MINOLTA α‐7 STFレンズの描写は素晴らしい
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α7 IIIを買いました。計画前倒し、です。何故前倒ししたのかって? 「売ってたから」。なんじゃそりゃ、って思われそうだけど実際そうなんだからしょうがない。私の頭の中では「α7 IIIは売れ行きが良くてしばらくは品薄で、予約していないと手に入らないだろう」というカメラだった。だから、いつでもどこでも見かけるようになった頃にゆっくり買おう、そう思っていたのだ。ところが週末に発売されて、土日になっても某ヨから始まる家電量販店のWeb通販ページには「在庫あり」と表示されている。そして翌週、月曜日になってもそれは変わらなかった。「売ってるじゃないか、じゃ、買おうか」そう思ったのである。 |
α‐7Limited レンズも85mmのLimited
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ただ、一時期の浪費を反省して、最近の私は高額商品を買う時は「そのための貯金をしてから買う」というルールを設けている。一応、α7R IIIを見てから「そのうち出るであろうα7 III」のためにゆる〜くカメラ貯金はしていたのだが、その一部は先日のAF-S NIKKOR 58mm f/1.4G で消えた。さあどうしよう。そこで思い出したのが、一昨年α99IIを買ったお店である。初代のVario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM もそこで買ったのだが、特徴としてはソニー製品が安い。某ヨ〜の1割引き程度のことが多く、ポイントを加味して考えると変わらないように見えて、ポイント還元よりも現金値引きの方が「安い」ことは今や知れ渡った常識だろう。その安さに加え、さらなる値引きも期待しつつ、向こうは覚えてないけどこっちは覚えているα99IIの時の店員さんに、レンズキットとFE 100mm F2.8 STF GM OSS をお願いした。何も言わなくても、願望想定価格まで値下げしてくれた。
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ところで、FE 100mm F2.8 STF GM OSS を一緒に買った理由を書いておこう。いいレンズを買ったところで猫に小判であることはAF-S NIKKOR 58mm f/1.4G の一件で証明済み。何故性懲りもなく高額レンズに手を出したのか。それは、STFだけは「違いが分かる」からだ。ミノルタのSTF 135mm F2.8 [T4.5] も持っている私だが、アポダイゼーションフィルターが生み出すボケの滑らかさだけは分かる。もちろんSTFレンズは、ボケの滑らかさだけでなく解像力も高い。その解像力云々の違いはよく分からないのだが、STFレンズで重要なのは解像力よりもボケの滑らかさだと思っている。そして、Eマウント機が欲しいと思う最大の理由が、最新のSTFレンズであるFE 100mm F2.8 STF GM OSS の存在なのだ。これを買わずしてα7シリーズに手を出す意味はない、と言ってもいいほど。確かにマウントアダプターを使えば過去のレンズが蘇るが、私にとってはそれはおまけに近いものである。この日のために秘密にしておいたのだが、最初からα7 IIIを買う時はFE 100mm F2.8 STF GM OSS も同時に買うと決めていた。
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花の写真の1枚目の合焦部分付近を等倍切り出し
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撮った写真を背面モニターで確認していたときから違和感があった。そしてパソコンのモニターで確認して、その違和感は確信に変わった。「このレンズ、とんでもなくシャープだ……」。厳密に言うと本体のせいかカメラのせいかは分からないのだが、合焦部が今まで撮ったどの写真よりもシャープに見える。恐るべしソニーの渾身、その名は「G Master」。今ここに「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G の良さが分からないバカ写真好きに違いを分からせたメーカー」という称号をお送りしよう。そんなもん送られても迷惑でしかないだろうけど。
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アップ
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買ったばかりでテンションがおかしいのだが、その状態で満足度を点数化すると「本体100点」「レンズ(STF)100点」だ。本体にチャージャーが付いてないとか、スロット1とスロット2がα99IIと逆になってるとか、マクロ切り替えを操作するのが面倒とか、距離指標がないとか“不満点”はあるものの、この操作性と描写力を見れば些細な問題で減点要素とは思えない。正直なところ、D810とα99IIのダブルエースの後ろに控える3番手扱いで獲得したはずなのだが、STFレンズのお陰もあっていきなり欠かせない存在になってしまった。 |
全体像
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初代α7及びα7Rのパンフレットが送られてきてから4年半。ソニーの気合の入った案内は封筒ごと今も置いてある。撮影サンプルとしてJR九州の「ななつぼし」の写真が入っていたアレだ(笑) 初代は実際に手に取ってみて不満点があり、「いずれはα7シリーズ」と思いつつも、もっともっと先のことだと静観していた。4年半は短くないが、そういう意味では“たったの4年半”だ。まだまだ完全移行には至らない――と今日は思っているが、その日は考えていた以上にずっと早く訪れるのかもしれない。 (2018.04.01)
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