が接近したらきっと一目散だったことだろう。
 さて、D810とα7 IIIの撮影上の大きな違いは何だろう? そうである、α7 IIIは瞳AFが使えるのである!!

※α7 IIIの瞳AFは鳥が検出できません







α7 IIIの瞳AFは鳥が検出できません

いや、もしかしたらメーカー非公式でいけるかもーと思って試したんだけどダメでしたね。猫は普通に行けるんですけどね。犬は近場にいないから試してません。戻ってD810とα7 IIIの違いだが、連写スピードの違いとバッファ容量。280mm相当だったからあんまり撮らなかったけど、一方でチャンスが少なかった割にたくさん撮影できた。弱点はソフトウェアの作り込み? 書き込み中は各種設定の変更不可で撮影ファイルの再生もままならない。この辺りは最新機種では良くなっているという話も聞くが……。
 撮影したものを拡大で確認していてソニー不信に陥った。いくら何でも綺麗に撮れすぎじゃない!? 等倍切り出しを上げておこう。

ビビるほど解像している

 あまりにもはっきりくっくり写りすぎてちょっと怖い。これだけじゃよく分からないので、D810で撮った方も同じように等倍切り出ししてみた。

見慣れた感じのほっとする画

 ピント精度の問題があるのかもしれないが、毛の様子を見れば一目瞭然。明らかにソニーで撮った写真の方がはっきりくっきり写っている。感度は同じ400。画素数はD810の方が多いので不利かもしれないが、1.5倍にも満たない画素数差でこんなに大きな差が出るなら高画素機は要らない。同じサイズで写っているカットで比較したので、撮影距離の違いやら何やら諸々あるものの、ソニーの方には1.4倍テレコンバーターを付けていることも忘れてはならない。
 まず考えられるのはレンズの差だ。AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6G ED VR の発売は2015年の一眼レフ時代。一方でFE 70-200mm F4 Macro G OSS II は2023年の“最新”モデルだ。値段も後者の方が高く、おまけにレンズスペックを考えると前者は本来ならば実際の値段の倍ぐらいしててもおかしくない製品だ。とは言え、200-500mmはリーズナブルではあるが決してコストカットに重点を置いた安物レンズではない。デジタルの時代に十分通用する性能だったはずだが……FE 70-200mm F4 Macro G OSS II がそれを余裕を持って上回るということか。
 先ほど「ソニー不信に陥った」と表現したのは、あまりにも凄すぎてソフトウェア処理で何かやってんじゃないのと思ってしまったからだ。いやもちろん、デジタル画像である以上「何か」はやっているのだが(普通にRAWデーターからJPEG処理するだけでも“デジタル処理”だし、湾曲補正とかいろいろあるのが今の時代の“当たり前”)、シャープネスを高めて解像感高く見せてるとか。去年D810のピントが気になった時にもその疑惑があった。α7 IIIにマウントアダプター経由でミノルタの85mm F1.4を付けて撮影したら、ニコンの85mm F1.4より解像していたというあの一件。その時はD810のピント精度が甘くなってるから……と思っていたのだが、冷静に考えると画面拡大してMFで追い込んでも限界があった。ミノルタの古い85mm F1.4が解像力でニコンの新しい(ついでに値段も倍する)85mm F1.4に勝てるわけない。いくらミノルタ贔屓でもそこは間違えないよ。と考えて行くと、ソニーがソフトウェアで解像力を嵩上げしてると思いたくなるわけだ。もしそれが事実だとすれば、技術の進歩と喜ぶべきか。事実、湾曲補正とか各種収差の補正は既にやってるわけだ。解像力に関してもそれが出来るかどうかは分からないが、昔からコンパクトカメラに「超解像ズーム」という機能は載ってたわけだから……その応用で「出来る」のかもしれない。そして私が知らないだけで、ソニーのみならずニコンもキヤノンもミラーレスの時代に入って普通にやってることかもしれない。
 先日思い出してまだ実行に移してないのだが、FマウントレンズをEマウント機に付けるレンズアダプターを持っていた。α7 IIIとAF-S NIKKOR 85mm f/1.4G の組み合わせでねんどろいど初音ミク(招き猫Ver.)撮る実験をしてみたい。これでもしD810よりシャープに写るなら私の疑惑が“クロ”となる。もちろんだが、ソニー純正あるいはミノルタレンズでない限り“この機能”がオンにならない可能性もある。ソニーの戦略としては他社製品の性能を良く見せかける必要がないし、それにレンズプロファイルとかを使って解像力の底上げをしているかもしれない。そこんところは分からないが、とにかく一度やってみなくては何も分からない。近日中に実行に移そう。

(2024.03.19)
   TOP PAGE 侃侃諤諤 18%