2024年3月に読んだ漫画

  2024年より、星評価の基準を少し変更することにしました
 「☆☆☆」が普通、「☆☆★」は普通よりやや下、ぐらいになります
タイトル巻数評価
< 新刊 >
  新米オッサン冒険者、最強パーティに
  死ぬほど鍛えられて無敵になる。
 ☆☆★
  SPY×FAMILY 13  ☆☆☆
  ラーメン赤猫  ☆☆☆
  ここは俺に任せて先に行けと言ってから
  10年がたったら伝説になっていた。
14  ☆☆★
  デキる猫は今日も憂鬱  ☆☆☆★
  ご注文はうさぎですか? 12  ☆☆☆
  東島丹三郎は仮面ライダーになりたい 14  ☆☆★
< 既刊 >
  転生したらスライムだった件 21  ☆☆☆
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 81  ☆☆
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 82  ☆☆
  違国日記 11/完  ☆☆★
  トリリオンゲーム  ☆☆☆
  Re:ゼロから始める異世界生活 第四章 聖域と強欲の魔女  ☆☆★
  もののがたり 14  ☆☆
  ローゼンガーテン・サーガ  ☆☆★
  ベー革  ☆☆
  チ。 ―地球の運動について―  ☆☆★
  クレイジーフードトラック 3/完  ☆☆★
  Dの十字架  ☆☆☆
  Dの十字架  ☆☆★

 

【新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。】
 この巻の最後の話は、ウェブでつい10日ほど前(単行本発売日基準)に掲載されたばかりのものになる。マイナー出版社にありがちなことで、原稿が溜まったら即単行本化される(わざわざ書くことでもないが、大手週刊少年誌あたりだと、最新刊の最終話と現在連載中の話に5〜10話ほどの開きが出来るのは普通である)。
 最終話では、コロッセオで出てきた謎の騎士が登場する。この章の黒幕(真の黒幕はもっと他にいるようだが)と同じく最強軍団の十三円卓に位置するようだが、従者との会話中に「奴は〜面汚し」というド定番のセリフが……ベタだなあ(笑)
 最後に「プロの騎士」という単語が出てくるが……プロの騎士って何やねん、将棋でも指すんか? ちゃうやろ? プロじゃない騎士っておるんか? と思ってしまう私なのだった(笑)

【SPY×FAMILY】
 最初の方は前巻からの流れで、中盤以降は日常シーン。この漫画、ギャグテイスト強めの日常シーンの方が好きだなあ。

【ラーメン赤猫】
 クリシュナ法的人格取得。ジュエル確実に成長中。テトラのその飼い主の石上太一朗氏登場。佐々木体調を崩す。珠子インフルエンザにかかる。
 今回ので一番好きな話はぬいぐるみ。自分自身もぬいぐるみ大好きだからかな? でも俺は蹴ったり噛みついたりしないぞー(笑)
 ちょっと驚いたのはてんぴるの再登場。めっちゃ反省してる様子なのは腐ってもこの漫画の登場人物というところか。赤猫のみんなは許してないみたいだけど、それはそれ、これはこれってことで。

【ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。】
 アルラウネ対神祖(体はラック)。結果は敗北。しかしながら小さいボディでアルラウネは“生き延びる”。このちいちゃくなるのはラノベ界の流行か? 『Re:ゼロ』は主人公が絶賛子ども化中、『魔奴愛』はヒロインと主人公それぞれが子どもになったことがあり、『くま』は巫女だったかの狐さんみたいなのが力を使い果たして幼児化していたような――ってのを書いてて思い出した。この作品、原作にアルラウネいないんだった。というわけでいつもの、さん、はい。

  ――原作はアルラウネ抜きでどうやってストーリー進めたんだー!!!

【デキる猫は今日も憂鬱】
>足の速いにゃんこめ
 通常にゃんこは人間より足速い動物です(実体験)。あ、でも、この主人公運動能力高いから、普通の猫なら走って追い付けるのかもしれない。

>(部長の義兄)黒歴史の数々を保有する生物兵器
 正確な表現は「生物兵器“みたいな”」であるが、生物兵器ってそういうのと違うから(笑) 「黒歴史の数々を保有する」ってとこで連想したのは比古清十郎――『るろ剣』の主人公緋村剣心の御剣流の師匠である。そうか清十郎は生物兵器だったか(自分で違うって言ったばかりだろ)。確かにバカみたいに強いから生物兵器という表現も間違っていないな!(だから違

>ウロコ汚れ
 うちにも気になるところあるんだけど、なかなか頑固で取れない。ただ、一見して綺麗にはなるんだよね……。乾燥していると綺麗に取れたように見えるんだけど、湯気とか付くと浮いてくるというか。ここで出てた2つの方法は試したことがないので、一度やってみるか。

>ミケランジェロ(猫カフェの猫)
 名前にちょっと反応――ええもちろん、某ゴルゴタの漫画の影響です。メスなんだったら「モナ・リザ」の方が良かったんじゃないのかなあ?(笑)

【ご注文はうさぎですか?】
 いつもの「うさぎかわいい」で埋め尽くす予定で読んでたんだけど(どういう予定だ)、48頁右下の狩手由良がめっちゃ可愛くて悶絶してしまった。話としてはユラが周囲に悪戯しかけまくっていたが、逆にナツメとエルに仕返しされて恥ずかしくてお顔真っ赤にする場面。自分はいろいろやるくせにやられることは想定していなかったのか? 覚悟が足りてないぞ!(笑)
 というわけでいつもの。
 フユの腹話術でしゃべるうさぎさんのぬいぐるみ可愛い。マヤとナツメがジョギング中に発見したココアに抱っこされてる野良?うさぎさん可愛い。文化祭の喫茶店でフユが持ってるパペットのあんこ&ワイルドギースのパペット可愛い(商品化しないかな?) 同じく文化祭の手品のネタが仕掛けられたココアの帽子から出てくるうさぎのぬいぐるみ?可愛い。
 うん、いつもよりうさぎ要素が少なかったような気がする。マイナス50点! 私はうさぎを注文したのですよ! あと更衣室でイメチェン?しようとするココア……微妙に「ジョジョ立ち」っぽくない? 効果音が「ドギャァアン」だし。

【東島丹三郎は仮面ライダーになりたい】
 前の巻で表紙の傾向が少し変わり、話畳む方向に入ったのかと思ったら……新しい怪人登場! まだまだ続くようで良かった(?)。

【転生したらスライムだった件】
 冒頭でルミナスのシーン。聖櫃に身を焼かれるのならなぜわざわざ服脱いで抱き着く必要があるのだろう……という疑問もさることながら、その中身の「少女」の正体も気になる。お前ナレーションのいいところで邪魔するんじゃねえよルイ! ま、この辺は追い追い明らかになるのを楽しみに待っていろってことだな。
 で、各種戦闘シーンだが……この辺りは若干間延びというか、テンポがイマイチに感じる。あとがきの原作者によると「小説7巻」の内容になるらしいが、7巻はちょいハズレってことで。

【違国日記】
 先に『チ。』を読んで「言葉は奇蹟」というセリフにちょっと感銘を受けていたので、次に『違国日記』を読んで言葉の無力さを思い知らされて心が揺れ動く。その辺りは理系と文系の違いってことで。
 というわけで最終巻、完結。ずっと田汲朝を主人公として読んでいたけど、考えてみれば高代槙生の物語でもあるんだよな。それをラスト付近の2人のやりとりを見て初めて気付くという。何て不器用な生き方をしてるんだろう、と思うが同時に自分だって相当不器用である。案外人間なんて誰しもこんなもんかもしれない。器用に生きてるように見える人もいるが、その実本当にそうなのか分からない。その人にしか分からない内に秘めた思いがきっとあるはず。どうして人は不器用なのに社会を形成して生きているのだろうか。
 とまあ、あんまりしっかりとは読み込めていないのでたくさん書くのはやめておく。またそのうち、時間が経ってからばーっと読み返してみたい。いろいろ気付くことがありそうだ。あと、作品性から言って最後泣いちゃうかなと構えていたのだが、案外そうでもなかった。まあ、あんまりしっかりとは読み込めていないから。

【トリリオンゲーム】
 もしかして稲垣理一郎(原作者)に騙されていたのかもしれない。この漫画読み始めて、1兆円稼ぐのがゴールで、そしてゴールに達した後の「現在」から「過去」を振り返っている物語だと思っていた。ところがどっこい。もしかして1兆は通過点? そこまでが序章で、通信事業者作ってドラゴンバンク黒龍を倒す「これから」が本編だったりするのかも?
 てなわけで最新刊に追い付いて、以降は新刊が出る度のお楽しみってわけだ。9巻表紙も誰になるか気になるところ(このタイミングで水樹が表紙なので何かあるのかと思ったら特に何もなかった)。ちなみにガクはまだ出てきてないんだよなー。出てきたら最終巻!かもしれない。

【Re:ゼロから始める異世界生活 第四章 聖域と強欲の魔女】
 原作読んでた時の話になるけど、オットーがこういうポジションのキャラになるとは三章で出てきた時全く想像できなかったなあ。『Re:ゼロ』の登場キャラ好きな順に並べたら、割と上位に来るかも(あるいは主人公より上かも?)。
 表紙の通り、エキドナの例のシーン。セリフの前後でエキドナの表情が変わってる演出は原作同様だが、あの黒い笑みじゃなかったのは残念。誠に残念っっっ。漫画版はただただニヤついていて気持ち悪いよ。

【ローゼンガーテン・サーガ】
 『デキ猫』→『Dの十字架』→『ローゼン』と参照項目があるので、ここから『デキ猫』に戻れば美しい(とも言えないが)円環の理が完成するのだが、残念ながら何も(思い付か)なかった。

【ベー革】
 先月文句を言ったせいかもしれないが、あっさり試合を終わらせてきた。が、しかし。タイトルにある「革命」要素が未だに薄い。主人公たち1年生よりも早く“それ”に触れてきた先輩たちも、迷っていると言うか戸惑っていると言うか、まだ監督は甲子園への道標を示せていない。と言う感じの話を1冊使って進めるのはちょっとグダグダしているような気がした。

【チ。 ―地球の運動について―】
 上で書いた通り、「言葉は奇蹟」というセリフが印象に残った。オクジーが新登場の少女ヨレンタに「字が読めるってどんな感じですか?」と聞き、それに対する返答である。幸か不幸か現代日本に生まれ育った私にすれば、字は読めて当然当たり前の物。読めることに何ら疑問を抱かずにこれまで生きてきたわけだが、もし字が読めなかったらと想像するとゾッとする。
 と言うまじめな話から一転して物語へのツッコミ。序盤でバデーニがオクジーの視力を測るため、かなり離れたところから掲示板の問題文を読ませようとするが……視力の前にオクジーは「文字が読めない」のでは。

【クレイジーフードトラック】
 完結! ええと、そういうラストになりますか。軍に囲まれて絶体絶命のゴードンとアリサ。何とかして切り抜けるのかと期待した。ラストの「5年後」の場面で生きててひょっこり顔を出すと期待して読んでたのだけれど、やっぱあかんかったか。元々アリサは軍に戻らない選択をしたことで(例えるなら『シン・エヴァ』の仮称アヤナミ・レイのように)早々に死ぬ運命だった。ゴードンも「死んだ」ことにして軍を抜けていた。こういう終わり方が一番収拾付けやすかったのかなあ。
 1巻のところで書いたタナカは期待通り最後までカイル少佐――最後は少佐じゃなくなってるんだけど――の右腕として居続けてくれた。

【Dの十字架】
 全6巻の物語だが……打ち切りっぽい終わり方するのかなと予感させる箇所が。それは黒幕の元に集った手下とでも言うべきキメラたちがたくさん登場したこと。残り3冊ちょいで普通この人数は捌き切れないよね? エヴァ旧劇の量産型みたいなのならいざ知らず、きちんと一人一人キャラデザされている。長期連載を見込んでいたのではないかと思うのだが……ちょっと早いが合掌。
 乱次郎のの目の秘密が明らかになる。なるほど生まれつきのものではなく与えられたもの。しかし沢木はどこまでこれを知っていたのか。乱次郎が瀕死の重傷を負ったときに躊躇いなく回収に行ったぞ? その後リザにも追及されて一通り説明し、乱次郎のチェックも入るが“シロ”。これだけでは説明が付かないような気がするのだが、私が深読みし過ぎなのだろうか。この眼の件も含めると、やっぱり作者の思惑としてはもうちょっと長い連載を見込んでたんじゃないかなあと。
 フルンティングで何故か笑ってしまう……変な漫画読んでるせいだなこりゃきっと。

―――――
 新刊は7冊。上旬に5冊固まり、残り2冊が月末近くになってからの発売……という、橘雪翼特有の発売日の偏りを嘆くアレ。いや、7冊あったら文句ないし、そういう偏り対策で既刊漫画を用意してるんですけどね。ちなみに『オッサン冒険者』と『赤猫』はウェブやアプリで読んでいるので既に知っている内容。いつぞやに「今月5冊だったけど3冊は読んだやつやん……」ってことがあったような記憶があるのだが、「2/7」ならまあまあ。
 既刊は先月最新刊に追い付いた『まゆ』(たった2冊だが)に代わり、『Dの十字架』を2冊に増やした。『Dの十字架』は全6巻なので、今月と来月2冊ずつにするとちょうど完結するんですよ。そして今月は『違国日記』と『クレイジーフードトラック』が完結し、『トリリオンゲーム』と『Re:ゼロ』が最新刊に追い付……買ってある分を全て消化した(*1)。この4つの穴を来月どう埋めるか。あるいは埋まらないのか。こうご期待!(極めてどうでもいい)

*1 『Re:ゼロ』は今月ちょうど?最新刊が発売されたが、GW期のアレまで待って買う。

(2024.03.31)
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