キヤ97完成したよ〜
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ワールド工芸のプラキットシリーズのキヤ97が完成した。実車の詳細は例によって省略するが、簡単に記しておくとJR東海のレール運搬車である。配給車の“クモル”や試作コンテナ電車“クモヤ22”などと同じく、Nゲージでは動力化が難しい荷台スタイルの車両。大手メーカーがなかなか手を出さない(出せない?)領域故にワールド工芸のお家芸と言ってもいいかもしれない。但し、動力ユニットに昨今スタンダードとも言えるフライホイールは搭載されない(ワールド工芸ではいつものこと)ため、そこが気にならないもしくは納得できる人向けの製品。 |
2両揃えて記念写真
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さて、これまた例によって説明書通りに組み立てるのも芸がない。適度に説明書を無視したり、書かれていないことを実行しつつ組み立て作業を進めた。以前にもお見せした通り、台車を加工したり、スカートを開口したり、連結器をTNカプラーに交換したりしている。侃侃諤諤本編で述べた通り、スカートは課題事項として残っているが。やはり前面の加工は見た目に大きく変わるので効果的。スカートはともかくとしてアーノルドカプラーはいただけないと思うのだが、特に連結する必要もないのだし、ダミーの密自連形カプラーを作ってくれても良かったんじゃないかと思っている。が、こういうところはワールド工芸のいつものことなので気にしないのが吉(笑) で、そこまで前面に言及しているくせにジャンパホースを追加したりしていないのも橘雪翼のいつものことなので気にしないで下さい(爆) |
先頭部を上から
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説明書ではガイアノーツのニュートラルグレーIVが指定してあった屋根の色だが、実車写真で見るとそこまで濃いグレーには見えなかった。というわけで、床下機器などと同じねずみ1号をチョイス。車体色が明るいので、こちらの方が雰囲気的に“合っている”と思う。
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先頭部側面
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帯は先日本編でお話しした通り塗装で表現。予定通りMr.カラーのスカイブルーとコバルトブルーだ。黄色はグリーンマックスの黄色5号にしてみたのだが、やや白っぽい?あっさりした?仕上がりに。素直にMr.カラーの普通の黄色とかの方が良かったかもしれない。銀色はガイアノーツのライトステンレスシルバー。側面と背面で銀の様子が違うようなのだが、楽をして塗り分けはしていない。ただ、実物のイメージはもっと落ち着いた銀色なので……手間を掛けておくべきだったかも。また、屋根パーツの雨樋部分までを銀色で塗っている(部品自体は塗装後の取り付け。
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連結にはTNカプラーを
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連結面の連結器周りにはしっかりとした表現があったのだが、その表現を避ける形で取り付けるアーノルドカプラーには何とも言えないダサさがあった。勿体なくて悩んだのだが、やっぱり削り落としてTNカプラーを取り付けることにした。TNカプラーはTNカプラーで、車輪と干渉するのでご覧の通りにベース部分を欠き取ってやる必要があった。これでもちょっとギリギリで、半径280ミリの曲線線路の通過は確認しているが243ミリは厳しいかもしれない。TNカプラーを固定しているビスの長さは2ミリで、ほんのちょっと荷台側に出ている。きちんといくならばビスを少し削るか、もしくは裏側にワッシャーか何かで調整するところだが、荷台のステンレス板を強引に貼り付けて誤魔化すだけにしている。 |
荷台を見る
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運転室直後の荷台部分は、どうやら実車より一段盛り上がっているようである。動力ユニットの構造上妥協せざるを得なかったものとみられるが、完成してしまえばそんなに目立たない……と私は感じた。ただし、説明書通りに作ると該当箇所は黄色に塗られることになるので、そのままだとひょっとしたら悪目立ちするかもしれない。私はその可能性を危惧して銀に塗っておいた。
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インレタが溶けた
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今回の痛恨のミスがこちら。良く言われることで、インレタはシンナーに弱い。とは言え、薄く塗り重ねて行けば目に見えて溶けるようなことはない……はずで、今まで失敗した経験はほぼ皆無である(乾燥前に手と触れてしまって崩れたことはある)。なのに今回はこの有様。写真を撮るときにピント合わせでミスしたわけではない。溶けてこんな風になってしまったのだ。ワールド工芸のインレタが特に溶けやすい、ということはないと思う。銚子電鉄デキ3やクモヤ22001のときは何の問題もなくクリアー保護が出来たのだから。多分今回のは、色がグレーで素材が少し特殊だったんじゃないかと。溶けているのに気付いたときは既に時遅しで、修正は大変そうなので泣く泣く諦めることにした。
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動力の塗装に際し、マスキングの様子
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動力ユニットを塗装するにあたって、ギアや車輪に塗料が付いてしまわないようにマスキングしているところ。分解可能な構造にしておいてくれたらこんな手間要らないのだが……。 |
台枠の塗装
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先ほど言及した運転室直後の盛り上がった箇所は、マスキングのしやすさを考えて銀から先に塗っている。クレオスやグリーンマックスの銀色は剥がれやすく、上からマスキングテープを張るのはリスキーな手順だが、ガイアノーツ製を使えば多分大丈夫だと思う。 |
最後まで見てくれた方へ、おまけショット
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(2016.04.13)
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