平成21年12月10日
定期的に出てくる謎トーク。以前
12番目のパズルが「やじりん」であるかどうかは問題ではないのだ。「12番目のパズルが『やじりん』である」と思う人が多いかどうかが問題なのだ。
と書いたが、誤りであることに気付いた。正確には「12番目のパズルが『やじりん』であるという問いに『はい』と答える人が多いかどうか」が問題なのである。だがしかし、それもスタッフに否定された。「12番目のパズルが『やじりん』だと思う」という問いは10問目。少数決において10問目が問題になることはほとんどない。そう、そして今回も……。「橘雪翼」は2問目で脱落。ちなみに10問答えて少数派だったのはたったの4問。問1から問4まで全部少数派だったりするとまだ目があるんだけど、問2が多数派だったからね……。 で、結局12番目のパズルは『やじりん』らしい。私は「No」と答えた。少数派だった。
『Y's7』のオリジナルサウンドトラックが先月19日に発売された……らしい。しかし某Jから始まる家電量販店でも某ヨから始まる家電量販店でも見かけない。日本ファルコムのゲームのサントラは以前、某ヨから始まる家電量販店のPCソフトコーナーで見かけたことがあるのだが、そこにもない。困った……仕方がないのでこれは『空の軌跡』のとき同様メーカー直の通販に頼るか、と検討中。しかしちょっと考えてしまうことが。それは、通販だと送料がかかってしまう。当たり前かもしれないが、某Jから始まる家電量販店の通販だと、アルバムを買えば大抵送料無料サービスをやってくれるのだ。しかしメーカー直の通販はそんなに甘くない。前の時もがっちり送料取られた(5枚もCD買ったのに……)。まだ5枚買ったときは、購入金額に対して送料の金額が小さかったから良いものの、今回はCD1枚しか買わないので……。というわけだから、どうせなら『Y's VI』や『Y's ORIGIN』のサントラも買ってしまおうかどうかと悩み中。でもね、そこまで音楽に印象が残ってないんだよね。そこでサントラ買ってしまうと向こうの策略にハマってしまってる気がするし。っていうか、どうして日本ファルコムのゲームのサントラは普通のCD売り場にないんだ? これまではPCゲームだったから一般的でないのかもしれないけれど、今回、『Y's7』はPSPタイトルである。他のサントラCD同様普通のCD売り場に並べてくれたっていいのになあ……。 というわけで現在、某動画サイトで『Y's7』の音楽を聞いていたりする。その動画はユーザーがコメントをつけることが出来るのだが――って書くとどこの動画サイトか丸分かり(笑)――一つ気になることが。それは何かというと、音楽が絶賛されすぎのように感じるのだ。もっとも、誰がどういう発言しているかなんてわからないので、各曲に1人ずつ「この曲最高!」というコメントを付ける人がいれば、全曲が絶賛されているように見えてしまうわけだが……。ただ、ネットで『空の軌跡』に関する各種コミュニティや個人サイト、掲示板、商品レビューなんかを見ていると、「音楽も最高!」みたいな表現が結構目に付く。あと、FFシリーズとを比較してどうのこうのという表現も目立つのだが……それも「FFより面白い」「FF音楽よりカッコイイ」などのような感じで。どうしてそこでFFが引き合いに出されるのかよく分からない。そんなにライバル視されているんだろうか。何故DQじゃなくFFなんだろうか。そんなにアンチファンが多いんだろうか。FFはFFで面白い、『空の軌跡』は『空の軌跡』で面白い、そういう建設的な考え方ができないものか。日本ファルコムファンはちょっと偏執的な物の見方をする傾向にあるのかも、というイメージを抱いてしまう。で、『Y's7』の音楽の評価を見ていても同様。確かに「こりゃ名曲だ」というような痺れるような曲はいくつかある。だけど全部そうかと言われると疑問である。あまりにも絶賛されているので却って引いてしまう。よっぽど音楽に対する感性が甘いのか、それとも日本ファルコムなら何でもいいのか、あるいは私がおかしいのか。FFミュージック大好きな私だが――植松伸夫ミュージックも好きだし崎元仁ミュージックも好きだが、彼らの作った曲を全て手放しで絶賛するほどではない。それぞれについて1曲リピートで聞き込みたい曲もあれば、あまり好みでないものもある。全体に対してもそうだし、どれか一つの特定のゲームタイトルに対してもそう。もちろんそれは『空の軌跡』にも『Y's7』についても言えることだし、さらに他のゲーム『アーク・ザ・ラッド』『ギルティギア』『逆転裁判』『DDR』といったサントラを持っているシリーズに関してもそう。別に全部が全部好きだからサントラを買ったわけではない。いくつか好きな曲があるからそのタイトルのサントラを買う。人間である以上好みがあって、好きなものもあれば好きでないものもある。それがごく普通のことだと少なくとも私は思う(ちなみに、一番好き嫌いが激しいのは『DDR』シリーズ)。だから、『空の軌跡』『Y's7』に関する記述で「音楽は全部名曲!」みたいなものを見ると、一種気味が悪いというか、多分普通の人がゲームやアニメ(それと鉄道も?)のマニアを見て抱く感情に近いものがあるんじゃないかと思う。 まあそれはともかく、『Y's7』のサントラをどうするか。どうもこうもなくて通販しか手立ては見当たらないのだが。ちなみに、以前一度だけやった「iTunesのプレイリストを紹介してみる」みたいな企画、あれの続編を企てていて……いるのだが、『Y's7』から一曲どうしても入れたくて、だからサントラが手に入らないことにはできないのである。せっかく長いこと行方不明だったCDを発見してピースが埋まったというのに……。
平成21年12月9日
阪神・赤星憲広選手引退 阪神タイガースの赤星憲広選手が引退を表明した、らしい。33歳、野球選手としては中堅、脂の乗った頃合、うだつが上がらず2軍暮らしが続いているのならともかく1軍にいるのが当たり前の力量を持つ。何故引退か。2年前ぐらいに頚椎の怪我をして本調子ではなくなった。これまでの新聞報道では順調に回復しているようなことが書かれていたが、やはり完全回復は厳しい模様。本人のブログによると、医者からこう言われたらしい。「今回これだけ回復した事を良かったと思わないといけない」――察するに、回復はしたものの重い怪我、次にやってしまえば場所が場所だけに一生残る(既に残ってしまっているかもしれない)可能性も有るだろうし、最悪命にかかわるかもしれない。選手としてはもっと野球を続けたかっただろう。でも野球選手であることだけに人生の全てを捧げるわけにもいかない。そう考えれば赤星選手が引退を決めた気持ちが分かるような気がする。 近年の2度の阪神優勝に尽力してくれた赤星選手、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
さて、これで阪神タイガースの外野手の枠が一つ空くのだが……え? 何? いきなりその話題は冷たいんじゃないかって? だってしょうがないじゃないかー、一人レギュラークラスの選手がいなくなっちゃったんだから。まあ何と言うか、タイミング絶妙というか、米大リーグ・ロッキーズのマット・マートン外野手を獲得するという報道が流れていた。何か今までにない獲得方法?らしく――厳密にはまだ合意に至ってないらしいが――ロッキーズから保有権を買い取るという形だそうだ。自由契約になってしまうと、他球団に掻っ攫われる可能性があるとかで(今オフ既に、獲得を目指していた投手を楽天に獲られてるしね)。まあまあそれなりに打てて、守備はどうか書いてなかったけど、歳は28歳とまだまだ伸びしろがあるらしい。外野手ということで、今朝の報道では「赤星、定位置争いよりも治療を優先」みたいに書かれていたのだが……。まあなんていうか、ここしばらくで阪神が新たに獲得した外国人野手はことごとく"はずれ"であることはわざわざ言わずとも阪神ファンならば誰もが認識していることである。ここで列挙してもいいのだが、そろそろそのネタも古くなってきたというか、一部方面から「えーっ、そんな選手おったか? いくらなんでもでっち上げはいかんやろー」と言われかねないのでやめておく(いやホント、ほとんど活躍しなかった外人選手のことをHDDからデーターを消去するが如く綺麗さっぱり忘れることができる羨ましい阪神ファンもいるのですよ)。さて、某「ハンシンデンシャが一番ヤー」の人がスカウトから外れたことだし、そろそろ"あたり"なのか、それともまた列挙される名前が増えるだけなのか……。
平成21年12月8日
PS3買ってスト4買って久々に格闘ゲームをプレイしている橘雪翼です。 ――…… PS13買ってクモハ41、クハ55のキット買って久々に旧国作ってる橘雪翼です――という文章を何となく並べてみたくなった。PS13のことは先日画像でお見せしたとおり、そしてクモハ41、クハ55のキット買ったのも事実なんですが、久々に旧国作ってるって部分がウソです。まだクモハ41、クハ55はどのように作るか未定、一方ここ最近作ってる70系は旧国にカテゴライズされる車両である。 と、本題からそれて一昨日の方向に向かう前に強制的に話題の方向を矯正しよう。昔は気にならなかった格闘ゲームのリアルでない点。ゲームだからリアルじゃないのは当たり前。例えば波動拳なんて出せるわけないし、ゲームのキャラクターは大抵ジャンプ力が異常。炎が出せたり凍らせたりなんてどうやってるんだ。もっと根本的なのがあったな。体力が減っても倒れるまで攻撃力が落ちない――アップするゲームまであるけど、現実世界では落ちるのが常識。その他列挙しだすとキリがない。一時、「体力が残り1ドットとは言え、一番威力の小さな攻撃で倒されるのは納得行かない」という意見があったようで、小攻撃ではK.O.できないゲームはあった。が、ホントにヘロヘロで立ってるのが精一杯で精根尽き果てる一歩手前……という状態からなら人間、軽く小突かれただけで倒れるような気も……実際格闘技やったことがないから分からんけどね。某漫画では「押せば倒れる」という表現があったんだけど、それにしたって所詮は漫画だから……。 で、最近格闘ゲームを見ていて非常に違和感を感じること。それは何か。どうして格闘している最中にしゃがむんだ? 3D格闘だとしゃがむというか、屈むレベルなのだが、2D格闘ゲームはレバーを下方向に入れるとキャラクターがしゃがみこむ。実際自分でしゃがんでみれば分かることだが、しゃがんだ状態から相手を攻撃しようといかなる動作を取ったって大した威力にはならない。しゃがんだ状態では前後左右に動くこともままならず、相手からすれば格好の攻撃の的以外の何者でもない。ところが格闘ゲームではどうだ。しゃがみ状態からの攻撃も立ち状態の攻撃同様の威力があり、しゃがみながら前進したりも出来る(ま、これはやろうと思えば現実に出来るが)。おそらく全格闘技において同じことが言えると思うのだが、拳による攻撃が何故威力があるかというと、それは腕力があるからではなくて下半身の力と腰の回転でもって腕に力を伝えているから、ではないか。しゃがんだ状態でそれが出来るだろうか? まず両足は踏ん張れない。そして腰の回転は……まああるといえばあるのかな。でも下半身が使える状態とは程遠い。格闘ゲームのキャラクターは大抵腕が丸太のように太いから、腕力だけでも威力が存在するのも否定しきれない。しかし、しゃがんだ状態で殴って効果があるのなら、立って殴れば一撃必殺技になりそうでもある。一番納得が行かないのが蹴り技。グラフィックを見る限り、しゃがんだ状態からちょっと足を突き出しているようにしか見えないそんな動作が、立派に攻撃として成立している。しかも攻撃によっては攻撃箇所が相手のつま先? 確かに小指を箪笥の角にぶつけると痛いけどさあ……違うだろ。で、格闘技をやったことがなく、そしてテレビで見たことがあるのもせいぜいボクシングと相撲ぐらいな私にとって不明なのが「足払い」。あれって喰らったら倒れる物なの? ああ、念のため言っておくけど、しゃがんだ状態から繰り出される足払い、ね。大体しゃがみ込んだ状態から足払いをかけようとすると、動作が大きすぎて明らかにカウンターチャンス以外の何者でもないような……格闘ゲームのキャラクターはそれを素早く繰り出すんだけどね。しゃがんだ状態では相手の蹴り攻撃がガードできないような気がするし(ガードしてもそのまま転がされてしまうような)。もしもしゃがみ状態からの足払いが有効だったとしても、喰らった側としては倒れる時に前のめりになって、そのまま攻撃側に肘打ちでもすればいいんじゃないかと思ってしまう。多分100回足払いを喰らったとして100回ともそれできっちり反撃できるような気がする。 他にももう一つ、昔からおかしいよなーと思ってたのが、1つのモーションで2発あたる攻撃。波動拳の上位版で2回あたるのがあるんだけど、波動拳はこの世の物ではないのでそれはいいとして……キャラクターの動作はワンパンチなのに、ゴスゴスッという感じで2回あたる攻撃が、3Dでは多分ないと思うけど2Dには結構ある。見た目ただのパンチ……ストレートだったりボディーブローだったりアッパー系だったりいろいろあるけど、とにかく一回で2回当たるんだ。拳が当たった後に肘が当たってるとかかもしれないが、それだと多分肘の威力なんてたかがしれてるはずなのだが……。少なくとも波動拳とかパワーゲイザーとか撃ったり撃たれたりしてる人間が喰らってダメージとして成立するほどの威力とは思えない。
何て考えたりもしているのだけど、ゲームに熱中するとあまり気にならないかもしれない。今日はモンダイのしゃがみ状態からの基本コンボを練習。メニューはしゃがみ弱キック→しゃがみ弱パンチ→強昇竜拳。威力がなさそうなのに何故かゼロコンマ数秒間のけぞってくれるしゃがみ弱キックに連打キャンセルでこれまた威力がなさそうなしゃがみ弱パンチ。連打キャンセルするとキャンセル不可能になるので硬直が解けてからなるべく最速で、何故か空振りでも相手に当たっても上昇距離が同じ昇竜拳を出す(当然だけど、相手に当たったらその分だけ力が分散されるから飛び上がる距離は小さくなるはずだよね?)。なんてことはない基本コンボなんだけど、過去にノーキャンセルで繋ぐ基本コンボのあるゲームをあまりやって来なかったので慣れがないのです。
*キャンセル:技等のモーションの一部(攻撃モーションの場合、攻撃した後の部分など)をすっ飛ばして次の動作に移すテクニック(というかシステム? 元々はストIIのバグだったらしい)。2D格闘ゲームの場合は攻撃に"キャンセル"をかけて次の技を出し、連続技を構成していくことが多い。ノーキャンセルというのは「キャンセルをかけずに次の技を出す」こと。キャンセルのかからない技(キャンセルがかかるかからないは、ゲーム製作者がそういう風に設定している)の後に次の技を出すこと。普通連続技は前の技をキャンセルして繋いで行くもので、そしてほとんどの技の組み合わせはキャンセルなしでは繋ぐことが出来ない。一部、キャンセルなしで連続技になるので、そういう時に強調する意味でノーキャンセルと言ったりもする。
平成21年12月7日
最近事情により塗装が出来ない。どんな事情かというと、庭のお手入れのために植木職人さんが来ている。私はベランダで塗装しているのだが、当然職人さんがいるのにシンナー臭を撒き散らかすなんてことは神や仏が許してもうちの母親と姉が許してくれない……というか自分でそれはやるべきではないと思う。そんなわけで塗装が出来ず、あと一歩のところまでやって来た70系新潟色も完成に持ち込めない(くそっ、あと少しなのに……フラストレーションが溜まるぜ!)。そんなわけで代わりのものを作業中。昨日と一昨日で作ったものを久々の画像で侃侃諤諤にてお見せしよう。 プラ板切ったり貼ったり
平成21年12月6日
鉄道模型トーク。富山ライトレールという鉄道がある。文字通り富山を走っている、簡単に言うと「路面電車」である。LRTというシステムらしいが、何の略か忘れた。なんたらかんたらトレインの略だとは思うが……。そして富山ライトレール、これ、略すとTLRになるのでややこしい。 そんな富山ライトレールだが、今年になって突然、2社から模型化された。ただの一地方の地味?な路面電車なのに。その2社が小さなガレージキットメーカーならばあまり不思議ではなく、片方が片方に負けてご愁傷様、といったところで終わるのだが、なんと大きい方から2つが作るのだからこれまたびっくり。まあ片方は鉄道模型やってる部門というよりはコレクショングッズ部門なのだが。というわけで、そのうちの一方はトミーテックの鉄道コレクション、残るは日本型Nゲージの元祖カトーである。まず最初に、トミーテックが鉄道コレクションでの製品化を発表。実車が同じ形で7色あるのでブラインドパッケージかとも思ったのだが、中身を選んで買えるオープンパッケージ。第一弾として3色が発売されて、間をおかず残りの4色も発売された。おそらくはカトー製品が出回る前に攻勢をかける意味もあったのだろう、当初の発売予定よりも早く発売されたような気がする。そしてカトー。先月に赤色が発売されて、今月さらに2色発売される予定。残る4色は今のところ未定だが……3色が順調に売れれば程なくして発売されると私は睨んでいる。同時にカトーは、路面軌道型のレールセットを発表、昨月の車両と一緒に発売している。今までのNゲージの線路というのは、ごく一般的な線路しか発売されていなかった。路面電車の線路とごく普通の電車の線路とは見た目に大きく違う。バラスト(砂利)の上に枕木を介して線路を敷設するのが一般の鉄道。一方の路面電車は道路のアスファルトに埋め込まれるような形で設置されている。模型で路面電車をやりたければ、既存の線路にグレーに塗ったプラ板をはめ込んで再現……という手法が採られていたことだろ。それをカトーは最初から路面電車用に新しく設計した。ファンにしてみれば手軽に路面電車の走るシーンが楽しめるので、これはかなり大きな製品と言える。さて、トミーテック/トミックス側も黙ってはいない。こちらも路面電車を走らせるための軌道線路の製品化を発表。ただ、トミックスはカントつきレールでカトーの遅れを取り、発表から2年ぐらい経ってようやく市場に製品が姿を現した。今度の路面用の線路もかなり時間がかかるのではないかと見ている。今も既存線路を路面電車用に加工するためのキットは売られているんだけどね、ちょっと面倒というか、単価が高いというか、作りがちゃちいというか。 さてこの橘雪翼、自慢じゃないが富山ライトレールに乗ったことがある。その橘雪翼、乗ったことがある車両が模型化されるとうかうかと手を出してしまう、メーカーにしてみればオイシイお客でもある。鉄道コレクション富山ライトレールが製品化発表された直後……某通販にて早速予約してしまった。その1週間後ぐらいにカトーからも製品化が発表されて、ちょっとこれは失敗したなあと頭を抱えていた。キャンセルという手段もあるのだが、男が一度買うと店に注文出したものをおいそれと引っ込められるかってんだ。幸い、価格面ではカトーよりもかなり安いので、最悪両方買うことも視野に入れつつ商品の発売を楽しみに待つことにした。商品が手元に届いて……まあ正しい人生の送り方としては、カトー製品が出る前に遊び倒して元を取ってしまうのが正解だとは思う。が、橘雪翼、今は車両を走らせるより車両を作ることを優先して鉄度模型ライフを楽しんでいる。ので、あまり走らせることのないまま……カトー製品が市場に登場したんだね。 先日、後輩に誘われて吹田機関区のイベントに行った後、日本橋の某Jから始まる家電量販店の模型ショーに足を運んだ。カトーとすればライバル社もあるし、路面線路の売れ行きもあるので気合を入れて富山ライトレールを売らなくてはいけない。というわけで、路面線路と富山ライトレールのデモ走行が行われていた。Nゲージというのは、走らせると結構音がする。モーターやギアの噛み合う音だろうか。あと、車輪と線路が立てる「シャー」という音が一番大きいかもしれない。ま、それは低速で走らせると割と目立たなくなるが。さて、その展示してある富山ライトレール、非常に静かに走っていた。後輩と冗談で、 私 「こりゃすごい、音が全然聞こえない」 後輩 「確かにすごく静ですね」 私 「きっとアクリルケースの防音性能が高いんだ!」 なんて言っていた。今思えば周囲がざわざわしていて模型の音がしなかっただけのような気がするのだが。で、先日、某模型店の店頭でテスト走行させてもらった。これが何というか、冗談が冗談じゃなかったらしく、結構音がする。耳障りなほどではないにせよ、デモ走行を見たときのイメージは吹き飛んでしまった。アクリルケースと周囲の雑音のせいだったか。うっかり衝動買いするところをすんでのところで思い留まれて良かったのだが。 なお、トミーテック製品とカトー製品では結構違いがある。列挙すると…… ○ トミーテック(鉄道コレクション) ・ディスプレイモデル ・別売りの動力を組み込めばNゲージ線路上で走行可能 ・現在7色発売されている。
○ カトー製品 ・動力が組み込まれた(ごく普通の)Nゲージ車両 ・ヘッド/テールライトに加え車内の明りも点灯 ・現在赤のみ、今月に2色追加発売予定
一番大きな違いは灯火関係。現在のNゲージの"当たり前"として、ヘッドライトとテールライトが点灯する。さらに、室内灯(車内の照明)が組み込み済みというのがカトー製品の売り。普通ならオプション(別売り、後から組み込み)なのだが……車両の大きさが小さく、ユニットが専用設計になるため最初から組み込んでしまったのだろう。一方の鉄道コレクション、これはコストを下げて定価を安くするためか、ライト類の点灯化については一切考慮されていない。今回の富山ライトレールについても例外ではない。さらに、室内を動力ユニットが占めてしまうために、室内灯を工夫して取り付けたとしてもほとんど意味がない。動力装置が照らされて窓から見えるだけ……おおよそリアルではない。やるとしてもヘッドライトとテールライトまでだろう。というわけで、製品のクオリティという意味でははるかにカトー製品の方が高い。外見部分が両者互角〜ややカトー優位なぐらいなので、ライトが点灯するか否かというのは大きな要因となってくる。但し、そのクオリティに比例するかのように大きく値段が違う。カトーの車両を1セット買うお金で、トミーテック製品の本体と動力のセットが2つ買えてしまう。さらに、鉄道コレクション富山ライトレールは動力が別売りなので、極端な話動力は1つだけ買って車両を7色揃え、その日の気分で動力を組み替えて7色を順に楽しむという手もある(動力の組み込みはスナップ式で簡単に出来る)。この不景気の世の中だから低価格で楽しめるトミーテック製品の方が人気が出そうだが、ライト点灯というのは見ていてかなり効果が高いので、さて市場ではどちらの評価が高くなるのか……。 というわけで今私は迷っている。敢えて既に買ってしまったトミーテック製品のことは忘れて、新たにカトー製品を買うのか。その場合、トミーテック製品をどうするのかというと、もちろん勿体無いので捨ててしまったりはしない。中古屋に売っても大した金額にならない。後輩にくれてやろうかとも思ったのだが、今考えているのは、カトー製品に乗り換えるのであれば、だが、塗装を剥がしてオリジナルの色に塗ってしまうこと。カトー製品が発表される前から考えていたことで、余分に車両を買ってきて塗装を剥がし、橘雪翼オリジナルカラーで塗って遊ぼうかと。カトー製品を買い換えるのであれば、今手元にあるものを"余分"として扱うことが出来るわけだ。ただ、もしも7色揃えるのであれば……金銭の負担を考えるとトミーテック製品にしておくのが無難。カトー製品で7つ揃えると、低価格なHOゲージならばちょっとした編成が組めてしまうぐらいになってしまうからね。そもそも残りの4つが発売されるとも限らないし。そもそも、富山ライトレールに乗ったことがあるといってもたったの1往復だけである。それだけの経験で模型を7色とも欲しいのか?と問われるとそうではないような気もする。車体だけならば安価な鉄道コレクションであれば7つ揃えて飾っておいてもいいかな、というレベル。鉄道コレクションで7つ揃えておいて、一点豪華主義的に1つだけカトー製品も買う、という選択肢もあるが……。 う〜ん、悩ましい。
平成21年12月5日
今日の昼間、甥っ子の遊びに付き合ってジグソーパズルをやっていた。ポケッ○モンスターの柄で300ピース。まあ別に、どうということはなかったのだが、箱に入っていた葉書に面白いことが書いてあった。葉書というのは、ピースが足りなかった時にメーカーに請求するための葉書である。そこに「950ピースと書かれたパズルは実際には954ピースあります」と。さらに縦横のピース数まで書かれていたのだが、それはちょっと覚えていない。なるほど、ジグソーパズルの縦横のピース数は当然ながら自然数でなくてはいけない。ということは、ピース数はあまり自由に設定できないということになる。まあもちろん、491ピースのパズルも作れなくはない(多分491は素数)。でも、一列に491ピース並べるというヘンテコなパズルになってしまう。あるいは大きさを不揃いにして、1×2の大きさを持つピースを作ってもいけないことはないかな……。まあともかく、そのメーカーで950ピースとして売られているパズルは954ピースらしい。というわけで今、素因数分解してみた。 954=2×3×3×53 うむ、意外に早く決着が付いてしまった。素因数を適宜組み合わせて2つの整数の積の形にする。その中で一番パズルらしい数にすると……ん? 「53」という素因数が大きすぎるために「18×53」ぐらいしか思いつかない。これだと、ピースの縦横比が1:1前後だった場合に完成時の縦横比が1:3近くになってしまう。そんな横長(もしくは縦長)でいいのかな……もしくは数字を覚え間違えたか?(たった3桁の数字なのに……)。 で、ふと思った。950を素因数分解してみよう。 950=2×5×5×19 ま、普通は2からは割らないけどね。真っ先に「19」で割って桁数を落としにかかるよ。ま、それはさておき。この数字を上手く組み合わせると、 (2×19)×(5×5) ――即ち 38×25 というちょうどいい感じのサイズが発見できる。縦横比がおおよそ「3:2」だ。ということは……950ピースでいいんじゃないの? と思ってしまう。翻って、わざわざ「954」という数字を選択した以上、やっぱり横長(あるいは縦長)の図案をパズル化するためのものなのだろうか。じゃあ「3:2」等の一般的なサイズはどうするのか、というと、その上の「1000」ピースの役割になるのだろう。気になる縦横のピース数も「25×40」というまあまあの比率で作れる。 で、パズルをやっていて何となく思い出したのが……「ニア」。「ニア」というだけで「ああ、なるほどね」とニヤリと出来る人は記憶力がいい(?)。ちなみに義兄は思い出せなかった。「ニア」とは――漫画『DEATH NOTE』の後半に出て来た「L」の後継者である。見た目もそうだが、常に何かしらのおもちゃで遊んでいるという幼い感じのキャラクター(ただし、態度と発言は外見とは全く違ってかなり尊大)。初登場時、彼が何で遊んでいたか。それはジグソーパズルである。才覚のある子どもたちに英才教育を施すワイミーズハウスの中でもピカイチの頭脳を持つニア。彼のお気に入り(かどうかは厳密には分からないが)のパズルは、1000ピースもあるような大きなパズル――ではなく、図柄が何も描かれていない真っ白なパズルだった。イラストに頼るのではなく、パズルの一つ一つの形状を見てどれとどれを繋げて行くのかを見極めなくてはいけない。その難易度の高いパズルを事も無げに手に取ったピースから順にパネルに置いていくニア。もっとも、何度も遊んでいるような描写があるので、そろそろ全ピースの形と位置を覚えているのだろう――ってそれでも凄いけど。過去にどこかで、通販だったと思うが、ガラスでできたジグソーパズルって売られていたような気がする。もちろん図柄は入っておらず、遊ぶ時はピースのフチで手を切らないようにご注意下さいという代物だが(笑) ニアにチャレンジしたい人は是非お買い上げ――って、かなり高価だったので、ニアごっこしたい人は素直に紙製の白いピースのジグソーパズルを探した方がいいね。ま、別に白くなくても黒一色でも青一色でも赤一色でも緑一色でもいいけど。
平成21年12月4日
カメラの情報サイトにソニーへのインタビューが掲載されていた。一応α700の後継機は考えているらしいが、表現が微妙。「いずれやる」らしいのだが、いずれじゃ困るんだよ、α700クラスのカメラは。来年、また新しいことをやるらしいが、にしてもα700不在の中でそれをやってもなあ……。というか、そこまで後継機出さないんならα700継続販売で良かったんじゃないの?と思ってしまう。確かに上の900や下の550、リニューアルされたエントリー機に比べると"古い"印象が強くなるんだろうけどさ。 ソニーのαシリーズは国内ではあまりシェアが高くないのだが、海外では意外に健闘しているらしい。先日、α850が海外で発表されたものの国内では未定(というか発売しないかも?)なのも、海外では売れるが日本ではシェアが低いから……という理由なのか??? 日本でシェアが低いのなら、少しでもリーズナブルな機種を売る方がいいような気がしないでもないので、違う理由のような気もするが。ま、そこの辺りは素人考えである。 実は、今年の目標に「無駄遣いをしない」というのがある。トップページの自己紹介から「たまにある質問と答え」の年初版にきっちり書いてある。で、実は、私の心の内では「今年の貯金額が目標に達したらVario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM を買っても良い」という項目が存在する(久々だな、この書体)。その目標を達成できるかどうか……今非常にギリギリで、現在残り28日間の最後の戦いに臨んでいるところである。後輩がEF500-901の代金を早めに払ってくれると非常に助かるのだが、どうだろうなあ(笑) 今年は前半戦で、「定額給付金セール」とやらに使いすぎてしまったから(おいおい) まあ私の低額給付金はほぼ全て後輩に飯おごって消えたのだが。 白兎 「ってことはセールで買った分は完璧に足が出てるってことか!」 そんなわけだが、Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM が欲しくて8月以降頑張った。その8月にα700が生産中止になるという皮肉な事実がそこにあるのだが。まあ目標はα700じゃないし。そもそも最初、生産中止ということは後継機が出て、それがものすごく売れて、ソニーαシリーズがシェアでトップに立ち、Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM を持って撮影に出ると羨望の眼差しが向けられるに違いない!とまず有り得ない夢を描いて貯金に励んだんだったよなあ……この純粋な思いをよくぞ裏切ってくれたなソニー!!! ――というアホな話はおいといて 目標は達成できそうなんだけど、α700不在のαシリーズに投資するのはちょっと勇気が必要。だから達成の暁が訪れたとしてもVario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM は当面買わない。だったらどうして私は貯蓄に励んでいるのだろう? と疑問に思いつつ……まあ将来のためと今年の目標だからとなるべく買い物には出かけないようにしているのです。
平成21年12月3日
プレイステーション用のファイティングスティック(ゲームセンターと同じ形状のコントローラーで、方向キーがレバー状のもの、格闘ゲームするときは必須?アイテム)の調子が悪い。ので、代替品を買おうかどうか悩みに某ヨから始まる家電量販店へ行った。すると……レジに長蛇の列が。何事か、と思ったら今日は『New スーパーマリオブラザーズ Wii』の発売日のようである。(*)仕方がないので、PS3用のファイティングスティックの大きな箱を抱えて列に並んでいると……2人組で並んでる人間のヒソヒソ声で聞こえてきた。 (アイツ何? 何で今日にマリオじゃなくて格ゲー用コントローラー買ってんの?) 心を深く傷付けられた橘雪翼は、そのまま列から離れて箱を元の場所に置いてスゴスゴと帰路に就い――
白兎 「はいはい、いつもながら面白くない創作文だねー。皆さん騙されちゃだめですよー、(*)以下はウソですよー」
で、真実は……マリオWiiを買おうかどうか少し悩んだのだが、列が長いのでやめた。別に急いで買ったところで、家に帰ったら他にやることは山積みである。これ以上ゲームに時間をとられてたまるかってんだ。結局ファイティングスティックも今日は見送った。そもそも、最近のファイティングスティックはゲームに合わせたデコレーションがされてるものばかり。KOFだったりブレイブルーだったり……そういうのはいらんのだがなあ。シックなデザインの物が欲しいのに、ネオジオデザインを復刻?してPS用にしたモデルのみ。元祖のネオジオ用ので持っているが、ボタンの押し心地が好きでないのと、そもそもネオジオタイトル以外ではボタン数が足りないので論外。さてどうしたものか。
平成21年12月2日
500系新幹線、と言って実物が思い浮かぶあなたは鉄道マニアである――とも限らない。0系新幹線は先日引退してニュースにもなっていたので、大体の形が分かる人も多いだろう。そして500系新幹線も0系新幹線の次を争うぐらいに有名な新幹線である。登場からしばらくの間、世界最高速を誇っていた新幹線であるが、欧州で高速鉄道の建造が相次ぎ、その座を奪われてしまった。欧米に比べて曲線が多いことや、人口密集地体を走ることの多い日本では騒音対策も重要視されたため、速度だけを追い求める訳には行かなかったのである。欧米諸国と同条件で良いのなら、今でも日本の新幹線は最速であったと思う――というのはたらればの話なので置いといて、世界最速に再び肩を並べたのが500系新幹線。最高速度300km/hを達成するために先頭車の形状は戦闘機を思わせる鋭い楔形になった。しかしながら丸い断面形状が乗客(とりわけサラリーマン)に圧迫感を与えたため、後続の700系の方が乗り心地が良いなどと言われてしまっている。そして700系よりも先に「のぞみ」からは撤退することが確実になっている。 さて、そんな500系だが……ここから模型、Nゲージの話ね。早くから大手2社による模型化がなされた。トミックスとカトーと。どちらかというとカトーのほうが巷では人気がありそうなのだが、車体断面と色味の関係でトミックスも捨てがたいと私は思っている。事実トミックスでフル編成16両を揃えた。新幹線は実車が最長16両と長く、1/150スケールの模型ですら16両繋げるとかなり長くなる。なかなか走らせようと思ってもそんな場所が取れないのが実情。なのだが、私は大好きな500系はフル編成で揃えたかった。走らせる場所なんてないけど16両揃えた。ま、実際のところ走らせる機会はあったんだけどね。当時大学生。大学祭の鉄研の模型展示で、無理やり16両並べるスペースを作ってやればいいだけの話。子どもにも人気の500系、私が横車を押したって部員の誰も文句は言わなかった(ま、500系に限らず模型がらみは私の我侭がかなり通っていたが)。そんなわけで展示していれば子どもからのリクエストも多く、稼働率の高かった500系新幹線(のNゲージ鉄道模型)。走行距離は、記録していないけれど私の持っている模型の中で一番長いと思われる(それもかなり圧倒的大差で)。さて、模型もそんなに走らせているとガタが来る。外装部品はそうでもないのだが、走行系の部品はかなり怪しい。一応定期的にメンテナンス……正確には大学祭に持って行くと、1日2回ぐらい分解清掃していた。のだが、やっぱりギアが磨耗したりするのか、いくら頑張っても異音がするようになった。それでも滑らかに走るので、音ぐらいはまあいいかと思ってそのままにして現在に至る。ただ、そろそろ部品ぐらい取り替えようと思って、音がする部分を究明して分売パーツを買いに行った。 さて、トミックスの500系は一度リニューアルされている。リニューアル箇所は主に2点、だったと思う。一つは動力ユニットのモーターにフライホイールが入ったこと。フライホイールとは日本語で「弾み車」。慣性モーメントによって、モーターにかかる電圧が多少上下しても時間あたりの回転数を一定値に近づけられる。また、発車、停車時の動きが滑らかになるというメリットもある。それからトミックス製品の場合、フライホイール搭載に際して設計を変えたのか、従来の物と比べて音が静かになっている。もう一つの改良点は、細かいのでここでは割愛。後者の改良点は分売部品によってアップデート可能。動力ユニットも、500系新幹線は最近の製品にしては珍しく動力車単体の販売があるため、単品を買ってきて自分で組みかえればいい(はず)。後者の部品は買ってあるのだが(でもまだ取り付けていない)、動力ユニットは何故か放置している。結構値段が高いのと、あと今のままでも普通に走るので。 さて、旧型ユニットの異音を取り除くべく、「ウォームギアセット」という交換用パーツを買いに街へ出た。品番JW80、しっかりと頭に刻み込んで。ところが、売ってない。パーツリストを見るとJW80が消えていて、代わりにJW0980という部品が出来ている。互換性があるのかと思って買って帰ったのだが、残念ながら違う物だった。再度模型屋で問い合わせてみると……何とJW80は生産中止で問屋にもないとのこと。ちなみにJW0980というのはリニューアル後の500系の動力ユニット用の交換部品。どうやら動力ユニットを新しくした際に部品形状まで変わってしまったらしい。 リニューアルされたんだから仕方ないよね、で話が済めばいいのだが、済まない。JW80という部品、どうやら500系新幹線専用ではない様子。同じ新幹線の700系や最新型N700系、九州の800系、オール2階建てE4系、といったあたりが(カタログ上では)交換部品がJW80番と記載されている。いずれも比較的最近の製品ばかり。おいおいトミックスよ、新幹線ユーザーまとめて置き去りかよ……と思って500系のところを見たらあら不思議。製品写真は最新のものだからパーツリストも最新のものと思われるのだが、何故か500系もJW80のままである(確か製品パッケージにはJW0980とあったような気がするが)。とりあえず500系は動力を最新のものに載せ換えたら済む話だが……手持ちのN700系や800系やE4系の調子が悪くなったらどうすればいいんだろう……。カタログのパーツリストが間違ってて実はそれら全部JW0980です、っていうオチなのかな……。後で実物をチェックしておかねば。
平成21年12月1日
毎月のアレ、行きます。
【バクマン。】5巻(新刊):☆☆ とうとう主人公たちの連載が始まりました。でも順位を気にしすぎ……。毎回毎回何位だからどーのこーの、という話ばかりなのはどうなんだろう。
【王様の仕立て屋】24巻(新刊):☆☆ ええと、今回主人公オリベはあまり仕事しません。オリベをライバル視してるのか頼ってるのかよく分からないジラソーレ社がストーリーの軸。ジラソーレが自分たちで解決しなきゃいけない問題に直面するんだけど、でもやっぱり背後で頼る相手は他ならぬオリベ(笑) そりゃま、主人公だからねえ。
【パタリロ!】83巻(新刊):☆☆★ 前巻はやや短い話を集めていたが、今回は推理モノを集めている? パタリロの顔が何だかちょっと変わってるような気が……。まあでも、82巻よりはパタリロらしいストーリー。 今回は懐かしいネタが出てくる。パタリロの作ったロボット「プラズマ」に有名なクックロビン音頭、あとは魔界の大公爵アスタロト。クックロビン音頭は事件に非常に関係するが、プラズマは話の流れで少々顔を出した程度。出てきても出てきてなくても何の影響もないレベル。ま、パタリロ本人も指摘していたが(笑) 「久々に出てきたから何かの伏線かと思ったのに全然関係なかったじゃないか」――多分作者の言い訳でしょうなあ。ちなみに、パタリロを知っている人でも「プラズマ」というキャラクターを知っている人はかなり少ないだろなあ。パタリロのキャラクターとしてのアスタロトも知らんだろうなあ。
【スティール・ボール・ラン】19巻(新刊):☆☆ えーっと、何と申せばいいのやら。とりあえず、大統領の能力の引き金が「何かで挟むこと」という設定が間違いだったんではないかと。ビジュアル的に非常に表現しにくそう。ひょっとしたら作者も後になって後悔してたりするのかもしれないけど。
【パタリロ!出戻り家政婦】(新刊):☆☆ いくつかあるパタリロのパラレルワールドの一つ。『〜家政婦』の次に『ビストロ温泉〜』というのがあって、今回の『出戻り』が3冊目。本編のパタリロは、マリネラ国王にして天才科学者だったりとんでもない身体能力を備えていたりする。のだが、こちらのパタリロは至って普通。親の借金100億円を抱えていて、健気に働いて返そうとしているという設定である。あと、こっちの世界にはタマネギやバンコラン、マライヒといったキャラクターは出てこない。今回の最後で5億円の大金がパタリロの手元に転がり込んでくる。借金返済に充てて残り95億円……作者はまだこのパラレルワールドを描き続けるつもりなのでしょう。
【遮那王 義経 源平の合戦】9巻(新刊):☆☆ さてさて……作者どこまで引っ張るつもりなんでしょうかねえ。前巻で平清盛が死去。そして義経は一度鎌倉に戻るのだが……さくっと戻りたいところなのにごちゃごちゃごちゃごちゃ。まあ京から出るときにひと悶着あるのはいいとしよう。しかしだな、飢饉の起きている京都近辺から貧しい子どもたちを拾い上げて云々というのは、話の展開としては鈍重じゃないかな……ってああそうか、前の巻の清盛の最期の言葉「民を見よ」、の流れかな。京都から出るときにも徳子に助けられて――というか尋問されて、「清盛に『民を見ろ』と言われた」と答えるシーンもあったし。何だか8巻9巻でこの物語の方向性が、それまで思っていたものと完全に違っているのが興味深い。
【山賊王】13巻(新刊、最終巻):☆☆☆☆ 同作者の『遮那王 義経』はまだまだ物語中盤といったところだけど、こちらでは鎌倉幕府の倒幕が完了しました(笑) というわけで物語が完結、最終巻となった。毎月の漫画の感想文を始めてからは初の完結漫画かな? 実は毎月感想文を始めた月に、前巻の『山賊王』12巻が出ていたりする。購読している漫画の完結としては、感想文開始月の2月の前の月に『鉄鍋のジャン!R』が終わってたり……。 さてさて、当たり前だが大円団で終了。無事倒幕を成し遂げ、主人公長門樹は北条時宗を討ち、生まれ故郷に帰ってというストーリーになる。気になるポイントとしては、征夷大将軍に任命されたのが足利尊氏ではなくて大塔宮様ってところ。鎌倉幕府の次の室町幕府と言えば、初代将軍は足利尊氏のはずである。こんなところで史実とは違うことを描く人じゃないので……これも現時点での史実なのかな? 漫画中では倒幕の中心メンバーに星型の痣があり、そしてその痣は倒幕と同時に消えるのだが……足利尊氏のみ消えない。漫画の中では語られずに終わったのだが、歴史の流れとしては大塔宮が一度任命され、その後足利尊氏にその任が移るのかな? 詳しくないので推測するしかないけど、きっとそうなのだろう。 きっちり終わったと言うことで☆の評価はご祝儀で1つ分ぐらい多いです(何のための評価だよ(笑))。
【餓狼伝】24巻(新刊):☆☆☆ 丹波文七強え〜。の一言に尽きる。ここまで圧倒的に強いということは、そろそろ『餓狼伝』の最強クラスの2人、松尾象山、巽真と闘う時が近いということでもあるのかな? 『範馬刃牙』もそろそろ終わりそうな気配があるし、二大格闘漫画が同時期に連載を終えるということになるかもしれない……? なお、原作は夢枕獏の小説だが、小説版とは途中でストーリーが別物になっている。小説は文庫版で追っているのだが、続きが出ている気配がない。新書版は1〜2年前に新装版が出てたような……。この物語も未完のままで終わる可能性が出て来た。漫画では決着が付くだろうから、それでいいかな。
【バンパイアハンターD 死街譚】4巻(新刊):☆☆ あとがきによると、この作者元々はイラストレーターだったらしい……。どうりで読みづらい漫画だったわけだ。Dも4巻を数えるが、ようやく"読める"漫画になってきた。あと1〜2冊もすればもうちょっと高い評価が付けられるように……ん? 何か3巻に「☆」3つ付けてるな……。まあ3巻の「妖殺行」は元の話がいいから。ちなみに、Dの原作でも何が起きているのかよく分からない描写が散見される。ストーリー全体の流れとして重要でないことが多いので流しているが、小説としてはちょっとマイナスポイントだよなあ……。
【黒執事】8巻(新刊):☆☆ 当初「☆」でいいや、と思っていたのだが、この巻における最終話が好みの展開なのでランクアップ。にしてもこの漫画、どうも一つの話に時間をかけすぎているような印象がある。設定としては、中世ぐらいの英国。主人公は両親を亡くした貴族、シエル・ファントムハイヴと執事・セバスチャン。セバスチャンは実は悪魔なので、様々な人間には不可能なことを実行してのける――決め台詞が「ファントムハイブ家の執事たるもの、これぐらいできなくてどうするのです」。そしてファントムハイブ家は女王の番犬と呼ばれ、公には出来ない英国の闇の部分を闇へと葬る役目を司っていた。まだ幼きシエルだが、セバスチャンの力を借りて粛々と任務をこなしていく――のだが、一つ一つのお仕事が単行本1冊では終わらないぐらい長い。もどかしいと言うか、もっとサクサクと進めてほしいと言うか。消されてしまう存在に対しても丁寧な描写が目立つのだが、それでは主役が引き立たない。作者が何を描きたいか分かるような気もするのだが、おそらく女性読者のハートを鷲掴みにして離さない超美形のセバスチャンと美少年?シエルのビジュアルが活かし切れてないような。何故シエルが悪魔を従えているのか、という設定を考えると致し方ない部分もあるのだが……。にしても、事件の合間に挟まる何気ない日常のお話、の方が絵柄やキャラクターデザインに相応しいと思う。大きな事件を4〜5話程度で処理し、その間に日常生活の話が1〜2話挟まる、ぐらいのバランスは考えられないのだろうか。
【トワイライト 大禍刻】(新刊):☆★ 『パタリロ!』で有名な魔夜峰夫の作品。前作『トワイライト 逢魔が刻』(サウタイトルはうろ覚え)の続編。基本的に1冊で話が完結するようになっている。前作は最終話の種明かしが良かったのだが、今回のはちょっとどうかなあ……。
【のだめカンタービレ】23巻(新刊):☆★ 最終巻。22巻の時に「23巻ではまだ終わらない」ようなことを書いていたが、どうやら勘違いだった。一応ハッピーエンドのようだが、どうにも話が頭の中に入ってきていない。最後まで読んで感じたことは、この漫画を楽しむにはもうちょっとクラシック音楽の知識が必要ではないかということ。もう一つは一度でもいいから、直にオーケストラの演奏を聴いてみないといけない、ということ。が、だからといって、実際に聴きに行きたいとはあまり思わない。私にそこまでの興味を抱かせる力がこの漫画にはなかった、ということだろう。クラシック自体は多少聞くのだがね。
【そして船は行く】完全版1巻(新刊):☆☆☆ 結局買ってしまった。以前刊行されていたものは終わり方がイマイチだった(多分話に決着が付いていない)。完全版で大幅加筆修正、そして物語に決着が付くという情報を得たので買うことにした。完全版は4巻の予定らしい。と、そこまではいいのだが、単行本の価格が1200円。ちょっと高くない? 物語としては、海賊モノ……? 今少年誌で連載されていたりもするが、当然(?)毛色はかなり違う。主人公は2人組の女の子、アンとメアリー。2人は海賊一家に育てられていたが、ある日やってきた別の海賊に仲間を皆殺しにされてしまう。その"家族"の敵をとるために、数少ない手がかりを元に海賊狩りを始める――厳密に言えば狩りではないのだが、相手が相手だけに必ず諍いになってしまい、相手側を全滅させている。 と書くと割合とシリアスなストーリーにも聞こえるのだが、中身は半分ぐらいがギャグで占められている。シリアスパートとギャグパートでは絵のタッチが異なり、登場人物も真面目に描かれているキャラクターもいれば、ちょい役はかなり適当な感じ。作者は元々ゲーム雑誌で四コマ漫画を描いていたらしい。まあそんな感じだが、ギャグも適度に面白く、ストーリー性も適度にある。あとは4冊目の結末がどうなるか、だ。
―番外編― 今月も盛りだくさん?
【英雄伝説 空の軌跡】第2話(Webコミック):☆ 少しだけ評価アップ(★から☆へ)。少しだけゲーム版とはパラレルワールドのような感じでストーリーの流れを変えてきている。が、やっぱりなんというか、絵自体は上手でも漫画としては相変わらずイマイチかなあ。
【イース】第2話(Webコミック):☆☆☆ 前回で主人公アドルの設定について、「生まれつき感情がない」と書いた。第2話ではそこに焦点があたっている。まず、アドルが旅に出た理由。拾われた子である上に感情がないため、村人から気味悪がられたから(さらには、紀行家だった養父の代わりという想いで)。次に、島に流され怪我を負ったアドルを置いてくれた病院でのこと。最初は興味津々だった看護婦たちも、感情のないアドルを遠ざけるようになる。さらには呪いのせい(?)で島を出ることが出来なくなった鉱山夫にからまれるのだが、病院の跡取り息子に助けられる。そして指摘される――お前は自分で感情がないと言っているが、他人を傷つけたくないという思いや、養父の代わりに旅に出ようとした決意、それは感情と呼べるのではないか、と。そして自警団に入るよう促され――というエピソードがあって、いよいよ次回、物語の核となる冒険へ差しかかろうという雰囲気になってきた。まあ少し引っ張りすぎのような気もするが、ゲームではあまり分からないアドル=クリスティンというキャラクターを、ゲームとは違う設定の下でかもしれないが深く掘り下げる2話だったと言えるかもしれない。
【ほびこヤード】(RMM1月号):☆☆ ようやく線路をエンドレス(周回状)に組み、500系新幹線をコントローラーで走行させる。しかし線路が足りないので、先頭車の運転台から最後尾の車両が見えると言う状況に……。そこまで窮屈なら、線路に載せる車両を減らしてみるとかしてみればいいのではないかと思ったり。もっともそんなことをしてしまうと、漫画が続かないんだけどね(笑)
11月は早々に3冊のチェック漏れを発見。4日発売の『パタリロ』2冊に『S.B.R.』。それだけに留まらず『山賊王』も見落としていた。パタリロに言われそうだ、そんなに役に立たん目玉ならくり抜いて代わりにガラス玉でも入れておけ(何巻かで言ってたような……ちょっと残虐な発言なので、ひょっとしたらアスタロトの発言かもしれない)。さらには、『黒執事』『トワイライト 大禍刻』も見えていなかった。後者はともかく前者は……。というわけで気付いたら13冊。多いよね〜。多い割に充実感が伴わないのも最近の傾向。困ったことに近頃、漫画に対する目がシビアになってきたような気がする。だったら買わなきゃいいだけの話なのだが――某マリーさん風に言うと、漫画がつまらないのなら小説でも読めばいいじゃない――2〜3年前の私と比べると随分簡単に切り捨てるようになった。それでもこの11月の状態を見ると、まだまだ切り捨てる余地があるということか。あ、でも、断っておくと『のだめ』は一度切り捨てたんだよ……誰かが買え買えってうるさいからさ……。ちなみに、高校〜大学時代に比べると現在はかなり減った方なのだ。当時は今と違って、私の娯楽内における漫画の比率がかなり高かったこともあるが。少々つまらなく感じてきても、今まで買い続けてきた漫画なら簡単には買うのをやめなかった。今思い返すと、ある意味健全な状態ではなかったと感じる。月刊10冊程度の新刊を買うのが当たり前だったなあ……(しかもプラスアルファで既刊本も買ったりしたもんだから)。 さてさて、気を取り直して12月の話でも。予定は6〜8冊。最近冊数が微妙な書き方することが多い(笑) しかもチェックミスとか多発するからあんまりアテにならない(笑) 予定では『範馬刃牙』『はじめの一歩』『ワルタハンガ』『MAJOR』『史上最強の弟子ケンイチ』『けいおん!』『ぼのぼの』『頭文字D』。買うかどうか分からないのは『ワルタハンガ』『MAJOR』の2タイトル。前者は藤澤勇希という作者の漫画で、多分また異常生命体に追い回されるパニック物だろう――と思いつつ検索かけてみたらその通りだった(UMA?とか言うらしい)。いるよね、特定ジャンルの漫画しか描かない(描けない?)漫画家って。野球モノしか描けないとライバルが多くて大変だけど、このジャンルは希少性が高いから安泰? 買うかどうか分からない、とは言ったものの、かなりの率でレジに持っていくと思われる。で、『MAJOR』は前回でそろそろ飽きが来ているので、さっきの話に関係してくるけど終了候補。後は発売日の気分次第。『弟子ケン』もそろそろやばいゾーンだなあ。世間では『頭文字D』がつまんない、と言われているようだが、どっこい私の評価は高いので多分最後まで無事走りきれるだろう。『けいおん!』の発売日、本屋サイトでは18日になっているのだが、某所では17日発売とある。どっちだろうと悩んで後輩に相談。「どっちに買いに行けばいいかな?」「18日でしょう」――17日に行って売ってなかったらまた翌日買いに行かなくてはならないが、18日に行けば17発売でも18発売でも買って帰れる(17日発売で当日中に売り切れなければ)。しかし模範解答は違う。「両方行く」が正しい――って言ったら怒られた(泣) 「どっちかって聞いたじゃないですか!!!」って。言い訳として――17日に行って発売してなくても、『はじめの一歩』を買うという用事があるので無駄足にならない。そして18日に『史上最強の弟子ケンイチ』が発売されるのでどうせ本屋には行く(メチャクチャ忙しくない限り)。というわけでどうせ両方行くのである。と発言したら「だったら相談するな!」とさらに怒られました。とほほほほ。『ぼのぼの』は本年3冊目の新刊。何でこんなに一気に出るのか、却って何か怖いです(笑)
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