橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成21年11月上旬分

▲ 過去ログ一覧へ ▲ ▲TOPページへ▲

平成21年11月10日

  某ゲーム雑誌のサイトをぼーっと眺めていたら、何やら懐かしいイラストが目に入ったのでクリックしてみた。懐かしいイラストというのは「ビックリマンシール」。私が小学生の頃大流行したアイテムである。「ビックリマンチョコ」という1袋30円のチョコレート菓子におまけのシールが一枚入っていて、このおまけのシールが主役だったりする。私の記憶によるとシールの正式名称は「悪魔VS天使シール」なはずなのだが、誰もそうは呼ばず「ビックリマンシール」が通称だった。まあこういう話すると歳がばれる、って類の代物なんだけど……今日は他の話題もないのでこの話で行こう(笑)
  この手の品物に当然つきものなのだけれど、レアなやつとパックを開けるとイヤっていうほどじゃんじゃか出てくるのとがある。ビックリマンの場合、確か4種類。悪魔、お助け、天使、ヘッド――悪魔が普通のシールで、お助けというやつが半透明のシールになってたはず。第○弾と言う具合にシリーズ化されていたのだが、弾ごとに色が違ったような……? 天使シールはメタリックで、ヘッドというさらに上位のシールは当初キラキラ、途中からホログラムになった。封入率は良く覚えてないけど、「10:5:3:1」ぐらいだったような? ヘッドはもうちょっと出にくかったかな? 私が高校ぐらいの時代(その頃まで発売が続いていた)になって、何とか法に違反するとかで封入率が全部一緒になったらしい。天使はおろかヘッドまでざくざく出てくるようになって、それで廃れてしまったとか。一応今も売ってるのかな……? 私が一番最後に買ったビックリマンチョコは6〜7年前。「ビックリマンプロ野球」というのがあって、選りすぐりのプロ野球選手がビックリマン風のイラストで描かれたシールが入っているというもの。ビックリマンが懐かしかったこともあって2〜3個ほど購入。出て来たのは黒田(広島)と今江(ロッテ)。各球団2人ずつだったと思うが、阪神は……金本とあと誰だったかな?
  再び時は遡り幼少期の思い出に。当時ビックリマンチョコはあまりの売れ行きのせいでかなりの品薄だった。入荷・即・完売の勢い。今思い返しても「他にやることなかったのかよ……」と。まあ当時は若かった……じゃなくて幼かったね。どこそこの店の何曜日の何時にビックリマンチョコが入荷する、という情報が友だちとの間で重要な情報だった。近所のスーパーでは「火曜日の午後3時」だった。お一人様2個までで、品物が入った籠が出てくると争奪戦が始まった。別の店では早く来た者順で1時間ぐらい前から並んだなあ……。今は行列大嫌いな橘雪翼クン、当時の思い出を回想すると「馬鹿だなあ、20年前の俺」としか思えません(笑) 「ビックリマンシール」が流行ったのは第5弾ぐらいから? 当然新しい弾になると古いのはもう売られない。というわけで初期の頃のシールの価値が上がったりする。当時は日本橋にそういうお店があったりしたわけではないので(あったかもしれないけどそんなところ知らなかったしね)、第1弾のスーパーゼウスのシールなんて雑誌でしか見れないまさに幻の一品だった。で、ロッテ(メーカーね)も商売上手で、古い弾を復刻する意味で「ビックリマンアイス」というのを発売した。こちらはチョコより高い1本50円。アイスにべっとりくっ付いて袋入りの状態でシールが入っていた。幻の第1弾復活の時である。確かスーパーゼウスとかヘッドロココとか魔性ネロとか引き当てたはず……。こちらのアイスもそれなりのレア物。当時通っていた塾の近くの駄菓子屋さんで定期的に入荷していたので、行きもしくは帰りに親に買ってもらえるのが楽しみだった。なお、近所の中学生が買ってアイスだけ捨てていたらしく、それが原因で警察から販売しないように店に注意が入ったようで、ある日を境に入荷しなくなった――なんてこともあったなあ。っていうか中学生も集めてたんだな……。あと、忘れてはいけないのが「ロッチ」ブランドのガチャガチャ入りのシール。早い話が海賊版で、遅い話が著作権法違反の禁制の品。まさしく劣化コピーという称号に相応しい出来具合で、イラストの彩度が低く、シール表面のツヤもおかしい。裏面に入った「ロッテ」のロゴが「ロッチ」になっているという……。当時小学生の間では「ニセモノ」と呼ばれていたが、それでも「ホンモノ」は入手困難な上に1枚手に入れるために30円。ガチャガチャのカプセルには10枚ぐらい入って100円。「ニセモノ」であっても手に入る、安い、というわけで買ってる仲間はいた。今そんなもの発売したら即日メーカーに訴えられて云々だけれど、当時は牧歌的な面もあったのか1年やそこらは普通に駄菓子屋の店頭に並んでいた。
  ここで確認だけど、ビックリマンシールはどこまで行ってもタダのシールである。同じコレクションアイテムだけど、トレーディングカードゲームなら一応ゲームができる。ビックリマンシールはコレクションする以外どうしようもないタダのシールである。今思い返しても何でそんなものを皆して血眼になって集めてたかなあ。子どもの心理と言うのは不思議である。まあ、私が今集めてるものも他人の目からすれば「何で?」なんだろうけど。まあそれでも、ビックリマンに始まり、カードダス(名前聞いて懐かしいなあと思う方はきっと同年代ですな(笑))、中高時代も何かトレーディングカードの類は買ってたような気がするし、大学入ってからは「Magic:the Gathering」。マジックは未だに変換登録されていて、「まじっく」から「Magic:the Gathering」と一発変換可能(笑) その「Magic:the Gathering」にアホほど投資して、ようやくこの手のものを集めることから脱却……できたのかどうかはよく分からないが。開封してみないと何が入っているか分からない、という手合いの物で行けば「鉄道コレクション」が唯一"残存"しているけれど、まあこれは一種Nゲージ鉄道模型だし、1ボックス買えば揃うので良しとしよう。
白兎 「いいのか?」
そもそも「トレーディングカード」という名前は付いているけど、誰かと「トレード」何てしたことあったかなあ? 小学校時代は友だちとビックリマンのトレードした覚えはあるけれど。同好の士がいることが大前提だけど、中学入ってからはいなかったからねえ。それこそビックリマンみたいに爆発的に流行しないと難しいよな。かくして揃わないカードは経済力に頼り、残るのは無駄カードの山と空しさだけ。あと、人生の経験値極微量。

  ……で、ゲーム雑誌のサイトをクリックしてみると、ビックリマンではなかった。
白兎 「そういうオチかい!」
「歴史大戦ゲッテンカ」という名前の子ども向けゲームで――最近ゲームセンターでよく見かけるようになったタイプのもので、1プレイするとカードが一枚出てくる類のもの。出て来たカードは次回プレイ時に使えるというわけだ。舞台設定は戦国時代で、戦国武将が天下一を目指して戦うという内容らしい。まあなんていうか、ベタですな。でも一応、歴史上の人物の名前が(範囲が非常に狭いのと、多分一部の人物は相当マニアックなことと、さらにはその人物が何をしたのかはゲームからは知ることが出来ない(だろう)という問題点はあるものの)覚えられるという意味では教育にいいゲームなのかもしれない。イラストが「ビックリマンシール」の雰囲気そのままで(多分同じ人がデザインしている?)、それで「懐かしいなあ」と思った次第である。


平成21年11月9日

  Y's7、2周目の途中でとあることに気付いた。それは……「ガード」という動作が存在すること。ガードと言ってもバスケットボールのポジションじゃないからね〜(って分かる人どれだけいるんだろか)。もちろんガードと言えば一般的な方の意味のガード。防御、である。回避動作があるのは知っていたが、どう考えても回避動作では回避できない攻撃を敵ボスがやってきて、ガードでもなきゃどうしようもないだろ!と思ったらガードがあったわけです。操作はLRボタン同時押し。但し、格闘ゲームのガードのような安定動作ではない。格闘ゲームの場合、2Dであればレバーを後ろに入れておけば、相手の攻撃が来た時自動的にガードしてくれる。立ちガードとしゃがみガードがあって、それぞれ防げる攻撃と防げない攻撃とがあるけれど、大抵しゃがみガードしていれば早い攻撃には対処できる。というわけで、相手の様子を窺う時はレバー後ろ入れっぱなしが基本。即ちそれが最もリスクの少なく、"安定動作"と呼ばれる。Y's7のガードは、最近やったゲームの中ではDFFと似ている。入力後一定時間内に敵の攻撃が来ればガード成功、来なければ一定時間の隙が出来る。格闘ゲームのガードは、ガード時に一定時間操作不能なガード硬直時間というものがあるが、Y's7やDFFはそれがほぼ皆無? まあ多少あるかもしれないが、格闘ゲームに比べればないのとほぼ同じ。Y's7の場合、ガードしても消えない攻撃があるのだが、そういう攻撃をガードした場合はボタン連打で連続ガードが可能のようだ。ガードするとSPとEXTRAゲージが溜まる。初段は大きく、連続ガードの2段目以降は少量。
  まあそんなこんなで実戦投入して慣れるまでに時間がかかったが、2周目で難易度が上がってることを考えると大きな武器を手に入れた。っていうか説明書ぐらい読めよな……。ちなみに、Rボタン単体の動作は存在しないがLボタン単体の動作は存在する。EXTRAスキルという、格闘ゲームで言うところの超必殺技だ。EXTRAゲージが満タンの時に使用可能で、ゲージ全てを使う。格闘ゲームと違って敵が射程圏内にいれば必ずヒットする(相手の動きが止まるため、相手の攻撃を喰らって中断されることがない)。もちろんダメージも高いのでかなり強い技と言える。連続ガード時にRLボタンをがちゃがちゃやってると……暴発しました(苦笑) Rボタン単体では何も起きないので、Rを押しっぱなしでLボタンを連打するのが正解の様子。ちなみにRを押しながら攻撃ボタンを押すとスキルという攻撃が使える。格闘ゲームの必殺技ぐらいに相当するが、多くの格闘ゲームと違ってSPというゲージを消費するのであまり連打できない。スキルは4種類までセットできて、○×□△ボタンに割り当てられる。Rボタンの押しが甘かったりタイミングが遅いと、それぞれに相当する動作が発生するので気合入れて同時押ししないといけない。と言うものの、こちらも先ほどのガード同様、Rボタン押しっぱなしで出せるので、ちょっと意識して先に右手の人差し指に力を込めてRをしっかり押し、その後○×□△の該当ボタンを押すようにすれば誤操作がかなり減らせた。
  というような基本テクと思われることを、2周目になってから習得し始める私(笑) まあ最初はEASYだったからね。


平成21年11月8日

  ウサビッチのDVDボックスが発売されるらしい。何でもおまけつきだとか……。普通のDVD買った人の立場は? 中古屋にでも売って新たに買い直せってか? ちなみに商品名は「プチキレBOX」らしい。キレネンコのキレ方はプチっていうような可愛いもんじゃないだろー、と最初思ったんだけど、「プーチン・キレネンコ」略して「プチキレ」? そんなことより、続編作らないのかなあ。


平成21年11月7日

  70系第2弾製作開始(トータルで見ると第4弾だけど)。クハ75は予定通り変形車を作ることに決定(12月発売予定の鉄コレの70系新潟色に入るクハ75はおそらくノーマルなので)。しかしここで誤算が。変形車クハ75017は奇数向きの車両なのだが、反対側に使う予定で買ってきたクハ76は奇数車。先頭車は奇数向き偶数向きをワンセットにしなきゃいけない。さて、どうしよう。細かいことは気にしない、が一番手っ取り早い解決法なのだが。ちなみに以前、クハ75は全部で5両、うち2両が変形車と書いたが……どうも違うようで。写真がいっぱい載ってて頼りにしているサイトに書いてあったのだが、その他のサイトとキットの説明書はクハ75017のみという記述。うーん。ま、細かいことはどっちでもいいか(どちらかというと、キットの説明書に書かれていることが正しいと思われる)。さらに、某サイトの編成表によると、クハ75017はクハ76とは編成を組んでいなかったらしい(クハ68)。ま、それも細かいことは以下略に加えて、編成の組み換えは今以上に頻繁だっただろうから、クハ76―モハ―モハ―クハ75017の編成が一時もなかったとは言い切れまい。クハ奇数車とクハ75017のコンビだけは有り得ないんだけどね。
  もう一つ誤算が発生。説明書を熟読していると……東海道山陽緩行線の70系も組みたくなってきた(笑) こちらの70系は茶色一色の、いかにも旧型国電というスタイルをしていた。中でもクハ76は、湘南顔でありながらぶどう色2号一色で塗り潰された特異なスタイル。茶坊主という愛称で親しまれていたそうな。トミックスから出ている72系73型と組ませるもよし、同じタヴァサから出ているキットを組んでもよし。というわけで悩みが増えてしまった。ネタが尽きないのはいいことなんだけどね。


平成21年11月6日

  随分待たされたー!
トミックスの新製品、ワイドレール


平成21年11月5日

  サガ2やっとクリア。どうしてこんなに時間がかかったかというと……ストーリーの流れと秘宝について話さないといけない。前にも少し書いたような気がするが。第四世界ぐらいで会うアポロン。自分は既に十分な力を持っている、とかいって秘宝を1つ2つ主人公にくれる。しかしそれは、主人公一行に秘宝を集めさせて最後に一気に掻っ攫おうという目論見が隠されていた。それが最後の街周辺でのイベント。最後の街に入る前にイベントが発生して、結果アポロンに持っている秘宝を全て奪われてしまう。さて、秘宝の中には戦闘中に使えるものがいくつかある。「女神の心臓」「正宗」「イージスの盾」の3種類。このうち最初に書いた「女神の心臓」は、先ほど書いたアポロンとのイベント終了後、最後のダンジョンの最深部で手に入れることになる。残りの2つの「正宗」と「イージスの盾」は、手に入れてからこのイベントまでの間でしか使えない。なお、その後アポロンを倒し秘宝を全て取り戻すのだが、その直後のイベントで秘宝は女神の姿になる。そして「正宗」と「イージスの盾」も女神の装備品の一部になってしまうため、主人公一行の装備品としては使えない。つまり、「正宗」や「イージスの盾」が自由に使えるのは最後の街周辺までということになる。サガ2においてほとんどの武器、盾が消耗品である中、秘宝である「正宗」や「イージスの盾」は使用回数が制限されていない貴重な武具である。ちなみに「女神の心臓」は、使うと味方全員が完全復活する秘宝で使用回数は1。使っても消滅はせず、次に宿屋に泊まるかコテージ(エリクサーも可?)すれば使用回数が復活する。とまあそういうわけで、ステータスを上げたり一部の敵と戦うのに有効な「イージスの盾」が使える間に、ギリギリまでキャラクターを鍛えたりアイテムを手に入れておきたい。ということを長々とやっていたらかれこれ1ヶ月ぐらいストーリーが止まってしまった(笑) 次のゲームも控えていることだし、いい加減ちょとだれてきたので一気にストーリーを進めることにした。キャラクターも育成出来ていたので、ほとんど詰まることなく思惑通り一気にエンディングまで到達。まあね、でもね、ラスボスはまた翌日に持ち越し、と思っていたんだ。ちょっと装備品を整えるのを怠ってそのままラストダンジョンに突っ込んだものだから……いろいろ忘れ物しちゃってね。でもラストボス戦まで突入。予想通り途中で物資が足りなくなりました。回復アイテムが(笑) しかも途中、ミスというか勘違いして一人戦闘不能に。オリジナル版とラスボスの仕様が同一だったらそれでも余裕で撃破できていたのだろうけど、やったらめったら変形して戦闘が長引きやんの。確か記憶では……GB版では四つの砲台を順に撃破、最終防衛システム本体を叩いてクリア、だったはず。DS版はさらにそこから変形したり、女神と戦っていたもう1つの最終防衛システムが乱入してきたり、最終的には2つの最終防衛システムが合体! あんた特撮物の巨大ロボットですか!! 女神が合体を阻止しようとするのだが、タイミングが遅くて失敗。しかも合体した最終防衛システムにうっかり取り込まれてしまう。女神のくせに迂闊すぎです(苦笑) ただ、それが幸いしたシーンも。最後最終防衛システムが女神の力を使おうとするのだが(そういうメッセージが出てくる)、そこで攻撃するとキャンセルできる。どうせ攻撃するつもりだったわけなので、結果的には最終防衛システムが1ターンお休みしたのと同じ。もっとも女神が取り込まれていなければ、最終防衛システム合体後は女神が主人公に合流して戦ってくれていたような気がするが……(「女神の心臓」が使えるので立て直し出来て楽だった)。それでも何とか残っていた2人で撃破。最後の最後は、一人がひたすらケアルの書、もう一人がコツコツコツコツ攻撃。4人いれば1ターンに2000〜3000のダメージが期待できるのに、1ターンに700ほど地道に削る作業。最後の最後で万歳アタック(回復を捨てて2人で最後の攻撃)する予定だったんだけど、そうしようと思った1ターン前に最終防衛システムが倒れてくれた。
  DS版になって追加要素があるので、一度クリアした後もまだまだ遊べる……のだけれど、さてどないしましょうか。せめて「はにわ」と戦いたいような気もするし……。追加要素として、真アポロンとか真オーディンとかいろいろいるらしいけど、最近この手の「ラスボスより強いボス」にも飽きてきたからなあ……。ただ単に面倒なだけという本音もあるけれど。先日、FF外伝の話をしたけど、実はそれ以外に「アイアンマスター」という新作ゲームを買って積んであったりするんだよな。もち未開封(笑)


平成21年11月4日

  いつもより遅くなったけど、10月の漫画だよー。

【範馬刃牙】20巻(新刊):☆☆
  バキVSピクル開戦。はいいのだが、説明文が長ったらしすぎるような気がする。この漫画、こんなにウダウダしてたっけ??

【のだめカンタービレ】22巻(8月新刊):☆☆
  21巻から間が開いた?ためストーリーの展開がよく追えてない(笑) けどまあ、20〜21巻あたりで話の進展があまりなかったような???印象が??あった?記憶があるので、22巻で前進した感じがするのは良い。
  実は17〜18巻あたりでダレてきて買うのやめようと思ったんだけど、姉(その1)が買え買えとしつこいので買っていた。22巻は放置してたんだけど、連載が終わる(終わった?)そうなので、あと少しなんだったら最後まで読んでおこうかな、と。

【天のプラタナス】8巻(新刊):☆★
  今頃気が付いたのだが、この作者の野球漫画……試合に入るととたんにテンポが悪くなる。『Dreams』の序盤はそうでもなかったのだが、基本的に主人公たちは才能ないのを努力で補っている。試合はほとんど全てが劣勢で、ナインはズタボロになりながら戦っている。もちろん、才能に恵まれた主人公が余裕で勝ち進んでいく漫画なんて面白くない。すべからく勝ち負けを扱う漫画は土壇場での大逆転が面白いのである。だがしかし、この作者の野球漫画(『Dreams』や『風光る』)は劣勢の期間が長すぎる。ナインも疲れているが読んでいる読者に疲弊感が漂ってしまう。『天のプラタナス』も物語が進んできて、そういうゾーンに入りつつある。

【境界のRINNE】1巻(新刊):☆☆☆★
  いやあ、予想外に面白かった。やっぱ高橋留美子はこうじゃなきゃね、というドタバタした展開がいい。というわけで翌日、同時発売の2巻を購入。

【Q.E.D.】34巻(新刊):☆☆☆
  世界一の富豪、アラン=ブレード。世界シェアトップのOSを開発したプログラマーということで、あの人がモデルになっているのかもしれない。そのアランは燈馬想の知り合いで、我侭な故に自分勝手な無理難題を吹っかけて困らせてきた(もっとも想はそんなに困ってないかな)。そんなアランが秘書のエリーと結婚。それを期に慈善団体を作ったのだが、そこにややこしいのがからんできて……。アランの言動をさらに上回る非常識な人たち。多分この漫画で初めて、アランが常識的な言動を見せたような気がする。

【C.M.B.】12巻(新刊):☆☆★
  森羅の3人の養父のうちの1人が登場。同時に回想シーンにて森羅の母も登場。回想シーンで森羅の母親は「レイと付き合っちゃだめよ」と言う(レイは今回出て来た養父。ちなみに森羅は、そう言われたにも拘らず今回(も?)レイと関わる)。そして最後のシーンで立樹が森羅に言う。「レイと付き合っちゃダメよ!」 森羅も変人だが、その三人の養父もきっと全員変人なのだろう。

【境界のRINNE】2巻(新刊):☆☆☆★
  というわけの2巻(笑) 2巻で思わず笑ってしまったのが「GIGOCA」。昨今ICカードが増えていて、タッチするだけで支払いが出来る、改札口が通れる、というキャッチコピーで宣伝されている。そんなICカードが地獄に入場ゲートでも普及しているらしい(笑) 現実世界と同調してハイテクである。ストーリーとしては、まだ死んでいない人の魂を地獄に連れて行こうとする魔狭人(まさと)を追い、りんねは地獄へとやってきた。りんねは貧乏なのでゲートを無理やり通るのだが……。先ほどのICカードは"ハイテク"だったが(ひょっとして"ハイテク"って死語か?)、一方で"居住区"のレトロな住宅のガラスを割ると、家の中から出てくるのはカミナリ親父。「こらー、ガラスを割ったのは誰だー!」――作中でりんねが突っ込んだ通りの昭和レトロ。っていうか、今の子ども昭和レトロって言われてもわかんないぞ(笑)

【凍牌】8巻(新刊):☆☆☆
  主人公は「氷のK」と呼ばれていて、冷静沈着無慈悲な決断を下す高校生なんだけど……割と人情味というか、熱い一面も見せてくれるじゃないの。とは言うものの、卓上での牌のやり取りはあくまで冷徹。一般の麻雀大会に潜り込んだ裏の人間との対決シーンなのだが、Kがまずイカサマで仕掛ける。それに対してイカサマで返そうとする対立者だが、その上がりをイカサマでチョンボに変えるK。騒ぎになったところで大会運営者が間に入るのだが、その運営者に対するKの発言。「これ以上の面倒が起こらないよう、残りの競技の間立ち会ってもらえますか?」――自分から仕掛けておいてこのセリフが言えるんだからね。

―番外編― 今月から盛りだくさん?

【英雄伝説 空の軌跡】第1話(Webコミック):★
  日本ファルコムのRPG、英雄伝説シリーズ6作目『空の軌跡』のコミカライズ。ウェブ上で連載されるので読んでみた。全く期待していなかったが、期待してなかった通りの作品だった。とりあえず1話はゲームの序盤の流れを追ったようなもの。が、展開が早過ぎて雑な印象を受けた。コマとコマの間が飛びすぎ。それに、ゲームのストーリーをそのまま漫画にしたって特に面白くも何ともない。オリジナルストーリー、場合によっては若干の設定の変更をしても構わなかったから、漫画単体として面白い物を書いて欲しかった。料金の発生しない無料で読めるコミックだから続きも見ると思うけど、先行きの怪しい第一話だったと記しておこう。

【イース】第1話(Webコミック):☆☆☆
  こちらも日本ファルコムのアクションRPG、イースのコミカライズ。こちらも全く期待せずに、まあタダだから読んでおくか、ぐらいの気持ちで。ところがそこそこ面白い。絵そのものは『空の軌跡』の漫画家の方が上手いのだが、漫画として読むのならこちらの方がはるかにいい。
  物語は……ええと、イースは全てプレイしたわけではないのだが、漫画化された物語は少なくとも私のプレイしたものではなさそう。漫画化にあたって設定をいじくっている可能性はあるが、それを含めても違うような気がする。ひょっとすると初代かイースIIあたりの最初の話のような。アドルの年齢も17歳となっている(確かY's7では20代だったような)。さて、ゲーム版イースではアドルがしゃべるシーンは一切なかった。ゲームのストーリーとして「アドルの日記」という形式をとっているためだろう。ところが漫画ではそうはいかない。さて、イースの主人公アドル=クリスティンはどんな話し方をするのか……。結論としてはイメージと違うかも。赤毛の優男というと、某剣客漫画を思い出すけれど、物腰が柔らかいのは同じでも系統がかなり違うかな。どっちかというと某頭文字がDの漫画の主人公っぽいかも。さらには「感情がない」という設定が追加されていたり。しかしながら、ゲームと変わらぬ冒険者としての素質を見せるシーンも。漫画は乗っていた船が難破して島に流されるところから始まる。そこで襲われた狼に対し、木の枝にくくりつけた小刀で応戦する。2匹を瞬殺し、躓きながらも襲い掛かる次の一匹を手元にあった木切れで倒す。アドルも無傷ではすまなかったが、そのあと島の人間に助けられ云々。なかなか面白いので、次回掲載が楽しみだ。

【ほびこヤード】(RMM12月号)
  この漫画、月によって本数が違うのは何故……? 作者がネタを出せた月は多いとか? ま、今月は何故か登場キャラクター解説が(初めて?)載っていた。謎の生物たちの名前と詳細が分かってよかった。
  ところで、漫画本編の新たなる事実。ほびこたちが福引で当てたのはあくまで「レールセット」。コントローラーすら持ってなかったのか……。手で押して遊んでいたとは。どうりで動力車の存在が理解できなかったわけだ。

  11月は多分6冊。また微妙な書き方だが、まずタイトルを記しておこう。『バクマン。』『王様の仕立て屋』『遮那王 義経 源平の合戦』『餓狼伝』『バンパイアハンターD』『のだめカンタービレ』『そして船は行く 完全版』。例によってタイトルが7つあるのに"6冊"(笑) 原因は最後の"完全版"にある。『そして船は行く』は、過去に購読していた月間誌に連載されていた作品で、海賊モノの多分ギャグマンガ。雑君歩ップという作者の名前がこれまた「どない読むねん!」と思わせるもの(ざっくんぽっぷ、と読むらしい)。かつてゲーム雑誌上(ゲーメストか何か)で4コマか何か書いていたらしく、その道にある人たちには有名らしい。で、まあ、『新装版』とか『完全版』はあまり買わないのだが……『そして船は行く』は中途半端な形で終わってるんだよね……ひょっとしたらそこのあたり加筆されているのかもしれない。となると買わないといけないしねえ。この前の『あずまんが』も加筆修正が多かったから買ったわけだし。さてどうしようかな。


平成21年11月3日

  半年ぐらい前の話題で恐縮なのだが、321系(JR東海道、山陽本線の各駅停車として走っている車両)のモニターで流れるペットボトルのお茶の広告。「ホンモノのお茶には濁りがある」という主旨のもので、外国人が「ニゴリ」を上手く発言できず「ニコリ」と言ってしまう。ニコリと言えば数独で有名なパズルの会社だなあ、という流れの侃侃諤諤でのお話だった。
  さて、ある日近所のスーパーにて件のお茶を発見。「綾鷹」という銘柄だ。広告とは恐ろしいもので、私はそれを見て買ってみることにした。321系のモニターにその広告がなければ、あるいは「ニコリ」と言う語句が表示されていなければ見向きもしなかった可能性が高い。広告効果というのは間違いなくあるものだ。で、存外その味が気に入ってしまった。残念ながら、そのスーパーにはレギュラー製品としては置かれていないようで、次週も買いに行ったのだが商品棚に見つけることは出来なかった。その次の週ぐらいに、2リットルではなく500ミリリットル入りを発見。コストパフォーマンスとしては2リットルの方が良いのだが、売ってないものは仕方ないので500ミリリットルを2本購入。以来、細々と買っている。
  数年前、初めて飲んで気に入ったジュースが小岩井純水シリーズ?のみかんジュース。同シリーズではりんごやぶどうもあるのだが、みかんが一押しである。「純水」という名前のイメージからか、すっきりしていて飲みやすい。普段の私なら「純水」の意味が違うと怒り出すところかもしれないが、私も人の子、自分好みの物に対してはあまりケチをつけない(笑) で、最初の2年ぐらいは夏場しか置いておらず、秋――ちょうど今頃になると棚から消えてしまった。が、私が毎週のように買うからか、ここ2年ぐらいは通年で置かれるようになった。涼しくなってもずっと置いてあるのを見て密かに喜んでいる。そんなわけで、綾鷹も買い続けていれば向こうも「これは売れ筋商品だ」と判断して2リットル入りを置くようになるかもしれない。そんな日を夢見て、私は今週もまた500ミリリットル入りペットボトルを買い物籠に入れるのである。


平成21年11月2日

  更新がおざなりになります、と言いながら昨日はフル更新。いやぁ、書き始めたら止まらなくなっちゃって(笑) 今日は某所にてカトー製HOゲージのコキ104を2セット4両買いました。と言っても……自分のじゃなく、後輩セントレア一号車君の頼まれもの。これのわけを話すと長〜くなるけどなるべく簡単に。
  ええと、昨日、今日、明日の3日間、母校の大学で大学祭が開かれている。当然鉄研も展示をやっているわけで、今年も(?)暇のある限り遊びに行っている。昨日、セントレア一号車君が、最近買ったHOゲージEF210(桃太郎という愛称で、一部の人に親しまれている)をお披露目してくれた。が、事前情報では買うという話だったコンテナ車両が見当たらず。何か買う前に売切れてしまったというわけで……。じゃあ代わりに○○はどう?とかいう話に発展して、「売ってたらそれでもいいんですけどね」と言ったところをすかさず橘雪翼が捕まえた。「○○でこの前まだ置いてあったよ」――そんなわけで、午後から顔を出す予定だった私が行きしなに寄って買ってくることが決定。そんなわけでレジにどかんと大きな箱を持って行って清算していたというわけである。
  考えて見れば、デジカメを持参していれば画像で侃侃諤諤にできたんだよな……。でも荷物が重くなるから……ね。明日は明日で、HOゲージの線路を持って帰らないといけないから気が進まないし……。


平成21年11月1日

  ニンテンドーDS用ソフトとして、「ファイナルファンタジー外伝」というゲームが発売されているようだ。もともと聖剣伝説がFF外伝として存在していたはずだが……スクエアエニックスがどういう考えで以って名前をかぶらせたのか、そこんところちょっとよく分からない。最も有力な説は「忘れてた」で、次に有力なのが「なかったことにしよう」
  ――というような噂は全くありません
さて、今DSにはサガ2のソフトが刺さっている。次には中古で発見したスリザーリンクスが控えている。基本的にDSはカードを抜き差しして同時期にいろんなゲームを遊ぶという習慣がない。一つのゲームを集中的にプレイして一つずつ終わらせるのが俺のルール。ということもあったりしてFF外伝はちょっぴり見送り気味の姿勢でいた。FFと名の付く物を全てプレイしているわけでもないしね。FFCCの続編、何とかかんとかも今のところ手を出す予定ないし。しかし、某ゲーム誌のサイトを見ていてちょっと興味が沸いてしまった。キーワードは「持てるアイテム数に制限がる」――何でも、4人パーティーで各人が15個ずつしかアイテム(武器や防具、回復アイテム他)を持てないらしい。その他のアイテムスロットは一切なし(ひょっとしたら倉庫に相当するものはあるかもしれないが)。最近のRPGではかなり珍しい。最近のRPGだと、所有できるアイテムが実質無尽蔵だったりして、ゲーム中に登場するほぼ全てのアイテムを全種類揃えておけたりする。最強武器なんかは、それを手に入れるためのアイテムが1つずつしか手に入らなかったりして、完全に全種類とは行かないが。ところが、黎明期のRPGはそうはいかない。カートリッジの容量かメモリーのせいかどっちかはよく分からないけど、所有アイテム数に比較的すぐやってくる上限が設定されている。例えば――今プレイしているサガ2のオリジナル版(GB版)。4人パーティーで各人最高8個、そしてストック欄が16個。サガ2の場合、例えばポーションを1つ買うとそれでアイテム欄を1つ使う。FFのように「ポーション 15」というように複数のポーションが1つの欄にまとめられることがない。というわけで、パーティー全体で最大48のアイテム欄というのはかなり少ない。武器も消耗品だし、当然だが防具を装備するにもアイテム欄が必要。さらには、エスパーやモンスター、メカがパーティー内にいるとそれだけアイテム欄の最大値が減少する。店で買えないレアアイテムを後半のボス戦のためにとっておくと、あっという間に悩ましい取捨選択を強いられることになる。そして初代サガ。こちらはもっとすごかった。各人最大8個というのは同じだが、ストック欄が2の半分の8個しかない。まあレアアイテムの種類が少ないという面もあるが……かなりカツカツで厳しいものだったと記憶している。サガ3になると、アイテム欄がかなり広がったのでそういう悩みは消えた。まあ、楽になったような何だか寂しいような。比較的新しいRPGでは、チョコボの不思議なダンジョンのストック可能アイテム数が少なめではないかと。チョコダンの場合は、地上に拠点があって、チョコボ本人がどんどん地下に潜っていくという形になる。地上の拠点には64個ほどアイテムが置いておけるが、チョコボ本人が持てる最大数は16だったかな? ゲーム序盤はともかく、最終ダンジョンに入ってちょっと潜ったあたりになると地上のアイテムストック欄は全部使い切ることになる。後はチョコボ本人が持てるアイテム欄16個での勝負となる。ま、もっとも、その頃には"最強武器"を手にしているので、ボス戦がどうのこうのとかそういったことは特に気にする必要がなくなっている。私の場合は、どれだけ地下に潜れるか、そしてお金を最大値まで持っていくことを目標にしていた。ダンジョンの途中で現れる不思議なお店、そこでそこに到達するまでに拾い集めたアイテムをほぼ全て売却する。まあそんなわけだけど、ダンジョンの探索をしているとかなりの数のアイテムはいっぱい拾えてしまう。所持限界数が近づいてくると選択が始まる。何を持っておいて何を諦めるか。もっともこの頃になるとその判断も簡単である。単純に高く売れるアイテムを残し、金にならないアイテムをその場に置き去る。ダンジョンの中にはチョコボが置いていったアイテムがい〜〜〜っぱいあるわけだ。ただし、アイテムの種類もまあまあ豊富なので、何がどれぐらいの値段で売れるか、どっちのアイテムのほうが高価か、そういうのを把握しておく必要がある。時々、いつも捨てていたアイテムが意外な高値で売れることを"発見"したり……。
  というわけで、所持アイテム数に限りがあるというのは、RPGを解く上で難易度を上げ、そしてそこが面白かったりもする。常に自分にとって何が必要で何が要らないか、どちらの方がより重要かを判断しながらゲームを進めるという緊張感がある。だらだらと何でも手元に置いておける昨今のRPGとは一線を画している。人生においてもそうだ。手元に置いておける物は無限ではない。何かをコレクションし始めると物入れのスペースがあっという間になくなってしまう。特にコレクションをしていなくても、人は生きていれば様々なものを手元に置いて生活することになる。もしも物を置くスペースの制限を受けなければ、人が自分で持つ物の数はおそらくは単調増加していくことであろ。しかし実際にはそうは行かない。所有物の数がある一定水準まで達した時点から、新しいものを手にするたびに古いものを1つ手放さなくてはならなくなる。古いもののうち、何が自分にとって必要で、何が今となっては必要のないものか。その選択をしながら人は生活を営む必要があるのだ。それが出来なければ、部屋の中、家の中は何かよく分からないけど物で溢れかえってしまう。そしてその物を捨てるための判断力、ゲームの中でも実生活の中でもその能力に不足して延々悩んでいるのが橘雪翼という生き物なのである。だから……ゲームの中ぐらい無尽蔵に物を持たせてくれ!と思っているのだが……何故かFF外伝の所持可能アイテム数の制限が私を惹きつけてやまないのである。

白兎 「つまりは……そのゲームが欲しいってことか……」


▲ 過去ログ一覧へ ▲ ▲TOPページへ▲