橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成23年3月下旬分

▲ 過去ログ一覧へ ▲ ▲TOPページへ▲

平成23年3月31日

  今月もまた月末を迎えました。というわけで恒例の「今月に買って読んだ漫画の感想」です。

【医龍】25巻(新刊;最終):☆☆☆☆
  見事なまでの大団円。よくぞここまで全員に綺麗な結末をつけたものだ、ってぐらい? 惨敗の霧島、前巻で崩れた国立あたりはともかく、物語中扱いが酷かった木原、鱈淵にまできちんとした方向性が与えられている。ちょっとやりすぎな感じもあるけど、加藤とその一派だけが美しいエンディングを迎えてその他は惨め、というのはこの漫画らしくないと言えばそうだろう。朝田はまた明信から去り、朝田らしく医者を続ける。いい終わり方だったと思う。

【バクマン。】12巻(新刊):☆☆☆★
  PCPはアニメにならない――というところから始まった真城の「連載を2本持つ」という野望。白鳥君の実家は超大金持ちだった。などの展開。例によって文字数が「お前は推理モノか!」という多さで読破に時間と体力を要求する(笑)

【魔法少女まどか☆マギカ】1巻(2月新刊):☆☆
  何やら”怪しげ”なタイトルですが……今巷(但し領域は限定される)で大人気らしいアニメ、を漫画にしたもの。可愛らしいキャラクターが登場するわりに割とエグい表現があるとかで、そのギャップに打ちのめされた人が多いとか。その中に出てくる「キュウべぇ」という謎の生物がこれまた酷いとか。一見愛玩系の可愛らしい生き物なのだが、腹が黒いと言うか、ことあるたびに主人公の女の子に「ねえ、僕と契約して魔法少女になってよ」と迫るらしい。その強引っぷりが現実世界の悪徳勧誘員並とかで、私はそこに惹かれて買ってみた。が、漫画版ではかなり大人しいらしい。残念。(続く)

【魔法少女まどか☆マギカ】2巻(新刊):☆☆☆
  (続き)にも拘わらず2巻を買ってしまった。内容的にはやはり”黒い”のだが、特に抜きん出ているわけでもない。この絵柄でこのレベルのが少ないのかもしれない。アニメ製作に際してのキャラクターデザインは、某後輩とか某友人もはまった萌え系アニメの原作漫画を描いた人らしく、絵柄はほのぼのしているのだ。
  3巻も来月発売予定だったようなのだが、地震の影響でアニメが延期中、それに伴い漫画も延期?されたようである。というわけなのだが、この物語の結末を勝手に予想してみた。好きなのですよ。漫画の先の展開を予想するのが。それが当たってても楽しいし外れていても楽しいのです。
  とりあえず説明不足な点を補強。まず、キュウべぇと契約して魔法少女になるというのが一つの核なのだが、契約するとどうなるのか。願いを叶えてもらえる。代わりに魔法少女となり、「魔女」と呼ばれる存在と戦わなくてはいけない。主人公まどかの前にキュウべぇが突然現れ、「キミはとても大きな力を秘めているんだ」と魔法少女になることを勧める。が、まどかはその代償としての願いが特に思い浮かばず、2巻終了時点では一般的な少女のまま。1巻当初の時点で1人別の魔法少女が校内にいて、また別の魔法少女が転入してくる。このうち前者は魔女との戦いに敗れて死亡(首のない胴体が転がります)。転校生はワケありで、まどかとその親友に忠告を繰り返すものの態度が友好的ではないので2人とも不信感を抱いている(というか、この人の人当たりが良ければ漫画中の悲劇はかなり回避できていたはずなのだが……)。2巻途中で親友が願いと引き換えに魔法少女となるのだが、キュウべぇが隠匿していた事実を知って自暴自棄に。(あー、説明長いなー) なお、この前後で転校生とキュウべぇの会話で、キュウべぇの本名が「インキュベーター」であることが判明するのだが――で? 何となく「インキュバス」と「インベーダー」を足して何かしたような感じのこの名称、一般的に知られる単語ではないと思う。まあ私が知らんだけかもしれんけど。というわけで、「インキュベーター」という本名が判明しても話が何かしら進展するわけでもないはずだが、このシーンは大きなコマを使って印象的に描かれている。そのコマに惑わされがちだが、冷静に見れば結局のところキュウべぇの正体の解説を割愛しているだけにしか思えない。キュウべぇが表向きとは全く違う裏の顔を持っている、ということだけは分かるのだが。一応最後の方でも本性を現した様子で何か言っており、「魔法少女」の成れの果てが「魔女」であることを示唆している。
  あー長かった。私の予想をようやく書くことができる。2巻末時点で契約してないまどかだが、多分3巻の最初の方で遂に魔法少女になるのではないかと。願いは「親友を戦って止めるために魔法少女になりたい」というもの。願いの代償をそのまま願いとしているわけだ。目的と手段がごっちゃになってる感じ。これが実はキュウべぇにとってやっちゃいけないことで、でも初のケースなので「う〜ん まっいいか」と請けちゃう。まどかは魔法少女になって戦うのだが、契約が”歪んだ”形のものなのでしわ寄せがキュウべぇにやってくる。最終的にはキュウべぇが消滅してしまい、そして魔法少女になった少女は元に戻る(但し、死んだ人はもちろんとして、魔女化してしまった子は……?)――という感じの結末を予想しているのだが、そういや転校生の正体が絡んでこないなあ(汗) ま、例によって当たるもなんとか当たらぬもなんとかの予想です。

【はじめの一歩】95巻(新刊):☆☆☆☆
  謎のチャレンジャー現る。一歩のファンでありながら、いやファンであるが故にか一歩攻略に自信を見せ、そしてファンとは思えぬ挑発的な言動。一歩に「この人は 少し言葉が過ぎる」とまで言わせる。本人は一晩経って綺麗さっぱり忘れ去るんですがね。一歩は一体いつになったら世界に羽ばたくのか(今回も国内防衛戦です)。そんな気はするのだが久々に面白い戦いになりそうである。

【OL進化論】31巻(新刊):☆☆☆★
  いつも言ってるが――自分でやってて自分で言うのもアレだが、特にストーリーのない4コマ漫画の感想文を書くのはキツい。特筆すべきところはないが、まあまあ普通にいつもの通り面白かった、とだけ記しておく。

【もやしもん】10巻(新刊):☆☆☆★
  舞台はアメリカへ。直保の兄貴登場。川浜の兄弟(弟だっけ?)のホセ・カルロスも登場。で、菌の出番が……あったっけ? なんだかそろそろ当初の設定が活かしきれてないような気はするが……例によって読み応えのある文字数と作者の観点は面白い。

【天体戦士サンレッド】12巻(新刊):☆☆☆★
  偉大なるマンネリに近付いてきた感がする。例によって突っ込みどころ多数の悪の組織フロシャイムの川崎支部の面々。レッドにデレデレするレッドの首を狙うウサコッツ。ヒーローとは思えぬ粗暴な言動のレッドだが一般常識的にはこの人が一番マトモという説も。しかし何より表紙を飾れない主人公。ヴァンプ将軍とヘンケル将軍が何やら企んでいるように見せかけて、帯を外すとそこには鍋料理が隠されていた。だから後表紙でレッドがボヤいていたのね……。

【ムダヅモ無き改革】6巻(新刊):☆☆☆★
  最終巻と聞いていたような気がするのだが、巻末予告で新章がどうのこうの。雰囲気的にタイトルを小変化させて1巻からリセットスタートになるのかな? 本編は……例によって無茶な展開。”2索”の竹模様を剥ぎ取って”7索”に貼り付け、さらには血で一部の模様を染めて”9索”を作る(模様が削れた”2索”は”白板”になる)。という無茶っぷりも凄まじいが、そういう発想ができる作者にただただ感服。途中、行動不能と見せかけて鉄山靠(中国拳法?の技、格ゲーとかでよく見る)を繰り出すアシモにも痺れた。「本当の切り札というものは 最後までとっておくものでございますよ」は人生でも役立ちそうな金言である。馬鹿馬鹿しい漫画のはずなんだが、何だろうこの熱さは。

  特に後半「☆」3つ半という評価が多いような気がするが、それは決して気のせいなので深く追及してはならない。それはさておき、予定よりも冊数が増えてしまった。チェックミスの『医龍』は先月末発売、そして『OL進化論』はそもそも書店の新刊情報になかった気がする。それ以外では、数ヶ月前に作った掟を破る「新しいものに手を出した」『魔法少女まどか☆マギカ』の2冊。とゆーわけで合計9冊。久々にちょっと多くなったというわけです。
  で、4月は……すんげえ微妙。まず確定で買うのは『範馬刃牙』と『魔法少女まどか☆マギカ』――といいたいけど、先に書いたように発売延期っぽい。延期で来月になるのか月末になるのかは知らないが。で、確定以外がいくつか。まず『餓狼伝』。同名のものが一度休止しているはずなのだが、巻数が「1」でしかもコミックのレーベルが変わっている。前はヤンマガか何かの連載だったはずだが、今度は少年誌扱いっぽい。『餓狼伝』は少年漫画向きじゃねえだろうと思うのだが……これは一体何なのか正体不明。よって店頭に並んだのを見てから買うか買わないか決める。次、『数学ガール ゲーデルの不完全性定理』と『数学ガールII フェルマーの最終定理』。前に『数学ガール』は買っていたが、今回のはそれぞれ画を描いている人が違う。萌えブームと鉄道ブームに続いて次は数学ブームなんだろうか……。絵柄を見てから買う買わないを決定しよう。そんなわけで最多で5冊、最少の場合1冊となる予定。1冊だけだとちょっと寂しいよなあ(?)。


平成23年3月30日

  スポーツ選手が体を鍛えることを、スポーツ紙などで「体をいじめる」なんて表現したりする。体を鍛えるためには筋肉に負荷をかける必要があるが、その様子を例えた?わけである。で、私も多少トレーニングしているわけだが、3日間も筋肉痛が治らないと「体をいじめる」というよりは「体を痛めている」だけのような気がしてきた……。


平成23年3月29日

  『スパ4』で豪鬼を選択してゲームを進めていると、ボス直前に主人公であるリュウと当たる。この時の演出会話が
豪鬼「まだ人を超えられぬか!」
リュウ「それは人を超えた力じゃない 人を捨てた力だ!」
というようなもの。ここで疑問。「人を超える」ことと「人を捨てる」ことは排反事象? 何が言いたいかというと、豪鬼は「人を捨てて」「人を超えた力」を手にしたのかもしれない。リュウは「人を超えた力じゃない」って言ってるけど、「人を捨てる」のは過程、手段であり、「人を超えた」というのは結果である。豪鬼の力が人を超えていたとすると、人を捨てたかどうかはその事実に影響を及ぼさずリュウの発言は焦点がぼやけてしまっている。
  で、本日の本題はここから始まる(今のは前置き!)。きっと豪鬼は、より強くなるために「人を捨てる」ことを躊躇わないキャラクターだと思う。あくまで私の印象ですがね。じゃあ他のゲームや漫画のキャラクターはどうだろう? その前に「人を捨てる」というのがどういうことなのかはっきりさせておかなくてはいけない。これまた私の解釈で話を進めさせてもらうが、「人間らしさ」というのは「理性」だと考えている。人間は生物の一種であり、全ての生物は「本能」を持つ。人間だけが「理性」をも併せ持っており、「理性」の力で「本能」をある程度制御することができる。この「理性」を捨て去ることが「人を捨てる」ことではないかと。力と引き換えにそれができるか否か。まずは格闘ゲームのキャラクターから。
○ リュウ(SF)
  最新作ではですね、一応さっき書いたようなこと言ってるんですが「殺意の波動に目覚めたリュウ」ってな隠しキャラクターも存在するわけで……。タガが外れると怖いことになっちゃうという好例(?) ま、理性を保っている時点では強さのために手段が選べないタイプ。
○ ケン(SF)
  リュウの同門ライバル。というか、挙げといてナンだけど実はストリートファイターシリーズはあまり熱心にやりこんでないのでキャラクターを掴みかねている。多分ケンは……強さのためにそこまでする気はないと思う。奥さんいてラブラブみたいだしね。
  今気付いたが、いちいち細かく検証するとキリがないので人を捨ててしまいそうな(悪役)キャラクターに絞ってみる。で、カプコンはSFシリーズしか分からないのでいきなり次は別のメーカー。あ、豪鬼は割愛ね。
○ 八神庵(KOF)
  KOF二作目から登場した、主人公草薙京のライバル。京を殺すことを第一に考えているので、多分コイツは人を捨てられる。KOF'97でオロチの血に目覚めた庵はまさしく人を捨てたそのもの。但しオロチの血に覚醒したのは本人の意思ではない上に、その状態で京を殺すのは本人にとっては不本意なことだろう。
○ ギース・ハワード、ヴォルフガング・クラウザー(餓狼伝説)
 『餓狼伝説』のボスキャラ。超が付くほどの悪人だけど、プライドも超が付くほど高いので人を捨てるようなことはしなさそう。と言ってると、人を捨てることができるキャラって結構少ないんだよな……。
○ 紫鏡(月華の剣士)
  幕末ロマンの『月華の剣士』より。かなり気がふれたキャラクターだけど、こいつの真骨頂は続編での姿。「骸」と名を変え、これまた「人を捨てた」に相応しい容貌、言動。但し……人を捨てたのは手段ではなく結果なのだが……。
○ ソル=バットガイ(ギルティギア)
  そもそも人じゃないですが『ギルティギア』シリーズの主人公。ギアと呼ばれる人から改造されてしまった存在。既に充分強いわけだけど、既に人じゃない分「人を捨てる」ことには何の拘りも見せないような気がする。但し、特に力を渇望するシーンもないのであまり「何かを捨てて強くなる」というイメージにはそぐわないか。
○ ザトーONE(ギルティギア)
  『ゼクス』で登場してエンディングで影に飲まれてしまう(以降の作品では影の「エディ」として登場)。力を欲してその力に飲み込まれてしまったのだが、果たして人を捨てることに抵抗はあったのかなかったのか。これまた「人を捨てる」の部分は手段や過程ではなく「結果論」のキャラクター。
  格ゲーだけじゃなくRPGも……と思って見渡してみたんだけど、RPGのキャラクターのうち仲間になる人は軒並み人を捨てなさそう。逆にラスボスクラスの敵は比較的全員力を得て人外に成り果てている。最近プレイした中でも……『タクティクスオウガ』のドルガルア王とか、『零の軌跡』のヨアヒム・ギュンター、『空の軌跡』はSCでゲオルグ・ワイスマンが(FCのアラン・リシャールは絶対に人であることを捨てないタイプ:でもこいつは「ラストボス」ではないか)。FFは新しい方から見ていくと、XIIIは最初から人間じゃない、XIIは人を捨てた?、Xは結果論的、IXはストーリー忘れた(汗)、VIIIは魔女だから……ま手段は選ばんタイプか、VIIも人を捨てられる人だったし、VIも別ベクトルで同様、Vは最終的には結果論的な形、IV、IIIあたりはそもそも人外、IIとIは記憶から掘り出すのに失敗(笑) ただ、全体的に格闘ゲームと違ってきっちり住み分けしてそうな印象。味方陣営は倫理を重んじて敵陣営はとにかく力を欲する。プレイしたことのあるメーカーが偏ってるから断定できんが。あ、『SaGa3』の主人公一行ははある意味、力のために人を捨てることを厭わない。敵が落としたアイテムによってモンスターになったりロボットになったりするという奇妙なシステムが存在するから(笑) というわけで、次、漫画や小説。
○ 範馬勇次郎(グラップラー刃牙)
  強さのために手段を選ばない筆頭格な人。但し今のところ、さらに強くなる必要性はないし特に求めてない模様。既に人外という説も。
○ ジャック・範馬(グラップラー刃牙)
  主人公の義兄にして勇次郎の血を継ぐ一人。強さへの渇望、執着という意味では作品中一番で、実際に最も「人を捨てた」方法で強さへのアプローチを行っている。
○ 八神 阿麻王(秘拳伝キラ)
  マイナータイトルよりこちらも主人公の義兄。既に人外に成り果てる術を身に付けていて、特にそういう議論はないものの自分が「人である」ことには頓着してしないと思われる。養父(主人公の実の父)もそれに近いのだが、漫画中の描写が少ないため割愛。主人公のキラもラストで力と引き換えに人を捨てることを選択しかけるが、愛しい人の声によって我に返る。
○ 小説『餓狼伝』の面々
  ほぼ全員が「強くなること」を目的に生きているが、多分誰も「人であること」についての哲学は持ってないと思われる。但し人を捨てたようなファンタジー色濃い力を持つ登場人物も皆無。
○ 鳳吼、九鬼麗一(キマイラ吼)
  『餓狼伝』と同じ夢枕獏作品より、主人公とその実兄(こっちは実の兄だったはず)。二人とも回してはいけない第九のチャクラを使って”キマイラ化”してしまう(今日挙げたキャラクターの中で最も「人を捨て」ている)。但し、生まれ持った体質のせいであり本人の意思で「人を捨てた」わけではない上に、特に「強くなりたい」と思った結果でもない。多分豪鬼とか勇次郎とかが第九のチャクラを回す方法を知ったら喜んで実行するだろうなあ。
○ ディオ・ブランドー(ジョジョの奇妙な冒険)
  一番分かりやすい「力のために人を捨てた」人の例(笑) 何も説明する必要はないよね?
○ フロシャイムの怪人たち(天体戦士サンレッド)
  正義のヒーロー天体戦士サンレッドの抹殺を企むフロシャイム川崎支部の怪人たち……サンレッドを倒せるなら手段を選ばない、と言いたいところだがこいつらのヘタレっぷり?人の良さ?は「人を捨てる」ことを躊躇いそう。そしてそこをレッドに突っ込まれる展開が予測される。まあ怪人が人かどうかは疑問の余地が残るけどね。
○ 風林寺砕牙(史上最強の弟子ケンイチ)
  この漫画にはいっぱい「人を捨て」てそうな人がいるんだけど、代表でこの人を選択。……してみたはいいものの、私が読んだ範囲内ではこの人の描写少ないからよく分からんなあ(こら)。でも多分、確実に「人を捨て」ていると思われる。梁山泊の達人の一人、岬越寺秋雨が「親友”だった”男」と表現していたのがその根拠。敵陣営である闇に所属する面々はいずれも「力のために人を捨て」てそうなのだが、叶翔とその師匠は人間らしい一面を見せる意外さも。話の方向性がずれるけど、梁山泊の面々は人は捨ててないけど強さのレベルは軽く”人外”(笑) 強くはなりたいけど「人のままでいる」ことも重要視する格闘家の希望の星になれそうです(笑)

  まだ他にもいっぱいありそうだけど、とりあえずこんなところで。要は「目的のために手段を選ぶか選ばないか」という話になってきそう。私は以前「選ばない」と言いましたが……「人は捨てることになるが圧倒的に強くなれる」手段があったら……どうしますかねえ? 目の前に石仮面が転がっていたら? 第九のチャクラを回す方法があったら? まあそれは御伽話の世界のことですから。


平成23年3月28日

  先日プロバイダか何かの勧誘の電話がかかってきた。勧誘の電話は例外なく断ることにしているのでその日も断った。で、何となくその会社がどんなものか検索してみると……真っ先に出てきたのが「この電話番号は怪しい」という感じのサイト。さらに検索してみたのだが、結局その会社のサイトは発見できなかった。インターネットがらみのサービスを提供する会社が自社ページも持ってないってどういうこと? まあ”そういうこと”なんだろうけど……。ところで、その「怪しい電話番号」のサイトに行き着くのはこれが2度目。以前全く違うケースで相手が名乗った会社を検索すると、一番上だったか三番目ぐらいだったかは忘れたがそのサイトが表示された。そのときもやはり、相手が名乗った会社に関する情報はそれ以外に一切発見できなかった。相当怪しい。
  平均すると月に一度ぐらいはこういう電話を受けているような気がする。相手の会社のことを良く知らないから断定はできないものの、電話の印象と情報の少なさからいってあまり真っ当なところではないような気がする。そういうところにうちの電話番号が知られてしまっているというのがまた不快である。嫌な世の中だねえ。


平成23年3月27日

  インターネットで他人の模型製作日誌を見ていると結構楽しい。何だろう、自分で苦労しているわけでもないのに車輌が形になっていく課程が楽しいのだろうか? もちろん、自分で作っているわけではないので達成感もないし手元には何も残らないのだが。でも、たまに「その手があったか」とか「なるほど」とか思わせることもあって参考になる。今日見ていたブログでは、「この人何をやってるんだろう……」と分からないことがあった。最後まで読んだけど分からなくて、それで読み返してそれでようやく理解できた。かなり面白い工夫だが、スケールの違いと作ってるものが違うので私が真似する機会がなさそうなのが残念。ただ、こういうのを蓄積しておけばいつの日か応用できる、かもしれないような気がするので覚えておいて損はない、かもしれないような気がするので(以下略) まあどちらかというと、役に立つかどうかはさておき真似してみたいと思った技法なのである(笑)
  てなことを思うと、私がアップロードする完成車輌の紹介の何と手抜きなことか(苦笑) いつも完成までに至る手順を省いている。作業中に手を止めてデジカメで撮影するのが嫌いだからそうなるのだが……むしろ手が止まると伸びる先はPSPだったりするからね!(こら) そういう理由で私のサイトに製作途中の図が載ることは少ない。先日の阪急電車の場合、製作途中図も何もないというせいもあるが……旧国はハマってる分、自分では工夫しているつもりなのでもう少し作業途中を記録しておいてもいいかな……。と、今はそう思っているが、作業中にそれを覚えているか、作業中にそういう気になるのか現時点では全く保証できないところが悲しい。


平成23年3月26日

  両脚が痛い……。何をしたかって? 順を追って話をしよう。
  バッティングセンター通いしていて辿り着いた結論は「パワーが足りない」である。だったら軽いバット使えば?と言われそうだが、ずっと振っていたのに今更軽いものにグレードダウンできるわけがない。これは男の意地である。だからパワーアップを目指すことにした。とは言え、今まで何度も試みてきた。腕立てスクワット腹筋……筋トレって楽しくないんだよね〜。だからできたとしても1週間ぐらいで長持ちしない。今度こそ、と何度思ったことか。
  話は一見して飛ぶが、先日話したように『スーパーストリートファイター4』のネット対戦をしている。一戦交えるたびにちょっとした間合い時間ができる。あるとき思いついた。この暇な時間に筋トレすりゃいいじゃん! 俺って天才?アホです。この時間は30秒ほど?の短いものなので、あまり回数はできない。だったらワンセットあたりの回数を減らす代わりにセット数を増やせばいい。というわけで、勝っても負けてもその日のメニューをこなすことにした。一日大体10セット前後。よくある筋トレ指南では、1セットあたりの回数は「2〜3セットできるぐらいの回数」にしろとあるが、その回数の半分でセット数を3倍にすりゃ効果はあるだろう。というむっちゃ自己流で突っ走ってます(笑)
  てなわけで始めてから1ヶ月半ほど。今のところ順調に続いている――と言いたいのだが問題がいくつか。まず腰痛を再発させてしまったので腹筋ができない。その次。正しいスクワットのやり方というのを知ったのだが、これがかなり高負荷なので未だに体が慣れてくれないようだ。つまり筋肉痛が酷くて両太腿がバキバキ痛い。腕立て伏せよりも体力を消耗しないのか、あまり疲れてこないので調子に乗って回数を重ねてしまう。そんなこんなで今日も痛い。そして当然?だがまだ効果が実感できない。筋トレもダイエットもそうらしいが、3ヶ月続けないと目に見える変化は起きないんだとか。というわけでまだ道半ば。あと、筋肉が付けば体重が増えるはず。しかしその兆候がない。ひょっとして栄養不足? 以前どこかで「絶対的なカロリー数が足りてないんじゃないですか?」と言われたのだが、日常の食事をこれ以上増やすのは胃があまり受け付けてくれそうにない。大学時代は毎日ラーメンとか夜食で食べてたけど、最近は流石に珍しくなってきた。多分同じペースで食べてたら今頃10キログラムぐらいは太ってたんだろうなあ……あるいは望み通り筋肉付いてたかも? ってか、某格闘漫画で「無理な増量は消化系にダメージを与えるよ」みたいなことを言ってたような気がするのだが、やっぱりそういうことなのかな……。『バキ』でも、人が溜め込んでた食糧をあっという間に喰らい尽くして体でかくするシーンあったしなあ。って、漫画の話してもしゃあない。でも実際、プロ野球選手で「シーズンを乗り切るために夏場も無理して食う!」みたいなことを言ってる人もいた。やっぱり食わんといかんのか。まあ食べられないことはないのだが、食べると血が胃に行って体の動きが鈍くなる。すると筋トレする意欲が失われて……”ただ太る”だけに終わりそう。
  そろそろ気付いてきたのだが、冒頭と話がずれてきている(笑) 一応結論は出した上で”突き抜けて”いるから大丈夫???


平成23年3月25日

  「ケルベロス」が「クロスベル」(*1)に見えたので、ちょっと視力検査にでも行ってきます。

*1 クロスベル:RPG『零の軌跡』の舞台になる国の名称。

  というわけで(?)早くも『零の軌跡』の続編が発表されたようだ。名称は『碧の軌跡』で……これで「あおのきせき」と読むらしい。「碧」は「紺碧」から変換したのだが、普通「みどり」なはずなんだが……。まあそれはさておき。舞台はクロスベルをベースにさらに広がる様子? 立ち読みでちらっと情報誌を読んだだけなのだが、オリビエ皇子が出ていたのを確認。どうやら『零』で未解決?だった謎の少女、キーアがらみの話が完結する模様。そしてこれが重要なんだが、「完全予約限定版」とやらにねんどろいどぷちが付属する! 遂に来た!! 軌跡キャラのねんどろいど化!!! ちなみに付属するのはエリィとティオの両ヒロイン2人だけ。どうせならメインの4キャラやって欲しかった。やはり世間的には女子(おなご)のフィギュアばかりがちやほやされているのか。この後、他の2人やその他の軌跡キャラ(『零』だけじゃなく『空』も)に波及していくのかこれだけで終わるのか。波及するのであれば完全予約限定版も抑えておきたいところだが、これだけで終わるのであれば要らないような気がする。ともあれ、とりあえず押さえておいて後で考えるというのが正しい収集家の在り方なのだろう。んー、限定版に付属とかじゃなく普通に市販してくれたら良かったのに。まあこれで評判がよければ、他キャラクターの一般販売や、「ぷち」じゃない「ねんどろいど」の商品展開に繋がるかもしれないのでやっぱり押さえておくのがファンとしての正しい在り方なんだろう。というわけで順当に行けば9月29日、侃侃諤諤は画像付きになりま

  ――せんな

多分ゲーム本編を遊ぶのに夢中で画像を用意している暇はないと思われます(おいおい)。あと、次世代PSP(開発コードはNGP)と同時発売に向けて新作RPGの発売を計画しているとか。これはひょっとしたら橘雪翼初の「ゲーム機本体を発売日に買うぜ!」になるかもしれない(*2)。

*2 本体と同時発売のゲームに魅力を感じたことがないので、今まで本体を発売日に買ったことはない。そのため無用の争奪戦や長蛇の列に並ぶ、某オークションでプレミア価格に悩むといったことは経験していない。さて今回はどうなることやら……。


平成23年3月24日

  昨日は素で更新忘れてました。すまんこってす。
阪急電鉄100年ミュージアム号タイプ

気が付けば1ヶ月ぶりの画像で侃侃諤諤か……。ここんところテンションがおかしかったからなあ。いや、テンションがおかしいのはいつものことだけど、いつものおかしさとまた違ったおかしさなんだよ!(そんなこと強調するな!!)
  それはさておき。今日の画像は水平が全然出てなくて困った。いや、いっつも出てないのかもしれないけど今日のは特に斜めに見えて困った。仕方ないので、ネットを検索して傾きを補正できるフリーソフトを発掘。今日発見して使ったものは、なんと傾きを1度単位で補正できる

  ――と思ったら違った

実験した限りでは多分0.1度単位。そんな細かく補正しても仕方ないじゃない?と思わないでくれ。最初の画像、これは実に2.4度補正して水平が出ているように見せかけている。1度単位で補正して、2回だと「もう一声」で3回目やってみると「ちょっと行きすぎ」だった。よく見ると補正の数値を入れるボックスが「1.0」という具合に小数点以下の数字も入れられそうだったので、目分量で0.4としてみたらドンピシャだったのだ。ドンピシャと自画自賛しているが、1.3度でも1.5度でも「ドンピシャ」に見えたに違いない。最後の画像も1.6度ぐらい補正している。2枚目は被写体を斜め上から撮ってるので傾いてるかもしれないけど気にならないからやってない(笑) にしてもあれだ、たった2度とか3度とかの傾きだけど人間の目はそれを認識できるんだね。恐るべしだ。認識できるなら撮影の時点でなんとかしろって気はするけどね。今日の場合いずれもトリミング前提の構図で撮影したからこういう姑息な手段が使えるけど、普段はいっぱいいっぱいで撮るから逃げ道がない。……実のところこれに味を占めて、次回からも周囲に少し余裕を持たせて撮っておこうかなとか思ってるんだけど。
  で、新しく手に入れた画像処理ソフトは、きっと各種一通りの編集は多分できるんだろう。でもやはり使い慣れたソフトが使いやすい。ということで(とりあえず今日のところは)、傾き補正したあとはいつものソフトでトリミングやリサイズを行った。


平成23年3月22日

  少し前のこと。JR西日本の大阪近郊を中心に運用されている321系通勤型電車の車内モニターに流れる広告の話。「少し前」というのは「カニが美味い季節」のことで、「カニを食べに行こう!」という主旨である。つまりJR西日本としては、大阪近辺から兵庫県北部や鳥取県の日本海側の地域へ遊びに出掛けてくれると運賃や特急料金で潤うので嬉しいな、と。そんなわけで美味しそうなカニ身の映像が流れるわけだが……生?のカニを殻から剥がしているシーンで私は何を連想したか。去年何度か「感想文」で話題にした『ワルタハンガ』に出てくるUMAだ。念のため解説しておくと、『ワルタハンガ』は無人島へツチノコを探しに行ったそういうのが好きな人たちが、人を喰らう未知の生物に遭遇し過酷なサバイバルを強いられるという内容。そしてUMAとはその未知の生物のことである。概して現代実生活で我々が目にする生き物とは一線を画する外見をしており、端的に言うとグロテスクである。そのグロテスクな生物を連想させたのがカニの(多分)生身というわけ。何となく、あの漫画に出てきた現実離れした生き物も一応生き物というカテゴリーの中には入ってるのかな、と妙に感心してしまった。
  以来カニが食えなくなってしまった。カニの殻からあのUMAそっくりのが出てくるのかと思うと食欲が沸いてくるわけがない。元からカニに限らず生の甲殻類は好きでない、というか嫌いなので生のままを食べることはないが、あれを見たが故に茹でてあっても焼いてあってももうアウト

  ――なんてことはなく

その後も普通に食べてます。昔から基本的にグロテスクなのはダメだし、怖いのもダメだし、要は小心者でビビりなのだが……年齢を重ねて少しは耐性が付いて来たということなのかな。


平成23年3月21日

  『FINAL FANTASY IV』のオリジナル版と最近作られた続編を、リメイクの上で1つのソフトに収めたものがPSPで発売されるらしい。多分この週末に。もう随分前から言われ始めていることだが、漫画でも何でも「新しいものがなかなか出てこない」と。大人気だった旧作の焼き直しで作ったものばかりが”新作”の一定数を占めているということは、新しいものを生み出そうとする力に欠けている、と。出版社やゲームのメーカーは新しいものに挑戦して失敗するリスクを恐れ、安易に販売数が読める続編モノばかり作ろうとする――多分『FINAL FANTASY IV the after years』もFFIV人気にあやかった部分は否定できないだろう。まあFFの場合、『the after years』だけじゃなくシリーズ全体が”続編”なのだが。ちなみに未だにプレイしている『タクティクスオウガ』も正しくは、タイトルの後ろに『運命の輪』というサブタイトルが付く本家『タクティクスオウガ』のリメイク版だ。
  そんな批評を多分新聞(ネットじゃないよ)で読んだのだが、今日の場合はそれはさておき。それはさておいても「続編モノは当たり外れがある」という評判はよく聞く。ある意味当たり前で、続編と言えど新しく作ってるわけだから前作と同じように面白いかどうかなんて保証されてるわけじゃない。メーカーからすれば、前作のファンが買ってくれる、前作の世界設定が流用できるので作りやすい、というメリットがあるわけだ。ファンとしてもそれが面白ければ前作の余韻が楽しめるわけで、ある程度期待に沿うものである限りメリットは小さくない。残念ながら『the after years』の評判は知らないのだが、一応『FINAL FANTASY IV』と付くので気になる存在ではあった。あ、『the after years』は元々携帯電話向けのゲームで、だから私は手が出せなかった。そんなわけで、PSP版が出るなら……と思ったわけである。

  ――が

なんだろうこの不安感。プロモーションムービーを見ると……なんだろうこの拭い去れない一抹の不安は。ゲーム本編はCGアニメじゃなく原作FFIVの雰囲気を残した2Dグラフィックなのだが、PVの多くを占めるCGアニメーションが安っぽい。いやこれ、プレイステーション〜PS2の頃ならば「おお、3Dグラフィックだ!」と目新しさもあったんだろう。しかしユーザーの目も肥えて肥えて仕方ないこの時代、最先端を走るスクエアエニックスの作ったものとは思えない半世代遅れた感のある”古臭い”雰囲気は如何なものか。PSPだから仕方ないんだろうか、いや、CGアニメは収録したものを再生するだけだから解像度は別としてハードは基本的に関係ないはず。確かに綺麗なグラフィックなんだけど、綺麗過ぎて現実味がない? ヒトに血が通っている感じがしない? 動きが硬い? 最新作FFXIIIのムービーでも解消されてるわけではないが、それでもかなり実写に近付いてきたと思ってたんだけどなあ。っていうか予算ケチっただろー。まあムービー部分なんてどうでもいいといえばいいんだが、仮にスキップできないのであればゲームの途中でこれ見せられるのは辛いなあ。ああ、今公式サイトでFFXIIIのPVを見ていて思ったんだが、声優が○○なのかもしれない(*1)。このFFIVのPVの語り役は、『the after years』の主人公のセシルの息子なのかな? 子どもが喋ってると思えばこんなもんだが、この調子で本編に声が入っていたら嫌かなあ。ま、結局何だかんだで買ってそうだが、買っても『タクティクスオウガ』優先で(以下略)。実は2月に買った『逆転検事2』もまだ封を解いてないんだ……。

*1 ○○には野菜の名称が入ります。カタカナでアレでもいいし、漢字でアレというのもアリだなあ。共に2文字です。


▲ 過去ログ一覧へ ▲ ▲TOPページへ▲