橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成19年7月上旬分

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平成19年7月10日

開き直り

  もうあんまりネタがないので、とことん鉄道模型の話で攻めていこう。そのうちまた「夜行鈍行」内のコンテンツに戻したりして(笑)
  カトーから103系の新製品が出る。といっても、去年の終わりぐらいからいくつか出ているんだけどね。最近出た103系の新製品ってのが、関東の編成。高運転台クハを両端とする10両編成のウグイス、スカイブルー、カナリア、オレンジ。何故10両なのか。それは関東圏では通勤列車が10両ぐらい繋いで走っているから。103系の場合はいずれも10両だったらしい。常磐線ってところはもっとすごくて、10両の基本編成に5両の増結が繋がって15両も! これは103系ファンとしてはなかなか魅力的な路線。しかも常磐線は他の関東地区の路線と違って、103系の低運転台が結構多かった。というわけで、私も常磐線が大好き……にはならなかった。常磐線の103系はエメラルドグリーンに塗られている。この色は関西にはない。だからかどうか知らないけど、馴染めないのである。
  ――で
今度カトーから出る(かもしれない)とアナウンスされたのは、低運転台クハを両端とする関西仕様の編成だ。何せ関西で103系が10両で走っているなんて、何かの間違いか試運転ぐらいでしか有り得ない話。過去の運転実績を見ると東海道山陽緩行線7両、福知山線6or7両、環状線8両、関西本線3or4or6or8両、阪和線4or6or8両(だったかな?)学研都市線4or7両、奈良線4or6両(だったかな?)。そろそろちょっと記憶が怪しい部分があるが、こんなものである。だから関東仕様の10両編成なんて無駄が多いもいいところ。関西では環状線の8両が"最長"なんだから。関西本線とか阪和線とか(阪和線でそういうのがあったかどうかが記憶に自信ないけど)の8両ってのは、4両編成を2つくっつけて走らせてたものだからね。間に運転台がない編成では、8両が最長。
  ――というわけで
カトーから発売されるのは、環状線と東海道山陽緩行線の2種類。多分福知山線と関西本線もやってくれる……かな? 福知山線は、高運転台が多かったからひょっとしたらその仕様で出るかもしれない。関西本線は、初期型が多かったから出ないような気がする。というか、この際だから初期型も出て欲しい。あと、サハのエラーを直せ(99.97%ぐらいの確率で直らない)。そうなんだよ、カトーの103系はサハにエラーがあるからなぁ。カトーの名誉のために言っておくが、トミックスのサハにも同じエラーがある。当時は金型流用の関係でこれぐらいは当たり前だったんだ。今新規設計でこんなエラーがあったら、絶対リコールされてるよ。で、カトーの新製品は、新製品って言ってるけど、従来製品の焼き直し&セット構成変更なだけなので、そのエラーは直らない。直るぐらいだったら、先の関東仕様のときに直しているはずだから。これで今回直したら、関東のファンが黙っちゃいないだろう。私にすれば関東のファンが怒ろうが何しようが関係ないのだが、カトーにすりゃたまったもんじゃないだろうからね。まあそういうわけで、エラーがあるのを分かっていて買うのか、それとも敢えて買わないのか。悩むところなんだが、多分買うのだろうなぁ。ちなみに、従来製品をちょこっといじっただけの製品なので、昨今に完全新規で製作される車両と比べるとものすごくリーズナブルな価格設定だったりする。昔のカトー製品は、7両で12000円ぐらいだったんだ。今はモノにもよるけど、18000円とかね。50%も値段上がってるんだ。ま、カトーに限らんのだけど。で、今度のはその、7両12000円クラスのお値段設定。つまり、古い製品そのままってこった。
  で、そろそろグリーンマックスの103系も発売されているはず。先週土曜日、ネットで見る限り発売されていたのだが、私が注文した店にはまだ入ってなかった。少し遅いんですよ……。グリーンマックスの103系は、末期仕様……というか、まだ走ってるけど、最新仕様。カトーのは一応国鉄仕様らしい。そのグリーンマックスのは、とりあえずオレンジが発売される。来月ウグイス、そして3ヵ月後にブルーが出る。おいおい、俺の一番好きなブルーが後回しかよ。路線で見ると、環状線→関西本線→東海道山陽緩行線。おいおい、関西本線より優先順位が低いのかよ。前の体質改善車と呼ばれる仕様のときは、ブルーは阪和線だったので、最後でもまあよし。今回は……基本と増結で7両編成になるから東海道山陽緩行線仕様だ。関西本線より後か。これは許せん。しかも、8月に阪急8000系を発売する都合があるからか、間が開くんだよね。
  ――関西本線より後、阪急のせいでさらに後回し
許さん、許さんぞ! 罰として来年、さらに製品バリエーションを増やしなさい。そしたら許してあげなくもない。


平成19年7月9日

近鉄11400系

  グリーンマックス・ザ・ストアーあべの(現在は閉店して日本橋にパーツショップ・プロとして生まれ変わっている)オリジナルのキットで、近鉄11400系というのが出ている。近鉄は以前、12200、12400、12600と作っている。詳しくない上に思い入れもないのだが(笑)11400は名車らしく、何より金属キットに手が出るようになったので作ってみたくなり買ってきた。で、一応、これ、金属キット入門用と謳っている。店長さんもそこを強調していた。が、作り始めて
  ――はぁ? これは入門者に組めるのか?
というのも、いろいろと大変。まず、一体となった中間部と前面との合い具合が微妙。個体差なのかもしれないが、ロストパーツである前面のうちの1つののりしろが、嫌な形に潰れていた。連結面のパーツも微妙にずれてるし……。誰だよ、流電より簡単だよ、って俺に勧めたの(笑) キングスの流電の方が(前面部を除いて)合いが良くてサクサク組めるじゃないか。おまけに、ロストパーツとプレス抜きの接合部の隙間が決定的にデカい。本当ならここもハンダ流すんだろうな……と思いつつ、瞬間接着剤で一生懸命継ぎ目消し。何かこのあたりは、さすがグリーンマックスのキットだ、なんてブラック気味のジョークを飛ばしたくなる。さらに問題なのが床板ストッパー。ま、これは、私の勝手なのだが、GM動力は嫌なので鉄コレ動力を延長して使う予定。なのはいいのだが、アングル材を内側に取り付けて下回りと取り付ける設計。アングル材、そのまま付けるとそもそも物理的に鉄コレ動力が内部に入り込まなくなります。本当にこれは私の勝手なので、私が自分で考えて工夫しなきゃいけないことなんだけどね。でも実は、それを差っ引いてもハンダ付けが難しい。まず、目印がないので自分で割り出さないといけない。まあこれは、数字が説明書に記載されていて、自分で定規当てて測れば場所はすぐ分かる。でも問題はそこから。ハンダ付けのときにパーツを固定しておかなきゃいけないんだが、奥まった場所なのでピンセットでやるとどうしてもずれる。手でやると(当たり前だが)熱いし。ちなみにこの部分、スハフ43とか流電はどうだったのか、というと……彼らは内張りと外張りを張り合わせる構造。内張りの方の板にツメが用意されていて、張り合わせる前にあらかじめ起こしておく。つまり、外と内を張り合わせたらもう下回りを固定するツメの作業も終わっているということだ。位置の検出は必要ないし、箱型になった後に車体内部の狭いところでハンダ付けすることもない。この近鉄キットの車体は一枚板なので、外と内を張り合わせる手間がいらない。しかしながら、下回りを固定するためのツメを刻印出来なかったのである。
  で、気まぐれに、ネットの海をさまよってみた。近鉄11400系と入れて検索ボタンを押すと、実車紹介と、そしてこのGMストアーあべのオリジナルのキットの組み立て記事が出てくる。で、必ずこう書いてある。「入門用なだけあって、簡単に組める」
  ――何か騙されてない?
ひょっとして、世の金属キットはもっと難しいのか? 少なくとも流電より……難しいというか面倒なだけなんだけど。あるいは完成しちゃったから「喉もと過ぎれば」ってやつで、流電の組み立ては美しき思い出になっているんだろうか。
  人は人。何せ私は一畑電鉄とか広島の気動車の塗装が「簡単だよ」と言ってしまう変人さんなので、簡単なものが難しく、難しいものが簡単に感じるのかもしれない。それでも敢えて言う。キングスのキットの方が設計の上手さを感じた。もっと言うなら、アルナインのとても簡単シリーズも設計の上手さを感じた(今年も新製品が出るみたいなので楽しみだ)。エアロベースの飛行機の模型も設計の上手さを感じた。あべのオリジナルの近鉄は……力技だね。


平成19年7月8日

尼崎に鉄道模型店が

  7月6日に、JR尼崎駅北のトイザラスがあった場所に、鉄道模型のショッピングモールが開店した。というわけで、速攻開店直後に行って参りましたよ。本当は一昨日にこの話する予定だったんだけど、何か延び延びになっちゃいました。
  そこへ行く前に、その北約1kmほどのところにあるバッティングセンターでバットを振り回してました(笑) 今回からマイバットを持参するということを覚えて……そのまま背中にバットを担いで開店間もない鉄道模型店に入っていく人物は私です(笑) 今回開店したのは、関東では有名なタムタム、東京堂(T.M.ステーションというのかな?)、ジオラマで有名なDDF、それから店内を鉄道模型が走る喫茶店、そしてそれらの店の中央部にでっかいHOゲージのジオラマと、そのジオラマがあるせいで隅っこでいじけているNゲージのジオラマと。以下、感想を述べていこう。結論を先に書くと「使えない店」だった。
○ T.M.ステーション
  今回できた店の中では一番足を踏み入れそう。東京堂の傘下であるのがいろいろと気に喰わないけどね。何がいいかって、パーツが豊富だった。日本橋の某店と比べるとやや少ないような気もするが、何せここは自宅からチャリンコ飛ばして15分の場所。パーツがちょっと足んねぇぜ、ってなときにこれだけ並んでる店がこの位置にあれば便利と言う他ないだろう。特筆すべきはキングスホビーのパーツが並んでいたこと。初めて見たよ、キングスのパーツが並んでるの。ろっこうのあのお店は「並んで」はいないから(笑) これでキングスのキットも豊富だったら通いつめたんだけど、何故かパーツはあるのに本体がない。うーん、画竜点睛を欠く。
○ タムタム
  今回の店の中では売り場面積最大。ただし鉄道模型は1/4以下といったところ。他にはミニカーやプラモデル、エアガンにラジコン、そして工具類が並んでいる。工具類の品揃えは日本橋の某店に劣らず、これは使える。模型は、パーツの品数が不満。T.M.ステーションと合わせてなんとかといったところか。何だかんだで衝動買いしそうだからデビットカードが使えたらよかったんだけど、レジで確認したら「使えません」。ちぇ、なんだ、(デビットカードの)"使えない"店なのかよ。いや、でも、冗談抜きにしても予定外の買い物がしにくいのは不便だ。
○ ど真ん中の貸しレイアウト
  HOゲージのはかなり大規模。でもHOゲージほとんど持ってないし使わないだろうけど。そもそも料金高すぎ。Nゲージの方は、なまじHOゲージのが迫力あるだけに、いじけた印象を受けてあまりよくない。ちなみに、私が行った日は調整中のようであった。
○ サ店
  入ってないので味は知らないが、店舗の真ん中にNゲージが走っている。中央部のテーブルに陣取らないと見えにくそう。隣の貸しレイアウトに比べて規模が小さく、そしてシーナリーがまだ手付かずなので完成するまではお客さんも面白くないだろう……と言えど、完成までの道のりが観察できるので通う価値があるのかも???
 総じて、最寄の模型屋になるのでそこそこの頻度で通うことになるだろう。ただ、大阪まで出た日はわざわざ尼崎で降りなければいけないのが手間だねぇ。いくら行き帰りであっても、途中下車はお金ももったいないし。尼崎まで来て、その先電車が停まってたら暇つぶしにもってこい!だね(笑)
  後日談。6日、買ったパーツ(この前言ってた80系用のドア部)、買い間違えてて……翌7日にも来店(笑) 6日はそんなんでバッティングセンターの帰りだったから自転車だったけれど、7日はJR尼崎駅から。駅から思ったより近く、徒歩5分ぐらいだった。で、80系関西急電色の登場時の方はパーツも手に入って目処が立ったけど、塗装済みキットの塗り直しの更新車は未だモノが手に入らず。ただ、昔作った一部接着されて取れないパーツ、強引に削り取って別売りのグレードアップパーツに換装するという手段も候補に上がった。どうせレストアするんだから、それぐらい手間かけてもいいかな。そういうのを繰り返して腕も上がるわけだし。


平成19年7月6日

悲報

  やっぱりデカールないってさ(数日前に失敗した澪つくし号のデカール)。うーん、どうしよう。
○ 解決策(案)その1
  再生産されるまで気長に待つ。
○ 解決策(案)その2
  気合で塗装する。
○ 解決策(案)その3
  KitcheN製品からデカールだけ流用。
○ 解決策(案)その4
  思い切ってフリーランス化
○ 解決策(案)その5
  諦める。

  ええと、塗装に自信アリな私としては「その2」でも面白かったのですが……てきとーに検索してもらえれば分かるんですが、これは無理。というわけで、まあ、再生産されるまで気長に待つしかないですな。KitcheN製品のが流用できそうであれば、それも有力かもしれないけど。
  今日は他にも面白いネタがあったんだけど、寝ます。では。


平成19年7月5日

新たなる計画

  昨日デカール貼りに失敗して凹んでいる私がいます。一方で、新しい計画を思い付いて発奮している私もいます。というわけで、今日は、その新しいアイディアについてお話しよう。いつもの通りの"濃ゆい"鉄道模型トークなので(←一応自覚症状はあるらしい)、多分普通の人にはついてこれません。多分じゃなくて絶対かな?(笑)
  先日からいろいろと迷っていた旧型国電80系、6両セットのキットが2箱ばかり余っている。まあ、使う計画があるので"余る"という表現はちと違うのだが。そして、2箱程度余っているには余っているのだが、正確には内容が少し違う。セットには
 クハ×2 モハ×3 サハ×1 計6両
が含まれている。このうち、モハ1両が先日、5月の頭ぐらいに完成した車両群のために捻出されている。代わりに、先日、6月の終わりに完成した流電に入っていたサハ87が余っている。これは、ずっと前に作った70系阪和線色を作ったときに余ったものだ。70系には「新潟ローカル」というセットを使ったのだが、そのセットにサハ87が1両入っている。阪和線仕様では使わないので余っていたものを、流電に入っていたものとトレードしたためである。流電のサハ87は板状のものを組み立てるタイプだが、新潟ローカルセットに入っていたサハ87は既にボディが箱状になったもの。私が先日から何度も話題にしている80系のキットは、全て板状キットである。板状キットと既に箱型になったやつとでは、細かい点で違いがある――かもしれない。比べてないので分かりませんが(笑) で、同一編成中に違うものが混ざっているのは精神衛生上よろしくない。というわけで、流電に入っていたサハは温存しておくことにした。なお、流電の方は、クモハ52にサハ87とサハ75が挟まるという凸凹編成なので、サハ87が板状出身であろーと箱型出身であろーと何ら問題ないのである。
  さて、この時点では、流電で余ったサハ87を含めて
 クハ-モハ-サハ-モハ-サロ-サロ-モハ-サハ-モハ-クハ
という10両編成を組む予定だった。モハが1両足りない。黄金期東海道本線フル編成にすることを考えた場合、付属編成は5両編成である。先日作ったもののうちの6両編成をこれに充てるのだが、そのままだと1両多い。そう、10両の方で不足しているモハが多いのだ。というわけで、過不足が相殺されてモハについてはモウマンタイ。そしてまだある。グリーン車、サロ85である。このサロについてはタヴァサホビーハウスというところから出ている金属キットを作ることにした。そのサロのキットは単体で完結したものではなく、グリーンマックスのサハ87のパーツを使うキットで……あれあれあれ、そうするとサハの絶対数が足りない。ここは苦肉の策で切り抜ける。金属キットと合成するパーツに、サハ87のものを使うと「一次車」が出来る。代わりにサロ85 300番台のキットのパーツを使うと「二次車」として組むことが出来る。サロ85 300番台は現在でも元気に単品売りのされている車両である。一次車と二次車は……ま、違いはあるけど編成にしても問題になかろう、ということで二次車として作ることにした。これでサロについてもモウマンタイ、東海道黄金時代の編成については完了。そしてもうひと箱あるが、こちらで関西で走っていた編成を作る。モハを1両捻出してしまっているのだが、関西の編成は
 クハ-モハ-サハ-モハ-クハ
の5両編成なので、モハが1両足りなくても大丈夫なのだ。で、資料を見ていたら余計なもの(笑)が目に入った。登場して間もないころの80系の写真、しかも関西で走っていた車両の。グリーンマックスのキットは「更新車」と呼ばれるもので、登場時とは色々と形状が異なっている。大きいのは、前面窓、ドア窓及び戸袋窓のガラスの抑えがゴムになっていること。それからドアの形状自体も違う。登場時はこれが木枠?なのだ(ドア窓は三枚ガラスになっていてもっと違う)。ドアに関しては、確かパーツが出ていたはず。戸袋窓と前面窓は、根性を出せば加工できないこともない。おお、登場時の編成もいいなぁ、頑張れば作れるしなぁ、と思い始めた。ただ、問題がある。私は更新後の編成欲しいのである(笑) そこで悩むこと10分前後。はたと気付いた。大学の確か2年生の頃に、塗装済みキットでこの「80系関西急行色」が出ているのである。というか、「夜行鈍行」で公開してたんだよな……まだキットに対する姿勢がおざなりで、今見るとちょっと……いや、かなり、アレなので過去のものとして葬っておきたい一品なのだ(だからサイトリニューアルのときに展示ページを削除したのだ)。その闇に葬りたいやつを実際に葬ってはいかがか?と。葬ると言っても廃棄するわけではなく、レストアしてしまうのだ。バラして塗装を落として細かい点を修正する。動力を鉄コレ動力改造品に置き換えてやれば完璧ではないか? というわけで、大学時代の遺物との告別式を開始することにした。
  ――が
一部のパーツが接着していて取れないことが判明。だめじゃん。レストアできません。が、こんなことで諦める私ではない。80系の普通の湘南色のキットならばまだ手に入る。それを手に入れて色を塗り直せば? 幸いサハはレストア可能っぽくて、残りの4両はちょうどぴったりセットになって売られているはずだ。強制的に付属してくる動力ユニットが無駄だなぁ、と思ったら台車やパンタグラフ、そして動力ユニットが別売りのセットもあるようでモウマンタイ。
  ――今日は"モウマンタイ"の連発だ
おさらい。無問題と書いて中国ではモウマンタイと読むらしい(漫画:鉄鍋のジャン!による)。で、話を戻して、むしろ問題は市場在庫があるかどうかになってきそう。まあそれはそれ、板状キットの80系一次車も手に入ったし、それより流通してそうな塗装済みキットはお茶の子さいさいでしょう。よし、塗装済みキットを小加工して関西急電を作るぞ。塗装済みキットにある問題点も、どうせ塗り直すので加工すればいい(問題点を修正すると、塗装のやり直しが必要になるので塗装済みの意味がなくなってくる)。
  で、板状キットから登場時編成、箱型キットから更新後の編成を作る意味は他にもある。東海道黄金時代の編成のサロである。実は忘れていたのだが、前回80系を組んだときにもサハが1両余っている。都合、現在サハはキット2箱分に含まれるのと合わせて4両ある。これを全部注ぎ込めば、さっきの金属キットのサロも一次車として製作できる。すると、先ほど提示した10連が一次車で統一した編成として作れるのだ。そもそもサロの二次車を作ろうとすると、少々加工が必要なのとパーツを入手しなくてはいけなくなり、面倒なんですよ。一次車として作るのがなんですよ。細かいことに拘らずになんちゃってサロ85一次車でやればいいんですが、説明書に書いてあることはなるべくなら無視したくないという私の勝手几帳面さがそれを邪魔するのです。で、サハを4両注ぎ込むのと関西急行色を塗装済みキットベースの更新車&板状キットベースの登場時として組むのこととどう繋がるのか。先ほどの関西急行色の編成をもう一度振り返ってみよう。
 クハ-モハ-サハ-モハ-クハ
サハが1両入ってる。この編成を作る限り、今手元にあるサハ4両全てを東海道黄金時代10両編成のために使うことはできない。ではここで、板状キットの、元々5両編成で組むつもりだった分を登場時編成にするとどうなるのか。登場時はどうやら4両編成だったらしいんですよ。1両少ないんですよ。どう少ないのか。
 クハ-モハ-モハ-クハ
だったらしいんです。そうです、サハが要らなくなるんです。すると、東海道黄金時代の編成のために4両全てのサハを使うことができるんです。これはちょっと盛り上がって来ましたよ。だから塗装済みキットのレストア&買い足しで5両編成が作れるとオイシイんです。登場時と更新後の2本作れて、なおかつ東海道黄金時代編成が一次車で統一できる。一粒で何度もおいしい。我ながらナイスアイディア。様々な手段で入手した4箱の80系一次型板状キット(実質生産中止で入手困難)を余すことなくしゃぶり尽くせるこの計画。いや、前々から思ってたんだけど口には出さず心の中に仕舞ってあったんだけどね、今日はちょっと言っちゃうよ。俺って頭いいよなぁ。まあこれ、自分でそう思ってるだけで、第三者からの立場で見るとただの鉄道バカなんでしょうけどね。
  さて、頭いいのかどうかはさておき、このナイスアイディアを実行するための高い壁がいくつか存在する。ドアのパーツが本当に売られているのか。発売されていても品切れだったら意味ないからね。売られていても1つだけ、だったら足りないし(調べたところによると、最低2つは必要。慣れない加工なので予備を入れて3つ欲しいところ)。側面の加工は楽勝っぽいけど前面の加工が上手く行くかどうか。以上登場時4両編成に関する問題点。箱状キットでは、板状に劣る部分(さっき言った問題点)があって、そこを上手くフォローできるか。一箇所はカンタンっぽいのだがもう一箇所がどうなるか。差し当たりモノの確保からスタートしようか。


平成19年7月4日

  「澪つくし号」、デカール貼り損ねた……。だからデカールは嫌なんだよ。予備がないと1回失敗したら作業がストップ。メーカーに注文して手に入るかなぁ。ちょっと古い製品なのでストックを持っているかどうか疑問。だからといって澪つくし号のデザインを塗装で再現しろと言われても無理な注文だから、デカールなのは仕方ないんだけど……。

  以前に少し話題に出したことがある、JR神戸京都線で走っている321系のモニターに流れる「クイズ日本語王」。今月の問題は「『うる覚え』『うろ覚え』どっちが正しい?」というようなもの。「『うる覚え』って何じゃいな、聞いたこともないぞ。でもこんなの問題にするぐらいだから『うろ覚え』ってのは実は間違いなのかな?」
  ――正解は
「うろ覚え」――解説によると「『うる覚え』という人も多いかもしれませんが、間違いです」
  ――あ?
「うる覚え」なんて言ってるやつなんか聞いたことも見たこともおちょくったこともないぞ。全くの初耳。そんなもの問題に出されて「という人も多いかもしれません」って言われてもなぁ。何? ひょっとして首都圏では多いのか? よくある言葉の誤用で、「みたく」(みたいに、の意味で使われる)なら、聞いたことは少ないけれども漫画とかブログではよく見かける。けどなぁ、うる覚えはホント、一度も聞いたことがない。そんなんで問題作れるなら、「うら覚え」とか「うり覚え」とかテキトーにそれらしい誤用がいくらでもでっち上げられそうだ。もしかして、私が知らないだけでまたテレビでどこかの芸能人が流行らしているのか?


平成19年7月3日

  今日もまた一つ完成したので、画像で侃侃諤諤をば。
郵便飛行機40型
今日は鉄道模型じゃなくて飛行機模型だったりします。そういやこのメーカーのエッフェル塔買ったんだっけなぁ。まだ作ってないなぁ。いや、部屋にでーんと置いてあるから「そういや」とかそういうレベルではないのだが。毎日目に入るので、2〜3日に一度ぐらいは「そろそろ作ろうかなぁ」なんて思うのだが、現状それが実行に移ってない。着手したらメーカーに専用アクリルケース頼まないといけないからね……
注釈:ここでいう「〜しないといけない」というのは、義務とか強制ではなく「した方がいい」という意味である。ケースに入れないと埃がたまる一方だし、エッフェル塔の模型が入るサイズのケースは我が家にはない。いや、探しゃあると思うんだけどね。


平成19年7月2日

  小ネタ特集。
  先日、ハルヒの漫画を買って来て台所で食後に読んでて、うっかりそのまま放置。
  ――1時間後
母親が読んでた。
  ――あの、母上
俺の漫画を勝手に読むのは全然構わないんですが、1巻からどうぞ
  ――何故か却下された
あーもー、別にいいですけどねー。
  ――さらに1時間後
何故か姉上がのだめの18巻を読んでいた。
  ――だーかーらー
1巻からどうぞ。
  ――再び却下された

  経済新聞にオリンパスの新製品の紹介記事が載っていた。フォーサーズマウント用望遠レンズ。70-300ミリだったかな? 口径はごく一般的な普及版望遠ズームレンズで、フォーサーズマウントだから焦点距離は35ミリ版換算すると2倍である。つまり、600ミリまでの望遠ズーム! で、新聞記事によると値段と重さはこのクラスのズームとしてはピカイチ(の安さと軽さ)。いやさ、フォーサーズなんで当たり前なんですが。おそらくこの記事では「600ミリレンズとしては」という評価と思われる記述だった。だってさ、35ミリ版だったら倍の焦点距離のレンズを作らないといけないわけだし、最近普及しているデジタル一眼レフでも400ミリクラスを用意しないと35ミリ版換算で600ミリにならない。小さいくて値段が安くなるのは当たり前だっつーの! むしろ口径の大きな高級ズームの値段が高すぎるのがオリンパスフォーサーズシステムの(私の勝手な評価での)最大の弱点。まあせめて、普及版タイプのレンズぐらいはごく普通のお値段で出してもらわないと。

  ある日、後輩から連続で4通のメールが届いた。内容は全部一緒。その後輩の使ってる機種のクセなのか、時々そういうことが起きる。とはいえ4通は過去最多じゃないかなぁ? で、5通目が来た。「すみませ〜ん、同じ内容のメールが3、4通行ってるかもしれませんm(_ _)m」てな感じのが。で、内容の返信の最後にこんなのを付け加えた。
「うん、4通来てた。林威助、藤原通」
注釈1:林威助;阪神タイガースの若手有望株。というか今年レギュラーに定着。リンウェイツゥ、と読む。4通(よんつう)と「ウェイ"ツゥ"」をかけたものである。
注釈2:藤原通;阪神タイガースの若手有望株。今年レギュラー化しつつあったが、現在どこで何しているのか分からない。「4通」と「藤原"通"」をかけたものである。
  ――意味不明すぎるっつうの!
ちなみにその後輩はGファン。林威助は知っていても藤原通は知らなかった。

  先日再びボウリング場へ。スコアは散々。この前平均が148超えたとかいって大騒ぎしていたが、今度は平均120程度。こんなんじゃヤツには勝てない(ちなみにヤツとは、メールを4通送ってきたのと同一人物)。で、5ゲームパックをやっていたのだがあまりにも悔しいので1ゲーム追加。
  ――192
最後の方で、「あちゃーストライク取れなかった、惜しいなー」と思って後ろを向いている間に何かがあったようで、振り向くとターキーの表示が出ていたという事件があった。なので少々"疑惑"付きにはなるのだが、最高スコア更新。これで自己記録はいい方から192、189、179、173、169……である。我ながらよー覚えてるなーと思うが、覚えられるぐらいにしかいい数字が出ないということでもある。150台は腐るほど取ってるのだが。
  にしても、最初の最初でガーターはいただけない(5ゲーム目で発生)。ガーターはGと表示されるが、これまた"頭文字G"である。球団名といい、某昆虫といい、ボーリングといい、頭文字Gは最悪だ。


平成19年7月1日

銚子電鉄澪つくし号

  先日少し話題に出した銚子電鉄のトロッコ車両、澪つくし号。まず第一点、「みおつくし号」ではなく「澪つくし号」だった模様。どうりで検索に引っ掛からないわけだ。そして、ワールド工芸じゃないメーカーのNゲージキットは、KitcheN製であることが判明。検索してたらぽろっと出てきた。ちなみに「買ったんだったら手元にあるのを見たら分かるんじゃないのか?」の質問に対して、現在行方不明という回答をしておこう。いや、どこかの箱には入ってるはずなんだよ。で、KitcheNはこの他、銚子電鉄の車両を模型化している。なので澪つくし号が完成したら次はKitcheNのキットかな。動力に何だかややこしいことが書いてあったが、鉄コレ動力を採用すればモウマンタイ。その鉄コレに銚子電鉄の車両があるんだが、昨日金属とプラスティックの比較をしてたら、安いプラスティック製品には戻れなくなりました(悲しいやら喜しいやら)。一方のワールド工芸でも銚子電鉄の車両は製品化されているらしい。が、あまり店頭で見かけないのと(KitcheNのも見かけないが)、動力がワールド工芸の場合未知数。未知数というか、ユーザーサイドで組み上げる動力なので流石にまだそこに挑戦するのは早い。メーカー完成品のワールド工芸製品を持っているのだが、特に走りが悪いということもなかったのできちんと組めば快調に走ってくれそうだが。まあそれでも、安価な鉄コレ動力といい勝負しちゃうんだろうなぁ……。ボディは安価な鉄コレより金属製品のほうがいいけど、動力は安いけどしっかり走る鉄コレ用がいい! 我侭だなぁ、俺。
  というわけで、気が向いたので4日連続の画像で
澪つくし号製作開始


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