鉄道模型制作報告
「旧型国電 東海道山陽緩行線(II)」その5
クロハ改クハ55の窓枠の処理続き

 先週の続きで、元クロハのクハ55の窓枠の処理の続きを行った。簡易改造なので、窓間の柱を太くしたところに窓枠を追加するだけでOK。
 51系のドアはキットのままでもそんなに悪くないのだが、やはりちょっとバランスが悪いような気がするので金属パーツに置き換えることにした。もしかすると作る番号によっては違うタイプのドア(原形タイプ)が付いてるかもしれないし。

クロハ59改のクハ68を作ることに

 残る1両のクハだが、思い切ってクロハ59から改造されたクハ68を作ることにした。過去に新潟色大糸線でタヴァサのキットから組んだものを、今回はGMキット改造で東海道山陽緩行線時代として作ることになった。大糸線のところ読み返すと「GMキットから組むよりはるかに楽になる(と思う)」って当時書いてたんだけど、その通りでタヴァサのキットから組むよりはるかに大変だ。尤もタヴァサのキットは新潟仕様大糸線仕様になっているので、厳密には東海道山陽緩行線時代とは細部が異なっているかも?(実は細かいところは未調査)。
 写真の説明をしておこう。とりあえずキットのクモハ43、クハ47 100番台とは異なる窓割になるところを切り抜いたところ。まずここをしっかり決めておかないと、うっかりミスで余分に窓を潰したりしかねない

 ちなみに上のリンク探すために去年の「宇野・赤穂線」のログを探していて気付いたこと。先週載せた51系側板の肉厚削り、今回が「制作報告」としては初だと思ってたんだけど去年もやってたね。51系は作ってないけど、クモハユニ64を作るときの素材として使ってた……。

バックを黒背景に変更して撮影

 窓をくり抜いた後、増設された中央扉の位置を決め、次に車端側のドア位置を1ミリずらし、そして大きく窓割の異なる700mm窓の位置を決めていく。その後車端部の窓位置をずらしたのだが、この時ドア位置をもう0.5ミリ大きくずらしておけば良かったと後悔。「1ミリ」はクハ58とクロハ59の図面を見比べて決定した数値なのだが、GMキットの寸法を確認するのを忘れていた……もう無茶苦茶だよこのキット! ちなみにGMキットの42系は実車より2ミリ長く、それを上手いこと誤魔化しながらの窓割決定である。
 今まで写真は白いプラ板の上で撮っていたのだが、そうするとプラ板で加工したところが同じ白色で見辛い……という問題を解消するために今回は黒背景(カッティングマットの裏側)の上で撮ってみた。色情報が増加してファイル容量も爆増なのだが……ま、いっか。

 クロハ59改造のクハ68は全て奇数向き。従って付属3連の残る1両は偶数向きクモハになるのだが、開き直って奇数で作ることにした。というのも、東海道山陽緩行線の編成の性質上、偶数向きクモハは編成の先頭に立つことがない……と思われる。せっかくクモハ作るのに中間封じ込めになるとちょっと作り甲斐がない。そこで、偶数向きクモハが目立たないことを逆手にとることにした。全車奇数向きで作っておき、必要に応じて“方向転換”して偶数代用として編成に組み込む。先頭に出ないので向きが逆でも目立たない、という理論だ。床下機器の向きが揃わなくなるのがちょっとしたウィークポイントだが、多分関東から移籍してきたクモハ51が一部逆向きになったりしているはずだから、そこはあまり目立たない……? もし走らせてて気になるようであれば、後で方転用下回りを別に作ってもいいかな、と。

(2023.07.02)
   TOP PAGE 侃侃諤諤 橘発の夜行鈍行