京阪6000系新塗装

グリーンマックス塗装済みキット、京阪6000系新塗装

  グリーンマックスの塗装済みキットの京阪6000系新塗装を完成させた。のっけから愚痴って申し訳ないが、窓ガラスの部品精度が悪く、最後の仕上げの組み立てで非常にストレスが溜まるキットだった。同系の旧塗装や側面がほとんど同じと思われる9000系のキット(こちらも旧塗装)が控えているのだが、今から若干憂鬱である。加えて、「済み」の部分である塗装も何だかあまりばっちりとは決まっていない。京阪が好きで技術のあるモデラーなら、塗装を剥がして自分で塗りなおしたほうが格段にいいものが作れるだろう。私は旧塗装ならいざ知らず、新塗装にはまだ馴染めていないので今回はそのまま作った。だったらそもそもキットを買ってくるなよ、と言われるかもしれないが……。塗りなおすとしたら、京阪の新ロゴをどうやって再現するかがネックになりそう。

新型車だから決まる新塗装

  京阪の車体デザインが大きく変わったのはこの6000系から、らしい。登場当時は「色が違っていたら京阪に見えない」と言われたそうな。でも、色をマルーンにしたら大抵の車両は阪急に見えるし、色を京阪カラーにしたら大抵の電車は京阪に見えるような気がするのは私だけだろうか? 今度暇があったらやってみよう。それはともかく、中之島新線の開業に伴い塗装が変更され、がらりとイメージを変えた京阪電車。ちょっと古めの車輌も新しい車輌も、通勤車は全部一緒くたにこの色になったのだが、やはり似合う車輌と似合わない車両がある。先日の2400系の新塗装版は違和感が拭い去れず、5000系の新塗装に至っては……コメントは差し控えておくべきかな。
  前面の行き先表示のシールが窓ガラスの黒印刷と微妙にあってなくて隙間ができたりとか、ヘッドライトは「裏から銀色塗ってね」という仕様だったりとか、さすが一世代前のキットである。それを手を変え品を変えして発売するGMは商魂逞しいと言うか……。ちなみにヘッドライトについては、普通に銀色を塗るとカッコ悪い仕上がりになることが予想されたため、代わりにGMのエコノミーキットのシールを貼ってみた。エコノミーキットのシールは地がアルミっぽい素材で、粘着面が銀色なのだ。それを裏から貼ると左側の車輌のような感じになる。だがしかし、こちらもあんまりカッコいいとは言えない仕上がりになったので、とりあえず片方にだけやってみてしばらく様子見することに。何かいいアイディアないかな〜。頑張ってライト点灯化工事するのが一番いい解決策かもしれないけど、面倒だなあ。

配管

  パンタグラフ周りの配管には例によって色差ししてある。おそらく皆様方はそろそろ見飽きている頃かと思う(笑) 最近思い始めたのだが、ここまでやるならパンタグラフも塗装すべきかもしれない。
  幌は前回塗ってみて結果良好だったが、費用対効果を考えるとそこまでしなくてもいいかな……と考え直して今回は未塗装に戻っている。厚みに関しては今回もまた特に問題なく、むしろ連結面が広すぎるので縮めるための何かを考えた方がいいかも。一方でキットの幌受け部とサイズが合ってないので、接着面積が小さく接着強度が足りてなかったりする。

実車における非電動車用台車

  キットには2種類の台車が入っていて、実車での電動車、非電動車の台車の違いに対応している。但し非電動車用の台車は半流用品なため、「一部を切り落とすとリアルになります」という指示が説明書に入っている。というわけで、実車写真を参考にしながら作業してみた。ところが実車写真を見ていると、その作業をしてもシルエットが似てない気がしてきた。そんなわけで、説明書の指示にない側も少し切り落としてある。ディティールとしてはヘンになるのだが、台車の全体的な形としては似たものになったのではないかと。実は、細部が違うものの実車の2種類の台車は全体的な印象が良く似ている。電動車用は専用品が作られているので、ひょっとすると非電動車にもこちらの台車を使ったほうが雰囲気は近くなるかもしれない。
  画像は用意してないけれど、動力は付属品ではなく鉄道コレクション用のものを小加工の上搭載してみた。京阪の車両が18メートル級なので動力も18メートル級……と言いたいところだが、GMキットの非動力車用床板の台車間隔が、鉄道コレクションの19メートル級動力ユニットに近かったのでそちらを使っている。実はたった今気付いたのだが、先ほど幌のところに書いた話と総合するとこういう結論が出て来た。非動力車用の床板の台車間隔を縮めた上で18メートル級動力を使うのが一番いいのではないか。……面倒な話だなあ。

(2011.10.22)

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