今数独がブームだ。NintendoDSで大ヒットした「脳を鍛える」などに代表される「脳トレブーム」の一環である。それまではパズルというと、オーソドックスなクロスワードパズルかお絵かきロジックあたりがポピュラーだった。むしろ、他のパズルはあまり有名でなかったというべきか。それがいまやパズルといえば数独、数独を知らぬものは非国民というぐらいの流行を見せている。本屋のパズル本コーナーに行くと数独の文字が狂喜乱舞している。
数独をしていれば本当に頭が鍛えられるのか――ということについては私は科学的に検証できるわけでもないので、はっきりしたことは言えない。あくまで私の考えでは、ボーっとテレビを見ているよりは頭を使うわけだから、そういう意味ではトレーニング効果があるのではないかと。ただ、どのように数独を解いていくかで効果は大きく異なるだろう。簡単なものをほいほい解くよりは、難しめのものを頭を抱えながら解いた方がいいのではないだろうか。数独一つ解くにしても、難しい問題になってくると「応用」が必要になってくる。その応用を考えながら解くのは結構な思考力トレーニングになると思われる。それも応用を使って解くことではなく、応用手段を自ら編み出す過程が大切だ。創意工夫という努力を是非してもらいたい。 で、私は雑誌に掲載されているパズルの類が好きなので、かなり以前から"数独"には慣れ親しんできた。掲載されている場所によっては数独とは言わなかったりしたが。で、このブーム。問題が山ほどあるので喜んでいたのも束の間、飽きてしまった。いろいろ……というほど多くもないが"技"を編み出した。でも、そろそろこれ以上はないかなというところまできた。というわけで、問題はあるけれど惰性で解いていたときに、ニコリのサイトで他のパズルを知る機会に恵まれた。ニコリというのは、知っている人には有名なパズルの会社である。雑誌に掲載されているパズルなんかに「ニコリ提供」なんて書いてあったりする。そのニコリのサイトで遊べるパズルは、数独はもちろんカックロ、スリザーリンクなどなど。カックロもスリザーリンクも以前から知っていたが、私はいまいち上手く解けず好きではなかった。そのサイトで初めて出会ったパズルは、ぬりかべ、へやわけ、美術館、ひとりにしてくれ、の4つ。そのうち"ぬりかべ"と"へやわけ"にハマってしまった。上の画像は、そのうちのぬりかべである。ニコリのパズル本のぬりかべの第一巻の最後に掲載されている一番難しい問題である。これは結構すらすら解けたのだが、これより前に載っている問題の方が難易度が低いはずなのに手こずったり(笑) 数独の弱点は、マスが9×9に限定されるところであろう。一応ニコリの本では16×16のハイグレード版とでも言うべき数独が掲載されていたが、16×16になると数字のチェックの面倒さが前面に出てしまっている。カックロやスリザーリンクもそうだし、ぬりかべ、へやわけ、美術館、ひとりにしてくれ、のどれもがマス目に制限を受けない。小さめの盤面で難しいものもあるし、大きくて難しいのもある。そういう広い範囲で遊べるのが数独より面白い部分である。反面、私がはまったぬりかべとへやわけはマス目を黒く塗り潰して行くのが面倒だったりもする。手の紙に接触する部分が黒くなったりね。高校のころまでそうやって手を汚していたのを思い出す(大学に入ると国語科がなかったし、私はボールペンを使っていたので)。ああ、あと、ちょっとハマりすぎて、大画面高難易度のを解いていると軽く1時間持って行かれるところが欠点かな。
(2007.02.13)
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