橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成22年10月下旬分

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平成22年10月31日

  10月の漫画感想文。

【バクマン。】10巻(新刊):☆☆☆☆
  文字数が多いよ(笑) 連載中の漫画を無理やり打ち切って、次の作品にジャンプ作家としての命運を賭けることにした2人。新作の路線は「シリアスだが笑えるもの」。主人公は一生懸命に悪戯を仕掛けるのだが、それが見てるものの笑いを誘う――そんな漫画を描くことにした。描くにあたってシュージンが企画したのが、実際にアホらしいことを一生懸命真剣に実行してみること。読者からしてみればこれも漫画、そのシュージンと最高のやってることが実に面白い。なるほど、確かに2人の描こうとしている漫画は面白くなりそうだ。何度も言うが、『バクマン。』よりもその作中の漫画が読んでみたい!(笑)
  編集者の服部にアプローチをかける?岩瀬。服部は配置を代えてもらい、主人公たちの担当に舞い戻ってくるのだが、それは岩瀬から逃げるためでもあった……? 逃げられた!と燃える岩瀬。物語は多角的に進む。ところで、岩瀬というとどうしても某球団のストッパーが思い浮かんでしまう……。

【メトロ・サヴァイヴ】1、2巻(既刊):☆☆
  ん〜、何ていうか、後味があまりよろしくない。藤澤勇希のサバイバルもので、『ワルタハンガ』『レギオン』の前の作品になる(レギオンって"読書感想文"に出てきたっけ?)。大地震により地下鉄の駅に閉じ込められてしまった人たちの、生き残るための争いの物語である。『B.M.』や『レギオン』、『ワルタハンガ』では人でない生物が人を襲っていたのだが、本作ではそういった存在は出てこない。ただ単に地下の狭い空間に閉じ込められているだけなのだが、敵は食糧難だけではなく同じ人間。そして殺人側に回る人間が、狡猾かつかなりの嫌悪感を抱かせる性格設定になっている。彼らは最終的に「蜘蛛の糸」風なことになり非業の死を遂げるのだが、それでもなおすっきりしないものが残る。作者は何かホストに恨みでもあるのではないかと思ってしまう。なお、過去作品だと顔が不細工に描かれているキャラクターはほぼ確実に生き残れず、尚且つ見せ場も何もなくただ単に嫌われ役で終わっている。しかしながら本作に出てくる最初の不良(?)は途中で改心(?)し、無事生還。田舎に帰ることにしたらしいが、達者で暮らせよと声を掛けてあげたくなる。

【ヒツジの執事[残業]】(新刊):☆☆☆★
  ギャグ漫画への評価が甘い橘雪翼がやってきました(笑) 幼くして両親をなくしたミニ様(ウサギ?)の面倒を見るヒツジの執事のサフォークさん。前作から微妙にミニ様も成長したようで、言葉が喋れたり、幼いながら他人への気遣いをするシーンなんてのもあったり――そんな泣いたり笑ったりの1冊。あまり言葉を紡いでも仕方がないので、気になる人は読め。読むんだ!

【百鬼夜行抄】19巻(新刊):☆☆
  話が難解で読むのに時間が掛かる……のは今に始まったことではないのだが。式神の青嵐(あおあらし、と読む。せいらんではない)と律の契約が切れたという前巻の流れを汲んでいる……のだが、結局は大して変わってないような。

【Q.E.D.証明終了】37巻(新刊):☆☆
  今回の2話は両方ともラストが弱い。最近の侃侃諤諤みたいに。そうか、作者は今の私の状態と一緒なのか(一緒にするな!)。

【C.M.B.森羅博物館の事件目録】15巻(新刊):☆☆
  何だか少し『QED』の最初の話を思い出した。え? 「同じ作者だからそういうこともあるだろう」って? 違う違う。漫画じゃなくて小説の方。小説『QED〜百人一首の呪〜』、あれの被害者も幻の亡霊を見る。なぜ見たかと言うと、細かいところは忘れたが意識が朦朧とした状態で百人一首の歌を見たから。造詣が深かったが故にそういうものを心の中で作り上げてしまったのだ。同じく『C.M.B.』でも、幻覚を見た際に「太陽」を意味する言葉を見たから太陽を"見た"のである。

【幕末めだか組】4巻(新刊):☆★
  んー、ちょっとデッドラインに近付いてきた。最初の頃はもうちょっと面白いと思ってたんだけどなあ。前にもどこかで書いたようなフレーズだが、「話の流れが重い」。「話が重い」のではなくて「流れが重い」のである。話の展開に重さを感じる、即ちそれは面白く感じられないと言うことである。

【史上最強の弟子ケンイチ】40巻(新刊):☆☆★
  可もなく不可もなくな展開。爺さんボケたふりが多少面白かったかな。前々から書いているが……この漫画は師匠の無茶振りが最大の魅力なんだが、兼一強くなりすぎたのと話のメインストリームの都合で師匠の出る幕が減ってきてるのがなあ。

【轟けっ!鉄骨くん】1巻(既刊―9月新刊?):☆
  ある日公一は目覚めると、自分がロボットに改造されていることに気付いた――というオープニング。しかしそれは公一の記憶を移植されたロボット"鉄骨くん"であることが判明する。ここ、もうちょっと引っ張ったら面白くなってたんじゃないかと。公一クンの記憶や人格を移植されているものの、ロボットはロボットなので例えば恋愛成就しない。ロボットだけど公一クンの記憶や人格を移植されているので恋したりする。とまあ、読んでみると思ったよりかなりラブコメ寄りにシフトした漫画だった。
  作者は過去に実績があるようだが、画にそうは思えない"硬さ"を感じてしまう。ストーリーにも光るものが見えないし……。拗ねた鉄骨くんが「僕はロボットで鼻の穴すらないんだよ」と発言し、それを聞いた公一クンの恋人の葵ちゃんが「お父さんに頼んで鼻の穴を開けてもらって!」と……このあたりまでは「この漫画、面白い!!」と思ったのだが。

【アタゴオルは猫の森】16巻(新刊):☆☆
  んー、最近はこれすらもあまりピンとこないなあ。終盤1/3ぐらいを占めるギルバルスの出てくる「チョウマ戦記」編はまあまあ。続きが気になる。

【医龍】24巻(新刊):☆☆
  ああなるほど、選挙が終わるまでこの漫画は続くわけね。いくつかのテーマを抱えている本作品だが、今回は前半が伊集院の成長、後半が政治の話になる。前半はいいのだが、後半が何ていうか……これまた「話の流れが重い」感じ。うーん上手く表現できない。

【そして船は行く】完全版4巻上(新刊):☆☆
  最終4巻は上下巻になりましたとさ――謎。描いてたら長くなった、それはいいのだが、そういうときは素直に4巻5巻にしようよ。まあさておき、最後まで読むと本当に下巻で終わるのか不安な話の流れ(笑) いやほんと、4巻5巻にしてじっくり仕上げて欲しいと心配するよ。残り1冊で終わってくれるのかねえ。

  前々から言ってる通り、最近漫画を面白く感じなくなってきてしまった。それは最近漫画がつまらなくなったせいか、それとも私の内面に何か変化が起きたのか。どちらが原因かは分からないが、ともかく私の受ける印象として「面白くない」ので評価も星が少なめになっている。ただ、決して読んでいる時につまらないと思うわけでもない。読んでいる最中は夢中なのだ。でも読み終わってみると……もう一度読んでみようという気が沸き起こってこない。感想文を書くときはある程度読み返すわけだけど、そのときにそういう気分だから評価が下がってしまうのか。
  11月の新刊は、"いつもの"は数冊なのだが、気になるのでチェックマークを入れたものが多かったりする。まず、"いつもの"から。『パタリロ』『範馬刃牙』『遮那王 義経 源平の合戦』『ムダヅモ無き改革』『OL進化論』――以上5冊。"いつもの"の中でも比較的珍しいものが多い。次に、一応チェックを入れる予定のものを。『ねこしつじ』――何となく『執事のヒツジ』を連想させるのでリストアップしたが、冷静に考えると何でもなさそうだな……。『金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件』――上下巻が一緒に出るので、おそらく解決編までやってくれるのであろう。というか、まだ描かせていたんだね(笑) そういや少し前にも何か出版されてたっけ……? 解決編まで一気に読める仕様なので久々に読んでみてもいいかな……。『鬼の作左』――『鉄鍋のジャン!』の西条真二の新作と見られる。しかし我ながらよく見落とさなかったものだ。内容を現時点で全く知らないので、買うかどうかは書店で手にとって見て、になりそう。最後、これは買わないだろうなあ……『マジック:ザ・ギャザリング 燃え尽きぬ炎』――この前本屋で雑誌コーナーに立ち寄った際にそれ系のゲーム誌を立ち読みしたのだが、まだ"マジック"は新しいカードが出続けているらしい。流石にもう出戻りするつもりもないのだが、カードテキストを見ているとちょっと楽しかったり。ちなみに"マジック"をデザインしたのは数学者。そのせいがあるのかどうか分からないが、ルールの解釈は理系的思考能力を要求される面もある。まあ、漫画は多分"ハズレ"になりそうなんだけど、一応リストアップするだけリストアップしてみた。以上――"いつもの"5冊に対して気になるのも5冊。『金田一』が2冊なので実質5:4の割合だが。買うとしても、その『金田一』と『鬼の作左』の2タイトルぐらいになるだろうなあ。


平成22年10月30日

  本日は更新をお休みします。


平成22年10月29日

  ――橘雪翼はウサギが好きです。

うさ

ちなみにたまに出没する白兎(はくと)君とは直接の因果関係はありません。


平成22年10月28日

  神戸新聞の夕刊、将棋のコーナーで必死問題が載っている日がある。必死問題というのは、まあ言ってみれば詰め将棋や詰め碁に類する将棋の問題である。詰め将棋は必ず相手玉を詰めるのであるが、詰め碁というのは大きく分けて2種類ある。白先ならば死んでしまう黒石を生かす最善手を探すもの(黒先黒活)と、白先ならば活きる白石を取るための最善手を探すもの(黒先白死)。但しどちらにもコウになる問題もある。これに比べると詰め将棋は一種類。必ず攻め方先手で相手玉が詰む。相手の攻めを凌ぐ問題もなければ「コウ」のような間のものもない。敢えて言うならば、必死問題が「コウ」に相当するだろうか。
  ここで必死とは何か説明しておこう。「必死のパッチ」というと阪神タイガースの某選手を連想するが、将棋の「必死」はちょっと意味が違う。「駄目」は囲碁用語から一般的な単語になったが、「必死」はおそらく将棋と一般用語とで独立しているような気がする。正確には「必至」と書くべきかもしれないのだが、どっちだったか忘れたので今日は「必死」にしておく。高校時代に将棋指してたときは「必至」派だったはずなのだが、その論拠を今思い出せない……。で、必死とは……「必死」のかかった玉はどう応手しても次の攻め方の詰め手順を防ぐことが出来ない。つまり、逆に相手の玉を詰めてしまわない限り(そして相手が手順を間違えたりしない限り)負けが確定している状況である(*1)。詰んだ状態というのは分かりやすい。初心者でもその図を見て、どう駒を動かしても次に玉が取られることを確認するのは容易である。ところが必死は難しい。何せその状態では玉に王手すらかかっておらず、そこから玉方の応手と攻め方の詰め手順全てを確認しないといけないからだ。場合によっては必死問題の正答図から、"詰め将棋"(*2)を何問も解かないといけないこともある。もちろん、詰め将棋は詰め将棋でえげつない手数のものがあったりするので一概には言えないが、プロやアマ高段者でない一般の将棋ファンには馴染み薄いことも手伝って必死問題は難しいと思う。
  さて、以前どこかの将棋雑誌でこういう質問をプロ棋士に投げかけていたことがあった。「長手数の詰み手順と短手数の簡単な必死の両方が見えて、しかも自玉に詰みがなければどちらの手を指しますか」――長手数の詰み手順は、読みが正しければ確実に勝てる。一方で、自玉に詰みがなければ読み間違いの少ない短手数で簡単な必死をかけるのも確実に勝つ方法である。プロならどっちを選ぶのだろう? というのが質問の主旨である。誰と誰に聞いていたか忘れたが、4人ぐらいのプロに聞いて回答は見事に分かれていた。プロでも長手数の詰み手順は怖さが残ると思わせるもの、「見えてなかったと言われるのが嫌だから」というプライドでもって詰ます方を選んだ棋士も。あくまで雑誌企画のアンケートなので、実戦になると逆の方を選んでいてもおかしくない、と私は睨んでいる(笑) アマチュアならば……私の場合は必死を選ぶ。実戦将棋で長手数の詰みは、よっぽどの並べ詰め(簡単で俗な手を連続して詰むこと)でもない限り読みに行かないからね。そんな実力ないない(笑) かといって、必死も読むかというとあんまり考えないけど……。あと、自玉に詰みがないと思って攻めて何度詰められたことか……。要するにアレだ、弱い、ってことだ。
  数年前に、将棋の必死に関する本を買って研究したことがある。目から鱗とはこのことで、将棋から随分離れてからいろいろと多くのことを知った。当時これを読んでいればあともう少し強かっただろうに。まあ過去のことはどうでもいい。ちなみに実戦で一度……後輩と指していて"必死を読んでかけた"のだが、王手桂取りで要の駒を剥がされてしまった。つまり必死ではなかったということで(苦笑) まあ、そんな私であるが……今日の神戸新聞の必死問題は楽勝で3分ぐらいで解けた。今日のお題は「答えが2つある問題」。詰め将棋でそれは不完全とみなされるが、必死問題では……どうなんだろうね。まあ棋力アップのための練習問題なんだから細かいところに目くじらを立ててはいけない。そして解説にこうあった。「5分ぐらいで両方読めたらアマ3段ぐらいの棋力です」――えええええ。そんなに力ないって(笑) 最盛期でも初段――2段はなかっただろうなあ……というぐらいの棋力。何せ今は実戦将棋から離れてしまっている。その問題にしても、「1手必死、答えは2つ」というヒントがあったからすぐできたのである。何も言わずに図面見せられたら、まず即詰みから始まって20分ぐらいは延々考えていた恐れがある。まあ、3段はないにせよ、きちんと2つの解答が導き出せたことに(自己)満足している。

*1 自玉に詰みがある状態で相手玉に"必死をかけた"としても、次に自分の自由な手番が回ってくる前に逆に詰められてしまうわけだから、それは必死と呼ぶのは正確ではないような気もする。何せ対戦相手にしてみれば、相手の玉を詰めるという方法で自玉を詰みから"防ぐ"ことができるのだから。
*2 もちろん詰め将棋そのものではない。


平成22年10月27日

  某デジカメ情報サイトの読者アンケートの結果を見て愕然とした。お題は「写真をトリミングする?」だったのだが、「はい」回答が圧倒的。まあかくいう私も「はい」だが、基本的にそれはブツ撮りのときだけで、作品撮りでは絶対にやらない。作品撮りでトリミングが必要になった場合、それはただの「失敗作」である。で、そのアンケートのコメントが紹介されていたのだが、そのうちの1つが私と全く正反対の意見。
「調整ぐらいならいいけどトリミング前提はダメ」
トリミングによる調整で自分の構図の拙さを隠すのはダメ、レンズの焦点距離が足りない、もしくは最大撮影倍率を稼ぐなどの理由でトリミング前提にするのはアリ、というのが私の考え方。だからこれは正反対なのだ。世の中いろんな人がいるもんだね(私のほうが少数派かもしれないが)。他、トリミングしない派の意見で「宗教上の理由で」――どんな宗教だ(笑) 多分あれだな、「写真はトリミングしてはいけない教」とか「俺がルールだ!教」だな。うんうん、特に後者は俺も信じてる(笑)

  物欲の話。某通販サイトでとあるものを注文した。品物は今日届いたのだが、商品ページになんとなくアクセスしてみると……売り切れ。残数は結構な数だったはずだが、まさかそんな一瞬で売り切れるとは! これはしてやったり。例のオールドヒッコリーのバット(通称マートンバット)も売り切れていた。こちらは結局買わず仕舞い。他にも取り扱ってそうなサイトはいっぱいあるんだけどね、重さが900グラムを越えるタイプがないんだよ……。ま、急がないので人気が落ち着くまで待つとしよう。一応よくいくバッティングセンターで頼んでみようとは思ってるけど……。


平成22年10月26日

  画像で侃侃諤諤。
「おゆまる」で配管モールドをコピーする

  そういや一昨日、WBCスーパーバンダム級のタイトルマッチが行われたらしい。西岡利晃が同級1位の挑戦者を退けて5度目の防衛に成功。結果は判定だが、3人のジャッジが119対109というスコアを付ける圧倒的勝利。西岡が9ポイントだったラウンドは1つのみ。挑戦者が10ポイントだったラウンドも1つのみ。しかも、その「9-10」だったラウンドは3人のジャッジでそれぞれ異なる。2人以上のジャッジが「9-10」と評価したラウンドがなかった。つまり、全ラウンドで3人のジャッジの総合的な評価は「西岡有利」だったということである。判定の試合は数多くあるけど、ここまで一方的なのも珍しいと思われる。連続KO防衛はならなかったものの、強いと思わせる試合内容だ。


平成22年10月25日

  見慣れないところからメールが来た……というのは最早珍しくない――いや、最近はスパムとして半自動的に抹消されるからむしろ珍しいか。で、まあ、スパムかと思って消そうとしたんだけれど、どうも完全なスパムではないようなので中身を開いてみ



  ――もろスパムで、しかもやばいウィルス付きだった



なんてオチはありません、残念でした。内容は完全に広告なのだが、広告の内容がよくある路線のものではなかったのでよしとしよう。ここで詳しく書くのもどうかと思うので、内容については「鉄道ファン対象のもの」とだけ記しておく。
  さて、私はどうやらメールアドレスを7つほど持っているようである。詳細は省くが、私の知人や家族すら知らないメールアドレスも含んでの話である。ちなみにそのうちの1つは、とある部分が"都澤理沙状態"である。で、問題の(厄介な用件と言う意味ではない)メールがどのメールアドレス宛に来たのかと言うと……この侃侃諤諤をコンテンツとして内包するサイトである……ええっと、なんて名前だっけ。

白兎 「……もしもし? 自分のサイトの名前だよ?」
雪翼 「いやぁ、最近侃侃諤諤にしか触れてないから……」

――調べて思い出した――『月影の盤が駒に華が咲く』のトップページに記載しているメールアドレス宛に届いたのである。まさかとは思うが、侃侃諤諤を読んで「あ、この人鉄ちゃんだ」と判断して広告のメールを送信したのだろうか? というほど最近の侃侃諤諤は鉄っぽかったかな……。だとすれば無碍にするわけにもいかない(かと言ってその商品もしくはサービスを買う気はほとんどないが)。というか、そうやって個々に判断してメールを送信しているのか……? と思ったら、実は『橘発の夜行鈍行』にも同じメールアドレスを記載していたよ(笑) さらに一歩進めてとある結論に行き着いた。阪大鉄研のサイトに、現役生もしくは卒業生の開いているサイトへのリンク集がある。多分そこから来たに違いない。じゃないといくらなんでも効率が悪い。
  で、毎度毎度同じことを書いているような気がするが……そのメール本文に「鉄道ファンの皆様に」と書いてあった。はい残念。私は数年前に鉄道ファンを辞めたのですが?(笑) どこかの誰かさん曰く「お前はただの鉄道ファンだ」らしいけど。でも、鉄道ファンであったとしても"ただの鉄道ファン"ではない。一癖も二癖も三癖も四癖もあるような鉄道ファンなので、残念ながらその広告内容に全く魅力を感じなかった。私としては残念じゃないんだけどね。メール送った人は全くの無駄手間なので残念。もっとも、そういうのは100通送って1つ成果があればいいという考えで実行してることだろうから、無駄無駄上等なんだろうけど。あと、私としては侃侃諤諤のネタになっ(以下削除しました by白兎)
  にしても同じ内容のメールが2通来るし、メール本文も"添削"かましたくなるような不十分な内容だし……。あ、同じメールが2通来たのは阪大鉄研サイトのリンク集に私のサイトが2つ出ているせいかもしれない(『月影〜』と『夜行鈍行』両方が貼ってある)。それと、記載しているアドレスはYahoo!のもので、Yahoo!からチェックするからいいようなもんの……HTMLメールっぽいんだよね。メールアドレスを見て、HTMLメールとそうでないものを使い分けて……いるだろうか? 多分そんなことしてないね。してたらそれはそれで偉いとは思うが、してないものとして話を進める。そういう人種は嫌いなんだよね。まあ「そういう知識がない」というケースがその大半を占めるんだろうけど、知らなきゃ何をやってもいいのか?って話にもなる。本来はどこかで"教育"を受けるべきなんだろうけど、とりあえずはそういうことを分かってない人間がのべつまくなし(というほど無差別じゃないけど)にメールを送信するのは控えて欲しいところだ。


平成22年10月24日

  久しぶり?の画像で侃侃諤諤。
矢野と檜山のバット
ちなみにマートンバットのその後だが、最初見たとき「34インチ940グラム」があったのに、ある日なくなって代わりに「34インチ910グラム」と「34インチ920グラム」になっていた。「33.5インチ」の880〜900グラムの3種類も消えている。今季、マートンが何グラムのバットを使っていたのかが非常に気になるところ。多分どこを調べても分からないだろうし、本人や球団(に仮に訊けたとして)も教えてくれないだろうなあ。だったらとりあえず一番重いのを選んどけ!という考えがあったのに、その最重量級が消えてしまった。やはり欲しいと思ったものはあるうちに買っておかねばならなかったのか。いっつもこれで後悔してるんだけどね。何べんも言うけど、買わずに後悔するより買って後悔しろ、だ。最近買わずに後悔する回数の方が多いような……というより買って後悔した記憶がない? いやいや、そんなわけはない、買って後悔した記憶はきっと都合のいいように書き換えられたか消去されたかだな(笑) まあともかく、マートンバットについては在庫の復活待ち。待ち切れなくなったら920グラムで手を打つつもりではいるけど、その前に全モデル売り切れというシナリオが考えられるなあ(笑)


平成22年10月23日

  今日はバスケしに行ってたのだけれど、かなり疲れた……。というわけでまた明日〜。


平成22年10月22日

  某新聞のスポーツ欄に、「巨人、日本シリーズ進出の確0.04%」という見出しの記事が出ていた。本文ではきちんと「確」になってましたがね。
  で、どうやって0.04%という数字を導き出したかを読んでみると、「今季これまでナゴヤドームでは2勝12敗だから勝率1割4分3厘、4乗すると……」であった。ちなみに2勝12敗の内訳は、レギュラーシーズン2勝10敗に加えてこのクライマックスシリーズでの2敗。普段から侃侃諤諤を読み込んでらっしゃる皆様なら、この先私が何を言いたいのかお分かりかと思う。「2勝12敗で勝率1割4分3厘」というのは今季の実績である。1試合ごとの勝つ確率ではない。それを4乗して計算する意味はほとんどない。何せ勝つ確率が1割4分3厘でなくとも、14試合で2勝12敗という成績が残る可能性があるのだ。勝つ確率が0割か10割でない限り。それにプロ野球ファンならよく知っているはずだ。「今日はエース誰それが投げるから勝つだろう」「今日は相手が誰それだからウチのチームは打てないな」――先発投手が誰かによっておそらく「勝つ確率」は変動する。その日の選手のコンディションもある。毎試合毎試合「勝つ確率」が同じなんてことは考えられない。過去のデーターから未来を推し量ろうとするのは人の性なのだろうけど、だからといって似非科学を持ち出されても困る。
  確率も割合も同じ「%」という記号を用いて表すことが多い。だから世の人は両者を混同するのだろうか。全く嘆かわしいことである。


平成22年10月21日

  ネタがないので、今季の阪神の各選手の私から見た評価でもだらだらと綴ってみる。1軍で試合出場があった選手プラスα。「ルーキーだから」という理由で評価がアップしたり、「ベテランなのに」という理由で評価を下げたりしている。あくまでも素人の観点なので異議はある程度受け付けるが苦情は受け付けない(笑) ☆5つが最高で、★は☆半個分。最低評価は☆マークなしの11段階評価。まず投手編、背番号順に。
  渡辺亮:☆☆★
中継ぎで61試合に登板して防御率2.65、2勝2敗8ホールド。こうして数字を並べてみるとまあまあなんだが、どうにも打たれた記憶が強いのは何故だろう。
  金村暁:
いなくなった人のことをときどき思い出してあげるべきケースと、そうでない場合とがあります。彼は阪神に来て非常に不幸だったと言わざるをえません。
  能見篤史:☆☆★
左のエース、巨人キラーとして非常に期待がかかった今シーズンは怪我で序盤離脱。戻ってきてから頑張ったものの、能見が1シーズン通して先発してたらあるいは、というチーム成績だっただけに悔やまれる。
  藤原正典:☆☆☆
評価はルーキー補正が入ってます。阪神の手薄な左投手として、ルーキーながら24試合に登板(確か全部中継ぎ)。防御率3.60は立派なものではないでしょうか。
  安藤優也:
新聞や監督が彼を「エース」と呼ぶ理由がファンには全く理解できません。阪神はもっと他にピッチャーがいないのでしょうか?
  杉山直久:★
え、彼今年一軍で投げたんだ、というぐらい印象がない。先発として期待され続けて、結局活躍したと言えるのは今のところ1シーズンのみ。一体いつになったら化けてくれるんでしょうか。
  蕭一傑:
実は「1軍で試合出場があった選手」ではない。一軍に登録されたにも関わらず、試合に出ることなくまた二軍に帰って行った。一軍定着の力量がなかったといえばそれまでだが、一度の登板機会も与えられなかったという意味では真弓采配の疑問点でもある。ということを特記したくて名前を挙げておきました。
  筒井和也:☆
左の中継ぎとして(以下略)。
  藤川球児:☆☆☆
防御率2.01、普通に見ればかなりのものなのだけれど、あの球児の成績と思えば実に物足りない。新聞には酷使されたから云々と書かれているが、志願のイニングまたぎという記事もあったはず。来年以降心配になってしまうシーズン終盤の敗戦劇だった。
  江草仁貴:☆
左腕の中継ぎが軒並みこれでは……。
  秋山拓巳:☆☆☆☆
ルーキー補正。シーズン終盤に入って1軍に上がり先発ローテに。7試合で4勝3敗の数字は平凡だが、ルーキーとしては、特に阪神の高卒ルーキーとしてはかなりいい投げっぷりだった。来年以降に期待が持てる。
  福原忍:☆
何か来年も復活できなきゃ戦力外通告もしくはトレード要因になってそうだ……。
  小嶋達也:★
頑張れ左腕!
  久保田智之:☆☆☆
序盤は「今年もダメか」だったが、終盤は最盛期の力を取り戻したかのような力強い投球を披露。来年もこの調子を維持できれば嬉しいのだが。
  久保康友:☆☆☆☆★
1年間ローテーションを守り14勝、防御率3.25。"エース不在"の阪神タイガースにあって非常に頼れるピッチャーだった。
  桟原将司:★
SHEとか言ってた時代もあったよなあ。懐かしい。
  上園啓史:★
台所事情が苦しい時に先発で10勝挙げた年もあったなあ。思い出に浸ってる場合じゃないぜ。
  下柳剛:☆☆
そろそろ……
  西村憲:☆☆★
まだ若い、だからいろいろ経験して欲しい。
  鶴直人:☆★
もうひと頑張り欲しかったところ。先発が手薄ってことは、若い選手にとっては大きなチャンスなんだからさ。
  石川俊介、若竹 竜士:★
そろそろ面倒になって来ました(爆) この人たちも印象に残ってません。そりゃそうだ、それぞれ4試合ずつしか投げてないらしいですから。
  ランディ・メッセンジャー:☆☆
最初中継ぎでダメだったが、先発転向後もそんなに良くなかった。たまにいいピッチングするんだがなあ。来年も残ってたら頑張って欲しい。
  ジェイソン・スタンリッジ:☆☆☆★
正直ここまでやってくれるとは思ってなかった。入った直後がボロボロだっただけに。期待すると来年ダメになりそうだから、期待せずに来年の活躍を期待する(矛盾してるって)。
  ケーシー・フォッサム:★
左の中継ぎとして(以下略)。活躍したら"警視"って呼ぼうと思ってたのにしなかった。多分来年はいないだろうなあ。
  川ア雄介:★
はるばる千葉ロッテからやってきた左腕。しかし彼もまた安定したピッチングを見せることは少なかった。
  ジェン・カイウン:★
防御率0.00と言えば聞こえはいいが、1試合1イニング投げただけ。外国人選手は枠の関係があるからなあ。
  横山龍之介:
「誰?」って阪神ファンでもいいそう。私も今年1軍にいたことをあまりよく知らなかった(爆)

しまった、これ、思ったより3倍ぐらい大変だ。というわけで野手編に続く。

  鳥谷敬:☆☆☆★
初の3割を達成。遊撃手としての打点記録も更新(104)。だがしかし、シーズン序盤が低空飛行だったのが悔やまれる。7月だったかはすごかったが、もう少し満遍なく打って欲しかった。それを期待されてる選手なんだから。
  城島健司:☆☆☆★
打者としてみれば充分な働きをしたのだが、捕手の面を見ると……城島効果があったのかどうか。何か後逸が多い印象と、盗塁阻止率が思ったより高くなかったのが……。
  関本賢太郎:☆☆
ポジションを平野に奪われてしまった。それでも地道に代打で10打席連続出塁と頑張ったりもしたのだが、やはり印象として薄めだったのは否めない。
  上本博紀:☆☆★
ルーキー補正有。割と頑張った……と思うのだが、思ったよりは試合に出てないか(28試合)。
  平野恵一:☆☆☆☆★
チームトップの打率3割5分。二塁手としても充分な働きを見せてくれた。欲を言えばもっと走れると思うんだがな……。阪神は特に盗塁が少ないから余計にそう思う。あとシーズン終盤にバント失敗が連続したのがなあ。
  金本知憲:☆☆
フルイニング出場がついに途切れた年になった。が、それは評価に含めてない。ここしばらくの阪神を支えてきてくれた"兄貴"だが、連続出場に拘らず一旦二軍で体のケアに専念して欲しかったと思うファンは私ぐらいなものなのだろうか。
  藤川俊介:☆☆☆★
ルーキー補正有。当初はドラフト指名を蹴って社会人野球に行くとかで話題になっていた選手。阪神に来て良かったと思う。安定した守備力と、十分には程遠いが将来期待が持てそうな打撃力。いかんせんルーキーが活躍しない阪神にあって久々の新戦力である。
  浅井良:☆☆☆
打率が2割9分7厘もあったらしい(もちろん規定打席には全然届いていない)。思わず☆3つにしてしまったが、どうだったかな……。
  マット・マートン:☆☆☆☆☆
今年の阪神はなんと言ってもマット・マートン。阪神の新外国人野手が活躍したのは何年ぶりのことだろうか。214安打のプロ野球新記録も樹立し、時折デカいのも打つ。これだけ打っても謙虚というところがまた日本人好み。来年も期待してるぜ!
  桧山進次郎:☆☆☆
今年も代打専門……と思っていたが、金本の連続出場の兼ね合いで監督の采配ミス?もあって久々に外野守備にも就いた。神様というにはやや物足りなさもあったけど、代打専門ならまあこんなもんでしょ。
  新井貴浩:☆☆☆★
鳥谷、城島と並んで「気付いたら打率が3割を越えていた」一人。金本の先発離脱後ずっと四番を務め、ホームランは後ろにいるブラゼルに任せた中距離?バッター。鳥谷同様シーズン通しての3割前後の活躍が望まれる。ちなみにホームランの数は鳥谷と同じ19本。
  林威助:☆☆★
阪神タイガースにたくさんいる「今年こそは活躍して欲しい選手」の一人。今年は打率こそまあまあだったが、いかんせん首脳陣の信頼を勝ち取れずに出場試合数が……。
  葛城育郎:☆
一時期は準レギュラーメンバーだったはずだが……今年は特に目立つこともなく序盤で二軍落ち。さて、今どこで何をしてるのやら……。
  坂克彦:☆★
ルーキーだと思ってたら実は近鉄、楽天と渡り歩いて7年目の選手。それほど目覚しい活躍をしたわけではないが、シーズン終盤で結構試合に出てホームランも打った。
  矢野燿大:☆
ありがとう! お疲れ様でした!
  清水誉、高橋光信:★
いちいち書くのが面倒になってきた(爆)
  桜井広大:☆★
期待されて〜な方。開幕戦でホームラン打ったり東京ドームでホームラン打ったのがはるか昔のことに思えるから不思議だ。侃侃諤諤で高く評価したら、途端に打たなくなったある意味被害者的な面も持ち合わせる。ええい! プロならこれぐらいはね返さんかい!
  小宮山慎二:★
あまり阪神ファンですら名前を覚えてないであろう選手。捕手なので重要ポジション……だけど城島加入の割を少なからず食っていると思われる選手。初打点もマークしたけど、解説者曰く「守備が悪い」。
  田上健一:
誰?
  前田大和:☆☆
中日のチェンと好相性と言われる内野手。なのだがきっと気のせいだろう。阪神は何だかんだで層が厚いので、何かもっと特徴がないとレギュラーは難しいよ。
  クレイグ・ブラゼル:☆☆☆★
序盤の鳥谷と新井の不調、及び金本離脱の穴をひたすら埋めまくったミスター・フルスイング。と言うのは若干語弊があって、2ストライクを取られたあとはシェアな打撃を見せたりと成長を見せる場面も。ただ、そのコンパクトスイングでホームラン打っちゃったりするんだったら、最初からそういうスイングで行っておけばもっと打てたんじゃないかと思ったり。終盤の失速で打率は3割を切り、本塁打王も取れずやや尻すぼみなシーズンになったが、ブラゼルのことを悪く言う阪神ファンはいないだろう。
  狩野恵輔:☆☆
城島加入で最も割を食った男補正が入っての評価(意味不明)。去年、正捕手が怪我してようやく出番が巡ってきたと思ったら、勝負の年にメジャー帰りの捕手が入団してしまったあまりにも可哀想な背番号99。城島でなくて狩野が出場していたとして、その場合阪神は2位になれたかどうか正直なところ疑わしいが、同情したくなる面もあって複雑なところだ。

  あーしんど(笑) 某サイトの選手一覧見ながら書き出してたんだけど、一部試合に出てたのをほとんど認識してない選手がいた(笑) まあ、毎年そういう選手いるよね。あと、家にテレビがないので実際に選手の姿を見たのは全体のほんのほんのごくごく一部だけです。ラジオを聴いて、解説者の言葉聴いて、たまにスポーツ紙読んで、あとは数字をチェックしてそれだけで書きました。とんでもなく選手に対して失礼なことしてしまいました(笑)
  来年は優勝できるといいね。日本シリーズ出場とかハードルの高いことは言わないからさ。


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