【恋ってね! 萩原編  -02-】
 
……おいおいおい。冗談じゃないぜ。
二年に上がって、クラス替えをしても宮城と同じクラスになれて俺は喜んでいた。これでまた宮城の近くにいられる。
しかしその喜びもつかの間で、俺は地獄に突き落とされた。
認めたくはないが事実のようだ。
どうやら宮城に、好きな相手ができたらしい。
相手はもちろん俺ではない。
宮城と同じ図書委員の武藤渚(むとうなぎさ)が、宮城の片想いの相手だ。
図書委員である宮城に付き合って……というより、俺が宮城の姿を見ていたくて……図書室に通っているうちに気がついてしまった。
毎週火曜日が、宮城が図書室のカウンターを担当する日だ。そのため火曜日は急激に図書室に通う生徒の数が多くなる。
「うちの学校の生徒って、本好きな人が多いよねー」
宮城はのん気な顔と声で言った。
……ばかもの。本じゃなくてお前を目当てに通っているんだ。
宮城の鈍さにほとほと呆れながら、俺は監視もかねて火曜日は図書室に通い続けた。普段はおしゃべりだがさすがに図書室では静かだ。宮城の性格を知らないやつらは図書室での宮城を見て、もの静かで優しくて綺麗な『天使』だと思っている。仕事の合間に静かに本を読んでいる宮城の姿は、人々の幻想を見事に煽ってくれる。そのようすを見てやきもきしながら、俺もあいつの横顔をそっと観察するのが好きだった。
だから、すぐに気がついた。
宮城と一緒に受付をしている一年生。あいつのことを、宮城は好きなのだと。
気がつけばショックのあまり俺の両手は小刻みに震えていた。
……どうしてだ? どうしてなんだ……?
宮城が好きになったのが女ならまだ納得できた。だが、あいつは、俺と同じ男だ。
……どうして俺じゃなくあいつを選ぶんだ!
俺の腹は嫉妬で煮え繰り返っていた。
想い人の心を奪ったにっくき恋敵をじっくり見ようと、俺は宮城が席を立った隙を狙ってカウンターに近づいた。
「あの、本の貸し出しですか?」
カウンターの前に無言で立ち、じっと自分の顔を見下ろしている俺に、一年生は困ったような顔をした。
くりっとした大きな目に滑らかな肌。ふっくらとした桜色の唇。触り心地がよさそうなさらさらの髪。
……なんだこの美少女面はっ!? こいつ、本当に男か?
これほど可愛ければ……認めるのはシャクだが……宮城が血迷うのも無理はないかもしれない。
「あの……?」
俺は戸惑う一年生の声を無視し、顎を掴んで顔を上向かせた。顔を近づけると一年生は顔を赤らめた。
……ううううむ。見れば見るほど……。
「……可愛いな」
「え?」
「名前、なんて言うんだ?」
「あ……。武藤、です。武藤渚……」
「……名前も可愛いな」
武藤はますます顔を赤くした。
一方、俺はすっかり敗北感に打ちのめされていた。
こんなに無礼な真似をされても怒らないあたり、性格も大人しくて可愛いのだろう。宮城が惹かれるのも無理はない気がした。
「あ、あの……」
「……邪魔したな」
図書室を出てから宮城に声を掛けるのを忘れたことに気がついたが、それどころではなかった。
そのうち武藤も宮城の想いに気が付くだろう。そのとき二人は恋人同士になるのだ。あれほど綺麗な宮城に想われて、応えない人間がいるはずがない。
俺が欲してやまなかった宮城の恋人の座を、あっさりと一年生に奪われる。悔しいと思ったが、どうすれば流れを変えることができるのか俺には分からなかった。
……くっそーっ。俺と、正反対じゃねぇか……。
俺は可愛いなんて形容詞は絶対に似合わないし、小柄でもない。
中学生に入る前の頃なら、宮城の好みにも合っていたかもしれないが……。
悔しくて哀しくて、しばらく食事が咽喉を通らないほどだった。夜もよく眠れなかった。
宮城の前では疲れた素振りなど見せないように気をつけていたが、毎日が苦痛だった。
……どうして、俺を選ばないんだ……。
こんなに愛しているのに。
こんなに想っているのに。
それなのに俺のことを振り向きもしない宮城が憎くて。
そして、どうしようもなく愛しかった……。




「やめろ! ざけんな、てめぇら!!」
道を歩いていたらイキのいい罵声が聞こえた。向こうの路地裏からだ。俺は腕時計を見て時間を確認する。バイトの時間まではまだ少し余裕がある。好奇心に駆られて、何事かと俺は見物しに行くことにした。
そっと路地裏を覗き込む。男が数人たむろしていた。どうやら喧嘩らしい。通行人は関わり合いになるのを恐れて足早に過ぎ去って行く。冷たいようだがこれも身を守るための技の一つなのだろう。自分の手に負えないことには首を突っ込むべきではない。
しかし、俺は自分の腕にはそれなりに自信があったので、しばらくようすを眺めることにした。いざとなったら身を守る術(すべ)ぐらい持っている。
……喧嘩っていうより、リンチか?
俺は不快な気持ちになった。
たった1人に対して、5人がかりとはずいぶんと卑怯じゃないか。
小学校のころ、俺は同級生よりも背も横幅も小さく、頭だっていいほうじゃなかったから、よく苛められていた。顔立ちも、今と違って女の子のようだったから、それもまたからかわれる原因の一つだった。あの頃、クラスの中で庇ってくれる人は誰もいなくて、大勢を前にして逆らうすべも無く、俺はただぐずぐずと泣いてばかりだった。
中学校に入ってからは体格も大きくなり、絶対に周囲に侮られないようにとスポーツも勉強も努力したおかげで一目置かれるようになり、再びいじめのターゲットになることはなかったが。
あのころの辛い記憶が蘇り、俺は拳を握り締めた。今、もしかつて俺を苛めた奴らに会ったら、俺はきっと報復をしようとするだろう。苛めた側からすれば、もう過去の話になっているに違いない。しかし、奴らから与えられた恐怖と屈辱は、俺は今も忘れていない。
助けに行こうとして、俺はわずかに逡巡(しゅんじゅん)する。その一人は圧倒的に人数のハンディがあるというのに、思いがけず善戦していたからだ。5人のうち2人はすでに地面に沈んでいる。荒削りではあるが筋はいい。体格も小柄なほうだが自分より体の大きな男たちに負けていない。
しかし体力は劣るらしく、やがて男たちに地面に抑えつけられる。
……こりゃ、そろそろ加勢したほうがいいかもな。
面倒だと思わなくもなかったが、見て見ぬふりを出来るほど冷たい性格はしていない。
周囲から見放される辛さを知っているから尚更だ。
「1人にたいして5人とは、ずいぶんと卑怯だな」
俺の声に、男たちは驚いたような顔で振り向いた。男たちの顔には見覚えがあった。俺の通っている高校の近所にある、男子高校の生徒だ。以前、宮城にちょっかいを出してきたので徹底的に叩きのめしたことがある。
「げ……。帝王・萩原……」
男たちは俺の顔を見て、条件反射的に逃げようとした。
行き止まりになっているので逃げるのには俺の脇を通るしかない。逃がしてもよかったのだが失恋の予感にここのところ俺はストレスを溜め込んでいた。ちょうどいいからストレス解消をさせてもらうことにする。
喧嘩をするのは久しぶりだ。
……最近は俺に挑んでくるようなアホは減ったからな。
俺のそばを通り過ぎようとするやつらに、俺は情け容赦なく攻撃を仕掛けた。
右ストレート、回し蹴り、とどめに飛び蹴り。単調なリズムの攻撃だったが、それでもやつらには十分だったらしい。
……ちっ。相変わらず弱いでやんの。
俺が楽しむより前に、あっさりと男たちは倒れてしまった。
弱いヤツが弱いものいじめとは片腹痛い。
これで懲りてくれればいいんだが。
「おい、大丈夫か?」
「萩原先輩……」
「お前、武藤……」
路地裏が薄暗かったことと私服だったせいで気がつかなかったが、男たちに抑えつけられていたのは武藤だった。武藤のズボンは下着ごと膝の辺りまで下げられ、大切な部分が丸見えになっていた。
武藤の姿を見て、俺はなにが行われていたのかを理解した。
……そうか。リンチじゃなくて、輪姦しようとしてたのか……。
改めて、やつらに対しての怒りが込み上げてきた。よくも大勢で、これほど卑劣な真似ができたものだ。ムカついたので気絶しているやつ等の頭を、死なない程度に加減して一人ずつ殴っておいた。
「うっ……。ふぇっ……」
助かったことを知って安心したのか、下半身を剥き出しにしたまま武藤はその場で泣き始めた。武藤を立たせて衣服を整えてやると、武藤は泣きながら俺にしがみついてきた。
恋敵ではあっても無下に突き放すのも気が引けて、武藤の気が済むまでそのままの体勢でいた。幼い顔立ちをしている武藤が泣きじゃくっていると実年齢よりはるかに下に思える。不憫に思って頭を撫でてやると、武藤はますます強くしがみついてきた。
……たしかにこいつ、可愛いんだよな。俺ですら可愛いと思うもんな。
結果的に武藤を抱きしめながら、俺は武藤に気づかれないように、小さく溜息をついた。
宮城が惚れても無理は無いよな……。
「……すみません、先輩。もう大丈夫です……」
目に涙を溜めたまま、ちっとも大丈夫ではない様子で、武藤は健気にも顔を上げた。俺を気遣ってか笑顔を浮かべようとしたが、それは完全に失敗していた。
「送ってく。ちょっと待ってろ」
武藤は大丈夫だと言ったが、とても大丈夫そうには見えなかった。本人は遠慮しているが、俺は半ば強引に、武藤を送っていくことを決めた。
話を聞くと、どうやら武藤の家はここからそう遠くはないらしい。
バイトに遅刻するのは確実だが、そう遅れはしないだろう。
俺は武藤を待たせて叔父に携帯で電話を掛けた。
『お待たせしました。「シリウス」です』
「俺」
『賢司か。どうした?』
「悪いけど、少し遅刻しそうなんだ」
『分かった。今日は平日だし一時間ぐらいなら大丈夫だよ』
「なるべく急いでいくから。じゃあ……」
電話を切ると、武藤が心配そうな顔で俺を見ていた。
「先輩、用事があるんだったら、あの、俺、ほんとうに平気ですから……」
「連絡したから大丈夫だ。気にするな」
武藤があまりにも申し訳なさそうな顔をしていたので、俺は安心させるように微笑んで見せた。
俺から宮城を奪っていく、憎い恋敵。けれど今日だけは、冷たく出来ないと思った。
『可愛い』からって、ちょっかいを出される。武藤からすれば、それはなんて迷惑で理不尽なことなのだろう。俺も昔は男の子に見えないほど『可愛かった』せいで、不愉快な思いをしたことも少なくなかった。だから、武藤の辛さはよく分かる。
俺は多少なりとも武藤に対し、同情心を抱かずに入られなかった。
「……あの、約束って、デートとか、ですか……?」
おずおずと武藤は俺に聞いてきた。
「いや。バイト。ま、バイトといっても叔父がやってる店でだけどな」
「あ……そうなんですか」
武藤はやっと、ほっとしたように小さく微笑んだ。泣いても可愛いが、武藤は笑っても可愛い。頬を涙で濡らしながらひっそりと微笑む姿は、野に咲く可憐な花のごとくだ。
宮城の好みのタイプが武藤なら、俺の恋は絶望的だ。
俺には可愛いという形容詞などこれっぽっちも似合わない。
「送ってくださって、どうもありがとうございました」
武藤は礼儀正しく俺に頭を下げた。
「……ああ。また学校で」
武藤が悪いわけじゃない。
宮城のことを抜きに考えれば、武藤は文句なしに可愛い後輩じゃないか。
だがそうは分かっていても、俺は武藤への妬(ねた)みを捨て去ることができなかった。いたいけな一年生に悪感情を抱く自分に、俺は心底うんざりした。
宮城に恋してから、俺はだんだん情けなくなっていく。止められればいいのだが、俺はどうしても宮城を諦められないでいた。
宮城が武藤を選んだように武藤が宮城を選んだら、俺はいったいどうすればいいのだろう。いっそ武藤が嫌なヤツならよかったのだが。そうすれば二・三発ぶん殴って、「宮城に近づくな」と言えるのに。
誰かが武藤を宮城の前からさらってくれればいいのに。極めて消極的で他力本願な願いだ。だがそう思わずにはいられない。
もし武藤が宮城以外の人間を選んでくれれば、俺は安心できるのに……。



図書室に行くと武藤が棚の高い位置ある本を相手に格闘していた。武藤の身長では、ちょうど届くか届かないかぐらいの高さだ。俺はほとんど無意識に武藤の後ろから手を伸ばし、武藤が取ろうとした本を本棚から取り出した。
「この本か?」
「え? あ、萩原先輩! ありがとうございます!」
武藤は俺の顔を見て、慌てて頭を下げた。
「萩原先輩、本当にありがとうございました。先輩がいなかったら、俺……」
「なんだ? 本一冊に大袈裟だな」
俺は首をかしげながら、武藤に本を手渡した。本の題名は「プロの手並み拝見! ハッキング大辞典」。
……おいおい、武藤。やけにマニアックな本を読んでいるな。まあ、趣味は人それぞれだから、別にいいといえばいいんだけどな。
「そうじゃなくて! この前……」
武藤は暗い顔をして黙り込んでしまった。この前、というのは武藤が輪姦されかかったときのことだ。あのときの恐怖を思い出したのか、武藤の顔は青褪めていた。
……可哀相に。
俺は輪姦されかかったことなどなく、同じ男に劣情を抱かせるほど可愛い容姿を持つ武藤に同情を禁じ得なかった。小学校の頃は『可愛い』という形容詞が似合う姿だったので、変質者に後をつけられたこともあったが、母親が撃退してくれたので大事には到らなかった。
世間一般的に恵まれた容姿で、『可愛い』からといって、必ずしも幸福をもたらすわけではないのだ。
「お前、可愛いからさ。腕っ節は弱くないけど、気をつけろよ。卑怯なヤツも多いからさ」
俺が武藤の頭の上に手を置きながら言うと、武藤は神妙な顔をして頷いた。
素直な反応だ。武藤はやはり可愛い。
敵わない、と思って俺は軽く落ち込んだ。
「萩原、お待たせー。そんじゃ帰ろっか」
図書室は17時に閉まることになっている。その時間まで宮城を待ち、一緒に帰ることが習慣になっていた。
「萩原先輩、宮城先輩。さようなら」
武藤は小さく頭を下げて、俺と宮城のそばを通り過ぎようとした。俺は咄嗟に武藤を呼び止めていた。宮城と二人きりの時間を邪魔されるのはイヤだったが、しかし、あんなことがあった後だ。俺は武藤のことが気に掛かっていた。俺と一緒にいれば、あいつらも絡んできたりはしないだろう。
「どうせ駅までだろ? 一緒に帰ろう」
「え。いいんですか?」
「うん! もちろんだよ!」
武藤の言葉に答えたのは、俺ではなく宮城だった。
……くそーっ。宮城、そんな露骨に嬉しそうな顔をするんじゃない!!
俺は早くも武藤を誘ったことを後悔し始めていた。武藤の横を歩きながら、宮城は幸せそうな顔ではしゃいでいる。俺は二人の後ろを歩きながら、どんよりとした思いでそれを見守っていた。二人の会話に割り込みたい気もしたが、あいにく道は三人が横に並んで歩けるほど広くはない。
駅に着いて宮城と別れた。宮城は俺とは逆方向で、武藤は俺と一駅しか違わないほどのご近所だ。電車は帰宅途中のサラリーマンやOLで混み合っていた。三駅分しか乗っていなかったというのに、なんと、武藤は痴漢にあってしまった。痴漢は30代後半ぐらいのサラリーマンで、武藤の尻に堂々と触ってきた。俺が睨むと慌てて手を引っ込めたが、それにしても武藤……お前、男寄せフェロモンでもばら撒いているんじゃないのか!?
宮城ももしや、そのフェロモンにやられてしまったのだろうか? ううーむ。あやかりたいものだ。宮城以外の男にモテたいとは思わないが。
武藤は真っ赤な顔をして目に涙を溜め、俺にすがり付いてきた。可愛すぎる容姿というのも難儀なものだ。
結局その日も、俺は武藤を家まで送っていくことにした。途中でこの前、武藤を襲ったやつらが待ち伏せしているのを発見した。完膚なきまでに叩きのめしてやったが武藤はすっかり怯えてしまった。このままでは登校拒否になるかもしれない。
「俺……昔から、男の人からよく痴漢とかに遭うんです……。合気道習ったりして、なんとかいつも撃退してきたけど……」
武藤はしゃくりあげながら、ぽろぽろと涙を流した。
「俺、男なのに……悔しい……」
質問1。目の前に、泣いている子供がいたらどんな行動を取るか。
答え。俺だったら優しい笑顔を見せて、頭を撫で、場合によっては抱き締めてやる。
こう見えても俺は子供好きなのだ。
……ただしそれは女の子仕様。
武藤は男なので、俺は咄嗟に男の子仕様の対応を取っていた。
――ばきっ。
頬をこぶしで殴り、そして一言。
「男が軽々しく涙を見せるんじゃない!」
宮城に関しては涙もろい俺だが、それはこの際、棚の上にでも置いておく。
手加減したとはいえ、俺に殴られて武藤は驚いた顔をしていた。そりゃそーだろう。この可愛い顔を殴ろうなんてヤツ、今までいなかったに違いない。
あ。俺が武藤を殴ったのって、別に私情は入っていないからな。
宮城が武藤のことを好きだからって……。
………………………………………………。
………………………………………………ごめん、ちょっとは入ってるかもな。
「萩原、先輩……」
殴られたショックで涙は止まってしまったらしい。武藤はただでさえ大きな目をさらに見開いて俺を見上げていた。
「悔しいという気持ちがあるなら大丈夫だ。お前は負けない。自分を汚そうとする卑劣なやつらに思い知らせてやれ!」
と、俺はその場で武藤に喧嘩のレクチャーをし始めた。小柄な武藤でも使える技を中心に伝授した。武藤は俺の言葉に生真面目な顔で一々頷いていた。もともと運動神経がいいのか、武藤はすぐにコツを掴んだ。宮城とは大違いだ。
宮城もあの美貌なのでおかしなやつらに狙われることが多い。だから俺は、もしものときのために、護身術をいくつか宮城に教えてやった。だが頭はよくても運動神経には恵まれなかったアイツは、いくら練習しても技を身に付けることは出来なかった。
……ま、あいつは俺が守るからいいんだけどさ。
片想いの相手へと恋敵への対応を、ちゃっかり使い分けている俺だった。

 
 
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