旧国阪和線第二弾(1)

昨日の再掲

  この画像は昨日のもの。画像点数が増えたので後半を2ページ目に回してみた……画像再掲してる場合じゃないだろ!って自分で突っ込み入れておきました(謎)
  というわけで、各車の画像と解説などを記していきます。

クモハ51073

  元クモハ42で、片運転台化、3扉化、出力増強などの改造がなされている。さらには晩年、低屋根化されて身延線に移ってクモハ51830となったらしいが、私が模型で制作したのは阪和線時代のクモハ51073。ベースにしたのはグリーンマックス(以下GM)のクモハ43。扉の増設がメインの工作と思っていたが、両運転台車を片運転台化した関係で車端部の窓配置が違い、さらに運転台側も運転室の全室化によりクモハ43とは異なっていた。扉さえ3つになればそれらしく見えるだろう……とは思ったものの、完成してから後悔しないよう出来る範囲で手を加えておいた。手元の資料では屋上配管にカバーが付いていたので、その状態を再現。カバーは当初プラ板を曲げて曲線状に配置するつもりだったが、他車の写真を見ていて直線状のように見えたのでそのように。しかし工作が終わってからまた別の写真を見ていると、やっぱり曲線状にするのが正解だったような気がしている。上からの写真はあまりないので(特にカバー付きの車は)結局どちらが本当なのかは分からない。

クハ55072

  ノーシルノーヘッダーの半流クハ。何両かいたようだが、細かいところで一応072特定ナンバーとしてみた(前面のステップの数や手すりなど)。いつも通りの私の工作法で作ってあり、特に目新しいところはない……と文章を締めるつもりだったけど、冷静に考えると数点あった。
  ヘッドライトは今回からカトーの旧国用(飯田線シリーズのクモハ53用)パーツを使ってみた。タヴァサのパーツに比べてシルエットは良いのだが(そのパーツもカトーのOEMとの説あり)、ライトレンズがあと一歩といったところで決定版ではないかな。TNカプラーは、以前は少しけちって6個売りの新型国電用を使っていたが、やはり旧国には旧国用ということで単品売りしかないものを使っている(以前作ったのも交換した)。床下機器はそれらしく見えるように並べ替え。実車とはかなり違っているとは思うけど……。

クモハ60151

  クモハ41を出力増強改造したクモハ60。60の新製車は半流型なので、切妻車は改造車ならではということになる。模型ではもちろん(?)クモハ41そのまま。151を選んだのは、手元の資料では前面窓が木枠のままだったから。他のナンバーも木枠時代があっただろうし、ひょっとしたら151も晩年はHゴム化されたかもしれないし、そもそも手元の資料の写真が他の資料と同年に撮られたかどうかもチェックしていないので、木枠がいいなら細かいこと拘らずに何番でも良かったのかもしれないが、一応改造車のトップナンバーということもあり151を選んでみた。
  クモハ51073とこの車両のパンタグラフはPS11。今回からは無理やり加工したPS11モドキではなくトミックスのパーツを使用している。カトーという選択肢もあったのだが、既にトミックス製のをストックしていたという理由でチョイス。カトー製のクリックストップも魅力的なのだが、当面はトミックス製ので行く予定。なお、以前作った車両のPS11モドキもトミックス製パーツに置き換えた(KitcheNの改造パーツを使った大糸線グループはそのまま)。

クハ55301

  サハ57改造のクハ55。前回の阪和線シリーズで、奇数車と偶数車を勘違いして偶数車を多く作ってしまったのに気付き、今回は奇数車を多く作った。その関係で奇数向きクハとなる301をチョイス。例によってGMクハ55キットがベースなので細部の寸法が違うが、GMクハ55(クモハ41)の寸法がそもそもおかしいのでそのままとなっている(笑) 前面の通風口のエッチングパーツを取り付けるとき、セロハンテープで仮固定していたら瞬間接着剤が多く出てしまい、少し埋まってしまった……気付くのが塗装段階に入ってからでやり直す気力が湧き起らなかったので、とりあえずそのままにして気が向いたときに修正しようと思っている。
  ちなみにネットで検索すると301は身延線の写真しか出てこない。手元の本には“阪和線時代の写真”があるのだが、ひょっとするとひょっとしてひょっとかもしれない……まあ気にしないでおこう。一応クハ55 300番台の奇数車は他にもいたみたいだし。

クモハ73605

  ここからはタヴァサの金属コンバージョンキット。モハ72 500番台に運転台を取り付けたクモハ73 600番台。阪和線ならではの600番台で前面にキャンバス押さえがない車がいるのだが、私は敢えて普通のをチョイス。理由はというと(長くなるが)、プラキット改造で600番台が作れないかと制作を開始したものの現在凍結してある。その凍結の理由になった部分が何とかなりそうな気がしてきたので、またそのうち気が向いたら復活させることに。その際、工作が面倒なキャンバス押さえを省略できるよう、押さえがない車を“温存”したということである。台車は本来はDT17なのだが、いろいろ悩んだ末に暫定的にDT20を装着してある。
  プラ車体の4両のHゴムはいつものねずみ1号で塗ったのだが、金属車体に関しては試しにニュートラルグレーII(ガイアノーツ)にしてみた。ちょっと明るすぎるような気がしないでもないのだが、これはこれで新鮮なのでとりあえず今回の2両に関してはこれで良しとしておく。

クハ79382

  クハ79 300番台の……中期型? 後期型? 分類はよく分からないが、前面窓に101系のような傾斜が付いたものの前照灯が屋上にあるタイプ。以前侃侃諤諤本編にて、タヴァサの説明書きがー!と唸っていた例の車である。このキットで余る前面を使えば、“中期型”のキットから前照灯が埋め込まれた後期型の車が作れるはず……という計算の元で動いている。キットが手に入れば素直に買い足すんだけどね、在庫のある店が今のところ見当たらない。
  側面の手すりは、破損のリスクを恐れて“埋め込んで”ある。工作できないわけじゃないぞ、というアピールのために前面は普通に“浮かせて”ある。あと、片町線の時にもあったような前面窓脇の手すりも追加工作。決して手すり加工が苦手とかできないとか言うわけではないぞ……(とここまで強調すると逆に怪しい)。
  連結面は基本的に手抜きすることにしているのだが、金属車体2両に関しては貫通扉を別色で塗装(もちろん塗装後に部品接着)。今回はFARBEブランドの室内グリーンという色を使ってみた。この色は、2ページ目で解説する“模”えポイントの重要な色となる。

では、引き続き2ページ目をご覧ください。

(2014.10.30)

▲お戻りの際は、ブラウザの機能をご利用いただくようお願い申し上げますm(_ _)m▲