橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成19年2月中旬分

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平成19年2月20日

  いろいろネットの海を彷徨ってギルティギアシリーズ最新作アクセントコアの情報を集めていると……今回テスタメント強いんですか???(注:テスタメント;私の使ってるキャラクター) どうりで巷にテスタメント使いが多いわけだ(だったら早めに気付いて調べろよ)。格闘ゲームというのは結構ナーバスなやつで、前作で弱いと言われていたキャラクターでもちょっと技が1つ追加されるだけでいきなり最強キャラになったりする。ほら、あれだ、ちょうどプロ野球に似ている。セ・リーグは最近順当に(阪神を除くと)強いチームが優勝しているけど、パ・リーグは弱いと思われていたロッテが優勝したり日本ハムが優勝したりしている。何かがちょっといい方向に動くと、今まで噛み合ってなかった歯車が一気に動き出す感じかな。格闘ゲームだと、追加されたり変更された技の性能が良かったりすると、それを軸に戦うだけでえげつなく強くなったりする。技の動作が1フレーム早くなるだけで(1フレームというのは1/60秒と考えて下さい)、今まで不可能だった連続技が出来て大幅ダメージアップとかね。ま、そんなわけで、弱い弱いと思ってたマイキャラが実は強いと。でも、何が強いんだろう?(おいおい) この前言ってた連続技かなぁ? 実は一つ、待望の技が復活している。初代ギルティギアの時代からあった技で、おそらく強すぎるので消されたと思しき必殺技。地中から魔物を召喚して相手を攻撃する飛び道具。自分のいる場所から前方へ攻撃するバージョンと、画面の反対側の端から出てきて相手を後ろから攻撃するバージョン。技名の「エグゼビースト」と攻撃の方向を合わせて、通称「前方エグゼ」「後方エグゼ」と呼ばれている。前方エグゼは、相手の攻撃と攻撃の隙間に出せば高い確率で相打ち以上が取れるという高性能っぷりを見せてくれて、アーケードでの第一作「ギルティギア ゼクス」では友人と対戦するときに随分お世話になった。ついでに、相打ち後は先にこっちが動けるようになって、なおかつ相手が吹き飛んでいるので追い討ちでごっそりダメージが奪えたり出来た。友人曰く「強すぎる」。のせいか、次の「ギルティギア イグゼクス」では消されてしまった(後方エグゼだけ残存)。それ以降、とにかく懐に入られるとどうしようもなくて屍の山を累々と築いてきた。で、今回の前方エグゼ復活。とりあえず喜んだよ。これで弱キャラから脱却だよ、と思ってたよ。
  ――いきなり最強クラスですか
復活したものの、昔の面影がやや薄れているのが気に掛かる。というのも、射程距離が大幅に短くなってしまった。今まで画面の半分ぐらい攻撃しててくれたのになー、今回は1/4ぐらい進むと地中に帰っちゃうんだよ。しかも、相手がこちらに密着していると当たらない。よって、出しどころを誤るとカウンターを喰らうだけの無駄な動作に。というわけで、復活したものの、まだ弱いままと思ってた。
  ――でも最強クラスですか
何が強いのか分からない。誰かに説明して欲しい。と思っていろいろ彷徨ったのだが、具体的に強い理由が述べられているサイトはない。まあ、私のような下手くそでも4勝8敗というマシな成績が残せるのが強いキャラである証拠でしょうか?(笑)

  長らく製作を休んでいた鉄道模型、ようやくぼちぼち再スタート。ちなみに、休んでいた理由は……一つ、次に何を作るかで悩んでいた。二つ目、2月上旬から風邪を引いてなおかつ長引き、製作場がやや寒いので大事を取っていた。そう、侃侃諤諤に書かなかったんだけど風邪引いてたんですよー。2週間ぐらい。熱とか頭痛とかはなかったんだけれど、まず喉に違和感が。それが治ると咳と鼻水。後者がえらく長期間続いて大変だった。今は……多分完治。というわけで、寒い作業場に戻ったのであります。ちなみに、寒い=部屋の隙間が大きい、という理由により、有機溶剤を多用する模型製作には向いているのではないかと。何を作り始めたかというと、一昨年に鉄道模型雑誌RMMに付録としていた地下鉄丸ノ内線の赤い一味。これの5両増結セット(フル編成化セット)が3組と、雑誌付属のが1つ余っていた。「夜行鈍行」で公開しているのは、何故か5両フル編成化セットが発売される前に6個手に入れてしまって作った第一期製作車両である。で、残りの16両に加えて、銀河モデルという普段パーツを作っているメーカーから発売されたキットが4両ある。このキットは、雑誌付録(orフル編成化セット)から車両を作った際に余るパーツを使ってもう1両作っちゃおう、という主旨のコンバージョンキットである。これには目の付け所がなんとやらで、上手い構成の商品である。丸ノ内線なんて乗ったことも見たこともないし、そもそもそれまで知らなかったのにそんなに大量にキットを手に入れてどうするんだ!というような話は当時の徒然に書いてあるので、どうしようもなく興味があるかひたすらに暇な方は過去ログを漁ってみて欲しい。で、残りの16両+4両、どういう構成で作ろうかかなり悩んだ。1年ぐらい前に、インターネットを駆使していろいろ調べた。のだが、1年経って完璧に忘れてしまった(笑) なので再調査したり雑誌を見たりしていると……多分基本線は変わらないものの、細かいところでいろいろと拘りが出てきたかもしれない(笑) 目下、6両編成を2本と予備車両2両、交換用車両2両に初期時代2両を作るつもりだ。後者の4両が銀河モデルのコンバージョンキットだ。さて、これらを合計すると……2両余っちゃう。さて、何に使おうか。今のところアイディアが全く沸かない。ので、とりあえず放置決定。残りの18両を作る。
  ――18両か……
何も一気にそんなに作らなくても、と自分で思う。18という数字が初体験なわけではないのだが。以前、湘南形の電車を作ったときは22両だった。我ながらとことん極端だなぁ。でもあのときに思ったはずなんだけれど。もうちょっと小出しに作ろう、って。ただ、今回18両一気に作るのには多少理由と事情がある。詳しくは「夜行鈍行」に展示してある画像を見て欲しい。この車両の最大の特徴は、白帯の真ん中に走るメタリックの「サインカーブ」。これを塗装で表現するのは不可能。キットには白帯内にサインカーブが印刷されたシールが付いているが、「はぁ? シールで帯まで表現? 俺は自称上級者だぜ」ということで当然却下。白帯は塗装して、メーカー純正のインレタを使うことにした。問題はこのインレタ(インスタントレタリングってみんな知ってるよね? 透明なベースフィルムに文字とか記号とかがあって、上からこすって転写するやつ)。インレタには"使用期限"がある。パッケージに「2007.03.15」とか書かれているわけではないが、確実にその日はやってくる。使用期限を過ぎるとどうなるか。答えは簡単である。転写できない。質のいいインレタは、10年前のものでも転写できたりする。が、質の悪いインレタは、新品当時から「これ古いんじゃねぇの?」状態で、1年も経つとまず転写できなくなってしまう。グリーンマックスのインレタは……後者である。この前阪神電車を作ったのだが、手持ちのインレタが使用できるギリギリのところで大変苦労させられた。さて、この丸ノ内線用のインレタ……最近の製品なので品質はまあまあ。とりあえず1年少し前に作ったときは、比較的ストレスなく転写作業が進められた。が、1年経つとどうか分からない。2年経つと何かを期待するのは愚かなことだろう。ということは、なるべく速やかに作成して使い切ってしまう方が得策だ。というわけで、本来は去年のうちにやっておくべきだったかもしれない丸ノ内線の赤い電車、第二期製作開始である。なお、残ったインレタと買ってあるストックが無事転写できるかどうかは、まだ試していない。幸いなことに、サードパーティから白帯デカールが発売されている。デカールならばシールと違って薄手なので、最悪の場合はそれで表現してもいいだろう。が、このデカール……値段が結構高い。具体的な数字は忘れたけれど、1両分で500円か、ひょっとすると1000円ぐらいしたかもしれない。先生!キットはまだ20両分あるんですよ!
  ――500×20=福澤諭吉
というわけで、インレタがまだ使えることを祈りつつ作業しているのですよ。


平成19年2月19日

  阪神ネタ。希望枠ルーキー小嶋がいい、いいとスポーツ紙でさかんに書かれている。が、このシーンにデジャブーを感じるのは私だけでしょうか? 確か2年前、能見という希望枠ルーキーがいた。紅白戦、練習試合、オープン戦と投げて「即戦力」という評価を受けた。のだが、蓋を開けてみると……開幕2戦目でデビュー、3回5失点K.O.ぐらいで降板したはず。その後もあまりぴりっとせず、結局1年目を3勝5敗防御率4.78というような感じの成績で終えたはず。というわけで、今年のルーキー小嶋君もそんな気がしてならない。口では「まだまだです」とか言っておきながら、報道陣がホメ倒すから内心「俺ってイケてるじゃん」なんて思っちゃって、実戦で力を発揮できない……というパターンだろうか。阪神でルーキーが活躍した例ってあんまりないんだよね。そういやその年、誰も全然注目してなかったハシケンこと橋本健太郎が大活躍したなぁ。黄金勝ち継投JFKの裏の"負けパターンでも試合を立て直す"継投組SHEの一角を担ったのは記憶に新し……くもないか。さて、小嶋はどうだろうか。活躍して欲しいのは山々だが、期待すると裏切られそうだと危惧しているのが本音である。評判のいい小嶋の陰でひっそりと爪を研いでいる選手がいることの方が期待できそうだ。ピッチャーだけに爪を研ぐんですよ(分かりにくいシャレ)。


平成19年2月18日

  東京マルイの鉄道模型参入の話も冷めやらぬうちにまたビックリ箱が出てきた。何でも「Tスケール」。Nゲージというのは、軌道間隔9ミリから名称を取っている。即ち、9の英語「Nine」のNである。間違ってもHOゲージやOゲージ、Gゲージでは通用しない話なので混同されないように。ちなみに、HOゲージはHalf of O-gaugeの略。Oゲージは数字の0から来ている。0番ゲージというのがあって、昔は0番ゲージに1番ゲージとあったらしい。ちなみに0の方が大きい(はず)。Gゲージは、知りません(笑) OとGとどちらが大きいかすら分からない……ことはないかな。Oが確か軌間32ミリ前後だったはずで、Gは45ミリ。Gの方がでかい。確か森なんたらという小説家(本人は小説家ではないつもりらしい(笑))が庭に敷いているのがGだったかと。Gゲージというのはそもそも、そういう大きさなのだ。で、話を戻そう。Tスケール、Tの由来は一体?
  先日の東京マルイのZJゲージでの鉄道模型参入が書いてあったのがRMM(鉄道雑誌)のブログ。そこの記事でTゲージというものを発見。何と3ミリゲージらしい。TはThreeの頭文字を取って来たらしい。そうそう書き忘れていた。ZJゲージのスケールは1/220で軌間6.5ミリ。世界規格のZゲージとおそらく一緒、かな? ひょっとしたら本家Zゲージは縮尺がやや違うかもしれない。Nゲージが9ミリであるから、ZJゲージは結構小さく感じる。というわけで、3ミリゲージ、極めて小さい。ZJゲージのさらに半分、私がやっているNゲージと比較すると実に1/3だ。体積で言うとたったの1/27しかない。大きさだけで言うと鉄道模型というよりは食玩レベル。スケールにすると大体1/450だから、飛行機とかそのあたりのでかいものをその縮尺にすべきだろう。そこのブログにのっていた広告画像によると、第一弾が103系! おお、これは是非買わねば!!!!!
  ――なワケねーだろっ
俺が欲しいのはパーフェクトクォリティのゲージ。HOでもいいんだけどね。東京マルイが103系のZJ出したら買うと思うけどね(もしマルイZJの製品を実際に見て魅力的だった場合に限るが)。で、しかも値段が何とも言えない。4両で5000円。Nゲージが動力付き4両5000円なら破格の値段と言える。出来具合にもよるが。しかしなぁ、体積がその1/27のTゲージではなぁ……。確かにそのサイズで精密模型を作るのはNゲージより大変なのはよく分かる。そもそも、よくそんなサイズにモーターを始めとする動力系統やライトユニットを収めたものだと拍手と賛辞は惜しまない。だけれど買わんよ? 写真を見る限りでは、出来栄えが食玩レベル。マ○クロエ○スの103系と比べても相当劣る。って流石にマイクロエースに失礼だったな。確かにNに比べて面積たったの1/9でレイアウトが楽しめるのはメリットだろう。けれども私が求めるのは「カッコ良く走る列車の姿」であって町の風景ではない。ちまちました場所でちまちました列車が走る姿は魅力的でない。町全体としての鉄道風景をできる限り省スペースで楽しみたい、という人を否定するわけではなく私の求めているものとは違うと言う意味で魅力的でないのである。本来Nより小さなゲージに興味がないのにマルイの製品発表がツボだったのは、夜景という別のアプローチがあったからだ。が、今度のTゲージは小さいだけのようにしか思えない。これで車内に明りが灯れば驚愕の一言だろうが、おそらくそれはないだろう。動力を入れた車両はもう既にモーターとギアで手が一杯のはずだ。動力車だけ明りが漏れてこない列車なんて、大昔のNゲージだ! 走行性能も多分Nゲージよりいいことは絶対にないだろう。と考えてくると、何の魅力もない。
  と、ブログを見てまずの感想。メーカーのサイトを探してみると、Tゲージラインナップ予定に飛行機のミニチュアがあった。なるほど、こういうところは私の先ほどの意見と一致するな(笑) Nゲージサイズで飛行場は難しいけど、このスケールのレイアウトなら組み込める……かもね。


平成19年2月17日

(俺の中での)Gear対決、終焉?

  先日梅田のゲーセンへ。バトルギア4チューンドが置いてある、いつも行っているゲーセンだ。当然、バトルギアを優先してプレイ……するところなのだが、鍵を持っていなかった。忘れたのではなくて、重くて一度鞄から出した。出掛けに目に止まったのだが「ま、今日はやらなくていいか」と。それでもゲーセンに行ったのは、ギルティギアがやりたいがため。合計12プレイで対人戦4勝8敗。ようやく勝率が横浜並になってきた(笑) ま、こういうのは相手次第なので、勝率が去年の阪神並だった日は単純に相手の腕が自分より低かっただけということになる。バトルギアに飽きてギルティギアに熱中しだしたということは、やはり私は峠道をいかに速く走るかよりも相手をいかにブン殴るかの方が好きだということか(笑) あと、ミニッツレーサーを買ってからは何もゲームで運転しなくても……という思いが出てきたような気がする。バトルギアよりミニッツの方が面白いぜ(笑) そうそう、鉄道はね、乗るより見るほうが好きなんだ。だから私はカメラカー(車両にカメラを仕込んで、実際に運転している気分になれるというアイテム)も運転台型コントローラー(ホンモノを模した模型用コントローラー)も要らないのですよ。車も一緒。バトルギアしてたらRX-7の姿は拝めんのですよ。ま、ミニッツは青いFDなんでマイナスポイントでかすぎですが。それと、視点を切り替えてバックビュー(車の後ろからの視点)にすれば"マイカー"を見ながら峠道走れるんだけどね(笑) でもまあミニッツの存在はでかい。ラジコンだけど本当にドリフトするんだぜ! コントロールをミスすると大破するかもしれないという緊張感もバーチャルの中では味わえない!(事実今日、サイドミラーがもげました(笑))
  まあ、そんなことをいちいち考えながらゲーセンに行ったわけではないが、ギルティギアオンリーで帰還。練習で取り組んだことがやや実を結び始めたおかげでなんとか4勝。もう少し、あとほんの少し相手の攻撃をいなせるようになったら、その日の相手ならば勝率5割近くまで持って行けそう。ちなみに、どう考えても地元のゲーセンでたむろしてるプレイヤーの方が強い。だって、全く歯が立たないんだもん(笑) 3本先取の設定に(地元梅田共に)なっているのだが、梅田でやってたらストレート負けが珍しいが、地元ではむしろストレート負けしないのが珍しい(笑) 情けないのでせめて、1本ぐらい取れるように頑張りたい。どうして地元の方が強いプレイヤーがいるのかというと……おそらく地元にはゲームセンターが一箇所で、かつ筐体が一組しかない。自然とプレイヤーがそこに集中する。梅田は人口が多いが、ゲーセンも台も多い。ギルティギアは人気があるので、大抵一つのゲーセンに2組ぐらいある。メダルゲームや大型筐体主体の店には1組あるかないかだけどね。自然と分散するのでプレイヤーが鍛えられない&強いプレイヤーに当たりにくい。ま、私は勝手にそう解釈している。ついでに言うと、我慢して地元で揉まれた方が強くなれるような……でもさ、たまには勝ちたいでしょ!
  そんなこんなで、しばらくバトルギアはお休み予定(?) イベントレースが始まってるけど……ま、いっか、どうでも。次プレイするのは、ひょっとしたら家庭用が出たあとだったりして???


平成19年2月16日

  今日は買う予定の漫画が5冊も。少年マガジン系と少年サンデー系はいつも1〜2日ずれるのだが、今月は17、18日が土日なので前倒し(?)で16日に全部出やがった。普段なら両者共に1〜2冊づつ程度が精一杯なのに、今月はいろいろと重なってしまった。マガジン系がQ.E.D.に遮那王義経、はじめの一歩の3冊。サンデー系がMAJORにまじっく快斗。というか、まじっく快斗の単行本がまだ出るなんて! 確か私が高校生ぐらいのときに3巻が出てそれっきりだったはず。10年以上経ってる? と、巻末に13年ぶりの新刊とあった。13年か……ま、よくある話だな(そうなのか?)。名探偵コナンの方は見切りを付けて読むのをやめて、とうとう単行本を売ってしまった。が、まじっく快斗は面白いね。やっぱり週刊ペースでばんばん出されるよりは、たまにの方が良いようだ。とか言ってるけど、今日出た単行本が79冊目のはじめの一歩は面白い。年間4〜5冊程度?のペースで順調に伸びてきているのだが、このペースでここまで続いていてなおかつ面白いって稀じゃないだろうか。そもそも79冊単行本が出ることが稀だけれど(笑) 漫画ってのは大抵40冊も単行本出りゃそれで飽きてくるのが普通なんだ。それは読者が飽きるのか、作者がモチベーションを保てないから面白くなくなるのか、どっちか分からないけれどね。MAJORも単行本62冊だし(もっとも私は53巻あたりからしか持ってないので、トータルでは評価できない)。ところで、そのはじめの一歩、今日の最新刊で私の所有している漫画としてはトップに立った。もちろん単行本の数である。79冊、これはパタリロ!に並んでのトップタイ。パタリロは今は1年に1冊単行本が出るか出ないかなので、じき追い越すだろう(もっとも、パタリロ!は亜種を何冊か持っているので、それを含めてしまうとまだまだなのだが)。ストーリーの展開上、多分100冊以内で終わるということはないだろう。作者が急にやる気を無くしたり、他もろもろの事情がない限りはね。主人公だけの話だったら100冊以内にケリが付いてもおかしくないけど、鷹村が6階級制覇しなきゃ終わんないからね(笑)
  はじめの一歩というと、思い出す高校時代の友人がいる。背が低かったせいかあだ名が「まめ」だった(平仮名で表記するべきなのか片仮名のほうがいいのか分からないので、平仮名にしておく)。私は普通に名前で呼んでいたのだが、ここでは"まめ"と呼ぶことにする。"まめ"はサッカー部のレギュラーで、運動神経は良かった。性格もいいやつだったので、学年の人気者だった。私とは特別仲が良かったわけではないのだが、席が近かったときに数学の分からないところを教えてあげたこともあったりした。私の説明で理解してくれたときに、とても嬉しそうにお礼を言われたのが印象的だった。相手が誰だか思い出せないのだが、一度将来教師になりたい、と言ったときに「キミならきっといい先生になれるよ」と言ってくれた友人がいる。今思えば"まめ"がそれだったのかもしれない。って……ごめんよ、"まめ"。一番思い出す出来事は、高校3年生のときの春の球技大会だ。4種目の中からソフトボールを選択したのだが、そのソフトボールのメンバーの一人が"まめ"だった。受験の学年だというのに、優勝という目標を持って放課後練習したりした。で、私のポジションはピッチャー。学校の授業の一環としてのソフトボールなんて、打たせることが前提なので一番下手くそがピッチャーをやるのは常識(当時は今ほど運動が得意でなかったしね)。本番の日、確か決勝戦だったと思う。キャッチャーは"まめ"。ランナーを置いてヒットを打たれた。打たれたというか、バッターがヒットを打ったという表現が正しいんだけどね。ランナーがホームに突入して、1点取られた!とがっくりした直後、"まめ"が返球をがっちりキャッチしてタッチアウト! 普通さ、学校の授業の一環としてのソフトボールなんてランナーがホームでアウトになることなんてないでしょ。大抵は急造キャッチャーがボールをこぼしたりでランナーをアウトにすることなんてない。本職のキャッチャーでもない限りね。少なくとも、それまでの授業でのソフトボールでそういうシーンは見たことがない。よほどどう見ても無茶な走塁しない限りね。だから、無茶苦茶嬉しかった。いやさ、別に投手が打たれたから負けたの世界じゃないんだけどね。打たれるのが仕事の学校の授業の一環としてのソフトボールのピッチャーでも、失点を防いでくれると嬉しいんだよ。そう思うと、ちゃんとした野球での投手心理ってものが少し分かってきそうな気がする。結局、そのプレーもあってチームは優勝。私の高校3年生のときの球技大会は、春秋ともに優勝というのがちょっとした自慢なのだが(自慢するほど活躍してないが)、そのうちの春での一番いいシーンである(自分の活躍のシーンではないが)。そんな"まめ"が水曜日、必ず授業の合間の休み時間に読んでいたもの。それが週刊少年マガジン(学校に漫画持ってきちゃいけないんだけど、それはまた別の話ね)。いつも「はじめの一歩が面白い!」と読んでいた。私が「はじめの一歩」を読み始めたのは、それから実に5年以上もあとのこと。当時はほとんど全く読んでいなかった。もっと早くから読んでいれば、もう少し接点が増えていたかもしれないのにな……。


平成19年2月15日

東京マルイはZJゲージで参入

  一昨日話題に出したエアガンメーカー東京マルイの鉄道模型参入、いろいろと想像(妄想?)したが答えはZJゲージ(現状最小ゲージであるZゲージの日本版)。ZJゲージ自体は食玩的な商品が既に販売されているが……。正直Nゲージじゃなかったのが残念。それより何よりNより小さいゲージ増やしても面白くない、というのが正直なところなので見送り決定。まったく期待はずれだぜ! せっかく面白そうな新規参入だったのに!
  というのが第一印象。ところが、ホビダスというRMM(鉄道模型雑誌)関係?の通販サイトのブログを見ると、なかなかに興味を惹く記事が出ていた。ホンモノの鉄道車両は、昼間でもライトが点灯している。この"ライト"というのは、車内灯でありヘッドライトでありテールライトである。Nゲージの場合は常点灯システムというものがあるのだけれど、基本的に一つの周回線路で1編成しか点灯させられないという制約があり、そしてちらつきの多さがどうしても気になる。よって私はライトには目を瞑って走らせている。室内灯(車両の車内のライト)もほとんど装着していない。このマルイのZJゲージは、そこのあたりに着目した展開となるようだ。。記事中によるとライト類は「ちらつきひとつない」だそうだ。しかも、レイアウトを考えたトータルな展開を見せるそうで、建物一つ取ってもライトユニットの装着が容易に出来るように設計されているらしい(ひょっとしたら標準装備なのかも)。そういう路線で来るとは思っていなかった。せいぜいマイクロエース的な車両展開なんだと思っていた。最初ZJゲージという文字を見て、食玩系の展開なんだと思った。夜景。これは意外な方向からのアクションである。ついでに、ZJゲージとなるとNゲージよりもレールのメンテナンスが問題になってくる。ちょっと油断すると動きの悪くなるNゲージ。それよりもスケールの小さい模型となるともっと気を使うことは必至であろう。ところが、常点灯システムでライト類のちらつきがないということは、動力系への集電システムもしっかり考えられているのでは?と期待したくなってきた。
  ここまですごくても、発売される車両がしょぼいと一気に気分が萎んでしまう。見たことも聞いたこともないような関東私鉄とかね。東京じゃ売れるかもしれないけれど俺にしてみればアウト・オブ・眼中ってやつだ。その車両だが、とりあえずはEF65に20系客車というラインナップがまずひとつ。そして山手線のE231-500。後者は知らねーよといったところだが、20系客車はツボである。寝台列車ということで夜景も似合う。両者に時代的な整合性がないのが気になる。両極端な2種類だけのラインナップで済ませるだろうか。ひょっとしたら発売時には間を埋めるものがさらに2〜3種類追加されるんじゃないだろうかと期待している。俺としては当然103系を(笑) 103系でなくとも、夜景に映える列車があるといい。これは夜景を前提に考えるシステムだ。新幹線なんかも面白いが、線路システムを考えると2系統用意するのも面倒だなぁ。まあ、続報を待つことにしよう。ついでに、E231系は興味がないのでNゲージとしては持っていない。というわけでZJゲージで買ってもいいかも?
  で、模型としてのできばえはどうなんだろうかと。当然Nより小さいZJなので細かいところの再現性は劣る。が、夜景というキーワードがそれを全て打ち消す。暗くして走らせるならディティールは多少スポイルされても問題ない。ZJゲージというと、現在市場にあるのは食玩的な商品。率直に言っていい印象はない。いい印象があれば、既に買ってて侃侃諤諤、特に画像で侃侃諤諤のネタになってるよ(笑) その鑑賞模型としての出来栄えだが、記事中の画像を見ると相当いい。もちろんZJゲージとして考慮しての話ではあるが。いや、"ZJゲージとして"なんて断る必要はないかもしれない。何の予備知識もなく写真を見せられると、今のカトーやトミックスよりやや劣るぐらいのNゲージ、と思ってしまうぐらいなのだ。これなら薄暗い中での走行ならば十分ではないか。これならNの夜景は考えなくて済むのではないだろうか?(笑)
  発売時期は夏頃、値段は車両の7両セットが2万円以内の予定らしい。室内灯が付いていての7両2万円以内なら私の購入基準に入ってくる。線路とかパワーユニットとかをあらためて買わないといけないので、そのあたりの値段帯も重要になってくるだろうけどね。ただのZJゲージなら今あるトミックスやカトーのパワーユニットが使えそうなのだが、何せ常点灯システムが肝だから専用品じゃないと意味がなさそうだしね。


平成19年2月14日

様を付ける場所が間違っとる!(続編)

  先日からシリーズ化しつつある?小売店の店頭での案内文中の「メーカー」という記述に対する私の意見シリーズ第三弾(ぐらい)。鉄道模型のマイクロエースのサイトで、今月発売の新製品の出荷日を見ていた。
  ――○月×日 問屋様着荷予定
というような表現だった。復習しておくと、私の見解としてはメーカーと小売店は言わば"身内で"、お客に対する文言中では互いに様を付けるべきでない。うっかり失念していたが、問屋もメーカーや小売店と協力体制でお客に物を売る立場である。これはあくまで"お客"を前にしたときにとるべき態度の話である。問屋がお店やメーカーに何かしらの連絡をするときは当然、○○模型様とか株式会社関水金属様とかいう風に「様」付けになって当たり前(ちなみに関水金属ってのは侃侃諤諤でも良く出てくる、製品発売の時期を遅らせまくることで有名なカトーである)。ということで、マイクロエースよ貴様もか。発売日の案内を問屋にFAXで送るなら当然「問屋様」でいいのだけれど、ウェブサイトで一般ユーザーが見ることを念頭に置いたページではダメだろう。店舗だけじゃなくてメーカーもこれじゃぁなぁ……と思って、次はトミックスのサイトへアクセスしてみた。さて、どこにそういう表記があるだろうか。と、取り扱い店舗一覧ページが目に入ったのでクリック。なお、トップページのメニューには「トミックス商品取り扱い販売店」と表記されていた。ここには「様」は付いていない……のだが、そのページへアクセスしてみると書いてある。「〜販売店様をご紹介しています。」 はいはい、そうですか。販売店様ですか。客より偉い販売店ね。で、トミックスが頂けない点はさらにある。ページ内に「販売店」(様なし)と「販売店様」が混在している。おいおいあんたどっちやねん。販売店に様を付けるのか付けないのか統一できていない。どっちつかずの態度が一番悪い! で、次にカトーのサイトへ。一応業界最大手のカトー、こういうところはきっちりしてるよな? と期待してアクセス。同じく販売店検索のページがある。実際に「大阪府」で検索してみる。どこにも「様」は見当たらない。と思っていたら。あった。
  ――販売店様へ
ほんの数瞬、カトーもダメか。ひょっとして俺が思い違いしているだけなのか?とがっくり来ていたのだが、平仮名一文字「へ」に救われた。「販売店様へ」以下は販売店へのメッセージである。一般ユーザー向けではない。だから、様を付けて当然である。むしろここで「販売店へ」と書いたならば、販売店"様"は怒るべきである。「お前取引相手を何やと思ってんねん」と。一般ユーザーが見ても違和感及び不快感は感じない。「販売店様へ」以下は一般ユーザー向けの文章ではないからだ。
  ここで一旦整理しよう。客の立場から見れば「自分たち客」と「小売店、問屋、メーカー」という分け方になる。客の立場からすれば、小売店と問屋とメーカーは自分に物を売る立場である。小売店、問屋、メーカーサイドにしてみれば"お客様は神様"という建前のもと客に接するべきである。「我々はグルになってお客様からお金を頂く算段をしているのです」と(笑) だからその(建前上)"お客様"の前ではお互い平身低頭していなきゃいけない。一方で、小売店、問屋、メーカーは客同様にお互い大切な取引相手である。小売店は問屋のヘソを曲げたら品物を卸してくれなくなるかもしれないし、問屋も小売店に仕入れる先を鞍替えされると困る。ま、一応大人の世界だからよっぽどのことがない限りそんなことしないとは思うけどね。いやむしろ、大人の世界だから(客から見て)物を売る側の3者はお互いに様付けする。今問題にしているのは、そういう使い分けが出来ていないかのような店舗とメーカーがあるぞ、と。ちなみに問屋は分からない。だって問屋が客と接するシーンってほぼないもんね。
  で、引き続きグリーンマックスのサイトへ。合格。次に小さめのメーカーのサイトへ行くが……販売店リストがなかったりもしたが、OKなメーカーもダメなメーカーもあった。さらには、他分野のメーカーサイトへ。模型といえばタミヤだ。老舗メーカーなので……期待していたのだがやっぱり「販売店様」だった。ここも「販売店」(様なし)と「販売店様」が混在する一貫性のないサイト。他の模型メーカーはあまり取り扱い販売店一覧のページがなかったので調査不能。あ、この前画像で侃侃諤諤にて「エッフェル塔」を紹介したエアロベースはきちんと「販売店」(様なし)だった。販売店向けメッセージの文章のみ「販売店さま」になっていた(何故か平仮名です(笑))。さらにお次はカメラ関係。まずはソニーから(愛用のαはソニーに移行したからね)。当然店舗に対して「様」が付いているところはなかった。で、他のカメラメーカーは……こういう取り扱い店舗情報があまりなかった。最後にバトルギア(メーカーとしてはタイトー)のサイトへ。バトルギア4には稼動店舗情報というページがあるのだ。ここにも「様」表記は見当たらず。合格。あまりしつこくやっても意味がないのでここらで打ち切り。
  感想としては……大手でしっかりしていると思っていたトミックスとタミヤの失態が残念といったところか。マイクロがちゃんとしてないのは製品とか広告見てたら分かる(笑) あるいは1人か2人ぐらいで自企業のサイト作っていたりするのだろうか? だとしたら見落としがあってもおかしくないのだが、それはそれで今時企業の顔に相当する部分なんだからもっと人員を割くなり一時的に他部署の人間が自分ところのサイトをチェックするようにしろよな。そういう話をすると、私が昔非常勤で働きに行っていた学校のウェブサイトに機種依存文字があったので、担当の先生にこれこれこういう理由でだめだから直すべきですよ、って伝えたのに直らなかったことを思い出す。数ヶ月前にふと思い出して再びチェックしに行ったんだけど、やっぱり直ってなかった(笑) 機種依存文字と「様」はモノが違うけどねぇ。敬語が5つに分類されることになるそうなので、これを機会に見直してみてはいかがだろうか。って、見直さないだろうねぇ。


平成19年2月13日

  画像で侃侃諤諤
まだ数独ですか?

  東京マルイというメーカーが鉄道模型に参入するらしい。
  ――は? 「東京マルイ」? そんな会社知らないよ!
何でもエアガンで有名な会社らしい。で、メーカーのサイトを探してみた。バリバリに硬派?なメーカーだった。何かこう、サイトのトップがサバゲー(サバイバルゲーム)やってそうな感じの。で、何故突然鉄道模型に? エアガンマニアと鉄道マニア、両者に通じるところはずばりマニアックなところである。だがしかし、方向性がかなり違うと思うんだが……。エアガンもきっと、精巧で実際の銃器類をリアルに再現するのだろう。その技術が鉄道模型に活かせる
  ――……のか?????
エアガンも、詳しくは知らないけれども規制の対象になったりして厳しい業種なのかもしれない。だから、同じマニアックな分野で比較的好況な鉄道模型に目を向けた??? エアガン作ってるメーカーなら、カーモデル作った方が向いていると思うんだけど。ま、カーモデルは最強タミヤにアオシマとかフジミとか京商とかの間に割って入るのが難しいと思ったのだろう。鉄道模型はカトーにトミックスにマイクロエースにグリーンマックス……前2社は強力だけれど後ろ2つが若干ヘボい雰囲気を漂わせていて……。ただ、鉄道マニアってかなり小うるさいから売れるかどうかは相当なバクチだぞ〜。ってこう書くと、カーファンは小うるさくないのか?となるけれど、私は良く分かりません(笑)
  そんな東京マルイだが、実は何を作るかというのはわかっていない。何をというのは、どんな種類の車両かという意味もある。しかしそれ以上に、ゲージからして分からないので興味をそそる。本命は売れ行きが最もいい(と思われる)Nゲージ。それとも16番で来るのか。大穴でZゲージクラスの小型模型で攻めてくるのか。まさか新ゲージなんてことはないよね??? 明日ぐらいに詳細発表されるらしい。ということで密かに楽しみにしている。詳細発表で「やっぱやめました、ごめんなさい」なんてことがないように祈りつつ(笑)
  この春、新規参入するメーカーがもう一つある。リアルラインという名前の新メーカーで、SL(蒸気機関車)を専門にやるつもりらしい。SLはNゲージにするのが結構難しく、最大手カトーがNよりは大き目のスケールをNゲージとして作っている。マイクロエースが"全形式制覇"を謳っているが、細かいことを言う人によると「押し並べて似てない」らしい。もう一つの大手トミックスであるが、これは数年前に9600型というのを作ったところまさかの大失敗。大昔に少しだけ作っていたことがあり、久々の復活ということで期待が寄せられたものの一気にしぼんでしまっている。他、SLを作った実績があるのはワールド工芸。但しこれは金属製品で、Nゲージの中でもマニアックな方に属しあまり一般的に出回っていない。SLがNゲージ化しにくい理由は以下の1点に集約される。きっちりNゲージサイズ(1/150)にしてしまうと動力のためのモーターを格納する場所がない。だからカトーは若干大きめの縮尺にし、マイクロエースは縦方向にだけ大きくした。おそらくワールド工芸のはスケールどおりなのだが、後ろの石炭車のほうにモーターを積んだりして対応している(ほんのわずかだが、走らせたときリアルじゃない)。NサイズのSLのボイラーに入るモーターもなくはないのだろうが、そうすると今度はパワーが不足する可能性もあるのだろう。かくして今のところ、SLのNゲージ化にこれといった決定的方法がない。リアルラインというメーカーはそれに挑戦するようだ。まだ製品は発売されていないが、プラスティックをベースに金属パーツでハイディティール化を施すようだ。値段はカトーやマイクロエースのものより高く、ワールド工芸よりはお手ごろになるよう。なので、いいものが出てくれば大いに受け入れられそうである。私は……どうするか迷っている段階。
  いずれにせよメーカーが増えるというのは嬉しいことであり、楽しみである。


平成19年2月12日

  昨日、新製品の鉄道模型321系を買いに行ってたわけだが……隣で小学校高学年ぐらいの子どもが同じく321系を買い求めに来ていた。これが大人びた生意気なガキんちょで平気な顔して福澤さん2枚財布から取り出したりすると、全く最近の子どもは、親は子どもにお金を与えすぎ、なんて話題になるのだが今回は違う。両親と共に来店していて、子どもは親に「これ買ってくれる?」と顔色を窺っている。親の方も「○○くんが大切にするなら買ってあげてもいいよ」とそんな調子だった。これだけなら可愛い子どもだな、で終わる。しかし基本セットに加えてきっちり増結セットまでおねだりして、フル編成お買い上げしていったところがちょっと憎たらしい(笑) ま、基本増結と限定版の、都合フル編成2本お買い上げの私が言うセリフではないな(笑) そういう光景を見ていて鉄道模型を始めてしばらくの頃のことを思い出した。あの頃は本当に欲しいものを親に頼んで買ってもらっていた。慎ましやかにちょっとずつコレクションを増やしていったものだ。今はどうかというと、新製品が出るたび「次回の生産がいつになるか分からないから」と買う買わないのボーダーラインをかなり下げてしまっている。買って「やっぱり要らなかった」と悔やむのと買わずに「あれは買っておくべきだった」と悔やむのとを天秤にかけ、前者を選んでしまっているのである。好きな車両の製品を集めるというよりは、集めるために鉄道模型をやっているような部分がある。ちなみに、製作している車両に関しては作ることそのものが楽しいので、結果として出来上がったものが本当に自分の欲しい車両だったかどうかはあまり問われない(笑) 昔は、製品発表で待ち望んでいたものが出てくると本当に嬉しかった。本当に欲しいものなんてそんなに数が多くないし、それが製品化される頻度も多くない。たまの出来事だから嬉しかった。足繁く模型屋に通ってはまだ発売されてないのかと問うたものだ。当時はまだインターネットも普及してなくて、情報は店に行かないと分からなかったからだ。考えてみれば当時から"カトー暦"にはしてやられた。行く度に「延期です」と言われてがっくりきたもんだよ。今回の321系は地元の車両であることもあり、製品化発表が嬉しかった。そして、発表されてから発売されるまでかなり長く感じた。去年発行されたカタログで製品化が発表されていたのだが、カタログに載ったからといってすぐに製品化されるわけでもない。ものによっては年内に出るし、321系はわずかだが越年した。不幸な車両は丸2〜3年出なかったりする。最新のカタログの中では321系は遅い方である。そういうこともあり、久々に新製品でわくわくできた。だから余計に、隣で子どもが親に買ってもらう様子を見て昔のことが思い出されたのかもしれない。まったく自分はどこでどう歩む道を間違えたのか。おそらく誤った道しるべを立てたのはマイクロなんたらというメーカーに違いないのだが(笑) もっと素朴に純粋に、本当に好きな車両欲しい車両だけをコレクションして行こうかな。そうすると現状、5月ぐらいまでは新製品を買いに行かないで済む。大量にお金が浮いていいかもしれない。と言うには残念ながら「予約」という名の契約が邪魔をする。それに私がそういうことすると、店の売り上げがわずかながらもダウンする上に不良在庫が増えるわけで迷惑をかけることになる。というわけで、先ほどの懐かしい感覚はどこへやら。引き続き「一期一会」とか用法を間違ったような言葉を掲げつつ、マイクロ商法の網にかかる私がいるのである。


平成19年2月11日

  鉄道模型Nゲージの321系電車が、トミックスから発売された。321系というのは、一昨年の暮れのころからJR神戸線やJR京都線から走り始めた新型通勤電車である。あなたが利用者ならば、「車内にモニターが付いてるやつ」と聞けば分かりやすいだろう(ちなみに、あれをテレビと言っている人がいるが、断じて違う。あれはただのモニターである)。インターネットであちこちみていると、「色が違う、薄すぎる、実車はもっと濃い」という意見があった。某通販サイトに製品の写真が載っていた。その某通販サイトの画像は1枚、明らかに露出オーバーで、ダークブルーが普通のちょっと濃い目のブルーのような色をしていた。写真なんてアテにならない。実物をみないことには色の濃い薄いを判断することはできない。だのが、私がちょっと気になったのは、屋根先頭部の塗り分けライン。人間の顔になぞらえて「オデコ」と呼ばれる部分だ。ブルーが屋根側まで塗られている。塗り分けのラインは丸である。どっちかというと、私が小学生の頃に流行していて今でも人気が根強い某漫画のフリーザみたいだ(フリーザって書いてる時点で某とか表現している意味が全くない)。で、今日、製品を買って来た。"オデコ"が丸い。んー、実車ってこんなだったのか。普段、鉄道車両を上から見る機会は多くない。だから模型の屋根を見て「え? 違うだろ?」と思っても模型が正しいことが多い。だから、屋根の表現に関しては「へぇ〜、実車はこうなってるんだ」と感心するのがモデラーの正しいあり方ではないかとさえ思っている。ま、それはさておき。よくよく考えると私は321系の屋根を見ていることに気付いた。一度「夜行鈍行」のトップ写真で321系を出している。そしてその写真は、斜め上方から撮ったものだ。
http://www.saiin.net/~taky/midnight-local/topphot3/11.jpg
完全な上方ではないが、オデコの塗り分け、屋根側までブルーに塗られているのが確認できる。確かに丸い。どこかフリーザっぽくないだろうか? ま、今鉄道界でフリーザというと、JR東日本の新団体専用列車「彩り」がそれにそっくりだということになっているので、私の「321系のオデコ、フリーザっぽい」説は一蹴されてしまうだろう。まあ、実車の写真を撮っていても模型で見てみると新鮮な一面があるということで。もしくは自分で思っているほど実物を良く見ていないということか。
  で、模型の321系、ネットであちこち騒がれて(?)いるように若干ブルーが薄い……かもしれない。というのも、実車を晴れの日に見るのか曇りの日に見るのか、昼間見るのか夜見るのかで結構印象が異なってくる。ありとあらゆる環境にさらされて印象が変わってくる実車を、100%完璧に表現することなど不可能だろう。だから人それぞれの好みの部分が関わってくる。というわけで、私としては、今回のトミックス製品は「OK」だったのだが、さっき自分で撮った写真(をスキャンした画像)を見て翻意。前面の色は側面のブルーよりも濃いのが正しい(ハズ)。模型の前面は側面と同じブルーだ。これはダウトだ。ただ、模型の前面パーツ……なんだか外れるような気がする。ということで、今外してみた(思いつきでやってる&文章書いているので画像がなくてごめんなさい)。外れた。よし、自分で塗ってやるぞ!という思いは0.8秒で消えうせた。というのも、前面が一体なので、透明の部分や白とオレンジの帯の部分を何とかしないことには色の塗り替えは不可能。マスキングで何とかなるようなならんような。どうしようかなぁ……。

  ……げ、分解したら元に戻らんくなった!(汗)


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