橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成28年2月

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平成28年2月29日

模型はもうしばらく時間がかかります&寄り道開始

  目玉焼きを食べる時、その黄身をどのタイミングで潰すのか? それは人類の歴史が始まると同じくして生まれた難題であり、時として醜い争いを生み、現在のテクノロジーをもってしても解決を見ず、今なお巨費を投じた研究が続けられている――わけないね。ちなみに橘雪翼的解答はというと――俺、目玉焼き嫌いなんだわ。正確には半熟卵が嫌い。それでもまあ、ベーコンエッグを家で作ることはあってだな、そんなときどうするか。あれ、目玉状態で残すから熱が通り切らずに半熟になるわけ。最初に潰しておけば広がって薄くなり、全体に熱が通って“固ゆで”状態になってくれる。だから、「作るとき、卵を割ってフライパンに入れた直後」が私の正解ということになる。

【プラチナエンド】1巻(新刊):☆☆☆★
  天使と人間の物語、と言われると『ぴたテン』を思い出すんですが古いですかね古いですね。
  『DEATH NOTE』や『バクマン。』で有名人気?のコンビ、大場つぐみと小畑健の最新作。『DEATH NOTE』は死神が出てきたが『バクマン。』にはそういった超常現象がなく、今度の『プラチナエンド』は再び天使が出て来る物語となった。主人公の名前は「明日」と書いて「ミライ」――いわゆるキラキラ系ですな。『バクマン』が「最高」で「モリタカ」と、比較的トラディショナル系、『DEATH NOTE』が「月」で「ライト」のキラキラ系。死神とか天使が出てくるとキラキラするようになるのか?(笑) ちなみに死神はリュークだったが、今度の天使はナッセ。リュークは発音しやすいが、ナッセは若干言いにくい……と思っているのは私だろうか。だけですかそうですかすみません。ちなみに某ゲームの「リィン」も最初聞いたとき違和感というからしくない感を持っていました。
  改めて読んでいると、ナッセの外道っぷりというかなりふり構わないというか目的のためには手段を選ばない姿勢が、「お前ホントに天使かよ」。ただ、人を越える存在?なんだから、人間の価値観なんて分からなくても当然なのかもしれない。燕雀いずくんぞ、とは言うが、鴻鵠にとっても小さい鳥の狭い思考は理解しがたいのである。んだけど、「ミライくんのことをずっと見ていた」んだったらもうちょっと理解してやれよなー。

【ぐらんぶる】5巻(新刊):☆☆☆★
  よくもまあ、こんなアホらしい話の流れが作れるよなあ(*1)。ダイビングのところになって、ちょっと真面目な雰囲気になって、だから俺はこういうのが読みたいんだってば(笑) まあもちろん、100%それにするとこの漫画のアイデンティティとやらがなくなるから100%じゃなくていいんだけど、もうちょっとだな割合というものを考えて欲しいな。「オジサン」「浜崎の奥さん」「コウコウセイ」あたりの今日も明日も使えないムダ知識系は面白かったけど(最初のは梓が色仕掛けで魚を安く買おうとしてるんだと思ったぜ)。
  番外編。やはり友達は選ばなくてはいけない。しかし、類は友を呼び寄せるのだろうか……?

*1 もちろん称賛してるんですよ?

【フラジャイル 病理医岸京一郎の所見】1巻(既刊):☆☆☆★
  ドラマ化されたとかで本屋で平積みになっていた。普段だと新しい漫画は徹頭徹尾調べた上で慎重に検討し、その結果買わないパターンが多いのだが(石橋をどつき回して破壊するタイプ)、たまにはこういう直感で買うこともあるのですよ。
  てなわけで、医療系?のヒューマンドラマ。ちなみに帯にドラマの主役をする俳優さんの写真が出ているのだが、合ってない。漫画の主人公の方が10倍ぐらい性格悪い顔付きしてる。まあ、これは俗に言う実写化不能というタイプだな(そこまででもないか)。まあ、ドラマは見ないのでそれはそっちで勝手にやっていただこう。
  主人公の性格が悪いということで思い出すのは『鉄鍋のジャン!』だが、対象年齢層が違うこともあってタイプはかなり異なる……というかそんなに性格悪いか? 

【目玉焼きの黄身いつつぶす?】1巻(既刊):☆☆☆☆
  てなわけで(冒頭から続く)、ご新規様のこちら。元々何で知ったかというと、ネットで誰かが無断でアップした漫画の一部ページ。焼肉ご飯問題についてのシーンで、私も「焼肉には白ご飯」派なので(というかそもそも酒飲まないので大体の食事で白米なのだが)主人公に大変共感を覚えた。だから気にはなっていたのだが、2年間ぐらいほったらかし。まあそろそろ買ってみようかな、と。気になってたクセに2年間放置していたクセに今更買うのかよ。買うのです。ちなみにこの作者、おおひなたごう、の漫画は過去に読んだことがある。週刊少年チャンピオンを買っていた頃に不条理系?のギャグマンガが連載されていたのだ。その漫画は全く受け付けなくて、当時はこの人の漫画を買うことは絶対にないだろうなあと思っていた。人生どこでどう繋がるか分からんねー(笑)
  で、焼肉の話に期待してたら



1巻じゃないのかよ


下調べした時1巻だったような気がしてたんだけど、どうやら勘違いのようだった。でもまあ、1巻から読むしかないから仕方がないか。そして一つ書かねばならぬことが。正直言ってこの漫画ナメてた。思ったより面白い。ギャグが。
「気がついた時にはみふゆがいなかった」
※みふゆは主人公の彼女
目玉焼きの黄身を潰すタイミングぐらいで喧嘩するなよそもそも人をバカ呼ばわりするなよこいつ(主人公)バカだなーと思ってたら、またしても次の話で
「気がついたらやっぱりみふゆはいなかった」
コイツ学習能力ないぞやっぱりバカだなー。さらにその次、また来るぞ、と思ったら
「気がついたら ジロちゃんがいなかったわ」
今度は立場が逆転していた! それは想定外だ! やられた! その他印象的だったのは、主人公田宮丸の後輩、大貫が心の中で思ったセリフ
「面倒くせえなあこの人」
読者の思ったことを代弁しちゃったよこの人! 天下の主人公を一刀両断だよ! いやもう、ホントその通りかなり面倒だよこの主人公!(笑) 焼肉の話で共感しまくるつもりで買ったのに、他のに関してはぜーんぜんダメでした(笑) ということで、以下、各話で取り上げられた食べ物について。

1話:目玉焼き
冒頭に書いた通り。

2話:とんかつのキャベツ
合間に食べる。基本的にとんかつソース。

3話:カレーのルー
……えっ? 普通モーゼなんてならんだろ? 器用か!
高校の時の学食は混ぜて食べてたけど、今は一口ごと。

4話:ライス
右手にフォークを持ち替える

5話:みかん
個体差があって綺麗に剥けないことはあるが、みふゆ型。

6話:納豆
絶対に食べない。顔も見たくない。

7話:ワサビ醤油
ワサビを醤油に溶かすなーっ!

?話:焼肉
すまんな転校生、わしゃ「白飯 大」を頼まなアカンのや(某トウジ君風に)

【食の軍師】2巻(既刊):☆☆
  んんー。再び低評価。何ていうか、二度三度読み返しても面白くなる気配がない。ただの食道楽か何かでオチが弱いのはちょっと。

【鉄牌のジャン!】1巻(新刊):☆☆
  『鉄鍋のジャン!』の……これ、スピンオフって言っていいのか? オリジナルが料理漫画だったけど、こちらはなんとまさかの麻雀漫画。が、はっきりいってオリジナルの面白さには程遠い。主人公ジャンに料理が得意設定がある(残ってる?)のだが、これがもう何とも中途半端な活かし方で。そこを見ていると、ジャンらしい料理要素をふんだんに取り入れた異色麻雀漫画にすりゃいいのにと思った。このどっちつかず感は西条らしくない。やるなら振り切れ。でなければ最初から描くな。

【血界戦線】1巻(既刊):☆☆☆★
  知人の勧めにより買ってみた。名前は前から知っていたし、この作者の漫画は……過去に『トライガン』を途中まで読んだことはある。『トライガン』が途中ということで推して知るべし。しかしながら、人に「面白い漫画ない?」と聞いておいて買わないのも失礼(と思うこともあるもあるが思わないこともある)。というわけで今回は買ってみた。1巻の表紙がなかなか熱いタイプのキャラクターで、いい感じの主人公じゃないか……と思って期待して読んだら1巻の表紙になぜ主人公を使わないのだ。いわゆる何とか詐欺じゃないか(笑) 
  世界観とかなかなか良いのだが、主人公の能力(神々の義眼)のビジュアルが弱いのが勿体ない。もっと派手にバーンとコマを大きくして読者にインパクトを植え付けなきゃ!
  続きを買うかは純粋に検討中。

【Q.E.D.iff ―証明終了―】3巻(新刊):☆☆☆
  読者が漫画に出て来る例の企画。が、しかし、うーん、なんだかイマイチ。
  2話目の燈馬君の過去の話はなかなか良かった。ひょっとして両親がきちんと登場するのは初じゃないの? っていうか、この時点で燈馬君はこんなに聡明だったのか。恐るべし。

【C.M.B.森羅博物館の事件目録】31巻(新刊):☆☆☆★
  こちらも「読者が漫画に出てくる」シリーズ。ただ、当たり前だけど私は応募しなかったので登場していない。だから、「だから?」という具合でしかない。応募すれば良かったかな、とも思わないし……。何だかぱっとしない企画だった。

【BUNGO―ブンゴ―】4巻(新刊):☆☆☆☆
  一気に話がガンガン先へと進む。吉見センパイの過去――エース誕生秘話に始まり、ライバルチームとライバルキャラクターが続々登場。っていうか覚えきれなさそう(笑) というか、相変わらず全員キャラクターが濃い。この作者、キャラ作るときに無駄に手が込んでいないか?(笑) 予想されていたとはいえ、マコトがブンゴの彼女ポジションに収まりそう。
  というわけで次巻、ブンゴがウエホン……じゃなくてウエモト……じゃなくて上本なんたら戦に投げる展開が来るのか???

【潔癖男子!青山くん】4巻(新刊):☆☆☆★
  青山くんのシューズにそそうしちゃったチームの面々。このシューズを青山くんがあっさり綺麗にしちゃうのかと思ったら、財前が頑張る展開。そしてオチがイニシャルの入れ忘れ。青山くんがその怒りを「朝練」という形でチームメイトにぶつけるあたりも捻りが効いていて面白い。最初は意味が分からなかったが、こういうの好き。そしてやっぱり余白ページでこれ以上になく回復不能に思われたシューズを真っ白にしちゃう青山くん。いやそれ、最早潔癖症とか言うレベルじゃないから。
  新キャラ、重機を扱う馬場ちゃん登場。が、しかし、あんまこのキャラ好きじゃない。というか青山くんの彼女ポジションはもかで確定だから諦めなさい。
  写生大会における例の高校生漫画家の青山評。「青山は他人の評価なんて気にせず描いているから、独創的で純粋な絵ができるんじゃないか」――これは私の持つ芸術観と重なるところがある。だからどうというわけではないが。

【ライジングサン】10巻(新刊):☆☆☆
  ランニングの自主練、2kmでへばり始めている石田。うーん、自衛隊で訓練していてもそれぐらいでへばるのか……。ホンマか? 私が日頃走っている距離は、多分2.5km以上3q未満。体力があまりない私ですら頑張ればそのぐらい走れるんだから、体力勝負の自衛隊の候補生にはせめて同じ距離ぐらいは軽々とこなしてもらいたいものなのだが。もっとも、走るスピードが違うとか、そういうのはあるかもしれない(私が仮に全力で走ったとすると、多分半分どころか1km行かないところでダウンしているだろう)。
  戦闘訓練中にゲリラ豪雨。区隊長は爽やかな笑顔で「ナイス豪雨!」 なんなんだこの人(笑)
  さて、その後があまり面白くない展開に。来嶋曰く「心が折れた」状態になる甲斐。父親の死に責任を感じているようだが……それ、微妙に自衛隊の訓練と重ならないような気がするんだが? 現実の人がそう感じているのならその人の感性だからそうなんだろうけど、これは漫画なんだから漫画の読者に共感が得られるような描写にして欲しいな。もっとも「ずれてる」と思っているのが私だけかもしれないのだが。
  さて一方で、教官同士の会話にあったセリフ「違和感というのはバカにできないぞ」、これは大きく頷いた。かつては「侃侃諤諤」で真面目トークを繰り広げていた私だが、その中に「違和感」が発端だったものがいくつかある。何か引っ掛かるものがあって、でも何故引っ掛かるのかすぐには分からない。その正体を探っているうちに、いろいろ気付いたり、新しい物の見方を手に入れたりして、自分の価値観が磨けたと思う。ちょっと漫画のシチュエーションとは違うけど、そういうお話。

  新刊以外では『フラジャイル』、『目玉焼きの黄身いつつぶす?』、『食の軍師』、『血界戦線』の4冊を購入。うち『フラジャイル』と『血界戦線』は完全予定外で、『目玉焼きの黄身いつつぶす?』と『食の軍師』は計画内。そして“見落とし”が『鉄牌のジャン!』。こんなん普通見落とすわ! と言いたいところだが、3月発売予定の『惑わない星』も1月の『ライオン』も見えていた私が胸を張って言えることではない。「ジャン」か「西条真二」に反応できなかった罪は重い。というかそもそも何故気付いたかというと、3月発売予定の西条真二の新刊を見て、新作なので調べようとして『鉄牌の〜』を発見したという流れ。ちなみに3月発売予定の『みなごろしのストラット―真田幸村異聞録―』は静観予定。まあ、こんな感じで合計12冊と2月もハイペース。もうこうなりゃとことん行ってやるぜ!
  さて、3月は……確定は『雨柳堂夢咄』の1冊のみ。なんでこんなレアな漫画だけ1冊ぽつんと私の予定表に載るのだろうか(笑) 最近アレなせいだな(意味不明) もちろん例によって、「見落としがなければ」の話なのだが。他、不確定組ではあるが、『もやしもん』で有名な石川雅之の新作『惑わない星』がある。不確定だがいい意味で要検討……多分買うだろう。ということで、新刊は2冊の見通し。この一文の意味は分かるよな?(笑) 候補はこんな感じだ。「◇」の数はその有力度。
・『目玉焼きの黄身いつつぶす?』――2巻以降:◇◇◇◇◇
・『帝一の國』――新規:◇◇◇◇◆
・『PEACE MAKER』――新規:◇◇◇◇
・『軍靴のバルツァー』――4巻以降:◇◇◇◆
・『くーねるまるた』――4巻以降:◇◇◆
・『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』――2巻以降:◇◇◆
・『血界戦線』――2巻以降:◇◇
・『ヴァン・ヘルシング』――新規:◆

(2016-14 02-06)


平成28年2月26日

≪零号機≫ 2コスト アクション―リアクション

  「ドミニオン」の話。多分既に気付いている人は多いと思うが。≪保存≫と≪パン屋≫、そして7コストのカードがある場にて……初手2金から≪銅貨≫を“保存”。次の手札5枚に保存された≪銅貨≫が加わり、さらに≪パン屋≫のコイントークンを使うと……何と2手目にして7コストのカードが手に入る。もしくは“相続税”の支払いが可能となる。最初に≪宮廷≫を買っても効果が発揮されるのはしばらく後になるが、≪銀行≫の場合は3〜4ターン目に≪白金貨≫が手に入る可能性がある。確率はそこまで高くないものの、ハマれば強い。これぞまさしく「運ゲー」。最大のデメリットは、負けたら言い訳ができないことぐらいだろう(笑)
  さて、再び『ドミニオンマニアックスSpecial』のお話。≪堀≫の解説の小見出しの「あなたは死なないわ、私が守るもの」に反応した私。ところが後輩に見せたところ無反応――ああそうですかエヴァネタは通じませんか(*1)。これぞまさしくジェネレーションギャップ。いいもん、これが書いてあるってことは「木ドミ」の人たちは分かるってことだもん。

*1 ちなみに去年、模型運転会の折に「機密/TOP SECRET」って書いてあるエヴァのファイル(*2)を無造作に置いておいたんだけど、誰も反応してくれなかった。「センパイ、これなんですか? トップシークレットって書いてあるけど見てもいいですか?」って聞かれたら
「見ちゃダメだ見ちゃダメだ見ちゃダメだ見ちゃダメだ」
(シンジくん風に)
「見るなら早くしろ、でなければ帰れ」
(ゲンドウ風に)
って言うつもりだったんだけど、通じないってことだよね。
*2 「クリアファイル」のコレクション用ファイルで、エヴァや鉄道系のものを入れている(*3)。
*3 つまり当たり前だけど、「機密/TOP SECRET」ってのはただのエヴァデザインなだけであって、実際の中身は機密でもトップシークレットでも何でもない。

(2016-13 02-05)


平成28年2月25日

脱走

  家にある「ドミニオン」の基本カードがボロボロになってきたので買い直したい。カード保護の観点から言えば購入直後にスリーブに入れるべきなのだが、私はそうしていない。

・スリーブに入れると山札が崩れやすくなる(思うほどそうでもないようだが)
・シャッフルがしにくくなる(スリーブの角が手に当たって痛い)
・元の箱に収納しにくくなる(スリーブがカードより1回り以上大きい)

以上の理由だ。ちなみにスリーブの値段は気にしなくていい範囲。上の理由が3つ揃っていなければ、カード保護としては安いと思ってスリーブに入れている可能性も高い。ちなみに、「Magic:the Gathering」のカードはきちんとスリーブに入れている。パックから何が出るか分からず、強力なレアカードの再入手がコスト面で負担になるが故の選択である。カード一枚当たりの値段を単純に比較しても「ドミニオン」の方が圧倒的に安く、カードが揃った状態で売られている「ドミニオン」は「マジック」を思えば買い直しやすいゲームなのだ。一度品切れになるとしばらく入手が難しくなるが……。
  「ドミニオン」で最も使われるカードは「銅貨」と「屋敷」の2種類。次いで「銀貨」「金貨」「属州」「公領」以下略。4種類の財宝カードと4種類の勝利点カード、そして呪い、以上の9種類は極端な話ゲームをするたびにすり減っていくため、日本での販売元であるホビージャパンはこれらのカードのみをセットした「基本カードセット」を発売している――但し――現在品薄(メーカー在庫切れ)。「ドミニオン」黎明期は、最初に発売された“無印”と次の「陰謀」のみがゲームに必要不可欠な基本カードを含んでおり、これら2つのうち最低でも片方がないとプレイできなかった。「海辺」以降のセットの箱には、単体では遊べない旨が書かれている。しかし、この「基本カードセット」の誕生により、“無印”と「陰謀」がなくても遊べるようになった。私は“無印”から買い始めたので、「基本カードセット」のこうした恩恵は受けていないが、すり減った基本カードの代替として1度購入している。
  で、「基本カードセット」のカードもすり切れてきたので、再度買い直そうとした。が、もう半年ぐらいは品切れ状態が続いている。どこぞでプレミア価格を支払えば買えなくもないようだが、馬鹿らしい。100円200円の上乗せなら可愛いもんだけど、価格差5倍は足元見すぎ。まあそんなわけで、定期的に通販サイトを覗いて再販されてないかなーなんてチェックしているわけだ。そしたら先日、“同人誌”が検索にヒットした。おいおいヨ○バシついに同人誌の取り扱いを始めたのか?と思ったら違った。「ドミニオン」の攻略同人誌として(一部の人に)有名な『ドミニオンマニアックス』が一般書籍化したのだった。その名も『ドミニオンマニアックス SPECIAL』。『ドミニオンへの招待』という本が2度発売されたのが私の知る限りの「ドミニオン」の一般書籍だが、この度3年?4年?ぶりに「ドミニオン」の解説書が登場した。発見した時は発売の5日ほど前で、予約しようとしたらさすが人気の「ドミニオン」、予約完売状態。急いで他の通販サイトを探したがダメだった。仕方がないので発売日に地元本屋に行ったのだが、見つからない(ちなみに、発売3日前に漫画を買いに行ったついでに入荷するかどうか訊ねたけど、明確な答えを返してくれなかった)。その日たまたま三宮へ出かける用事があったので、紀伊国屋とか漫画専門店とか同人誌を大量に置いてある某店(元が同人誌なので『SPECIAL』も取り扱いがあるかと期待したのだが)、某アニメグッズのショップを巡ったのだが、徒労に終わった。帰って改めて通販サイトを見ると、在庫が復活していたので急いで注文。発売日から数日遅れでの入手となった。
  表紙こそ同人版と共通のデザインだが、背表紙裏表紙が目立つ赤色。中身も大幅にカラーページが増えている(*1)。公式本になったことでカードイラストも掲載されて、ドミニオンを始めたばかりの人にも読みやすい一冊となった。というか、同人版とは違って『Special』は「解説」に徹している。「マニアックス」という名前ではあるものの『ドミニオンへの招待』の正統後継者といった感じ。同人版でやや身内ネタというか砕けた感じの多かった文章表現も、一般書籍化ということで襟を正したものとなっている。但し、巻末近くの「用語集」には相変わらず「アグリコラ」という項目がある(笑)
  さて、そろそろ私が一番言いたかったことを述べよう。「ドミニオン 冒険者」の新要素の「出世カード」のうちの「農民」から数えて3番目、「脱走兵」について。『SPECIAL』のカード解説の冒頭に「兵士から脱走兵になるのが果たして出世と言えるのだろうか」という旨の一文が。やっぱりみんな思うことは一緒だねえ(笑) 以上!

*1 そりゃ同人版は表紙以外全ページモノクロで『Special』はフルカラーだからねえ。

(2016-12 02-04)


平成28年2月20日

まだ完成しない

  1月の今頃に、「1月中に完成しないことが確定した」とか書いた記憶があるんだけど、さらに1ヶ月後になってもまだ完成しない……2月中の完成も諦める段階に入ってしまった。無理に頑張れば何とかならないこともないんだろうけど、急いで焦って良かった例はほとんどない。現在は、とりあえずボディ(屋根も除いたボディ)だけでも完成させよう、ということで作業中。調色した阪急マルーンの塗装が完了し、銀差しを完了し、扉の合わせのところの銀色をデカールで再現しているところ。これだけでほぼ一週間である。まず、銀差しが「こんな時間かかったっけ?」。1両あたり1時間で終わらなくて、都合3日間かかった。前の時よりも綺麗にできた部分もあれば、前回より下手になったんじゃないかというところもあって、かなり複雑な気分。その次、ドア下部の飾り帯?は……筆塗りでは不可能と判断して、銀色に塗ったデカールを細切りにして貼っていく作戦を採用(ドアの合わせのところは前もそうしている)。ところが、細すぎて切り出しが不可能。プラ板なら切れる細さなのだが、デカールの場合ボロボロになって細切りできない。余っていたデカールを使ったのだが、それが古かったのかもしれない。ちょっとした発想の転換で、数センチ四方に切り出したデカールをそのまま水にドボンして、台紙を剥がしてデカール本体だけにしてみた。薄くフィルム状になったデカール本体は取扱いに注意を要したが、これを細切りにしてみたところ……やや歩止まりは悪いものの実用レベル。もちろんその状態ではノリの強さには期待できない。ここでマークセッターの出番だ。あまりにも細かすぎてデカールの裏表は怪しいが、実はこれ、マークセッターを使えば裏でもくっつけられる(文字通り裏技だ(笑))。この作戦には思わぬ“副作用”があった。既に台紙から剥がれているため、いちいち水に漬けて剥がす、というワンステップだけど地味に面倒な作業が全く不要となる。「歩止まりが悪いが実用レベル」と書いたけど、むしろこの副産物のおかげで作業時間はかなり短縮できた(ような気がする)。もちろん時間の短縮は、精神力の温存にも繋がり以下略。使い古しのデカールの取り扱いは今後要反省要研究だが、大きな収穫となった。
  さて、残る作業は? ドアの合わせの銀色が終わったら、車番と社紋を入れてクリアー保護。屋根はパンタグラフ周りの配管がこれからで、床下も床板の調整がこれからだ。あ、3Dプリントの床下機器は先週届きました。よくよくメールボックス見たら「遅れてごめんなさい」メールが届いていて、そのメールの予定納期より圧倒的に早く品物が届いた(そのメールでの予定だと今日だった)。やっぱり注文多数で時間がかかっていたらしい。メールを見落としていた理由は、件名の最初に変な数字が入っていたせいで、新着通知のサブウィンドウでは「DMM」の文字が見えなかったため(責任転嫁)。で、肝心の床下機器は……なかなかの感動モノ。去年と言ってることが真逆(俗に言う掌返し)だが、3Dプリントには未来を感じる(自己弁護しておくと、去年の段階では「可能性はあるがまだ発展途上」ぐらいの評価だった)。で、実際の品物と照らし合わせてみると……うーん、当初思ってたより床板側に調整が必要な気がする。焦って先に床板をきっちり作ってたら、今頃二度手間発生で泣きを見ていた頃だろう。まあ、こんな感じだから、もうちょっと時間がかかるのである。
  来週の28日は、後輩を呼んで模型運転会の予定。それまでに完成させるのが夢だったのだが、もう多分無理。私は整理整頓が苦手で、部屋は現在散らかっている。後輩が来るまでに片付けをしなくてはならない。それがなければあるいは間に合ったかもしれないのだが、つまり普段から整理整頓しておけということだ。

(2016-11 02-03)






  あ、ところで、ワールド工芸のキハ391っていつ発売されるんでしょうね(笑) 阪急5100系原形仕様完成少し前にキハ391が発売されるのが理想だったんだけど、見事に両方遅れてる(笑) ある意味相性いいなあ(笑)


平成28年2月11日

これが俺の本気

  ……しょぼいなあ。
  というわけで、たまには進捗状況の報告。別名「やってるぜアピール」。

阪急マルーンの調色に再挑戦

(2016-10 02-02)





白兎「えっ……? これだけなの?」
雪翼「これだけだよ」
白兎「……しょぼいなあ」
雪翼「自覚はあるからほっといて」


平成28年2月7日

まだ2月も始まったばかり……?

  と思ってるとすぐに終わりが来るぞさっさと本気を出さんと間に合わなくなっても知らんぞぉーっ!!
  DMMからメールが来て、「おっ、発送ご案内メールかな?」と思って開いてみると「造形を開始したよん」って内容だった。注文から既に10日は経ってるんだが、今まで何をやってたんだよ……とは思ったけど、3Dプリントの受注数が多くて順番待ちだったのかな。にしても、部品が届くまでやる気でないわー(ダメ人間の典型的言い訳)。


*1 でも真面目な話、一部分は部品見てから作業したい。それ以外のところを完璧に終わらせていれば立派な理由になるのだが、そうじゃないので言い訳にしかならない

(2016-09 02-01)


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