橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成29年10月

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平成29年10月31日

久しぶり?に模型の話

  以前作ったクモハユニ64大糸線時代(茶)は、私の作った車両としては珍しくヘッドライトが点灯する(ライトユニットがオプションで用意されるGMの塗装済みキットシリーズや、標準装備のワールド工芸クモヤ145クル144を除けば、これとED12の2両だけだ)。ところがこのライトが、進行方向と反対側も点灯してしまう。どうやらモーターの逆起電圧が関係しているらしく、コンデンサを入れれば解消されるとのこと。カトーの外国形車輛のライト基盤から外したコンデンサが余っていたので試しにやってみたところ、効果覿面で完全解消された。しかし、これまた実際にやってみた人の話通りで、走り始めの挙動がかなりピーキーになってしまった。これをマイルドにしようとすると、抵抗を加えると良いとのこと。やってみたところ、車両の動きは元通りになったものの、逆方向のライト点灯が再度発生。どうやらモーターの抵抗値と同じ抵抗を挟むのが理想的らしい。抵抗の値が大きくなると動きは良くなるが逆起電圧は吸収できず、小さな抵抗にすると動きが悪くなるが逆起電圧は解消される――といった関係にあるらしい。手持ちの抵抗で一番値が小さい430Ωで試したのだが、これでもまだまだ大きすぎるようである。というわけで、今度また2〜3種類買ってこなくては。
  では、いつもの。

【ぐらんぶる】9巻(新刊):☆☆☆
  いつもいつも思うのだが、よくもまあこんな展開に持ち込めるものだ(笑) ほんの少し言葉が足りないだけで、都合のいい解釈というか、話が面白くなる解釈をする登場人物たち。その「少し足りない」「言葉」のチョイスが上手いんだろう。こういうの考える原作者はセンスあるなあ。まあ、センスがあるからこういう仕事やってるんだろうとは思うけど。
  星評価が若干低めだが、前半がちょっと嫌いな話の展開だったのが足を引っ張っている。後半の流れは『ぐらんぶる』に求めるものだ。そして最後は、ちょっといい感じで巻が終わる。毎度毎度ちょうどいいところで巻が終わるのもこの漫画のいいところ。それを踏まえた上で、次巻とっても気になるかなり大胆な?終わり方。この漫画のことだから一筋縄ではいかないんだろうけど、「ケバ子頑張れ!」と応援しておこう。

【ハリネズミのハリー】2巻(新刊):☆☆☆★
  前にも書いた気がするが、四コマ漫画の感想って書きにくい(笑) 相変わらずキャラクターが可愛くて、基本癒し系の安心するストーリー。新登場のアザラシ君がこれまた可愛らしいんだけど、某芦屋のゴマフアザラシとは違って海限定だから、レギュラー登場は難しいだろうなあ。

【Q.E.D.iff ―証明終了―】8巻(新刊):☆☆☆
  最近思うんだが、可奈嬢の頭のキレが凄まじい(笑)(『白いカラス』のラスト) ところでこの話、燈馬君が岩沼康三の依頼を受けて動くわけだが、この時可奈嬢も同じ場にいて、日菜野や弁護士の仙台も最初から“グル”のはずである。その割に……燈馬君や可奈嬢の仙台と2人だけの場面での会話がそれっぽくない。読者をミスリードするのが目的としても、これは読み返すとかなり不自然に感じる。小説書いてて“推敲”が甘かったんじゃねーだろーなー。

【C.M.B.森羅博物館の事件目録】36巻(新刊):☆☆☆
   4つ目の話……小説のほうの主人公が主役になってる気がするんだけど(苦笑) もういっそのことだから、小説をセルフコミカライズすればいいんじゃないかな? 1話ごとに燈馬君と森羅君が出て来るって形で。

【亜人】1巻(既刊):☆☆☆
  前々から名前は聞いていたがあまり詳しい内容は知らなかった。実写映画化したらしく、メディアへの露出が増えてきたところで1話試し読みをした。たまにはまた「1巻つまみ食いシリーズ」をしてもいいかな、と思って、某家電量販店の漫画コーナーでうろついていたときに目に留まったので買ってみた。ちなみに、他にも候補があったのだが、1つは何故か1巻だけ発見できず、もう1つは翻意して保留となった。全然関係ないが、そのとき『まじっく快斗』の5巻がいつの間にか出ていたのも見つけたが(3巻までは買っていたのだが、4巻は認識していたものの買ったかどうか不明)、迷ったもののこちら保留。
  人と外見上は見分けはつかないものの、不死身の存在である「亜人」。発生原因やメカニズムが不明であることは当然ながら、全世界に確認された他にどの程度個体数がいるかどうかすら分からない。物語中の表現では「“死んで”みなければ分からない」――本人ですら自分が亜人かどうか、普通に生活を営んでいる状態では認識できていない。といった感じの世界観。主人公は普通の高校生だったはずだが、ある日不注意でトラックに轢かれてしまうが、その後何事もなかったかのように(但し血塗れ)立ち上がる。亜人であることが判明し、“日本で3人目の例”として追われる立場になる。
  不死身というと最近そういうテーマの漫画を買った。『しをちゃんとぼく』だ。当然だが、漫画(作者)が違えば不死身観が全く違う。しをちゃんは不老不死であるが故に周囲への注意関心が全く欠如し――という、今までにないものを見せてくれた。『亜人』はどうか。主人公は言った。(トラックに轢かれて)「痛かった」と。「死なないが故に痛みが長く続いた」。その後、逃亡生活に入り怪我をするが、怪我は治らない。「亜人」は生命の危機に陥らないと治癒能力が働かないようである。怪我を治すために主人公は決意する。自らの首を掻っ切り、致命傷を負って全身の傷を治した。最初は戸惑い、恐怖し、怯えていた主人公だが、この辺りから何かを悟ったような変貌を遂げて行く。既に亜人としていた2人の男が登場し、亜人の真の能力が明かされ、そして世間に認識されていないもう1人の存在も。気になるのが、亜人と分かってからも態度を変えなかった主人公の旧知の友人。彼は何者なのか。彼もまた亜人なのか、それとも亜人を良く知る何者なのか。
  続きは気になるところで、面白いことは面白いのだが、2巻以降を買うかどうかはこれまた保留ということにさせてもらおう。

【ドラゴンボール】完全版6巻(既刊)
  表紙は桃白白。めっちゃ懐かしい。そしてカリン塔。割と後半まで出てくるカリン塔だが、超聖水なんてのは全然覚えていなかった。そしてここでも亀仙人の話題が出てくるが、さすが亀仙人様考えることがセコイ(笑) ジャッキー・チュンがまるで別人のようだ(笑) というわけで次巻、桃白白と再戦。たった3日で別人のように強くなった悟空が立ち向かう(はず)。

【るろうに剣心】完全版4巻(既刊):☆☆☆
  観柳・御庭番衆編の締め、弥彦の戦い、そして石動雷十太編スタートとなる。私は基本、漫画に関しては“脇役”にスポットライトが当たりすぎるのが好きじゃないのだが、この弥彦の闘いはまあまあ好きな方かな。にしても、『再筆』で可哀想なポジションにいた三条燕だが、実は本編からして不遇の境地にいたんだね……。この初登場の時は、まさかこの娘が物語の最終盤で超重要な役割を果たすことになろうとは予想だにしなかった。読者はもちろん、作者も全く考えていなかっただろうなあ。
  雷十太編は、肝心の雷十太が小物過ぎてあんまり好きじゃない。まあ、小物であるのが判明するのはこの次の5巻のことなのであるが……初登場時点では秘剣・飯綱を繰り出したり、それを初見でかわした剣心の実力を認めたりと、なかなかの風格を見せてくれたのだが。完全版4巻最後に収録された話で、三下(?)を使って剣心を抹殺しようとしたあたりは小物感漂い出した第一歩かな。ちなみにその第三十九幕のカラーの扉絵は、ジャンプ掲載時のを切り取っておいてあったはず。作者の裏話に、霧の様子をエアブラシを使って表現したとか書いてあったはず……“当時”はピンと来なかったが、今見ると大いに反応する場面。模型で言えばウェザリングする感じかなー。私はあんまりそういう塗り方しないけど。

〜番外編〜
【るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―】ジャンプSQ.11月号掲載分
  北海道に……まだ旅立たない! 北海道ではじめちゃん(*1)が活躍したりするが、そのせいで剣心のシーンが少なめなのが不満。北海道へ行く旅費はどうするんだろう。まさか京都の時のように徒歩か?とか冗談半分で思っていたのだが、さすがにそれはやらないようだ。パトロンがいるとか、剣心も大きくなったものだ(違)。

*1 もちろん斎藤一のことです。ちなみに志々雄誠はもちろん「まことちゃん」です。
*2 「謎はすべて解けた!」の人や「ぐわし!」の人とは多分関係ありません。

  前回の感想文を投稿し終えた直後、『マヤさんの夜ふかし』が最終回を迎えたことを知った。せっかくコミック買ったのに無駄足だったかぁぁぁぁぁぁ! でもまあ、だらだら続けられても困るしな(酷い本音)。
  予定外で『亜人』に手を出してみた。経緯は書いた通り。続きは「保留」ってことで。『Q.E.D.』と『C,M.B.』に関連した例の小説だが、買ってはみたものの未読。売り上げに貢献するから作者が小説執筆に現を抜かすわけで、そういう意味では買うべきではないのかもしれないけど……辛口だけどこれでもファンだからね。
  11月は……追い付いてから初の新刊『僕のヒーローアカデミア』、完全版と並行すると混乱しないの?『ドラゴンボール超』、続編ゆえの不安いっぱいの『鉄鍋のジャン!!2nd』の3冊が新刊での予定。あと『潔癖男子!青山くん』の11巻も出るんだけど、この前2ヵ月連続3冊刊行事件で買ってない10巻がまだ。どどどどど、どうしよう? 他は、例によって完全版2タイトルを1冊ずつ買う予定。その他、以前単行本買うかどうか悩んだことのあるWeb連載漫画『ひゃくにちかん!』。先日完結したのだが、最終4巻に描き下ろしで後日談が載るとかで、読んでみたい。4巻だけ買ってもいいし、せっかくだから1巻から揃えてもいい気もする。作者本人がアピールしている通り、全4冊は買いやすい!

(2017-79 10-06)


平成29年10月28日

候補機撃沈

  フジフィルムのX-T20を触って来た。結論から言うとタイトルの通り。まず、シャッター速度はは前後ダイヤルによる操作も可能。しかし、絞りは一部のレンズでのみ可。その一部が問題で、「絞りリングがないレンズ」のみらしい。フジフィルムの一定以上のグレードのレンズはほぼ絞りリングを備えているので、絞りだけはレンズの根元でやらなくてはいけないということだ。まあ、まだこれは我慢できる。次にファインダー。倍率は低いが、意外にそんなに悪くないと思った。むしろGX7 MarkIIの方が好きになれない。スペックに現れないところで何かあるのか。自分の持ち物として使ってみるとT20も不満が噴出してくるのかもしれないが……。さて、一番の問題点は露出ステップ。シャッター速度も絞りも1/3段刻みで、1/2段への変更は不可。たまたまメーカーの人がいたので質問してみたのだが、「要望が少ないから」だそうだ。ああそうですか少数派ですか。じゃああれだな。ソニーやニコンやオリンパスは少数派のために1/2段ステップを用意してくれる神様みたいに素晴らしいメーカーってことですね。フジフィルムとパナソニックは少数派をあっさりばっさり切り捨てる合理的なメーカーだと覚えておこう(おっとここでP社にとばっちりが)。ちなみにキヤノンとペンタックスとライカはどうなのか知らない。何となくだけどペンタックスは1/2段行けそう。キヤノンは義兄に借りたことがあるのだけど、設定できるかどうかチェックしなかった。ライカはレンズに絞りリングが付いている関係で1/2段のイメージ(シャッターは1段刻みのまま?)。
  失意のどん底に落とされた私は、癒しを求めてα6500を触りに行った。もちろん1/2段刻みに設定できることは再確認。でもなあ、これなあ。ダイヤルが操作しにくいね……あらためてこうして触ってみると。これも却下したくなってきた。迷走し始めた私は、D5600を触ってみる。軽い。D3400はさらに軽い。いかしかし、ここでD5600やD3400に行くのは違うだろう。ちなみについでだからD7500も触ってみたのだが、意外とファインダーの小ささは気にならない……何か俺の身に起きているんだろうか?
  GX7 MarkIIを買ってみて、やっぱりマイクロフォーサーズの画質に不満があるので、当分マイクロフォーサーズ機は買いたくない。というわけでオリンパス機も除外。残るはペンタックスなんだけど、考えてみればペンタックスも今は実質一眼レフしかなく、軽い機種でも一眼レフ故にミラーレスに軽量勝負を挑むのは分が悪い。後輩がカメラの話忘れてそうな気がするので、このまま使い続けるのが一番の良策に思える。で、最後にα7IIを見てびっくり。α6500より安くない? レンズキットなら、α6500本体のみにちょっと足せば買える金額だった(キットレンズで我慢できるのか?という問題は残るが)。今α7IIを買うのはちょっと急いた選択肢なので、α7IIIがα7RIIIと同じくサービス価格で発売されることを願って、じっと我慢すべき時なのかもしれない。大丈夫、俺ならできる。ソニーが一眼レフを再度作ることを願って耐えに耐え、諦めてからも1年D810のために貯金してきた俺なら、あと半年ぐらいは我慢できる。今悩んでるのはサブ機で、メイン機には何の不満も抱いていないからね――あ、「何もない」ってことはないかな。特に大きな不満は抱えていないから、ぐらいにしておこう。

(2017-78 10-05)


平成29年10月25日

『ミラーレス伝説 αの7R III』(謎)

  毎年楽しみにしている某カメラ雑誌の特集、『間違いだらけのカメラ選び』が今年はないみたいで悲嘆に暮れている。その代わりが『愛のあるカメラ選び』……ってなんじゃそりゃ! 今までのも充分“愛”はあったと思うんだけど?(笑)
  それはさておき、今年の特集で気になったのがフジフィルム。広告費いくら貰ったんや?って言うぐらい絶妙なプッシュ(笑) 今までカメラ本体やレンズはお世話になったことはないが、フィルムは“フィルム時代”の中期以降完全にフジしか眼中になかったので、メーカーとしての高感度はミノルタ、オリンパス、ニコンに次いで高い。その割にフジのカメラを話題にすることはなかった。何故か? 欲しくなるようなデジタルカメラをフジフィルムが作っていないから。フジフィルムのXシリーズと言えばアナログなダイヤルが目立つ。私を知る人なら「そーゆーのが好きなんじゃないの?」って言いそうだが、このケースにおいては逆に作用している。アナログな操作がしたければOM-3Tiを引っ張り出せばいいだけの話。アナログを謳うなら欠かせないものがあるよね? そう、フィルムだ。フィルムが使えないデジタルカメラでアナログの何を語るというのだ。直感的な操作がうんたらかんたらという売り文句もあるようだが、私はD810もα99IIもGX7 MarkIIも直感的に操作してるぞ? シャッターダイヤルと絞りリングがグリップ付近の前後ダイヤルに移動しただけで特に大きな変化じゃない。電源OFFでもカメラの設定が分かるというが、絞り値とシャッター速度だけ分かっても仕方ないよね、っていうぐらい今ではデジタルカメラの項目は多彩だ。面倒でも電池の予備は多めに持っておいて、電源入れて確認しましょう。でももし、巻き上げレバーが付いていれば話は180度変わっていただろう。「何を巻き上げるん?」――以前友人とデジカメ談義をしているときに巻き上げレバーに言及すると、友人はこう質問し、そして私の回答を聞いて大笑いした。答えは単純明快だ。シャッターである。マニュアル時代のカメラに付いていた巻き上げレバーは、フィルムを「巻き上げる」と同時にシャッターのチャージも行っていた。「フィルムがないならシャッターを巻き上げればいいじゃない」――というわけで、今のデジタルカメラも巻き上げレバーの余地が残されているのである。それも電子シャッターが主流になればなくなってしまう。将来なくなってしまうであろうからこそ、今しかないのである! ソニーは絶対にそんなことしないだろうから、その他のメーカーさん、一度考えてみませんか? 特にドイツの某Lさんなんか好適だと思うんですがね(でもLは高すぎて買えないー)。
  とまあ、そんな流れでフジのカメラに注目していなかったのだが、カメラ好きのおもろいおっちゃんたちが勧めてくれるのなら食わず嫌いも勿体ない。ということで、ちょっと研究してみた。ひょっとしたら後輩にGX7 MarkIIを売ってしまうかもしれないので、その場合の代替機の候補として考えてみよう。まず、さっき苦言を呈したシャッターダイヤルだが、嫌いであれば使わなくても特に問題なく操作できそうな雰囲気だ。ローエンドモデル以外には前後にダイヤルが付いている。多分だけど絞りリングも同様だろう。なお、実機を量販店で触ってから書きたかったんだけど、都合によりその時間がなかった。オンラインの説明書を見ればいいのかもしれないんだけど、面倒なので見た感じで話をしてます(爆) さて、ラインナップを見てみると……ハイエンドのPro2は、レンジファインダーみたいなスタイルでハイブリッドビューファインダーが付いているのだが、GX7 MarkII使っていてやっぱりファインダーは中央の方が好みであることが確認できたのでパス。値段も高めだし。次がT2。確かPro2との二枚看板だったはずだが、Pro2よりやや安い。相対的には安めだが絶対的に言うと安くはなく、α6500といい勝負。性能も確かいい勝負だったはずだが、それだったら素直にα6500買うよねって話だ(α6500のファインダー位置ってどこだっけ(爆))。その下にT20というのがあるのだが、さらにE3というのもほぼ同じ値段で並んでいる。スペックを比べてみるとかなり似通っていて、一眼レフスタイルとレンジファインダースタイルという違いなのかもしれない。念のためT2からどの程度スペックダウンするのか調べてみたところ、間違い探しレベルでそっくりなことに驚いた。拡張ISO感度の低い方はT2の方が細かく設定できるのだが、連写速度に関してはT20の方がきめ細かく選べて、どちらがいいかと言われれば後者の方がメリットが大きそう。但し、ファインダーはT2の方が良い。これは見逃せないポイントなので、本格的に検討し始めたらここでかなり悩みそう。一番ローエンドなのがA3だが、パス。敢えて言うなら自撮りできるカメラが他にないからアリと言えばアリかもしれないが、自撮りする機会が今までに何度あったことか。
  いずれの機種も、APS-Cサイズのセンサーに約2400万の画素が詰め込まれている。そうである、私の大好きな「6000×4000」の画像ファイルを出力してくれるのである(笑) どの機種を選んでも画素数が一緒って、素晴しいことだと思う。オリンパスやパナソニック(つまり、マイクロフォーサーズ陣営)もそれに近いことがあったけど、今トップの機種が画素数が増えて“2種類”になってしまった。今後どうなるかは分からないけど、今のところフジはオンリーワンである。APS-Cの2400万画素というとうちのα77と“お揃い”であるが、高感度時の画質についてはフジ機の評判はいい。下手すると35ミリ判センサーに迫る勢いで、おそらくα77よりは期待していいものと思われる。レンズも雑誌他を見ていると印象がいいので、α6500と一緒に買おうと思っているアレよりはいいのだろう。レンズの細かいコトは気にならない性格なのだが、精神衛生上の話である。後は値段と、重さだ。今のところ最有力のT20の場合、レンズ込みでGX7 MarkIIの2倍程度の価格で、重さは4割増しと言ったところ。本体はT20の方が軽いのだが、レンズであっさり逆転してしまう……というか、70グラムのレンズは反則でしょ(笑) E-PM2時代から見ると8割増しということで、倍に近くなるのがアレだけど……画質と操作性とファインダーということで我慢しよう。ファインダーに妥協したくなくてT2を選ぶと、値段はα6500と互角(T2の方がやや安い?)。重さもE-PM2時代の倍を超えてしまう。ちなみにα6500を選択した場合は、重さがちょうどE-PM2時代の倍程度となる(レンズはF4のバリオテッサーで計算)。トータルで考えるとT20かなあとは思っているが、実際そこまで真剣に考えているわけじゃないのでまだまだどうなるか分からない。そもそものGX7 MarkII売却計画が完全に不透明だから(笑) 後輩がその話を覚えているかどうかすら怪しい。それでもこうやって調べだすと、新しくカメラが欲しくなるのは困り物だ(笑)
  雑誌の特集の話に戻すと、ソニーは今年α9(あるふぁ・きゅう)しかレンズ交換式のカメラを発売していないらしい。去年はα99IIとα6000の後継機とα6000の後継機の後継機の3台も出たのにねえ。まあ、あと2ヵ月少し残っているので、例えば今週α77IIIかα7IIIかα6550あたりが発表されて年内に発売というシナリオも残されている――と話を繋げる予定だったのに、ここでまさかの「α7RIII」が発表された。確か二代目の時は無印が先に発表されていたと記憶しているのだが、三代目の発表が長兄Rからとは(勝手に画素数順に長兄次男末弟と位置づけている――値段的には次男坊が一番下なのだが)。簡単にざっと書くと、画素数据え置き、高感度性能アップ、連写速度大幅アップの他、α9に準ずるファインダーやAF性能、カードスロットの強化(デュアルに!)。連写周りに注目点が2つある。秒間10コマはα9やα99IIと比べると「平凡」なのだが、メカシャッターでその数値を達成しているのが1つめのポイント。シャッターユニットが改良されたらしく、ひょっとしてひょっとすると、あの独特のα7シリーズの頼りないシャッター感触が改善されているんじゃないか?と期待しているのである。2つ目は連写時のRAWファイル。今まで連写時は12bitRAWしか記録できなかったが(α99IIもα9も)、今回から連写の際にも14bitで記録できる。はっきり言ってファイル容量が大きくなるというデメリットがある一方でメリットは「精神衛生上」しかない14bitRAW、しかも本気撮影時に連写を使うことはほとんどないのだが、それでも「ある」のと「ない」のとでは気分的に大違いなのである。
  で、最後のポイントの「でもお高いんでしょう?」の声は、予想価格37万円前後という告知にかき消されてしまった。現在のα7RIIのお値段とあまり変わらない。発売後しばらくなかなか安くならなかったIIだが、去年のα99II発売時に安くなり、そしてそこからわずかに値下がり傾向にある。つまり、“ソニーの新製品なのに安い”と捉えていい。欲しいかどうかで言えばもちろん欲しいが、買うかどうかで言うともちろん悩むところで、でも今回珍しく“お値段据え置き”となったことで少しだけ現実味を帯びた悩みになる。とは言え、レンズも一緒に買わないといけないわけだから、実際のところは50万円クラスの出費になって厳しい。これの2400万画素版の無印IIIが出てくれればベストなんだけど、画素数以外にもいろいろ削られそうで、削られた部分次第でまた「うーん」って悩む羽目になりそう。
  といったところで、そろそろ本日の結論で締めよう。「カメラ雑誌を読む時は、用法と分量に注意しましょう」。眼中になかったはずのカメラが欲しくなって大変危険である(笑)

*1 「こうかんど」って打ったら第一候補が「高感度」なんだもん!
*2 「そにぃ」? αを引き継いだってだけで別に特に思い入れないよ!(ウォークマンで音楽聞きつつPS4のコントローラーを握りながらのコメントでした)
*3 「本日の結論」がタイトルがらみの事項じゃないだと!?

(2017-77 10-04)


平成29年10月10日

4勝2敗

  今季最終戦の観戦に行ってきました。安藤選手の引退試合でもありました。前回の観戦後間もなくに買ったGX7 MarkIIでありますが、その後野球観戦をしなかったために“真価”を発揮したのがようやく今日。フォーカス合成? そんなものはなかったんだよ、きっと。
  では“真価”とは何か? 他の手持ちのカメラにない“飛び道具”として、画素数が300万ちょっとに減ってしまう代わりに秒間40コマで撮影が可能な超高速連写モードがある。買う前は良く調べてなくて知らなかったんだけど、買ってあちこちいじくってて発見した時「これは球場観戦で使える」――と思ったのに、まさか3ヶ月後になるとはね……。結論から言うと、こちらはかなりの威力を発揮した。シャッターのタイムラグが大きくてタイミングは掴みにくいものの、ほぼ動画と言っていい連写はバットがボールに当たる瞬間〜当たった直後のボールが飛んでいくところがバッチリ。福留選手のホームランはシャッターを押すのが遅くて撮り逃したけれど、その直後の大山選手のホームランはばっちり撮影……尤もその頃、ちょっと熱暴走?気味でピントが合わず、盛大にピンボケした写真になってしまったのが悔やまれる(どこがばっちりやねん)。その後電源切って、念のため一旦電池も外して、新井良太選手の2打席目の時は何とか復活。(ファンの心の中では)豪快な現役さようならホームランの瞬間も今度こそばっちり。
  そんなこんなで本日の撮影枚数は4000枚超えとなってしまった。先述の通り300万画素ちょっとの画像だし、当然ながらRAWも記録できないので、ファイル容量はそこまで圧迫しない。総じて、“おもちゃ”としては充分及第点。当初の目論見とは完全に違ってしまったが、そんなん言い出したらα77だってそうやし。秒間40コマともなると“ほぼ動画”だから、「動画でいいんじゃない?」と思われるかもしれないけど、やっぱり私は静止画の方が好きなようだ。ま、最低限値段分のモトは取れそうということでめでたしめでたしだ。予備のバッテリーと充電器を買うかどうか悩ましいところだが……。

*1 充電器が付いていないデジタルカメラは、リチウムイオン電池を使うものとしては初の購入となった。本体に充電池をセットしたまま、USBケーブル経由で充電するのがメーカーの想定のようである。

(2017-76 10-03)


平成29年10月7日

中止決定はぬか喜びの後で

  昨日の阪神タイガースの最終戦が中止になったのは皆さんご存知の通り。見に行く予定にしていたのだが、天気情報では前々から雨となっており、当日も昼間から本降りになってきた。ところが甲子園球場公式サイトには中止のお知らせがなかなか掲載されず、ひょっとしたら試合を強行するのでは?と思い始めた。4時ごろになって雨足も弱まり……というかほとんど止んだので、「これは試合あるぞ」ということになった。一緒に行く約束をしていた後輩に連絡を取ろうとして、念のためもう一度公式サイトを見ると……このタイミングで中止決定かよ!!!
  結局、夕方から再び降り始めたので、中止決定は妥当な判断だったようだが……タイミングが遅すぎる!! 試合があるかどうか気にしながら過ごしていたので、何だか半日損した気分だ。

(2017-75 10-02)


平成29年10月5日

「真の完成」? 阪急5100系原形仕様

阪急5100系連結器周りのディティールアップ

(2017-74 10-01)


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