「PLUM 201系京阪神緩行線」完成


(2023.10.11.追記) 車番について
PLUMの「201系京阪神緩行線」4両編成が完成した
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 PLUMの「201系京阪神緩行線」4両編成が完成した。1/80スケールのプラスチックキットである。PLUMは初……と見せかけてNスケールの建物を作ったことがある(そういや中途半端なところで放置中だったのを思い出した)。どちらかというとキャラクターもののフィギュアやプラモデルがメインのメーカーだと思っていたが、突然鉄道模型を発表して周囲を驚かせた(よね? 私は驚いた)。私は後から追加発売された「走行化キット」とその指定品である天賞堂のコアレスパワートラック、T-Evolution用走行化パーツキットを使ってHOの線路を走行できる仕様で組み立てた。
 京阪神緩行線の実車は7両編成であるが、メインのゲージではないことと201系がそこまで好きな形式でないため、最小構成となる4両だけにとどめた。103系の低運転台車だったらフル編成行ってた可能性が高い。

ライト点灯状態
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 走行化以外にヘッドライトやテールライト、行先表示幕などの点灯化加工もしてみた。ヘッドライトの光量がやや大人しく、光軸の問題も含めてLED1個で賄おうとしたのは失敗かもしれない。やや大きめの3528サイズのLEDを使ったのだが、はんだ付けで何度か失敗したので、その時点で3216(を2個)に切り替えれば良かった。ボディの構造は点灯化に配慮されていたので、LEDの設置場所や遮光に関しては楽が出来た。ちなみにテールライトに関しては製品も私も特に何も工夫してないのに光漏れが気にならなかった。

テールライト上の手すりのみ別パーツ化
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 全体的にモールドは良好。プラ成型品であるが故に太さを感じる場所もあったが、プラキットなのだからと割り切ってほぼすべて製品のままにしてある。唯一どうしても気になったのがテールライト上の手すりで、ここだけは金属線に置き換えている。屋根上の手すりも悩んだのだが、Nのパーツで言うところの「ひげ付き」の状態にするのが面倒でそのままになった。

パンタグラフ周り
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 パンタグラフ周りの配管もキットそのままで満足の行く仕上がりが得られる。母線は別パーツになっていて完成すると見栄えはするが、折れやすいので組み立て時には注意が必要だ。制作報告で話をした通り、妻面に付くパーツはゲート処理中に折ってしまった。パンタグラフもプラ成型パーツ故に線が太く、その一方で強度が足りているかと言うとそうでもない。将来破損したら、どこかの鉄道模型専門メーカーが出しているものと交換することになるだろう。
 普段貫通扉は塗り分けないのだが、このキットでは別パーツになっている上に成型色もグレーだった。わざわざ青く塗るのは……ということでガイアノーツの淡緑1号で塗装してみた。幌枠パーツを付けたいところだが、トミックスの分売品、カトーのAssyパーツ共に市場在庫がなかったために再生産待ち。ちなみに家にはエコーモデルのパーツが余っていたのだが(島原錦川に付けようと思って買った?)、サイズが微妙に合わない上に手持ちでは数が足りないので取り付けを見送った。
 ちょっと見辛いが気付いた人は鋭い。連結器が自連型になっている。最初はIMONの密連型を付けていたのだが、解放がやりにくく破損してしまった。仕方がないので錦川を作った時に余った自連型に換装したのだ。取り付け穴のサイズが合っていないので暫定的な措置だが、とりあえず軽く走らせた限りでは特に問題がない。床板にはTNカプラーがはまりそうな穴があったので、手に入っていればTNカプラーを採用していたのだがないものはしょうがない――と思ったら、HOサイズのTNカプラーはちょっと意味不明なことになっていて、現行品が公式サイトに載っていない??? 公式サイトで品番調べて買いに行ったら売ってなくて、昨日車両が完成した後に改めて検索していたら違う品番のものがその代替品として売られていた。次通販を注文するときに一緒に買ってみようと思う。


チョッパ制御装置の塗り分けは2パターン用意
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 実車の登場時の床下機器はすべて黒かったらしいが、後からチョッパ制御装置が熱対策で明るい色に塗られるようになったようだ。JR東日本の車両は銀色のようなのだが、JR西日本は明るいグレー? 塗ってある機器も違う? ちょっと気になるところだったので軽い気持ちで後輩たちに誰か知りませんかと聞いてみたら、実車写真をたくさん掘り起こしてくれた。結果分かったのが「よく分からない」ということ。そんなわけで本作では2パターン用意していみることにした――他の床下機器は1セットだけなのだが、チョッパ制御機器だけは複数枚入っているグレーのランナーに成型されていたのだ。色に関しては、全検明けの写真では輝いて見えたので銀色、但しちょっと白を混ぜてトーンを落としたものを使用した。ちなみにパンタグラフと同色であり、一方でクーラーは純粋な銀色になっている。

上の写真でも分かることだが
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 車番は付属のデカールではなく、レボリューションファクトリーの103系用インレタを並び替えて貼り付けた。実車は銀文字白文字両方あったようだが、PLUMのこのキットのプロトタイプは銀文字らしい。なお、付属デカールは銀色ではなく銀色っぽく見える(?)グレーで私の好みに合わなかった。銀色のインレタも市販品があったようだが、購入段階で実車についての知識が不足していたのと、何より好みで白文字をチョイス。やっぱり青22号には白文字が似合うよね!!!

ちょいローアングルで(画像をクリックすると大きな画像が表示されます)

 説明書を読んでいると2週間ぐらいで完成しそうだったのに、作業するとパーツ点数の多さから時間を取られる箇所が多く、丸々1週間余分にかかってしまった。内装取り付けをサボった上でコレである。つり革はともかく、座席は塗り分け(座席端の板の部分)があまりにもしんどそうだったので、またいつか気が向くまでは放置するつもりだ。クロスシートならともかくロングシートは目立たない……201系にシート入れるなら島原や錦川に座席追加したい。
 全体的な印象としては組みやすい良いキットだった。特に部品の嵌め合わせで困るところはなく、接着剤すらほとんど使わずに組み立てることができる。窓ガラスの肉厚処理がちょっと気になるところだったが、完成してしまえば鉄コレよりはるかに好印象だった。部品サイズが大きい故かゲートが太く、その処理で思ったより時間が取られたのが数少ない面倒に感じるポイントだった。
 PLUMの同シリーズは少しずつではあるが順調にラインナップが増えている。現時点ではまだ「次はこれを買おう」というものはないのだが、またいずれ本サイトで取り上げる日が来る予感がする。

(2023.10.10)
(2023.10.11) 追記
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