沈殿する塗料

　　この塗料、私が最近にとあるものを塗るために調色したものである。さてここでクイズ。どんな色でしょう？
　　「えー？　オレンジ色じゃないのー？」
と思うことでしょうが違います。ヒントは底に沈殿している物と、ビンの上半分にこびり付いている塗料の色。まあなんていうか、自分で見てもびっくりした。「あれ？　こんな色あったっけ？」と思って手に取ると、側面の「DATA」欄には予想も付かない色の組み合わせが書かれていたのだ。画像ではその「DATA」欄の内容にはぼかしをかけてある。さて、あなたの回答は決まりましたか……？



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　　答えは「グレー」である。旧型客車の屋根を塗る時に作った、グリーンマックスのダークグレーよりは濃く、Mr.カラーのジャーマングレーよりは明るいグレーである。字が大変に汚いが読み取ってもらえると思う。両者を大体２：３の割合で混ぜた物だが、何故この比率にしたのかはいまいちよく覚えていない。どっちかと言うと暗めの方がいいかな？と思ってジャーマングレーを多くしたのだと思う。にしても何故、グレー系の色を２つ混ぜたのにこんな明るい色になってるんだろう……。グレー系の成分は重くて沈殿しやすいのか？　そして、どちらに混ざっていたのか知らないが、グレー系の色にこんなオレンジ色の成分が入っているのは新鮮な驚きでもある。確かにグリーンマックスのねずみ１号（やや明るめの灰色）や灰色９号（明るい灰色）にも、黄色だったかちょっと予測の付かない明るい色が混ざっていた記憶はあるが。

　　さて、同じようにこちらも成分が沈殿してしまって一見クリアー塗料に見える。いやまったく、「これ本当に○○なの？」と混ぜてみるまで自分が信じられなかった。こちらもよく見れば底に何か溜まっているのだが……



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　　こちらもグレー系の色。やっぱりグレーの顔料は沈殿しやすい？？？　にしてもここまで透明になってしまうとは、さすが"ニュートラル"なだけあって、黄色も青色も赤色も塗料が混ざってないってことなのだろうか。

　　このときはニュートラルグレーが塗りたかったので、とりあえず攪拌。一抹の不安はあったものの、きちんとニュートラルグレーになってくれた。