橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成29年9月

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平成29年9月30日

涼しくなってきたねー

  9月中に阪急5100系(模型)のディティールアップが出来たらいいなあ、と言ってて出来なかった。理由は、作品が完成したら恒例となっている作業部屋の掃除に際し、あちこちに散らばっているパーツ類を整理し始めたら……そんな短時間で終わるわけないじゃないですか(笑) あまりにも先が見えないので、「今日はこのくらいにしとったるわ!!」と一旦畳んで、ようやく作業開始。一応ある程度目処は立ったけど、まあ早くて完成は来週末ぐらいかなあ。
  というわけで。

【僕のヒーローアカデミア】11巻(既刊):☆☆☆
  唐突な話ですまないが、ここ数年でよく考えるのが「親って何だろう?」「子って何だろう?」「親子って一体何なんだろう?」。考えるきっかけになったは最近話題の「キラキラネーム」。親にとって子とは何で、親は子に対してどうあるべきなのだろう。私の出した答えは(以下略) 合宿中に敵の襲撃を許した雄英高校は、生徒の安全確保と内通者?のあぶり出しのために全寮制を敷くことを決定。最大の問題は保護者の理解が得られるか。家庭訪問での説明は順調に行っていたかに見えたが、まさかの主人公・緑谷少年の母が異を唱える。親は子の幸せを願う。果たして奇跡的に“個性”が発現した出久がヒーローになるのは幸せなのか。その人にとって何が幸せかどうかは本人の感じ方だし、今幸せでも明日不幸になるかもしれない。究極の話、死ぬときまで自分が幸せだったかどうかなんて分からないとも言える。人生の選択で何がどう転ぶかなんて誰にも分からないし、だったら自分で決めるしかない。自分で決めて上手く行っても失敗しても自分の責任だ。誰かが背負うことはできないし、背負ったところでどうしようもない。未成年とは言え、子・出久が自分で納得して決めたなら母親も黙って行かせるのが本来の親としての在り方ではないだろうか。とは言え(繰り返し)、出久の幸せを願う母親が感情面で雄英の決定に納得できないのも、現実的で愛情あふれる“反対”だろう。加えて言うなら、「この身に代えても」と考えるオールマイトに対して、「生きて出久に寄り添ってやって欲しい」と伝えるのもまた、子を持つ者の発想なのかもしれない。出久の母親は、オールマイトにもまた親がいて、同じ気持ちならきっと我が子が健在であることを願うだろう、そう思ったに違いない。
  最後は初の寮生活でテンションが上がっている面々の呑気な話で締め。こういうノリは好きです。私の採点では口田君が最高得点。理由は言わなくても分かるな?

【ドラゴンボール】完全版5巻(既刊)
  ……こんな忍者いたっけ? アタマ悪いなーと思って読んでたら、上官に「実力はあるけどアタマが……」と呆れられていて笑うしかなかった。でも、頭脳も含めての実力じゃないですか? お次は人造人間8号。人造人間って、まさかあの人造人間!? これを踏まえての17号とか18号だったんだろうか……。あの話の時にこの8号を出していれば熱心なファンはかなり喜んでいただろうに。4階のブヨンはよく覚えている。というのも、アニメの次回予告を見て、当時小学生だった私は「なんか怖そう」と思って敢えてその回だけ飛ばしたのだ。多分その頃私は中学受験に向けて勉強を開始(させられていた、ともいう)していて、塾が終わって家に帰ってから、録画していた『ドラゴンボール』を見るのが毎週の楽しみだった。それでも怖くて見なかったというのだからかなり怖そうだったということだ。「ここのどこが怖いの?」って言われそうだけど、当時小学生(多分4年か5年生)だからね、そういうツッコミは厳禁だ。ただ、当時もコミックスは読んでいたと思うのだが、アニメの放映の後だったのかな? アニメ側に『Z』が付くころには完全に単行本の方を先に読んでいた記憶があるのだが……(さらに言うと、連載もきっちり読んでいた)。

【るろうに剣心〜明治剣客浪漫譚〜】完全版3巻(既刊):☆☆☆★
  あれっ? なんでこんなところで読み切り版入れるかなあ。あと1話で御庭番衆終わらなかったっけ? まあ私の個人的なアレで行くと、ちょうど『北海道編』にて神谷父こと越路郎殿の顔が初登場してタイムリーなんだけど(読み切りは千鶴のじゃなくて、恵、薫、弥彦が兄弟のプロトタイプ“剣心”で、越路郎は名前だけ出てくる)。
  RPGで例えるならまだ序盤のダンジョンなので、敵を2体倒しただけでボスに辿り着く(なんつー例えだ(笑))。パーティーメンバーも3人、うち1人はほぼ戦力にならず、だから敵さんの数を増やすわけにもいかんのだろう。RPGなら弥彦は魔法使いの後列扱いなんだが、これは明治剣客浪漫譚だからね(意味不明)。蒼紫が敗れ、観柳がガトリングガンを持ち出したあたりから御庭番衆の“本性”が現れ始める――前の巻でギスギスした感じだったのに、こいつら仲いーじゃねーか(笑) にしても、今読み返してもここで4人とも全滅とは勿体なかった。和月伸宏も思い切ったことしたなあ。まさかとは思うけど、生かしておいて描くのが面倒だったとか、そんな理由じゃないよな? ただ、JC版の単行本の“あのコーナー”にストーリーのその辺の裏話が載ってたような気がしないでもないような、でも記憶にないからやっぱり書いてなかったのか、でもでも私あんまりあそこしっかり読んでないからなあ……。

【僕のヒーローアカデミア】12巻(既刊):☆☆☆★
  腕がダメなら脚を使えばいいじゃない――とようやく気付いた緑谷少年。過去にどこかで脚も(ワン・フォー・オールのせいで)怪我してたような気がするから、なんとなく脚もダメなんだと思ってたらそうじゃないようだ。別の漫画になるけど、某ケンカ百段の達人さんの言葉によれば、手っ取り早く強くなるには腕を脚並みに鍛えるか、脚を腕並みに器用に扱えるようにするのがいいとか何とか。また別の漫画になるけど、某琉球空手のキジムナーさんによると、戦場では足場が安定しているとは限らず蹴り技にばかり頼るわけにもいかないとかなんとか(でもその人物、最後の決めの大技「火神」は足技なんですがね)。といったようなことを、よりファンタジー色が強い本作で考えるのは野暮というものか(笑)

【BUNGO−ブンゴ−】11巻(新刊):☆☆☆☆★
  評価ちょい甘かもしれないけど、『BUNGO』に期待するモノがたっぷり詰まっていたのでこれぐらいが妥当だろう。スカウトがどーたらこーたらという話はほぼナシ。単純にブンゴが投げて、ライバルやチームメイトが燃える。細かいことは一切不要。
  しかし、ブンゴに付いて来た一年生2人はいいとして、瑛太、間瀬が“シェアリング”している尾野は、これ、一体何を目指してこういうキャラクターにしたんだよ(笑) 野球漫画としてはかなり珍しい部類のポジションだと思うんだけど……こういうの描けるのも作者の才能かねえ?(笑)

【言ったよきいちゃん!】1巻(新刊):☆☆☆
  先日紹介した通りのギャグ漫画。「きいちゃん」のネーミングは「ちゃん聞いてない」だそうで、なるほどなあ。これ、「何系」とするかが難しい。不条理系じゃないし、何だろうなあ。どちらかと言えばその昔私が嫌いだった少年ジ○ンプの意味不明系のギャグ漫画に近いのだが……。
  評価の星の数が少し少ないのは前半部のせい。1頁に4コマが2本押し込まれていて、ウェブで見た時よりも“細かい”感じがして読み辛い。どうして単行本でこんな風にしちゃったんだろう……って思ったら、途中からコマの横幅が2倍になって1頁1本になった。どうやらウェブでの連載中に、編集部か本人か誰の判断か分からないけど、コマのアスペクト比を変更したらしい。これはナイスとしか言いようがない。ひょっとしたら絵に対して文字の割合が多すぎるって読者か誰かが指摘したのかもしれない。そうだとしたらもうナイスとしか言いようがない。私が真面目(?)に連載を読み始めたのは途中からなのだが、ちゃんと読むようになったのはコマのサイズが変わったあとからなのかもしれない(なお、その時点でバックナンバーを全部読んでいるハズ)。
  もうちょっと漫画の内容も紹介したいのだが、それが難しい(笑) 一言で言えば“斜め上”。しかもかなり上方。擬音語なのか擬態語なのかよく分からないけど、それがかなり独特。「前回までのあらすじ」というページがあるのだが、前回までのあらすじになってない上に発想が飛躍しすぎていて、そもそも話が繋がっていないので前回までのあらすじなんて作れないわけだし。
  という具合で、感想にも困る漫画なのだが、帯に書いてた単語で締めておこう。「フリーダム」です。

【僕のヒーローアカデミア】13巻(既刊):☆☆☆★
【僕のヒーローアカデミア】14巻(既刊):☆☆☆★
【僕のヒーローアカデミア】15巻(新刊):☆☆☆★
  誕生日にまとめて最新刊含む3冊買ってもらいました(嘘)
  まとめて3冊読んだので(これは本当)、感想文もまとめてみ……ようとしたのだけど、書き辛いのでやっぱり分割する。3冊まとめて読んだので感想文は薄めです。

【僕のヒーローアカデミア】13巻(既刊):☆☆☆★
  要救助者のプロとか、よくそんなアイディア思い付くな(笑) 

【僕のヒーローアカデミア】14巻(既刊):☆☆☆★
  サーと友だちになれそう。ユーモアを大切にするという点、そして何より「出来なければ不採用とは言っていない」という論理展開(笑)
  というところから冒頭に戻って。祝! ワン・フォー・オール上限が8%へ3パーセントポイントアップ! ……ってえれぇ細かく刻むんだなオイ。まあ、変にここで10%にしちゃうと将来困るかもしれないから、とりあえず今は細かく行っておこうということなのだろう……んんんっ? これで最初に3%があれば、「3%→5%→8%→10%」という具合に上げていって、例のアレ風だったんだがなあ。惜しいなあ。

【僕のヒーローアカデミア】15巻(新刊):☆☆☆★
  というわけで、計画外に追い付いちゃった(笑)
  突然突き付けられた“オールマイトの死”。サーが“個性”予知で見たオールマイトの最期は凄惨なものだった。というところでなんだが、既にヒーローを引退してしまったオールマイトが今更敵と対峙するのか?といった疑問が。ただ、もしも緑谷少年に危機が訪れ、そこにたまたまオールマイトがいて、身を挺して守ろうとしたら? 今や無個性のただの一般人となってしまったオールマイトに誰かを守る力など残っていない。となると、そこに待っているものは凄惨な結末しかない。でもまあ、漫画の性質から言ってオールマイトは死なないような気もする。「予知」「凄惨な死」というと某奇妙な漫画の第一章を連想するが、時代も漫画のコミカル度も違うから……(今回は何だか別の漫画に言及する回数が多いなあ)。

  てなわけで、予想はされていたものの『ヒロアカ』を一気に最新刊まで行きました。あとは予定通り。考えてみれば9冊中半分以上が同じ漫画なのか……。
  10月は小康状態。相変わらずのバカが楽しみな『ぐらんぶる』、え? もう2巻出るの? 『はりねずみのハリー』、そして4ヶ月おきの恒例の『Q.E.D.』と『C.M.B.』。これに完全版(既刊)を買っておこうかな、というのが計画。6冊とやや大人しめだが、大人しくてもいいんじゃない? あ、そうそう、忘れてないけど『捕まえたもん勝ち!』の2巻が出る(小説)。この作者、まだ小説書くのを諦めていなかったのか……。

(2017-73 09-09)


平成29年9月28日

MarkIII

  「Mark」って付いてないけど、最近のカメラのネーミングっぽく。『閃の軌跡』の3作目が今日発売された。というわけでちょっと遊んでみたので感想を。相変わらずキャラの言動その他がウゼぇ。緊迫感のありそうな場所で腑抜けたトークをちんたら披露するし、敵は敵で例の“神速”さんが知能低そうな反応してるし、キャラクター初登場時は目を閉じてスカした表情してるし(若干目を閉じてる時間は短くなった気はせんでもないが)。PS4になってちったあグラフィックが進化してるかと思ったら旧態依然だし。

※初代『閃光の軌跡』の頃からずっと言ってることです

いやまあ、全部全然期待してなかったけど。いつになったら改善されるのかなあ?といいたいところだけど、いつになっても改善されないままなんだろうと諦めている。ま、ゲームとしてはまあまあ面白いし、『軌跡』シリーズなのでその辺りには目を瞑って遊ぶとしよう。

(2017-72 09-08)


平成29年9月24日

今日から(n+1)歳

但し、「n=昨日までの私の年齢」とする。

白兎「あれ? きみの誕生日は明日じゃなかったっけ?」
雪翼「そうだよ、誕生日は両方平方数の9月25日だよ」
白兎「じゃあなんで今日から年齢増やしてんの!?」

  法律上(民法だっけ?)は、“誕生日”の前日に年齢が一つ増えるようです。という比較的どうでもいい知識を得たのはずっとずっと昔の話なんだけど、最近(多分今年に入ってから)それが適用されているところを実際に見た。選挙の案内だ。選挙権を持つ人の条件の中の「生年月日」が、「選挙実施日の18年前の翌日以前」となっていた(この表現は私が適当に分かりやすく(!?)書き直したもので、実際はもっと正確で堅い文章だよ)。例えばだけど、もし私があとm歳若かったとする(mは「n+1−m=18」を満たす整数)。今日何かしらの選挙があったとしたら(ちょうど今日日曜日だし)、「18歳の誕生日は明日だけど」私にも選挙権があったということになる(年齢以外の条件は満たされているものとする)。ま、あんまり人生において役立つことがありそうにないお話でした。

(2017-71 09-07)


平成29年9月20日

切るとこ間違えた

  なーんだ、車にドローンを組み合わせた新しいサービスだと思ったのに。

(2017-70 09-06)


平成29年9月13日

阪急5100系原形5136F、5145+5126

  先日ちらっとお見せした最新作をようやくお披露目。
阪急5100系原形5136F、5145+5126

前回の侃侃諤諤(プレビュー)に書いた「そこ」とは、画像の左端に写っている「5126」のことで、前回のタイトルには入っていなかった「5145+5126」の存在を示唆するものでした。

  今回の画像で侃侃諤諤は、画像の縦横比「3:2」への拘りを捨ててみたのだが……一番最初の画像だけでも「3:2」のままの方がいいかなあ? その一番最初の画像だけは、例の「ティルト、シフトアダプター」を使って撮影したのだけれど、やっぱり画質がイマイチ。拡大画像を見てもらえると分かると思うんだけど、「5136」の正面ナンバーを始めとして何だかボヤけた感じ。レンズはOMマウントのを使っているんだけど、アダプターのラインナップには他にニコンFマウントのものもある。Fマウントレンズにしたってティルト、シフトに設計されたものじゃないからダメなものはダメかもしれないけれど、新しい分今回使った40mmF2よりはマシなんじゃないかと思ったり思わなかったり。40mmF2は何と言っても単焦点だからね。「設計の新しいズームVS設計の少し古い単焦点」の図、本来とは違う用途で果たしてどちらに軍配が上がるのか。当然だけど、実践するならまた一つ安くはないマウントアダプターを買わなきゃいけないということで、どこまで出費を重ねるのかと思うと頭が痛くなるところだ。

(2017-69 09-05)


平成29年9月10日

団員募集中止?

  掛布団、といっても阪神タイガース二軍のことではありません。



  掛布阪神タイガース二軍監督、お疲れ様でした。一軍の「超変革」路線と噛み合って上手く行ってたと思うので、改革半ばのこのタイミングでの辞任はちょっと残念。後任の監督が誰になるのか分からないけど、バットがしっかり振れるように選手を指導、育成して行って欲しい。来年こそ優勝や!(今年はもうさすがに諦めた)

(2017-67 09-03)


平成29年9月8日

D850

  今日たまたま別件で大阪に出ていて、某ヨから始まる家電量販店に立ち寄ったので、今日発売されたばかりのD850を触らせてもらった(ちなみに、発売が今日であることは完全に忘れていて、別の写真用品を買ったときにレジで見かけた店員さんが持っていたD850の箱を見て思い出した)。さすがに最新機だけあって画質は素晴らしく、高感度性能もD810より幾分良くなっている感じ。気のせいかもしれないけど4K動画もキレがある上、8Kタイムラプスは圧巻としか言いようがな――はい嘘ですね、店頭でそこまで試せるわけないじゃないですか(おいこら)。
  持った感じはあまりD810と変わらず。レンズ軽いなーと思ったら例の望遠レンズみたいな標準レンズじゃなく、軽い300mmF4だった(余談)。ファインダーは倍率が上がっているのだが、周囲のケラれがD810の時より大きくなった気がする(私はド近ちゃんなので眼鏡が手放せない;裸眼だとファインダー倍率の恩恵が大きいのだろう)。このあたりはα99IIと同じ。接眼部の開口をもう少し大きくできないんだろうか? オートフォーカスは、正確さはどうか分からないのだけれど、速さは……うーん、速くなったのかなあ? あんまりD810との差を感じないけど、実際に使ってたら違いが分かる日が来るのかもしれない。レンズが自分の持ってるのと違ったしね。シャッターの感触は、D810よりわずかに甲高くなったかなあと思ったのだが、これはどうやら気のせいのようで、隣にあったD810と比べると分かるほどの違いはなかった。連写はバッテリーグリップも付いてなかったので試さず。店頭で連写して遊ぶならD5だぜ。
  触ったら欲しくなるかな、と思ってたけど、別にいいかな、って感じで台に戻して帰って来た。D810の完成度が高すぎるよ。もちろんセンサーや画像処理エンジンの進化はあるんだろうけど、そんなの言う暇あったら写真撮りに出かけるべき。両者の画質には、多分40万円超(*1)分の差はない。4K動画とか8Kタイムラプスとかがやりたけりゃ新しいのを買わなきゃならんだろうけど、基本的に興味ないからね。元々「後継機種上等!」でD810を買ったわけだし、先立つ物もなく、本体買い替えるぐらいならレンズ買い足した方が楽しいしで、D850は買わない!(多分) 今後、カメラ雑誌の性能比較テストはD810じゃなくD850になるんだろうけど、D810の古さ(実際はそんなに古くない)を感じなくなって逆に良いかもしれないと思ってる。

*1 D850本体は40万円切ってるけど、XQDカードを含めるとそれぐらいになる? D810を売って足しにするという考え方はあるんだけど……

(2017-67 09-03)


平成29年9月7日

阪急5100系原形5136F完成

  今日のところはチラ見せ。
「阪急5100系原形5136F完成」プレビュー
今回も連結器周りをサボっているので、前作5100Fともども近日中(年内?)に何とかしたいところ。5100Fの床下機器の塗り直しもしなきゃいけないし。

  というわけで、本日のメインテーマは1週間遅れの読漫画感想文(8月分)です。

〜番外編〜
【るろうに剣心〜明治剣客浪漫譚〜】完全版1巻(既刊):☆☆☆☆☆
  月刊漫画雑誌『ジャンプSQ』10月号(9月4日発売)にて続編の連載が始まった『るろうに剣心』。それを記念してというわけではないのだが、『ドラゴンボール』と並行して完全版を本棚に並べて行くことにした。『るろ剣』は『ドラゴンボール』と違って通常の単行本が手元に揃っている。当然内容は同じなので、完全版の単行本が揃うにつれて感想文を書くのも今までにない独特の感覚なのだが、初めて読んだ時に感じたことも時折交えながらお送りする。
  「完全版」なのでカラーページも雑誌掲載当時を再現。ジャンプ誌上で目にした剣心と薫の最初の扉絵が懐かしくも蘇る――というのは嘘で、通常版1巻の表紙に使われているので見慣れています(笑) 剣心を好きになったのは、完全版では1巻のラストに収録されている読み切り版を読んだ時。当時はジャンプを毎週読んでいて、『るろうに』(読み切り版には緋村剣心という名前が出てこない)は一読した瞬間から連載化して欲しいと願った。往々にして私の評価と世間の評価は食い違い、私の気に入った漫画は人気がなく、世間で人気のある漫画は私が好きじゃないことも珍しくない。当時はそんなことは感じていなかったが、今思えばこの読み切りが無事『るろうに剣心』として連載されるようになったのは、奇跡的と言っていいかもしれない。連載第一回目は感無量、もちろん単行本は1巻から欠かさず発売日に買っている(1冊か2冊ぐらいは翌日とかになってるかも?)。
  『るろ剣』で一番好きなシーンは、第一巻第一話にある。狼藉を働いていた比留間弟に「お前も人を活かす剣などとほざくのか」と問われ、「剣は凶器、剣術は殺人術、薫殿の言うことは甘っちょろい戯言でござる」と一刀両断――したかに見えて、次のページで(ここでページが変わるのはもちろん作者が狙った構成だよな?)「でもその戯言が理想であり、願いでもある」と薫に微笑みかけるところ。前のページの「戯言」の手前で「己の手を汚したことがない者」と言っているのもポイントで、己の手を汚した剣心には掲げられない理想であるとの自戒の意味合いもあるのだろう。少なくともこの時点では、剣心は薫とは住む世界が違うと感じていたに違いない。
  第一巻の頃は、心なしか今の和月伸宏絵よりも柔らかさを感じる。以前『YAIBA』の話をしたときに青山剛昌についても似たようなことを言った気がする。書き慣れて来ると絵に硬さが出てくるタイプの漫画家って一定数いるのかな。『YAIBA』ついでに。「剣は凶器、剣術は殺人術」の行は『YAIBA』の龍神の言葉にも通じるものがある。鉄刃が龍神に、仲間か龍神の玉かを選べと迫られたときに刃は仲間を選ぶ。龍神は、刃が玉を選んでいたら後継者として失格にするつもりでいたのだが、刃にその理由を問われて「龍神の玉も所詮は殺戮の道具、心無き者が使えばただの凶器ですから」と語る。今考えると、和月はこの漫画を読んでいたな?と訊いてみたい気がする。剣心の言葉が実は師匠からの教えであったように、和月もその考え方をどこかで目にしたのかもしれない。
  
  さて、「番外編」である理由を書く必要があるだろう。実は発売時に1冊だけ買ったんだよね、『るろ剣』の完全版は。でも『るろ剣』は、通常版を全巻揃えてるから完全版買うこともないかな、とその1冊だけにになった。ところが先日、『ドラゴンボール』の完全版を買って思った。私の中で『るろうに剣心』は今のところナンバーワンの漫画だ。完全版と通常版の両方が揃っていてもいいんじゃないかなあ?と。そして新刊が少なめの8月にいよいよ“再開”の運びとなった。感想文を載せるに際し、新しく買う2巻以降だけなのも何だか微妙な気がして、番外編扱いで1冊目から行くことにした。1巻が一番評価高いしね(笑)
  『ドラゴンボール』完全版にはない星評価が付いている理由も書いておく。私の中では『るろ剣』は最も好きな作品だから、逆に恐れずに評価を形にできるかな、と。実を言うと、『ドラゴンボール』の最初の方は今読むとさすがに古さを隠せないな……というのが正直なところ。かと言って、レジェンド級の漫画にケチを付けたくもない。『ドラゴンボール』の面白さは世間の認めるところであり、私が今更どうこう言うべきものでもない。一方で『るろ剣』は、作品愛ゆえに厳しく行くことにした。
  最後に。毎年末に「今年買った漫画で一番良かったもの」を挙げているけど、それにはこの完全版シリーズの『るろうに剣心』と『ドラゴンボール』は対象外とする。一度どころか十回以上は読み返してる漫画だからね。いくら版が変わったからって野球で言うところの“新人王”の資格はナシ。
  というわけで、長かったけどここから通常分のスタート。途中で『るろ剣』完全版第2巻が入ります。

【ワンパンマン】14巻(新刊):☆☆★
  展開がダルい。1冊使って話が少ししか進んでいない。怪人細胞を喰らって強化されたりイマイチだったりとか、そこそんなにウダウダ話続ける必要ある? スイリューに何度もメイテイなんとか拳って叫ばせてどうするの? この漫画、基本的に「サイタマが強い」だけでいいんだから、もうちょっと主人公の登場シーン増やすべき。確かにジェノス他S級も面白いし、スイリューもそれに並べそうだったんだけど、こんな風にボロボロにされるとなあ。

【ソウナンですか?】1巻(新刊):☆☆☆
  飛行機が海に墜落して、生き残った女子高生たちが無人島に漂流してサバイバルをやります、っていう漫画。『山賊ダイアリー』の岡本健太郎原作で、絵力がアレだから他の人にやらせましょう的なコンセプトなのかな。漂流するのが女子高生というところももう明らかにそっち狙いで、そういうカットも多くて、日本の漫画界はこれどうなんだ全然クールじゃないぞジャパン!という感想が私の口から漏れて来そうである。
  話自体はまあまあ面白いのだが、続きを買うかどうかは極めて微妙。岡本健太郎は応援してあげたいけど、これに関しては原作だけだし、買う人は買うだろうから私はいいかな……?
  この前死にかけの蝉がいたので捕まえてみたのだが、やっぱりこれは食べる気にはならんな。漫画の中では貴重な食料だったのだが……極限状態下においてはまた変わってくるのだろう。猫が捕まえて食べているのを何度か見たことがあるし、昆虫は栄養があると聞いたこともあるし。

【僕のヒーローアカデミア】9巻(既刊):☆☆☆★
  あー、しばらく前にネットでネタにされてた「1000000%」ってコレかぁ。確かに「界王拳じゃあるまいし100%超えるのは(デクくんの身体強度的に)マズいだろ」って思ってんだけど、作者の注釈によるとメンタルな面だそうな。じゃあ敵さんやっつけられたのは何故? 普通の100%が効かなかったのに、気合の入った100%は効くんでしょーか? それとも最初に100%で撃ったはずのワン・フォー・オールは、無意識のうちに力をセーブして70%とか80%だったのかな? いずれにせよ、早いところ鍛えてせめて15%とか20%とかで使えるようにならないと厳しい。頑張れデクくん!

【しをちゃんとぼく】1巻(新刊):☆☆☆★
  ウェブで連載されていてチェックしていた漫画。元々は単行本を買う予定はなかったのだが、応援の意味も込めて購入することにした。以前同じように連載されていて、そこそこしっかり読んでいたものの思ったより早期に終わってしまった『悟りパパ』のことを思い出し、やっぱり単行本は買わねばと思ったのだ。
  主人公「死を失いし者」は不老不死の体を持つ謎の人物。本名不詳だが、今のところ「死を失いし者」が本名っぽい。しかし、日本人であるかどうかは不明。過去回想シーンの多くは日本国外のものなので、どちらかというと外国人っぽい。その「死を失いし者」とたまたま出会って友だちになった小学生の「ぼく」の視点から、「死を失いし者」通称「しをちゃん」の奇妙な生態を描いて行く。
  この漫画の何が斬新かって、「不老不死」に対する考察だろう。厳密に言うとしをちゃんはただ単に老いず死なずというだけではなく、凄まじいまでの再生能力も保有する。手足を切られても、脳の中身をぶちまけても何の支障もなく活動を継続し、その直後には損傷個所を再生している。これがゲームに出てくる敵キャラでなくて良かったと思わせる存在だ(笑) 何をしても死なない故に、普通の人間なら危険に対しての回避本能が働く場面でも一切自分の身を守ろうとしない。手足を切られても脳の中身をぶちまけても、生命維持に何の支障もないので痛みも何も感じない。世の中のあらゆる危険に対して何の注意を払うこともしないので、見方によっては極めてボーっとした生活を送っている。という具合に、どうやったらそんな発想に行きつけるんだ!(笑)と拍手喝采を送りたくなる。普通の人間にとっては時間は“限りある資源”なのだが、既に2千年以上は生き、この後何千年何万年生きるか分からない不老不死の人間にとってはそれほどのものでもない、というしをちゃんの考え方もまた突飛なアイディアである。この作者、タダ者じゃない。まさか、まさかとは思うけど、ひょっとして……
  生きることに関心が持てず、いつか死ぬ日を夢見る。凄いようでその実その凄さを全く生かせず無気力に生きる(ように見える)「死を失いし者」。その活躍に今後も期待だ。

【ドラゴンボール】完全版4巻(既刊)
  故郷に水を持って帰るために奮闘したナム。惜しくも悟空に敗れるが……水のことを察し、水を持って帰るための手段をプレゼントした武天老師。弟子たちの成長のために敢えて大会で優勝させないように……と、この大会での亀仙人がものすごくイケメンに見える(笑) ひょっとしたら某マリネラ国王のように変装中は別人になり切ってしまうタイプかも(笑)(*1)
  展開の早さや意外な登場人物が早くから登場していたりと、読み返すと驚くことばかりだが、月の破壊(第一回目)があったのも(漫画での)第一回目の天下一武道会の最中とかなり早い。この後月が復活して、さらにその後第二回目の破壊と続くが、この作者、気軽に天体を破壊するなあ(笑)

*1 『パタリロ!』に、変装中は別人のように――ではなく人格ごと全く別の人物になってしまう、という話があった。

【るろうに剣心〜明治剣客浪漫譚〜】完全版2巻(既刊):☆☆☆☆
  鵜堂刃衛編〜武田観柳編(前半)。まずは細かいツッコミから。刃衛との最初のエンカウントで、左之助が腕を刺されて剣心が軽くキレるけど、ちょっと沸点低め? 薫や弥彦じゃあるまいし、龍槌閃喰らって立っていられる左之助にとってはこの程度軽症で屁でもないのは分かっているはず(やせ我慢)。左之助は戦うためにその場にいたわけだし、多少の怪我は織り込んどかないと。決着の場で刃衛が本来の人斬り云々と言わせるための伏線というか前振りのためなんだろうけど、ちょいと練り込み不足だったかな。次に武田観柳御庭番衆編。べしみ(変換面倒なのでひらがな)とひょっとこが仲悪そうな描写があるけど、後半で分かる通り御庭番衆は仲間意識が強い。べしみの態度もそれに対するひょっとこの返しも“らしく”ない。そもそものお頭蒼紫の手下への当たり方もいかにもワルそのもので、イケメン度合いを大きく損なっている。こういったあたりは、まだまだ和月も初連載ということで不慣れ(描きながらストーリーを考えている)なところが多かったのだろう――と思うことにしよう。
  細かくない?ツッコミ。のっけから薫の手料理をまずいと評する左之助だが……魚焼くだけでどうやってマズくできるんだろう? それってそもそもの素材が悪かったんじゃあないの?(笑) 次に薫が怒って手当たり次第に物を投げつけるが、全て剣心を盾にして逃れる左之助。左之助初登場のシーンを思い出して欲しいのだが、赤べこで剣心は敢えて酔客の投げた杯を避けずに後頭部で受けている。左之助は剣心にこれを再現してもらっているのだろうか(笑) ついでに言うと、左之助であれば薫に物を投げつけられても平気なハズ(笑) 意外と男らしくないぞ左之助(笑) 刃衛編の最後にリボンを血で汚して薫に追いかけられる剣心。読み切りの時といい、リボンを一つのキーに……したかったのかな?
  完全版2巻のラストは、恵奪回へ動く“剣心組”。同行しようとしない左之助に一喝する剣心だが……見方を変えると、ここで剣心は左之助に来て欲しかったとも読み取れる。般若の腕前を見て一人では厳しいと考えたのか、それとも敵を倒すことではなく人を助けるという性質上、人手は多い方が良いと見たのか。それでも弥彦は普通に考えれば置いていきそうなものなのだが(笑)
  余談だけど、完全版2巻を買って発覚したのが……同1巻の表紙、かなり“焼けて”色が変わっている(笑)

【マージナル・オペレーション】9巻(新刊):☆☆☆
  精神的にキツい展開。戦争物だからあるいは主人公サイドに死人が出ることも覚悟しなきゃいけない作品なんだろうけど、まさか人質に取られてそういう殺され方するのはね。オマルがものすごく前向きな考え方でアラタを励ますが、なかなかシビアな展開であることに変わりはない。

【将棋めし】2巻(新刊):☆☆
  ダメ。限界。一読目は途中で放棄。何でこれをドラマ化しようと思ったの?
  筋トレを初めて食事量が増えた久米島。筋トレの良さを語るのだが……「負けても『こいつと素手で喧嘩したら勝てる』と思えるから切り替えられる」。オマエ絶対某筋トレ社長の本(*2)読んだだろ!(笑)

*2 筋トレで全てを解決しようとする人の本。ネタで読んだんだけど、想像以上に説得力あって驚きました(笑)


【僕のヒーローアカデミア】10巻(既刊):☆☆☆
  9巻ラストで爆豪君が攫われたので、それで一旦場面転換に入るのかと思ったら……意外と抵抗する主人公他。まあ当然と言えば当然の流れなんだけど……この辺の戦闘の描写が……ちょっと見辛い気がするんだけど……私だけ? ごちゃごちゃしすぎのような。最後の敵連合への襲撃の場面でも、敵が撤退するときの“個性”発動シーンで何が起きているのが分かりにくくて、イマイチすっきりしない。こんな感じで進まれると、ちょっとこの先厳しいな。

  8月もおおむね予定通り。予定外の新刊『しおちゃんとぼく』が入ったが、その他の既刊は計画通りの購入である。そしてこれも想定の通りで、『将棋めし』は今回の2巻を以て“打ち切り”。『ソウナンですか?』も先に書いた通りよっぽど気が向かない限り1巻限りとなるだろう。何かこう書くと寂しいね。
  9月はようやく“反動”の影響が出て、既存シリーズの新刊は『BUNGO―ブンゴ―』の一冊のみ。一応『ヒロアカ』が出るんだけど、まだ追い付いてないからね。ここから一気に5冊……ってのも一応なくはない数だが。それから、8月に予定を急変?して『しをちゃんとぼく』を買ったのと同じ理由で、同じくウェブ連載の『言ったよきいちゃん!』を買っておこうかと思っている。ウェブ連載ではタイトルの後ろに「アンバンナブル」って付いてたんだけど、コミックでは消される模様。何故? そんなにヤバい意味の単語なのかと思って検索してみたが、どうやら作者による造語っぽい。だから尚更タイトルから消された理由が気になる。

(2017-66 09-02)


平成29年9月5日

休2

  引き続き模型制作他に注力していて、更新をもうしばらくお休みします。すみません。

  なお、ジャンプSQ買いました。

(2017-65 09-01)


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