平成22年8月31日
読書感想文。まずは今日読み終わった『QED河童伝説』から。恒例なんだけど、タタル氏の薀蓄が50%ぐらい(笑) で、殺人事件の起こる回は、だいたいがタタル氏の推理で解決するのだが……今回は全く別のパターン。並行して進む別軸のシーンで真相が語られ、結局のところ河童と殺人事件の関連性があまりなかったような気がする(後半、やや斜め読みも入っていたので何か読み落としている気がしないでもないが)。ぶっちゃけて言ってしまうと、もう『QED』には殺人ミステリーは要らないんじゃないかと思った(笑) そして実は、タタルの薀蓄も結局は一つの点に収束してしまっているような気がする。伝説とか伝承といった類のものは各々の時代の"勝者"が記したものであり、それは都合の良いように捏造されている。鬼とか怨霊とか河童だとか空想の出来事のように思えるけれど、それらは全て存在したものであり、そのように時の権力者が(悪意を持って)表現しただけである。話は変わるが、JR西日本のマナー啓発ポスターに『秘密結社 鷹の爪』というアニメのキャラクターを使ったものがある(なお、このアニメのことは良く知らない)。その中で「出雲の国譲りのように座席をお年寄りに譲る」というような内容のものがあった。「出雲の国譲り」がどういったものかは残念ながら知らないのだが、でも内容は『QED』シリーズを読んでいれば容易に推察できる。朝廷が無理やり土着の民から奪ったのだ。史書に残す際に美談に書き換えただけであろう。そういう見方をすると、このマナー啓発ポスターは全く違った面を見せることになるのだが……。 読書感想文その2。先日ちらっと書いた『キマイラ 9 玄象変』――なお私は『キマイラ 8』という本は所持していないし読んだこともない。同じことが7以下の全てについて言える。が、別版でそれに相当する物語は読んでいる。何か発刊形態が変わっちゃったんだよね。どうやら今まで文庫で出ているものを2冊ずつまとめて新書版で刊行したっぽい。その新書版の最新刊が『9』になる。少し前に話題にしたときは、それまでの物語を全部読んだのかどうか不明、と書いた。その後チェックしてみると、文庫版で持っている最後の『昇月変』が文庫で出た最後の『キマイラ』であり、それを収録したものが『キマイラ 8』であるようだった。というわけで私がストーリーを忘れているだけで、『キマイラ 9 玄象変』を普通に読み進めて問題ないということになる(忘れてるというのはある意味問題だが)。で、あやふやな記憶ではあるが、『キマイラ』シリーズの主人公は鳳吼のはずなのだが、ここしばらく主人公不在(笑) 「キマイラ」化の謎を追って、またキマイラ化した人を普通の人間に戻す術を追って周囲の人間が奔走する。その中で話があちことへと飛んでしまう。かつてキマイラを追って敦煌へ飛んだ人間の昔話があり、その昔話の中で出てくる人物のチベットで体験した出来事が語られたり……ややこしいっつうの!!!(笑) 以前に侃侃諤諤かその前身徒然なるままにで書いた記憶があるのだが――夢枕獏の語り口に引き込まれて物語に熱中してしまうと、いつの間にか『キマイラ』のストーリーが主人公そっちのけになっていることに気付かず、そして過去の話が終わったときにふと我に返る。「ええと、どういう話の展開で今の話があったんだろう?」と(笑) これで年間1〜2冊本が出るならまだいい。間が空くと数年間に渡って新刊が出ない。前の話忘れるっつうの!(苦笑) いやほんとに真面目な話、自分が分かりやすいような話のあらすじを書いて残しておかないと、新刊が出るたびに「どういう話だっけ」って言わなきゃいけなくなる。
という2冊の小説の話があって……ここからがいつもの"読書感想文"です。
【MAJOR】75巻(既刊):☆☆☆☆ いきなり話が進む。二人結婚してるし。そこまですっ飛ばしていいものなのか? で、打球が頭部を直撃する。吾郎君ってどこまで行っても波乱万丈な人生だねえ。しかし野球も危険な競技だ……。
【MAJOR】76巻(既刊):☆☆☆★ というわけで吾郎倒れる。で、第七戦で眉村登場って、どういうオールスターなんだよ……。まあ連載が完結するわけだから、これぐらいのお祭りは必要なのかもしれないのだが。で、ドクターストップがかかってる吾郎が、敵ベンチを動揺させるためにブルペンに足を踏み入れるのだが……これ、絶対次の巻ではマウンド上がるよな。今までの『MAJOR』がそうだったし、これで完結するわけだからこのまま吾郎が引っ込んでるわけがない。だーかーらー、そういうことするなってあれほど言ってるだろう!(<勝手に漫画のこの先の展開を決め付けて喋っている)
【バクマン。】9巻(新刊):☆☆☆☆☆ 来た来た来たぁーっっっっ! 『バクマン。』は今私が買ってる漫画の中で巻による上下変動が一番激しい。で、9巻はめちゃめちゃ面白い。面白いと言おうか、引き込まれる? 気が付くと一気に読んでたんだけど、文字数が多いし展開は重いしで結構体力を使う。
【頭文字D】41巻(新刊):★ 涼介の……涼介のFCが……後ろにデカいウィング付いてカッコ悪くなってもうた……。というそれだけの理由で減点「☆」3つ分だ!!!(笑) 死神のGT-Rに追い詰められてクラッシュ寸前のFC。でもブランクから蘇る涼介のテクニックは紙一重でかわす。この展開が最後まで続くのか、あるいは最後には死神にやられてしまうのか。プロジェクトD最終戦は涼介抜きで戦う、という展開も有り得るだけに目が離せない。 ところで、北条凛先輩に「少しチャラくなったか?」と言われた涼介。私もそう思います(笑) 神奈川入ったときぐらい?に髪型が変わって嫌なやつ度がアップしてしまった。
【玄人のひとりごと】11巻(7月新刊):☆☆★ ん? 侃侃諤諤初登場か? ビックコミックオリジナルに連載されている漫画で、一回の掲載ページがたったの4なため刊行間隔が年単位になる。いわゆるB級ギャグ漫画に分類されるのだが、何故か私はこの手の漫画でツボにはまると大変気に入ってしまうという変な特性を持つ(笑) その元祖が実はこの『玄人のひとりごと』(「玄人」はプロと読む)。主人公南倍南(みなみ・ばいあん)は、自分があらゆることに通じた"玄人"だと思い込んでいる。この現代にあって何故か常に着物姿。口癖は「ど素人が」、言われて一番頭に来る言葉は「素人さん」。今日も倍南は自らの玄人肌に酔いしれる……。 長く続く漫画なので(?)特に可もなく不可もなく。倍南は相変わらずで、しかしこの作者もよくこんだけネタが出るなあと感心する。
【遮那王義経 源平の合戦】12巻(新刊):☆☆ 何だかものすごく強引な流れにも見えるんだけど、義経が結婚しますよーという話。義経も大変だねー。というわけで?源平の合戦という意味ではあまり話が進んでいない。いや、ひょっとしたら史実としてこのタイミングで義経が結婚してたのかもしれないし、これが何かの伏線になるのかもしれないのだが。
【ワルタハンガ 夜刀神島蛇神伝】2巻(新刊):☆☆☆ ヤバい生物がいっぱい出てくる。この「いっぱい」というのは「1種類がたくさん」ではなく「複数種類の」という意味。死人も続出。よくあるミステリーとは違って理不尽に死者が増える。しかも、ただ単に殺されるのではなくて捕食されるので、エグさは某金田○少年とは比べ物にならない。おかしいな、俺、ホラーとかは苦手なはずなんだが……。
【ぼのぼの】34巻(新刊):☆☆ ぼのぼのってね、昔からそうだけど見た目に反してかなり哲学的な漫画なんだよ。だから何ってわけじゃないけど。最近、その哲学っぷりにさらに拍車がかかっているような。
【ザワさん】5巻(新刊):☆☆ そろそろネタ切れなのか? それともただ単に飽きてきたのか?
番外編プチ復活
【ほびこヤード】(RMM10月号):☆☆☆★ お花を届けるために夜行列車に乗り込んだほびこ(確か先々々月)。しかし隣に超肥満体の人が乗ってきたせいかお花もしおれ気味。水をあげようとしたほびこだが、何故か列車の蛇口から出てきたのはお湯(確かここまでで先々月)。どうしようもないので、翌朝列車が到着するまで何とか耐えることを祈りつつ座席で眠るほびこ。しかしこの花がタダ者ではなかった。隣に座った太った人から養分を吸い取り、そして車両のナンバープレートを盗んだ犯罪鉄道マニアを毒素?で眠らせ、彼らの鞄の中からナンバープレートを取り出して元の位置に戻すと、今度はゴミ箱からゴミをたんまり拾ってきて彼らの鞄の中へと押し込んだ。何という展開! まさか『ほびこヤード』がこういう方向性に走るとは思ってもいなかった!
『BLOODY MONDAY』とはさようなら。復活の『MAJOR』はとりあえず今出てる分を押さえた。来月に続きが、年内に最終巻が発刊されるとか。チェックミスが2冊あった他は今月は予定通り。世間ではそれを予定通りとは呼ばない可能性はあるが。 来月はリストアップしたものは8冊だが……。『範馬刃牙』『MAJOR』『ワルタハンガ』『はじめの一歩』『餓狼伝』『天体戦士サンレッド』『そして船は行く完全版』――他に、タイトルを見てチェックを入れたのが『数学女子』。過去に似たタイトルの漫画があったが……(『数学ガール』)。ま、実際に本屋で表紙を見てから買うかどうか判断する。そして何ヶ月連続で名前が挙がるんだよ(笑)の『餓狼伝』は本当に今度こそ出るのかねー? 何で延期されてるんだろう。同じ作者の『範馬刃牙』は出てるのに。『ワルタハンガ』が2ヶ月連続登場だが、どうやら次の3巻で完結する模様。どうりでハイペースで人が死ぬわけだ(笑)
平成22年8月30日
他にネタもないので昨夜見た夢の話でも。夢だから何だかよく分からないけど学校へ行く。当初の目的地は母校だったはずで、微妙に通学路を思わせる風景なのだが、夢だから着いてみると違う場所だった。その学校はとてつもなく高く塔のようにそびえている。下のほうは普通に教室があって授業をしていたりもするのだが、上に行くに従って数人で討論を交わすような小さなスペースになっていく。さらに上ると、塔の内壁に取り付けられた狭い階段で各個人がノートに何か書き付けたり、専門書を必死に読んでいたりする。この塔では上のほうに登るためには賢くならなくてはいけない。夢だから何故私が無条件で階段を上がれるかは不明。階段には安全柵がなく、途中で勉学の壁にぶつかったりして気が狂った者は、階段を踏み外し真っ逆さまに地面へと転落する。階段も途中から人が一人通れるのがやっとの幅になり、やがては段差も険しくなる。最終的には階段ではなく、ただの斜面になってしまう。このあたりで脱落する人が多いようだ。頂上へとたどり着くと……そこには何もない「神の部屋」が待っている。部屋というと壁と天井と床があるが、そこには天井の代わりの円錐形の塔のてっぺんがあるだけ。床に相当するものがない。どうやら「神の部屋」に入るためには完全に解脱し、体重がゼロにならなくてはいけないようだ。それを見て絶望し、そのまま真下へ転落する者。果敢にも足を踏み入れて、しかし無情にも重力に従って転落する者。なお、後半になって判明したことなのだが、本来知力を高めなくてはいけない塔で私は体力でもって強引に登っていたらしい。そしてその「神の部屋」を見届けた私はどうしたか。そのまま回れ右して塔を降り始めるのであった。 という、何だかよく分からない夢。むしろ夢だから何だかよく分からないと言った方が正しいかもしれない。これは何かの啓示なのだろうか? 目が覚めた私は、布団の中でその意味を考えた。頭ばかり鍛えていても仕方がないということだろうか? そんなことを考えて考えて気が付いたらどうなっていたか。皆さんも経験がおありだと思う。二度寝していた。そして起き上がった私はこう思った。 ――侃侃諤諤のネタにでもするか もうちょっと私に文学的才能があったら、短編小説が一本書けたのになあ。あるいは漫画の才能があったら(ますむらひろし氏がそうしていたように)一話描けたのになあ。模型の才能は多少あるけれど……これをどう表現しろと? 悔やまれるばかりである。
平成22年8月29日
京王5000系(もう面倒なので"5100系"は省略)製作の裏?舞台。 京王5000系製作に関してのあれこれ
で、次の近鉄電車を作り始めたのだが……疑問が一つ。妻面(連結面)の塗装がよく分からない。少し前の車両なら「マルーン一色」で話が早いのだが、どうもVVVFインバータ制御になってからの車両はそうではないのだ。これまた、裾のマルーンが省略された現行塗装ならば古いのと同じマルーン一色で話が済むのだが、私が作りたいのは裾にもマルーンが塗られている少し前の時代の塗装。GMのキットのカタログ説明だとホワイトだったようだが……。実車写真を探してみても、妻面の塗装が分かるものというのは少ない。だいたいが列車を頭から写したものなので、連結面は分からない。それでも探せばあるだろう……とネット検索したのだが……その悉くが裾のマルーンを省略した現行塗装。人に頼っておいて言うのもナンだが、近鉄電車を取り上げたサイトを作る人は皆"にわか"なのか!? まあ、デジタルカメラが普及する頃には近鉄が裾のマルーンを省略していたということになるんだろうけど……。そして自分で撮った写真もあるにはあるんだけど、当然連結面なんて分かるほどにしっかり写してません(笑)<笑うなこのアホンダラ! で、現在出ている結論としては……GMのカタログの説明どおりなんだけど、VVVF車の連結面は白かった、と。ただ、辛うじて妻面が少しでも分かる写真を見る限り、窓周りや裾のマルーンは連結面に回ってるんだよね。それがさらに悩ませる原因で。ちなみに旧版となる裾部にマルーンがある時代の塗装済みキットは、連結面が真っ白な塗装になってる。というわけでここにも考察を重ねてみたのだが……。実は少し古い車両も現行塗装の車両も、連結面は完全なマルーンではない。側面の白い部分がほんの少しだけ回りこんでいる。何故そんな風にしているのか。私の勝手な推察になるのだが……列車を斜めに見た時、側面の色を妻面に少し回しておくことで側面の塗り分けが編成全体で途切れないからではないかと。妻面をマルーン一色にしてしまうと、編成を斜めから見た場合に少しだけ妻面が見えて、側面の白い部分のラインがそこで途切れてしまう。だからその、ほんの少しだけ見える部分だけは側面と同じ塗り分けにしているわけだ。もちろんアングルによってはその工夫も無駄になるわけだが、実車は模型と違って連結面が狭く、妻面が大きく見えるようなアングルはあまり大きくない。なのでほんの少し、実車寸法で5センチもないだろうか? 側面から妻面に色を"はみ出して"おくことで、車両を編成としてみた時の美観が保たれる。正解かどうかは分からない。けど私は勝手にそう思うことにした。そしてその考え方を、裾にマルーンが残っていて妻面が白かった時代の塗装にも適用してみよう。基本的に白いのだけれど、窓周りと裾部分のマルーンが少しだけ連結面にも回りこんでいる。正解かどうかは分からないけど、私はそういう感じで色を塗ることにする。塗装する日までに別の正解が判明しない限りは。
平成22年8月28日
7号"ホームラン"(笑) 地元、右125km/h、右打ち、例によってあまりいい当たりではない。
某新聞の土曜日版の子どもアンケート、先週は「昔の子どもが可哀想と思うこと」だったが、今週は「昔の子どもが羨ましいと思うこと」だった。何というコンビネーション。
ソニーの新型一眼レフデジタルカメラ、α55とα33。……ソニーは何を考えているんですかね。昔、キヤノンやニコンのカメラにあった透過ミラー?に似たものを使い、ミラーの動きをなくして連写速度秒間10コマを達成。ここまでは良い。うん、ここまではいいんだ。次がいけない。ファインダーが何故か電子式。ミラーで上方に反射させた光をセンサーで読み取り、一見光学式と思わせる位置にあるファインダーで表示する。えっと、それは一眼"レフ"にする必要がないんじゃないですかね。ミラー取っ払って常時ライブビュー状態にして、そいでもって秒間10コマにして何か問題があるんですかね。まあ、それだと何かが無理なのだろうけど、しかし一眼レフカメラに光学式ファインダーがないだなんて……。ちょっと古いタイプの私のような人間には受け入れ難いカメラをよくも作ったものだ。ある意味ソニーらしいのかもしれないのだが、迷走しているような気がするのは私だけだろうか。エントリークラスのカメラで秒間10コマ連写できるのは確かに話題にはなりそうだが……。それとあと、やっぱり気になるのがソニーの公式サイト。今度はα550に生産完了マークが付いている。一応まだ在庫があるのかもしれないが、早々に生産終了を発表して公式サイトから消す意味がどこにあるのだろうか。それで次の機種の発売予定を載せるのならともかく、α700に相当するカメラの場合はもう1年以上(それぐらい経ってるはず)空位のまま。α550の後継機も今のところ全く見えてないわけで。ソニーがニコンやキヤノンと同じことをやっていては勝てない、と考えてもがいているのかもしれないが、そこはちょっと違うような気がするんだけどなあ……。 とまあ、ソニーに愛想が尽きたと言ってる割にはきっちりαシリーズの動向をチェックしている橘雪翼です。
平成22年8月27日
完成。 京王5000系、5100系 4両のが5000系で3両のが5100系、何なんだろうねこの呼び方の違いは。まとめて5000系でいーじゃんか。と思うのはJR・国鉄型ファンだからだろうか。そういえば近鉄も編成両数で別系列になる車両があったっけなあ。 いろいろと問題と課題が残っているのだが、とりあえず完成両数に14を加えて……57両! 8月に入って一気に倍増(笑) とは言うものの、今月のHOeと京王はちょっとグダグダ感漂う内容になってしまった。悪いのは全てグリーンマックスだ!……と人のせいにする(笑) 塗装済みキットである京王の塗装がきっちりしていれば、予定通り京王、HOeの順序で作って何の問題もなかった。赤帯で悩まされ、悩みながら作業順序を入れ替えたりした結果がこれだよ。 ――……はい、全部言い訳です。 何であれできたものに悔いが残ることに変わりはない。GMが悪いんじゃなく、GMの塗装済みキットの塗装が悪いことぐらい頭の中に入れておかなかった自分が悪い。GMに振り回された私の負けである。 ところで、先日から京王塗装済みキットと言っているが、数年前にたくさん作っていた塗装済みキットとは少し違う。GMの塗装済みキットは大きく分けて3つある。既存の未塗装キットに色を塗ったもの、最初から塗装済みキットとして設計されたもの、完成品と部品構成が同じもの。最初の未塗装キットに色を付けたものは、確かGMの黎明期の頃からあったはず。私も客車の塗装済みキットを大昔に買ったことがある。このキットの問題点は何かというと、塗装済みであるが故に部品と部品の接合箇所の修正ができないこと。客車キットはまだマシなのだが、モノによっては致命的な継ぎ目ができてどうしようもなくなる(らしい)。次の塗装済みキットとして設計されたグループ。今回の京王はこれにあたる。まずほぼ例外なくボディが一体成型となっている。このため先ほど書いたパーツの接合箇所で悩む必要はない……と言いたいところだが、モノによってはパーティングラインが結構目立つので本当は修正したい。まあでも、板状未塗装キットに色を付けただけのものよりははるかにマシである。そして、窓ガラスにはめ込みパーツが採用されている。これも古い未塗装キットと比べて随分進化したところで(半分皮肉)、窓セルを切って貼る作業がないだけでも随分楽に感じる。ライト点灯化などには一切対応しておらず、厳しい見方をすれば旧世代感漂う製品である。そして最新のグループが完成品と部品構成が同じ塗装済みキット。これが数年前、大量に作ってた103系とか201系とかになる。GMがキットから完成品主体に方針を変えた後に登場したグループで、メーカー純正オプションでライトユニットまでサポートされている。塗装の品質自体も前2者とは違っていて、私の目から見れば文句の付け所がかなり難しい(全くないということは……あるようなないような……)。部品の構成もさらに洗練されていて組むのにストレスがほとんどない(全くないということは……ない)。動力も古いのに比べたらマシなものが付属しているので、文句がないわけではないものの妥協して付属のものを使っている。 というわけで、数年前に数を稼がせてもらったやつは最新設計。今日完成させたのは一世代前のものなのでひと手間かかっている(塗装もやり直したしね)。そして次に作る予定の近鉄は、同じ世代の塗装済みキット……を敢えて未塗装のままで発売したものとなる。もちろんひと手間余計にかけて作ります。9月30日までに ゼ・ン・ブ 完成するといいなあ。……一気にたくさん作ろうとするから集中力がもたないんだ。小分けに作業することを考えんといかんよね。
平成22年8月26日
正直言って今年の阪神は優勝無理だと思う。何せ先発投手がいない。昨日打線大爆発で大逆転勝ちしたものの、先発投手がノックアウトされたという事実には変わりない。昨日の試合後の真弓監督のインタビュー、不機嫌だったのはそりゃ当然だろう。ラジオ聞いてて実況してる人が盛り上がってたけど、ちょっと気の利くファンは監督と同じ心境だったろう。何せいくら22点取って勝っても1勝は1勝。一昨日と今日負けたら1勝2敗でカード負け越し。はっきり言って昨日の試合で22点取った意味はほとんどない。むしろ投手を温存した広島ベンチのほうがしてやったり。毎試合毎試合22点は無理としてもその半分……いや、1/3でも取れるのなら打線の力で勝ち続けることもできるだろうけど、プロ野球のことを知っている人なら分かるとおりそれは難しい。実際できてない。ごくごく短期の間なら可能かもしれないけどね。となるときちんと試合を作れる先発投手が必要になるんだけど、今の阪神にはそれがいない。今まで阪神を支えた先発投手は軒並みペースダウン。期待のルーキー、みたいな人もいない(一応秋山が次以降どういうピッチングをするか楽しみだが)。春先からずっと調子の悪かった人は調子が上がらないまま。唯一怪我で離脱していた能見の復活が期待できるぐらい。ここでちょっと2軍ってのが何のためにあるのか考えてみよう。今1軍で活躍を期待できるわけではない選手を、練習させて経験積ませて1軍戦力になるように育てる、もしくは調子の悪い選手を調整する場所である。そうして、1軍で調子を落としたり怪我をしたりした選手が出てきた時に、待ってましたとばかりに2軍で力を付けた選手が1軍で仕事をする。これが本来の2軍のあるべき姿である。ところが阪神の場合、機能しているように見えない、先発投手に関しては。毎年春先にはスポーツ新聞に威勢よく名前が載るのだが、シーズンに入って1軍の試合のスコアボードに名前が載ることは珍しい。今年は一応鶴という選手がいたが、大方の阪神ファンは「今回もダメか……」と思っているに違いない。先発してた頃でも先発6番手クラスの投球内容。苦しい台所事情にあってキラリと光るものを見せてくれる、と言うには程遠かった。あとは秋山か……まだ1試合しか投げてないので何ともいえないが。もっとも、例え彼一人が頑張ったとしても焼け石に水、というぐらい今の阪神の先発ローテ陣は悲惨。ルーキーに全てを賭けるような状況は、賭けに勝ってもチーム運営としては負けている。そもそも阪神にエースと呼べる大黒柱がいないのは今年だけではない。去年もそうだったし一昨年もそうだったしその前もそうだった。分かってるはずなのだ。頼りになる先発投手がいないことぐらい。他から獲って来ることも上層部はやってるわけだが、現場の首脳陣はそれに頼っていてはいけない。それに頼ったらあんたあれだよ、コーチは仕事してないってことじゃない。先発投手が必要でチームにいないんなら、コーチは何が何でも先発投手として使える選手を育てなきゃいけない。調子を落としているベテラン選手を復活させなきゃいけない。なのに最近の阪神を見ていると……何だろう。コーチが頑張ってもどうにもならないぐらい選手の質が悪いのか。それともコーチが怠けていて選手にやる気が起きないのだろうか。一時期、外野手は3ポジションのうち2つが埋まってて残るは1つ。激戦区で若手は可哀想なんて言ったりもしてたのだが、先発投手陣はそんなことない。下手すりゃ6人丸々がら空きで、実力が1軍レベルに到達すれば余裕でローテーション入りできるめちゃめちゃ倍率の低いところである。それなのに現状は何? 選手が悪いの? コーチの教え方が下手なの? あーもう、阪神ってダメチームだなあ!
平成22年8月25日
大昔に皇帝とか王様と言った地位の人たちが追い求めたとされるのが不老不死。日本でも八百比丘尼とか人魚とか言った伝説が残っている。しばしばフィクションのテーマにもなったりもする。さてここで問題です。実際に不老不死を手に入れたとして直面する大きな問題は何でしょう? 例のあの事件以降、世間を賑わせているのが戸籍上では百何歳のご老人。人間、いくら長生きしても現状120〜130歳ぐらいが限度。そこまで長生きするとちょっとしたニュースになる。将来、もっと医学が発達していろいろあったりしてそこまで長命になる可能性はないではないだろうが、生物としてみた時の人間の体の構造上、劇的には伸びないだろう。DNAを改変したりすれば可能かもしれないけど、生命倫理というものが絡んでくるので余程の事情がない限りそんなことは許されない(許されなくてもやっちゃう人が出てきてもおかしくはないが)。もちろん人間自体が進化して寿命が伸びることもあるかもしれないが、それは何万年といったスパンでの話。その前に人類滅びそうだ……。というわけで、常識的に考えておかしいと思わせる戸籍が残っていたり、既に他界されたはずの人間に年金が支払われていたりというわけでニュースになっている。「公務員、真面目に仕事しろよ!」と。 てなわけで、現代のこの世の中で不老不死になれたとしても、困るのが戸籍。最初のうちは何の問題もなくても、そのうち困る。役所で「おいおい、この"200歳"の橘雪翼さん、いくらなんでももう生きてないだろう。戸籍から消しときましょう」――てな感じで勝手に抹消される可能性大。不死なだけじゃなく、不老なので身分証明証の提示を求められた時も困る。若い時に不老不死になっちゃうと50〜60歳ぐらいで無理が出てくるかな。「え? 昭和○○年生まれ? 55歳? あんたどーみてもせいぜい30歳でしょ。ふざけたことしてると私文書偽造で捕まりますよ
」――てな具合に。そうならないためには「不老不死になりましたー」と周囲にアピールする必要が出てくるが、そうなると周囲がうるさくなってきっと過ごしにくくなるに違いない。大学の研究員やらがやってきて、何かと検査させてくれとかちょっと血を調べてみたいとか云々。国外の秘密警察からその身を狙われたりもしそうで、ちょっと不老不死とは吊り合わないデメリットがてんこ盛り。結局どういうことかというと、不老不死だけでは不十分ってことだ。不老不死に加えて何かしらの力を手にしないことには、不老不死の意味が薄れる。その力とは、莫大な金額のお金とか何かしらの権力を手に入れるとか裏社会をシメるとか……一番話が早いのが地上最強。範馬勇次郎(*1)クラスの力を手にしたのならきっと不老不死も存分に生かせるだろう。というか不老不死なんだから、今日その日からトレーニングを始めて風林寺隼人(*2)並の武術の達人を目指すというのも悪くない。 ――え? オーガも無敵超人も現実的じゃないって? それを言い出したらそもそもの前提の不老不死が、だからねえ。
*1 『グラップラー刃牙』以下の刃牙シリーズの登場人物。主人公範馬刃牙の父親で、"地上最強の生物"とか"オーガ"とかの異名と規格外の強さを持つ。軍隊でも彼を止めることはできず、アメリカ政府は勇次郎と友好条約を結んでいる(漫画だからね)。 *2 『史上最強の弟子ケンイチ』の登場人物。主人公の白浜兼一が武術を習う道場梁山泊のヌシで、数いる梁山泊の達人たちよりもワンランク上の腕前を持つ。普段は「長老」「ジジイ」等と呼ばれているため、風林寺隼人という本名や無敵超人の二つ名は滅多に出てこない。橘雪翼的にはこの人と範馬勇次郎とが"漫画に出てくるめちゃめちゃ強い人"の2トップとなっている。
平成22年8月24日
また教育現場で教師がやらかしたらしい。何を、かというと、生徒をひっぱたいて鼓膜が破れたとか。そういう事例を新聞で何件も読んで知っているので、だから先日私は「これは鼓膜が破れたに違いない!!!」と思ったわけですヨ。ちなみにまだ耳は異常あり。ホントに損傷してないの?と疑ったりも。まあ、あと数日は様子見です。
本日のメインディッシュ?はこちら クリアーレッド 京王5000系は……予定では楽チンモードで簡単に終わるはずだったのに、やっぱり14両という両数の多さがネックになってなかなか前へと進んでくれない。
平成22年8月23日
さすが素人判断。鼓膜は破れておりませんでした。本日、医者に行って診察してもらって薬塗ってもらって(厳密には、薬を塗ったガーゼを詰められて)帰ってきました。多分数日したら治るだろうとのこと。軽症で良かった良かった。ご心配をかけて申し訳ありませんでした。
新聞ネタその2(その1は一昨日書く予定だった。これはこの後簡単にまとめる予定)。某新聞の土曜日版の子ども面(?)。小学5年生から中学3年生までの子どもを対象にしたアンケートの結果らしいのだが、そのお題目は「『昔の子どもはかわいそう』と思うとき」。1位から順に、「土曜日にも学校があった」「インターネットがなかった」「面白いゲーム機がなかった」「携帯電話がなかった」――以下合計10個並んでいる。これを見ての私の印象は「大きなお世話だよ!」である。というか、逆に今の子どもがかわいそうに思えてくる。土曜日の分授業時間数が短くて(あるいは皺寄せを喰らって)充分な教育が受けられないなんてかわいそうだ(*1)。インターネットに時間を取られて、あるいはインターネット以外の調べ物のやりかたを学ぶ機会がなくてかわいそうだ。ゲーム機が面白い娯楽だと思っていてかわいそうだ。携帯電話に振り回されてかわいそうだ。何より、そう思う浅はかさがかわいそうだ。もっとも、子どもだからそう思うのはある意味自然な流れなのだが。むしろ子どもが子どもらしい思考回路なのは昔から変わっておらず、そういう意味では一安心、とか?
*1 橘雪翼も厳密に言うと、中学か高校の頃から土曜日の授業がない「ゆとり世代」に入るのだが、中高一貫の私立学校に通っていたため問答無用で土曜日も4時間授業を受けていた。大学に入ってから土曜日も休みになったのだが、大学卒業後、科目等履修生だった1年間のみまた土曜日が"復活"するという逆転現象?も。
一昨日書こうとしていたものの内容をさらりと。新聞で取り上げられていたサブカルチャーの話。キーワードは「男の娘」。普通に読むと「おとこのむすめ」。人間が生まれるには、必ず父となる人物と母となる人物が必要である(生まれてきた時に存命かどうかは別として)。誰であれ誰かの子どもであり、ということは何かしらの男性の娘であることはわざわざそう書かなくても自明のことなのに……。と、数年前、インターネットのどこかでその文字列を見て不思議に思った。と言っても、そんなに気にならなかったので放置。で、最近になって正しい読みと意味を知った。読みは「おとこのこ」で意味は「女装した男性(少年限定か?)」。アキバ系のことに詳しい後輩によると「(萌えの)最先端」だそうで。はぁ、さいでっか。漫画とかゲームとかで一見して女の子に見える男の子、というのは古典的な手法(?)だったりする。『パタリロ!』の主要登場人物マライヒに始まって、最近人気のあるものでは『もやしもん』の結城蛍、森博嗣の推理小説のVシリーズの小鳥遊練無(*2)もそうだ。私の知っているゲームだと、格闘ゲーム『ギルティギア』シリーズのブリジット、対戦格闘シューティング(というジャンルだっけな?)の『閃光の輪舞』に2〜3人そういうのがいたり。あと、考えようによっちゃあ『空の軌跡』のヨシュアも……。で、架空のキャラクターのみならず、実際に女装してみる人も増えてるんだと。そういや別の後輩がアニメキャラのコスプレで女装してたことがあったなあ。そのときそれらしい表紙のハウ・トゥー・女装本を持っていたような。そういう本が出るって事は、そういうブームがそういう人たちの間にあるのか。新聞記事によると、草食系男子に代表されるような(中略)男らしさではなく自由を求めて女装する(後略)――略しまくりですが、キーワードを断片的に覚えてるだけなので勘弁してください。ともかく、そういう"現象"が新聞に載るような時代なんだなあ、と変に感心してしまった。現実が架空の物語に勝る点は、おそらく現実では女装した男性の外見に騙されることがほぼないだろうと言うことかな。
*2 「小鳥遊」で「たかなし」と読む。私は原作をまだ読んでおらず、漫画化されたものを読んだ。おそらく原作小説にもそういう意図があったためと思われるが、練無が女性でないと思える描写は最後の最後まで一切ない。
平成22年8月22日
昨晩部屋に蚊が飛んでいてですな、私の右耳のあたりに止まったので叩いてみたわけですよ。そしたら……叩き方が悪かったみたいで鼓膜が破れたような。全く聞こえないわけではないんだけど、明らかに異常を感じる。 今日の侃侃諤諤が短い理由は他にあって、京都の友人と電話でしゃべっていたので時間がないのです。というわけでまた明日をお楽しみに。
平成22年8月21日
今朝読んだ新聞記事に関しての話を書き始めたのですが、落とし所が分からなくなったので全消去しました。代わりのものを書く気力もないので今日は実質お休みとさせて頂きます。
内容としてはそんな真面目なもんじゃないんですがね。サブカルチャー……でいいのかな? もう消しちゃって残ってないけど、マライヒとか結城蛍とか小鳥遊練無とか、そんな漫画(小説)の登場人物名が並んでました。
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