「自動機客車」

自動機客車、というらしいです。

  説明書によると、「大正末期に作られた長さ3メーター/定員9人の小さな『自動機客車』」とのこと。そもそも「自動機客車」というカテゴリーは初耳なのだが……。内燃式の動力で走る小型車両といったところなのだろうか。自由形が多いアルナイン製品だが、ひょっとするとこの車輌に関しては実車のスケールダウンを重視しているのかもしれない。
  それはともかく、同社のOナローゲージをこれでほぼ制覇したことになる。といっても、大まかに分けてたった4種類プラスアルファぐらいのものであるが。後ろに付いているトロッコは、前に組み立てた物で、その時は機関車に牽かせていた。元々トロッコは、この自動機客車用に作られた製品らしいのだが、ま、そこは自由に楽しむべきであろう。でもまあ、こういうスタイルが似合っていると言われると似合っている。

手すりを付けてみた

  元々素組みの予定だったのだが、少しだけ追加加工することにした。その理由は「裏舞台編」でもお届けするとして……。追加してみたのは手すり。何となくだけど、乗降の際にここのあたりに手すりがあったら便利そうだなー、という発想で。真鍮線に真鍮帯材を小さくL字型にしたものをハンダ付け。去年ハンダ付けを始めた私であるが、この1年と半年の間でハンダ付けした最も小さなパーツである。ちょっと失敗してポロポロ取れていたのだが、真鍮線の端部をヤスリで削って平面を出し、ハンダ付けの面積を増やしたことでがっちり付くようになった。瞬間接着剤ではこうは行かない。ハンダ付け万歳である。

屋根

  塗装は、アルモデルの製品紹介のページや説明書に載っている作例の塗装ほぼそのままに塗っている。今まで意地でもメーカーの作例とは違う配色や塗り分けを施していたのだが、何故ここで素直に"従った"か。青系の色が好きということもあるが、最初に見たイメージが私に強く刷り込まれてしまい、この形の車両でこれ以外の色が考えられなかったため。但し、窓枠は青色(メーカー作例は木枠を意識した色)にして少しでもイメージが異なるようにしてある。に加えて、屋根には黄褐色を塗ってみた。これは以前、国鉄気動車の旧塗装の研究のために買ったマッハ模型の塗料で、他に用途がなく余っていた物を使ってみたという理由である。今まで屋根は馬鹿の一つ覚えみたいにダークグレーばかり塗っていたのだが、ちょっと脱却してみたかったというのもある。本来は屋根色ではないのだが、いかがだろうか。

(2008.10.19)

続編はこちら⇒「自動機客車」裏舞台?
▲お戻りの際は、ブラウザの機能をご利用いただくようお願い申し上げますm(_ _)m▲