平成21年12月31日
というわけで(昨日の話からの流れ)……今年一年を振りかえって私の(主に趣味活動の)中で印象に残っている出来事を列挙してみる。但し、漫画は別に話をするので除外した。ちなみに、橘雪翼の中では、漫画とアニメとゲームと小説はそれぞれ別個の項目である。あと、順位を付けようかとも思ったのだけど、甲乙付け難しが多かったのでやめにした。
○ アニメ『ウサビッチ』 ロシアの監獄で暮らす2匹の囚人(囚兎)を描いたギャグアニメーション。すぐ切れるキレネンコとお人良し?のプーチン。陽気な音楽と愉快な登場人物と、あまりにも強いキレネンコの陰に隠れて主人公のはずなのに若干影が薄いプーチン。どうやらシーズン3で完結扱いのようなのだが、続編見たいなあ。
○ ゲーム『Y's7』 PSPのタイトルは「買ったけど遊ばない(つまんない)」が続いていたが、3本目の正直の初クリアを記録した。『Y's』シリーズはこれで4本目のプレイだが、ストーリー、キャラクター、何よりゲームとしての面白さで過去作品を大きく凌いだ。
○ カメラ用レンズ『AF ZOOM 17-35mm F2.8-4(D)』 Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM の代わりにこれで我慢。というか、実はこれも一時期探していたレンズ。やっぱりたまにはカメラ屋には足を運ばないとね。
○ 運動『UBDでホームラン2発(だけで終わった)』 1、2月に1回ずつ足を運んで1発ずつ。こりゃ今年は量産体勢やで〜。と思ったら2発で終わった。合掌。
○ 小説『スカイ・クロラ』シリーズ 森博嗣の小説。主人公が誰なのか煙に巻かれた感があったり、というか登場人物煙草吸いすぎ。あと、「水素」と書いて「スイト」と読む不思議。「一発で○○」とか話題をたくさん提供してくれた。あ、まだ散香マークBのプラモ完成させてないや。
○ 鉄道模型『ビスタEXコンバージョンキット』 模型店「レールクラフト阿波座」オリジナル金属キット。サイトには2編成繋いだ実車写真が多用されており、どう考えても売り上げ増を狙った店主の作戦としか思えない。そこに敢えて正面から挑み、2セット購入して組み立てた。帯をデカールでなく塗装表現してしまおうかとも考えたが、そこは無難に付属品に頼ることに。
○ 鉄道模型『キワ90』(ワールド工芸組み立てキット) 10年ぐらい前に買ったキット。「将来組み立てられるようになったら、そのときに作ろう」――多くの人は大抵こう言って死蔵する。私が買ったこのキットもそういう運命を辿る物だと思っていた。が、意外にも完成させてしまった。作った本人が一番びっくりしている。
○ 『私の所有するノート型パソコン、iBook引退』 iPodを新しい物に買い換えた。USB2.0が使えないと使い物にならない最新型。しかしそれまで使っていたアップル社のiBookにはFireWireしか付いておらず……仕方なく新型iPodはウィンドウズで使うことにした。となると、iBookの使い道がなくなったために「引退」することに。本来の用途で使わなかった割には長持ちしたとも言えるが、ちょっと寂しい。
○ プロ野球『赤星引退』 今年阪神が優勝できなかった(そもそもCSにも進出できなかった)とか去年阪神が優勝できなかったとか、そんなレベルじゃないぐらい衝撃を与えたニュース。まだ発表されてから1ヶ月経ってないこともあるが、あまりにも突然だったのでショックも大きかった。
○ 健康問題『腰痛再発』 4月に一度痛めて、ちょっと慢性的に残っていて、8月にまたやってしまって、マシになってきたと思ったら11月に大ダメージ。11月のはちょっとシャレにならなくて、座ってるだけでも少し重心をずらしただけで痺れのような痛みが。翌日病院に行き、最悪入院とか言われてもいいように心の準備をしていたのだが、幸いにして翌日にはかなり回復。それでも1ヶ月ぐらいは残っていたのだが、現在はほぼ完治……? しかし油断は禁物。ちなみに、前後方向のみに違和感があり、回転方向はモウマンタイ(無問題)。つまり、前体屈はできないがバットは振れるということだ。
とまあ、こんな感じの1年だったかなあと。世間的には一大ニュースと言えば政権交代なんだろうなあ。当サイトで政治ネタをあまりやらないのは、変なこと書くと橘雪翼の無知がばれるからです(爆) その政権交代で、子ども手当てが出来る代わりに扶養控除が廃止される、という話がありますが……あれに関してとあるところで個人の発言を見ていると「廃止される控除の額が38万円で、子ども手当てが(*)万円だったらどう考えてもマイナスじゃないか!」(*……金額忘れた……)みたいなのが散見された。これ、たまたま自分が知ってるから大間違いって分かるだけで、知らずにこういうことを自分もやる可能性があるわけですよ。そういうのを見てしまうとよっぽど自信がないと書けない。まあ、時折自信なくても何か書いたりしてるけど。 と、続いて今年のベスト漫画とワースト漫画でも(何がどう「続いて」なのか分からない(笑))。一番つまらなかった漫画から。
【はちゅねミクの日常ろいぱら!】1巻(1月新刊) これ、最悪でした。ほんとワケワカメです(古い)。これ書きたいがために昨日無理やり今年1月の漫画の感想文を入れたようなもの(ええええええ!?)。このテのが好きな後輩にくれてやったんですが、その後輩ですら半分も読まなかったとか。私も結局全部は読まなかったからなあ。
次、一番面白かった漫画。かなり難しいところだけど、やっぱこれかな。
【天体戦士サンレッド】9巻(7月新刊) 天体戦士サンレッド自体今年に入って読み始めた漫画で、間違いなく今年の収穫ナンバーワン。タイトルから受ける印象(子ども向けの特撮ヒーローもの)とは違って、ギャグ漫画。シュールで時にほろ苦く、世知辛い大人の味がする。そんな『サンレッド』だが、9巻は特に良かった。9巻の全てが満遍なく良いというわけではないが、面白い話が非常に良いのでトップの評価を与えてみた。
以下、いい意味でも悪い意味でも印象に残った漫画。
【バクマン。】1〜5巻(全て今年の新刊):浮沈激しい 最初はまあまあから始まって、とりあえず3巻でピーク。そして4巻5巻で下降線。某「すごい漫画」を紹介する本ではトップの評価らしいけど、さて続きはどうなるんかな……。
【遮那王 義経 源平の合戦】8巻(8月新刊):純粋に高評価 これの感想文がエラいことになっていたのを覚えている人は多いはず……いや、読み飛ばされて覚えてないってオチかな。作者は最初から狙っていたのか、途中で方針を転換したのか。ともかく、平清盛に対するイメージががらりと変わった。
【ブラッディマンディ】1〜11巻(一部既刊):初回限定高評価 最初読み始めて「すっげぇ面白ぇ」と思ったんだけど……実は2回目読むとイマイチぴんと来なかったりする。それが続編『パンドラの匣』を買わなかった理由でもある。
【スカイ・クロラ イノセンセイテス】1巻(新刊) 【春季限定いちごタルト事件 後】(既刊?) 「小説は好きなんだけど漫画は残念でした」シリーズ。名作を漫画にしてもまた名作になるとは限らないという好例。
【ぼのぼの】31〜33巻(新刊):突然ハイペース発刊 『ぼのぼの』が1年の間に3冊も出た。これは非常に大きな事件である。
【凍牌】7巻(6月新刊):一種トラウマ 詳しくは書かないけど、ヒロインのあまりの不憫さにしばらくの間一種の心理的ダメージが。
【けいおん!】1〜3巻(一部既刊):俺は原作派 こういう例があるから「表紙買い」「評判買い」がやめられない。そしてよく、外れクジを引いては後悔するんだ。
【ムダヅモなき改革】1巻(既刊):ライジング・サン 轟盲牌。全てはこの3文字に集約される。小泉ジュンイチローさんはきっと、豪鬼や剛拳の親類なのだろう。
【鉄鍋のジャン!R 頂上作戦】10巻(1月新刊):登山途中で 期待していたのに……残念にもかなり中途半端な終わり方をしてしまった。前作の終盤で既に息切れ気味だったし、とっくに限界だったのかもね……。頂上には登れなかった。
【レギオン】3巻(刊行日不明) 【ワルタハンガ】1巻(新刊) 「この作者はこれしか書けない」のだろうきっと(笑)
【英雄伝説 空の軌跡】(Web漫画) 【イース】(Web漫画) 共に日本ファルコムの作るゲームを原作としたウェブコミック。そして前者はとても残念な出来で、後者はなかなか、と明暗が分かれた。タダで読めるので続きも読むけど、それすら時間の無駄と感じる日が来るかもしれない?
【降服ハピネス】(電子書籍:刊行?日不明) 筋金入りの鉄道オタクに学年一の美少女が恋するという恋愛モノ?の少女漫画。ここでアニメオタクじゃなく鉄道オタクを持ってくるあたり、昨今の鉄道ブームに乗っかろうとしている意図が見えなくもないが、他のブームに便乗漫画よりはるかに好感が持てる内容。但し、電子書籍故に橘雪翼は単行本を買わずにいる……試し読みで読める部分しか読んでいないので何とも言えない。普通の紙媒体の書籍としての発売を切に望む。
【隔週刊イガワくん】(Web漫画):漫画もマイナー落ち? 前年まで『週刊イガワくん』として某スポーツ系情報サイトに連載されていたウェブコミック。元阪神タイガースのエース、井川慶を題材とした2コマでオチが付くギャグマンガ。あまりにもマイナーから這い上がれないために漫画も隔週刊に格下げされてしまったという、ある意味内容よりもその事実の方が衝撃的で笑いを誘った。
前にも書いたかもしれないけれど、最近漫画に対する「許容度」が下がってきたような気がする。まあいつまで経っても漫画ばっかり読んでちゃいけないよ、ということなのだろうけど、どこかにも書いてあったような「ヒット作不在」の流れなのかもしれない。一応トップ評価とした『天体戦士サンレッド』も、どちらかというとB級漫画なのでメジャー作品にはなれそうにもないしなあ。世間的には『ONE PEACE』が超の付くほど大ヒットしているようなのだけれど、あれの最初の頃は掲載誌を読んでいて少しは目を通していたのだけれど……何故ここまでヒットするのか分からない。私が読まなくなってから面白くなったのかもしれないけれど、私の中では「世間の面白い」と「私の面白い」のギャップで片付けている。 さて、来年はどんな面白い漫画と巡り合うのか。そしてどの漫画に愛想を尽かして読むのをやめるのやら。
とまあいうわけで1年を振り返ってみたけれど……いつもなら「今年作った鉄道模型」が今年中にはできません(笑) あれ? 去年の分も年が明けてからだっけ? 何せ今年は65両と数が少なめ(ピークの半分)。並べるのも片付けるのも楽なはずだが……。 昨日は「大晦日も正月も橘雪翼としては大した意味を持たない」みたいなことを言いましたが、それでも一応書いておこう。今年も長々とお付き合い頂きまことにありがとうございました。そろそろ愛想が尽きて年の変わり目を契機に読むのをやめようと思っていらっしゃる聡明な方もいらっしゃるかもしれませんが(笑)、来年も懲りずにまた「侃侃諤諤」をどうぞよろしくお願いします。それでは良いお年を。 平成21年(2009年)12月31日午後9時過ぎ 橘雪翼
平成21年12月30日
今年の分は今年に処理してしまおう。ということで、今月12月の漫画感想文。そしてその後、何故か今年1月分の漫画感想文を載せてみる。
【範馬刃牙】21巻(新刊):☆ 冗長すぎる。昔あったよな、野球漫画で投手が1球投げるのに1話使うのが。あんな感じ。
【はじめの一歩】90巻(新刊):☆☆★ 疑問。ボクシングでロープに足をかけてジャンプするのはアリなんだろうか? まあそんなことする人いないので、「ダメ」というルールがなさそうだが。連載では既に種明かしが終わっている頃かもしれないが、単行本のみを読んでいる私の予想だからね。コーナーに追い詰められたウォーリーは、ロープを使って跳躍し、相手の裏側に回っているハズ。ヴォルグ・ザンギエフとのスパーリングのシーン、よ〜〜〜〜く見ればロープのところにそういうエフェクトが出ている。ところでヴォルグ、気が付けばWBAジュニアライト級1位になってるが……次出てくるときは世界戦かも?
【史上最強の弟子ケンイチ】36巻(新刊):☆☆ こちらも『刃牙』と同じく冗長感が出て来た。1試合1試合をさっさと終わらせられないかね。WBCバンダム級世界チャンピオン長谷川穂積のようにさ(笑) ところで、惜しいなと思ったのが……編集者よ、打ち合わせのときにネーム直させろよ。YOMIの弟子の一人イーサンとケンイチの会話(最後の方)。イーサンが「死んでくれ」と言ったとき、ケンイチのリアクションが1コマ分抜けているような気がする。ケンイチの「せっかく常識的な人だと思ったのに、何てこと言うんだよ!?」という感じの表情が挟まっていれば……。でもって次のイーサンのセリフがスムーズに繋がる。「あ、いや、表現の仕方が悪かったかな」――と。
【けいおん!】3巻(新刊):☆☆☆★ 相変わらずギャグ漫画の評価が甘い橘雪翼です。ちっ、ちがうぞ! 可愛い女の子が出てきてるから評価が高いんじゃないぞ!! 秋山澪の着物姿の掛け替えブックカバーをもらったから評価が高いんじゃないぞ!! 主人公たちもいよいよ3年生……なので来年卒業する……と、4巻で終わるのかな? 途中でサザエさん状態に突入させるのかと思ってたらきっちり進級したよ。まさか……全員揃いも揃って留年とか? あるいは登場キャラクターをほぼ刷新するという勇気のあることをするつもりかもしれないが……。
あと、分度器で代用ってそりゃ無茶がありすぎるだろ(笑)
【ワルタハンガ】1巻(新刊):☆☆★ あらすじを書くと……主人公たちは無人島にツチノコを探しに行きました。でもそこにはとんでもなく危険な生物が生息していました。 2行で終わる。素晴らしい!!(笑) ま、そこをいかに面白おかしく(というか恐ろしく)描けるかどうかが作者の技量ってやつで。相変わらず小出しに情報を出してきて、少しずつ減って行く登場人物(っていうか結構一気に減ったな……)、主人公たちに忍び寄る未知の捕食者達……あれ、おかしいな。俺、怖いのダメだったはずなんだが……。『B.M.』や『レギオン』とは違うエグい描写も。というか、前作が根こそぎ喰っちゃうのに対して、今回は遺体が残るという違いだけかな。
【頭文字D】40巻(新刊):☆☆☆☆ 一つ疑問が。公道バトル中に、コースの途中にいる味方陣営の人間から信号をもらうことはルール違反じゃないのだろうか……? ま、相手も似たようなことしていたし、いいのかな。 途中、謎の母子が登場する。これってまさか、涼介の独白部分で出てくる女性……? 勝手に亡くなったものとして処理していたが……生きていて、しかも見るところによると若い。子どもの年齢が10歳前後のように見えるのだが……。涼介の歳が24(大学院行ってたような……???)として、件の女性が同年齢だとして、16歳で出産……?
【ムダヅモなき改革】3巻(多分きっと新刊):☆☆☆ もうなんていうか、かなりカオス(笑) いや、轟盲牌とかの時点でカオスですが(笑) きっとこれは麻雀の漫画じゃない(笑) あと、イカサマの現場を掴んだら、最低でもその局は流れるのではないかと。一応銃撃しているから、それでイカサマ未遂のペナルティは終わりなのかな???
【ぼのぼの】33巻(新刊):☆☆☆ ものすごく重み?のある話です。1冊丸ごと使って1つの話。ぼのぼのらしい話の進めかたなんだけど、今までのぼのぼのと違うタイプの話。でも、やっぱりこれは『ぼのぼの』でなければできない話。 登場人物紹介でどのキャラクターも紹介されてないような気がするんだけど、これはまあいつものこと……なのか? この話は映画用に作ったものらしいんだけど、ということはまた『ぼのぼの』の映画をやるということか? でも帯とかにはそういう広告が一切出ていない……。不思議だ。
―番外編― そろそろ恒例
【英雄伝説 空の軌跡】第3話(Webコミック):☆ ゲームの展開そのままと言うか、何と言うか……。そうか分かった、「クサい」んだ多分。ある種原作に忠実なのかもしれない。『空の軌跡』は私の中では高評価なRPGである。が、隅から隅まで何もかもが好きというわけではない。一部のキャラクターの言動が見ていてかなり恥ずかしい。いわゆる「クサい」というやつである。他の要素がそのマイナスポイントを補って余りあるから、私は『空の軌跡』に高い評価を付けるのである。ところが、漫画にはプラスポイントが少ない。むしろシナリオを忠実に追い掛けるからこそ私にとって好きでない部分が強調されてしまっているのかもしれない。
【イース】第3話(Webコミック):☆★ ここに来て急に減速。そろそろ前フリはいいからとっととダームの塔に行けや(ダームの塔:此度の物語の中心となる未開の地)。と感じた次第です。
【ほびこヤード】(RMM2月号):☆☆ 今回は車両セットに付いている行き先表示シールのお話(注記:鉄道車両の側面に「大阪」(大阪行き、という意味)と表示されているアレ、模型だとユーザーが自分でシールを貼る仕様になっている)。これで確定したことがある。ほびこたちが買った500系新幹線の模型はカトー製品である。だから何だと言われても困るけど(笑) もっとも、最初の頃から一つ分かっていた。8両セットで500系を売っていたのはカトー(当初は8両基本に8両増結。現在では4両基本に4両と8両の増結に変更された)。漫画中での表現を見ていると8両セットっぽかったので、カトー製品なのだ。でも、レールはトミックスだったり(笑)
【英雄伝説 空の軌跡】第4話(Webコミック):☆☆ 年末進行のためか、ひと月に二話掲載。今回初めて漫画版『空の軌跡』が面白いと思った。……でも、あまりストーリーは真面目じゃなかったような気が……。ゲーム本編でもボケ役担当のドロシー登場(天然だけど写真の腕は確か)。というわけでストーリーも勢い和み系に。そうなると何故か評価が高くなる橘雪翼評の不思議(笑) ま、少なくともこの作者、戦闘シーンを描かせて上手く行くようには思えない……?(相変わらず辛辣)
『ムダヅモなき改革』3巻がチェックから漏れていた。本屋で平積みになる前の状態のをピックアップしてきたから新刊だと思う。そして『ワルタハンガ』は結局購入。一方で『MAJOR』とはさようなら。実は『Bloody Monday パンドラの匣』が出てたんだけど、暫定的に保留(すんげー弱腰な書き方だな)。 ギャグ漫画に高い評価を付ける傾向にある橘雪翼だが、今月のトップ評価は『頭文字D』。しかし世間ではあまり評価高くないみたいなんだよね……私は今でも充分面白いと思うのだけれど。そういう意味では『はじめの一歩』も世間での評価は微妙なところのようだし、『けいおん!』もアニメ人気の割に漫画の評価が高くないとか。でも別に構わないよ。世間は世間、俺は俺。ただ、面白いと思っている漫画が早く連載終了してしまうのだけは困る。
来年の1月は4冊。『バクマン。』『医龍』『アタゴオルは猫の森』『そして船は行く』完全版。以上。最近多かったから何だか少なく感じる。まあでも本来、これぐらいが適正かもね〜。ちなみに楽しみな順に並べると、『医龍』『アタゴオルは猫の森』『そして船は行く』『バクマン。』……って、『バクマン。』、加筆訂正があるとは言え一度読んだ漫画以下の期待度かよ……。3巻ぐらいは面白かったんだけどね、評価は右肩下がりが続いてます。次の巻あたりがデッドライン。
そして今年の1月分の漫画の感想文を。何故今更やるのか? 理由は後述。なお、その性質上現在から振り返ってのものになることを断っておく。
【バクマン。】1巻(1月新刊):☆☆ 実は最初の時点で「かなり微妙」評価だった。それでも続きを買ったのは……やはりネームバリュー? 『DEATH NOTE』コンビの漫画が面白くないわけがない、という期待? 今のところ半分期待通り、このまま失速すれば半分以上は期待はずれとなるわけだが。
【鉄鍋のジャン!R】10巻(1月新刊:最終巻):☆★ 前作『鉄鍋のジャン!』は私の中でかなりの高評価を付ける漫画だった。さらに言うならば、5巻のあたりが最高だった。☆に換算すると間違いなく5つ。☆7つ分ぐらいの☆5つ評価。その後なだらかに下降して行き、最後の方は普通の漫画だったかな。その下降線を食い止めることなく続編『R 頂上決戦』がついに連載を終了してしまった。あまり無理やり続編を描かせるな、ということかな。
【レギオン】3巻(?:最終巻):☆☆ この作者の漫画、1月に『レギオン』最終巻を買い(刊行も1月か?)、12月に新作『ワルタハンガ』を買うという奇妙な流れに(笑) 『レギオン』に出てくる人を喰らう生物は現実に存在するもので、ネズミや蟻といったありふれた(最近都市部でネズミはなかなか見ないが)生き物が極端に大量発生し、食料が足りないので集団で人を襲って……という流れ。もっと長く続けるのかと思ったら3巻で唐突に終わる。しかも地球に寒期(氷河期?)が訪れると言うやや強引なラスト。
【Q.E.D.証明終了】32巻(1月新刊):☆☆☆ あなたの友だちに塔馬君を是非一人。数学や経済学、他何でも詳しいマサチューセッツ工科大学卒業の高校生がマジック(手品)の種明かしまでやってくれます!(笑)
【C.M.B. 森羅博物館の事件目録】10巻(1月新刊):☆☆☆ そのうちに森羅君が要求した報酬リスト、って作ったら時折ヘンなものが混じってて面白いと思う。10巻は「宇治金時」……全体からすれば安いものだが、高校生にとっては少ないお小遣いから大変な出費? 「ウジキン一番高ェじゃん!」だそうです。
【兎 野性の闘牌】11巻(1月新刊):☆☆★ この漫画、発刊ペースが異様に遅い。噂によると休載期間が長いとか……。というわけで現在これが最新刊。で、感想文書くために読み返したけど、ストーリー忘れかけてる(笑) というわけで面倒なので割・愛!(こら)
【凍牌】6巻(1月新刊):☆☆☆ この巻で"も"ヒロインは不幸なんだよね……。想いを寄せる男の子(主人公)のことを心配するけど、その気持ちは肝心の本人には届かず。冒頭で決着が付く話が伏線となって次の巻で……。
【はちゅねミクの日常ろいぱら!】1巻(1月新刊):× 自分の作曲した曲の歌詞を歌い上げてくれるという音楽ソフト『ヴォーカロイド 初音ミク』。そのイメージキャラクターが大ヒットし、本来のソフトウェア半ばそっちのけで有名になった。その初音ミクのパロディキャラクター「はちゅねミク」の、ギャグ4コマ漫画。何故そんなものを買ったかというと説明をながなが〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜としなくてはいけないので割愛。結論から言おう。過去最悪最凶記録を更新するほどのくだらなささだった。後輩は「地雷漫画」と表現していたが、地雷にすらなってない。見え見えの買っちゃいけない漫画なのに(つまり埋まってない)買ってしまった。我ながら話題作りが好きだなあ。しかしそんな漫画だが、来年1月に2巻が発売されるという……。
【ここだけのふたり!】10巻(1月新刊):☆☆★ 『少年アシベ』で有名な森下裕美の、大体同時期に連載されていた漫画。9巻まで発売され、そして突如次の巻が出なくなったので連載が終わったのだろうと思っていた。が同時に、9巻の終わり方が連載終了っぽくもなかった。四コマ漫画だしそんなものかな……と思っていたら、10年以上の時を経て新装版の刊行がアナウンスされ、そして"幻の"10巻が新たに加わることになった。読んで見た感じでは、10巻のうちの6割ぐらいが10年以上前に掲載された分で、どうやら新装版の刊行にあたり、10巻1冊分の分量にするために少し追加された模様。途中から絵柄が少し変わり、主人公夫婦が妊娠して一戸建てに移り住んだことになっている。漫画なので、夫も嫁も一癖二癖あるのだが、特に夫がかなり磨きがかかってしまった。あと、10巻の後半にして2人の名前が判明するというサプライズも。 何だかんだで大円団……になるかと思っていたら、またしても何だか終わりとは思えないような終わり方だった。
【天体戦士サンレッド】1〜8巻(8巻1月新刊、他既刊):☆☆☆★ まあこれについては今更多くを語るでもないか(笑) 強いて言えば序盤はちょっとつまらなくて、3巻ぐらいから作者も調子が出てきてるなあ、といった感じか。主人公レッドの彼女、内田かよ子の顔デザインが突然3巻で変化する、という何でもアリの漫画(笑) ちなみに8〜9巻でも小変化していて、作者によると「それまでのツリ目からタヌキ目に変えました。メイクの仕方を変えたってことで納得してください」だそうだ(笑)
ひょっとしたら他にも何か買ってる可能性があるんだけど、記録に残して(残って)ない。のでこれでよしとしよう。 さて、実は今年もう1日あると思ってたんだよな……どこで日数計算を間違えたのか。FFXIIIやってると時が経つのを忘れるねえ(え? FFのせいにするなって?)。予定では今日の分をやった翌日に「1年の漫画総まとめ」をやるつもりだったのに……。え? 「そんなもの明日やればいいじゃないか」って? 大晦日の明日は「1年を振り返って」をやるつもりだったんだよ……(漫画に限定せず、私の全趣味分野+αで)。ついでに「この1年で完成させた鉄道模型」の2本立てにするつもりだったから……3本立てに増やすと……相当キツいよなあ。いや、こっちも大変だけど、そんなことしたら読んでくれる人がいなくなる(笑) 大人しくどれか来年に回すか。今年のことは今年のうちにやりたかったんだけど……でも冷静に考えると、我が信条によると年越しとか正月ってそんな大切な概念じゃないなあ。よし、じゃあ、今年出来なかった分は来年に回そう。その方が新年早々ネタに困るという事態も防げるし。
平成21年12月29日
白兎 「……あれ? 雪翼何やってんの?」 雪翼 「年賀状」 白兎 「えっ!?」 雪翼 「今最後の一枚書き終わった」 白兎 「えええっ!?」 雪翼 「何だよその反応は」 白兎 「今年も書かないって言ってなかったっけ……?」 雪翼 「いや、大学一回生の後輩からメールが来てな」 白兎 「うんうん」 雪翼 「年賀状書くから住所教えてって」 白兎 「それで?」 雪翼 「来てから返すつもりだったんだ」 白兎 「なるほど。態度でかい先輩だな」 雪翼 「ところが、返信メールにその後輩の住所があってだな」 白兎 「……ほお!」 雪翼 「これは年内に処理しなきゃいけないってことだろ」 白兎 「偉い!」 雪翼 「そ、そうかな?」 白兎 「いや、雪翼じゃなくてその後輩が!」 雪翼 「がくっ」 白兎 「誰だか知らないけどお礼しなきゃな……」 雪翼 「そんなに大げさな話か?」 白兎 「この棚に飾ってある683系8000番台の模型なんかどうだろう?」 雪翼 「あ、こら、やめろ、っていうか誰か知ってて言ってるだろ!!!」
注1:その後輩は「スノーラビットエクスプレス」が大好きです。 注2:683系8000番台は「スノーラビットエクスプレス」です。 注3:あげません。
平成21年12月28日
今年も残すところあとわずか。そのわずかな期間に何回か画像で侃侃諤諤をねじ込んでみる。 鉄コレVSキットメーカー 〜70系新潟色編〜
70系新潟色は、前にも言ったとおり作るのは2回目である。最初はグリーンマックスのセットをそのまま組んだ6両。今月完成させたのはタヴァサホビーハウスのコンバージョンキット4両。実車も4両と6両の編成があり、ラッシュ時は繋げて10両、さらに荷物車を2両繋げて12両という編成もあったようだ。当然目指すは12両だけど、その前に旧作の6両を手直ししたいところ。いろいろ考えているのだけれど、東海道山陽本線の普通列車も考慮に入れるとこういう構成になりそう。まず、今回作った4両にモハサハを加えて6両にする。モハは再びタヴァサのキットを組み立て、サハはグリーンマックスのキットの改造品で充当(以前作ったサハ87は……何故か妙にデカい)。以前作った6両は、サハを一旦保留車に格下げし、モハも抜いて4両化。さらにこのとき、今月完成した4両のクハが両方奇数車になってしまったため、クハを偶数車に改造した上でトレードし、先頭車の向きに整合性を持たせられないかと検討中。但し、キットに入っていたクハ68が偶数車として存在していたかどうかは未確認。こちらも奇数車だったりしたら、「もうどーでもいーやー」になる(笑) さて、昔作った6両からモハが一両はじき出される。実はその「昔」にセットを2つ買っていて、もう一つのセットで阪和線の4両編成を作っている。そこでモハが1両余っているので、今回改編して捻出するモハと合わせて2両になる。これを東海道山陽本線普通列車用に持って来ようかと。何故こんな面倒なことをするのかというと、金属キットのモハとプラスティックキットのモハを並べると流石に違和感があるんじゃないか……と思ったので、金属モハを入れる編成とプラモハを入れる編成を分離したいのである。それだけだと解決しない問題もあるし、モハだけ金属、プラを合わせた所で他のクハやサハで金属、プラが混ざったら意味がないような気もする。現在悩んでいるところだが、最終的には拘りか面倒心か、勝った方に従って組み立てていくことであろう。ということで、来年初頭は引き続き旧型国電製作になるの……かな?
平成21年12月27日
ええと、では、満を持さず『FinalFantasyXIII』の話題。いろいろな都合で小出しです(笑) まずはキャラクター紹介。
○ ライトニング 本名不明(姓はファロン)の主人公。FFシリーズでは珍しい女性主人公だ。元聖府の兵士(?) 愛想が悪くて、常に不機嫌そう。剣で戦う。妹の婚約者を殴ること数度(笑)
○ スノウ・ヴィリアース ライトニングの妹のセラの婚約者。熱血漢? しかし頭は良くなさそう。コクーン(という都市?街?)からパージ(追放)されそうになった人々の先頭に立ち、聖府と戦う。己の拳が武器。口癖は「俺が守る」。「義姉さん」の拳を避けないのは信条なのだろうか?(笑)
○ セラ・ファロン ライトニングの妹。物語序盤でいきなりクリスタルになる(されてしまう)が……この後どうなるんだろう??? しかしセラというと、どうしても「白白3 攻撃に参加してもタップしない飛行を持つ4/4のクリーチャー」を連想してしまうなあ。
○ ヲルバ=ダイア・ヴァニラ パージ対象者の一人。行動力のある女の子で、ホープ(次項参照)を唆し(?)スノウに付いて行く。明るい性格だが頭は緩めかと。戦闘時はロッドを持って、主に魔法で戦う模様。
○ ホープ・エストハイム ヴァニラのせいで巻き込まれてしまった可愛そうな男の子。こちらもパージ対象者。母親が目の前で死んでしまい、母親を助けられなかったスノウに怒りを覚えている。が、気が小さいのかおどおどした性格だからか、今のところそれをスノウに言えないでいる。武器はブーメラン。
○ サッズ・カッツロイ 通称アフロ。もちろん物語中ではそう呼ばれてないがプレイヤーはみんなアフロと呼ぶ。アフロの中に小鳥(まさかチョコボの雛???)を飼う。アフロなだけあって性格はアフロ……じゃなくて陽気だが、何かと弱気。パージ対象者ではなかったようだが、アフロなだけに成り行き?でライトニングにくっ付いていき、いつの間にかでかい顔(アフロなだけに)してパーティーメンバーに入っている。二鳥……じゃなくて二挺の銃で戦う。あ、アフロの中に住んでいる鳥は一匹だけね。
○ ヲルバ・ユン=ファング 説明書に登場人物紹介が出ているのでいずれ仲間になるものと思われるが、現時点では敵勢力の一人として登場(ゲーム中では名前は「???」のまま)。説明書では槍のような長い得物を持っている。やや姉御肌っぽい。ところでヴァニラも「ヲルバ」なので、姉妹なのかもしれない。
序盤のストーリー。オープニングで、列車に乗って兵士が輸送されている雰囲気。その兵士の一人、主人公ライトニングが脱走。同時にアフロもついてくる。この後度々「一般人」を強調するアフロだが、何故そこにいたのか、何故ライトニングに付いてくる気になったのかは現時点では不明。一方、コクーンではパージ政策が進められていて、パージ対象者は聖府に対抗。その先頭に立つスノウ。聖府軍との交戦中、傷ついた一人の母親はスノウに「子どもを頼みます」と言い残して絶命する。その子どもがホープなのだが、スノウはどの子どもの母親だったかが分からない。結論として「全員守ればいいんだ」とある種能天気なところに行き着く。その後、仲間に促されるままに婚約者のセラを助けに向かう。ホープはスノウに文句を言いたかったのだが、言い出せずにいた。それを見たヴァニラは「言いたいことがあったら、直接いいなよ」と、乗り物をホープに操縦させてスノウの後を追わせる。――下界(ファルス)のファルシ(守護者)は人々に呪いをかけて「ルシ」に変え、使命を与える。使命を果たせなかったルシはシ骸(ゾンビのようなもの)になり彷徨うことになる。使命を果たした場合、クリスタルとなり永遠を得る。ルシにされてしまったセラを助けに、ライトニングもスノウも遺跡と呼ばれる建造物に入り込むのだが……。セラは2人に「コクーンを守って」と頼み、2人がそれを承諾するとクリスタルへと変化してしまう。スノウはファルシにセラを元に戻すよう頼もうとするが、ライトニングはファルシに牙を剥く。ファルシを倒したと思われたが、逆にその場にいた一行は呪いをかけられ、ルシにされてしまう――という感じ。
序盤はかなりつまらなかったのだが、バトルシステムが明らかになってくるにつれ徐々に面白さが出て来たところかな。
平成21年12月26日
明日からFFXIII三昧の日々が始まります。
白兎 「おい……何か忘れてるだろ」 雪翼 「何だっけ? 他には『は』から始まって『り』で終わるアレぐらいしか思いつかないが」 白兎 「『ね』から始まって『う』で終わるやつを忘れているッ!!」 雪翼 「子丑寅卯?」 白兎 「あながち外れとは言い切れまいが、何故そんな途中で止める!?」 雪翼 「『ネットサーフィンを楽しもう』」 白兎 「普段から楽しんでいるだろ!」 雪翼 「『ねじ回しを買う』」 白兎 「もういい! そんなにやりたくないなら、代わりに『お』から始まって『じ』で終わるやつをやれ!」 雪翼 「『オレンジ』?」 白兎 「オレンジに何するんだ!」 雪翼 「『大きな電子レンジ』?」 白兎 「レンジから離れろ!」 雪翼 「『オランダの少女ハイジ』?」 白兎 「あ、そうそう、僕も一つ忘れたことがある。FFXIIIのソフトをどこに隠したか忘れちゃったんだー」 雪翼 「なっ!? い、いつの間に本体から抜き取った!!」 白兎 「雪翼が『ね』から始まって『う』で終わるあれとか『お』から始まって『じ』で終わるあれを完了させたら思い出しそうなんだけどな〜」 雪翼 「き、汚いぞ白兎ぉぉぉぉ!」
* それぞれが何のことかは、読者の皆様のご想像にお任せします。
平成21年12月25日
昨日、「2日続けて新幹線トーク」って書いたけど大嘘やん(汗) 新幹線トークしたのは22日、そして昨日は24日なので中1日での登板。うっかりしてました〜(そして直すのも面倒だった) さてさて、22日の話題に関して。その大阪梅田の某音速模型で、500系新幹線Oゲージ鉄道模型に感嘆していたときのこと。店の人の会話が耳に入ってきた。車の話題で盛り上がっていて……ハチロクレビンがどーのこーの、ドリフトがどーのこーの。雪道でFRは無茶だとか何とか……あなたたち某頭文字がDの漫画読みすぎちゃうか?(笑) 偶然頭文字がDの漫画と被っただけとは思うんだけど……。その後クラウンがどーのこーのという話題に移って行った。年配のおっちゃん(店長?)が「この年になってスポーツカー乗ってると」どーのこーの、「やっぱりクラウンが」どーのこーの、若い方の店員さん(年齢は私と大体同じぐらい?)が「クラウンに乗りたい」とか何とかで「父親と共同購入しようと持ちかけたけど、僕がいじりまくるの知ってるから拒否された」とか何とか。えーっと、ココは鉄道模型売ってる店だよね……鉄道も車も好きってことですかね。
作業は完了。明日の夜からFFXIIIのプレイが再開できる……見込み。17日に届いて、その日に1時間ほど遊んで、翌日も1時間ほど遊んだけど、それ以降はやってない。なので、年内にはきっと終わらない。年内に他にやっておくべきことがあるはずなんだけど、はて何だっけなー。
平成21年12月24日
2日連続新幹線(の模型)ネタ(笑) 今日も東海道山陽新幹線。新幹線が出来てから長いこと、列車は2種類で「ひかり」と「こだま」だった。東海道山陽の3種類目となったのが「のぞみ」。時速270キロメートルで走る新型300系が登場し、当時のCMのキャッチコピーは「のぞみが走って日本が縮む」だった。覚えておいでの方も多数いらっしゃるだろう。 その300系のNゲージ鉄道模型は、トミックスから発売された。当初は7両セットのみの販売で、定価19,000円(税抜)と少々高めだったのをよく覚えている。他の、100系や0系といったところが16両フル編成を組めるようなラインナップであったのに対し、何故か7両のみの販売だったのは今でも不思議である。今でこそそんな雰囲気も薄れてきているが、当時はまだまだ鉄道ファンの目からすれば新幹線は「お子様が好む車両」というイメージが強かったことが関係しているのかもしれない。記憶が多少あやふやなのだが、300系は16両編成で全車窓配置やドアの位置といったところが異なっている。この点が100系や0系とは大きく違う。16両編成が組める商品展開をしようと思うと16両全てが違うものを作らざるを得ず、それで増結セットもないままになっていたのだろう。後になって増結車両が販売されるようになったが、それでも一部車両は「流用」という形で済まされていた。時代があと5年古ければそれでも許されていたのだが、増結セットが発売された頃は「代用」に対してファンの目が厳しくなっていた。後輩も、きちんとした16両フル編成にならないことを嘆いていた。特に、後から登場した500系や700系、N700系(の模型)はきちんと16両編成が再現できる。300系だけが「穴」なので、余計に不満に感じることだろう。さて、今年も終わりが近づいてきて、ようやくトミックスから300系のフルリニューアルが発表された。ここで実車の説明に戻る。 300系が登場した頃、1編成にパンタグラフは3基搭載されていた。実際使われるのは先頭から見て1つ目と2つ目の2基だけで、最後の1基は畳んだ状態で疾走していた。終点に着き、折り返すときは1つ下ろし、代わりに今まで畳んでいたものを上昇させていたというわけだ。詳しい理由は忘れたが、当時270km/h走行時の充分なデーターがなく、2基だけで走らせた場合トラブルに対応できない恐れがあるので3基搭載していた……はず。その後、2基だけでも問題ないと判断され、1基を外して辺編成中にパンタグラフは2基とった。以降の東海道山陽本線用の新造新幹線車両は、編成中のパンタグラフは2基となっている。さて、その300系はその頃まで「下枠交差型」のパンタグラフを搭載していた。一番オーソドックス(?)なパンタグラフは「菱形」であるが、「下枠交差型」は屋根上の設置スペースを小さくするため、下半分を交差させるようにして小型化したタイプである。現在の主流は「く」の字型のシングルアームパンタグラフである。従来のパンタグラフをシングルアーム型に置き換えた車両も少なからず存在し、300系も他形式との部品共用のためかシングルアームパンタグラフに置き換えられた。同時に、パンタグラフの騒音を低減させるためのカバーも700系やN700系のものと同様のものに変更された。300系らしさ、が減ってちょっと面白くない。 さてさて、話は模型に戻る。今度新しく出る300系の模型は、そのシングルアームパンタグラフに置換された後の姿をプロトタイプとして作られる。きちんとしたフル編成が組めるようになることは喜ばしいのだが、シングルアームパンタグラフ化された現在の姿であることに対してはやはり疑問が残る。300系も引退までそう間がないと思われるのだが、そうするとトミックスは「さよなら300系セット」でも発売する予定なのだろうか?と穿った見方をしたくなる。引退すればきっと企画されるだろうけどね。もっとも引退を機に、ではなく今作り直してくれることは良いことなのだが。 ――で。 後輩とメールのやり取りをしていて気が付いたことがある。700系やN700系の模型でそれはできないのだが、300系の模型は屋根が別部品になっている。これは、700系やN700系の屋根は白い(実車も新しく作った直後は白く塗られているのだろう)のに対して300系がグレーであることに起因するためと思われる。つまり、側面から屋根までを一つの部品にしてしまうと塗り分けの必要が出てくるが、屋根が別部品なら塗り分けするより楽な部品のはめ込みという手段が取れる。おそらく今度出るリニューアル製品でもそうだろう。ということは、旧製品から屋根だけを持ってくれば下枠交差時代の300系が作れるのではないか? 我ながらそういうところだけは知恵が回る。さらに、もしも新製品が出て旧製品となる現行の300系が中古で安く出回った場合……旧製品を2セット用意して、4基あるパンタグラフのうちの3つを使ってパンタグラフ3基時代の300系も再現可能ではないか! 但し、そんなんで旧製品は「下枠交差型パンタグラフ時代」の300系なので、新製品が出たからと言ってそこまで陳腐化しない。だから中古市場に安く出回るという期待はしない方が良さそう。さらに、3基時代をやろうとすると問題が残る。トミックスの新幹線の300系の頃までの製品は、パンタグラフが上昇下降しない一体部品が使われていた。先ほども書いたように、3基時代は3基全てを上昇させて走っていたわけではない。1基下げる必要があり、トミックスの300系のパンタグラフではそれが出来ない。よって何か、別の形式からパンタグラフだけを拾ってくる必要がある。一応、最新製品の0系(100系もそうだったかもしれないが、持ってないので知らない)のパンタグラフは可動式になった。修理用に分売部品が出ているはずなので、買ってきて置き換えればいける……と思う。厳密には0系と300系でパンタグラフの形が違うかもしれないが、雰囲気的にはよく似ているはずなのでモウマンタイ(無問題)。そもそも、屋根の部品にしたってシングルアームパンタグラフ化に際して実車に何かしらの変更点があるかもしれない。パンタグラフ搭載車は屋根を取り替えるので問題ないが、非搭載車にも何かしらの変更点があった場合、パンタグラフ周りを取り替えるだけでは「下枠交差型パンタグラフ時代」には戻せない。けれど、敢えてそこには目を瞑って雰囲気で楽しもうと言うわけである。だったらパンタグラフに多少の形状差があっても無視できるよね。残る懸念は、屋根の取り付け用のツメの位置が変わっていたり、そもそも全体を作り直して屋根部品の寸法が変更されていたり、最悪の場合新製品は屋根まで一体部品になってしまうことだが……既存のものを全て切り捨てて作り直すことは考えにくいので、きっと旧製品の部品が新製品にはまってくれると信じている。 気が付いたらこんな風に熱く語っているけれど、俺ってそんなに300系好きだったかなあ?と思ったり(笑) あ、一応模型は持ってたりするし、今度新しく出る製品も購入検討に入っている。買ったらもちろん、とりあえず今持っている旧製品から屋根を剥がして新製品に取り付けてみようと思う(笑)
平成21年12月23日
風邪、ひいた。ところで一昨日の「間に合わないかも」というのは、線路配置の変更工事。今週土曜日に後輩が遊びに来る予定なのだが、それまでに終わらないと非常にお寒いことになる。ということでかなり焦っているのだが、一部工事を簡略化(暫定措置)し、塗装も省けば何とかなりそうな目処が立った。一時期はどうなることかと思ったが……。今回、ポイント(分岐線路)が増えた。ポイント線路に装備されている転換マシンから伸びるコードを専用のコントローラーに繋ぐと遠隔操作も可能になるのだが、それ用の延長コードが意外にお金がかかる。1.5メートルで定価630円。単価はむちゃくちゃではないのだが、でも4.5メートル伸ばそうと思うとその3倍。そしてポイントは10とか20という単位で存在する。まともに買ってたら大変な金額になってしまう。というわけでごく普通の電線を買ってきて、それで継ぎ接ぎして延長コードをさらに延長して使っている。っていう話は以前したよね。100メートル買ってきたけど全部使い切ったぜ!って画像でお見せした記憶がある。今回、ポイントが増えたのでその"延長"延長コードがさらに追加で必要になる。のだが、目に見える範囲にある"延長"延長コードの数がいやに少ない気はしていた。でもそれはきっと記憶違いだろう、と今回また新たに必要数を延長加工。それが日曜日の話なのだが、今日、最初期の頃に作った"延長"延長コードが箱の中から出て来た。それも1本や2本じゃなく10本前後。ひょっとして今回は加工しなくて良かったんじゃない? ……次からはもっとよく探そうね、橘雪翼君。お財布にもそれなりのダメージだが、もっとダメージが大きいのは時間というリソース。残り日数が少ないのに、必要のない作業に半日ほど費やしていたのかと思うとどっと疲れが押し寄せてくる。
この前、久々に画像で侃侃諤諤で詰め将棋の答案を載せたが、最後の金打ち(頭金)のところに「打」って書くのを忘れていた。「▲3二金」って書いてあるけど「▲3二金打」が正解。最後の「打」がないと、盤面の金を動かしたことになってしまう。もちろんそれだと詰まない。こういうツメの甘さがいけないんだよね……。なお、合駒の「2二歩」他、18手目までは正しく答えられていた。 で、20日(日)の出題、一応詰むことは詰んだような気がするのだが、何か違うような気がしてならない。ヒントに「大道棋風」だったか書かれていたのが非常に気にかかる。大道棋というのは、易者よろしく道端に机と盤を用意して一見簡単そうに見える詰め将棋を出す。道行く人が一回いくらで挑戦して、正解すれば賞品がもらえる。「一見簡単そうに」というところがポイントで、素人さんがうっかり手を出すと痛い目に遭う。大抵は詰みそうで「あっ」と驚くような応手が用意されていて簡単には詰まない(もちろん正解手順は存在するようだが……)。話は少々関係のない方向に行くが、悪質な業者(?)がいて、「一回100円」だと思って挑戦すると「一手100円」だったりして法外な値段を要求されたりする(それでもせいぜい数千円ぐらいまでだろうが)。風紀上好ましくないから取り締まりの対象になったのか、それとも日本人に占める将棋人口の減少により自然消滅したのか、私も実際に道端で大道棋を見かけたことはない。昭和中期の頃までのものなのだろう。そんな大道棋、玄人さんの食い扶持なだけあって素人が「詰んだ」と錯覚させられやすい。今回の詰め将棋も大道棋風ならば……詰んだと思った手順は徹底的に検証しなくては枕を高くして眠ることは出来ない。 ちなみに、間違えやすい手順とは……圧倒的に「空き王手」と「合い駒」の妙にある。普通、合い駒は味方の駒の利いているところに打つものなのだが、時折相手がタダで取れる場所に打ったりすることもある。「中合い」と呼ばれ、実戦で出てくることもまれな手筋である。そして空き王手。飛車角香車の利くライン上に相手の玉がいて、その利きを味方の駒が邪魔している時、その駒をどかして飛車角香車の利きを通して王手するのが「空き王手」だ。空き王手したと思ったら、王手した飛車角香車に実は相手の駒が利いていて、取られて終わってしまうなんてことも。他、大道棋では「双玉問題」というのもある。通常、詰め将棋の盤面上には相手の玉しかいないのだが、「双玉問題」では攻め方の玉も盤面上にある。調子良く相手の玉を追い詰めたと思ったら、逆王手が掛かっていて失敗、なんてことがよく起こる。本将棋では互いの玉が接近することは珍しいが、「双玉問題」では近くに寄っていて、ちょっとしたことで相手の駒に王手をかけられてしまう。人の盲点を突くという意味合いでは実に大道棋向けの問題と言えるだろう。 ま、懸賞詰め将棋は大道棋ほどはえげつなくないと思うんだけど……。
平成21年12月22日
今月始めに500系新幹線の模型の話をしたが……その後、何故かウォームギアは品番JW71だったかも何故かサイズが同じであることが判明。いや、厳密には違うのだろうけど、見た目同じだったので取り付けてみると上手くはまった。しかし異音は直らず……どうやら別の箇所が原因のようだ。さーてどないしますかね。 クマタ貿易、というメーカーがある。貿易と名前に付くので、どちらかというと輸出入の方がメインなのかもしれないが、とりあえず鉄道模型も製造・販売している。今日はそのクマタ貿易製の模型の話をしよう。クマタ貿易が作っている鉄道模型は、今一番日本で流行しているNゲージでもそれより大きなHOゲージでもない。HOゲージというのは「Harf of O-gauge」の略なのだが、HOゲージのスケールの元にんったOゲージの模型を作っている。厳密にはOスケールである1/45サイズで日本の国鉄・JRの在来線を正しくスケールダウンし、線路幅を24ミリにしたOjゲージというのを作っている。さて、Ojゲージの模型は圧倒的に国鉄型の在来線車両が多い。スケールが大きくその分高価であり、お金をかけて楽しむ人でないと手が出せないのがOjゲージ。必然的に年配の方が多く、年配の方は若かりし頃の国鉄型車両を集める傾向がある。そういうわけでOjスケールは国鉄型の製品が多く、クマタ貿易も国鉄型の客車や貨車、ディーゼルカーを作っていた。しかし、ここに来て突如新幹線の製品が発表された。新幹線は線路幅が標準軌(1435ミリ)なので、本来のOゲージの規格である1/45、32ミリが正しい縮尺になる。Oゲージで新幹線、その車両とは……何と500系。ここにこうして話題に出していることで分かると思うが、私は500系新幹線が大好きである。子どもにも人気の500系新幹線。日本で初めて営業速度300km/hを達成した車両であり、そしてその形状のスマートさは他の新幹線の追随を許さない。しかしながら、特異な断面形状に室内スペースが若干犠牲になっているのも事実で、特にJR東海に嫌われたせいか、「のぞみ」としての運用を大幅に減らし、現在1編成16両から8両に減らす改造を受け、「こだま」用になりつつある。非常にもったいない感じがするのだが……仕方ないのかなあ。いろいろ納得の行かない仕打ちである。 さて、そんなわけでクマタ貿易製Oゲージ鉄道模型の500系新幹線、ちょっと欲しいわけである。けどOゲージなんてとてもじゃないけど手が出ない。HOゲージよりでかいんだぜ。HOゲージより値が張るんだぜ。でもまあ、一目見たくて大阪・梅田の某模型屋に行って来た。何故かその某模型屋で製品の展示がなされているのだ。現物を見て……やっぱりカッコいい。Nゲージの500系新幹線も持っているが、きっと正しくスケールダウンされているのだろうけどどこか違う。実物の500系新幹線のカッコよさというのが充分に再現されているかというと、残念ながらそうではない。それはメーカーが悪いのではなく、1/160というスケールが悪いのだと思う。どうしても500系新幹線は小さな模型にするとその魅力が半分以下になってしまうのだろう。もしも模型が気に入っていたら……3〜4編成ぐらい揃えて並べて遊んでいただろうけど、現状フル編成とは言え1編成しか持ってないからね。で、そこに来て1/45という無理のない大きさのOゲージ。目線を下げるとあの500系新幹線の迫力、カッコ良さが存分に模型に凝縮されている。このとき私は後悔した。しまった、見に来るんじゃなかった、と。何故かというと、余計に欲しくなってしまったからである(笑) というか今、かなり前向きで検討中。実はこのクマタ貿易の500系新幹線、Oゲージ鉄道模型としてはかなりお手頃価格なのである。おそらくは、私のように飾っておくだけでいいから欲しい、というユーザーのために、ライトも動力も入っていない仕様の車両が準備されている。どちらかというとそれがベースで、走らせる向きにはそこに動力やライトユニットを追加で組み込んで……という形のようである。さらにとどめに。基本的に5両基本セットなのだが、消費者心理を見透かしてなのか戦略なのかよく分からないけれど、この手のものにしては珍しく1両ずつのばら売りがある。1両だけなら……何だか手が届きそうな価格である。これまた今月始めに書いたのだが、今年はVario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM を買うことを目標に節約に励んできた(厳密に言うと実際に励んだのは8月以降だけのような気がするが)。ところが、書いたようにα700がラインナップから抜け落ちている現在はソニーに対する不信感が強いわけで、目標を達成したとしてもVario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM の購入計画は無期限凍結となっている。さてここでクイズ。Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM とクマタ貿易製500系新幹線1両とどっちが高いでしょう?
――答え Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM つまり、Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM 購入資金を流用すれば買えちゃうのである。これはちょっと、神の存在を信じない橘雪翼でも神の啓示かと思ってしまう。あるいはアカシックレコードにでも記されているのではないかと。地球という星の西暦という暦の2009年に橘雪翼という能天気な個体がVario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM のために貯金したけど、結局それを辞めて代わりにクマタ貿易というメーカーの500系新幹線の模型の先頭車を1両だけ購入するって――そんなん書いてあったらびっくりするけどな。まあでも、とにかく欲しくなっちゃったんである。どうしますかねえ。
平成21年12月21日
間に合わないかもし〜れ〜な〜い〜。
FFXIIIもKOFXIIもSFIVもやらずに作業してるんで、侃侃諤諤の更新がこんなんだけど許してください。
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