京阪9000系旧塗装

例によってGM塗装済みキット

  そろそろ当サイトの読者の皆さんも飽きているであろう、「グリーンマックスの塗装済みキットが完成しました」シリーズ(苦笑) 本日は京阪の9000系の旧塗装版。現在は順次?それとももう全編成?が前回の6000系新塗装同様の装いとなっている。かつての京阪電車の色は緑の濃淡の塗り分けだったが、9000系はその間に水色の帯が入っていた。このキットが発売された10年少々前の頃には、他の京阪電車の気の利いたNゲージの製品がなかった。だから「間に水色の帯が入った9000系より、ただの緑の濃淡の京阪電車の模型が欲しいのになあ」と思った記憶がある。ちなみに、そう思ってもとりあえず買って組み立てはした。今もどこかで転がっているはずだが、若干行方不明。

パンタグラフを塗ってみた

  配管の色差し……はもう見せなくていいと思うので、今回の別のポイントを挙げてみる。前回ちょっと気になりだしたパンタグラフを塗ってみた。何色にするか迷ったのだが、屋根の上についている機器類は基本的にみんな同じ色だろう、ということでクーラーやヒューズ箱と同じ灰色9号(明るいグレー)を選択。だけれど……やっぱり明るすぎますかね。記憶はあやふやだが、大昔に、このキットが新発売された当時に作ってみたときもパンタグラフを試しに塗っていたような気がする。

前回気に食わなかったヘッドライトも……

  同じく、前回イマイチだなあと思っていたヘッドライトにも一工夫入れてみた。裏から単純に銀色のシールを貼るのではなく、間に一枚、アクリル素材の透明部品を噛ませてみた。こうすることでライトケースっぽい奥行きが出てちょっとでも実車に近く、そしてカッコよくなるかと思ったのだ。説明するまでもないが、左が前回作った6000系新塗装の、ヘッドライトの部分に裏から銀色のシールを貼っただけのもので、右が今回作った9000系の先頭車だ。

ヘッドライト部をアップで

  画像処理でヘッドライト部のみをアップにしてみたところ。随分違うと思うのだが……いかがだろう。間に入れた「アクリル素材の透明部品」とは、ホームセンターで売っていた大きなアクリル板を小さく切っただけのもの。ライト部分より一回り大きく切り出して糊代を確保している。それから、中央部には0.5ミリ径のドリルで「凹み」を作っておき、実車の発光部分っぽくしてある。多分実車のライトケースは、その発光部分に向かって絞られた形状をしていると思うのだが……流石にそこまでは真似できなかった。

  一度完成させたものを分解して作り直すのには、まっさらなキットを組み立てるのとは違った労苦が存在する。大学時代に作った9000系が家のどこかに眠っているのは知っていたのだが、それを組み立てなおすのではなく新しくキットを買って来たのにはそういう理由がある。でも最近京阪電車を研究していて、9000系とほぼ同じ形状の7200系という車両が存在することを知った。間に水色の帯が入っていない緑の濃淡だけの京阪電車である。そこで、昔作った9000系は塗装を剥がして自分で塗り直し、7200系として再生させようかな……と検討中。一つ疑問に思う点は、何故GMは7200系を9000系の”色違い”のキットとして発売しなかったのだろう。新規にパーツを作る必要が全くなく、色違いだけで別製品として売れるのであればこんなに”オイシイ”商売はないはずなのだが。これは他のメーカーも含めて、鉄道模型の世界では常套手段である。「オイシイ商売」とは表現したが、メーカーだけでなくユーザーも喜ぶはずなんだが……。ひょっとして7200系はあまりにもマイナーなのか?(京阪詳しくないから良く分からん) それとも水色帯を省略しただけではダメな理由があるのか? 後者の理由だった場合、私の塗り直し計画も頓挫するので一度よく調べてから実行することにしよう。

(2011.10.26)

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