橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成30年4月分

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平成30年4月30日

阪神連敗脱出……だが、明日はどうだろうね

  グリップ付けたGX7 MarkII、グリップ外すのが面倒で本体のUSB端子を使ってパソコンと接続し、ファイルを転送しているのだが……遅い。こんな弱点があるとは思わなかった。次から面倒でもグリップ外してカード出して直接挿してファイルコピーしよう。たかが6GB(*1)のファイル転送すんのに何分かかってんだよ……まあこまめにファイルをコピーしなかった私も悪いのだが。

*1 5.99GB

【ワンパンマン】16巻(新刊):☆☆☆
  ガロウ主体の1冊。とにかく長い。1冊使うような内容か? 『ワンパンマン』のいいところって、主人公がどんな敵でも一発でやっつけちゃう決着の早さだと思っていたんだが。主人公の登場コマ数が少ないのも問題だが、脇役の“小競り合い”でページ数取ってるのが一番の間違い。どこかの漫画みたいな「戦闘シーンが分かりづらい」というのがないのがまだ救いだが、ともかく原作に追いついてもいいからさっさと話を進めて欲しい。そしたら原作もやる気出るんじゃないかな?(無責任)

【僕のヒーローアカデミア】18巻(新刊):☆☆☆★
  全体的に今まで通り。画面の整理というか、構図やエフェクト、コマとコマの繋がりを考えてすっきり分かりやすい戦闘シーンを描いて欲しいね。
  で、サーが死んじゃうのは謎。この場面で死なせてしまう理由が分からない。予知能力が強すぎ?条件ややこしすぎ?で作者が扱い切れなくなったかと思ったのだが、そういうときに打ってつけの武器が敵の手にあったんじゃないの? ってことは展開的にサーを死なせる意味があったと思えるのだが、先輩のあの決意を見せるためだったのか? うーん、ちょっと何だかだなあ。
  後半1/3はまあまあ面白い。やや暑苦しいが、適度にギャグが混じり読後感がライト。こういう路線でいいんじゃない?

【女騎士、経理になる。】1巻(既刊):☆☆☆★
  ファンタジー世界に現実世界の簿記を持ち込むという、とんでもない?アイディアの作品。原作はどうやら小説らしいが、ここは素直にコミカライズを読む。お金(生活費)を稼ぐために、クエストをこなしている最中、うっかりオークに捕まってこりゃピンチ!となった騎士(女性、この作品の主人公)。死をも覚悟したのだが、
オークさん「人手が足りないので経理の仕事をやってもらえないか?」 
経理のことなどさっぱりな女騎士だったが、「人助けをするのが騎士の仕事ではないのか!」と説得されて断れず、オークの会社で経理になることになった主人公。いろいろ間違ってる気がするが、そこが面白くて魅力なのがこの漫画(笑) その後いろいろあって人間国に戻った女騎士。さりとてお金も仕事もなくて困っていたところ、これまたお人よしそうな?銀行家に頼まれて働くことに……と展開。
  ウェブで無料公開されているのを途中から読んで、最初から読みたくなって単行本購入の運びとなった。舞台設定はフィクションだが、経理の話は割と真面目そう。詳しくないのでどこまで正確か分からないんだけど、きっちり読み込めば勉強にはなりそう(現実と違うのなら違うで、この漫画で覚えたことをベースに修正していけばいい)。とは言え、説明の部分はあんまりしっかり読んでないんだけどね(笑) おいおい読み込んで行くことにしよう。

【あおざくら】5巻(既刊):☆☆☆☆
  水泳の訓練。泳げない近藤(笑) いや、笑っちゃいけないな。こういうあたりで話を作っていくのが作者の上手いところということにしておこう。見るに見かねた乙女ちゃんが近藤を泳げるようにレクチャーするが、これ普通の漫画だったらこの二人がくっつく展開だよな……そうはならないと思うけど、そのあたりも含めて人間関係を形成していくあたりは作者の構成力の高さを褒めておこう。
  で、何故ここに挟まるのか、唐突に「ホテル小原台」(笑) 普段は上回生が厳しい防大だが、訓練の都合でほぼ一年生しかない日があるという。ホテルで休暇を楽しむが如く羽を伸ばす主人公たちだったが……四回生大久保が現れ“待った”を掛ける。「貴様ら……それで羽を伸ばしているつもりか!? もっと全力でやりなさい!」 優しいように見えて、実は自分が一緒に楽しみたいだけだったりして(笑) しかし謎なのが、どうしてこのタイミングで水泳訓練のど真ん中にこの話が挟まったか。実際の防大のスケジュールに合わせたのではあるんだろうけど、緊張感ある展開の中でこんなの笑うしかないだろう……って、それが狙いかぁぁぁーっ!
  そして前期終了。部屋が解散となり、先輩たちや仲間ともとりあえずのお別れとなる。そんな5巻の終了はちょっと最終巻っぽかった。でも続くんだよねこれ? 7巻まで出てるのは確認してるから、続きあるよね? 6巻で第二部スタート主人公交代とかまさかそんなわけないよね???

【鉄鍋のジャン!!2nd】3巻(新刊):☆☆☆
  3巻にもなってまだ鍋があったまってないようだな。まともな料理シーンは河原ジュニアとの対戦のみ。相手が相手だけに内容はショボい。話はある程度展開していくものの……『ジャン』っぽくない。というかそもそも、主人公がダメだ。秋山醤の顔して「心の料理」とか発言されても、「お前誰?」感が強すぎてどうしようもない。
  で、まさかの主人公がマザコン設定発覚。それっぽい感じもあるにはあったけど、ガチでそうとは。マジでコイツ誰なんだよ(笑) 元祖秋山とはいろいろと変えていきたいのは分かるんだけど、早いところ最初の『鉄鍋のジャン!』らしい破天荒な料理バトルが見たいぜ(もちろんこの後見せてくれるんだよな?)

【ドラゴンボール】完全版12巻(既刊)
  展開早っ! ピッコロ大魔王を倒したと思ったら、次の敵は間髪入れずマジュニアなのか! まあ確かに登場キャラは“出揃った”わけだけど、間になーんもなかったとは。ここでも一気に3年後に話が飛ぶ。悟空の身長が伸びたのは当時衝撃的だった。ちょっと記憶と違ったのが、天下一武道会の会場前で再開するとき、雨が降っていたこと。確かに悟空は頭に何か巻いていたけど、傘を差していた印象が全くなかった。雨だから髪が濡れないように……なのかもしれないけど、悟空ってそんなこと気にするキャラか?
  にしてもテンポがいい。現代の漫画だったらピッコロ大魔王で単行本2〜3冊、その次の3年間で修行をさせながら2〜3冊、天下一武道会で……というページ稼ぎをやっているはず。そういう意味でも『ドラゴンボール』は名作だ。

【ドラゴンボール】完全版32巻(既刊)
  フュージョンが失敗するあたりは覚えているのだが、その他の部分がほとんど記憶にない。最近思っているのだが、ひょっとして末期は単行本買ってなかった? 単行本買ってないイコール何度も読み返してはいないってことで、記憶にないのも辻褄が合う。現在残っている単行本も、セル編あたりまででブウのはない。なくした、よりも最初から買っていなかった、と考えれば納得が行く。と同時に、完全版で揃える価値が高まる。
  というわけで、『超』のアレとかアレが本編と関連していたことにまるで気付いていなかった。アレというのは、「ゼットソード」。確認すると『超』3巻で未来トランクスが(回想中で)界王神界においてゼットソードを振り回しているシーンがある。キビトが「まさかゼットソードを使いこなすのが人間とは」と言っているが、本編と反応が全然違う(笑) 修行の締めにシンがカッチン鋼を出すが、試し斬りする前にビビディの気配を感じて中止する。ここでカッチン鋼を斬ろうとしていたら……(笑) その後の余白ページで、ご先祖様が「剣に封印されたまま死んでもうた」とあるが、これも意味が分かっていなかった。なるほどねー。そしてその後の「俺、なってます、界王神さまの弟子に」っていうところの、変な踊り……変な踊りってまさか……(笑) 「ダメかもしれない……/悟飯はおもいきりそうおもった……」が悟飯の表情との相乗効果で最高に笑える。鳥山明、こういうところがセンスある(笑)
  例によってサタン登場。ここまでコイツのことがずっと嫌いだったが(完全版では未到達の、セル篇での初登場の頃の印象しかない)、ここで評価が一変する。恐る恐るブウに意見し、そこからブウがガラッと変わった。元々のブウが根っからの悪人ではなかったということで功を奏するわけだけど、その後子犬と戯れるブウを見て爆弾のスイッチを押さなかったり、ブウの騒ぎに乗じて好き勝手する馬鹿が子犬を撃った直後に激高し、(息が上がってて若干カッコ悪かったものの)2人をあっという間に倒したあたりは流石世界チャンピオン? そもそもよく考えてみると、自分では絶対適わないって分かりきった相手のところに足を運んでいるわけで、実は結構度胸あるんじゃないかと。めちゃめちゃビビりながらだけど、ビビりながらも乗り込んでるわけだしね。毒物やダイナマイトでブウを倒そうとするあたりは実力差が全然理解できていないわけだが、とにかく何でもいいからやろうとする姿勢は否定できない。

【中華一番!極】1巻(新刊):☆☆☆★
  『中華一番!』シリーズの続編。同じ中華料理漫画でも『ジャン!』と『中華一番!』で方向性が全く違うわけだが、私は両方好きだ。『ジャン!』も『中華一番!』も、奇しくも3つめのシリーズが同時期に並ぶことになった(『中華一番!』は連載終了後ほどなくして『真』に繋がっているが)。『ジャン!』は2つ目がコケ、3つ目も怪しいが……『中華一番!極』はどうなるだろうか。
  というあたりで無難なスタート。なのだが、死んだと思われたマオの父親が生きてる、と言う話が出て来て、そこから話が急転落下? 「死んだはずの父親が生きている」って最近どこかで聞いたことがあるんですが?(笑) 他に話のパターンはないのか!(笑) で、新キャラ、ルイが登場。いつも思うのだが、この作者の漫画、ライバルキャラが無駄にイケメンだな……(嫉妬) そして麻婆豆腐でマオを一蹴。ここまで来て主人公が格下扱いされる展開は内心穏やかじゃないんだけど、きっちりラストでひっくり返したので良しとしておこうか。

【ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン】12、13、14巻(既刊):☆☆★
  うーん、また元に戻った気がする。いろいろな発想が出てくるのは流石荒木なのだが、凝ったスタンド能力と画面構成のせいか展開がすっと頭に入って来ない。おまけに、決着の付き方も何だか良く分からなかったり。14巻ラストで、ウェザーリポートのまさかの本性が見えて来て、15巻に期待は高まる。というか、次は一気に最終巻まで買う予定だから、いろいろと期待しているぞッ!

【凍牌〜ミナゴロシ篇〜】1巻(新刊):☆☆☆
  相変わらずの残酷?表現(苦笑) 低めに言ってR15ぐらい? 作者に変な性癖でもあるんじゃないかと思い始めたり……。
  それはさておき、シリーズ完結編の開幕。高津に勝利し、自由を得て平穏な生活に戻りたかったKだが、取り囲む環境がそれを許さない。桜輪会からカムバックを求められ、名簿がらみで監禁され、そして政府関係者?からの依頼。最初のきっかけはなんだっけ、というところに想いを馳せると、人間あまり変なところに首は突っ込まず平穏に生きるのが一番だねえって思う。もっとも、普通の人間だったらごくごく序盤で痛い目に遭って、ちょっとした借金程度で済んでいたかもしれないけどね……(苦笑)

【惑わない星】3巻(新刊):☆☆☆
  ちょい厳しめ評価だけど、思ったより悪くない展開。ただ、太陽が万能すぎるのが私としては疑問。太陽系におけるすべての原動力なのは認めるけれど、でも基本は核融合で熱エネルギーを生み出しているだけのような気も。
  月がCMの「無限大」「次元」にツッコミを入れる……その気持ちはよく分かる。けどコイツなんなんだ、物理専門じゃないのかよ、数学にまで首突っ込んできた(笑) その数学の説明も若干ツッコミを入れたい部分があるのだが……物理屋さんにとっての数学はそういうものなのかもしれない。そう言えば物理界で数学がどういう扱いされているかは、物理界に入って見たわけじゃないので詳細が分からない。ので、ここは敢えて全スルーで。見逃し三振してたとしても、それはもうしゃーないってことで許してくれ。

【ファインダー】(新刊):☆☆☆
  『こち亀』作者による、女子高写真部物語? 店頭でその存在を知り(『惑わない星』購入時)、一旦は見送ったものの、次の時(『正直不動産』購入時)には「これ、どうせいつかは買うんだろうな」と思って買うことにした。ポイントは、表紙の4人のうちの3人がオリンパスのマニュアル一眼レフカメラを持っていたところである。しかし、何故全員じゃないんだ?
  いろいろツッコミどころがあるのだが、別の機会にしよう。どうしてもこの作者の漫画を読むと、両津勘吉が出て来るわけじゃないのに『こち亀』感が(笑) キャラクターでなく作者にパワーがあるのか。そして一方で、この部長、嫌い(身も蓋もない)。コンテスト至上主義的なところは、私の「コンテストなんてどうでもいいよ」主義と綺麗に対立する。好きなもん撮って何が悪い? コンテストに入賞することが目的の写真に何の価値がある。まあ、この辺を話し出すとキリもないのでこの辺で。

【正直不動産】2巻(新刊)
  いくつか浮かんだ思いはあるのだが、敢えて省略。しかし思うのだが、1巻での説明だと「嘘がつけなくなった」だったと記憶しているのだが、「嘘がつけない」ことと「本当のことを言わずにはいられない」とは必ずしも同値ではないはず。まあ、漫画だし、そうしないと話が前に進まないので仕方がないとは思うけどね。

  シンプルに言って、『中華一番!極』はチェック漏れ。2月ぐらいに「そろそろ出るかな〜」って調べてみたけどまだだったのだが、その後引き続き監視するのを怠ってしまった。そして新タイトルは『女騎士、経理になる。』。購入の経緯は書いた通り。今年に入って割とすぐ「単行本、買ってみるか」となったが、『ひゃくにちかん!!』が終わるのを待つことに。別に縛りがあるわけじゃないけど。そして迷っていた『惑わない星』は、当初買うつもりがなかった。しかし発売日の23日に「今日何かあったっけ?」と本屋に足を運び、そして文庫本コーナーで『勝ちきる頭脳』(井山裕太著)を見つけてレジに……行く途中で漫画コーナーを見たら平積みになっていたので、どうせレジに行くのだからと一冊取り上げたわけ。4巻以降は後でじっくり考える。どうせ来年まで出ないだろうし。
  5月は久しぶりの「少の月」。やっぱりこの作者は車の漫画を描かせるべき『MFゴースト』、限定版出るみたいだけど通常版購入予定の『軍靴のバルツァー』の2冊だけ。とは言え、既刊軍団が計7冊あるので寂しい感じは全くない。
  先の話にはなるが、8月に『究極超人あ〜る』の最新刊が発売されるとのニュースが。何と31年ぶりらしい。現役で読んでいたわけではないのだが、私の中でのレジェンドクラスまであと一歩という程度には思い入れがある漫画なので、最新刊はきっちり押さえておきたい。それはいいのだが、「完全版BOX」とやらも発売されるようなのでかなり悩むところ。まあ、無難に普通の最新10巻だけを買うべきかな。

(2018-35 04-10)


平成30年4月28日

SP AF 28-75mm F2.8 XR Di

  タムロンのソニーEマウント用交換レンズ「SP AF 28-75mm F2.8 XR Di」が正式発表された。35mm判対応の大口径標準ズームであり、それを踏まえると小さく、軽く、安い、という三拍子が揃ったレンズになる。最近のトレンドである「24-70mm」ではなく「28-75mm」というのもポイント。広角側が4ミリ長く望遠側が5ミリ長い。ある程度以上写真をやっている人なら分かるが、望遠側の5ミリはほとんどどうでもいい差で、広角側が4ミリ長い方が影響が大きい。メーカーによると24ミリではなく28ミリにすることでコンパクト化及び軽量化を達成できたとのこと。いっそのこと望遠側も70ミリ止まりにしてもらって、さらなる小型軽量化を追求してもらいたかったかも? やらなかったってことは、そうしてもほとんど変わらなかったってことなのかもしれないけど。
  α7 IIIの標準レンズをキットレンズで済ませた身にとっては待望のレンズでもある。急いで予約を入れなくては!とはならないあたりでタムロンさんごめんなさい。以前から何度も言っている通り、標準領域はD810かα99IIに任せてある。今のところ、α7 III一台で出かけるプランがないのでね。それに、いくらたったの2万円とは言え、2ヶ月でお役御免になるFE 28-70mm F3.5-5.6 OSS が勿体ない可哀想だ。いずれは買うのだろうけど、しばらくは静観しよう。必要が出てからで全然遅くはない。その間にシグマやトキナーに何らかの動きがあるかもしれないし、その間に少しは値下がりも期待できる(こら)。
  ちらっと通販サイトを見ていて、同じタムロンの旧モデルである「SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO」(モデル名がなげーよ)が激安であることを発見。古いから安いんだけど、ちょっとこれはお試しに買ってみようかな……と思いかけてしまった。冷静になったのは、この頃のレンズにはまだモーターが入っていないこと。ボディ側のモーターでジージー言わせながらオートフォーカスを駆動させるので、遅くてうるさい。今でもα99IIでそういうレンズを使っているわけだが、今さらそういうレンズは増やしたくない(笑) 今買うなら素直に「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2」に行った方が絶対幸せな気分になれるよね。っていうか、先代モデル(末尾に「G2」の付かない24-70mm F2.8)は売り切れてるのに、その前の28-75mmが残ってるってどんだけ作りすぎたんだよ(もしくは在庫処分に失敗したんだよ)。定価の半額以下で投げ売り(?)されているのも納得だ。とか言いながら通販のページを見ていたら、現行品のはずの45mm F1.8や35mm F1.8も半額以下になっているのを見てしまった。35mmはさておき、45mmは発売後ずっと気になっていたレンズ。安くなったなあ。次のFマウントレンズはこれかな? 90mmマクロも待ってたら安くなるのかなあ? 今日の本題の「SP AF 28-75mm F2.8 XR Di」も安くなりそうだなあ(こら)。

(2018-34 04-09)


平成30年4月23日

祝・るろうに剣心連載再開決定

  6月4日発売の7月号の『ジャンプSQ』から『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―』の連載が再開されるらしい。楽しみ、の一言しかない。とても嬉しい(二言目言ってるやん(笑))。
  7月号と聞いて「よっしゃドンピシャ!」と思ったんだけど、6月に7月号が発売されるんだった――完全版コミックス購入再開は予定通り7月からの予定。6月は『ドラゴンボール』の最終巻が控えてるからね。でもまあ、ひと月に2冊しか買っちゃダメっていう決まりがあるわけでもないので、連載再開を祝して早めてもいいかも?

(2018-33 04-08)


平成30年4月15日

ニコンの意外な弱点

  ニコンD810用の「マルチパワーバッテリーパック」、通称縦グリを店頭で触らせてもらった。しかしながらタイトルから想像できる通り、購入から大きく後退してしまった。握った感触がしっくりこないことと、ボタン類の少なさが理由。なるほどこれは、「縦位置グリップ」ではなく「マルチパワーバッテリーパック」だ。電源関連の設計が最優先で、グリップとしての利便性が犠牲になったのかと思ってしまう。本体側のグリップと比較すると、分厚くて持ちにくい。内部に各種バッテリーを格納するためにこのサイズになったのだろうか。ボタン類は必要最低限のものしかなく、各種設定を変更するとなると“横位置に戻す”必要が出てくる。そんなことするぐらいなら、今まで通り本体のみで縦位置に構えた方が楽じゃないか? これは買っても使わない気がする。
  この前話をした通り、デジタルカメラになってから縦位置グリップというものを買ったことがない。考えてみれば、フィルムカメラとデジタルカメラでボタンの数が全然違う。思い付くだけでもホワイトバランスやISO感度、再生ボタンといったところが増えている。ひょっとしたらデジタル世代の縦位置グリップには、そういうボタンが付いていないのが当たり前なのかも?と思って、次にソニーの縦位置グリップも調べてみた。実際に触らせてもらうのがベストだったのだが、現状では優先度が低く、とりあずは買うつもりがないものを店員さんに頼んで出して来てもらう厚かましさが私には足りなかった。カメラ本体はたくさん展示されてて、勝手に触れるんだけどね、縦位置グリップはショーウィンドの中にしかないんだ。というわけで、公式サイト等で確認できた範囲での話になる。まず、α77用(IIや99IIと共用)は、ミノルタのα‐7やα‐9用を思わせるグリップ形状。握りやすそうで、ボタン類もそれなりに付いている。α9を含むα7シリーズ3世代用も、シャッターボタン付近にカスタム1、2のボタンがある他、背面にも複数のボタンが。こちらも大きな不自由なく操作できそうな雰囲気である……あれぇ、ニコンどうした? ソニーに完敗じゃねえか。
  ついでだから他社も見てみた。が、途中で心が折れた。というのも、各社あんまり公式サイトに詳細が出てないのだ。一応言葉で「〜ボタンを備えて縦位置撮影でも〜」みたいなことは書いてくれているのだが、商品写真は正面からの1枚のみだったり、画像が小さかったりと本体と比べてはるかに手抜き。実際に買った人のブログ等を見た方が良く分かるという状況。公式ページで一番気合いが入っていたのはソニー。各部の説明や製品特徴などが詳細に記されていて好感が持てる……と手放しでは褒められない。Eマウント機用はいいのだが、Aマウント機用の説明は他社とあまり変わらないレベル。こんなところでもAマウント機に力を入れてないのがありありと分かる。そんなこんなで、縦位置グリップって買う人が少ないのかな?と思ってしまった。そういうわけで、ざっと眺めただけになってしまったのだが……やはりニコンが“最下位”っぽい。D5とEOS-1D X MarkIIを比べてみても、D5は縦位置撮影で負けている気がする。プロはあんまり縦位置に構えないのか? そんなわけないよな? 
  ここから余談へ入る。長いぞ(笑) 調べている途中で興味を持ったのが商品名称。通称で「縦グリ」とは呼ばれているものの、少なくともデジタルの現代においては「縦位置グリップ」という名称を採用しているのは少数派。多いのは「バッテリーグリップ」系だ。

・ソニー……縦位置グリップ
・ニコン……マルチパワーバッテリーパック
・キヤノン……バッテリーグリップ
・ペンタックス……バッテリーグリップ
・オリンパス……パワーバッテリーホルダー
・パナソニック……バッテリーグリップ
・フジフィルム……縦位置バッテリーグリップ、縦位置パワーブースターグリップ
・シグマ……POWER GRIP
・ライカ……マルチファンクションハンドグリップ

「バッテリーグリップ」が4社(フジ含む)。オリンパスも「バッテリー」系だが、グリップという文字が入っていない。ニコンと一緒で「グリップ」じゃなくて「バッテリー」補助という考え方なのかもしれない。シャッター、前後ダイヤル、十字ボタン以外ではファンクションボタンが2つだけなので、ニコンに次ぐ少なさ。ただし、マイクロフォーサーズのボディは小ぶりなので、縦位置時にも本体のボタンに手が届き、縦グリのボタン類は必要ないのかもしれない。パナソニックを見るとしっかり付いているのだが。フジフィルムがある種独特で、商品名に「縦位置」と「バッテリー」の両方が入る他、去年発売されたばかりの中判機とAPS-C機用とで名称が違う。後者には「ブースター」という文字が入っていて、これを付けるとスペックアップするのか?と思ったりもするが、ニコン以外でそういう話は聞いたことがないような。日本メーカーでは唯一アルファベット表記なのがシグマ。底面に段差があるsd Quattroに合わせた形状となっていて、縦位置グリップを付けると底面は平面になる。電池を入れる方向が独特と思うのだが、こういうあたりもシグマらしい(笑) 調べた中では唯一海外勢のライカ。M型用ではなくミラーレスのSL用のグリップ。名称に「縦位置」も「バッテリー」も入らない独自路線。実は、頑張って探した画像を見る限り、ボタン他が一番少ないのはライカのような気もがした。ただ、ライカSLはそもそも本体のボタン数が少なく(全部液晶タッチパネルか?)、独特過ぎるので比較対象には入れないでおこうと思った。
  どこまでを上級機種と呼ぶべきかは難しいが、上級機種で縦位置グリップが用意されていないのは、一体型を除くとフジのX-Pro2とリコーペンタックスのPENTAX 645Z、そしてM型ライカ。X-Pro2とM型ライカは“そういうスタイルじゃない”のでよく分かるが、645Zは需要がありそうなので意外。「どこまでを上級機種と呼ぶべきかは難しい」と言ったが、ニコンD7500にも用意がない。先代のD7200にあったことを考えると退化しているのだが、D500の登場により同じD7000番代でも位置付けが違うとの見方もある。ソニーα6500も縦位置グリップがない。「APS-Cのフラグシップ」みたいな表現を見た気がするし、公式サイトでもα7シリーズと同じ「ハイアマチュアモデル」にカテゴライズされている。スタイル的にはX-Pro2やM型ライカの仲間なので“なくて当然”かもしれないが、ソニーならやらかしてやってくれそうな感じがする――α6700では是非!(笑)
  以上、また無駄な研究をしてしまった(笑) ニコンはこれで定価が高いのも謎。上には上がいるが(ライカの激高(げきだか)とフジの中判用)、ソニーの2つやキヤノン、ペンタックスと比べると割高感が否めない。ニコンのは取り付けると連写速度がアップする機種があったはずだが、これもニコン独自? 冗談抜きで、グリップじゃなくパワーブースター系の別物と思った方がいいのかもしれない。余談だが、オリンパスはE-M1 MarkII用よりE-M5、同MarkII用の方が高いというこれまた不思議仕様。グリップとバッテリホルダーが分離できるとかいう構造が原因のようだが……。

  さて、縦位置グリップではないのだが、パナソニックのGX7 MarkIII用に発売されたハンドグリップも試させてもらった。GX7 MarkIII専用といいつつMarkIIでも使えるアレだ。ウェブサイトの商品説明にもMarkIIのことは書いておらず、一方で説明書にはちゃんと記載されている。店頭にいたメーカー関係者?お店独自のメーカー専門担当員?にも聞いてみたのだが、「理由はよく分かりません」。MarkIIの生産が終わったからじゃないかとも思ったのだが、「多分そうじゃないと思いますが……」と困っていたので、それ以上追求するのはやめにした。説明が前後したが、カメラのブリップ部の厚みを増やし、ホールディング性をアップさせるためのグリップ。力学的に取り付けるだけで、電気的な接点は一切なくボタン類もない。普通に構えた時の安定性を増すためのものだが、持ちやすくなるので縦位置でも効果はあるかもしれない。実際に使うレンズ(100-300mm)も付けてもらったのだが、期待通りでなかなか良さそう。しっかり指にかかるようになり、ボディをぎゅっと握り込む必要がない。100-300mm以外でも効果が実感できそうだ。現在、GX7 MarkIIにはネックストラップではなくハンドストラップを付けている。ネックストラップは鞄から出す時に他の物を引っ掛けやすいから、それを嫌って実験的にハンドストラップにしてみたのだ。鞄から出す時はいいのだが、持ったまま歩くとなるとちょっとした拍子に落としそうな不安もある。そういう点でもこのハンドグリップがあると多少は心強い。即決で買っても良かったのだが一旦保留。躊躇する理由がお値段で、7020円(某店価格)とシンプルな形状のプラスチック?の塊としては高めに思える。Nゲージの機関車が買える値段だよ? ただ、有用なのは間違いない。悩むわ〜と言いつつ、今季甲子園球場初観戦時までには手に入れていることだろう。

  というわけで、甲子園球場がらみで阪神タイガースの話題――話の振り方が強引だ(笑) 今日は岩貞が好投。昨日は秋山が好投。勝敗、中継ぎ、打線の3つは気にしちゃあダメだよ。というあたりでふと思ったのだが、これ、もしも――もしもだよ? 藤浪と岩貞の復活が本物だったら……チャンスあるよね。

・メッセンジャー:今年もやってくれそう
・秋山:去年のは阪神にありがちな一年だけ見れる幻影ではない?
・小野:去年の経験が糧になってるかも?
・藤浪:復活!……するといいなあ(兆しあり)
・岩貞:復活!……するといいなあ(兆しあり)

ほら、先発ががっちり5人も揃った。これは強い。6人いると理想的だが、最後の1枠も高橋遥、能見、才木あたりを様子を見ながら投入して行けば、対戦相手が頭を抱えること間違いなし。今年は中継ぎに不安を残すが、なぁに問題はない。去年が異常に良かっただけだ。中継ぎが最悪だったあの年(*1)ですら勝ちパターンだけは優秀だったし、何だかんだで枚数はあるので何とかなるでしょう(楽観) というわけで問題は打線だ。今日は良かったけどあし……明後日からどうなるかは分からん。菅野田口を打った時はかなり期待したんだけどなあ。藤浪岩貞は一回良かっただけで「もしかして」「私たち」「復活してる〜!?」ってな具合に期待するくせに、打線は一日良かっただけでは信用しないのは我ながら不公平だと思うが(笑)
  ん? 前回と言ってることが真逆だって? 気にすんな、いつものことじゃあないか。それにアレだ、今日も別に「優勝するかも」とは言っていない。藤浪岩貞が復活したとは言ってないし、打線に対しては相変わらず疑問符付きまくり。「藤浪が復活する」「岩貞が復活する」「その他もこの調子で行く」「最低でも勝ちパターンの中継ぎが確立できる」「打線がもうちょい何とかなる」の5つが実現した上で前半戦を乗り切ったら、その時は高らかに優勝期待宣言しようじゃないか。

*1 和田阪神で得失点差マイナスのまま一時期首位に立ったあの年ね。負けパターンの継投がボロボロで毎試合のように失点していたが、勝ちパターンは優秀で1点差を何度も逃げきっていた……記憶がある。姉や義兄は胃が痛いって言ってたけど、私は途中で慣れてしまって「あ、今日も1点差か」って楽観視していた。

(2018-32 04-07)


平成30年4月13日

今年初観戦までにGX7 MarkIIのグリップを買っておきたい

雪翼「今日藤浪だから負けだな、と思った人、先生怒らないから正直に手を上げなさい」
白兎「な、なにを唐突に!?」
雪翼「はーい」(手を上げながら)
白兎「自分で上げるのかよ!」

  はい正直に言います先生怒らないでください今日藤浪だから負けたと思いました。2回のピッチングとかよく1点で凌げたな、って感じじゃなかった? 崩れるのも時間の問題だな、って。でも今日は7回1失点。冷静に考えると、前回の登板のあのヤバイ感じがほとんどなかった。前回は見るからに制球難で、ストライク投げる以前にいつぶつけてもおかしくないような雰囲気。真ん中へ投げるだけなら私の方が優秀じゃないか?というぐらいばらけていた。今日はそれがなかった。何かを修正したのか、何か吹っ切れたのか、それとも今日だけたまたまだったのか。できればこういうピッチングを続けて、阪神の勝利に貢献していってもらいたい。
  今日の投球を見て藤浪復活と捉えるのは気が早すぎだが、このまま行くとお蔵入りになる「藤浪が復活しないことを前提に考えていたこと」を続きに記しておく。藤浪が復活しても、一応成立する内容ではあるんだけど。
  よく、「阪神の優勝には藤浪の復活が必要不可欠」みたいなのを解説者が言っているけど、そうなのかな? 藤浪おらんでも、岩貞と能見が復活して、小野が2年目の成長を見せてくれて、メッセと秋山が去年同様活躍して、あとは高橋遥人が1年目から新人離れしたピッチングを見せてくれれば優勝は不可能ではない。もしくは大山高山糸原中谷が急成長して全員3割か30本打って、ロサリオも40本147打点ぐらい稼いでくれたら、多少先発がダメでも優勝できるかもしれない。夢物語だけど、いつまでも藤浪の復活に期待するのとどっこいどっこいじゃないか。というか、解説者のそういう発言が各種メディアで紹介されて、阪神先発陣は奮起して欲しいと願う。「藤浪なんか復活せんでも俺がおったら充分やぁっ!」って。「阪神の浮沈は藤浪にかかっている」とは、言いかえれば「藤浪のポテンシャルが最も大きい」ことであり、「藤浪以外の選手は活躍してもたかが知れてる」と言っているようなもの。発揮できないポテンシャルは絵に描いた餅。藤浪以外にも馬鹿にできない戦力が眠っている。そういうことを、燻っているタイガースの誰とは言わんが複数の選手に見せていただきたい。


白兎「でもまあ、今日は負けたんだけどね」
雪翼「でもまあ、戦犯は藤浪じゃなかったし」
白兎「相変わらず打線が弱いねえ」
雪翼「今年の優勝は諦めました」
白兎「!? はやっ!」

(2018-31 04-06)


平成30年4月9日

大谷2勝目

  打撃は快調でも、まだ投げる方はどうかな、と思っていた。1勝目は6回3失点。点を取られた2回以外は良かったとは言え、クオリティスタートギリギリ。次の登板で崩れやしないか、勝ってもまた6回3失点とか、5回2失点とかだったら微妙だな――という心配は無用だった。7回1安打12奪三振。7回1死までパーフェクトのおまけつき。ホントにもう大谷は人が悪いぜ。オープン戦はなんなんだったよ(笑)
  さて、世の中には大谷否定派も一定数いる。大谷を、というよりは二刀流否定派と言った方がいいだろうか。言わんとするところは分からんでもないのだが、いつも疑問なのだが「規定」を持ち出すところ。今日読んだ元プロ野球選手の評論家の話の中にもあった。「規定」というのは規定投球回及び規定打席のこと。日本のプロ野球であれば、前者は試合数と同じだけ、後者はそれに「3.1」を掛けたもの。現行方式だとそれぞれ、143イニングと444打席になる。規定〜とは、1シーズンを通してチームの戦力になったかどうかを示す目安のようなものである。だがしかしこれ、投手しかできない選手、野手しかできない選手のための指標である。投手も野手もできる選手の目線で行くと、「投手しかやってないならそれぐらい投げて当然だよね?」「野手しかやってないならそれぐらい打席に立って当然だよね?」となる。要は大谷以前に二刀流選手がいなかったから、二刀流選手が「1シーズン戦力になったかどうか」の目安が存在しないだけ。規定〜とは過去の選手に照らし合わせてできた指標に過ぎず、過去にいなかったタイプの選手を測るには不都合が生じて当然だ。それなのに「投手、野手どちらの規定も満たさないから」と言うのは視野が狭い。私の座右の銘「雀燕安んぞ鴻鵠の志を知らんや」に近いものがあって、大谷と言う翼を測るには今ある物差しでは寸法が足りていないことに気付いて欲しい。
  もちろん、このまま最後まで二刀流が上手く行くとは限らない。怪我を始めとして、様々な不安要素はある。でも、挑戦することの何がいけないのだろう? 二刀流に失敗して、並の選手になってしまうかもしれない。その時否定派は「どちらか一本に絞っていれば」と言うだろう。しかしながら、今ここで投手か野手しかやらなかった場合、二刀流応援派は必ず言うだろう。「二刀流を貫けたかもしれないのに、諦めたのは勿体ない」と。オープン戦の成績がシーズンに入っても続いているのならまだしも、少なくとも今は大いに可能性が見出せる。何より本人がそうしたいと思い、球団が同意し、ファンが熱い声援を送る。これ以外に何が必要なのだろう? これだけ揃っていて何故諦めなくてはいけないのだろう? 挑戦して、失敗したらしょうがない。今日読んだ評論家の話だと「夢ばかり追っている、興行優先の考え方だ」と批判していたが、そもそもプロスポーツはそういうものじゃないか? ファンに夢を見せること、興行として客を集めること、人を喜ばせてナンボの世界だ。野球が盛んだったら人類の発展に繋がるのか? 地球環境が良くなるのか? 国際問題が解決するのか? そんなはずがなかろう。観戦して楽しむのがプロスポーツだ。それに、チームが強くても客の入りが少なければ意味がない。聞いた話ではかつての阪急ブレーブスがそうであったという。私は詳しくないので多くは語れないが、いくら勝とうが客がそっぽを向いてはビジネスとしては失敗だ。勝つことも大切だが、その過程も楽しませなくてはいけない。今、大谷のパフォーマンスにアメリカの野球ファンが注目を集め、日本の野球ファンも熱狂する。これが答えであり全てである。少なくとも現時点では、大谷の二刀流は大成功なのだ。
  大谷が嫌いな人がいるのは仕方がない。全員が全員大谷ファンではないのは分かる。でも私は二刀流大谷が大好きで、その活躍をもっと見たい。だから各種媒体で頭の固い大谷批判が展開されてたら、ささやかながら反論したくなっちゃうぞ。

(2018-30 04-05)


平成30年4月8日

“アルファなな”は“アルファセブン”になれたのか?

  敢えてエイプリルフールの日を選んで購入報告したα7 IIIの話題。微妙に書き忘れてたけど、最初の2枚のα‐7(ミノルタのフィルム一眼レフ)の写真はもちろん、α7 IIIにFE 100mm F2.8 STF GM OSS を付けて撮ったものです。その4月1日に「売ってたから買った」と言ったが、更新作業中に各所ウェブ販売ページを見たら売り切れになってて驚いた。欲しい人は皆予約なり発売日なりで買ってるもんだと思ってたから、翌週まで残ってるのを見て「ソニーが気合を入れてたくさん生産した」か「言うほどの需要がない」のかと思っていたのだが、発売から時間差で売れているようである。やっぱり欲しいものはあるうちに買っておかないとね(模型他趣味のものだと特に顕著)。
  というあたりで関係のない話。D810の縦位置グリップ(ニコンの商品名は「マルチパワーバッテリーパック」)をどうしよう? 今までのカメラで俗称縦グリを買った機種は4つ。α-707si、α-9000、α‐7、α‐9。α-9000はモータードライブも兼ねているのと(本体単体だと手動巻き上げ……巻き上げレバーのついたAF機は世界にこれ1つだけじゃないかと)、確か中古品でセット販売だった記憶が。というわけで、自発的に買ったと言えるのは3つ。特に後ろ2つ、α‐7、α‐9はほぼ常時付けっ放しにして使っていた。しかしながら、デジタルになってからは買っていない。私の手持ちのうち、製品として縦グリが用意されているカメラはD810、α77、α99IIの3機種。α77の時はメイン機でないことと「ダサい」ことを理由に、D810は「元が重いのにこれ以上重くしたくない」から、そしてα99IIはなんとなく買っていない。α99IIはα77と共用できるし、この流れで行くとα77 IIIも同じものになりそうだから、買っておいてもいいかなとは思う(α77 IIIが出ても買う計画はないが)。いずれにせよ、特に必要と思わないので買っていない。必要になったら買おうとは思っているのだが、今のところ不便を感じていないのだ。しかしながらここに来て状況が変わって来た。D810は、後継機D850が登場して縦グリもモデルチェンジしてしまった。D810本体の在庫も限られてくる中、こうしたアクセサリー類も市場在庫の寿命は長くないとみた方がいいだろう。D810を買ってから2年、今まで必要なかったわけではあるが、まだまだ使うつもりだから「欲しくなった時」のことは考えておきたい。今まで持っていなかったから分からなかっただけで、買って使ってみれば「最初から買っておけば良かった」というぐらい使い心地がアップするかも? 今回、改めて「あるうちに買っておくべき」を感じたので、購入を検討中だ。店頭でどんな感じか触らせてくれたらいいんだけどね。
  α7 IIIの話に入ろう。本題に入る前に「アルファなな」が何なのかおさらいしておこう。最初の「α7」が発売されたときに、私が憤慨したのだ。αマウント(現在ソニーがAマウントと呼ぶもの)でもないカメラに「α」の名前を冠したこと、そして「α7」というミノルタの「α‐7」と紛らわしい名前にしたこと。ミノルタの「α‐7」は「アルファセブン」なので、区別を付けるために、そしてソニーへの怒りを込めて敢えてダサい「アルファなな」という呼び方をすることにしたのだ。店頭でソニーの人が「アルファななって呼ぶと上から怒られるんです」とか何とか言ってたが、ガン無視である。俺ぁ客だから関係ないね。私が「アルファなな」と呼んでいる間は、私はソニーを許していないということである。もちろんだが、「α7 III」は「アルファななスリー」だ。実際に買う時も、店員さんにそう言って商品を出して来てもらった。店員さんも「在庫確認して来ますね、アルファななスリーのレンズキットですね?」と呼び方を私に揃えてくれた。これぞプロフェッショナルの仕事。感激だ。但しその後がいけない――前述の通りSTFレンズも一緒に買ったのだが、「STF」を間違えて「STM」と言っていた……「STM」はキヤノンのステッピングモーターですよ(笑)
  相変わらず話長いな(反省はしていない)。本題。まず、ボディを持ってみての感触。以前のシリーズをさんざん店頭で触りまくってきたので、特に違和感がなく、むしろ以前から所有していたかのような錯覚さえ――ってそれは言い過ぎか。  α7 III発売おめでとう。ヨドバシカメラで触る、いつものα7シリーズ。私にとって新鮮味がないのが成功の証だと思う。  D810やα99IIよりも小さい機体だが、小さくて持ちにくいということはない。「小指がかからなくて安定しない」という話も聞くが、私の手はやや小さめなこともあってか小指の2/3程度までグリップにかかる。今のところ全く問題ない。各操作部のレイアウトも悪くない。9で初登場したフォーカス位置選択専用のレバー、マルチセレクターは7 IIIでも引き続き採用されている。これ自体も便利だが、コントロールホイールの上下左右が丸々カスタムボタンとして使えるのも大きい。マルチセレクターがなければコントロールホイールの上下左右がその役割を担っていただろう。まあ実際のところ、まだ慣れてないのでついついコントロールホイールの上下左右を押しがちなのだが(笑)
  店頭で触りたくっているときから気になっていたのがリアダイヤル。D810やα99IIと比べると「位置がずれている」感じがする。慣れれば問題はなさそうだが、もう1/3個ぐらい右にあれば、私にとってのベストポジションだった。右肩に露出補正ダイヤルがあるせいでやや中央へ寄ってしまっているのかもしれない。ちなみに私は、露出補正ダイヤルを全く使わない。私が設計していたら、露出補正ダイヤルがない代わりにリアダイヤルがベストポジションに収まっていただろうなあ、と思わなくもない。せめて、露出補正ダイヤルが何かにカスタム出来たら嬉しかったのだが、性質上それも厳しそうだから素直に諦めることにする。ついでにいうと、モードダイヤルもほぼほぼ触らない。いつもマニュアル固定で、ムービーも滅多に撮らない。登録機能がまだよく理解しておらず要研究なのだが、ひょっとしたら化けるかもしれないのでその時にはお世話になろう。
  スロットカバーを開くときの操作が独特。今までカバーを引く動作でロックを外していた(D810、α99II)からスイッチ操作でパカっと開く方式は斬新。特に使いやすいとも使いにくいとも思わないが、3機併用していると混乱の元(笑) そして不思議なのが、スロット2が上、スロット1が下という配置。α99IIと逆である。思わず確認したけど間違いない。ちなみにD810はCFとSDのダブルスロットで、上下ではなく手前と後ろなので少し事情が違う。何故スロットが上下逆なのか? α9やα7R IIIはどうなのか? 多分3機種とも上下逆なんだろう。α7 IIIだけ逆だったら何かの嫌がらせとしか思えない(笑) きっと、配線か何かの都合で、UHS-II対応スロットが下にあった方が良かったのだろう。私は今のところUHS-II対応カードを持ってないし使う予定もない。普通の撮影ならば十分サンディスクの「ExtremePro」で充分だと思っている。だから、どうしてもというのなら優先スロットを2にして上にカードを差しておけばいい。それに、どうせ2枚とも入れて使うことになるから大した問題じゃない。謎は謎ということで一応。何にせよ、ダブルスロットが継承されたのは嬉しい。
  さて、使いにくいと思ったのが、レンズのロック解除ボタンの位置。様々なメーカーのいろいろなマウントを触って来たが、右手側にこのボタンがあるカメラを持つのはEマウントが初(*1)。店頭で触るときに展示品のレンズ交換もしたはずなのだが、これに関しては買ってから初めて気が付いた――「あれっ、ボタンがないぞ」。回す方向が逆なニコン機ですら他社と同じ左手側に付いているのに、何故ソニーがAマウントとも逆のこの位置にしたのか理解に苦しむ。最近D810のレンズ交換に慣れてきたのだが、逆にα99IIのレンズ着脱で迷ったりする。今度はα7 IIIになれてロック解除ボタンを探すことになるんだろう。

*1 OM? OMはボディじゃなくてレンズに付いてるから。

  ソニー機はメニューが独特でうんたらかんたらという評判を聞くが、そんなに使いにくい? α77のときもα99IIのときも、そして今回も特に変だと思わない。一度セットアップしたらそうそういじらないからだろうか。もちろんだが、D810も別に変だとは思わなかったから、私の感覚がソニー特化というわけでもないだろう。E-PM2もGX7 MarkIIも初見で普通に自分好みにカスタマイズしたしなあ……。α7 IIIで嬉しいのは、マイメニューの追加。D810にあるのを見て「便利!」と思っていたものがソニー機にも搭載された。カスタムボタンからマイメニューが呼び出せたら最高だったんだけど、今からでもファームウェアのアップデート時に実装してもらえませんかね? ま、ソニー機には「Fn(ファンクション)メニュー」があるから、そこまで必要でもないかな。
  高感度性能。厳密に比較したわけではないけど、印象的にD810やα99IIより上。画素ピッチや登場時期が後であることを考えれば当然なのだが、超高感度域で歴然たる差を感じる。ISO51200でもパソコンモニター程度であれば普通に写真として見れるし、拡張感度のISO204800も画像で侃侃諤諤サイズなら問題ない? D810の拡張感度は完全な砂嵐状態だったと記憶しているのだが、α7 IIIの最高感度を見るともう2段程度上まで設定できても良かったんじゃないかと思ってしまう。まあ、そんなの使う場面ないと思うけどね。
  細かい不満点はあるんだけど、100点満点で計算すると1を大きく下回る減点になって、四捨五入で「満足度100点」になる(前回の購入報告時の採点)。100点だけど100点満点じゃないみたいな? まあ、100点満点なカメラを作るときっと売れないだろうから、これでいいんだ(笑) 予定を幾分前倒しにして買ったが、買って良かったと思う。もっと早く買っておけば良かったとも思う――3日間だけだけど(笑) これだけ気に入ってしまうと次にレンズ何買おうかな?ってなりそうだけど、不思議とそれがない。それよりはマウントアダプターの方が気になるというのもあるし、今のところSTF専用で問題ない。あんまり外へ持ち出していないせいかもしれないけど、D810とα99IIが健在だから他のレンズがあまり魅力的に見えない。焦点域は広角12ミリから望遠600ミリ相当まで、マクロも大口径単焦点もある。敢えて言えば魚眼がないが、今気になってる魚眼はニッコールだ(笑) というわけで、しばらくは自重モード……というか、次はマウントアダプターかな。

(2018-28 04-04)


平成30年4月7日

174.1

  前回予告したのと違う話題をぶち込む性根の曲がった橘雪翼です。タイトルの数字に見覚えがありますか? そうです、身長(単位はセンチメートル)です。その通り、今日は「特定健診2018」をお送りします。
  大学、卒業後すぐ、最初の特定健診、2回目の特定健診……とずっと身長が1ミリも違わず「174.1cm」と測定されていた私。ところがある年、「174.4cm」と言われて「伸びた!」と喜び、周囲の人間には「誤差」「伸びるわけがないいい歳して」とボロクソに言われた。その翌年、また“伸びて”「174.6cm」と計測されて、身長伸びた説を有力にし、どや顔をしていた。ところが去年……「174.2cm」。“縮んでる”やん!となり、今年とうとう最初の「174.1cm」に戻ってしまった。はい、気のせいでした。私が悪うござんした。
  諸々測定したが、もちろん一番の目的は体組成計。オプションで測るやつで、用紙は最後に回収されるが(後日返却)、カメラを持って行って内容を撮影した。体重が約3kg増。体脂肪率も10.8%から12.1%に増加。このあたりは家の体重計でも測定可能なので想定の範囲内。脂肪が1.2kg、除脂肪体重が1.7kg増えていて、除脂肪体重のうち0.1kgが推定骨量の増加となっていた。一番重要な筋肉は1.6kgの増加。体幹部1.1kg増、両手両脚が0.1〜0.2kgの微増という計測結果だった。見事に増えた筋肉の大部分が体幹部で苦笑。もうちょい両手両脚に行ってると思ったんだけど、これは想定外。筋トレを頑張らないといけないかな? 脂肪が理想よりも増えているのだが、まだまだ平均より少な目の様子。とは言え、最終目標の片方が「体脂肪率10%未満」なので、いずれは落とすことを考えないといけない。
  「アスリート指数」という良く分からない指標が表示されるのだが、前回60で前々回59、その前のちょっとアテにならない数値(設定ミスか着衣量が0になっている)では58だった。70から「アスリート1」というカテゴリに入り、80を超えるとプロスポーツ選手級という「アスリート2」になるらしい。多少運動に力を入れているとは言え、私は所詮ただのド素人。ちょっとやそっとではこの数字は増えないのだろうと納得していたのだが……今年は一気に71になった。晴れてアスリートの仲間入りだ(笑) でもちょっとインチキ臭くないか? それまで「1」ずつ、誤差の範囲内と言われても反論のできない増え方だったのに、今年は一気に11も! ここから増やすのは難しいのかもしれないけど、仮に来年同じだけ増えたらプロスポーツ級だぞ? こんなんでいいのかタ○タ?
  血圧が高めだった。理由は3つある。検尿場所が少し離れていて、戻ってくるときについうっかりいつもの早足で歩いてしまった。検査の内容及び検査を担当する係の人の手際の良い悪いで、待ち時間が長かったり短かったりする。今年の血圧は待ち時間ほとんどなし。早歩きの後落ち着く間もなく「ヴィーーーーン」――加圧が始まってしまった。あと、今日は検診が終わった後に人との約束があって、時間を気にしていて心に余裕がなかった。1回目が高めだったので2回目の測定もあったのだが、マシというだけでアウトはアウト。ぬぬぅ。全部の測定が終わった後に変な用紙を渡され、後日指導がどうたらこうたら。不覚ッ!
  で、その後、約束事をしている最中に電話。受け取ってみると今日の検診のお話。早速かよ……とうんざりしたら違った。「あの用紙は血圧180以上の人用で、橘さんには間違ってお渡ししてしまいました。破棄して下さって結構です」。なんだよ驚かせやがってーーー!(破顔) ちなみに、約束の時間には余裕をもって間に合い、そして別件で母親に小さな用事を頼まれたので、その時に母親の家の血圧計で測ってみた。決して安静状態とは言えなかったのだが、最高123mmHg。ほら、こんなもんなんだよ。ちなみに2ヵ月ほど前に安静状態で測った時は111とか108とか。むしろ低血圧で困っているのに、高血圧とか言われたら片腹痛いわ!(誰にキレてるの?)
  例によってHbA1cとかの血液検査の結果は後日。ま、見なくても分かる。どうせ大して改善してないんだぜ。むしろ良くなってたら驚く。特に何も変えてないんだから。

(2018-27 04-03)


平成30年4月5日

続・呪われた装備破壊失敗

  昨日のニュースをまだやってるよ(笑) みんなどんだけ大谷翔平好きなんだよ(笑) まあ俺もなんだけど(笑)

と思ったら今日のニュースだった(アゼン) 件の呪いの装備は破壊できていないんだけど、本人は大活躍でオープン戦の不調もどこ吹く風。デビュー戦初打席でヒットを記録すると、初登板では“最低限”の6回3失点で初勝利。そして本拠地での初打席でメジャー初ホームラン。そして翌日(今日)もまた、ホームランを打ったというわけだ。オープン戦でボロボロだった大谷の成績を見て、疫病神である私が大谷モデルのバットを使っているせいだという結論に達し、破壊することを決めたが……多分大谷のパワーが私の負のパワーに打ち勝ったということだろう。せっかくの大谷バットだし、もう破壊しなくても大丈夫かな?

  そんなわけで、2度目の“チャレンジ”では8ゲーム打ったんだけど、バットは折れなかった。ちょっと上手くなってきたんじゃない……?というよりは、コンディションが悪くて振りが鈍かったせいかもしれない。根元は何球かあったんだけど、根元では折れないっぽい。先っぽじゃないと無理か。もう一回挑戦するか、それとも大谷が無事活躍しているから取りやめにするか。次回の気分で決めよう。元を正せば、いつかは木のバットで140km/hに立ち向かうつもりにしていたわけだしね。
  ちなみに、折れた場合の残りのボールをどうするか。1ゲーム20球だから、例えば18球目で折れたら残り2球は潔く諦めるつもりだ。でも11球目ぐらいだとちょっと勿体ない。打席備え付けのバットを使うのが一番妥当なのだろうけど、そこで軽いバットを使いたくない。懲りずにまた、キャッチングでもしてみようかと。但し、125km/hでもヤバかったのに、それより速い140km/hの球は自傷行為でしかない。折れたらひとまず、120km/hのボタンを押すことにする(140km/hの次が120km/h)。そして、グローブにも“秘密兵器”を投入することにした。義兄から硬式用のキャッチャーミットを借りてきた。折れたら、急いで120km/hのボタンを押し、左手のバッティンググローブを外し、キャッチャーミットを拾い上げてはめる――多分1球は無駄になるけど、1球の間には準備できるだろう。バットを折った口惜しさと達成感の両方を胸に、今度はしっかりとマシンキャッチングだ。
  という話を、店長さんとしているときに新事実発覚。「(スピード)ガンで測ったら、終速で140キロぐらいあります。初速は150ぐらいあるんじゃないですかね」――えっ、マジか。どうりで折れるわけだ。初めてバットを折った梅田のバッセンの150km/hは、果たして初速なのか終速なのか。地元の方が速く感じるので、終速150km/hではないと思う。地元の方がマシンとの若干距離が近いみたいなので、梅田の150km/hは初速と考えるのが妥当だろう。今度久しぶりに梅田のバッティングセンターに行ってみようと思っているので、覚えてたらスタッフに聞いてみよう。

  ちなみに、大谷の初ホームランが飛び込んだ先にあった看板の広告が……「KONICA MINOLTA」(笑) まあ、私にとっては「αを捨てたメーカー」なんですがね(真顔) というわけで次回は「αを拾ったメーカー」の最新機について。題して

「“アルファなな”は“アルファセブン”になれたのか?」

乞うご期待!!

(2018-27 04-02)


平成30年4月1日

今日から4月です

α7 IIIを買いました

(2018-26 04-01)


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