某N〇Kの番組を見て
先月、後輩から「N〇Kの番組でドールやるから見ろ」(意訳)というメッセージが飛んできたので見てみた。『ドキュメント72時間』という番組の『いとしのドールに見つめられて』という特集だった。
視聴して違和感だったのが、「ドール」のアクセントが「ド」にあること(そこかい!)。以前YouTubeで見た『猫のひたいほどワイド』という神奈川ローカルのテレビ番組で、アゾンインターナショナルに訪問していた回があった(アゾン本社は神奈川県藤沢市にあるらしい)。その番組でもレポーターは「ド」にアクセントを置いて発音していた。一方で、アゾンの社長の発音は平板かそれに近いもので、私のイメージではこっち。確かに英語で「doll」を発音するなら前アクセントだが、日本語で「ドール」という時は平板じゃないかなあ。神奈川ローカルでは、番組の後半に入ると社長の発音に引っ張られてかレポーターの発音も平板に近付いて行った。『ドキュメント72時間』では、いろいろなドールオーナーが登場し、ナレーションほどではないにせよやや「ド」が強めな気がした。一方で平板で発音する人もいるし……人によって様々かな? 当初は私が関西人で、平板読みが関西弁の影響かとも思ったりもしていたが、あんまり関係なさそう。
さて、『ドキュメント72時間』という番組は今回初めて見た(何なら存在も今回知った)。3日間に渡る定点観測っぽいものになるようで、今回の場合はドールの世界に深く踏み込むというよりドールオーナーの人間模様に触れるという内容だった。思ったのとちょっと違っていたが、一般向けの無難なまとめ方だろう。知り合いにドールオーナーはいないけれど、今時なのでネットしていれば(特にツイッター)ドールオーナーの“生態”を垣間見ることができる。番組で出てきた人たちのドールライフは想定できる範疇にあり、特に驚きも発見もなかった。一方で意外に感じたのは、外国のお客さんが結構いたこと。割合からすれば日本人の方が圧倒的に多いのだろうけど、72時間のうちにアメリカ、サウジアラビア、韓国、メキシコ、シンガポール……と多彩な顔ぶれが揃っていた。私も大阪日本橋を歩いていて外国人は結構見かけるけど、アゾンやボークスの店内ではあまり印象がない。ドールは海外発祥の趣味なんじゃないかと思っていたが、日本で売られているものは日本の特色が出ているということで、これも一種のクールジャパンかもしれない。
いつもなら以下延々とどこまで続くんだ、って言うぐらい何か書くところ。実際番組見る前は侃侃諤諤の更新を2〜3回に分けなきゃいけないほどありそうだ、とウキウキしていたのに、いざ見終わって文字を打ち出すとあんまりなかった。なぜ? これが“先月の話題”を一ヶ月以上も放置していた理由だ。一応何か書いてはみたものの、話としては膨らまずまとまらず消したりして時間が流れていた。もう少しドール趣味自体に踏み込んだものなら何かあったのかもしれないけど、あくまで取材対象は人間だったのが原因かもしれない。私の考えの根底にあるのが「人は人、自分は自分」だから、悪い言い方をすれば他の人の話は「興味がない」になってしまう。他人様の趣味ライフにあれこれコメントするのも失礼だしね。
というわけで、今回は短め大人しめの内容で締めることにする……しようと思ったけど最後に1つだけ。スタッフに「初音ミク?」と聞かれて「雪ミク」と訂正したお客さん、鉄道オタクが「電車じゃんくてディーゼルカー!」っていうのと同じような気がする(*1)。初音ミク? 雪ミク? 招きミク? 全部同じじゃないですか!?(*2) ……いや、確かに違うな(橘雪翼も同類)(*4)。ま、ドールオーナーも多分オタクの一種だから、言動が鉄道オタクと似通っていても全然不思議じゃないですよね!
*1 「漫画とアニメ」以来お気に入りのネタになってしまった。
*2 某有名漫画のコラージュの方が有名かと思われる例のシーンより。余談だが、表記ブレをなくすために元ネタを検索したところ単行本141巻に収録されているらしい……そうか、100巻までじゃないのか(*3)。
*3 去年買ったのが100巻まで。101巻以降を買う予定は今のところ、ない。
*4 今までスルーしてたのに、招きミクでみっくみくにされちゃったからね(リンク先中段より下)。
(2023.05.27)
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