平成29年1月31日
今橘雪翼が最も恐れていること 今私が恐れていること。それは――タムロンがキャッシュバックキャンペーンを始めることである。ニッコールレンズを買いに行ったはずが、タムロンレンズを目の前に悩む夢を見てふと思ったのだ(笑) 今はニッコール優先だから、当面タムロンのレンズに手を伸ばす余裕がない。でもまあ、万が一そういうキャンペーンが始まったら泣きながら貯金崩すよ! もっとも、レンズメーカーってあんまりそういうキャンペーンをしない印象があるから心配しなくても大丈夫かな。
では、いつもの。
【海賊とよばれた男】1巻(既刊):☆☆☆☆ ちょっと後悔している。2年前から購入候補に挙げておきながら今まで買わなかったことを。散々「最近面白い漫画ないなあ」って愚痴ってたけど、そりゃこれを見送ってるようじゃ面白い漫画には巡り合えないぜ。 というわけで、久々に大当たり。同名の原作小説のコミカライズで、もちろん(?)フィクションなのだが、モデルになった人物はいて、出光興産の創始者らしい。脚色はあるだろうけど、現代の日本にもこういう人物がいたらなあと思わせる。作品の主人公は国岡鐵造。国岡商店の店主(社長のようなものか)で、舞台は敗戦直後の荒廃した日本。鐵造は店員を「家族のようなもの」といい、金銭的な財産を失った国岡商店には人というかけがえのない財産が残っていると店員たちに勇気を与える。国岡商店の業績も芳しくない中、ラジオ部門を立ち上げて元海軍の200人の技術者を雇ったことに対しても、「労せず優秀な人材を200人も手に入れた」と意に介さない。最高にかっこいいけど、それは成功したからであって、店が潰れてたらただの「計算のできない人」で終わってたんだろうな、って言っちゃいけないんだろうな(笑)
>乞食 店が潰れたら君たちと一緒に乞食をする、と言い放った鐵造。店主とならば乞食をしたっていいじゃないか、と考えた店員たち。そしてその後、鐵造の嫁さん(かわいい)も同じ思いであることが分かる。今とは基準が違うだろうけど、熱さを感じるシーンその1である。
>店員名簿を3日で復元 甲賀常務が、失われた店員名簿を記憶のみに頼って3日で復元する。店員数千人以上。ちょっと違うが某漫画の「ジェバンニが一晩でやってくれました」を連想してしまった(笑) 私など人の顔と名前を一致させるのが苦手で、教員時代も担当するたかだか100人少しの生徒のことを覚えられずに苦労した。この人なんなんだよ、千人分の名前だけならいざ知らず、どうやって住所年齢思い出せるんだよ。これだから漫画はやだやだ(笑) 甲賀常務にも元になった実在の人物がいるのか???
>定置網の話を持ってきた柏井君 めっちゃ乗り気な鐵造の様子を見てあっけにとられ、「怒られるかもしれないと思っていたもので」という。いやー、前のページで「農業でも漁業でもいい」ってしっかり鐵造言ってたじゃん。人の話はしっかり聞いておこうぜ、特に自分が心酔している人物の言葉は(笑) しかし、「もう少し若かったら僕も一緒に魚を獲りたかった」という鐵造、あなたまだまだ十分若々しいですよ!
2巻に続く
【決してマネしないでください。】1巻(既刊):☆☆☆☆ 本編一頁目によると「学食のおばさんに恋をした/そして一世一代の告白で撃沈」らしいのだが、ちょっと待て。おばさん呼ばわりしたらそりゃ撃沈するわ。そして、漫画の常で女性が可愛らしく描かれているだけかと思ったら(すぐ上の鐵造嫁もかわいいし――鐵造が60歳だからいくら若くても40手前だろう)、1巻終盤で25歳ぐらいであることが判明した。どこの世界のおばさんですか??? ガッチガチの理系大学生による不器用な恋の物語と見せかけて、科学史に名を遺す偉人たちの紹介をしながら科学実験するだけの漫画です。
めちゃ面白い。
大切なことなので繰り返しておこう。
「ガッチガチの理系大学生による不器用な恋の物語と見せかけて科学史に名を遺す偉人たちの紹介をしながら科学実験するだけの漫画(めっちゃ面白い)。」
である。
>酸素 どうして「酸」素なんだろうと思ったら、勘違いで付けられた名前だったのか……というか、疑問に思ったのに調べなかった橘雪翼君理系人間として失格ー。
>iPad栓抜き この漫画の絵から言って、俺のiBookのACアダプターも使えそうだな! 栓抜きする機会がないけど……。
>物理と関数電卓と素数の17 鉄道模型とバットと素数の5――よし、掛田氏よりはマシだろう(前者は主人公掛田君が、女性と仲良くなるためのアドバイスとして「何か共通の好きなものがあればチャンスがある(かも)」と言われて挙げたもの、後者は私が好きなもの)
>「世界一速い」ノートパソコン そうだね「速い」ってことは理系学生にとってみれば移動速度だよね(棒読み) そのサイズにスーパーチャージャーまで載せたのは感嘆するが、熱暴走起こして肝心のパソコンがまともに動かなさそう(そういう問題か)。でも時速70kmで走れば冷却は自然にできるものなのか???
2巻に続く
【海賊とよばれた男】2巻(既刊):☆☆☆★ よくある「1巻に感激したけど2巻以降少しずつ落ちていく」パターン……? にならないよう期待しよう。 鐵造VSGHQ。しかしこれ、GHQの側も少しであれ歴史に沿ってるのかな? 熱い系の登場人物がいるんだが。この調子で行ったら10巻(確か現時点での最新刊)になるころには火だるまだぜ(笑)
3巻に続く
【決してマネしないでください。】2巻(既刊):☆☆☆☆
>速いパソコン プロフェッサー高科恐るべし。秋葉原で部品を買って来てスパコンを組み立てる男。漫画のタイトル通り、決してマネしないでください。CIAが事情聴取しに来るらしいから(笑) でもこれホントかなあ。個人で買えるぐらいの部品でスパコンって組めるの? スパコンの定義って? かかる金額によっちゃあ俺マネしちゃうよ(だからするなって書いてあるだろう!)。
>オバさん 本人が自称しちゃったよ。但し、大学生の掛田君からすれば、とのこと。年の差にしてたったの4歳か5歳差だぞ? この人たち何言ってんだか。年齢よりも、掛田君の理系100%の非一般人頭脳とごくごく一般人の飯島さんの思考との乖離のほうがデカいわ!
>リーマン 注釈に「ベルンハルトのことであってサラリーマンではない」とあったが、今ならリーマンショックの方を連想する人が多いんじゃないかと。この漫画がいつ頃出たものか調べたら2015年。だったらリーマンと言えばブラザーズだよなあ?
>12月25日 よし、それは良いことを知った。今年からこの日はアイザック・ニュートン生誕祭だ!
>液晶は割れない よし、これも使えそうだ(何に?)
>燃えないゴミ これは俺も思ってた。掛田君の思考とちょっとだけ似ている。俺も一応理系だからね。
>30011円 よし、今度の後輩の結婚式のご祝儀はこれで行こう。
>きのこの山をたけのこにするマシーン うわこれすげぇ! めっちゃ需要ありそうだから市販しようぜ。どんな時に使うんだって? そりゃああれだよ、たけのこが売り切れだったときとか、間違えて買っちまったとか、きのこ派の陰謀で差し込まれたときとかに使うんだよ!
いよいよ最終3巻へ
【決してマネしないでください。】3巻(既刊):☆☆☆☆ >それを書くには余白が少なすぎる これもまた汎用性が高そうな名言だ。覚えておこう。
>ねじ山とドライバーの間にゴムを挟んで回す え? まじ? これで本当に行けるの? 確かに摩擦抵抗アップしそうだけど。この技も(使えるなら)汎用性高そう。覚えておかなきゃ。
>ゾンビちゃんの正体 結局分からずじまいで終わってしまった。何なの? この作者の他の漫画に出てくるとかなの? どうでもよくないけど、ゾンビちゃんの着ぐるみふつうに可愛いんだけど? フィギュア化かぬいぐるみ化してくれないかな?
>役に立たないと思われたことが役に立つのはよくある そうなのか。じゃ俺が考えた「三角形を辺に沿ってパタパタ裏返しながら移動させていくらでも遠くへ持っていく方法」もひょっとしたら何かの理論を証明するのに使えるかもな。前の巻で研究したものを発表しないのはもったいないって話もあったし、やっぱりどこかで発表しておくべきか。まあ、俺が死んでも親友が理論の骨格を覚えてくれてるはずだけど。
>素数を数えて落ち着く 掛田君の場合、6桁のそれがスラスラ出てきます。おかしいだろ!(笑)
>素数大富豪 一度やってみたいが、一緒に遊んでくれそうな友だちがいない……
>ゴーグルを取って現実を見る 普通「仮想の世界に浸ってないで現実に帰ってこい」って意味だけど、この場合「あーあこの人目の前に本人がいるのに自分の気持ちを告白しちゃったよ」です。私もVRに頼ってカメラのホールディングをおろそかにすることがないように気を付けます。
* 「VR」は「Vibration Reduction」の略でもある
>掛田氏じゃなく飯島さんが成長してた 『哲也』が思い浮かんだんだけど、ちょっと違うか。愛が理系と文系の壁を越えた瞬間です。
というわけで、ハッピーエンドでめでたしめでたし。たった3巻だけど面白かった。今度この作者の別の漫画買ってみようっと。
【海賊とよばれた男】3巻(既刊):☆☆☆★ 一つ一つ難関を乗り越えて行き、GHQからの援護射撃もあってようやく石油の販売にこぎつけた国岡商店。武知君が国岡の一員になり、そしてこのタイミングで鐵造の過去の話がスタート! おいおい3巻でそれは早くないか?という感じがしないでもないが、早くもこの調子で話を進めていくとマンネリ感が出始めそうな雰囲気もあったので、実はちょうどいいタイミングかもしれない。 過去編にて。国岡君には人を育てる才能があるかもしれないとのこと。それ、俺が欲しかったやつじゃないか。いいなあ、羨ましいなあ。
【ライジングサン】12巻(新刊):☆☆☆ 引き伸ばしにかかっているわけじゃないだろうけど、話が長くなってきた気がする。クライマックスが近付いて、ひょっとしたら作者にしてみればここが一番いいところで丁寧に描いているつもりなのかもしれないけど、私がよく言うテンポの面では良いとは言えない。基本的に夜の雨の山道を歩いてるだけ、っていうのがマイナス要因で、そこに回想シーンが混じるからなお悪いのかも。まあ、次に期待だ。
【将棋めし】1巻(新刊):☆☆★ 新規タイトル。将棋の、棋士の対局中の食事にスポットライトを当てるという異色漫画。対局内容は、半ば無理やりに食事とこじつけられている(笑) タイトルを見て気になって試し読みして、あまり期待できそうになかったのだがあえて踏み込んでみた。結果は概ね予想通り。「ノーカロリーノー将棋」という訳の分からない迷言で人気を取りに来たつもりかもしれないが、「将棋」の部分は大抵のものを入れて成立しそうだ。明らかにカロリー食いそうな「野球」はもちろんのこと、「鉄道模型制作」だって将棋同様頭使ってんだし(もちろんプロ棋士とは比べるべくもないだろうが)、「写真撮影」だってニコンが撮影中の栄養補給にどうぞと羊羹を売るぐらいである(以上橘雪翼の三大趣味)。とは言え、『渡辺君』でも食事について言及されるぐらいだし、最後の監修者の広瀬八段の話にもあるように、実際ネットでも将棋と食事の組み合わせはある種の人気コンテンツみたいだ。野球選手は普通試合中にめし食わないもんね。そういう意味では珍しい職業と言えるかもしれない(囲碁はどうなんだろう?)。 辛辣なことを書いて評価も低いけど、多分2巻は買います。しばらく『渡辺君』が出ないみたいだし、将棋枠は余っとるんや(間違っても「りゅうおう」のは買いたくないし)。
新年ということで、新しく3つの漫画に手を出してみた。当初は『海賊よばわりされた国岡君』(違)と『決マネ』だけのつもりだったのだが、新刊チェックをしていて気になった『将棋めし』が追加。新年早々縁起が良?くて、なかなかの当たりを引いた。去年はなかなかなかった「MVP」候補がいきなりの登場である。 2月の新刊購入予定はは3冊。『Q.E.D.iff ―証明終了―』『C.M.B.森羅博物館の事件目録』『潔癖男子!青山くん』、いずれも下降線が気になるところ。発売日も3冊とも17日だし、それまでに『海賊とよばれた男』の続きを買って、また何か他にも物色してみることにしよう。 (2017-10 01-10)
平成29年1月27日
第二弾 つい最近に、「2017年はカメラを買わないだろうから侃侃諤諤の更新回数も減るだろう」みたいなことを書いたはずなのに、キャッシュバックキャンペーン期間延長のせいで更新回数が増えてる気がする。くそうニコンめ!(笑) というわけで、買ったばかりなのに早くも次のことを考えなくてはいけないこの楽しさ苦しみ(笑) 本来なら欲しい度合いで決めるべきなのだが、期間限定なんだから順序変更も仕方がない。ニッコールレンズすべてが対象というわけではないので、キャッシュバックキャンペーンの対象リストを眺めて考えてみた。考えれば考える程分からなくなってきて、侃侃諤諤の下書きも書いたり消したり迷走していた。で、数日前に暫定的ではあるものの考えがある程度まとまった。 結論から言うと、現在 ・AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR が最有力。そこへ至るまでの過程の最新話だけをお届けしょう。まず、再度「ニコンならではのレンズ」という観点で考えた。厳密には、「αにはないレンズ」である。今更ミノルタMFやオリンパスOMにあったって仕方がないし、マイクロフォーサーズも土俵が違う。その他のマウントはシステムを持っていないし購入予定もないので、私にしてみればないのと同じである。「ニコンにあってαにないレンズ」、そしてキャンペーンの有無に関係なく欲しいと思うレンズを軽くリストアップ。 ・PC-E Micro NIKKOR 45mm f/2.8D ED ・AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR ・AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR の3本が出てきた。高倍率ズームはタムロン製品がAマウント用にもあったはずだが、望遠端での開放F値が6.3なのが嫌という謎の拘りを見せて、「F5.6はニコンならでは」とする。200-500mmもタムロンのMFがAマウントでも使えるが、古すぎるので却下。今は150-600mmのレンズが出ているようだが、こちらも望遠端でF6.3(500mm時の開放F値はいくらなんだろう?)だったりするので却下。 次に原点に立ち返ってみた。原点とは、D810を買った目的である。フィルムからデジタルへの本格移行。それまでに買ったデジタルカメラはいずれも本気撮り用としては見ていなかった。Webへのアップ用だったり、動画撮るためだったり(実際どうだったかは別)、気軽に持ち運ぶためだったり。しかしD810は違う。私としては初となる、本気撮影用のデジタルカメラとして買ったのだ。そして今、私が使っているFマウントのカメラはD810一台しかなく、ニッコールレンズを買うことはD810のためのレンズを買うことと同義である。ならば、本気撮りのためのものを選ぶべきじゃないか。100%ガチガチに自縄自縛するわけでもないが、そういう観点で選んだらどうなるだろう? ・AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G ・AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED ・AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR この3本になった。「あれ? 本気で撮るなら大三元のうちの前2つでしょ(望遠はキャンペーン対象外)」と突っ込まれそうな気が(笑) 標準は一応“小三元”があるわけだし、広角ズームもシグマの12-24mmで撮影が楽しめているので、今はまだそこに被せる気がしない。というわけでこの3本なのだ。こうしてリストアップすると、いつになっても58mmは候補に残る使ってみたいレンズだ。AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G を買ってF1.4の呪縛からは解き放たれたが、その魅力は色褪せない(割には購入にも踏み切れない)。撮影領域を広げるという意味ではマイクロニッコールを最優先にすべきだが、そちらにはタムロンの強力対抗馬がいる。接写はタムロンに任せて58mmにしちゃおうかな?――という決断に待ったをかけたのがAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR だったのだ。 「ニコンならではのレンズ」「本気撮りに使いたいレンズ」の両方に入った唯一のこの候補は、タムロンの同焦点域同開放F値のマニュアルレンズを持っていることが最大の障壁だった。買うことが目的じゃないんだから、似たようなのを持ってるレンズ選んじゃいかん。自分でも知らず知らずのうちに熱くなっていた……と冷静に考え直したのだが、冷静になってもこの選択肢は「あり」な気がしてきた。まず、タムロンMFは画質にうるさくない無頓着な私ですら古さが気になる。ニッコールはタムロンMFより軽いし、AF使えるし、VR付いてる。撮るものが限定されるが、何だかんだで庭に来る鳥はよく撮ってるし、時期的にもちょうどこれから梅の花が咲いて、目白と合わせて良い被写体になってくれるだろう。比較的軽くてAFもVRも付いてるわけだから、手持ち撮影もできそうである。タムロンMFじゃぜーーーったいに手持ちする気になれないからね。1.4倍のテレコンを付けるとF8相当になるが、αシリーズではできない「F8AF」も使えてニコンのメリットが際立つ。もちろん、意味もなくテレコン付けるわけではなく、鳥を撮るときに700mm相当の画角は心強い味方となってくれるだろう。最後のトドメに皮算用。電磁絞り採用レンズだから将来マウントアダプター経由でα7(9?)シリーズで使えそうな期待もある。
あれ? これで決定でいいんじゃない???
おまけ。前回「AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G のAF音が全く聞こえない」って書いたけど、さすがに静かすぎるのでもう一度静かなところで動かしてみたところ、超音波モーターレンズ特有の作動音はしっかり聞こえてきました。まあ、モーター自体の音は聞こえるハズはないんだけどね……聞こえたらお前コウモリか!って話で。あくまで超音波モーターの作動に伴って動く部品が発する音を聞いてるだけで。 (2017-09 01-09)
平成29年1月22日
85mmF1.4Gのお話 ケンコーが最近新発売したカメラ用の保護フィルターの「ZXプロテクター」、一部レンズでフードと干渉してしまうらしい。この保護フィルターは、ガラスの平面性を保つためにフィルター枠に緩衝材か何かが入っているらしく、そのせいで僅かにフィルター枠の径が大きいようだ。その“僅か”が一部のレンズフードでは致命傷となるらしい。なんか「らしい」の連発でゴメンね。フードが干渉するレンズのリストを見ていると、ミノルタの名前が見当たらない。ここで「よっしゃ、ミノルタは問題ない!」――と思うのは早計。きっと“今は亡きミノルタ”の製品が無視されただけなんだろうと思うことにした。すると後日、リストが更新されてミノルタのレンズがノミネート(違う)。良かった! 忘れられていたわけじゃないんだね! さて、私がそれを買ったのはリスト更新前。今まで何故かフィルターを付けていなかったAF 85mm F1.4G(D) Limited 用に、このZXフィルターを買って来た。ひょっとしたらフードの取り付けがダメかもしれないけれど、その時はSTF 135mmF2.8[T4.5] に付けようと思ったのだ。冷静に考えると、85mmがダメなら135mmもダメな気はするが。幸いにも無事取り付け完了。135mmも、念のためチェックした上でフィルターを更新しておきたいな。 ところで、最近のレンズは昔に比べて逆光性能が高く、フードがなくても問題になることは多くないような気がする。この「昔」というのはフィルム時代のレンズのことである。そもそも私は、去年までメインで使っていたOMシリーズであまりレンズフードを付けていなかった。フード自体所有していないレンズもいくつかあるぐらい、無頓着だった。それでもフレアが気になったことはほとんどない。鈍くて気にならなかっただけなのかもしれないが。唯一常時取り付けていたのが、フォクトレンダーのULTRON 40mm F2 SL ASPHERICAL。知っている人は分かると思うが、フードが全くかさばらないデザインで収納時すら外す必要がなかったせいだ。そう、今のレンズはフードが立派過ぎてかさばるものが多い気がする。だから、鞄に入りにくいときなどは持って行くのを諦める。それでも今のところ問題ない。気にしてないだけかもしれないし、これから何か問題があるかもしれない。でもそれは、携行性とのトレードオフだと思うことにしよう。作品が一つダメになったところで、人生においてそんなに困るわけでもないし。それに、盛大にフレアが出てたまたま偶然とても雰囲気のいい写真になる可能性だってゼロじゃない。
さて、先日の某ヨから始まる家電量販店での買い物の話をしよう。レンズと一緒に保護フィルターを2枚買ったんだけど、2枚とも割引してくれた。レンズとフィルターを一緒に買うと値引きしてくれることがあるのは知っていたけれど、何となく1枚限定な気がしていた。ひょっとしたら店員さんがうっかり間違えて割り引いてしまったのかもしれないけど。買ったのが両方77mm径だったらまだしも、一枚は72mm径だからね。買った2枚は、今日の冒頭の話題の「ZXプロテクター」だ。72mmはもちろんAF 85mm F1.4G(D) Limited 用で、77mmはもちろんAF-S NIKKOR 85mm f/1.4G 用だ。「レンズと一緒に買った」と書いたが、もちろんAF-S NIKKOR 85mm f/1.4G を買ったときの話である。皆さんお待たせしました、ようやくニコンの85mmF1.4の話題に辿り着きました(笑) ミノルタもニコンも「G」レンズなんだよなあ……意味が全く違うけど。 ニコンの85mmF1.4を買って、ニコンとミノルタの85mmF1.4用に保護フィルターを一緒に買うという珍奇な行動。同じ85mmF1.4なのに、ミノルタは72mmでニコンが77mmなのは不思議。ちなみに重さはフィルター径が小さいミノルタの方が重い。実測してみたら150gほどの差だった(フィルター、リアキャップ、レンズフード、フロントキャップ込みで計測)。ふと思って、Limitedじゃないミノルタの85mmF1.4(Dタイプになる前のもの)も調べたら、そちらはニコンよりも軽かった。知らなかった……Limitedこんなに重いレンズだったのか! AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G を買ったら、AF 85mm F1.4G(D) Limited と撮り比べをしてみようと思っていたのだがまだやっていない。αマウントとFマウントの同スペックのレンズが揃ったことで、D810とα99IIの高感度対決もやりやすくなったけどもちろんまだ(開き直り)。色々やる気が足りてないなあ。にしても、FマウントのF1.4レンズに何を買うか悩み始めた頃はまだα99IIの話が出る前だったので、まさか年明けにαとFでこのレンズと立派な本体が揃っているとは夢にも思っていなかった。ここ数年来の超ドケチ男橘雪翼は行方不明になりました(笑) ちなみに、ミノルタとニコンとで一番大きな差を感じるのが作動音。ま、こればっかりはしょうがないですな。α99IIで使うといくらかAFが速い気はするミノルタ85mmF1.4だけど、超音波モーターが付いてない関係で音だけは仕方がない。ニコン85mmF1.4は静かそのもの。AF駆動音もVRの音も全く聞こえて来ない(*1)。画質とかの細かいところはあんまり良く分からないんだけど、撮影が楽しけりゃそれでイイんだよ。とりあえず意味もなくいろいろと撮ってみたりするが、意味もなく撮っているのでお見せできるようなものがない(笑) またそのうち、本気で撮って、たまたま自画自賛レベルでいいのが撮れたらアップします。まあ、半年以内ぐらいには何とかなるでしょう(笑)
*1 そりゃあVR付いてないからVRの音がしたら幻聴かバッタもんだよ。SWMもSSMもVRもOSSも付いてないミノルタの85mmF1.4だが、本体のお蔭でニコン85mmF1.4にはない手ぶれ補正が効くのが何とも言えない数奇な巡り合わせである。 (2017-08 01-08)
平成29年1月17日
はあーーーーーっ? ニッコールレンズのキャッシュバックキャンペーンの期間が3月31日まで延長された。
急いで買ったのにどうしてくれる 僕にレンズをもう一本買えというのか(デニム・パウエル君風に(*1))。
「 も う 一 本 」? という突っ込みを入れる方はいらっしゃいませんよね? もちろん一本買いましたよ。いやー、あれだけギャーギャー騒いでて買ってなかったら、むしろ「お前何なんだよ!」って話ですよ。最終結論はやはり、AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G 。D810にようやく、そして初めてF1.4のレンズが装着された。ファインダーが明るく、感動的な瞬間――だったわけではない。だってさ、考えてみてよ。α−9とかOM-3Tiとか・
【注記】
平成29年1月分過去ログは、17日分の途中より古いもの(おおよそ7回分)が“事故”により消滅しました。画像で侃侃諤諤へのリンクのみ下記に“復活”させておきます。
ワールド工芸 銚子電鉄ハフ1、ハフ2完成(1月14日)
ワールド工芸 銚子電鉄ハフ1、ハフ2完成(1月16日)
(タイトルが同名ですが、前者は暫定ページで、後者が“完全版”となります)
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