橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

2020年10月分

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2020年10月31日

模型の進捗状況

  まずダラダラ作ってる小さい方の新潟6連。ようやく全車箱になって、後は配管とか床下機器関係とかTNカプラー(先頭部のみ)の取り付け準備加工とかが終われば塗装工程に進める。大きい方の錦川残り2両は完全手つかず。「こもれび」の後、「きらめき」完成までに1ヶ月と10日かかってるけど年内に終わるの?という疑問に関しては「無問題」とは言い切れないものの、不可能ではない。というのも、「こもれび」完成後すぐに「きらめき」に取り掛かったわけではないから。メモによると、「こもれび」完成後20日ぐらい経ってから「きらめき」に着手。1両あたり作業期間3週間と考えると、残り2ヶ月あれば小さい方と合わせてもややギリギリではあるが何とかできないこともない。というか、締め切り効果でやる気出て何とかならないかなあ?というのが本音だったり。
  てなわけで月末恒例のを。

【冒険王ビィト】15巻(新刊):☆☆☆
  サブタイトルに嘘偽りなく「嗚呼ライオ!」という感じ。現状、ゼノン戦士団の5人のうち3人が再登場しているが、ライオが一番酷い状態。何せ一度死んでるからね(生き返ったとは言い難いから今も継続して死んでいるが)。ゼノンは一応戦える状態、クルスは戦線離脱したが記憶も取り戻したしめでたしめでたし? と考えると、ライオに関しても何らかの“救い”が欲しいところだが、はてさてヒスタリオを倒してちょっとでも何とかなるのか。

【バンビ〜ノ!】10巻(既刊):☆☆★
【バンビ〜ノ!】11巻(既刊):☆☆☆
  おいおい、デザートコンテスト優勝しちゃうのかよ。優勝はできないけど、永嶋の価値観は変えるデザートを作る、みたいな展開を予想してたんだが。
  香取退店。そういや前回書くの忘れたけど、愛車がFD3S RX-7とはいい趣味してんじゃねーか! 最後はいい去り方だったんじゃないかな。思いの外早い退場だったけど、ナイスガイだったぜ!
  そして海外修行へ。「らしい」展開だが、12巻で巻き返しに期待!

【異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術】12巻(新刊):☆☆☆
  ホルンが実は女の子、ってのはよくあるパターンで想定済み。初登場時から何となく察していたが、濡れた服を脱がすときの「男同士だし勘弁しろよな」ってセリフで確信した(笑) それはいいとして、ディアブロがあっさりと装備を捨てていく様がなんか清々しい。せっかくのレア装備がああああ!って唇噛みしめながらのイメージしかないのに、何か男前度がアップしたぞ?
  ラージブラックドラゴン……名前が単刀直入すぎない? 安直で捻りがなさすぎる。「ブラック」はいいとして「ラージ」っていうのがね。分かりやすいといえばそうだけどさ。
  前にレベルアップするような描写がないって書いたけど、まさかそこに言及するシーンが出てくるとは。これまでの戦いの中で上がっていたのか! にしても、レベル150から上がるってゲームだと相当経験値積まなきゃいけないような気がするんだけど、そんなにたくさん戦ってたっけ?(レベルが100より上がるRPGをプレイした記憶があまりない。テイルズは200まであるのが多いらしいけど、唯一やったことがある『TOX2』は100が上限だったはず……? よく覚えてないけど)。
  いつの間にかいなくなったゲイバルトだが、当然このまま退場ということはないだろう。12巻での最後のシーンの表情を見る限り、次は敵としてではなく、いや敵のままかもしんないけど、何か手助けしてくれそうな雰囲気。この後も別方面と戦わなきゃいけないので、その辺りでいい働きに期待しよう。
  次巻予告でディアブロが何に激怒しているのか予想してみよう。いつもの当たらないやつね☆ バナクネスが女の子侍らせていちゃいちゃしているのを見てブチ切れた、じゃないかな。ま、当たらないと思うけどね☆

【黒猫の駅長さん】3巻(既刊;完結):☆☆★
  最後は丸く収まってめでたしめでたし。お母さんと感動の再会!って路線も想像してたけど、そこまでファンタジー方面には行かないか(駅長さんが化け猫だからね、何でもアリという考え方もできる)。安易な結末ではなく、美琴が成長する方向性は二重マル。全3巻の短めの作品だったけど、終わり良ければ全てヨシ! 
  お手伝いさんが狐というのは完全予想外だった。駅名板の謎が残っていたことを忘れていたよ(笑)

【天王寺さんはボドゲがしたい】3巻(既刊);☆☆★
>ソレニア
去年読んで大ヒットだった漫画『彼方のアストラ』を連想するボードゲーム。真面目に考察すると、ずっと昼間の地域とずっと夜の地域と綺麗に分かれている星があったとして、昼の方は太陽が死神となる灼熱地獄、夜の方は命すら凍る寒冷地帯となっているはず。仮に太陽との距離が絶妙のところにあってどちらかは適温だったとしても、残る方が余計厳しくなって生物は住めないハズ。可能性があるとしたら、地球に巨大隕石が衝突するから他の星に移住しよう! いい星が見つからん! しゃあないから「ソレニア」で手を打とう! そのままじゃとてもじゃないけど住めないから、昼のとこにも夜のとこにも外気を完全に遮断するドームを作って、その中で暮らそう!的なパターン? という無駄な話はさておき(だったら書くなよ)、去年『彼方のアストラ』にハマった身としてはこのゲーム、非常に気になるところ……またボドゲ増えるのかよ!! こんな漫画、絶対続きは買わないからな!

>ねことねずみの大レース
あ、これ、私がやったら猫にゃーにゃしまくる自信ある。(『カタン』やると資源貰えない目ばっかり出しまくるので……以来『カタン』は『勝たん』と呼んでいる)。

  というわけで、今回もボドゲ欲しくなる誘惑と戦いながら読んでました。そんな「新今宮さんはボドゲがしたい」も今回がラスト(「天王寺」だよ! 「新今宮」は隣だよ!……大阪環状線ネタです)。いや、漫画としてはまだまだ続きがあるんだけど、私は買わない。これ以上読んでたら絶対家にボドゲが増える。既に『ドミニオン』で手一杯なのにこれ以上増やしてもしょうがない。ちなみに星評価は「ゲーム紹介漫画」としての側面をかなり考慮して高めのものとなっている。つまり漫画自体はというと……略(爆) これは『放課後すごろく倶楽部』にも言えることで、ゲームの紹介という要素を前面に出しちゃうと、どうしてもキャラクターとかストーリーは希薄にならざるを得ないよね。その点同じゲームがテーマでも、将棋漫画囲碁漫画チェス漫画麻雀漫画(以下略)のように「ルールを知っていることを前提」で読ませる漫画と比べて不利なのは否めない。そして最後に「それ言っちゃうか」を書いておく。ボードゲームが知りたくなったら、漫画じゃなくてお店に行った方がいい。実際に箱を手に取ってみるのだ。破壊力絶大過ぎるかもしれないが、きっとお気に入りのゲームに出会える確率は高いはずだ(但しハズレを引く可能性も……?)。

【あおざくら 防衛大学校物語】18巻(新刊):☆☆☆☆★
  ――成長
と表現したい。よく物語などで、自分に不満があったり未熟であることを自覚していると、「変わりたい」という言葉が使われる。「僕は変わったんだ」とか「人は変われるんだ」とか、探せばいっぱいあるんじゃないかな。本作品中で今回の土方についても「変わる」となっている。だが、土方が涙した後の展開を読んで、この「変わる」という表現が薄っぺらく感じてしまった。間違ってはいないのだが、何と言えばいいだろう。土方は「変わってない」気がするのだ。土方はあくまで土方のままアップグレード、即ち「成長した」ように感じたのだ。思えば「変わ」ったとしても「良くなる」とは限らない。悪い方向へ「変わる」ことだってある。それから、「変わる」というのはそれまでのことを否定するかのようにも思えてしまう。今までをなかったことにして、「生まれ変わる」というイメージが付きまとう。だが土方は、これまで生きてきた人生を踏まえた上で一歩前へ進んだ。これまでの人生があったからこそ踏み入れられる、土方だけの、土方ならではの境地へ到達したのだ。18巻を読んでいて、そんな風な印象を受けた。
  以下いつもの感じで。

>小島くん
ありゃ、夢オチだと思ってたのに近藤はリアルに励ましに来てたよ。いつもながら予想が外れるなあ(笑)

>アニメ中隊
アニメ中隊と呼ぶ方もどうかと思うが、自分の好きなものをごり押しする芹澤もどうかと思って読んでいた。芹澤は随分と株を落としたなあと思って読んでいたが、一応土方を叱るシーンで回復。乱高下ってやつだね(笑)

>土方の目にも涙
「助けてくれ、近藤」この一言にどれだけの思いが込められているのか。

>大久保がなんでも言うことを聞いてくれる券
ここでこのカードを切って来たかぁーっ! いつかどこかで、とは思っていたが、作者も一応想定はしていたのかな?? にしても大久保流がこれとは、先輩は相「変わらず」ですね!

>土方が着ていたアニメTシャツ
新海との会話中に芹澤の解説が入るが……土方はそんなこと分かってるとは思えないぞ。大久保が送って来ただけだからな(笑) となると、大久保は分かっていたのかな? 次の項目のこともあるのでその可能性は十分にありそう。ちなみに、芹澤の解説を一応読んでみたのだが……某『Credens Justitiam』をテーマ曲とするキャラクターのオマージュ? (私はアニメ版は見てないので詳しくないのだが、調べてみたところ)どうやらマミられた話数も一緒だし。その後の「夢に出て来て」云々は聞いたことのない話なので、ここに関してはまた別の作品でそーゆーのがあるのかもしれない。

>1/3スケール大久保フィギュア
意味不明すぎる(笑) 1/3ってデカくない? 大久保の身長を180cmと仮定すると(もっと高くてもおかしくない)、1/3を忠実に守っていれば60cm。Nゲージのブック型ケースを縦に並べたぐらいになって、そりゃ棚には入らんわ。実際そういうスケールのフィギュアってあるの?って調べたが、調べてる最中に思い出した。そういやレムの1/1フィギュアが発売されてそっち界隈で話題になってたことがあるな……(死神のレムではなくて青鬼のレム)。そういう特殊例を除くと、概ねフィギュアはその半分の1/6以下のものが多いようだ。というわけで、大久保サン、何てもの作ってるんですか(笑) 量産品なのかハンドメイドの1点ものなのか気になるところ。芹澤のフィギュア壊した事件の時にも同じフィギュアがひょいっと出てきたこともあったし、ひょっとしたら大久保の部屋には美少女フィギュアに紛れて自分のフィギュアも飾ってあったりするのかもしれない。自己愛が重すぎる(笑)

>牛タン定食オゴり
負ける前提ではないとはいえ、近藤がオゴることを承諾……!? 下級生が出来てオゴりにも慣れてきたか。近藤も成長していることが分かって感激だ!(笑)

>松井さんの応援のおかげ
松井さん騙されちゃだめですぜ。近藤が気の利いたことを言えたのは隣にいた山並のお陰です。やっぱり近藤、成長してないや(笑)


注記:『あおざくら』の文章が長いので以下はかなり端折りました(爆)

【C.M.B.森羅博物館の事件目録】45巻(新刊;最終巻):☆☆★
  最初の話は44巻からの流れ。やっぱり指輪投げ捨てたのを問題にされたか。ただ、向こうも指輪以上に問題のある行動を取っていたということで(?)。
  後半四分の三は「その後」のお話。なんと森羅くんが成長した姿を見せてくれる! その衝撃度や『ドラゴンボール』の孫悟空並み? 名前がアナグラムっぽいのと、ここで全く無関係の人物が出てくるはずがない……とは思っていたけど、まさか本人とは思わなかった(笑) これはこれで新鮮なので、もうちょっとだけ続き書いてもいいんじゃないかな? ほら、『ドラゴンボール』だって悟空が大人になってからも“ちょっとだけ”続いたじゃない?

【Q.E.D.iff −証明終了−】17巻(新刊):☆☆★
  前半はVR世界での事件。途中でVRの中での出来事だと判明するのだが、その瞬間緊張感が下がってちょいイマイチだった。
  後半は久々の「これぞQ.E.D.!」という“トリック”だった。ただ、これって……脱税だよね?(笑) まあそこは漫画だから良しとしておこう。

【薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜】9巻(新刊):☆☆
  やや小粒な話題が続いたかな。まあたまにはこんなこともあるさ。次に期待。

【ブルーロック】11巻(新刊):☆☆
  流石に世界トップ相手には勝てないか。しかもボロ負け。冷静に考えてみると主人公は2連敗というオマケ付き。というところで次は展開がちょっと変わって?“ブルーロック”自体の存続をかけた戦いに。

【信長のシェフ】4巻(既刊):☆☆
  同じようなことを書くけど、歴史に詳しければ姉川の合戦のところの受け止め感じ方も違ったんだろうなあ……名前しか覚えとらん(それも言われて「ああ、そういうのもあったよね」レベル……日本史勉強したけど全然頭に入ってない残ってない)。
  領地を貰って農耕改革するあたりは面白そう。若干「異世界転生もの」の匂いも感じるが、それを言うなら多分こっちが“本家”だよね?(4巻発売は2012年らしい)

>うつけ、誰かに聞かれておったら〜
近くに誰もいなくても斬り捨てられかねない(笑) ケンもなかなか度胸があるというか。そして信長が呆れてるような焦っているようなこの絶妙の表情はなかなか見れなさそう。

【ライジングサンR】6巻(新刊):☆☆
  前作無印のラスト付近の世間での評判は知らないけど、もしかするとあれ失敗と思って反省したのか。だとしたら侃侃諤諤でボッコボコに酷評した甲斐があるというもの(何を偉そうに)。
  演習で銃撃戦してるが……実際ここまでやってるの!? 確かに本物の銃を撃つ体験とか必要だとは思うけど、一歩間違えたら普通に死人出そうで怖い。

【TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには】7巻(新刊):☆☆★
  ここまで「裏の顔」のあるキャラクターが多数登場しているから、星崎父が怪しく見えてしょうがない(笑) ツヨシに実に友好的に構えているが、腹に一物腹あるんじゃないかと。それぐらいじゃないと政治家なんてやれそうにもないし(偏見)。そして鍵宮という新キャラも登場。こいつもまた何かありそうで、そしてツヨシは彼の友好的な態度に騙される……そろそろ学ぼうぜ。ただ、ここまであからさまだと逆に信頼できるキャラなのかも? ま、今後の展開に期待だ。
  てなわけで中国対ロシアの戦いが始まる。はっきり言って主人公のシーンが減るわけで、ここからが作者の腕の見せ所といったところ。あんまり長引いても退屈だし、とは言え5対5だからそんなに早く終わるはずもないから……あとは刊行ペース頼みかね?

  『ツヨシ』は前に言った通り、電子版オンリーだから事前チェックが難しいので漏れるのはしょうがない。あ、結局作者のツイッターとかは調べてないです。Batta先生(『狐のお嫁ちゃん』)のツイッターはブックマークしてるけど、たまにしか見ないし……。
  11月の購入予定新刊は、『Dr.STONE 18』『タヌキとキツネ 冬のおはなし』『亜人ちゃんは語りたい』『ぐらんぶる』『グラゼニ〜パ・リーグ編〜』『グラゼニ〜夏之介の青春〜』『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』『うめともものふつうの暮らし』の一応8冊。『Dr.STONE』は気になる展開に入ったので、2ヶ月で新刊が出るのは嬉しい限り。『タヌキとキツネ』は漫画かどうか怪しいが一応ここに。『グラゼニ』は、本編は買うがスピンオフは要・検討。買わない可能性やや高めだ。『うめともものふつうの暮らし』は竹書房の半額セールの時にごちゃごちゃ言ってた作品。ウェブで読んでて「これはありなのでは?」と思ったのでまずは1巻買ってみる。
  既刊は、まず『バンビ〜ノ!』2冊と『信長のシェフ』。ここまでは9、10月と一緒で、11月は『黒猫の駅長さん』と『天王寺さん』に代わる別のものを用意してある。意外性のあるものなので来月のお楽しみということに。って言っても、私が何読んでるのか把握してる人がいないと思うので意外性も何もないんだけど(笑)

(2020-81 10-09)


2020年10月24日

錦川鉄道NT3000形「きらめき号」とりあえず完成!

錦川鉄道NT3000形「きらめき号」とりあえず完成!

  「こもれび号」のところで、年末までに錦川鉄道の残り2両を完成させてかつ今作ってるNが完成しなかった場合、今年完成させた車両数について「大きい方>小さい方」という「橘雪翼史上初の珍事」が起きると書いた。これ、80系のことを忘れていました(苦笑) Nゲージは今年すでに10両完成しているので、仮に錦川鉄道のあとPLUMの201系を完成させたとしてもそんな珍事は起こりません。それはそれでちょっと残念だけどね(笑) そして完成数がどうであれ、いい加減今作ってるやつは年内には完成させたい。ちょっとダラダラし過ぎ!

(2020-80 10-08)


2020年10月18日

書き漏らしや補足等

  リゼロの25巻に関して大切なことを書き忘れてた。レムの「立ちなさい!」のシーンで涙腺がやばかった。電車で読んでたからギリギリ堪えたけど、今読み返したら完全にアウトですわ。ホンマ涙腺弱なったなあ……。
  せっかくだから、アニメ版についてコメント。アニメで先日やってたのは4章に該当。前にフィギュアのところで書いた通り、今回のキーパーソンである強欲の魔女、エキドナの描写に不満が。大塚先生! エキドナのキャラクターデザインは繊細過ぎたようです! それから例のシーン(小説単行本だと4ページきっちり文字びっしりのところ)の演出がもうちょっと上手いこと何とかならんかったかなあ? 最後で表情が変化していくんじゃなくて、気付いたらあの邪悪な笑みを浮かべてた、っていう風にして欲しかった。それからうろ覚えだけど、手を上にかざすとき、片方ずつだったように思うんだけど、あれも両手を「ばっ」という感じに同時に上げたイメージがあるんだよな。ま、私の勝手なイメージだけど。
  その他はまあ普通……かな? あんましっかり見てないけど(爆) ストーリーの復習で小説読み返す代わりにざっと流し見するって感じ。強いて言うなら、ロズっちがエロ本(*1)叡智の書抱えながら「次は間違えないようにね、ナツキスバル」って言うトコが良かったかな。おっと、これも書いておこう。エンディング曲の出だしが好き。前奏なしでいきなりリゼロのキーワードで始まるのがいい。トータルでの評価は「普通」なのでCD買うかは現在考え中。今のところは五分五分かな。

*1 叡智の書→えいちの書→Hの書→(以下略)

  さらに便乗して、『魔奴愛』で書き漏らしたことも。4巻の最初の部分で、ネフテロスはザガンに借りた上着を返しに来る。ザガン陣営に加わってないネフテロスがどうしてネフィの里帰りに付き合うことになったのか……それはこの時、酔っぱらったバルバロスに連行されたから。ザガンの上着がちょっとしたキーになっているわけだが、これで思い出すのがリゼロの3章。今日の話は一応繋がっているんですよ?(強引) 王都にて、エミリアはスバルに怒って外套を投げつけるシーン。何気ないひとコマに見えて、この後、スバルはこの外套を有効利用する。魔奴愛の場合はリゼロのよりも捻りのないストレートな使い方だが、小説家はこういう小物の扱いが上手くなきゃね、と思わせる場面だった。

  今日の話は繋がってると言いながら繋がってないものを。「Z 6II」の値段の話。α7 IIIは某ヨ〜で買ってないので、それを考慮するとα7 IIIのレンズキットとほぼ同額だった。それでも変わらず言えることは、今回はボディ単体しかなく、レンズもアダプターも別に買わなきゃいけないのが痛い。24-70mmF4がこれまたいいお値段するからね。キットになればどれだけ安くなるかと言うと……今「Z 6」の値段を参考ににしようと某ヨを見たんだけど、値段体系がおかしくて見当も付かなかった。ボディ単体よりアダプターキットの方が安いし、レンズ付きはアダプターの有無でアダプター単体以上の値段差がある。つまり、ボディ単体買うならアダプターキットを買った方が安い。レンズとアダプター両方入ったキットを買うなら、レンズキットを買ってアダプターは別に買う方がお得。なんだこりゃ。尤も、某ヨでカメラを買う場合、ネットでの値段と店頭での値段が違うことがしばしばある(*2)ので、今から「Z 6」買うなら店頭へ出向くのが無難だろう……今回は価格が知りたかっただけで買おうとしたわけじゃないけど。ついでにα7 IIIの値段も見たのだが、ひょっとしてほとんど安くなってない? D850もあんまり下がってないし、最近は発売から時間たってもあまり安くならないのかなあ……トホホ。
  あと、念のためどこかに書こうと思ってて忘れてたことも追記。「Z 6」の欠点として「縦位置グリップがない」ことを挙げたが、グリップ「っぽい」ものはある。それはシャッターボタンを備えていないただのバッテリーパックであり、縦位置撮影は考慮されていない故に「縦位置」グリップとは呼べない。かつてのMF一眼レフの頃ならともかく、令和の時代にコレが出たのはなかなかに衝撃的だった(*3)。

*2 他の店舗は知らんけど、マルチメディア梅田は店頭価格の方が安いことがちょくちょくあるような気がする。
*3 これまた念のために書いておくと、「Z 6」「Z 7」が発売されたのは平成だけど、バッテリーパックは1年遅れて令和になってからなんだ。

(2020-79 10-07)


2020年10月15日

  昨日の「Z 6II」と「Z 7II」、よく見たら値段出てた。こんな大事な情報見落とすとか我ながらマヌケすぎる。で、「Z 6II」が約27万円で「Z 7II」が約40万円。まあまあこんなものだろうな、というところ。昨日の話に続けると……買うとすればやはり「Z 6II」になるかな。α7 IIIの発売時より高いのが悩ましいが、それよりレンズキットの有無が気になるところ。もしかして今回は本体のみ? 初代の時はアダプターの有無も含めて4つ設定されていたと思うのだが……ま、この辺りボケボケの私なので何か見落としているのかも。ともかく、Fマウントレンズを使う前提であっても、24-70mmF4ぐらいは欲しい。アダプターもキットにしてもらって、ちょっとでも安くして欲しい(欲望丸出しだな)。そこんところは、今すぐ買うわけじゃないのでそのうちにニコンがラインナップに追加してくれることを祈っている。
  では、本日の本編へ。

『Re:ゼロから始める異世界生活』25巻

    予想が何一つ当たらない安心の橘クオリティ――自分で言うな(笑) 一応ね、さそりがねシャウラってのは間違ってなかったけどね、それは読者全員が分かってたことだから当てたうちに入らんよ。記憶喪失が『暴食』の仕業だった、も以下同文。前回の感想文を一応軽くチェックしたんだけど、スバルを突き落とした犯人は解決したけど、メィリィの死体を隠したのとか、壁面一杯に書き殴られた「スバル参上!」が依然意味不明なままとか、まだまだ次回26巻に向けて残された謎が残っている。シャウラがさそりのモンスターと化した理由はおそらく塔の崩壊なんだろうけど、では崩壊した理由?だしね。これ、ひょっとして次の26巻では6章終わらない?
  さて、『暴食』について。どうやってここまで来れたのかね? 前回、エキドナ(本体)なら魔女だから不思議はない……って書いたけど、今回読んでると魔女と大罪司教の持ってる力の本質は同じで、時代によって呼び名が違うだけ、みたいな表現があった。ということは、ペテルギウス他男性も“魔女”と一緒で、某7人の魔女の漫画と同じく“魔”という呼び名に疑問が生じてくる(笑) ひょっとしたらリゼロにおける“現在の魔女”は、男が含まれていたために魔女と呼ばず大罪司教と名前を変えた可能性も……? あと、魔女因子を取り込んだスバルくんも魔女と同列の存在になっている……? 話を戻す。前の感想文で、エキドナ(本体)なら魔女だからプレアデス監視塔に来れても不思議はない、と書いた。ということは、大罪司教もプレアデス監視塔へ到達できてもおかしくない、ということにもなりそう。但し、そうするとますますハルトくんは何やってたんだーという話にも。戦闘能力は高いけどその他の特殊能力が並? んなこたあないはず。だって彼どんだけ加護持ってるのよ。大罪司教が来れる場所に剣聖が来れないってのは問題アリなので、『暴食』は何かズル賢いことをやったに違いない。そういう方向性でよろしくお願いします。ともかく、来ちゃったもんは仕方がないので、今そこにいる脅威として話をしよう。ループの中で一度撃破されているが、スバルの記憶は戻らなかった。『暴食』は3人いるので、ひょっとしたら全3体の撃破が記憶回復の必要条件になる……のか? さすがにスバルが記憶喪失のままこの後話進めるのはキツそうなので、今回(6章)で何らかの解決を見て欲しいところ。最悪記憶だけ回復ってことも有り得そうだが(スバルとクルシュの記憶だけが戻り、世界から忘れられたユリウス兄弟やレムはそのまま……眠りからは回復するかもしれないけど)。
  もう一つ疑問に感じているのが、スバルへの権能の有効度。ペテルギウスの見えざる手は「見えて」いた。多分攻撃が当たっていれば成すすべはないんだろうけど、一番の特徴である「見えない」という特性は無効化していた。次に、『暴食』に名前を食われていた人たちのことを覚えていた。一方で、自分の記憶が食われることに関しては無力であることが今回判明しており、この辺どこで線引きされているのか気になるところ。
  エミリアの名前が食われた周回。若干忘れかけてるけど、元々エミリアって嫉妬の魔女と見た目がクリソツで忌み嫌われていたんだよな。みんながそのエミリアのことを忘れるとどうなるかと言うと……? その場に居合わせたユリウスとラムがエミリアを放置して戻って来たのは実は極めて理に適った行動。「銀髪の見知らぬ女」と表現したのはかなりマイルドだったようにも思う。ユリウスが「彼女は味方でいいんだな?」とスバルに念押ししたのもそれがあるだろうし、スバルの一言でサテラの面影のあるエミリアに加勢できたのはユリウスのスバルへの信頼の現われでもあるのだろう(ユリウスもまた『暴食』の被害者だしね)。残念ながら?この周回は塔の崩壊によるスバル絶命で消滅した。
  『暴食』がらみになるかどうかやや分からないが、レイドの死者の本を読んだスバルが何故彼女と遭遇したのかもイマイチよく分からない。この時点ではレイドの記憶は食われていないはずで、それが原因ということもないはず。そして記憶喪失の原因は『暴食』との接触ではあるのだが、それは死者の本を読んでいてのことなのか、それともタイゲタで死者の本を探している途中に彼らがやって来たからなのか。細かいとこだけど気になるので、その辺26巻で明らかにして欲しい。
  前回、さそりがシャウラだとすれば弱すぎる、と書いたけど、『暴食』を一撃で死に至らしめたことから攻撃力に振った仕様である可能性も? 元々のシャウラも、攻撃力は一級品だったが守りについては特に描写がなかった。攻められると脆いのかもしれない。
  レイドが2層を“離れることが出来た”理由。『暴食』3体のうちの1人が姿を変えたレイドだった――というかなりぶっ魂消たものだった。これ、2層にもレイド残っていて2人いる状態……でいいのかな? 一人は記憶喰われちゃってるってことになりそうだけど……レイドならそれすら問題にせず2層で番人続けてそうな気もするし、新生レイドが「オレは一人で十分」みたいな感じで旧レイドを倒してそうな気もする。ま、その辺りはスルーで、作者がどこかで「レイドはこうなりました」って小説本編とは別のところで辻褄合わせをしてくれそう。
  25巻総括。話がなかなか進まねえ!(苦笑) もう一つ読んでる方が1冊単位で区切りのいいところまで来るので、余計にそれが目立つ。刊行ペースが早いのが唯一の救いか(『キマイラ』とかはなかなか新刊が出なくて作者が生きてるうちに完結するのか怪しくなってきたからね……)。そして今度こそ最新刊に追い付いた形になるので、次は発売日に買ってきて読み始め……るかどうかはその時の私が何を読んでいるか及び心理状態によるので、確かなことは何も言えない。

(2020-78 10-06)


2020年10月14日

Nikon Z 6II、Z 7II

  というわけで発表されましたニコンの新型ミラーレス一眼カメラ。初代Zマウント機である「Z 6」と「Z 7」の直接の後継となる機種であり……正直あんまり大きな変化はない、ように思えるけどどうなんでしょう?
  私が着目したのは、両機種ともメモリーカードスロットがデュアル(ダブル)になったこと。CFexpress(Type B)またはXQDカードとSDという組み合わせで、人によっては「CFexpressのデュアルが良かった!」とかになりそうだが、私はSD2枚の方がカードの値段がこなれているので嬉しかった。もっともCFexpressの方が転送速度に優れていたハズなので(うろ覚えなので違ってたらすんません)、CFexpressが2枚使えた方が快適なんだろうなあとも思う。SDも速度を追求してUHS-IIを使うとなるとまだそれなりのお値段するし、ガンガン連射する向きにはCFexpressもSDもあんま変わらないのかな?(とかいいつつ、今年に入ってあんまりチェックしてないので、もしかして安くなってたりする?) どちらにせよ、デュアルスロットを活かすにはCFexpressも1枚は買うことになるので、(Z 6IIを買う時は)腹を括って予算に組み込んでおこう。
  で、いつもの「買うか」「買わないか」なんだけど……相変わらず今買う理由はないけど、余裕があったら買ってたかもしれない。前から言ってるように、現状ではD810が健在で、ミラーレスならではの撮影がしたいならα7IIIがある。特に急かされることのない状況で、予算が余っているわけでもないので……というわけだ。但し、FマウントレンズをEマウントボディにくっ付ける例のマウントアダプターが期待外れだったこともあり、行く行くはZボディも一台は買うつもりにしている。そのボディが「Z 6II」になる可能性は十分ある。「Z 6」からの進化点は少ないのかもしれないけど、そもそも論で「Z 6」は欠点があまり見当たらないカメラだと思っている。ぱっと思いつくのが、デュアルスロットじゃないのと縦位置グリップがないことぐらいなのだが、その欠点も両方潰された。買わない理由は資金繰りとD810の存在であり、前者も100%絶対的な理由ではない。万が一D810に何かあれば「Z 6II」が急浮上することになるだろう。まあ一応その場合であっても、「Z 7II」の方を買ってしまう可能性や引き続きレフ機で粘るD850という選択肢もあるのが……でもまあ、「Z 6II」が無難だよなあ。私的には、D810が思ったより頑丈でD810を使い続けていたら「Z 6III」が出てしまった、なんてパターンが望ましい。ってここまで書いてて気が付いたんだけど、ひょっとしてまだ値段発表されてない? 「Z 6II」が「Z 7II」より高いってことはまず有り得ないけど、D850とあんまり変わりません、とかだったらD850にするかなあ。でもD850もまだまだ高いから、それと同等クラスになるんだったら一時静観して、レンズ買い足してα7 IIIで凌ぐかも(タムロンのズームレンズ2本買い足す方が安くつく)。ま、そうそう簡単にD810も壊れないはずで、そんな緊急事態にはならないでしょう!
  キヤノンのEOS Rシリーズやライカ陣営(もちろんライカは買えないのでパナソニックとシグマ)もちらちら覗いているのだが、やはり「同メーカーのレンズを持っている」ことは大きい。余程のことがない限り手持ちのレンズも活かせるソニーEかニコンZのどちらかで行こうと考えている。フットワークの軽い人は売り払って別メーカーへと移行するんだろうけど、私は買ったものに愛着感じちゃうタイプだからね。即ち、結局はEもZも両方持つことになるだろうけど、どっちつかずだと使いにくそうなのでどちらかに比重は寄せようと思っている。今は決定的要素がないので、D810で粘れるだけ粘るといういつぞやのフィルム時代と同じスタンスで写真ライフを楽しむつもり。D810で粘れるだけ〜と言いつつ適宜α7 IIIも使ってるわけだし、「Z 6III」登場までZに手を出さないことは十分有り得そう。

(2020-77 10-05)


2020年10月13日

『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』小説4巻

  「侃侃諤諤ってなんのサイトだっけ?」って言うぐらい連続しますが読書感想文です(笑) 侃侃諤諤は私橘雪翼がその日その時その頃に思ったこと感じたこと考えたことを無秩序に無計画に無責任にただただ書き殴って記述羅列するだけのサイトですよ〜。
  そんなわけで4巻はネフィの里帰りから始まるお話。終盤に入ってからだが、ビフロンスに続きまた魔王が姿を見せる。ゴメリのお師匠というところで軽く驚き。この世界の魔王が弟子取るんかい! いや、ザガンも最初ネフィを弟子ということにしていたが、主人公は特殊だから。そのザガン曰く、魔術師は他人に無関心で〜とか言ってるシーンがあったはずで、そんな魔術師の王が弟子を??? もっとも、キメリエスとゴメリは仲良さそうだし、魔術師も人間だから人それぞれということなのだろう。と思ってたら、そもそも論として魔王オリアスと思われていた人物が違っていたと発覚。魔王オリアスに挑んだタイタニアが勝利し、以降魔王オリアスに成り代わっていた! ここで漫画版の話で、2巻のあとがきの原作者手島史詞のコメント、あのセリフをあのキャラに言わせたのは最適とか何とかあったのは、“これ”のことなのかな。2巻のザガンへの警告を放った魔王が、オリアス(=タイタニア)なのかな?
  少し遡って、そのゴメリが「愛で力」とかいうまた訳の分からない用語を持ち出してくる。ただのサブキャラだと思っていたのに、この作品のタイトルにテーマに根幹から関わって来そうな重要ワード。うん、全くよく分からん。そして見逃せないシーンは、ザガンがオリアスに、「ゴメリが『愛で力』とか言っていたのだが」の次の展開だ。

「魔王が謝った!」

これ、早く漫画版で見たい(笑) ハコさんなら期待に応える名シーンに仕立て上げてくれるはず(笑) 今漫画版はビフロンス編始まったばかりで、終わるまでにあと1年ぐらいかかる? 今回のエルフの里編の後半の話になるから早くても2年後か? 待ち遠しいぜ!
  結局、タイタニアはネフィの母親ということもあり、割と丸く一件落着したわけだが、私には疑問が残る。ネフテロス……のことではなく。何故エルフの里が襲われたときにタイタニアはノータッチだったのか。我が子のピンチだったのに。その後もネフィがマルコシアスの元へと売られそうになった時に助けなかったのかも疑問。もちろんどちらも他の魔王が関わっていることなので、下手に手を出すと魔王対魔王の大戦争になってしまう。考えられるのは、“新米”魔王で彼らに勝てるとは思わなかったのでチャンスを窺っていた……とかかもしれないが、さてどーなんでしょう。実はビフロンスの時にも思っていたのだが、マルコシアスが死んだ後に強引にネフィをかっ攫うことぐらい魔王だったら余裕でできそうな気がする。もちろんこれはタイタニアも然り。魔王になる前のザガンからなら奪い取ることだってできそうなのにね。この辺は、謎。
  他細かいところでは……<天鱗>と<天燐>がパワーアップして派生形になっている。<天鱗・竜式>はまあいいとして、<天燐・五連大華>がこれまたなんといいますか中二的といいますか(笑) まあそんなん言い出したら「回転剣舞六連」とかもそうなってくるし、HJ文庫は少年向けということで良しとしておきましょうかね(笑)

  余談。エルフって書くとき、ネフィと混じって某新世紀アニメの特務機関になりかけてしまった。
  次回もまた感想文になりそうだったんだけど、明日ニコンの新製品発表があるからそっちになるかな……?

(2020-76 10-04)


2020年10月6日

『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』小説3巻

  3日連続の感想文(笑) いやね、もうちょっとゆっくり読む予定だったんだけど、寝る前にちょっと読むつもりが例のスイッチが入っちゃって。とはいえ『魔奴愛』はサクサク読めるので、幸いにも夜更かしと言っても日付が変わって少し経つ程度で助かった。過去には『インシテミル』を確か4時ぐらいまでかかって読んだことがあった。あの時は翌日眠くて大変だった。橘雪翼は睡眠不足に弱い生き物なのです。
  さて、いよいよコミカライズされていない“未体験ゾーン”へ突入。3巻はザガン以外の魔王が初登場する……ってちゃうわ、「魔王の地位、慎んでお受けする!」のときに一応全員出て来てるわ。まあ、あの時はほとんどの魔王の顔も見えなかったし、12人まとめて「魔王たち」って感じだったから、今回名前と顔がきちんと出てくる魔王が初ということで。ビフロンス――多分神話等では有名な名前なんだろうけど、私が見るのはこれが二度目。一回目は『アスタロト』の確か最初のほう(一話目だったかも)。このビフロンスも“魔王”だったかもしれないが、『アスタロト』の舞台での魔王は魔界にゴロゴロしてる存在なので、『魔奴愛』の魔王とは存在感が違う。『アスタロト』のビフロンスはアスタロトを罠に嵌めるが、あっさり脱出されて殺されてしまう。さて、『魔奴愛』のビフロンスはというと? これまで敵らしい敵があまり出てこなかった本作だが、ここに来てようやくザガンと真っ向から対立しそうな人物の登場となった。その人物評をするとすれば……某死に戻りする異世界転生主人公の言葉が浮かんだ。強欲の魔女に言い放った「お前は人知を超えた理解できない怪物だ」が割とそのまましっくり来る。というか、ザガンも自分たち魔術師を指して手厳しく「徹頭徹尾自分のことしか考えないクズ」と言ったが、まさにビフロンスがそれではないだろうか。そんなわけで「ビフロンス」という名前のキャラクターはあまりいい役回りが回ってこないような気がする。サンプル数がたったの2つだけど。神話とかでもあまり格の高い存在ではないのかな?
  3巻のハイライトは、ネフテロス及びネフィが放った(?)魔法にありそうだが、私はそれよりずっと前のポイントが心に残った。霧で辺りを覆い隠し、ネフィに化けたネフテロスがザガンに“迫る”場面。フィクションでよくあるパターンで、どんな風に切り抜けるのかな……と楽しみに読み進めたところ、そもそもピンチですらなかった。ザガンの目には最初からネフィのそっくりさんとしか映っておらず、ネフテロスの演技は全く似てなかった様子。いやー、このパターンは初めて見るわー。っていうかザガン、ネフィにぞっこんすぎるだろーって今更か(笑)
  そんなわけで、ビフロンスの無邪気な(?)実験の後始末をなんとか付け、そして“ザガンファミリー”へ新たに名を連ねた魔術師たち。これまでの“ザガンファミリー”は『SPY×FAMILY』よろしく家族っぽかったが(ネフィ→嫁、フォル→娘、ラーファエル→一応執事だがお爺ちゃんポジションとも思っている)、キメリエスとゴメリ(とあとたくさんの魔術師たち)は一味という意味合いのファミリー。1巻で名前が上がってた時点で今後も何らかの形でストーリーに関わってくるだろうことは予想していたが、ここで一気に2人っていうのは話が早い。逆にこの後ネタが続くのかちょっと心配!?
  この3日連続感想文シリーズ。うっかりスタートを切るのを遅らせてしまったせいで玉突きとなった。つまりもう4巻は読み始めてます(笑) またスイッチが入れば今週中にもなのだけど、たまーに休眠することもあるからどうなるか分からない。あと、『Re:ゼロ』の最新刊も読まなきゃだしね(今日ようやく買ってきた)。

(2020-75 10-03)


2020年10月5日

『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』小説2巻

  昨日に続き感想文。並行して読んでいたので続けて読み終わった(感想文は書くのがアレしてちょっと遅れている)。
  といっても、基本漫画版と同じなので書くことがないかなー。飛ばして3巻読んでもいいかな、って思ってたぐらいで。でもまあ、漫画ではごくごく細かいところが省略されていたりするし、読んでおいて損は絶対にない。あ、漫画のあとがきにあったように、早速左シャスティルの御姿を確認(笑) 違和感が……というほどのものでもないが、やっぱり右が似合いそうかな?(見慣れているだけという説も)
  “細かいところ”で見逃せないのがクラヴェル枢機卿の記述。漫画版でもシャスティル暗殺未遂だったが、小説版によると過去に自分の意のままにならない聖剣所持者を暗殺したことがあった模様。シャスティルを処刑しようとしてたらしいし……どの口で「守ってやれるのは政治上での話だけだ」って言ったのか。嘘つきはドロボーの始まりですよ。というわけで、クラヴェルがザガンの言う魔術師の本性よりもよっぽど悪人であったことが分かったのは大きな収穫。この分で3巻以降も楽しく読んで行くことにしよう。

(2020-74 10-02)


2020年10月4日

Re:ゼロ短編集6巻

  誕生日から1週間ぐらい遅れて読み終わった(誕生日に本編の最新刊が出ている)。

>ラムレムの誕生日
ちんたら読んでたから、読み終えたのが自分の誕生日だったという(笑) 「始まりの4人」が仕掛けたサプライズというのがイマイチよく分からなかった。ところで、例年エミリアの誕生日にはリアルイベントが開催されるらしいが(今年は例のアレでアレだったようだが)、ラムレムは……? と思ったら、単にアンテナの感度がアレなだけでこちらも催されているようだ。いや、別に参加したいとかじゃないけどね。

>三馬鹿が女装する!
スバルの女装が3度目って書いてあったような気がするんだけど、料理人の時と今回と、あと1回が分からない。物語は途中、あとがきにも書いてあるように『逆転裁判』風味が添えられている。もうちょっと証言&尋問パートでゴリゴリくると期待して読んでいたのだが、そこは控えめで残念だった。あまりやりすぎるとパクりになるからこの程度が程よいところなのかな。展開の突拍子のなさは本家に勝るとも劣らない感じで良かった。さて、“犯行”にはロズワールが一枚噛んでいて、狙いは邪神像女神像の処分だったよう。辺境伯! 良かったら現実世界の邪神像出来の悪いフィギュアも処分しに来て下さい!

神龍オメガ
表紙がエキドナで帯にも書いてあるから期待してたら……「オメガ」? 一人称は「ワタシ」? 見た目は例の複製体なんだけど……この人だれ? 表紙はエキドナなのに、ページを開くと全く彼女と思わしき姿がないのだが……これ、四章ラストで目を覚ましたエキドナの本体(?)なんだろうか? 本編に対していつ頃なのかとかを含めて、なんだかよく分からないストーリーだった。

  てな感じで、ようやく最新刊に追い付ける! 記憶喪失のスバルくんの活躍に期待だ! あ、そういえば三馬鹿のところで記憶喪失者が出ていたな……最近多いぞ! 人の記憶を何だと思ってるんだ!

(2020-73 10-01)


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