一年を振り返って〜漫画他編〜

  
 まずは「今年読んだ中で一番面白かった漫画」から。

『あおざくら 防衛大学校物語』

 長期安定故の3度目の戴冠! 今年読んだ漫画の最高評価は「☆☆☆★」で、複数の作品に延べ5回付けているのだが、そのうちの3回が『あおざくら』だった。俺、どんだけこの漫画好きやねん。正直全盛期よりは落ち着いてる感じはするのだが、落ち着いてなお他の数多の作品より高評価なんだから文句なしのベストである。

 最後まで迷っていたのは
『転生したらスライムだった件』
『トリリオンゲーム』
の2つ。いつぞやのように「同率首位」で3つ並べる案もあったのだが、星評価を振り返ると『あおざくら』がずっと半歩リードしていた。そんなわけでこの2つは僅差の2位ということに。『転スラ』は続きが気になる度合いではトップだし、『トリリオン』も当初の期待を上回るものを見せてくれている。来年以降も続くので、引き続き楽しませてもらいたい。

 他、敢闘賞的なもので
『ラーメン赤猫』
『軍靴のバルツァー』
『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』
『デキる猫は今日も憂鬱』
の4つ。『赤猫』はアニメ化おめでとう! 『バルツァー』『ここ俺』も続けば、私の予想が当たったという意味で喜ばしい(笑) 『デキ猫』はアニメ化が決まったあたりで「もう続き読まなくてもいいか……」と一度は思ったのに、読み返して評価修正・大幅上昇という珍しいケースになった。

 今年もいろいろと新しい漫画を読んでみたが、全体的に低調だったイメージがある。今年スタートの漫画で大きく当たりだったのは(厳密には去年のこの時期のもあるが)『東島丹三郎』『トリリオンゲーム』の2つぐらい。新刊を追っかけている漫画が一時期に比べて減ったので、その分の補充もしたくていろいろ模索している。これがなかなか上手く行ってない……と書こうとして振り返ってみると、今年は意外に増えた。まず、直前に名前を出した『東島丹三郎』が、もうすぐ終わりそうではあるものの来年から新刊チェックに加わる。『トリリオン』はまだ3冊残っているが、それはつまり来年前半で新刊に追い付くということだ。後半に追い付く予定の『転スラ』、これも物語後半というか終盤に差し掛かってそうな雰囲気はあるが、一応新刊組に入ってくる。今年新たに加わった『鉄血のキュッヒェ』『ドラハチ』『SWEET DEAL』『ドルおじ』も、1つを除き刊行ペースが遅そうではあるものの戦力であることに間違いない。Webで一旦読んでしまっている『新米オッサン冒険者』も数には加えておこうか。多分『ミラーマン2D』ももう2〜3冊ぐらいは買いそう。復活組で『ぐらんぶる』『グラゼニ大』にスピンオフの『グラゼニ昭』――めっちゃ増えたね今年は! その割に来年のスタート1月の新刊が5冊(少なめな時期の標準)なのは不思議だが、来年今頃に「2024年は1月が一番少なかったね!」って言ってるかもしれない。

 さてここから漫画「以外」を。小説……ライトノベルは、買ったまま放置していた『悪役令嬢』をようやく読んだと思ったら2巻で切り捨てることになった。イラストが可愛いだけで買い続けるのは難しい、ということだ。入れ替わるようにして新作が始まったが、まだ読んでいないので評価は来年に持ち越し。とまあ、そういうことがあって実質的に今年はライトノベルが増えなかった(?)。良かった良かった。
 現在『Re:ゼロ』の35巻と短編集9、それから『才女のお世話』7巻を読み終えているのだが、ちょっと時間がなくて感想文が書けていない。そして、『餓狼伝』を読むのを忘れていることが先日判明し、件の新作『雑草(晩餐)』が未着手なのと『Re:ゼロ』の次のが出てしまった。うっかりすると「積ん読モード」に入りそうなので順次消化したいところ。漫画と違って小説はなかなか一気に読み進めないからね……。ちなみに数年前に買った一冊(ライトノベル)も度々「そろそろ読もう」……と思ってほとんど読めないままになっている。『才女のお世話』や『クラなつ』と同じ「二次元の嫁」枠で買ったものなのだが、果たして感想文を書ける日がやってくるのか(ちなみにイラストはみわべさくらではない)。

 ゲームは、PS4とかSwitchのは買っていない(そもそもSwitchは持ってない)。今年買った唯一のゲームは『ドミニオン:略奪』――アナログゲームである。これまた「積み」ゲー化しつつあったのだが、いつまでもコロナコロナって言っててもしゃーないので久しぶりに後輩を呼んで遊んだ。積みゲーとしては『ドミニオン』拡張セット3つの他に『マラケシュ』があって、全部が消化できたわけではないものの積み崩しには入っている。
 ちょっとだけ『Magic:the Gathering』の話を――「もう買わない」って立てた誓いを後から「『カードは』買わない」に改変したような気がする(漫画『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』のこと)。先日本屋で30周年記念の本が出ていたのを見て、気が付いたら手に持ってレジに差し出していた。パラパラめくっていると、私にとって最後の『MTG』である『神河物語』から20年近くが経っているようで……たっかい本買った割に私が知っているのは1/3強という。ま、分かってはいたけどね。これに触発されてまたカード買ってみようかな!とはならない……ならないと思う。ゲームとしては面白いんだけど、いろいろと失うものが多すぎる。改めて宣言しておこう。

  ――『MTG』のカードはもう買わない!

 『MTG』と『ドミニオン』は全く無関係でなくて、ゲームとしても『ドミニオン』は『MTG』の影響を受けているところがちらほら見受けられるし、『MTG』にも“逆輸入”したカードがあるような? そして私が『MTG』に再熱しないのは、『ドミニオン』の存在が結構大きいと思っている。同じカードゲームで、システム的には『MTG』の方が複雑で奥は深いかもしれないが、デッキ構築やコンボ等の要素は『ドミニオン』でも楽しめる。何より大きいのが、『MTG』やってても遊ぶ友達・知り合いがいない。カードショップに遊びに行けるようなフットワークの軽さとコミュ力もない。『ドミニオン』だったら後輩が遊びに来てくれる。そう、遊び相手がいる『ドミニオン』と遊び相手のいない『MTG』、どちらが魅力的か言うまでもない。『ドミニオン』生みの親のドナルド・X・ヴァッカリーノ氏と後輩たちに感謝!
 PS5やSwitchiは買っていないが、PCゲームの大手プラットフォームであるSteamには手を出してしまった。ここでもやっぱり出てくる単語は『ドミニオン』、である(笑) 後輩が「Steamに『ドミニオン』ありますよー」と教えてくれたので、Steamに登録して、今のところ無料の範囲内で遊んでいる。いや、“課金”してもいいんだけど、無料でもかなり遊んじゃうのに拡張パック買っちゃったら時間がヤバくなりそう。でも近日中に全拡張セットをバンドルにしたものが発売されるみたいだから、それがXデーじなるかも? Steamでは他に『テラリア』もあるが、これは今のところギリギリ踏みとどまっている。ゲーム本体よりサントラ買っておこうかなと思ってるけど。あと、『Final Fantasy VII』のリメイクじゃない方を買おうと思っていたのだが、ない。最初後輩とSteamの話題が出たときに検索したらあったはずなのだが、後日登録してから見るとなくなっている。最初に見たと思ったあれは見間違い??? でも詳細のところで、レベルやステータスをMAXにしたり、敵が出なくするなどの「公式チートモード」があるって見たような気がするんだけどな。ま、これも買ってしまうと『ドミニオン』ほどではないにせよ時間を食ってしまう。ないならないで、模型を作る時間が失われずに済んだと考えよう。

(2023.12.29)
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