大阪−東京がたったの5000円 関西バス乗車体験記
東京−大阪5000円の「関西バス」。 横浜 |
東京−大阪の格安バスの先駆者である「関西バス」。世間では「青春ドリーム」や「カジュアル・ツインクル」が騒がれていますが、「関西バス」は「青春ドリーム」よりも9ヶ月ほど前に登場しているのです。特徴としては、関西バスは主催旅行の取り扱いになる(会員制バス)という点で、「乗車券」ではなく「旅行クーポン」として取り扱われるところにあります。とはいえ、1人から出発保証ですし、感覚的には何ら変わりません。
私もそんな「関西バス」に乗りたくて、3月上旬に予約したら無事確保でき、乗ってきました。以下、その体験記を書きます。
初乗車から1ヶ月というのに、4月28日にまた「関西バス」に東京から大阪まで乗りました。こちらの体験記も掲載しました。
乗車体験記2
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受付の手書きの案内。手作りといった感じ。 新大阪 |
3月16日、昼間に大阪で野球観戦し、翌日は東京で仲間と会う予定だったことから、関西バスを利用してみました。身近に利用した経験者がいなかったことから、18きっぷシーズンにもかかわらずこの機会に利用して見ようと思ったのです。利用区間は新大阪(筆者注:2002年4月から発車場所は大阪に変更となっています)から終点の横浜までです。
新大阪から乗車だったのですが、私の思いこみでバス乗り場を間違えてしまいました。乗り場は新大阪駅の北西にある阪急バスの乗り場のとなりで、スキーバスの発着と同じところだったのですが、自分は以前利用したスキーバスが御堂筋の東側から出たものだったため、東側のスキーバスの乗り場に行ってしまいました。スキーバスの乗り場って西側にもあったのですね。
乗り場に行って見ると、スキーバスみたいな感じのところで受付があります。学生時代、信州へスキー
バスで行ったときと同じような雰囲気。事実、スキー客も結構多いです。
関西バスの受付はスキーバスの受付の一角にある。 |
受付ではクーポン代わりのプリントアウトした紙を見せたら「はい、これでOKです。紙は持っててもらって構いませんよ」とのことでした。というのは、今回はインターネットで申し込み、支払いは事前に銀行振込をしたのですが、きっぷは「入金確認のメール(受付番号が書いてある)を印刷したものを受付で見せてください」(クーポン代わり)だったのです。思ったより簡単ですね。
そして、自分は1号車で、1号車は神戸(三ノ宮)から来るのでまだ到着していないと案内されました
スキーバスを横目に「スペシャル東京・スペシャル横浜」と書かれた観光バス仕様の奈良交通バスが2台(3号車と2号車)、すでに停車してました。やがて私の乗る1号車(杉崎観光バス)がやってきました。この三ノ宮からのバスはスキーバスの乗り継ぎ便もかねており、バスが到着すると東京へ行く感じの人のみならず、スキーやボードを持った人もバスから降り、受付へと向かっていってました。
名前入りで席順が書かれている。乗客は47人の満席(補助いすは0人)で、大阪から19人、京都から28人乗車とかかれてありました。なんと、自分は左側最前列『バスちゃんシート』です。そして通路を挟んだ横がバスの運転手の休憩場所。2人常務です。
関西バスには観光車仕様のバスが使われる。 |
京都から乗る人数の方が多いのはこの号車だけかどうかわからないけど、京都への観光客が多いのと、他に京都だと格安夜行バスの選択肢がないからなのだろうか、ちょっと不明です。中で少し待っていると、少しずつバスに乗り込んできました。夜行バスに乗るのは若い女の人が多いけど、異様なほどその割合が高い気がするのは気のせい? あと、カップル風の人も見うけられます。私は持ってきたお茶とシュークリームを最前列のシートの前にある保冷室に入れ(観光バスの『バスちゃんシート』だからできる技(^^;)、出発を待ちます。受付に時間が掛かっていたのもあって、出発は15分ほど遅い21時15分くらいでした。
バスは新御堂筋に入ります。隣の人は京都からみたいなので、京都までは優雅に2席占領しました。ノートパソコンを広げてメールを書いたりして過ごす。ただ、先頭とあってテーブルがないので、キーボードはひざの上で打ってました。バスは順調に進むかと思いきや、新御堂筋の江坂の名神高架下で接触事故による渋滞に巻き込まれ、予定より45分ほど遅れて京都(駅南のMIDビル前)に着きました。京都からは若い女の
人が多かったですが、これに混じって観光帰りのおばちゃん風の人も乗ってきました。私の隣には京都観光帰りの若い女の子が来ました。
海老名SAで最後の休憩。規模が大きく人も多い。 |
京都から京都東ICまではパソコンしてましたが、高速に入ると消灯したので、夜の前面展望に切り替えます。そして養老でトイレ休憩。駐車場を見るとニュードリームが止まってました。養老を0時20分に出発し、しばらく寝られませんでしたが名古屋あたりからうとうとと寝てました。次は大井川あたりの休憩(降りてないから正確な名称わからない…)で眼が覚めました。遅れていないか運転手と話したら「高速は軽快に走ってきたので、5時台に着く」とのこと。面白い親切な運転手でして、私と隣の女の子に面白く道路状況等を話してくれました。
その後、焼津あたりから寝て、海老名で最後の休憩。大きいSAです。海老名からは結局寝ずに東京まで来ました。首都高速を抜けて東京駅(八重洲口)には5時10分ごろに到着。隣にいた女の子も東京で降りていきました。そして5人ほど残してバスは横浜へ。東京モノレールの横を走る高速をすっ飛ばし、結局、6時前には横浜に着きました。到着が速かったのは休日ということもあるかもしれません。
その他、関西バスの感想を記します
他の格安バスの空席情報も参照したら「青春ドリーム」は連日満員でした。「関西バス」の申し込みをしたのは2週間前なのに席が取れました。「関西バス」は案外取りやすいのではないでしょうか。
休憩時に点灯、放送により一般の夜行バスよりも起こされやすい。青春ドリームの休憩、車内減光はどうなんでしょう?
時間には相当余裕が含まれています。
グループ客が多い(個人客は数人ほどしかいなかった)。
若年層が多く、ながらにちらほら見られるような中年男性は皆無でした(おばちゃん除くと、自分が一番年寄りかも?)。青春ドリームあたりも若年層が多いと想定されるが、どうなんでしょうか。
インターネット申し込みは少数派のようで、大半はオリオンツアーのクーポンを持参。パックツアーか旅行会社での申し込み?大学生協でも関西バスを扱っているところがある(時期によっては3500円とか?)ようですが、どうなのでしょうか。
今回、18シーズン中ということもあって「ムーンライトながら」にも客を取られていることが想定されますが、18シーズン以外はどうなのかな?と感じました。機会があればまた利用してみたいと思います。
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